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上遠野浩平先生の「私と悪魔の100の問答」オススメ!

2009-03-11

[]エロ漫画のキャラクタはなぜ二次創作されにくいのか


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Blog大ミョージン(8/28雑記)

モザイクは私が勝手に入れました。元の絵にはありません。


ストライクウィッチーズの絵を描いているBlog大ミョージンのうてんさんの昔の絵を眺めていたら、霧恵マサノブ先生の海三部作のレビアたんの絵を見つけた。この絵を見たときふと、エロ漫画のキャラクタの二次創作ってあんまり観ないな、と思った。なので、今回はそのことについて書きます。


まず、二次創作について。そして、なぜ、エロ漫画のキャラクタの二次創作が少ないのかの考察です。


他のメディア二次創作


ギャルゲ(またはエロゲ


アニメ


漫画


ラノベ


声優


ゲーム、アニメ、漫画、ラノベ、果ては声優まで、今のオタクの間で消費される様々なものは、様々な形で、膨大な量の二次創作をされる。対象に対する愛を表す形の一つとして、昔からされていたことではあるが、近年は、pixivやCGを紹介するサイトなどにより、描く方も見るほうにもやりやすくするCG周りのある種のインフラが整った事により、加速度的に増えている気がする。(あくまで、アクセスしやすくなったので増えた気がするだけで、潜在的にはあまりかわらないのかもしれませんが)


例えば、pixivにて、ゲームなら、ゲームの名前やキャラクタの名前を検索にかけると大量の絵が出てくる。漫画でも、荒木飛呂彦皆川亮二などの作者の名前でも、作品の名前でも、キャラクタの名前でも、絵が出てくる。アニメラノベも同様だ。果ては、田村ゆかりなどの声優でさえも本人を模写した絵が大量に出てくる。当然pixivだけでは無い。絵を描くサイトにも、沢山そういう絵はあるし、同人誌即売会にもゲーム、漫画、アニメラノベ同人誌は多数存在する。


下で示すように、同人エロゲ二次創作の絵なんてものも、けっして珍しいものでもない。これほどまでに、二次創作は盛んに行われているのだ。


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2008-06-24 - WebLab.ota

同人エロゲひまわりのキャラクタ)


エロ漫画二次創作


pixivで、海野螢と検索すると、結果は0件だ。霧恵マサノブでも堀骨でも0件だ。完顔阿骨打でも胃之上奇嘉郎でも0件。上連雀三平で1件。町野変丸が4件。道満晴明が辛うじて1ページ埋まるぐらい。(でも道満晴明先生はマーク無しだから、成年コミックスに分類できないかもしれない)


ここで上げたの作者は、エロ漫画的には、有名な部類の人たちだと思う。それにも関わらず、このような結果だ。pixivの検索結果という定量的な結果だけではなく、実感としてもエロ漫画のキャラクタの絵などの二次創作はあまり見ないと思う。いや、あまりというかぜんぜんと行っても差し障りはないぐらい見かけない。(私の絵に対するアンテナが低いだけの可能性は大いにありますが)


エロ漫画にも魅力的なキャラクタがいる


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ゴージャス宝田キャノン先生トばしすぎ


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和六里ハル:新婚姉妹


ポン貴花田先生の「ぴたごらすびっち」の眼鏡少女。ゴージャス宝田先生の「キャノン先生トばしすぎ」のキャノン先生北河トウタ先生の「あれふぇち」のヒロインとかストーカー女とか、猫玄先生の「あああああっ! ご当主さまっ」とか。和六里ハル先生の「大妹」の妹や「新婚姉妹」の三姉妹とか海野螢先生の「時計じかけのシズク」のシズクとか。


素敵なキャラクタなんて、挙げればキリは無い。エロ漫画にも、愛すべき素敵なキャラクタが沢山いる。だから、二次創作が少ない理由は、キャラクタの魅力が無い、っていうのが根本的な問題ではないと私は思う。なので、なぜ、少ないのか、ということの仮説をいくつか考えてみようと思う。



**仮説1 短編である


短編が多いことが、大きな要因ではあると思う。いくら出来の良い物語でも、接する時間が短いと、愛着を持ちづらい。二次創作は愛のなせる業である部分が大きいので、愛着が沸かないとそりゃ二次創作はされない。


エロというメディアで、同様であるはずのエロゲーには、大量の二次創作をされるが、エロ漫画にはされないという理由は、この「物語に接する物理的な時間」によるところもあるのかもしれない。



**仮説2 絶対的な母数が少ない


これは、仮説というより、当たり前の話ではある。一般コミックに対して、成年コミックエロ漫画)のシェアは狭い。受け取る人数が少ないのだから、それに共感してアウトプットする人数が少なくなるのはどうりだろう。


しかし、母数だけで片付けてしまうのはどうだろう。成年コミックを嗜む層は、まんま、二次創作を行うような層と合致している気もしないでもない。それにゲームやラノベだって、それほど母数の大きな集団ではないが、沢山の二次創作を見受ける。



**仮説3 雛形的なキャラクタが多い


これは、仮説1の短編であることに由来するのだが、エロ漫画には、雛形的なキャラクタが多数存在する。それは、決められた短い尺の中で、性交込みで、物語を語らなくてはいけないために、キャラクタ表現をどうしても端折らなくてはならない場面が現れるからだ。よくレッテライズされた雛形のキャラクタであると、絵を描く人の食指が動かないかもしれない。


だが、霧恵マサノブ先生の海三部作のような、ボリュームもキャラ立ちも素晴らしい作品も沢山あるので、これだけが原因とはいえない。



**仮説4 そもそもエロイのでエロ同人を作る必要が無い


同人誌即売会に参加したことがある人なら分かるが、同人においてエロの盛り上がりは凄い。これは、もともとエロくないものに対する、性的なリピドーが動機の源泉であると思う。(または単純な性的なリピドー)それに対して、エロ漫画はそもそもエロいので、わざわざエロ同人にしなくても、もともとの本でよい。


でも、もともとエロイエロゲー、やりゲーと分類される作品にも同人は見受けられる。例えば、はじめてのおるすばんのようなゲームにも、同人誌はある。それに、エロく無い同人誌だって、山ほどある。



**仮説5 他人に伝えるのが恥ずかしい


「このエロ漫画の、このキャラクタ素敵だよね!」というのは、ともすれば自分の性癖を晒す事である。この自分の性癖を晒すということに、抵抗を感じる人は多いのかも知れない。好きなアニメや漫画の二次創作をして、「これ好きなんだ!」と叫ぶ事と、好きなエロアニメエロ漫画二次創作をして、「これ好きなんだ!」と叫ぶ事には隔たりがあるのかもしれない。


でも、エロエロな絵を描く人は沢山いるのだから、エロ漫画を元にエロエロな絵を描くひとがいてもおかしくないのかも知れない。



**仮説6 ポルノであるため


エロ漫画は、性交などのシーンで欲情するためのものである、と割り切ってしまうと、当然愛着は沸きにくい。これは、エロ漫画が、ポルノと物語作品の二面性を持っているので、しかたがないことである。



まとめ


エロ漫画のキャラクタの二次創作はされにくい。その原因をいくつか考えてみた。ああ、エロ漫画二次創作がもっと増えると私は嬉しいな。レビアたんとか良い素材だと思うんです。


おまけ:キャラクタは二次創作されにくいけれど……


ちなみに、キャラクタの二次創作は全然みませんが、構図や絵柄があきらかにエロ漫画家の人のリスペクトというかオマージュというか、影響を受けているひとは沢山います。特にエロ二次創作をしている人。「お! この人は町田ひらく先生の影響受けまくっているな!」みたいな感じで。


謝辞

Blog大ミョージンのうてんさん引用許可ありがとうございました。

(うてんさん、pixivサイトブログtwitter



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