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上遠野浩平先生の「私と悪魔の100の問答」オススメ!

2009-12-20

[]上遠野浩平ブギーポップ・ダークリー 化け猫とめまいのスキャット」感想など



今年四冊目になる上遠野浩平先生の新作「ブギーポップ・ダークリー 化け猫とめまいのスキャット」についての記事です。気になったことや思いついたことを徒然と書いていきます。ネタばれがあるので収納。



前作との共通点


前作の「ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド」となんだか、すごい近い気がしました。「男1女3」で、「統和機構の人」が何かを探してふらふらするところとか、「カメラ」とか、「メインの敵の能力」(上書きという意味で)とかで、すげー類似性を感じました。あと、冒頭の幼馴染とのやり取りにおいて、メローイエローに感じた上遠野浩平先生の“萌え的ななにか”を感じる、っていうのも何か類似性として感じました。


といっても、主題は異なるので、読み味は全然違いましたけれどね。沈黙ピラミッドが「昔の思い」という歪曲王的な主題の話だとしたら、化け猫とめまいのスキャットはVSイマジネータ的な「自由」が主題な話なんですよね。



JOJOの奇妙な冒険の第四部へのリスペクト


「なんか“幽霊と会える小道”とかなかったっけ? どこかで読んだかきいたかしたような。コンビニの角を曲がると時間の停まった異世界につながっているとか」


上遠野浩平ブギーポップ・ダークリー 化け猫とめまいのスキャット」p75


上記のように、物語の随所に、JOJO四部の影響が見られる。敵の根本的な思想は、下のような吉良吉影の思想が垣間見れるし、能力もアトムハートファーザーの影響が見られる。音梨町は、上遠野浩平先生の中の杜王町なのかもしれません。


精神の穏やかな安定、それなくして生きる理由はどこにもなかった。そのために彼女は戦っているのだから。戦いのために心をすり減らすなど愚の骨頂であった。


上遠野浩平ブギーポップ・ダークリー 化け猫とめまいのスキャット」p228



むすび


最近のブギーポップの中で、一番ブギーポップっぽかった気がする。ブギーポップがいっぱい喋っていたからかな。「ホーリィ&ゴースト」以降の中ではかなりブギー度が高いんじゃないかな。あと、フォルテッシモへたれっていうのは、かどちんも狙っているのかな? いや、まぁ、カーメン以前だからこんなもんなのかな。それにしても、年に四回も上遠野浩平先生の新作が読めるとか、今年はすばらしい年だった。