Q計画。〜『機動戦士クイン・ガンダム』におけるニュータイプの定義とニュータイプAI〜(QG04)
ガンダムにおける「ニュータイプ」というのを改めて考えてみる。
ニュータイプは、いわゆる「悟り」のような状態とざっくり捉えられてると思うけど、「悟り」だとぼんやり過ぎるし、何でもあり過ぎてそのままじゃお話には使えない。いわゆる空間認識力が図抜けてるというコトだけなら、ただ戦う上で有利というコトだけで、コレだけじゃまだ足りないというか。
ニュータイプ能力というのを、この『QG』の世界では「死者の残留思念や魂、人の魂、(生きてる人)の本心・本音の部分、眠ってる、無意識層に潜在してる記憶、思念との対話ができる場・空間を作り出すコトのできる能力」という定義にした(『QG』の主人公は一年戦争時、子供の頃にあるニュータイプの少女の思念が自分の中に流入するという体験をする)。OO(ダブルオー)でいうトコロの「トランザムバーストの量子空間」だと思っていただいていい。ちなみにOOでは量子空間になると登場キャラがもれなく裸になるが(笑)、アレはもちろんホントに裸になってるワケではなく「着飾ってる状態ではない」というコトを比喩的に表現してるに過ぎない。様々なノイズの奥底に隠れてる素の状態を露にした、というコトをテレビだから視覚的に表現するとああいう表現にならざるをえない、というだけのコトだ。
その他にもニュータイプ能力の中の1つとしてサイコミュ(思念・脳波でビット・ファンネル等を操作する)があるけど、 『QG』ではサイコミュ(ビット・ファンネルの類)は扱わないつもり(今のところ出てこない)。
ようするに「肉体が関係無い空間の現出」てコトで。ソコで孤独ではない一体感を感じられたり、死者との対話によって心の傷を癒したり、戦意(戦う理由)を失くしたりするワケだ。そうやって個人個人の想いや業を成仏・昇華し、一人ひとりの魂を鎮めていく、心穏やかにしていく。他者と対話してるようで、実際は自分のハイヤーマインドとの対話なんだけども。肉体とか我欲、自我、感情など着飾ってるモノ、邪魔なノイズがこの空間では取り除かれる、とこう定義するとAIの世界と相似形になるんじゃないかと思うんだよな。
2人のニュータイプの人がいるとお互い感応しやすい・するという現象が起きる。その感応現象を利用して、まず先にMSに組み込まれているAIがニュータイプ化し、そのニュータイプAIの作り出す感応空間で人(この場合はMSに乗り込むパイロット)の中に潜在するニュータイプ能力を刺激し、ニュータイプへと導く・ニュータイプ化を加速させる、という狙いがこの計画にはある。
だがコレだけではお話にはならない。お話にするには対立概念がなければ。
というコトで、AIもすべてが良好な成長をするワケではなく、バグやウィルス等なんらかの要因によって悪質(「良質」の逆)に成長するAIもある、というのを考えた。
そのコトはまたの機会に書くコトにする。