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松森果林UD劇場〜聞こえない世界に移住して〜

2017-10-04 ナミねぇ&ブラザーズライブ

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「ナミねぇ&ブラザーズライブ」

何か月も前からずーっと楽しみにしていたライブ。

今回は、聞こえない友人や手話通訳の友人達と!


二人の弟、ギタリストのビリー市田さんと樫本ゆうさんの間で歌う

姉さん、ナミねぇ。

姉弟でステージに立てるってカッコいい!


ナミねぇの歌は、パワフルでソウルフルですが

時にセクシーで扇情的だったり、

時に激しく優しくせつなく、胸に沁みこんでくるのです。

聞こえない私にとって、高い声は音として感じにくいのですが

ナミねぇの声はとても心地よく感じます。


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聞こえない私たちのために、歌詞カードを用意してくれるのが本当に嬉しい。

ナミねぇがどんな歌を歌っているのか、見て分かるからです。

今回はたまたま四人が手話通訳者ということもあり、

ナミねぇの歌が手話となり、共に歌う私たちのテーブル、おそらく一番賑やかだったのではないでしょうか。

大好きで大尊敬する村木厚子さんや、二年前のライブでお会いした方との再会もあり。



歌の合間の軽妙洒脱なトークもさすが。

ゲストを巻き込んでぐいぐい引っ張るあのカンジ。

お嬢さんのエピソード

お嬢さんへの想いを込めて歌った「七つの子」は思わず涙が。

子どもの時からなじみのある童謡なのに

ナミねぇが歌うと思い切り心を揺さぶります。

そんな想いや空気感を全員で共有できるライブはやっぱり最高。

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ライブが終わっても興奮冷めやらぬ私たちは

隣の赤提灯へ吸い込まれ、何年かぶりの終電で帰宅。

2017-09-20 高嶋健夫さんの『しくじる会社の法則』

高嶋健夫さんの『しくじる会社の法則』(日本経済新聞出版社2017年

私が最も尊敬する人のひとりです。


一度ページをめくると、

綱引きの綱にしがみついたままずるずると引きずられていくように読んでしまいます。

35年の豊富な取材歴と、取材した社長は約1000人という豊富な事例と視点に基づいて

成長する企業やほどなく消えていく企業について書かれているのですが

ストレートで愚直、骨太な言葉の数々は

本質を突いたぶっとい綱となって、本を握る手を離さないのです。

だから読後感は清々しいのでしょう。


小見出しを見ただけでもワクワクします。


「非礼な名刺交換、千里を走る」

「困った社長”はメガネが汚い?」

「「顔の広さ」と「デカい面」は紙一重、しかし…」

目線の高さ」は嘘をつかない」

「“障害者が輝く会社”で再認識した「基本動作」の重要性」


言葉のセンスやキーワードもさすが。

起業家の身だしなみ」

「エレベーターホール」「社食」「バックヤード」


パワハラについての章では、パクリや横取り、丸投げ、頭越し、指示の錯綜・混乱、ハシゴ外し、切り捨て等々

リアルだけど「あるある」エピソードが情景が見えるように紹介されている。

取引先のどこを見れば危険に気付けるか、取引先の何を知ればいいか

「見極める目を持つこと」の大切さは

個人事業主である私も勉強になるし、世間知らずにとっては必読。



常に相手をリスペクトし、ひとりひとりが力を発揮できる土壌づくりへの想いが伝わる一冊でもあり

新しい仕事が増えつつある今、このタイミングで読めたのは本当にラッキーでした。


ちなみに私自身はまず目を見ます。

聞こえない私たちは常に目と目を合わせて会話をするからです。

だから「眼鏡が汚い」ととても気になります。

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「しくじる会社の法則」高嶋健夫著/日本経済新聞出版社

http://www.nikkeibook.com/book_detail/26334/

2017-09-08 待ちに待った夏休み第二弾

この日が待ち遠しくて待ち遠しくて仕方なかった。

この日に決めたのは3か月前。

「6月に9月の予定を聞かれ、なんて気が早いんだと思った」

と私たちのヒーローは笑う。

休みなしの夏も、この日を励みにして頑張ったのでした。

それくらい楽しみにしていた恩師、大沼直紀先生のお宅訪問。


昨年と同様、大学時代の友人N嬢と、

そして今年は松崎丈先生も。

前夜「明日は正装したほうがいい?」と冗談とも本気ともつかぬメール。

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今年も、ゴールデンドゥードルの大きな「小春」ちゃんが玄関に着くなり熱烈大歓迎。

見た目クールな松崎氏にもすんごい勢いで飛びつき舐めまくり、

やや引き気味な松崎氏がまた可笑しい。


小春ちゃん、子どもみたいなはしゃぎっぷりですが、私たちと同じアラフォーだとか。

可愛い♡

この女子力と愛嬌、見習わねば。

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テラスでのワインと焼肉ランチは至福のひととき。

大沼先生の「原動力」や、奥様とのエピソードに当事者研究の話しまで日が暮れるまで話題は尽きず。


大学時代に大沼先生から学んだ「聴覚障害学」は今年もまた話題に。

授業の中で、

聴力検査を受ける機械「オージオメーター」の扱いを学び自分で自分の聴力検査をしました。

このとき、私の世界は大きく変わりました。

なぜならば本当の自分の聞こえなさを知ることができたからです。


私は高校生で失聴しました。

聴力を失うという事は、身体機能の一部を失うだけでなく

聞こえないことによる「コミュニケーションの喪失」と

友人や家族など「周囲との関係の崩壊」でもありました。

そんな私にとって、耳鼻科で定期的に受ける聴力検査は

「少しでも親の喜ぶ顔が見たい」ために、聞こえなくてもボタンを押すものだったのです。

そんな気持ち、わかってくださる方もいるのではないでしょうか。


ですから、大沼先生による「聴覚障害学」の中で自分の聴力を自らの手で把握することは

自分の聴覚障害について理解を深め、客観視することにつながりました。

「私はこんなに聞こえなかったんだ!」

だから補聴器を使っても聞き取れないんだ!と妙に納得したのを覚えています。


「自分自身を客観的に知る」

人間としてとても大切なことです。

そんな恩師と、卒業後20年以上経ってもこうして話ができる時間は熟成したワインのよう。


美の秘訣は?と尋ねる私たちに

「笑うのが一番よ!」と朗らかに答えてくれる奥様。

大好き!!

周りに大好きな人がいっぱいいるって幸せなこと。

ご褒美のような時間を過ごし、つくばを後にしたのでした。


大沼先生の示唆に富んだ話は、こちらで振り返ることができます。

大沼先生会長日誌

http://www.normanet.ne.jp/~eaa/kaityounissi/nissitop.html

hirohiro 2017/09/09 02:00 楽しいランチなによりです。
たまたまテレビでワンポイント手話を観て、すごくかわいい人だな・・と思い(動機が不純ですみません)このブログにたどり着きました。
果林さんの生い立ちも読みました。涙が溢れ出ました。
陰ながら応援しています。

karinmatasumorikarinmatasumori 2017/09/28 21:49 hiroさま
どうもありがとうございます!
ブログを見つけてくださり、嬉しく思います。(動機はなんであれ笑)
応援いただいていることが力になります。
どうぞよろしくお願いいたします!

2017-08-14 25年ぶりのラジオとの再会は

25年前に音を失うまで、ラジオは身近なものでした。

好きなアイドルの声が聞きたくて、深夜まで耳を傾けていたり

聴力の低下が進行しても、ラジカセを耳に密着させて聞いていました。

「ジェットストリーム」とかも好きだったなぁ。


聞こえなくなって一度だけラジオに出演しましたが

それ以外では、縁がないものだと思っていたラジオです。



ところが、2017年8月13日、25年ぶりにラジオを聴きました。

耳ではなく、瞳で。

音声とともに、YouTubeで手話と文字も一緒に。

J-WAVEの「サイレントラジオ」です。


8月1日から20日まで、言葉の壁を超えた対話を楽しむエンターテイメント

「ダイアログ・イン・サイレンス」に関わっています。

私が大尊敬する主催者の志村真介さんは

聞こえない私たちと関わる中で

「耳の聞こえない人たちはラジオを楽しめているのか?」という

素朴な疑問から

「そうだ、ラジオの内容が見えればお互いにもっと楽しくなる?!」と

思い切りハートを膨らませたのだとか。

いつもカッコよくて粋で、グッドデザインをテーマに放送を続けるJ-WAVEなら!と

一緒にチャレンジする機会を作っちゃった真介さん、やはりスゴイ。

新たなチャレンジを生み出すまでのエネルギーと覚悟は

相当なものだったと想像します。

加えて、

監修の森本さんと私にも一緒にアイデアを出す機会をくれました。

「サイレントラジオ」のコンセプト

「だれも取り残さない情報保障」…話しを聞いて鳥肌が立つくらいワクワクしました。

真介さんと季世恵さんの熱い想いに、周りのスタッフの想いも乗っかって二倍三倍五倍増し!

無謀ともいえるアイデアや提案の数々に

だれもが「できない」とはいわず

「どうすればできるか」を一生懸命考えている打ち合わせ現場に

涙が出そうになりました。

真介さんと季世恵さんが周りを巻き込んでいくときって、とても静かで柔らかで丁寧なんです。

そして心地よい。


そうして実現したJ-WAVEの「サイレントラジオ」

瞳で聴きながら、

「このラジオ、いま聞こえる人も聞こえない人も一緒に楽しめているんだよね??」

「リアルタイムで楽しめているんだよね??」

「もう一度言うけどラジオだよね??」と

何度も確認したくなるほど、素敵な時間でした。


時折入るCMは協賛企業の清水建設さん。

もちろん、ラジオCMも字幕付きです。

私は、「テレビCMにも字幕を」と20年も活動をしており

現在約13社がCMに字幕をつけて放送している中、

清水建設さんは数年前からスポンサー番組のCMには全て字幕をつけています。

ラジオCMまで字幕なんてすっごく新鮮で画期的。


手話は単なる手話通訳ではなくて、声の出演者に合わせた雰囲気に

成り切っての手話通訳。海外ではよく見かけますよね。




そして何よりも私が

「あ、やっぱりラジオなんだ!!」と実感したのは

お話の途中で曲をはさむこと。

そうそう、ラジオってこうだったよね!と。

音楽が流れている間は、曲のタイトルや選曲の理由、エピソードなどが

文字表示されているのです。

まるで一緒に聴いている感覚でした。


三曲目には

私の「夜空を見上げて、星の音が聴こえる気がする」という言葉を受けて

ビートルズの宇宙をテーマにした曲が。

どれだけ想像しても想像しきれないくらい素敵な曲なんだろうなと胸がいっぱいに。



言語を超えたコミュニケーションの先にあるもの

言葉なんていらないと思える次元の世界

あらゆる壁をなくせば世界はとてもシンプルなんだ

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「サイレントラジオ」の全テキストと動画はこちらでご覧いただけます

http://www.j-wave.co.jp/holiday/20170813/

2017-03-08 ショウコミの新連載「きゅっと結んで、スキ」♡

少女マンガ雑誌「Sho-Comi(ショウコミ)」で

恋した相手が聞こえない人だった…という新連載がはじまりました!


「きゅっと結んで、スキ」


可愛らしい絵柄で大人気の梅澤麻里奈先生の連載です。

http://www.sho-comi.com/sakuhin/umezawa2.html


ところどころに手話が出てきたり

最新のアプリを使っていたり

するの?しないの?というこの距離感も絶妙♡


この連載企画にあたって、インタビューに協力してくれた素敵男子と素敵女子たちのネタもちらほらと。

聞いている私までドキドキしちゃうエピソード、ありがとうございました!笑


今回のご縁もまた面白く、パラリンピック柔道で金メダルをとったこともある視覚障害の初瀬さんから

「友人が少女漫画の編集者をしているんだけど‥」と。

見た目いかにも柔道家!という初瀬さんと

少女漫画を手掛ける美人編集者、この組み合わせだけでも面白い私でした。


「ショウコミ」は、かつての「少女コミック」。

私くらいの世代なら、甘酸っぱい時代を思い出すハズ。

「闇のパープル・アイ」(篠原千絵)、「ふしぎ遊戯」(渡瀬悠宇)

北川みゆきさん、すぎ恵美子さんといったドキドキするマンガに胸をおどらせたのでした。

少女マンガって今も昔も女子たちをときめかせるものなのですね。

コンビニや書店で、是非手に取ってみてください。

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