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上遠野浩平先生の「私と悪魔の100の問答」オススメ!

2008-11-27

[]SF好きは感動するんじゃね? って個人的に思う歌曲


私はSFが好きです。

星新一先生を筆頭に、筒井さんもハインラインイーガンもキイスも、

永野護さんも冲方さんも上遠野さんも士郎正宗さんも水野良さんも好きです。

まぁ、だからSFが好きなのです。


今回はSFが好きな人が、きっと「これは!」と思ってくださるような、

SFの息吹が入っている歌の紹介。

今回は以下の三曲を取り上げます。



あと、一応、SOUND HORIZONが好きな、

物語楽曲に理解がある人もこういうの嫌いじゃないかもしれません。



ガチンコハードSFHIPHOPな曲「未来世紀日本」


まず始めに紹介するのが、

THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)では無くTHA BLUE HERB(ザ・ブルー・ハーブ

「未来世紀日本」という曲です。

この曲は、かなりのSF度のあるHIPHOPの楽曲です。


そもそもHIPHOPには、物語色の強い曲が多数存在します。

ZEEBRA featuring OJ&STの「罠」とか、ソウルスクリームの「追われてる」とか)

異色のHIPHOPグループTHA BLUE HERBは、その中でも異質な物語曲を作りました。

それが「未来世紀日本」です。


自分の記憶が自分のものじゃないなら 存在なんてまるでただの映像みたいだ

はじめての場所でふと感じるなつかしさ 最近みるのは同じ夢ばかりだ


未来世紀日本:THA BLUE HERB


「未来世紀日本」は上のような歌いだしで始まります。

この曲は、押井守さんが常に持っているような、

「生きていることと記憶との繋がり」をテーマにした曲となっています。


主人公は、昔権力に手を貸していた記憶技術者で、

今では非合法のDNAディーラーをやっている。

そんな主人公に昔の同僚、スマックラースマイリーから連絡が入る。

そして、その友人から衝撃的なことを告げられます。


オレもチップを埋めこまれていたらしいんだ、いつかは分からないが、

ホスピタルにいた間だ

偶然手に入れた記憶パーツの中にな、今のオレのオフクロと同じ顔をした女がいた

バカな、それは1999型だ


未来世紀日本:THA BLUE HERB


そして、スマックラースマイリーに渡されたディスクには何が入っているのか?

どこまで自分の意思なのか?

何が本当で何が嘘なのか?

今自分だと思っているのは誰なのか?


記憶の強制、記憶の外部化による不明瞭な自我

これぞまさにSF!!

この話のメインストリーム以外のところでも、

ところどころでSF的な表現、ガシェット、雰囲気が感じられるリリックとなっています。


2089むし暑い12月中旬 2週間以上酸性雨がふりつづく

さびつく大気安定装置のせいで空中ポリスを1歩出ると空気は薄く

〜中略〜

クリスマスにいつしか夏が住みつた

国境がなくなり進むボーダレス、大陸ごとに1つの連邦となってる


未来世紀日本:THA BLUE HERB


「むし暑い12月中旬」という表現から、この世界では地球温暖化が進んでいることが分かる。

それを後にクリスマスにいつしか夏が住みつた」という表現で表すのは非常にカッコいい。

また「2週間以上酸性雨がふりつづく」で環境が破壊しつくされたさまが眼に浮かぶ。

そして、現在の世界の風景などにも言及していく。


と、ここまで解説読んでもらえらば分かっていただけるように、

とても歌曲と思えないほど濃いSF的な世界が「未来世紀日本」では紡ぎだされています。


またこの曲はトラックも非常に独特で(つーかTHA BLUE HERBの曲はどれも独特)

とても暗く、単調な、気持ちの悪い音作りがされています。

この気持ち悪い感じが、カッコいい!

それにドラムのリズムが非常に単調なはずなのに、いつまでたっても飽きません。

時折入る効果音や女性の笑い声などのエフェクトも非常に凝っています。

途中の手拍子の箇所は、鳥肌が出るほどのCOOL!!!!



超絶あまあまPOPな曲「おてんば World's End」


【し・ふぉ・ん】は 声優涼森ちさと&Ritaのツインボーカルユニットです。

あたたかく優しい歌声をお届けします。


- C h i f f o n-


C h i f f o n*の特徴はそのとてもあまーーーーい曲調で、私もこれにやられました。萌え熱にあてられてしまっています。


涼森ちさと&Ritaの「C h i f f o n*」newアルバムが品薄状態:鍵っ子ブログ


「おてんば World's End」は、上の曲とは対照的に非常にかわいらしい曲です。

SF度は少なめ。(SFというかファンタジーに近いです)

涼森ちさとさんとRitaさんのあたたかく優しい歌声と、

ポップでキャッチな曲調と相まって、超絶あまあま〜な曲となっています。


ただ、声色と曲調に惑わされることなかれ。(いや惑わされて正解なんですが)

タイトルから分かるように、この曲は非常に終末的な様子が歌われています


無人のスーパーマーケット 冷蔵庫開けたら

アイスにシュークリーム、チョコパイ いっぱい食べちゃえ!

〜中略〜

誰にも叱られたりしない


おてんば World's End:し・ふぉ・ん


この歌い出しにしてみても、何故か無人のスーパーマーケット

そして、食べ物をあさる二人の少女。

そんなことをしても誰にも叱られたりしない、

つまり、もうほとんどこの二人しかいない世界となっています。


シェルター開けたら街は もぬけのからっぽで

やっと二人きりなれたね

…なんて。笑うトコ?


おてんば World's End:し・ふぉ・ん


「やっと二人きりなれたね」と言っているところから、

シェルター」の中には何人かの生き残りがいるということが分かる。

しかし、街がもぬけのからであるところから、

沢山の人が残っているということは考えずらい。


このように、甘い楽曲のくせに、歌詞の意味を考えれば考えるほど、

終末的な寂しさが漂う、まさに「World's End」な曲。

SF色は強くありませんが、SF的ではあると思います。



電波びんびんREMIXな曲「電気の恋人 /* Dreamy IC Mix */」


電波ビュンビュンな曲を多数歌うことで有名なMOSAIC.WAVさん。

その中でも電気の恋人 /* Dreamy IC Mix */」

非常にSFの息吹を感じる曲となっています。


「MagicalHacker ☆ くるくるリスク -Album Version-」と共に、

どちらも、プログラム的なエレメントを面白く組み込んだ歌詞。

(なお、どちらもアルバムverなのは、私の好みです)


未来の国では ロボと人とは友達で

チューブの中を 光の速さで移動する

〜中略〜

地球の距離が縮まって なぜか窮屈に感じてる

携帯・ネット・デスクトップ・ノートブック 無い生活はもう信じられない

けれども昔の人は立派さ 8bitで月まで飛んだよ


電気の恋人 /* Dreamy IC Mix */:MOSAIC.WAV


この曲は、前の二つの曲に比べて、いくらかファジーにSF的です。

しかし「8bitで月まで飛んだよ」というカッコイイ言い方や、

ピコピコというトラックの音作りなど、

曲全体の雰囲気が非常にSFです。


あと、「MagicalHacker ☆ くるくるリスク -Album Version-」も、

すご〜く面白い歌詞の曲なので、興味があれば聞いてみてください。



むすび


もし、この記事で、少しでも興味がわいたなら、一度聞いてみてください。

SF的なことを無視しても、普通にとても良い曲です。


あ〜、しかし、テキストのみで行う音楽レビューって難しいですね。

歌詞も、トラックあっての歌詞ですし。

歌詞のSF感は伝えられるかもしれませんが、やっぱりそれだけだと……。

興味が無いとそもそも聞かない気がしますし、

興味があれば、すでに聞いている気もします。

う〜ん、他のレビューも難しいですが、音楽レビューもやっぱり難しいですね。


macoron

macoron

akyaakya 2008/11/27 03:40 お久しぶりです。

さて、一曲目の紹介にあった「未来世紀日本」という曲ですが。
残念ながら自分は聴いた事がありませんが、説明を見ていると、どうやらウィリアム・ギブソンの「記憶屋ジョニィ」の世界をオマージュしたものではないかと思われます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%AE%E3%83%96%E3%82%B9%E3%83%B3
サイバーパンクの小説の中では比較的読みやすいシリーズなので、もしまだお読みでないなら是非。マトリックスや攻殻機動隊に影響を与えたのは伊達ではないと。

あと、週末の厭世観を漂わせる曲として一番に思い浮かんだのはジューシーィ・フルーツの「夢見るシェルター人形」でした(歳がバレるwww)
http://jp.youtube.com/watch?v=Qo-DD-cGo6k

karimikarimikarimikarimi 2008/11/27 11:58 >>akyaさん
いつもコメントありがとうございます。

>>説明を見ていると、どうやらウィリアム・ギブソンの「記憶屋ジョニィ」の世界をオマージュしたものではないかと思われます。
なるほど。私は読んだ事ありませんが、wikiの説明を読むと確かに近そうですね。一度読んでみたいと思います。
それにしても、ストパンの刀といい、手塚さんの話といい、akyaさんはいったい何者なのかと勘ぐりたくなるほど、いろいろなことをご存知ですね。コメントを下さると勉強になるので、ありがたいったら無いです。

>>あと、週末の厭世観を漂わせる曲として一番に思い浮かんだのはジューシーィ・フルーツの「夢見るシェルター人形」でした(歳がバレるwww)
ジューシィ・フルーツ(1980年 - 1984年)やばい昔すぎる。でも「筒井康隆原作映画『ウィークエンド・シャッフル』のエンディング・テーマ」と言われば、若い人が知っていてもおかしくない、はず。(本当か??)

junajuna 2008/11/27 17:00 帰宅したら早速聴いてみます。
ちなみに「SF好きは感動するんじゃね?」と云う言葉で自分が最初に思い浮べたのは平沢進です。後はお約束ですがボレロを(笑)。

karimikarimikarimikarimi 2008/11/27 19:45 >>junaさん
いつもコメントありがとうございます。

>>平沢進
私の中では筒井康隆さん原作、今敏さん監督の「パプリカ」の人という認識でしかありませんでした。が、色々聞いてみると、なんだこの人! この人は面白いですね!

>>ボレロ
ボレロってクラシックのですか?
http://jp.youtube.com/watch?v=PQb9x6H3TlE
お約束、なんですか? 申し訳ありません、私にはよくわかりませんでした。

モリオ健モリオ健 2008/11/27 20:43 「うちゅうひこうしのうた」はちょっと違いますかね

karimikarimikarimikarimi 2008/11/27 20:57 >>うちゅうひこうしのうた
この曲は、歌詞が詩的過ぎるし、音作りもなんだかちょっと違う気がします。いや、宇宙的な物が好きな人はビクンビクンくると思いますが。
ちなみに私は坂本真綾の歌は好きですし、「うちゅうひこうしのうた」も好きです。癒される〜。

junajuna 2008/11/27 22:43 Chiffon*良いですね。ボレロは銀英伝のテーマ曲(?)になってます。

karimikarimikarimikarimi 2008/11/27 22:47 >>Chiffon*良いですね。
ですよね〜。わたしも大好きです。乙女学入門もいいですよ〜。

>>ボレロは銀英伝のテーマ曲(?)
なるほど。『TVチャンピオン』の優勝者決定時BGMでは無いのですね。(おい)

zofaruzofaru 2008/11/28 01:34 通りすがりでこんにちわ

個人的に古き良きSF好きに聞いてもらいたいのはあるアトム・オマージュCDに含まれている
『スプートニク・サーカス』(ZONEが参加)って曲です。

「あの頃の未来は輝くプラネットサーカス」
「あの頃の僕らは未来に恋してた」
「想い出の未来はなんで泣きたいほどキレイなの」
とむかーし想像した(車がチューブの中をはしるような)未来を懐かしむ歌詞です。

karimikarimikarimikarimi 2008/11/28 11:49 >>アトム・オマージュCDに含まれている『スプートニク・サーカス』
聞いたことがありませんが、機会があれば聞いてみたいと思います。


>>「あの頃の未来は輝くプラネットサーカス」
>>「あの頃の僕らは未来に恋してた」
>>「想い出の未来はなんで泣きたいほどキレイなの」
SFっぽさもありますが、それ以上になにかZONEっぽい歌詞ですね。

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