2009-10-17
■[アニメ]ささめきこと第02話 主張する赤と色の演出の解説
ささめきことでは、細かい仕掛けが散りばめられている。それは、ほんの小さなもので物語には大きく影響を及ぼすことはないが、その細やかさが画面のいいアクセントとなっている。
『ささめきこと』第2話が面白い〜視線のやりとりと細かい仕掛け〜 - あしもとに水色宇宙
ささめきこと 第1話「ささめきこと」が面白い - あしもとに水色宇宙
『ささめきこと』第2話が面白い〜視線のやりとりと細かい仕掛け〜 - あしもとに水色宇宙
id:tokigawaさんが、指摘しているように、ささめきことでは、細かい仕掛けが散りばめられている。視線の動きについては、tokigawaさんが上記の記事でにて丁寧に詳しく説明されているので、あまり掘り下げられなかった色の演出、とくに“赤”についての説明をしたいと思います。
色の演出
朱宮と純夏のツー・ショットのフレームの中に意図的に組み込まれている具合から察すると(わざわざ同じフレームの中に収める必要性はないのに組み込まれている)、これは二人の緊迫した状況、もしくは純夏の「かわいい」と言われ動転している心理状態の暗喩として赤く光る表示灯が映し出されているのではないのか。このように細かい暗喩が『ささめきこと』では見られる。
『ささめきこと』第2話が面白い〜視線のやりとりと細かい仕掛け〜 - あしもとに水色宇宙
買い物に行く前後で、“空”と“信号機”の色が変化します。どちらも典型的な象徴で、“空”が主人公の精神状態を、“信号機”が青は“進歩”を赤は“停止”を表します。最初の場面では、空が“青”く、信号機が“赤”です。二人で買い物に行くという楽しい状況の心が空の青で、二人の状況の進展が無い事が信号機の赤で表されています。場面が変わると、空が“赤”く信号機が“青”くなります。かわいい服装を着られない(=汐の望むような女性になれない)ことから空(心理状態)が赤くなり、また物語(それと二人の関係)に進展があったことから信号機が青くなります。
信号機の「赤」と「丸い」太陽を背に、一方的な視線を送る場面。ここでは、ヒロインの汐がかわいらしい女の子の魅力を語っていて、それを寂しそうに主人公の純夏が眺めるシーン。“信号機の赤”は分かりやすく“停止”“停滞”というネガティブな意味を隠喩。
場面転換に、丸くほのかの輝く月を映す。これは、直前の黄色く輝いていた派手な太陽(つまり汐)がいるところから、地味な太陽の光を反射する月(つまり純夏)の場面転換。
喜ぶ主人公の背に、“丸”く“赤”く光る表示灯。ここは、tokigawaさんがおっしゃるように、純夏の「かわいい」と言われ動転している心理状態の暗喩(顔を赤らめる=赤い)などの意味合いで使われている。ここに意識がいくのは、前述まで信号機や太陽で繰り返される、“赤”や“丸”のイメージがあるからこそ、あからさまになる。
告白しようとテンションが上がっているので、執拗にでてくる背景の“赤”い電灯。コンビニの看板という形で赤く光るものが出てくる。ここも、緊張や舞い上がっている気持ちを赤で示している。
汐に恋愛対称ではないと告げられる場面。先ほどとは打って変わって、まっしろい白い光。白は“純潔”などと共に“空虚”の象徴の色もあります。ここでは、純夏の心の落差を、それまで執拗に描写した“赤”との対比で“白”を使って表しています。
色の対比
みっつの色のリップの中から、汐がピンク(可愛いの象徴)を選ぶ場面。このような色の対比からも、色という物の意味があることがわかる。
ここも、リップのように、あきらかに地味な色合いの服と、派手な色(赤みを帯びた色)の服の対比。
むすび
第01話で、シンメトリーな図書館の様子があったところから「お、なんか背景で語る気まんまんだなぁ」と思いましたが、第02話では、ものすごいあからさまさで背景語りをやりまくってました。ゆったりと流れるストーリーでも飽きさせないぐらい、こういう細かい仕掛けがちりばめられていて、うん、面白いなぁ。
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