2009-05-01
■[アニメ]咲-saki-第04話 引きのカメラの解説 小林立の自然と田舎への思い
毎回やたらと違う演出テイスト 咲-saki-第4話は「カメラワーク」 - stratoscope
咲 第4話の細かすぎて伝わらない演出について - WebLab.ota
で、咲に演出の解説などをやられてしまったやってくださいました。面白い感想なんかも、下のお二方がやっています。
えーい!このメイド雀荘はどこにある!? 『咲-saki-』 第4話:まごプログレッシブ:Part2
なので、私が特別語る必要は無い、というわけにはいきません。今回は04話が特別という話ではなく、全編通しての話なので、もう少ししてから語ろうと思っていたことを、話してしまいたと思います。それは、「アニメ咲」にあって、原作である「漫画咲」から受け継いでいる大事な事。小林立先生の自然への思いの話です。それを下のようなアニメの遠いカメラ位置から見たという話です。背景の美しさの話です。
原作の漫画版咲-saki-の異常性
咲の一番の異常性は「美少女と麻雀」であるという点には異論は無い。しかし、それ以外にも咲-saki-には非常に特異な点がある。それは「美少女と自然」だ。
小林立先生の不自然かつ気持ち悪い、圧倒的なヒキの絵に惹かれてしょうがない。(当然褒め言葉です)あの、自然や田舎、そして小さい美少女という、あれは特異だと思うんですよ。第02巻以降では、主に扉絵やカラーで画くんですが、あの全体として非常に違和感を出す絵が素晴らしい。
この構造物を特別視した絵という意味で、私が他に好きな作家さんに、弐瓶勉先生がいる。建築家出身の弐瓶勉先生は、「強大で緻密な構造物」と「ちっぽけな人物」を対比させ、その独特な世界観の色合いを強固なものにしている。咲-saki-では、それを「雄大な自然と田舎の風景」と「可愛らしい萌え絵」で行っているのだ。この点は小林立先生と咲-saki-を語る上で避けては通れないことだと考えている。
アニメ版咲-saki-の異常性
アニメ版咲-saki-を見ていて分かるのは、以上の点を非常に意識して、いい感じの遠く引いたカメラが出てくるということだ。私は、原作者のアニメは、何も全てが全て原作通りにすればいいとは考えていない。(原作物に対する考え方は、とらドラ!の記事参照)ただ、原作での素晴らしいところは、それを無くす手は無いと思うんですよ。で、アニメはその点をキッチリと抑えてて嬉しくて仕方が無い。
美しい引きの絵
そして、この「美しい田舎の風景」と対比させるように「息苦しい室内」という物を映し出す。これは、OPアニメーションから既に意識して行われていることである。(そして、その暗い室内から飛び出す咲!)ちなみにOPアニメーションこれ以外にも「合わないピント→合うピント」というカメラ意識や、本編で多用される「斜めのアングルの絵」などアニメーション咲-saki-の特徴的なことがてんこ盛りである。
息苦しい室内の絵
まとめ
これは第04話だけの話ではなく、今のところ全編を通して行われている事です。ちなみに漫画版咲にあって、予選大会の会場の背景が簡素なのは、作画的な労力を減らすという目的はもちろんですが、それ以外にも「自然」と「人工」の対比としての簡素な背景だと私は考えています。
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