「ユニバーサル社会を創造する事務次官プロジェクト」にて講演


ナミねぇが主催する「ユニバーサル社会を創造する事務次官プロジェクト」にて講演。
参画されるのは、内閣府財務省経産省総務省厚労省国交省文科省防衛省農水省環境省の10省から
次官と各省課長級の皆さん合わせて25人程度。
2007年から村木厚子さんと毎月開催されて10年ってすごい。
今回の場所は財務省


行ってみると45人もの出席者にびっくり。
お昼休みの時間帯に、各自お金を払い
みんなでおにぎりを食べながらの非公式の勉強会なのです。
ですから講演タイトルは


「食べながら聞いてほしい、聴覚障害5選!!」


電話リレーサービスのこと、公共施設の事例紹介、
手話のこと、テレビやCMの字幕のこと、
映画などの「楽しみのUD」、ダイアログ・イン・サイレンスのことなども。
話している自分が一番楽しかったのですが、
熱心に耳を傾けてくださったのは嬉しかったです。
総務省の最新の調査結果もインパクトがあったようです。
耳の問題は「みんなのモンダイ」ですものね。

主催するナミねぇは、政策も仕事もライブもお酒もなんでもこなすパワフルウーマン。

勉強会の目的は、共生・共助の社会(ユニバーサル社会)を創造するため
官僚トップたちに、社会の様々な場所でユニバーサルな取り組みを先駆的に行っている事例を知っていただき
得た知見をご自身の仕事や社会全体のため生かしていただくこと。
だといいます。


それぞれの立場は違っても、
より良い社会を目指す仲間として聴覚障害の課題について一緒に考えてもらえる貴重な機会です。
だからいつものように、
まずは気付きや興味、そこから共感していただき、
一緒に楽しみながら考えてもらえるように話しました。
権利の押しつけだけで人の心を動かすことはできないからです。



早速、
「職場に戻って、食品産業の担当者に、
テレビCMに字幕を入れることをメーカーに働きかけるよう指示しました。
その方が、メーカーの評価も高くなり、売り上げも増加するのではないかと思います」


「言葉を失うほど感激しました。
早速ある市長さんに世の中には3,000万人以上も
難聴と自覚している人がいるという話をしました」


「施策を考えるときには、ついつい頭でっかちに考えがちですが、
いかに“楽しみながら人を巻き込むか”を実践されているお話を伺い、大変勉強になりました」


などと、すぐにアクションにつながった報告や嬉しい感想、もったいないお言葉をいただき、
綿密な準備をして本当に良かったと思います。


当日は家を出てから管理人室に駆け込み、
管理人さんに
「10分でこれ全部の両面コピーを25部お願いします!!」
と配布資料を印刷していただき、(結局足りず財務省で追加印刷‥‥)
財務省についてからは皆さんにホチキス留めを手伝っていただき、
色んな人に助けられながらの感謝の日々です。