Hatena::ブログ(Diary)

karimikarimi このページをアンテナに追加 RSSフィード

上遠野浩平先生の「私と悪魔の100の問答」オススメ!

2009-02-28

[]宇宙をかける少女につきまとう違和感について仮説


TVアニメ「宇宙をかける少女」キャラクターソング Vol.1「YURA-YURA-DREAMER」


舞-HiME」シリーズや「アイドルマスター XENOGLOSSIA」という、非常に面白い作品を製作しているサンライズの第8スタジオによるオリジナル作品宇宙をかける少女」。この作品には非常にある種の違和感を感じる。この違和感について、私なりの考えを述べるのが、この記事の内容です。




様々な違和感


まず、全体的に説明が無さ過ぎる。世界観やキャラクタの行動原理やらの説明があまりにもおざなりだ。私はいまだに、主人公がレオパルドに協力する理由が分からない。(やりたい事が特に無いから、とかなのか?)大きな目的や目標を提示されず進めすぎな気がする。世界観も、シムーンばりに訳が分からない。権力側の機構構造や権威も全く持って分からない。学園とか、財閥とか、生徒会とかの立ち位置も全然分からない。


特殊能力やロボットにしても、それがどれぐらいの力を持つかとか、どれぐらい特殊なものなのか、重要度とかが提示されていない。SFなのだから、そこらへんのバランス感覚は非常に大事だ。超レアなのか、ちょっと強い程度なのか、ありふれたものの一つなのか。(権力機構側の一般構成員の二人組みもロボットを持っていることから、超レアではないと思うけれど)


どうも妙な引っかかりを感じるところがあって、なんだろうと考えてみたら、どうも作品の舞台の位置関係がはっきりしない、たとえば獅子堂邸と学校とレオパルドが空間的にどうつながってるのが画面で見てても把握できない(少なくとも3話の時点では)てのが原因だった模様。

(中略)

……でもやっぱり一応SFなんだから「世界の説明」をしてほしいよなあ、という思いもひしひしとするわけで。


だ☆めーづ: 『宇宙かけ』で感じたオタクとしての限界カトゆー家断絶経由


場面転換などの、演出的な説明もものすごく省く。具体的に言うと、主人公が日常生活を送るところからレオパルド内に移動する場面などが、一切描かれないので、どの程度の物理的な距離の移動が行われたのか分からずみていて混乱する。つーか、レオパルドは見つからないために生活圏のコロニーから遠くにいるんだから、移動に時間がかかるんじゃないのかとか思ってしまう。


そして何故か、本編よりも隠喩を前面に押し出すという不思議なことを行う。主人公と相方(レオパルド)の関係は全く分からないのに、レオパルドの金玉(ゴールデオーブ)やら射精反物質砲)ははっきりと理解できる。これは説明の濃度が逆だ!


説明しない物語例


世界観を説明しない物語。キャラクタの動機を説明しない物語。そういう物語は確かにある。例えば、シムーンシムーンでは、世界観の説明はあまりくどくど行わず、みていくうちに感じていくような構造になっている。これは、物語(ストーリー)の焦点が、大きな流れではなく、その中で揺れ動く少女達の中身だからだ。だから、重要なのはキャラクタたちの内面であり、世界観を詳細に説明する必要は無い。このような作品は他にもヨコハマ買出し紀行などがあります。


また、ブラムでは、あまり動機を説明しない。(一応ありますが)ブラムにおいて大事なのは、あの緻密に描かれた強固な世界感であるので、ぐちぐちとキャラクタの内面を描写する必要が無いからだ。(つまりメインに提示する物語が人間ドラマ的なものではないから)このような作品は他にもカイバなどがあります。



説明しない物語に必要なもの 勝手な妄想


説明があまり行われない物語をみていると、こちらが勝手な補完をしているということがよくある。それは、製作側が意図的にさせる補間と、欠陥を埋め合わせる偶発的な補間の二つに分けられるが、この話はまた別の話なので割愛する。しかし、この補間という作業は、どちら偽よ、どこかで愛というファクターが必要になる。キャラクタやストーリーでもなんでもいいが、自分がどこかしらで面白いと感じたからこそ、不足点を勝手に補完するなんていう、親切な行為を行うのである。



宇宙をかける少女の違和感は意図的なのではないか?


今日もやられやく 『宇宙をかける少女』 OPの曲と絵があってなさすぎで酷い件


OPからして、この違和感の放ちようなのですが、この説明不足やOPに対する違和感は製作側の意図的なものなのかもしれません。なぜそう考えるかといいますと、単純に証拠過多すぎるからという点です。小原正和監督にして、このなにやら随所に違和感を感じるつくりは、何かを狙っているんじゃないかと思えるのです。シリーズ構成花田十輝さんの仕業なのかもしれませんが)


で、意図的であるなら、なぜそんなことをするのかというわけですが、上述にあるような「勝手な妄想」という物を狙っているのかもしれませんし、他の意図があるのかもしれません。そこはまだ考え中です。



まとめ


宇宙をかける少女は各所で説明不足である。しかし、そこには製作者の意図的な何かを感じざるを得ない。しかし、それは何を狙っているかはいまいち分からない。



おまけ


設定集とかそういうものは、更に楽しむ為にあるもので、絶対に見なくちゃいけないものではないと思うんですよ、私は。




<関連記事>

アニメキャラの髪のハイライトの入り方

最近のアニメの変なモブのまとめ 結局新房昭之特集

最近のアニメのOPスタッフクレジット出現の演出について

最近のアニメのOPスタッフクレジット出現の演出について その2

最近のアニメの終わり際にある引き演出について


<関連リンク>

〜Fantasy Earth Blog〜

毎話気になった点を上げ、レビューしている

だ☆めーづ: 『宇宙かけ』で感じたオタクとしての限界

私と同じような感想

なまえなまえ 2009/03/01 10:03 過去には、アイドルマスターXENOGLOSSIAも同様の「説明不足」で失敗してるんですよね
(※アイドルマスターのメディアミックス失敗という前提以前に)
急展開、意味不明、理由不明はこのスタッフの「お家芸」だそうで
それに突き放されたら、視聴者はもう付いていけない作品になりますよね

karimikarimikarimikarimi 2009/03/01 11:09 >>アイドルマスターXENOGLOSSIAも同様の「説明不足」で失敗してるんですよね
あれ? XENOGLOSSIAの時は、そこまで気にならなかったんですけれど。(確かに突っ走ってはいましたが)
これはあれですかね? 今作はSF色が強いのでそう思ってしまうのかもしれませんね。

草 2009/03/01 12:45 この手の作品はまとめて見ると、「あぁ、こういう事なのね・・・」と理解する事が出来る(出来ないのも有るけど)のだけど、ふと見ることを忘れてしまうと、もぅどうでもいいや・・・となってしまう諸刃の剣ですね。
シムーンも10話前後でそのパターンでした

さなさぉさなさぉ 2009/03/01 23:32 うぅ〜ん、ここにコメントするべきか、堀骨砕三の記事にコメントした方がいいのか・・・

リンクさせてもらいました。自分から言っておいてかなり放置してましたね;;
本当にここはいい漫画探すのに参考になります。

堀骨砕三、いいですね。
人形とか虫とかもう大好きです。
あと記事にちらっとのってた町田ひらくもすごく気に入りました。
あたしはこっちの方がさっぱりしたかんじで好きかな?

karimikarimikarimikarimi 2009/03/02 12:22 >>草さん
週一回ですからね〜。

>>さなさぉさん
>>本当にここはいい漫画探すのに参考になります。
ありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。

>>あと記事にちらっとのってた町田ひらくもすごく気に入りました。
町田ひらく先生は、絵はこざっぱりしいますが、内容はドッロドロしてますよ〜。良いですよ〜。

なまえなまえ 2009/03/05 09:33 曲と中身があってないってことで、「AVENGER」を
自分は思い出していました。
お互いにもったいないことしてるなっと。

銭夫銭夫 2009/03/06 20:45  はじめまして。
そんなに説明がいるのかな? この作品最初から観ているけど、あまり気にはならないけれど・・・?
最初に思ったことは、『機動戦士ガンダムOO』でサンライズさんがストレスを感じて、ハチャメチャなアニメを造りたかったのかなぁ?って思っていました。 おもしろけりゃいいんじゃない!?

 それとオープニングソング・エンディングソング共に好きですよ。 元気になれていいじゃないですか! あまり歌詞とか聴いていないし・・・。
 パソコンに録りためた今期のアニメでBDに残す4作品の内のひとつです。

投稿したコメントは管理者が承認するまで公開されません。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/karimikarimi/20090228/1235813724