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上遠野浩平先生の「私と悪魔の100の問答」オススメ!

2009-07-19

[]ストライクウィッチーズ第01話の演出の解説 導入のスマートさとすれ違い


アニメストライクウィッチーズ」(だいたい)1周年記念記事!


ストライクウィッチーズ第01話の、導入部分は、非常にスマートである。とてもよくできている。なので、そのことを話したいと思います。ついでに、第01話のほかの気になるところをちょこちょこ話したいと思います。


導入部


ストライクウィッチーズ第01話では、物語を繰り広げるための準備がものの7分で済んでしまいます。これを順をおって説明していきたいと思います。


0:00
アバンタイトル世界観の説明
1:30
OP
3:00
激しい戦闘どういったアニメかの説明
4:30サブタイトル
猫を助ける宮藤主人公のキャラクタ説明
5:40
父親の回想主人公の動機説明
7:30



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0:00〜 アバンタイトル


90秒で、ストライクウィッチーズの世界観の説明。

ウィッチ、ストライカーネウロイ

の位置付けという、必要最小限の情報を説明。



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1:30〜 OP



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3:00〜 戦闘描写


ここでは、主人公登場の前に、

動物の耳と尻尾をつけて、パンツ丸出しで、

ゴッツイ重火器を持ったかわいらしい少女達が、

素晴らしい質のアニメーションで、

得体の知れない敵と戦う描写がなされます。


この、90秒での戦闘シーンにより、

非常に端的に、このアニメストライクウィッチーズ

が、どういう物なのかを示してくれています。



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4:30 サブタイトル



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5:00付近 宮藤が猫を助けるシーン


ここの、60秒程度の短い場面で、

このアニメの主人公のキャラクタが、

いかなるパーソナリティの持ち主であるのかが非常に上手く描写されています。

行動やセリフ、その結果と、全てが宮藤芳佳を分かりやすく表しています。

(対照的に、みっちゃんの人となりは完全に不明)



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7:00付近 父親との回想シーン


主人公のモチベーションの説明。

主人公の行動原理が非常に分かりやすく示されます。

物語の終着のための非常に大事な要素を、

ものの90秒、開始7分で終わらせてくれます。



このように、ストライクウィッチーズの第01話のAパートの半分ほどで、物語に必要な準備が全て整います。“起承転結”でいうところの、“起”が終わります。キチンと整えてから、キッカケ(転)である、もっさんが現れるのです。非常に丁寧である上に、スマートさを兼ね備えた、導入といえると思います。


このスマートさこそ、まさに12話アニメにも関わらず10人ほどのメインキャラクタを全部立たせるという偉業を成し遂げることが出来た理由であると私は考えています。



すれ違い


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戦闘が始まり、第01話が終わりに差し掛かったところで、部屋に戻る宮藤と乗組員がすれ違う描写が出来ます。第01話では、このシーン以外で、キャラクタがすれ違うことが一切ありません。



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下校中も、すれ違いは無い



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船内でも、すれ違いは無い



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もっさんのテスト飛行中でも、すれ違いは無い(船ともっさん


下校中、宮藤がもっさんに会いにいくところ、船内、もっさんのテスト飛行、のどの描写でも、キャラクタがすれ違うということはありません。もっさんのテスト飛行なんかは、戻ってくる時は船とすれ違っているはずですが、そこは映像的には写されません。


これは、最後のクルーと宮藤がすれ違う描写に意味を持たせるためだと考えられます。最後のすれ違いは、わかりやすく、戦闘に向かう人、と、戦闘から逃げる人、を表しているので、これを強調したかったのだと思われます。


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その他


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ここでは、非常に物悲しい絵の構図を取っています。

顔に落ちる影、空くスペース、二人の距離感。

隣(近く)にいるはずの二人が、この描写では、

非常に距離を持っているような絵がかれ方をしています。


これは、物理距離の近さを利用した、

キャラクタの精神的な距離を表す描写です。

また、近い未来の別離も表しているのかもしれません。



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一方こちらは、感動を表す構図。

海、空、光。



むすび


ストライクウィッチーズ1周年ということで、久々に、アニメストライクウィッチーズ」について書いてみました。この一年で、第02期が決まったり、GONZOが本当にやばくなったりと様々なことがありました。まぁ、私たちファンは待つことがしか出来ないので、せいぜいワクワクしながらまちましょう。






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