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上遠野浩平先生の「私と悪魔の100の問答」オススメ!

2009-11-30

[]プログレ上遠野浩平荒木飛呂彦 ピンクフロイド原子心母」


原子心母

原子心母


プログレと上遠野浩平と荒木飛呂彦 ピンクフロイド「エコーズ」


需要ないだろうな、と思った上の記事で、予想以上の反応をもらえたので嬉しかった。ということで、せっかくなので前回の続きです。第二回は、引き続きピンクフロイドPink Floyd原子心母(Atom Heart Mother)」です。


原子心母


ピンク・フロイドの本作は全英1位、全米55位を記録するなど各国でヒットした。それまでの彼らのアルバムは、どちらかと言うとアンダーグラウンドで難解な実験音楽的要素が強かったが本作では分かり易く聴きやすい内容になっている。このことがシド・バレット脱退後のバンドに初めて商業的、音楽的成功をもたらすことになる。


原子心母 - Wikipedia


ピンクフロイドの「原始心母」はアルバムの名前、およびそのアルバムの中の曲です。ジャケットの牛の絵と、面白い邦題という点でも有名な作品です。


邦題「原子心母」について

邦題は、「Atom原子」「heart=心」「Mother=母」と英語をそのまま直訳したものである。


原子心母 - Wikipedia



上遠野浩平原子心母


上遠野浩平さんは直接「原子心母」というワードは使っていませんが、この曲名の元となっているエピソードを作中に使用しています。そのエピソードというのが下の引用のエピソードです。


番組のディレクターがロジャー・ウォーターズに『イヴニング・スタンダード』を渡して「この中からタイトルを探そう」と言ったという。この中に妊娠した女性が原子力電池(atomic battery,isotope battery:アイソトープ電池)で動く心臓ペースメーカーを使っているという記事が眼に留まった。これから「Atom Heart Mother」というタイトルを決定した。

原子心母 - Wikipedia


しずるさんと偏屈な死者たち (富士見ミステリー文庫)

しずるさんと偏屈な死者たち (富士見ミステリー文庫)


そうです! みなさんご存知、上遠野浩平ミス・マープル安楽椅子探偵しずるさんシリーズ第一作目の「しずるさんと偏屈な死者たち」の記念すべき第一話の着想を、このピンクフロイドの「原子心母」から得ている可能性があるのです。もちろん、確定ではありませんが、様々な歌手に対して面白いレビュー・エッセイを書くほどの音楽好きで、しかも第一回目にピンクフロイドを扱うほどのピンクフロイド好きの上遠野浩平さんが、このエピソードの影響を受けている可能性はかなり高いと思います。


目覚めるにはまだ、少しばかりの時間が必要。

――オアシス<モーニンググローリー>


上遠野浩平:ビートのディッシプリン p346


また朝子の能力である《モーニンググローリー》は、作中で上のように使われているオアシスモーニンググローリーから取られていると考えるのが自然です。が、アルバム「原子心母」の六曲目「アランのサイケデリック・ブレックファスト」の中の第三楽章が「モーニンググローリー 」という名前なので、これも意識しているかもしれません。



荒木飛呂彦原子心母


吉良 吉廣(きら よしひろ)

〜中略〜

アトム・ハート・ファーザー

〜中略〜

スタンド名の由来はピンク・フロイドのアルバム「Atom Heart Mother」[5]。


[5]『集英社ジャンプリミックス ダイヤモンドは砕けないvol17ハーヴェスト編』 P106-107「The origin of STANDS!」part.4


ダイヤモンドは砕けない - Wikipedia


ここで荒木飛呂彦さんのセンスだと思うのは、「原子心母(Atom Heart Mother)」が元ネタにもかかわらず、「アトム・ハート・マザー」ではなく、「アトム・ハート・ファーザー」とした点です。雑誌掲載時はディスコだったものをディ・ス・コにするような、なんか荒木飛呂彦さんの中にあるセンスなのだと思います。いや、父親だからファーザーにしたってのはわかりますが、じゃあ何でこの曲なのかとか、そういうところに荒木飛呂彦さんらしさを感じます。



おまけ 上遠野浩平とシドバレット


夜明けの口笛吹き

夜明けの口笛吹き

夜明けのブギーポップ (電撃文庫)

夜明けのブギーポップ (電撃文庫)


夜明けのブギーポップの第一章「夜明けの口笛吹き(The Piper At The Gates Of Dawn)」は、ピンクフロイドのデビューアルバム「夜明けの口笛吹き(The Piper At The Gates Of Dawn)」が元ネタです。このアルバムは、中の曲からも上遠野浩平さんの着想がうかがい知れる。たとえば一曲目「天の支配」なんてそのまんま虚空牙であるし、十曲目の「黒と緑のかかし」にもブギーポップ的なものがにおいます。


なぜ、これをメインに扱わないかというと、「夜明けの口笛吹き」はピンクフロイドにまだシドバレットがいる時代の作品で、あまりプログレッシブという感じではないからです。このアルバムは、プログレッシブピンクフロイドというより、むしろシドバレットという風なものだと私は思っています。(ピンクフロイドは沢山のアルバムを出していますが、シドバレットはこの一枚目の「夜明けの口笛吹き」あたりの初期にしか参加していません)


ほんの5年足らずの活動期間にも拘らず、その卓越した音楽センスと抜群のカリスマ性から、シドを信奉するアーティストは数多い。リアルタイムで彼を目撃してきた世代は勿論、その後の世代にも多大な影響を与えてきた。


シド・バレット - Wikipedia


帽子が笑う不気味に

帽子が笑う不気味に


シドバレットという存在は、上遠野浩平さんに強い影響を与えています。「夜明けの口笛吹き」以外にも、上の「帽子が笑う…不気味に(The Madcap Laughs)」なんて、もろっくそブギーポップの存在そのものです。「帽子」「不気味」「笑う」ですよ。また、「ブギーポップは笑わない」においてドラッグや廃人(エコーズ)という要素が出来たの下記のシドバレットのことがモチーフになっていると思われます。


もともと画家志望でロンドン芸術大学のキャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツに進学するが、音楽にも興味を持ち、同郷の友人であるウォーターズらと共にピンク・フロイドの母体となるバンドを結成。作詞作曲・ギター・ヴォーカルを担当して、グループを牽引する。その端正な容姿と斬新な音楽性で、1967年にバンドのメジャー・デビューを成功へと導いた。しかし、間もなくストレスや麻薬(LSD)中毒が原因で精神のバランスを崩し、録音中や公演中にも奇行を繰り返すなど、音楽活動に支障をきたし始める。そして1968年、バンドを脱退してしまう。この間、次のリーダーとなるウォーターズとの間に確執が有ったとも言われる。


シド・バレット - Wikipedia



むすび


本日はちょっと上遠野浩平さんよりで語って見ました。「原子心母」と銘打った割には、メインはシドバレットな気がしますが、まぁいいじゃないですか。



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2009-11-28

[]プログレ上遠野浩平荒木飛呂彦 ピンクフロイド「エコーズ」


おせっかい

おせっかい


すごい今更ながら、音楽と上遠野浩平を語りたくなりました。それで、「プログレッシブ上遠野浩平」も「プログレッシブ荒木飛呂彦」も「上遠野浩平荒木飛呂彦」もありきたりですがプログレッシブ上遠野浩平荒木飛呂彦なら珍しいんじゃないかな、ということで需要度外視で趣味で語ろうという企画。(でも、記事の中では別に連動してないんだけれどね!)


第一回は、皆さんご存知ピンクフロイドPink Floydの名曲「エコーズ(Echoes)」です。「エコーズ」を中心に、色々私の趣味を話していきたいと思います。


ピンクフロイドの「エコーズ」


内省的なテーマを扱い、前衛的な要素も取り込みながら、常識外れのセールスを記録したこの作品は、プログレッシブ・ロック(或いは、パンク・ロック以前の黄金時代のロック全般)の一つの到達点・飽和点とも言える。


ピンク・フロイド - Wikipedia


プログレッシブ・ロックという言葉は、当時、東芝音楽工業のピンク・フロイドの宣伝担当ディレクターであった石坂敬一が、従来のロックとは異なるピンク・フロイドの音楽を形容するために考案したものといわれている。しかし、"progressive rock"は英語でも普通に使われている言葉であり、海外で生まれたと考えるのが自然であろう。ちなみに海外では"progressive rock"を略する場合、"prog-rock"と呼ぶ。


1970年発売の同バンドのアルバム『原子心母/Atom Heart Mother』の帯に、「ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道なり!」というコピーが掲げられている。これがおそらく、日本で「プログレッシブ・ロック」という言葉が使われた最初である。


プログレッシブ・ロック - Wikipedia


みなさんご存知のキングクリムゾンエクソシストの主題歌である「チューブラー・ベルズ」で有名なマイク・オールドフィールドなど、今では普遍的に使われるプログレッシブ・ロックというジャンルを日本に伝来したのは、ピンクフロイドです。さて、そんなピンクフロイドの中で、エコーズはどういう風な位置づけとなるのでしょうか。



1971年発表の『おせっかい』は、セールス面では前作『原子心母』ほどではないもの、バンドの音楽的な飛躍作とされる。本作でも引き続き23分を越える大曲「エコーズ」が収録されている。バンドはこの「エコーズ」の誕生を以って「初めてバンドがクリエイティビティを獲得した」と認識している。


ピンク・フロイド - Wikipedia


ニック・メイスンは「エコーズ」ではじめてピンク・フロイドがスタートしたと言っている。


そして、本作の最大の目玉は最終トラック「エコーズ」である。「原子心母」と並ぶピンク・フロイドの23分30秒近い大作で、ファンから最も人気の高い楽曲でもある。メンバー4人の持ち味が見事に溶け合った初期フロイドの傑作で、2001年に発売されたベストアルバムのタイトルにも選ばれた。


おせっかい (アルバム) - Wikipedia


冒頭からしばらく聴かれる「ビィーン!」という音は、1971年1月から始まったアルバムのレコーディングセッションにおいて、リック・ライトが偶然発見したものだった。レコーディングセッションにおいては24近いテーマを作り出し、バンドはそれらを「Nothing Parts 1 to 24」などと呼んでいた。


エコーズ (ピンク・フロイド) - Wikipedia


上記でわかるように「エコーズ」はピンクフロイドの中でも特別な曲ということがわかります。特に「ピンク・フロイド・ライヴ・アット・ポンペイ」というポンペイで行ったライブにおいては「エコーズ」は特別な意味を持っていたらしいです。



上遠野浩平のエコーズ


「何よ喋れないの?」

「喋れ――ない」

「喋ってんじゃないの。ふうん、他の人には反響体《エコーズ》って呼ばれてたの?」


上遠野浩平ブギーポップは笑わない p129


上遠野浩平先生(以下敬称省略)さんの記念すべきデビュー作である「ブギーポップは笑わない」にはエコーズというキャラクタが出てきます。このころは、まだ明確にMPLSという概念が出る前です(紙木城直子はMPLSっぽいけれど)。


エコーズは、人より遥かに優れている知的生命体であり、人間という物がどういうものなのかを調べに来た物です。そして自らが外乱にならないように、コミュニケーション能力を抑制し、他人の発した言葉の組み合わせでしか意思の疎通が出来ないため、反響体《エコーズ》と呼ばれています。(ただし、この設定はアニメ限定っぽい。じゃないと、飴屋さんは外乱しまくりだし、ブリックもなんかおかしい)


この反響性は、ピンクフロイドの「エコーズ」における冒頭のソナー音のような音の影響があるのかもしれません。(つーか、エコーズという言葉そのままだから、当たり前といえば当たり前)


「――我が身を“情報”に買えて、今、御許に“報告”を送る!」


上遠野浩平ブギーポップは笑わない p129


ある方が訳された訳詞です、参考までに。

〜中略〜

誰も示さず 誰もわからず

何かに引かれ 光 求める


見知らぬ街で ふと出会う人

君こそ僕そのもの

一緒に行くかい この道ずっと

僕はどうすればいい?


誰も教えず 誰も救わず

誰も話さず 太陽を恐れる


PINK FLOYD/Meddle - ECHOES


また、エコーズは作中の紙木城との関係性や、その思い、また「光」というキーワードからも、ピンクフロイトの影響が見えると思います。


荒木飛呂彦のエコーズ


広瀬 康一(ひろせ こういち)

〜中略〜

エコーズ

虹村形兆に矢で射抜かれた事で発現したスタンド。

〜中略〜

スタンド名の由来はPink Floydの楽曲「Echoes」[1]。


[1]『集英社ジャンプリミックス ダイヤモンドは砕けないvol14 ラブ・デラックス編』 P86「The origin of STANDS!」part.2


ダイヤモンドは砕けない - Wikipedia


さまざまな洋楽の曲名やバンド名の名前を使う荒木飛呂彦先生(以下敬称省略)先生も康一君という重要なキャラクタのスタンド名に「エコーズ」を使用しています。他にも主人公の東方仗助のスタンド「クレイジーダイヤモンド」も同ピンクフロイトの楽曲が元ネタと思われるので、荒木飛呂彦は相当ピンクフロイドがお気に入りなのだと思います。


クレイジー・ダイアモンド(Shine On You Crazy Diamond)は、イギリスプログレッシブ・ロック・バンド、ピンク・フロイド1975年に発表した曲。同年発売の『炎〜あなたがここにいてほしい』に収録されている。


クレイジー・ダイアモンド - Wikipedia


また、先ほど記述したように「エコーズ」は「ピンク・フロイド ライブ・アット・ポンペイ」で重要な役割を果たした曲です。このとき、ピンクフロイドは、パート1とパート2の二回に分けて「エコーズ」を演奏しています。また、2001年にバンド初のベストアルバムの「エコーズ」のタイトルチューンの「エコーズ」は、「2001年にバンドがエコーズを作るとしたら、1971年と比べて演奏力や技術も上がっているから23分より短くできるはず」(wikipedia曰く『レコード・コレクターズ』2002年1月号のジェイムズ・ガスリーのコメントより)から、時間を短縮した新しいバージョンのエコーズとなっている。このたび重なるピンクフロイドの「エコーズ」の変化から、スタンド「エコーズ」のACT.1、2、3という変化に影響したのかもしれません。


ピンク・フロイド ライブ・アット・ポンペイ』(Pink Floyd Live at Pompei)はイギリスプログレッシブ・ロックバンドであるピンク・フロイドの「ライブ」を収録した、映像ドキュメンタリーである。監督はエイドリアン・メイベイ。イタリアポンペイにある遺跡で、無人の観客という状況でライブを行うという趣向である。1972年9月に一般公開された。


メイベンは、ウッドストック・フェスティバルのような大観衆のいる大規模なコンサートとは全く逆の状態でのコンサートを具現化したかったと述べている。


この映画では、バンドの当時の新曲「エコーズ」の前半と後半を分けて、「コンサート」のオープニングを「エコーズ、パート1」として幕を開けた。その後、「ユージン、斧に気をつけろ」「神秘」「吹けよ風、呼べよ嵐」「マドモアゼル・ノブルス」「太陽讃歌」が演奏され、最後を「エコーズ、パート2」で締めくくった。このライブにおいては「エコーズ」が大きな役割を果たしている。この演奏の中で「吹けよ風、呼べよ嵐」でニック・メイスンがドラムを激しく叩くあまりスティックを勢い余って投げてしまうシーンが確認できる。


ピンク・フロイド・ライヴ・アット・ポンペイ - Wikipedia


f:id:karimikarimi:20091129212757j:image

荒木飛呂彦JOJOの奇妙な冒険 第51巻


また、JOJOファンなら、ポンペイといえばすぐ第五部の鍵を取りに行く場面が思い浮かぶと思います。このとき鍵を取るのがムーディーブルースプログレッシブの人)っていうのもまた面白い。(ディープパープルはたぶん関係ないけれどね!)



おまけ キューブリックの「2001年宇宙の旅」とエコーズ


D


 『2001年宇宙の旅』の最終章「木星と無限を超えて」は、それまでのHALとの交戦シーンから一転し、以降24分間セリフが一つもないという映画のクライマックスに突入する瞬間である。ここから「エコーズ」をスタートさせると、音楽(音と歌詞)と映画(映像と物語)がシンクロするという発見をした人がいて、世界的に静かなブームになっているという。


コラム6:スタンリー・キューブリックとピンク・フロイド【サブテキスト】


スタンリー・キューブリック1968年に発表した映画『2001年宇宙の旅』ではフロイドに音楽制作の依頼が来ていたという話が伝わっている。


エコーズ (ピンク・フロイド) - Wikipedia


公開直前のニューヨークでの試写では、最終的に使用された曲ではなく、全編にピンク・フロイドの曲を使用したものを上映したが、評判が良くなく元のクラシックに戻したと云う経緯がある[要出典]。そのため、ピンク・フロイド1971年のアルバム「おせっかい」に収録の24分に及ぶ大曲「エコーズ」を「木星 そして無限の宇宙の彼方へ」のテロップが表示されたタイミングに合わせ再生すると、ラストシーンまで同期する。


2001年宇宙の旅 - Wikipedia


試写の話や依頼の話は本当かわかりませんが、そんなことが関係ないぐらいこの動画は感動もんです。私が大好きなスタンリー・キューブリックの中の大好きな作品「2001年宇宙の旅」のラストとエコーズの異常なシンクロ。素晴らしい!


むすび


ピンクフロイドの「エコーズ」を中心に、色々とお話してみました。今更ピンクフロイドかよ! って感じかもしれませんが、まぁいいじゃないですか。好きなんですよ、ピンクフロイド上遠野浩平荒木飛呂彦も。それにしても、引用部大目(特にwikipedia大目)ですね。調べてたら勝手にこうなってしまいました。(だって、私が書きたいことがすでにかいてあるんだもん!)


ブギーポップは笑わない (電撃文庫 (0231))

ブギーポップは笑わない (電撃文庫 (0231))




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2009-08-06

[]かなめもOPのカップリング曲「WAKE ME UP(^_-)b!」が非常にR・O・Nだった



8/5発売のアニメ「かなめも」のオープニング主題歌「君へとつなぐココロ」のカップリング曲「WAKE ME UP(^_-)b!」の作詞作曲がR・O・Nさんでした。この曲はWebラジオ「早寝早起き!かなめもらじお」の主題歌です。


R・O・Nさんは、言わずと知れた新谷良子楽曲を沢山生み出した人であり、新谷良子さんの私設バンド「Pink Bambi BAND」ギターであったり、キーボードであったり、バンマスであったりする人。R・O・Nさんなくして、新谷良子さんの楽曲は語れない、という人。


ハルトマンのキャラソンが新谷良子的だと気が付いた、今! - karimikarimi


いや〜、とてもR・O・Nさんらしい、軽快な曲になっていました。というか、R・O・Nさんがメジゃーの曲で複数の人が歌う楽曲を作詞作曲するのは初めてじゃないかな? そういう意味では非常に新鮮だと思います。新谷良子さんや鈴木達央さんの曲は一人で歌う曲ですし。アルバムpromiseで、feat.の形で歌っている曲が三曲ほどありますが(「take you there」「wish for...」「pieces」)、「WAKE ME UP(^_-)b!」のように三人が等価な役割を担うような楽曲はいままでなかったと思います。


<関連リンク>

WEBラジオ「早寝早起き!かなめもらじお」 - StarChild:かなめも

「WAKE ME UP(^_-)b!」がしゅだいかのWEBラジオ


R・O・N - Wikipedia

R・O・Nさんについて


TVアニメ『かなめも』、オープニング主題歌「君へとつなぐココロ」8/5発売 | ホビー | マイコミジャーナル

CDの情報


中町かな(豊崎愛生)/天野咲紀(水原薫)/久地院美華(釘宮理恵)/歌詞:WAKE ME UP(^_ ̄)b!/うたまっぷ歌詞無料検索

曲の歌詞。


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かなめも第01話が面白かった パンツブラインドと背景の演出の解説

ハルトマンのキャラソンが新谷良子的だと気が付いた、今!

-

2009-07-25

[]ハルトマンのキャラソンが新谷良子的だと気が付いた、今!



「ストライクウィッチーズ 秘め歌コレクション3」に収録されているエーリカ・ハルトマン(野川さくら)のキャラソン「2 hundred over」が、すげー良い曲だな〜、と思って聴いていたいました。で、良く見たら、作曲・アレンジがR・O・Nさん、作詞が只野菜摘さん、でスゲー新谷良子でした。


R・O・Nさん


R・O・Nさんは、言わずと知れた新谷良子楽曲を沢山生み出した人であり、新谷良子さんの私設バンド「Pink Bambi BAND」ギターであったり、キーボードであったり、バンマスであったりする人。R・O・Nさんなくして、新谷良子さんの楽曲は語れない、という人。


只野菜摘さん


雨のスリーコードでは只野菜摘さんの軽快な歌詞が良い! 只野菜摘さんは、さよなら絶望先生で新谷良子さんのキャラクターソング「主人公」や「デッド・ラインダンス、デス」の作詞を手がけた人なのですが、この人の歌詞のテンポの良さは特質すべきだと思う。気持ち良いタイミングで非常に歯切れの良い歌詞は、悲しい内容の歌のはずなのに、聞後感に軽やかな爽快感を与えてくれます。


MARCHING MONSTERのレビュー及び感想 - karimikarimi


只野菜摘さんは、スト魔女の主題歌である石田燿子さんの「STRIKE WITCHES〜わたしにできること〜」の作詞やプリキュアの曲、またSMAPやV6、ゴスペラーズなんかのpopsの歌詞もやられるかたです。新谷良子さんの一番新しいアルバムの「MARCHING MONSTER」では、「雨のスリーコード」という軽快な歌の歌詞を担当されていました。


2 hundred overかっけえ


「天気元気 最強の朝陽だ 〜」のLAP部分から「雲をぬけたら」の流れといい、完全に新谷良子&R・O・Nでよく見られる展開だと思うんですよ。「追い風かたまって 〜」の下りのかっこよさとか、もうたまりません。つーか、曲全体の雰囲気がすでに「ハリケーンミキサー」的な感じがします。


まとめ


いや、まず、大前提として、このキャラソン、エーリカ・ハルトマンの可愛さとか軽快さとかがよく出ている、出来の良いキャラクターソングに仕上がっていると思うんですよ。その上で、さらにR・O・Nさんや只野菜摘さんといった人たちの個性が出ていると思います。う〜ん、良い曲だ。


おまけ


エーリカ・ハルトマン役を演じていらっしゃる野川さくらさんの愛称である「さくにゃん」は新谷良子さん命名です。



<関連リンク>

R・O・N - Wikipedia

只野菜摘 - Wikipedia

新谷良子(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)



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MARCHING MONSTERのレビュー及び感想

アルバム「Wonderful World」考察 一つの物語になっている

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新谷良子新アルバムWonderful Worldに対する雑記 01 02 03

O・ヘンリー それと 新谷良子さんのキャラソン「主人公」

さよなら絶望先生第十集で見た新房昭之監督の芸術性。ゲシュタルト崩壊しすぎ。


2008-11-27

[]SF好きは感動するんじゃね? って個人的に思う歌曲


私はSFが好きです。

星新一先生を筆頭に、筒井さんもハインラインもイーガンもキイスも、

永野護さんも冲方さんも上遠野さんも士郎正宗さんも水野良さんも好きです。

まぁ、だからSFが好きなのです。


今回はSFが好きな人が、きっと「これは!」と思ってくださるような、

SFの息吹が入っている歌の紹介。

今回は以下の三曲を取り上げます。


  • THA BLUE HERB:未来世紀日本
  • C h i f f o n*(し・ふぉ・ん):おてんば World's End
  • MOSAIC.WAV:電気の恋人 /* Dreamy IC Mix */


あと、一応、SOUND HORIZONが好きな、

物語楽曲に理解がある人もこういうの嫌いじゃないかもしれません。



ガチンコハードSFなHIPHOPな曲「未来世紀日本」


まず始めに紹介するのが、

THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)では無くTHA BLUE HERB(ザ・ブルー・ハーブ)

「未来世紀日本」という曲です。

この曲は、かなりのSF度のあるHIPHOPの楽曲です。


そもそもHIPHOPには、物語色の強い曲が多数存在します。

(ZEEBRA featuring OJ&STの「罠」とか、ソウルスクリームの「追われてる」とか)

異色のHIPHOPグループTHA BLUE HERBは、その中でも異質な物語曲を作りました。

それが「未来世紀日本」です。


自分の記憶が自分のものじゃないなら 存在なんてまるでただの映像みたいだ

はじめての場所でふと感じるなつかしさ 最近みるのは同じ夢ばかりだ


未来世紀日本:THA BLUE HERB


「未来世紀日本」は上のような歌いだしで始まります。

この曲は、押井守さんが常に持っているような、

「生きていることと記憶との繋がり」をテーマにした曲となっています。


主人公は、昔権力に手を貸していた記憶技術者で、

今では非合法のDNAディーラーをやっている。

そんな主人公に昔の同僚、スマックラースマイリーから連絡が入る。

そして、その友人から衝撃的なことを告げられます。


オレもチップを埋めこまれていたらしいんだ、いつかは分からないが、

ホスピタルにいた間だ

偶然手に入れた記憶パーツの中にな、今のオレのオフクロと同じ顔をした女がいた

バカな、それは1999型だ


未来世紀日本:THA BLUE HERB


そして、スマックラースマイリーに渡されたディスクには何が入っているのか?

どこまで自分の意思なのか?

何が本当で何が嘘なのか?

今自分だと思っているのは誰なのか?


記憶の強制、記憶の外部化による不明瞭な自我。

これぞまさにSF!!

この話のメインストリーム以外のところでも、

ところどころでSF的な表現、ガシェット、雰囲気が感じられるリリックとなっています。


2089むし暑い12月中旬 2週間以上酸性雨がふりつづく

さびつく大気安定装置のせいで空中ポリスを1歩出ると空気は薄く

〜中略〜

クリスマスにいつしか夏が住みつた

国境がなくなり進むボーダレス、大陸ごとに1つの連邦となってる


未来世紀日本:THA BLUE HERB


「むし暑い12月中旬」という表現から、この世界では地球の温暖化が進んでいることが分かる。

それを後に「クリスマスにいつしか夏が住みつた」という表現で表すのは非常にカッコいい。

また「2週間以上酸性雨がふりつづく」で環境が破壊しつくされたさまが眼に浮かぶ。

そして、現在の世界の風景などにも言及していく。


と、ここまで解説読んでもらえらば分かっていただけるように、

とても歌曲と思えないほど濃いSF的な世界が「未来世紀日本」では紡ぎだされています。


またこの曲はトラックも非常に独特で(つーかTHA BLUE HERBの曲はどれも独特)

とても暗く、単調な、気持ちの悪い音作りがされています。

この気持ち悪い感じが、カッコいい!

それにドラムのリズムが非常に単調なはずなのに、いつまでたっても飽きません。

時折入る効果音や女性の笑い声などのエフェクトも非常に凝っています。

途中の手拍子の箇所は、鳥肌が出るほどのCOOL!!!!



超絶あまあまPOPな曲「おてんば World's End」


【し・ふぉ・ん】は 声優・涼森ちさと&Ritaのツインボーカルユニットです。

あたたかく優しい歌声をお届けします。


- C h i f f o n-


C h i f f o n*の特徴はそのとてもあまーーーーい曲調で、私もこれにやられました。萌え熱にあてられてしまっています。


涼森ちさと&Ritaの「C h i f f o n*」newアルバムが品薄状態:鍵っ子ブログ


「おてんば World's End」は、上の曲とは対照的に非常にかわいらしい曲です。

SF度は少なめ。(SFというかファンタジーに近いです)

涼森ちさとさんとRitaさんのあたたかく優しい歌声と、

ポップでキャッチな曲調と相まって、超絶あまあま〜な曲となっています。


ただ、声色と曲調に惑わされることなかれ。(いや惑わされて正解なんですが)

タイトルから分かるように、この曲は非常に終末的な様子が歌われています


無人のスーパーマーケット 冷蔵庫開けたら

アイスにシュークリーム、チョコパイ いっぱい食べちゃえ!

〜中略〜

誰にも叱られたりしない


おてんば World's End:し・ふぉ・ん


この歌い出しにしてみても、何故か無人のスーパーマーケット

そして、食べ物をあさる二人の少女。

そんなことをしても誰にも叱られたりしない、

つまり、もうほとんどこの二人しかいない世界となっています。


シェルター開けたら街は もぬけのからっぽで

やっと二人きりなれたね

…なんて。笑うトコ?


おてんば World's End:し・ふぉ・ん


「やっと二人きりなれたね」と言っているところから、

「シェルター」の中には何人かの生き残りがいるということが分かる。

しかし、街がもぬけのからであるところから、

沢山の人が残っているということは考えずらい。


このように、甘い楽曲のくせに、歌詞の意味を考えれば考えるほど、

終末的な寂しさが漂う、まさに「World's End」な曲。

SF色は強くありませんが、SF的ではあると思います。



電波びんびんREMIXな曲「電気の恋人 /* Dreamy IC Mix */」


電波ビュンビュンな曲を多数歌うことで有名なMOSAIC.WAVさん。

その中でも「電気の恋人 /* Dreamy IC Mix */」

非常にSFの息吹を感じる曲となっています。


「MagicalHacker ☆ くるくるリスク -Album Version-」と共に、

どちらも、プログラム的なエレメントを面白く組み込んだ歌詞。

(なお、どちらもアルバムverなのは、私の好みです)


未来の国では ロボと人とは友達で

チューブの中を 光の速さで移動する

〜中略〜

地球の距離が縮まって なぜか窮屈に感じてる

携帯・ネット・デスクトップ・ノートブック 無い生活はもう信じられない

けれども昔の人は立派さ 8bitで月まで飛んだよ


電気の恋人 /* Dreamy IC Mix */:MOSAIC.WAV


この曲は、前の二つの曲に比べて、いくらかファジーにSF的です。

しかし「8bitで月まで飛んだよ」というカッコイイ言い方や、

ピコピコというトラックの音作りなど、

曲全体の雰囲気が非常にSF的です。


あと、「MagicalHacker ☆ くるくるリスク -Album Version-」も、

すご〜く面白い歌詞の曲なので、興味があれば聞いてみてください。



むすび


もし、この記事で、少しでも興味がわいたなら、一度聞いてみてください。

SF的なことを無視しても、普通にとても良い曲です。


あ〜、しかし、テキストのみで行う音楽レビューって難しいですね。

歌詞も、トラックあっての歌詞ですし。

歌詞のSF感は伝えられるかもしれませんが、やっぱりそれだけだと……。

興味が無いとそもそも聞かない気がしますし、

興味があれば、すでに聞いている気もします。

う〜ん、他のレビューも難しいですが、音楽レビューもやっぱり難しいですね。


macoron

macoron