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上遠野浩平先生の「私と悪魔の100の問答」オススメ!

2011-04-22

[]魔法少女まどか☆マギカ最終話の演出の解説 リボンが象徴する事


魔法少女まどか☆マギカが第12話(最終回)を迎えましたね。4/22の夜中の私の観測範囲のネット上ではなんかお祭りみたいな雰囲気になっておりました。さて、魔法少女まどか☆マギカの11話と12話は、なにやら情報量が多いため、色々語ってみたいことはあるのですが、今回は特に「絆の象徴としてのリボン」「覚悟の象徴としてのリボン外し」の二点に的を絞って、徒然と書かせていただきます。


絆の象徴としてのリボン


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まどかマギカ最終話では、上のように、最終局面においてまどかからほむらへと愛用のリボンが渡されます。リボンは特に女性の象徴である装飾であり、絆を暗示するアイテムであります。それを、相手に託すというのは、非常に隠喩に富んだ愛情表現であるといえます。


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魔法少女まどか☆マギカの監督である新房昭之さんが過去に監督している、同じ魔法少女物である魔法少女リリカルなのはにおいても、最終話に今回と類似するリボンの受け渡しを行っています


また、百合作品の金字塔であり、私が大好きな作品であるマリア様がみてるにおいても、リボンは“絆”の象徴として登場します。(第03巻である「いばらの道」で象徴的に登場し、第34巻「卒業前小憬」において重要なシーケンスとなる)


祥子さまは祐巳の頬の辺りにそっと手を伸ばし、髪を縛っていた黒いリボンを解いた。

「あなたが気にするなら、代わりにこれをいただいていい?」

祥子さまは自分の黒髪を束ね、祐巳のリボンで縛った。その様子があまりに自然で、美しくて。祐巳の旨に熱いものがこみあげてきた。


今野緒雪マリア様がみてる いばらの森』p204


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そして、相手からもらったリボンで髪を結ぶことで、「常に相手を感じる」「相手の存在による自己の変化」(内面及び外面)等の意味合いが発生し、絆というものを強く描き出すことになるのです。極端に言ってしまえば「リボンの受け渡しは、百合的な結婚指輪」といえると思います。


ただ、お互いのリボンを付け合っているリリカルなのはのなのはとフェイトに対して、まどかマギカでは、ほむらが一方的にリボンをもらい、装備しています。これは、まどかが“どこにでもいて、どこにもいない存在”になってしまったため、装飾の概念がなくなったこと、及びまどかとしては常にほむらを感じることができるためと考えられます。




覚悟の象徴としてのリボン外し


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最終話まどかがリボンを外すというシークエンスは、第10話のほむらまどかを守る覚悟を決めるシーンとオーバーラップします。これにより、まどかの“覚悟”を強調しています。


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また、一般的に、“女性の髪の毛の変化”は内面の変化や覚悟を表しもします。下記のシムーンの例や、ナルトで中忍試験のときに、サスケを守るためにサクラが自慢の髪をクナイで切るシーンなんかもその一例です。


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ロードレアモン決意前


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ロードレアモン決意後


というように、髪型の変化で、ロードレの決意を表したりしています。


ストライクウィッチーズ第08話 おとなパンツの演出を解説



むすび

今回は、リボンに的を絞って、徒然と語らせていただきました。いやぁ、リボンって良いよね。そもそも少女性が強いものね! 新房昭之さんで、魔法少女で、リボンの受け渡しをやってくれて、嬉しくないはずがないですよ!



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メルクマールメルクマール 2011/04/22 14:04 こんにちは。
何かと百合に結びつける風潮には、異を唱えるものですが、この作品は百合だったなーと思います。
リボンが象徴するもの、興味深く拝見しました。確かにリボンは体に直接触れて、締めつけるものなので、暗喩に富んでいますね。

karimikarimikarimikarimi 2011/04/22 14:25 こんにちはー。
おお、百合っぽさに同意していただいてありがとうございます。
このいい感じの、少女の距離感は、虚淵さんなのか新房さんなのか、どうなんでしょうね??

神羅神羅 2011/04/23 22:51 新房さんが案をだしてまとめたのが虚淵だと個人的には思っています

majomajomajomajo 2011/04/26 11:19 解釈、概ね納得なのですが、
>最終話まどかがリボンを外すというシークエンスは、第10話のほむらがまどかを守る覚悟を決めるシーンとオーバーラップします。これにより、まどかの“覚悟”を強調しています。

うーん、セミロングで20年とかってやってる女性の立場で言わせてもらうと、髪をほどく仕草は「覚悟」ではなく「解放」なんですよね、気持ち的には。正直。
何か事をしでかすタイミング等では、逆に髪をまとめます。まとめて、キリッ! と。料理の時に髪を束ねるのと一緒で。料理はまあ、衛生面もあるけれども。
戦闘時には、本来ならば髪は束ねるのが、女の心意気なんですよね。
まーアニメつくってんのは男性が主体だから、そういう身体感覚が理解できないのかな、とも思うんですが。
絵にならないとか、髪をなびかす女の絵が観たいとか、動かしたいとか、そういうことなんでしょうねえ、と。
『まどマギ』にはなかったけれども、バイクに乗ってるシーンで髪(特にロング)をなびかすとか、リアル(3次元)ではありえませんよ。その後の髪のメンテナンス考えたら。髪質にもよるから、人によっては可能かもしれませんが。

ほむほむの髪がまとめていなくてもいっつもメンテナンスフリーでさらさらなのは、まさに魔法の力です。マジックヘアケア・ほむほむ。
そう思わなければ、身体感覚的なリアリティがなさすぎますwwwいくらほむらちゃんびいきの私でも、ここはこう思いますねー。

リボンのバンド、についてのくだりは、ドンピシャの解釈だと思います。同意です。

mattunemattune 2011/04/28 08:17 >>majomajoさん
これは面白いですね。
身体論的にいうと「解放状態」つまり「脱力状態」の方が
力が出ると言われているんですよ。
例えば、格闘技とかでは「息を吐いた状態」が一番良いとされていたり。
そういう意味では、髪の毛を「解放」することが、まさに力の「解放」という風に見る事が出来る。

あるいは「解放」というのは素を曝け出すことでもある、とも言える。
つまり、「化粧」と同じ様な扱い。
すっぴんになるということ。
女性はこの行為に抵抗があるようで、
まさに『覚悟』が必要と思っている節がある。
それい対しては、男も
すっぴんの女性に何か感じるところがあるもの。

karimikarimikarimikarimi 2011/04/29 07:18 >>majomajoさん
コメントありがとうございます!
なるほど、とても参考になりました!

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