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上遠野浩平先生の「私と悪魔の100の問答」オススメ!

2010-11-01

[]上遠野浩平「私と悪魔の100の問答」 10年振りのVSイマジネータ


私と悪魔の100の問答 Questions & Answers of Me & Devil in 100 (100周年書き下ろし)

私と悪魔の100の問答 Questions & Answers of Me & Devil in 100 (100周年書き下ろし)


上遠野浩平先生の「私と悪魔の100の問答」について徒然と述べていきたいと思います。ネタばれが存分に含まれていますので収納。ああ、すげー面白かったです。未読の人はマジオススメです。



十年振りのVSイマジネータ



どうして私は、あんなに簡単に、みんなが当然だっていうことをそのまま鵜呑みにしていたんだろう


上遠野浩平:「私と悪魔の100の問答」p232


この話の基本は、VSイマジネータです。一人の少女が、“かくあるべし”とされている世界に疑問を持つまでの物語。上遠野浩平先生の世界では、自分の感じる気持ちというのが非常に重要なキーワード。とりわけイマジネーション関連では顕著。エンブリオ炎上とか、わたしは虚夢に月を聴くとか。


わたしは虚夢を月に聴く (徳間デュアル文庫)

わたしは虚夢を月に聴く (徳間デュアル文庫)


途中で“夢”の話になる時も、非常にイマジネータの影が見えました。夢ってなんだろうね? 大切なものってなんだろうね? ああ、胃が痛いわぁ。



ウエダハジメさんと久嵐舞惟


話変わって久嵐舞惟について。『すずめばちがサヨナラというとき』で舞惟に惚れまして*2、いつかほかの作品に出てほしいなと思っていたのですが*3――本当に嬉しいですね。


『私と悪魔の100の問答』感想 - Nadunaの日記


久嵐舞惟ことホルニッセはファウストに乗っていた短編「すずめばちがサヨナラというとき」にバリンバリンかっこいいキャラクタで登場しています。<アハトアハト>!! で、この「すずめばちがサヨナラというとき」の挿絵を担当していたのが、「私と悪魔の100の問答」でも表紙を担当していらっしゃるウエダハジメさん。講談社的には上遠野先生の挿絵はウエダハジメさんなのかな? それにしても、この表紙ってなんか劇団イヌカレーを連想してしまいます。



竹泡対談やあとがきみたい


本作品は、なんか上遠野浩平先生のエッセイ的な成分が非常に多いと思うんですよね。ちょうど竹泡対談みたいな。きちんとしたストーリーはもちのろんろんありますが、「クエスチョン」が物理的に占める割合が非常に多いので、そう感じてしまうんだと思います。



ああ、クエスチョンといえば、「ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド」がありますが、これと本作ってなんか雰囲気にていますよね。話の展開的には「ホーリー&ゴースト」といったところでしょうか。ちょうど、ハズレ君とでびる屋ってスリム・シェイプっぽいですしね。「騎士は恋情の血を流す」もジンクスショップへようこそのおじいちゃんっぽくあったように、上遠野浩平先生的に、ここはこだわりたいところなんでしょうね。



ガン×ソードみたい


紅葉の語りが、なんかガン×ソードの次回予告のウェンディみたいじゃないですか? つってこれを読んでいる人に通じるかしら。なんだろう、最後のフォルテッシモとの対談感とかも含めて。



むすび


世界のすべてを敵に回した女子高生が、悪魔と契約!

かるための条件は「命」を捧げること……ではなく

100の質問」に答えることだった!?


上遠野浩平:「私と悪魔の100の問答」宣伝帯


って、この帯はさすがにちょっとアレじゃないですか? 実際は、


お母さんの失敗の穴埋めをするために、ある女子高生が、

よく分からない人形と全然分からない無茶苦茶な話をする羽目に!?

しかし、その会話の中で彼女の“世界”は激変していく!


上遠野浩平:「私と悪魔の100の問答」karimikarimi的宣伝


とか、こんな感じじゃないですかね?


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