2009-05-24
■[漫画]アダルトメディアのモザイクの歴史的経緯 特に起源に焦点をあてて
今回の記事は、性器などをぼかすために使われる画像処理という意味でのモザイクに焦点を当てて、その歴史的経緯を紹介する記事です。芸術や表現としてのモザイクではありません。
規制強化などの話が頻繁にささやかれる昨今、今まではどうだったのか、ということを教養として知っていても、損は無いと思います。というか、そう思った私がある意味勉強の為に書いたような記事です。大きく分けて、AV(アダルトビデオ。着エロ含む)、エロゲ、エロ漫画(同人含む)の三つのモザイク処理の歴史を調べてみました。
なぜ、性器は画像処理しなくてはならないのか? そのことを考えるためには、まずなぜ性器を処理するようになったのか、を知らなくてはならないと、そう思うんですよ。
AVのモザイク
デジタルモザイクなど技術の進化はあるものの内容の進化は行き詰まり感があるようだ。そこへインターネットによるモザイクなしの画像や動画が現れた。パッケージとしてのアダルトビデオはそろそろ次のメディアへアダルトメディアの王座を譲り渡す時期らしい。
〜中略〜
ところでこの分野で、昔からひとつ疑問に思っているのが、局部のモザイクは何でかけているのか?ということ。あれは規制する意味があるのだろうか。見えたからといって、社会道徳が乱れたり、性犯罪が増えたりするものだろうか?。すでに見てしまっている少年少女に悪影響があるだろうか?むしろ、見えないからストレスがたまって悪い方向へいく人が増える気がするのだが。
さて、まず手始めに、アダルトビデオのモザイクはどのようにして生まれ、どのような経緯を辿って来たのかを見て行きたいと思います。
「70年代に登場するピンク映画にモザイクはありません。花瓶を置いたり、密着したりして局部を隠していました」
一般向けのAVが普及するのは80年代以降。黎明期はモザイクも丸形や四角形のシンプルなものだったようだ。
〜中略〜
「90年代後半になると薄消しブームが到来。2000年には自由に輪郭を描けるデジタルモザイクが開発され、メーカー間のモザイク競争が始まったんです」
〜中略〜
1981年「当時は局部隠しにシェービングクリームを多用、やがて局部に強い光をあてるフラッシュバック」などの消し技も登場する」
1991年「紙メディアでヘアヌードブーム到来。しかし、AV界でのヘア露出はまだ厳禁だった。メーカーがヘア解禁を要望するもビデ輪再度は拒否」
70年代は、花瓶や光、シェービングクリームなどアニメフルメタルパニックの露天風呂回よろしく、画像処理ではない方法で局部を隠していたらしいです。ビデオでAVが流通してきた80年代にモザイクが主に使われるようになり、90年代からメーカーのモザイクに対する努力(輪郭、薄けし)が始まったようです。また、90年代初頭のヘアブームでは、何故かヘアに対する規制が強く、逆にヘアが無い(パイパン)ならokという不思議な状態が存在したらしいです。
さて、では、何故このように規制しなくてはならないのか。それは簡単。モザイクを入れないと摘発されるから(または摘発されやすいから)です。
1970年代初頭に、警察による摘発が相次いだことをきっかけに、1972年2月、当時の主要メーカーだった東映ビデオ、日活、日本ビコッテの3社が、映倫管理委員会(映倫)の審査基準を準用して作品の自主審査を行う成人ビデオ自主規制倫理懇談会を発足させた。
〜中略〜
〜中略〜
1982年末に、ビデオレンタルシステムが確立するが、同時期に無審査メーカーに対する摘発が相次いだことから、レンタルビデオ業界ではビデ倫加盟メーカー以外のアダルトビデオを取り扱わない傾向が強まり、加盟メーカーの数が急増した。
〜中略〜
2007年8月23日、アダルトDVDの審査が不十分だとして、警視庁保安課による家宅捜索を受け、資料を押収された。モザイク処理の薄いDVD(後述)の販売を幇助した容疑によるもので、同組織にとって初の警察による強制捜査となった。 2008年3月1日、ビデ倫の審査部統括部長とビデオ制作会社社長がわいせつ図画頒布幇助の容疑で逮捕された
24 サヨリ(西日本) :2008/11/02(日) 17:59:43.25 ID:IFA+EGGy
モザイクの下は入ってないって扱い
無茶すぎるからさっさと認めろって話ですよねー
83 たけのこ(アラバマ州) :2008/11/02(日) 18:06:45.51 ID:SrnaEOaF
もともとAVにモザイクがあるのは
「これは演技ですよ」「SEXしてませんよ」
ということだったはず。つまりオール擬似本番という名目。
そう考えるとデジモだとかギリモだとかクロマキーとかは限りなく違法だったのかな
警察ととても関係が深い「日本ビデオ倫理協会」がokを出したものだと摘発されないので、そのためにモザイクを入れているようです。モザイクを入れる事により、擬似本番という名目になり、問題がないとか、そういうことらしいです。なので、本番の無い着エロというジャンルでは、モザイク無しに、どんどんと過激になっていっているらしいです。そしてついには、“着”をとった、モザイク無しのエロイメージなんかも最近では出ているらしいです。これらがどういう方向に行くのかは、これから興味があります。
モザイクなしの無修正の状態で、女性器をほとんど丸出しにしていろんなポーズを取っている。このDVD「千夜一夜の夢」はアマゾンで現在も販売中だ。
着エロイメージの魅力として、「モザイクがない」ことが挙げられるが、着衣なし、モザイクなしとなると、そのエロ度はAVを凌駕するのでは?と注目されている。
エロゲのモザイク
でもさ、モザイクをかけることでいったい何を食い止めているの?
モザイクが無くなったら、誰かの何かの歯止めが利かなくなるの?
次にエロゲのモザイクについて話したいと思います。まず、ことの根本になるのは下の事件。世にいう宮崎事件です。
東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(とうきょう・さいたま れんぞくようじょゆうかいさつじんじけん)とは、1988年から1989年にかけて東京都北西部および埼玉県南西部で発生した、幼女を対象とした一連の事件。
極端に幼女を対象に据えて性的興奮を煽る内容が散見されたことから、1990年代前半の電脳学園・宮崎県有害図書指定訴訟、沙織事件、有害コミック騒動などの規制強化に向けた騒動の引き金となってしまった。
そして、決定的だったのが、1991年に起きた沙織事件。沙織事件以前までは、特に規制は無く、普通に無修正で性器が描写されていました。
エロゲー市場の停滞
事の発端は、どっかのバカ中学生が万引きしようとして
捕まったときに押収されたエロゲーでした。
〜中略〜
国会でもエロゲーが採りあげられるほどの異常事態にまで発展した。
〜中略〜
結局、局部にモザイクを入れることを義務付けるということで事件は一旦解決しました
ソフ倫の設立以前はアダルトゲームの表現については一切規制はなく、たびたび問題視されることはあったが各メーカーの自主性による極めて自由なものであった。
ところが、1991年の沙織事件に関連して規制のない業界への非難が大きくなり、各メーカーは自主規制を強化し18歳未満への販売禁止を明示することで一時的な解決を図る。
沙織事件がきっかけで、1991年に「コンピュータソフトウェア倫理機構」が設立し、モザイクをかけなくてはならなくなりました。なので、モザイクをかけ忘れなどをしてしまうと、回収騒ぎになってしまいます。
12月14日に発売されたルーンのエロゲ「娘姉妹」のCGに一部モザイクの掛け忘れがあったようだ。ルーンでは製品回収やお詫びを発表している。
現状、最後までプレイ可能ですが、
差分へのモザイク適応等が終わっていません。
700以上の差分へのモザイク掛けは、
想像以上に大変で、今のところ、
発売は7月25日前後になる予想です。
ーー大変申し訳ありませんが、今しばらくお待ち下さい。
エロ漫画のモザイク
最後に、エロ漫画におけるモザイクの話をしたいと思います。エロ漫画では、特別厳しい規制はかかってないように思います。ビデ倫やソフ倫のようなお役所然とした団体があるわけではありませんので、ほぼ自主規制の領域です。ただ、下のような事件があった経緯から、同人界隈での規制は昔に比べて厳しくなってきているようです。
2002年8月、平沢勝栄衆議院議員(自由民主党)の元に、男性から「高校生の息子が成人向け漫画を読んでいる、なんとかして欲しい」との前代未聞の内容の投書が届いた。警察OBである平沢はその手紙に自身の添え状を付けて警察庁に転送。これをもとに当局が捜査を行った結果、同年10月、「なぜか」その漫画ではなく、同社から発行されていた別の漫画単行本に対して、刑法第175条(猥褻物頒布等)に抵触するわいせつ物であるとし、著者の漫画家、松文館の社長、編集局長を逮捕した。
その漫画だけが特別取り上げられた理由を、検察側は絵が上手すぎるからだと説明した。またこの漫画では生殖器を作画した部分には、範囲の40%に当たる面積を黒く隠蔽する「網掛け」が自主規制として行われており、これは成人向け漫画のなかで一般的な水準、ないしは厳しいほうであった。
エロマンガがわいせつ物として裁判所に認定されたいわゆる「松文館事件」および、2007年夏の逮捕者発生を受けて、同人誌向け印刷所は割と厳し目の規制を敷いていたはずだ。
で、ちょうどその頃って宮崎事件が起きた直後で、世間でいわゆる「オタクパッシング」のもっとも厳しかった時代なんですよ。
当時のエロマンガの修正を見ると、すごいです。マジで図のようなぐらい規制されています。(参考のため自分の絵を使いました)、誇張でなく。
中にはコマ全てが黒塗りで白抜きコメント「このコマは編集部判断で削除しました」という文字のコマまで・・・世論が相当厳しかったのを覚えてます。現にこの数ヵ月後にロリポップは突然の廃刊になりました。
それに比べると、今の商業エロマンガって、コンビニに置かれるもの以外は修正ってあってないような物ですね。単行本になると無修正が普通、ぐらい。
逆にコミケで配布する同人誌の方が規制が厳しいです。昨今の世間の状況も考えてスタッフが見本誌チェックを厳し目にしているようですし。昔は同人誌=無修正だったんだけどなあ・・・
なぜモザイクがあるのか 私の考え
表現の自由と(政治家が勝手に思ってる)社会要求の及第点として対策、それが現在のモザイクの位置だと思います。歴史を見ていればわかりますが、規制には「社会騒動→規制」という流れがあります。その際に、政治家がなんらかの対応を求められるわけですが、その時に使っているのがモザイクなんじゃないか、と。対策としてビデ倫、ソフ倫などを作る。そしてそこらへんの機関はとりあえずデジタル値としてわかりやすい、「モザイクの有無」を判断基準に、選別するという仕事をします。「モザイクの有無」以外の基準は曖昧度が多く難しいのです。松文館事件なんかを見れば、平沢勝栄衆議院議員ほどの力のある政治家なら、「絵が上手くてエロイから逮捕」なんていう無茶な(政治家が勝手に思ってる)社会要求すらまかり通るのですから、みなが逆らわないっていうもの納得です。
まとめ
上の歴史的経緯を見れば、統計とか、データとか、そういうのが規制に全く関係ないっていうのがわかると思います。超レアケースの阿呆の行動で、どんどん規制は強まるのです。よく意味のわからないモザイクなんてものが、当たり前として要求されるような世の中が出来上がるのです。こええええええええええ。
あと、このインタネットでエロが溢れている次代に、薄いモザイクがどうこういうのって、感覚がちょっとなぁ、とか思うんですよ。あと、レーティングがシッカリしていない(コンビニで中学生がエロ本を買える状況)のとか。規制反対なんじゃなくて、むしろもっとやることあるだろうとか、思うんですよ。
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