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上遠野浩平先生の「私と悪魔の100の問答」オススメ!

2012-06-18

[]アニメに対して「クール」という表現をするようになったのは最近ですよね、という話


クールとは、日本の放送業界で使われる専門用語で、四半期を意味する。

1月から12月までの1年間は4クールに分けられ、それぞれ、第1・第2・第3・第4クール、冬・春・夏・秋クール、1月・4月・7月・10月クールなどと呼ばれる。

1クールは3か月であり、毎週1回放送の番組なら単純計算で13回分になるはずであるが、実際には9〜13回と若干の差異が生じる。


クール (放送) - Wikipedia

まあ、候補数が多く取捨選択を迫られたときに使われ易い「切った」という表現そのものより、「視聴しないアニメカジュアルに表明する」行為そのものに疑問符が付くといえばそれまでなのだけれど、半年や1年間で区切られていた時代とはちがう、「クール」を気にしてしまう今日的な視聴者に根ざした問題なのかもしれない。


アニメを「切る」という表現に含まれるニュアンス - subculic


アニメに対して「クール」という表現をみかけるようになったのは、いつ頃だろう。


今では頻繁に、「夏クールのアニメは面白い」というような発言にでくわす。なにか微妙なニュアンスを残す表現だなと思っていた。少し、考えてみたい。



近年1クールのアニメの量が増加している


2000年代後半より1クールで完結する作品が増え、どんどんと新たな作品が発表されてきた


アニメ業界の新トレンド!? “分割2クール作品”急増の裏事情


アニメ年表 - アニメデータベース


上記の、アニメ年表を見ていけば容易に分かりますが、近年1クールのアニメの量が増加しています。(定量的に示すのは面倒なのでやりません。誰かやってくれたら嬉しい)この1クールのアニメの量が増加が、クールと言う概念の普及の原因になっていると思います。



何時頃から広く使われだしたの??


俺が1クールとか使い始めたのはどれからかなぁ、と漠然と考えて思いついたのはゼロの使い魔だった。/1クールアニメ増えた時期からかな、と思ったけどエウレカの時にも4クールアニメ、って言ってたなぁ。2005年。 / “アニメに対して「クール」という表現をするようになったのは最近ですよね、という話” http://t.co/4A5YoLlN


Twitter / tuya28


クールという表現が何時頃から一般的に広まったのは、ちょっと調べてもよく分かりませんでした。ただ、友人のまっつね氏によれば、2005年「IZUMO〜猛き剣の閃記〜」放送時には、2chにてクールという概念が使われていたとのことです。2chネタの拡散なのか、もっと別の要因があるのか。うーん。



なぜ「クール」? 業界用語を使いたがる不思議


語源

「クール」の語源については、ドイツ語 Kur (療養、転じて治療期間)に由来を求める説と、フランス語 cours (講義)に求める説とがあって、判然としない。


普及

主にバラエティ番組などの出演者が業界用語としてこの言葉を頻繁に口にしたため、現在ではテレビ業界に全く関係のない人でも「クール」を「四半期」の意味で使う例が散見される。


クール (放送) - Wikipedia


「クール」は業界用語である。なぜ、4半期のような表現をせずに「クール」という業界用語を使うのだろう。ここには、近年散見される「売り上げ」の話と同様に「業界人ぶりたがるオタク」の出現(または可視化)が関係しているかもしれません。



むすび


というわけで、「クール」という言葉に対して、少し考えてみました。「切る」「クール」のような、違和感無く根付いてしまった言葉こそ、真に流行語なのかもしれませんね。(といっても、私には未だに、どちらも違和感がありますけれど……)あと、「今期のアニメ」みたいな話のときに、通年アニメや何年もやっているアニメが、たまにネグられていて、「あれー」って思う時があります。



おまけ


  1. クールの読み
    1. 1クール 読み:ワンクール
    2. 2クール 読み:ツークール
    3. 3クール 読み:さんクール
    4. 4クール 読み:よんクール


業界人の方の、クールの表現を見ていると、上記のように、1と2は英語、3と4は日本語であると私の友人が言っていた。へー。



追記


期間(放送話数)としてのクールは30年ぐらい前にはアニメ誌で使われてたと記憶。「夏クール」みたいな言い方はたしかに当時あまり見かけなかったかも。


sasahiraさん:はてぶコメント

id:sasahiraに同意。13話分を1クールとする表現は自分がアニメファンになった昔からあったので最近でもないんじゃね?ただし1クールで終了するアニメが増えたのは確かにここ最近の事ではあるが。


Fuetaroさん:はてぶコメント

藤井青銅「死人にシナチク」2巻(1988)に「私たちの恋は1クールじゃ終わらないわ」という言い回しがあった記憶が。当時のラノベ読者(アニメージュ購買層)なら当然知ってる言葉だったのかもしれない。


amokuさん:はてぶコメント

うーん、レイズナーは4クールの予定だったけど3クールで終わったよねとか打ち切り流れの話ではよく言われていた記憶がある


kanoseさん

確かに、雑誌とかでは昔っから使われていますね。それが、視聴者というか、見る側が普通に使うようになったのいつかなーと。というか、なんだろう、もっと「クール単位でアニメを考える」とか「クール単位でアニメを語る」みたいな営みについて書いたつもりだったんですが、完全に書き方が悪かったです。ごめんなさい。


この記事の前提として、「私の観測範囲で、アニメに対して「クール」という表現を頻繁に見るようになったのは最近」というものなんですよね。それで「昔から雑誌なんかで見て、頻繁に使っていた古いファンもいるが、1クールアニメが増えて“クール”という言葉の露出がふえたことで覚えたファンも多いのかもしれませんね」とか「ネットの出現により語が広がったかもしれませんね」みたいな主張をしたかったんですよ。



クールとかAパートBパートとか普通に80年代前半から使われてるよね。第1クールとかって言い方だけど。夏とか言わないなぁ。むしろアバンとかトレーラとかそっちの言葉のほうが00年代からじゃないかな。


habuakihiroさん

確かに!!

cavoritecavorite 2012/06/19 01:02 80年代にすでに一般に使われる用語でした。

ハマの三文芝居ハマの三文芝居 2012/06/19 02:08 一瞬、クールはCOOLのことで、アニメが冷ややかに語られるのかと思いました(笑)

それはさておき。
私がアニメを見始めた頃は、クールという言葉は使われていなかったと思いますね。専門家は使っていたかもしれませんけど。最近は、よく耳にしますし、目にします。

でも私が見始めた頃は、アニメを一年やることの方が多かったかなぁ、と思いました。
ジャンプマンガがアニメ化されたりすると、どうしたって長寿アニメになりますから。

sasahirasasahira 2012/06/19 03:26 追記を読んで言葉自体よりも「クール単位でアニメを考える」の方が主眼だったと理解しました。「今期は豊作」みたいなアレですよね。
アニメ雑誌等を読むようなファンであれば普通に使っていたのはブクマコメの通りなのですが、かつてはファンはおろか業界人でさえ、「クール単位で考える」ということはしなかったのではないかと予想します。
パッケージソフトの売り上げが重要になってから、製作側としては同クール内にライバルが少ないほうが好ましいでしょうし、ファンとしてもどの作品を購入するか、という視点が出てきたのかなあ、と。1クールにつき○作品までならお金を出せる、とか。

karimikarimikarimikarimi 2012/06/19 12:07 >>ハマの三文芝居さん
そう。クールといえば、COOLですよね。
私も最近、見ることが多くなったナー、と思って、この記事を書きました。はい。

karimikarimikarimikarimi 2012/06/19 12:08 >>sasahiraさん
追記で書いたように、私の書き方が悪かったですね。ごめんなさい。
そう、「クール単位で考える」ってけっこう最近だと思うんですよね、やっぱり。

>>パッケージソフトの売り上げが重要になってから、製作側としては同クール内にライバルが少ないほうが好ましいでしょうし、ファンとしてもどの作品を購入するか、という視点が出てきたのかなあ、と。1クールにつき○作品までならお金を出せる、とか。
これ、まさに! って感じがします。

cavoritecavorite 2012/06/19 12:18 80年代にすでに「つまらんから1クールで打ち切り」「第3クールから別作品になった」とやり取りされています。

jiminynseriesjiminynseries 2012/06/19 21:10 タイトル見たときはアニメに対して「Cool」って表現をするはなしかと思った。

今度から使ってみようかな、あのアニメは脚本が「クール」だよね。とかw

karimikarimikarimikarimi 2012/06/19 21:22 COOL!!

asatonasaton 2012/06/19 21:22 確かにきづかないうちに使ってました・・・。業界用語なんですね!
自分なりに考えてみたんですが・・・
アニメの需要が高まる→アニメが増える→1クールアニメが増える→業界内でクールという言葉が多様されるようになる→ラジオ等で声優や制作者がつい「クール」という言葉を使う→広まる。
って感じじゃないですかね。

karimikarimikarimikarimi 2012/06/19 21:38 >>asatonさん
そう! 業界用語なんですよ!
>>アニメの需要が高まる→アニメが増える→1クールアニメが増える→業界内でクールという言葉が多様されるようになる→ラジオ等で声優や制作者がつい「クール」という言葉を使う→広まる。
おお! 確かにそれっぽいですね!!

dolphinedolphine 2012/06/19 22:29 広く一般に、という言い方が適切かどうかわかりませんが、
ニコニコ動画でアニメ(違法アップロードされてた頃を含む)を見る人が出てきてから、
よりいっそうこの語句が浸透していったのはたしかではないでしょうか。
話数との誤解から派生した「24クール」なんてネタもありますし。
「このアニメって12話前後なのか半年くらいあるのかどうなんだろう?」
→「ん、クール? ほうほう四半期のことか」
てな感じで、使いやすさがウリになって広まったような。
あくまでニコニコ界隈の個人的な印象ですが。

karimikarimikarimikarimi 2012/06/19 22:41 >>dolphineさん
dolphineさんのような「個人的な印象」はとっても大事だと思います。
そもそも、この記事の最初の気持が「個人的な印象」ですし。
というわけで、私のよく知らないニコニコ系の文化のご指摘ありがとうございます! 参考になります!

cavoritecavorite 2012/06/20 01:26 アニメに閉じた話ではないでしょう。80年代後半に、アニメと関係ない人達の間でも、普通に実写ドラマに関して「クール」が使われています。当時すでに業界用語だという認識はなかったと思います。

cavoritecavorite 2012/06/20 02:05 1983年発行のマクロスのムックで、ふつうにクールと出てきています。初出時に「1クール(13話。編注)」とのキャプションがついてるだけ。「モブ(群衆。編注)」というのもある時代。

he-he-08he-he-08 2012/06/20 06:02 なんかドラマのOPで「全13回(1クール)」みたいなテロップ出てきませんでしたっけ?

「トレイラー」はもともと日本ではあまり使ってなかった印象ですがどうでしょうね。Youtubeで洋画等の「Trailer Movie」を目にするようになって普及したんじゃないかと思いますが……

菜々氏菜々氏 2012/06/20 10:34 作り手ではないアニメファンが
「低視聴率による放送打ち切り」という問題を自覚したのは、
1980年放送終了の「機動戦士ガンダム」でした。
それ以前の「宇宙戦艦ヤマト」なども予定の話数を達成する前の打ち切りでしたが、
当時は情報が少なかったのでファンはあまり意識しませんでした。
しかしヤマトブームが多くのアニメ雑誌を生み、
アニメの作り手の事情をアニメファンが共有するようになると
本来なら4クール全52話で描かれるはずの物語が、低視聴率で
3クール39話程度で終わってしまった、
本当は別のストーリーになるはずだった、という情報を
ファンもまた共有することになります。
そしてその不完全燃焼感は、アニメファンの飢餓感となり、
多くのアニメ雑誌やムック本のニーズを生みました。
また、好きなアニメが打ち切りにならないよう、署名運動や視聴運動、
また打ち切りアニメの結末を見るための映画化運動が行われるようになり
後のアニメブームの原動力になったといえます。

tohritohri 2012/06/20 12:45 他の人も言及されていますが「クール」という言葉自体はアニメオタクの界隈でも80年代から使っていますね。
昔は1年(4クール)ものが多いという印象は間違いはないですが、
半年(2クールもの)も結構ありました。
大体、どのアニメ、特撮作品、ドラマを見ても
1クール、2クール、3クール、4クール単位のものが多かったのですから「クール」単位で考えるというのは役者との契約、TV局のプログラム編成も踏まえて、作り手側も、受けて(マニア)側も普通にやってきたことですね。
単に自分が目の前で見るようになったというのは、そういうコミュニティに参加したかどうか、という話に影響を受ける可能性があります。主眼は違うということですからタイトル含め言い方を変えた方が誤解が少ないかと思います。

以降、子供のころから感じていた個人的な印象のみでお話の流れとは違いますが
3クール以上だと玩具会社がスポンサーになっていることが多い(そのため中盤でパワーアップアイテムが出ることが多い)、
90年代は2クールアニメが多く、玩具というより声優やビデオソフトを売ることを意識した作品多い(キングレコード全盛期)
1クール放映(12話前後)のTVアニメが出てきた、という話になるならその90年代にパイオニアLDCがOVA並のクオリティのアニメを意識したものを、衛星放送(WOWOW)などで放映していたころからつながる流れになってないかなと思います(デュアルとか今そこにいる僕とか)。
衛星放送中心だったのが現状では深夜アニメになった感じですかね
誰をターゲット(オタク)にして、何を売る(ビデオソフト)かでクールというものが決まってきてる気はします。

あと、少女マンガ原作(りぼん、なかよしなど)だと3クール〜1年ものになる確率が高い印象もあります

通りすがり通りすがり 2012/06/20 17:24 かつての長編ドラマに代わり90年代に月9や土9のドラマがブームだった頃には既に学校の会話レベルでも1クールという表現が使われてましたよ。バラエティなどでも業界ネタを話すのに普通に使ってましたね

菜々氏菜々氏 2012/06/20 18:24 結論を書き忘れました。

…以上の理由で、80年代初頭にアニメファンは「クール」という言葉を知り、自分が好きなアニメが無事4クールの放送を達成できるよう、様々な応援をするようになったと記憶しています。

karimikarimikarimikarimi 2012/06/20 19:21 なるほど! みなさま、勉強になるコメントありがとうございます!!

あびらあびら 2012/06/22 01:46 80年代というか、78年……月刊アニメージュが創刊1年をクリアして、ロマンアルバムも月イチペースで刊行されてたあたりで、クールという用語が使われてたので読み手であるファン側も使ってました。

当時、TVアニメの企画書が転載されることが珍しくなく、その際に放送期間として「26話以上」という表記がありがちでした。
「1年(全52話)放送予定でこの番組の企画を通してくれ」よりも「とりあえず半年の予定で……好評な場合は延長しましょう」のほうがOKになりやすいでしょう。監督や脚本家は最初から1年のつもりの構想だったとしても。

それがわかると視聴者側も前半と後半でオープニングが変わったり、宿敵キャラが交代したりする節目に気づきます。

ただ、「夏クール」とか「7月期」のような言い方の定着はここ十年程度でしょう。


70〜80年代は2〜4クール放送が大半で、新年度に合わせて(4月)スタートが多いですから放映開始月や季節で言い分けたりせず「79年のアニメ」とか「今年の後期の新番組」みたいな言い方になります(。
7月開始で9月終了の作品がほとんどないので、普通に考えてそんな呼び方をしません。

「ブルーシード」「エヴァ」「ナデシコ」……とスターチャイルド&製作委員会形式が定着しても2クールが通常で。
97年の暮れ「エアガイツ」が12話終了で「えっ!? どうしてしまったんだ」という印象。
入れ代わりで同じ制作会社で同じ監督の「AWOL」が始まり、「最初から1クールの予定だったんだろうか?」と思っていたら、「AWOL」も12話で終了し、その後番組がサンライズの「センチメンタルジャーニー」で「元のゲームが12人のヒロインなんだから、これもやはり12話予定か」と察して。
このあたりで、「TVアニメで1クールというのも普通にアリなんだ」と認識され始めたんじゃないでしょうかね。

奈々氏奈々氏 2012/08/05 09:37 クールという言葉は、84〜86年あたりにとんねるず石橋が、
バラエティ番組で業界用語を好んで連発してて
クールという言葉も当時の一般の若い人に広まりました
{番組終了ネタとかで非常によく使っていました)

wikiにもそれらしいことが書いてありますね

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