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松森果林UD劇場〜聞こえない世界に移住して〜 Twitter

2017-10-22 字幕と音声を表示する「ディズニーハンディガイド」

ディズニーハンディガイド」をご存知ですか?

視覚障害者や聴覚障害者が音声と字幕でパーク内の情報を得られるものです。

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「音声ガイドシステム」で現在地情報や、パーク内の様々な施設情報を得られ

「字幕表示システム」で対象アトラクションの台詞や歌詞が字幕表示されます。

ゲストリレーションで、無料で借りたら(保証金1,000円返却時に戻ります)首にかけておくだけ。

文字情報を受信するとブルブルと振動で知らせてくれるのです。

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東京ディズニーリゾートでは

2000年5月に「ミクロアドベンチャー!」でメガネ型字幕表示システムを導入。

2006年4月から端末型の字幕表示システムとなりました。

そして今回

2017年4月15日より、音声ガイドと字幕表示を一体化してリニューアル


何度か使用しましたが、この一言に尽きます。


「おしゃべりやストーリー、音楽が分かるって楽しい!」



しかも、以前より対象アトラクションがぐっと増えました。

リニューアル前は

ディズニーランドでは

「魅惑のチキルーム」「フィルハーマジック」「ウエスタンリバー鉄道

ディズニーシーでは

「マジックランプシアター」「海底二万マイル」「トイストーリーマニア」「マーメイドラグーンシアター」

など数える程度だったのが

リニューアル後は一気にドンと増えました!

ディズニーランド

11のアトラクション及び施設

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(東京ディズニーリゾートバリアフリーサイトより)

ディズニーシー

15のアトラクション及び施設

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(東京ディズニーリゾートバリアフリーサイトより)

対象外となるのは、ライド系などです。

動いている状態での安全保障を考慮してのことだと思います。

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ウエスタンリバー鉄道などは対象)


個人的に嬉しかったのは、大好きな「カントリーベア・シアター」の字幕表示。

これまでは、楽しそうに歌っているベアたちと雰囲気を楽しむだけでしたが

初めて「字幕」で観て、カントリーベア・シアターの価値観が180度変わりました。

ただ歌うだけでなくって

合間のヘンリーのMCが絶妙なんですね。

ちょっとしたジョークやシャレなどが随所にあり、初めて笑いました!

歌詞も表示されるので

「こんな歌だったんだ!」

「こんなこと話してたのね!!」と

驚きに満ちた鑑賞となりました。

こんなに楽しいショーだったなんて!!!

なんという充実感!!!

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この「ディズニーハンディガイド」はパーク内の赤外線で受信をしています。

現在の技術であれば

スマホアプリなど、公共電波でデータを配信する手段や

音声透かし技術などもあります。

実際にこれまでに複数のメーカーと検証を重ねてきた結果

公共電波は非常時に保障できないことをはじめ、多面的な検証結果により

パーク内で運用できるものを独自開発するに至ったそうです。

「独自で開発」って、今ある技術を応用するよりずっと大変なハズ。

関わられている方々の大変さ、容易に想像することができます。

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今年の7月、公私ともに長くお付き合いいただいている望月庸光さんと

この「ディズニーハンディガイド」の体験会をしました。

1993年ごろ、当時大学生だった私は

恩師の授業「東京ディズニーランドを10倍楽しむための提案」で

聞こえない課題と、どうすれば楽しめるのか解決方法を研究していました。

そのために、大学まで何度も足を運んでくれたのが

株式会社オリエンタルランドの望月さんだったのです。

コミュニケーションの課題、音声情報が聞こえない課題、

それらをどうすれば楽しめるようになるのか?当然「リアルタイムで字幕表示」案もありました。


その後、望月さんのお取り計らいのもと、オリエンタルランド本社で

副社長や大勢の社員の前でプレゼンテーションをする機会を頂きました。

プレゼンテーション自体が初めてだった私は、

何度も練習したのに、緊張のあまり頭が真っ白になってしまいました。

準備したシナリオが思いだせず、

そんな状態の私から出てきたことばは

小学三年の聞こえているときに、初めて訪れたディズニーランドの感動と

中学生になり聞こえなくなってから訪れたディズニーランドの寂しさと落胆について、でした。


プレゼンテーションが終わった後、

練習通りにできなかったと落ち込む私に

「すっごく良かったよ!!!」と興奮した恩師や望月さんに褒められて驚いたことを今でも覚えています。

「実体験が強い説得力を伴うこと」に初めて気づきました。

このときの体験が、今の私につながっています。


あれから20年以上が経った今、改めて望月さんと

ディズニーハンディガイド」を共に体験し、感慨深いものがありました。

私たち聴覚障害者の

「聞こえる人と同じ情報がほしい」という願いを

昔も今も大事に、スパイラルアップしている様子は

ウォルト・ディズニー

ディズニーランドは永遠に完成しない」という言葉そのものです。

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写真は望月さんと、現担当の野口さん。


ハロウィンクリスマスとイベントが続く時期、是非試してみてくださいね♡

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東京ディズニーリゾートバリアフリー

http://www.tokyodisneyresort.jp/bfree/

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