大阪市営地下鉄の梅田駅"幻のトンネル"と2面4線化構想

katamachi2007-11-16

 最近、鉄系のはてなブックマークで話題となっているのが「地上の地下鉄」というサイト。「帝都高速度交通営団 地下には謎があって色々空想してしまいます。が、地上にもこんなところが・・・」として、東京メトロ、いや営団地下鉄の建設の過程で残された"謎の空間"についていろいろ紹介されています。例の「帝都東京・隠された地下網の秘密」についてもアイロニカルに批評されている。地下鉄って、地下空間に閉ざされて写真が撮りにくい上に、路線や車両のバラエティーにもやや欠けるので、これまで鉄道マニアでも、あまり趣味の対象になっていませんでした。ネットだけでなく、商業誌や書籍などでも研究は手薄です。それゆえに貴重な報告です。
 そうした"幻のトンネル"の話題で気になったのは、「新橋駅「幻のホーム」を12月に公開 東京メトロ」という朝日新聞の記事。例の新橋駅の幻のホームが12月に特別公開されるというのです。「機動警察パトレイバー2 the Movie」で台場に繋がる第三軌条線として登場した所ですね。廃線マニアとして、そして押井守ファンとしてもかなり興味あるんですが、その日はたぶん海外にいます。残念。
 地下鉄の建設って、昔も今もカネがかかるんで、造ったからにはそれを効率的に使おうとする。計画路線以外の余分なスペースが構築されるというのはほとんどないんです。
 でも、ないというわけではない。自分の地元の関西だと、大阪市交通局の地下鉄にも"幻のトンネル"が存在します。御堂筋線梅田駅の隣接した場所に谷町線が乗り入れる予定になっていて、その空間が一部でトンネルとして構築された……というは関西のコアな鉄道マニアの間では有名な話です。それは後に御堂筋線ホームの拡幅工事に使われた(以下の写真は旧線の線路跡部分)。
 ただ、その伝承には一部で史実と異なる点がある。そこらをくどくど説明しようというのが今日のお話し。

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