とれいん工房の汽車旅12ヵ月 Twitter

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2010-02-07

[]鉄道イベントでしか盛り上がれない鉄道マニア鉄道会社の憂鬱

 しばらくスリランカで留守をしていたら、こんな「衝撃事件」があったんですね。

 この日は京浜東北線から「209系」と呼ばれる通勤車両が引退する日。ホームの人だかりは、京浜東北線を走る「209系」電車の最後の姿を目に焼き付け、雄姿を撮影しようとする鉄道ファンだったのだ。別れを惜しむファンは、車内にも多数乗っていた。特に先頭の車両は朝のラッシュ時にも負けない満員状態だ。

 何も知らずに乗ってきた一般の乗客。その目の前では、信じられないような異様な光景が繰り広げられていた。

【衝撃事件の核心】「鉄ヲタ専用車両でーす」暴走する一部鉄道ファンの行き着く果ては…産経新聞2010.2.6

 わざわざ209系ごときの「引退イベント」(他線ではまだ動いているんだけど)に来て、「取材」してくれた産経新聞の方には申し訳ないことをしたなあ。アドレスに"crime"とあるから、犯罪ってことなんですよね。

 長文記事だけど、事実関係は以下の通り。

「ほとんどが男性のその集団」「うおー!」という歓声→ドアが開くと同時に一斉にホームへ→写真を撮り→また駆け足で車両に戻るという動きを繰り返す

満員の車内から、甲高い叫び声が聞こえてきた。「一般人は乗れませーん」「鉄ヲタ専用車両でーす」

  • 事例C 定刻より20分遅れ

209系の18:13南浦和着が20分以上遅延。

ヘッドマークを見ることができるホームの両端は、たちまちカメラを持った鉄道ファンで埋め尽くされた」「押すなよ!」「お前、邪魔!」こんな怒声も聞こえてくる。


鉄道会社209系の引退をイベント化して何を目指したのか

 ここで確認しておかないといけないのは、

という状況。

 「明らかに違法と思われるものには、しっかりとした対応をさせていただいている」とJR東日本コメントを寄せている。

 けど、トラブル必至の引退興行列車をわざわざ告知して、日曜の昼間に堂々と走らせる意味というのはなんなんだろうか。僕は根本的にそこを不思議に思う。

 209系という存在はネタ的に一部で愛されてきたが、かといって鉄道車両史的に大きな貢献を果たした電車だというわけでもない。ましてや初登場区間である京浜東北線からは引退するにしても、南武線などではまだ走っているし、今回の車両なども房総線へ転属するとリリースされている。

 それを今回、イベントとして盛り上げて、ドタバタを招いてしまったのはJR東日本自身ではないか。入場券やグッズの販促も兼ねていたことは十二分に想像付くが、この手の小手先のイベントで増益なんてたいしてないわけじゃないの。

 JR東日本は、ここ数年、オタク向けイベントを熱心にしてきた会社だと思う。事実上用途を終えたキハ52やDD53、583系、DE10+旧客などを使った臨時や団臨をあちこちで運転している。特に、JR6社が共同で旅行宣伝を行う「デスティネーションキャンペーン」では、その最初にイベント列車を走らせるのが好例となった。こんなキャンペーン、一部の旅行関係者以外は注目もしていないが、たくさんのお客さんが集まるイベント=鉄系イベントをやるとたくさん集客が見込まれ、地元紙などマスコミにも取り上げられやすくなる*1

 でも、あちこちでトラブルが頻出している。

 僕が紹介した事例でも、

というのがあったのを思いだします。

 最近首都圏だと、207系さよならイベント中央線201系など、JR東日本管内のイベントでは場所取りを巡ってのトラブルが頻発していたとも漏れ聞く。

 80年代から90年代にかけてSL運行を切望した自治体って、踏切毎に警備員を配置するのに協力したりして、不測の事態に備えようと努めた(それでも暴走する連中は少なからずいた)。70年前後のSLブーム、70年代末のブルトレブーム、続くローカル線フィーバーのあれこれを知っている人間現場にいたから当然のこと。基本、客が集まるようなイベントや事象があれば、それに即応するだけの体制が必要なんですよね。

 でも、ここ数年の「鉄道ブーム」とかで増収を狙う鉄道会社。あまりにも無防備でイベント列車の運行を繰り返しているんですよね。現場に警備担当を配置せずにトラブル対処できない事例があちこちで報告されている。昨年4月に井川線を訪ねた時のことを「桜と共に散っていくDB1型ディーゼル機関車ラストランに参加する。 - とれいん工房の汽車旅12ヵ月」に書いている。比較的穏当に終わったイベントだったけど、少なからずトラブルは散見された。でも、混雑ポイントとなる所に警備員は一人も配置されていない。

 この209系の件も、どれぐらい現場に警備の人間を、特に南浦和駅に配置していたのか。ちょっと聞いてみたい気もする。

 基本、この手のイベント、「走らせて話題を呼ぶこと」「副業での増収を狙うこと」にばかり企画者の視点が置かれ、「このイベントが何を目指しているのか」「どうすれば集客を定着することができるのか」という肝心な側面については何も考えていないんだよね。一回きりのイベントだから、注目を浴びやすくなる。人もたくさん集まる。でも、イベントが終われば、誰も来なくなる。

 「鉄道ブーム」とやらに浮かれて、一時期的に話題を呼ぶことや増収にばかり気持ちが行ってしまい、それをどのように増益へと繋げていくのか、人々の関心を広げていくのにどうすればいいのか。鉄道旅行熱を持続可能なものにしようという考えに欠けているのが最大の問題だと思う。イベント自己目的化しているのは他社も多かれ少なかれ同様だ。基本、企画力に欠けているから、一見すれば集客力のある限定イベントを繰り返すだけになってしまうんですよね。


廃止物イベントにして盛り上がれない鉄道マニアの憂鬱

 さて、そうしたイベントを受容する鉄道マニアについても触れておこう。

 基本、この騒ぎで問題を起こしたのは誰か。誰が悪いかと聞かれれば、

  • 1.先頭車ばかりに集中して遅延の原因を作った百人くらいのマニアたち
  • 2.南浦和駅で人だかりを作ったマニアたち

だろう。

趣味を同一とする人間としては確かに悩ましい。そんなのが一人ぐらい紛れ込んでいたのかな。だけど、2ちゃんねる匿名掲示板での戯れ言を声高に主張することで自意識を発露しようという人種はどんな世界にでもいる。ネットと頭の中で交わされる言葉を人前で出すことで、「自己表現」したかつたのでしょう。たぶん。よく似た人種は、スポーツの試合で興奮したサッカー小僧や、コミケ徹夜するようなアニメオタクや、産経が好きな愛国青年とかにも、ね。気の毒なことに、価値観を同じにする仲間がいない(あるいはごく少数)、公開の場所であるという認知に欠けていたんで、気持ち悪い風に浮いてしまったんだろうな。ご愁傷様。


 でも、1と2については、JRさんや他の乗客にはスミマセンとしか言えない。

 大昔から、新線一番列車とか、廃止ラストランの列車とかなると、先頭車の前面かぶりつきをする人って多いんだよね。「撮り鉄」とか言われる鉄道写真派よりも、むしろ中途半端な「乗り鉄」的鉄道旅行派とかがメイン。最初の、あるいは最後の眺望を「独占」したいという欲求なんだろうね。2両目以降は意外にガラガラだったりするんで、先頭車のドタバタは際だったりしている。

 あと、駅に着いた後の先頭車の撮影

  • 到着前から「撮り鉄」とか言われる鉄道写真派が三脚とか構えて待ちかまえる
  • その騒ぎを目の辺りにした一般の人たちが何が起きたのか……と、携帯電話写メを撮ろうと陣取る
  • 列車到着の際、携帯電話で撮ろうとする一般の人たちが前のめりになる。小さなデジカメを持つフォロアーも殺到。「どけよ」と罵倒する鉄道写真派の怒号
  • さらに先頭車から降りてきた連中が殺到して阿鼻叫喚

という状況であることは容易に想像できる。

 こういうとき、「葬式厨」とか「葬式鉄」とか、このイベントに参加しなかった人たちは小バカにするんだけど、廃止ネタじゃなくても、この手のトラブルっていうのはどこにでもあるんでね。立場と状況が変われば、かく言う僕も、「そこのヤツ、どけよ」と叫んでいるかもしれない。彼らを別人種と遠い世界のように語るのは不遜だと思うし、騒動を起こした人たちと自分は表裏一体だと思わないと、コミュニケーションの断絶を招きかねない。

 そして、この手の話。

「以前はグループ写真撮影を撮ったりすることが多く、その中でさまざまな決まり事を教わることが多かった。しかし、今は“一匹おおかみ”的な人も増え、これまで鉄道愛好家が守ってきたマナーを学ぶ機会が少なくなってきたのではないか」

と「鉄道ファン編集部は指摘するが、残念なことに、2010年1月の京浜東北線だけでなく、はるか昔、60年代のSLブームの時からあちこちで起きてきたんですよ。基本、鉄道趣味グループにいると、無茶なことをすれば暴走を止めにかかる人間は少なからずいる。個人で動いている人、ネット情報で動いている人には、他社とのリアルでの交わりが薄い人が多いのも事実。ただ、世代論だけで割り切れないのもあるし、だから根の深いものがある。


鉄道イベントを「消費」していても煮詰まるだけでは

 三十数年、この世界で生きていた人間からすると、鉄道趣味って、かなり高度な遊びなんだと思う。基本、なにかを「自己表現する」という活動がなかなか難しいんだ。

 アニメマンガだったら作品を味わうだけでそれは一つの活動となるし、見た感想を述べるという過程を踏むだけで一つの自己表現へと繋げることができる。絵が達者なら二次創作は可能だし、能力さえあればセミプロになることも不可能ではない。スポーツ芸術の鑑賞というのも同様だ。なぜなら「消費するもの」が自明だからだ。


 ただ、鉄道趣味の場合、マニアは「鉄道」という存在を一方的に受容するしかできない。基本、受け身なんだ。

 鉄道会社鉄道マニアのために仕事をしているのではない。通勤通学ビジネスで使う人たちからの運賃収入で成り立っている。僕たち鉄道マニアはそうした公的性格を帯びた乗り物、2本のレール以外の所を走れない列車に魅せられ、憧れた。ある意味、かなりストイック趣味である。

 ただ、それだけでは飽き足らないから、小さなカメラを撮って車両を撮ったり、遠くのローカル線を訪ねたりすることで、さらなる深みを目指そうとする。それで何か新しい視点が開けていくのではないかとの期待もある。

 でも、どこにでもある日常的な風景も、徐々に満足させられなくなってしまう。

 となると、時期限定、地域限定イベントに注目が集まってしまう。

 以前は鉄道趣味誌から一月遅れ情報しか入らなかったけど、個人の見たまま情報ネットで共有され、鉄道会社の公式リリースに誰もがアクセスできるようになったお陰で、小さなイベントでも何百人単位で人が集まるようになった。わずかなりとも物販での収入があるので鉄道会社も期待する。

 そこにいけば、誰も見たことのないハレの場が待っている。●●最終日という祝祭空間ゆえの高揚感。それを求めて各地から来たマニアたちがいる。「●月▲日の●●系に乗るor撮る」という「凄い体験」をしているのは自分とごく少数だけ。●●系の最期に立ち会えることはできるのは至福のこと。「さらば●●系。ありがとう、僕に感動をありがとう……」

という発想なんですかね。

 この産経の記事に、

「ありがとう、209系!」。ほおを赤らめ、ホームから遠ざかる209系に声を掛け、見つめる鉄道ファンたち。それだけなら、心温まる情景なのだが…。

とかポエミーなことを書いてあるんだけど、その「感動をありがとう」が問題の根っこにあるんですよ。

  • ●系が消える、というイベントじゃないと、君らは感動できないのか
  • 早晩消えることは昔から決まっていたんだから早めに乗っておけ&撮っておけよ
  • 最終日には、今までにはなかった「何か」があるという「幻想」をいい加減捨てればいいのに
  • てか、殺伐とした雰囲気になるのは自明のことなんだし、人が多すぎてたいしたイイ写真も撮れないんだし、ラストランに行かなくてもイイだろう

とか言うのが本音のところ*2

 そうしたハレの舞台というか、葬式というか、非日常的な風景は確かに魅力的。祝祭空間にたたずめば「興奮」はできます。


 でも、非日常的な鉄道シーンにばかり慣れてしまったらどうなるのか。何を求めることになるのか。

 ここ5、6年ほど、鉄道イベントが乱発されてきた。事実上引退したはずの0系や583系パノラマカーキハ52キハ58が、その後もイベントに借り出されていく。それをマニアたちが追っかけていく。

 いいんですよ。それで。僕とは関係ないし。

 マスコミの過剰なフレームアップと限定イベント依存した「鉄道ブーム」とやらに踊らされるのって、正直、恥ずかしいと僕は思っている。あくまでも鉄道会社というのは公的な存在であり、自分はその片隅で愉しませてもらっている身分だとの自覚があるから。あと、非日常的なお祭り依存してしまうのは、自分が持続的な活動をしていく妨げとなると思うから。非日常お祭りの後、この世界がどうなるのか。だいたい予想はついていますし。

 でも、今の鉄道マニアの少なからぬ層は、完全にイベント消費型へ移行してしまったようです。それが「鉄道ブーム」の正体ならば、あまり近づきたくないなあというのが本音です。

 それに、底の浅いお祭り騒ぎ鉄道会社の増収にはなっても、増益には繋がらない。鉄道会社も、お願いですから、オタクの財布をアテにしたイベントで小銭を稼ぐようなみっともないことはして欲しくないんです。せっかく鉄道に興味を持ってくれている層が増えているのなら、ターゲットをもっと広げて集客に努めて欲しい。持続可能な集客をきちんとしないと将来に繋がっていかない。新幹線を除く中長距離の鉄道輸送って風前の灯火じゃないですか……と思うのだけど、それはまた別の話。


<参考>

「廃止」と聞くと血が騒ぐ鉄道マニアの気持ちを考える - とれいん工房の汽車旅12ヵ月

*1:個人的には、ヨン様来日の報道に似ているなあと思ったり。ヨン様が来日する際、関連機関は到着便をわざわざファンに事前告知する→ファンが成田空港に殺到→大混乱する→マスコミに「ヨン様、大人気」と報道される......という茶番が繰り広げられた。ワイドショー好きの僕でも失笑していたんだけど

*2:個人的な好き嫌いで言うと「感動をありがとう」的な自己陶酔単純系の決まり文句は苦手です

つきのわぐまつきのわぐま 2010/02/07 14:14 2009年3月 JR桜井線でNHK関係者が線路際に三脚を立て列車を止める
2009年9月 JR山口線で鉄道マニア4人グループがトンネル内に侵入し特急を止める

マスコミ関係者やマニアの中には、業務や趣味におけるマナーを心得ていない人間が少なからず居るということでしょう。組織や趣味内におけるマナーの啓蒙活動が不足していること、現代社会に利己主義や私利私欲がはびこっていることが主な原因と思われます。私は『鉄道写真入門』(宮沢孝一、諸河久著)という本で撮影マナーを学びましたが、「鉄道会社の許可無くホームに三脚を立ててはいけない。」ということも書いてあったような…。

限定モノ、珍しいモノに群がるのは、人間心理からすると仕方がないことかも知れませんね。人間に限らず動物もそうですが、どうしても「飽き」「マンネリ」というものがありますので、日常的なモノ、“フツー”なモノは意識の中に埋没してしまいがちです。鉄道趣味の中では比較的新しい分野である「秘境駅」「未成線」「廃線」も、都会ではなかなか見られない珍しいモノなので、都市生活者が多い現代社会でウケているのかも知れません。

鉄道趣味が“受け身”であるというご指摘についてですが、そこを“能動的”に捉えようとしたのが模型(Nゲージ等)や鉄道経営ゲーム(『A列車で行こう』『Railroad Tycoon』等)でしょうね。自分で線路を敷き、列車を走らせる。路線の開設や廃止、走らせる車両の種類や長さも思いのまま。
私は『A列車で行こう3』(PC98版)にハマった世代ですが、最近の同シリーズの進化ぶりにはとてもついていけません。『Railroad Tycoon』シリーズにもかなりハマりましたが、客貨混合列車を走らせたり、石炭、鉄鉱石などを運んで利益を稼いだり、本数の多い路線を電化したり、機関車が老朽化したら最新鋭機に交換したり、副業(農場・工場経営)で稼いだり、、、とかなり面白いゲームでした。

鉄道会社の企画云々についてですが、私は鉄道会社そのものがマニア化しつつある(一般市民との距離が開きつつある)のではないかと見ています。私は地元の鉄道路線の廃止を機に鉄道趣味から足を洗いましたが、外部から鉄道界を眺めていると、鉄道の存在感そのものがどんどん薄れていっているように思います。中高年の退職や少子化によって通勤通学需要は減っていますし、人口減少やそれに伴う経済縮小によってビジネス需要も減っていくので、大量輸送機関が寂れていくのは当然かも知れませんが…。何か最近の鉄道会社には焦りのようなもの(ヤケクソ感)を感じますね。

katamachikatamachi 2010/02/08 01:07 鉄道写真を撮るのにマナーが必要だ、啓蒙すべきだ、ダメなヤツは排除すべきだと言えば話は早いんですけど、そうはいかないのもまた事実。鉄道趣味誌とかが「マナーを守ろう」という類のコラムとかをたまに載せていますが、基本、見ないですからねえ。特にネットで情報を手に入れることが主となった今日では。

以前、http://d.hatena.ne.jp/katamachi/20080218/1203336364でも書きましたが、消えるものに対して焦燥に近い憧れを持つというのは自然な感情だと思います。何かを独占したいという気持ちも分かります。でも、それって内的な欲求であるならまだしも、大手マスコミやネットやらで盛り上がっているから......という次元からは何も産み出さないんじゃないですかね。あちこちで「お祭り」になっているものを拾い集めればそれなりに楽しめるんでしょうけど、それってツマらなくないのかなあ、というのが素朴な疑問です。「感動をありがとう」的に騒ぎの現場に行くのがキライなんですね。

鉄道会社の企画については、一発モノのイベントではなく、沿線の住民にもっと親しく触れてもらうための努力をすべきだと思います。車庫の開放なんていうのは子供たちは喜びますよね。沿線の歴史文化の紹介というオトナ向けの講座があってもいいのかも。限定グッズやイベント列車を催せば、それなりに人が集まるのは確かなのかも。ただし、その鉄道にどれだけ利益をもたらすのか計算されているとは思えません。ヤケクソ、なのかなあ。まあ、右肩下がりになっている利用者数の推移とか、高速道路料金を巡るあれこれとかを見ていれば段々やる気も失せてくると思いますが

ヒトラーのしっぽヒトラーのしっぽ 2010/02/08 19:31 いや、作者もいつの日か、こんな日もあったなあ、と思い出していたのでは(笑)?  でもこの事件を引き起こした張本人は、JR東日本だと思います。別に特別列車を設定もできたわけですし。まあ、僕も含め、皆様も少しは周囲を気にして動かないとだめ、と心に誓いましょう。

名無し名無し 2010/02/09 03:11 毎回興味深く拝見しておりますが、今回のエントリ、残念ながら思い上がりに受け取れるところが多かったので、失礼ながら投稿させていただきました。

>鉄道会社は209系の引退をイベント化して何を目指したのか

この節について、まずスペックや史的な意義は関係ないのでは。
結局刷り込みを受けた時代、場の違いに過ぎませんから。

>鉄道趣味って、かなり高度な遊びなんだと思う。

上手く言えないですが、このくだり、一番違和感がありますね。

どんな趣味でもそうですが、高度かどうかは本人のレベルと物差しによります。
それと記事(というか一般論として)が問題視されるのは「自制」というか、社会性の問題な訳で、
受身のスタンスで臨む趣味かどうかとは少し違うのではないですか。

例えば自己表現は特にしないが、騒ぎもせず、冷静に受身で眺め続ける「能力」が
自然に備わっている人、この世界では良く見かけます。
ウォッチャーとして、先天的に素質があるのでしょう。
この趣味では大いにプラスですが、高度とは思いませんよ。

趣味の性格の違いを序列に置き換えるのは、ちょっとどうかなと感じます。

>でも、1と2については、JRさんや他の乗客にはスミマセンとしか言えない。

いや、3こそそうだと思いますよ。どうしてはしゃいだかの分析は正しいと思いますけど。

あと、鉄道側の姿勢ですけど、関係者の行動を全体的に見ないと意味が無いのでは。
JRで言うなら、基地・工場公開や博物館諸々という手法と併用しており、
それらも波動需要喚起の一形態に過ぎないですよね。

多分、主催者側もイベントには最初から限定的な効果以上は期待してはないし、
重み付けは低いんじゃないですか。フレームアップは受け手のマニアだってやってるから
おおごとに見えますが。
今回のエントリなどは、末節として扱われている物に対して幹の役割を求めてしまっているように見えます。

>こんなキャンペーン、一部の旅行関係者以外は注目もしていない

それだけでは主観でしょう。
イベント列車はあくまで脇役でしかないのでは。
少し調べるだけでも、実際に効果が出ている(と称している)ケースも出てきますね。それがどの程度信憑性あるかは確かに問われるべきかもしれないですが。

あと、鉄道ブームと言っても就活動向や新興国需要など、
意味合いが全然違う物までひっくるめて語っている
経済誌もよく出ているので、その辺も趣味的に見たら違和感がある一因かと。

色々書いてしまいましたが、頑張ってください。

katamachikatamachi 2010/02/09 21:48 ヒトラーのしっぽさん
僕が東京在住の10歳代鉄道マニアで2ちゃんねるでいりびたっていたりしたら、同じようなことをしたのかなあ。でも、やっぱり209系にはそんなに思い入れはなかったと思いますね。


名無しさん
「思い上がりに受け取れるところが多かった」ですか。不快な思いをさせてすみませんでした。

基本、事実関係を羅列しながら、のらりくらり文章を書いて、あまり自分の主張を強くしないようにしながら「別の話」と逃げて終わるスタイルをとっているので、このエントリーはちょっと違和感がありましたかね。

もう少し露骨に書くと、ネタ的車両である209系が京浜東北線から退くのにバカ騒ぎをして人たち、それに少なからず荷担している大鉄道会社に、ガッカリしたんですね。

京浜東北線の電車に20分以上の遅延をもたらしたというのは、かなり異常なことです。産経の記事のタイトルに使われた「鉄ヲタ専用車両でーす」もかなりキモイことですが(ネットでの言葉を公的な場で叫ぶ感性というのはなんなんですかね)、現場でなにが一番問題だったのかは自明なことでしょう。

JR東日本のイベント列車、数年前まではいろいろ一生懸命にやってくれているなあ、僕はあまり興味ないけど好きな人はそれなりに喜んでいるんだろうな、ぐらいは思っていたのですが、DD53に14系を牽かせて磐越西線を走らせたあたりから、違和感を抱きだしたんですよね。何を目的としているか分からない。209系をイベント化したところもその延長線上にあると僕は感じています。

そうした主観がけしからんとおっしゃるのなら、申し訳ないです。

どうでもいい派どうでもいい派 2010/02/10 01:00 実はこんなイベントでコーフンしているのは極めて少数派なんだと思う。

・コーフン派・・・1%
・嫌悪派・・・5%
・その他(どうでもいい派含む)・・・94%

つきのわぐまつきのわぐま 2010/02/10 12:14 車両基地公開、沿線名所めぐり、ウォーキング大会、限定グッズ、イベント列車、博物館・・・どれも国鉄時代からやっているものですから、特に目新しさは無いですね。

そう言えば、国鉄時代はお座敷列車を利用した忘年会列車(寒ブリ付き)とかのチラシを駅でよく見かけました。最近は、お座敷列車(ジョイフルトレイン)そのものが姿を消してしまいましたが・・・。(ウチの地元)

通りすがり通りすがり 2010/02/10 22:28 正直オタはウザい。
こいつらもまとめて「葬式テツ」で葬ってやるのが一番の解決策。オタもそれが本望だろう。

名無し名無し 2010/02/11 14:19 >そうした主観がけしからんとおっしゃるのなら、申し訳ないです。

いや、そういう方向性で申上げた訳ではないです。
どんな内容であれ、批判なさるのは自由なことですし。

ただ、

>基本、事実関係を羅列

ということで言えば、DCでは結果を出しているという報告もネット上にある訳で、貴方が書かれた内容としては事実関係の提示としては弱いと思いました。
勿論こんなものは出来レースなのだという批判はあるでしょうけど、そう切り込むには数字や別の事実を持ってこないとならないですし。
http://www.pref.chiba.lg.jp/syozoku/f_kancon/dc_ripple_effect.html
http://www.77bank.co.jp/pdf/chousa/ntodc1.pdf

後は、余り言いたく無いですけど、技術者の端くれとして思ったのは、マニアがどう受け取ろうが、「コスト半分、重量半分、寿命半分」というコンセプト、当時の常識に対してはかなり逆張りに出た面もあると思いますよ。

で、まあ自社工場に対してローンチカスタマー的な役割も果たしてますし、あの会社にとっては初採用や初量産した要素技術が多い。軽くなって、価格も下げて、寿命であるとかも、想定の範囲では?

金をかければいい車が出来る。そんなことは当たり前です。一通勤線区の殆どを埋め尽くす位製造した車を「ネタ車」と呼ぶ風潮に安易に乗っかる辺り、とても川島令三批判をしていた方とは思えなかったです。

もう一つは、稀代の名車だろうがそうではなかろうが、
問題行動に対しては関係がないということです。
普通の人はまず産経やガジェット通信のような
着眼点になってしまうでしょうし、
一般メディアで批判される前兆もありました。

じゃあどこのスジを最後にすれば良いかと言っても、
記事にあるような休日閑散時位しかないですし、
過去の通勤車でも路線撤退時のHM装着程度は日常的にやっていました。

ただ、何で「ネタ車」にあんなに集まったかは疑問ですね。私もお客さんを捌く側に回ったことがあり、ああいうフィーバーの渦中で働いた経験もあります。

やはりお子様主体なのだということと、ネットの普及
による効果というのは、「頭では」理解できますけど。
そう言う意味では、「受身の趣味なのだ」という議論は
非常に興味深く読ませていただきました。

katamachikatamachi 2010/02/14 04:48 どうでもいい派さん

僕もどうでもいいと思っていますが、気になるのは、バカ騒ぎをしていた人たちの心境というところかな。

つきのわぐまさま
こうしたファンサービスを何の目的でやるのかということを鉄道会社が自覚して実施しているのって少ないのではないでしょうか。ローカル鉄道が売上アップ&注目を集めるために老朽車でイベントを展開するというのは理解できます。その私鉄と車両そのものにきちんとした「物語」があるから。でも、209系についてはどうなんでしょうか。

通りすがり さん
「オタ」を自分たちと別の者と談じている限り、あなたが不愉快に思っている事象はそのまま変わらないと思いますよ。「葬式テツ」ごっこを否定すればそれでオシマイという単純な話でもないと思います

katamachikatamachi 2010/02/14 05:18 名無しさん

>DCでは結果を出しているという報告もネット上にある訳で

「こんなキャンペーン、一部の旅行関係者以外は注目もしていないが、たくさんのお客さんが集まるイベント=鉄系イベントをやるとたくさん集客が見込まれ、地元紙などマスコミにも取り上げられやすくなる」

とした点のことですが、「デスティネーションキャンペーン」は地元住民の間で知名度が低い(だからマスコミが集まりやすいイベント列車を前宣伝で運行する)とは書きましたが、「効果がない」とは書きませんでした。巨額の費用を投じてイベントをすればそれなりに客は増えると思いますよ。そのことを否定するつもりは毛頭ございません。

ただ、本音のところで言うと、イベント型観光誘客施策はあまり意味がないとは思っています。実施した年の経済効果については誇らしげに数字が公表されますが、翌年、翌々年と見るからに効果は落ちていく。その時には、JRとしても、次のDC実施地域の宣伝展開に力を注いでいるでしょうし。「自分たちは観光キャンペーンに力を入れています」とイベントすることが自己目的となっているのには僕自身、かなり懐疑的です。ただ、それはこのエントリーとはまた別の話です。

209系の評価についてもここでは何も言及していません。「コスト半分、重量半分、寿命半分」というコンセプトは考え方としてアリだと思いますし、富士重工のLE-CARとか同種の車両はいくつかあります。逆張りというのは言い得て妙な話ですが、まさにそういうことですよね。後のJR東の通勤車のベースとなったことも含めて、それは多くの方が了承済。

ただ、寿命は想定の範囲内にしても、http://www.jreast.co.jp/press/2006_1/20060901.pdf
で「電気機器や保安装置など主要機器を二重系化し、ひとつの機器が故障した場合でも運転継続を可能とし、輸送障害を低減」と231系を「故障に強い車両」、すなわち209系がそうではないことを自ら認めている(同趣旨の報道もなされていたと記憶しています)のに、それで「さよなら」をやってしまうという経緯が僕にはよく分からないというのがこのエントリーの主旨です。わざわざ告知をせず、ある日、突然運用から外してしまえばいいことです。

「ネタ車」で盛り上がりたい気分というのは理解しますが、それでバカ騒ぎしている人たちも含めて、なにかが違う、と。「お子様」というより、誰かと一緒に盛り上がっていたいという気分なんでしょうか。僕の場合、高校生以降、趣味を同じくとする友人たちに恵まれたと思いますが、鉄道趣味という性格上、あまりリアルの同業者と交流することなく、一匹狼でやっている人たちって多いと思うのですよ。唯一の交流はネットでの緩い繋がりのみという人たちも。何か自己表現をしたくなってもそのやり方すら分からない。だから、妙なことになっていくんだと思います。

つきのわぐまつきのわぐま 2010/02/14 12:15 > でも、209系についてはどうなんでしょうか。

デビューしてから既に17〜18年経つそうですから、それなりに歴史はあるんじゃないでしょうかね。とりあえず、全通から十数年で廃止された白糠線や大隈線よりも歴史は長いです。(笑)

関東に住んでいる若い人達にとっては、物心ついた時には既に走っていた車両なので、小さい頃からの色々な思い出が染み込んでいるのかも知れません。いまだに国鉄型が大活躍している西日本エリアの人間には理解し難いですが・・・。分割民営化によって、東エリアと西エリアのファンの間にも意識の格差が出来てしまったのかも・・・。

つかつかつーかーつかつかつーかー 2010/02/15 13:53 私は、山手線は205系以降、京浜東北線は209系以降しか知りません。そんな私から見ると、209系が居なくなるということにはなかなか重い意味がありますよ。205系と比べると209系の内装は色が明るめだったので、「いい電車だ」と思ったという記憶があります。まぁ、私に新し物好きで、古い車両を嫌う傾向があるからでもあるでしょうけれど。例え209系でも、最初の投入路線である京浜東北線から離れるのですから、お別れのイベントはやってもおかしくないのではないでしょうか?別の言い方をすると、何も目指してはいないのでは無いか、と。儀式みたいなものであって、やってもやらなくても、精神的な部分以外には変化をもたらさないでしょうから。
(なお、103系は、武蔵野線でなら乗ったことがあります。)

一方、騒ぐ人たちを何とかする方法は思いつきませんねぇ。外からの目線というものを感じさえすれば冷静にはなると思うんですけど。同じようなことをしている人たちと一緒に居ると、外からの目線に気付き難くなりますし。

katamachikatamachi 2010/02/15 21:55 つきのわぐまさん
つかつかつーかーさん

「209系が居なくなるということにはなかなか重い意味がありますよ」というのはそうだと思いますよ。JR東が自社の通勤路線に本格導入した最初の車両なんですから。

ただ、JR東日本、そして鉄道マニアにとって、「209系が京浜東北線から引退する」という「儀式」をする意味がなんなのか......というのが僕が抱いた疑問点なんです。名無しさんが指摘したように、その目指すところが「逆張り」になったというのは共有する了解だと思います。機器を入れ換えて千葉へと転属していく209系の「物語」をきちんと紡げていないんじゃないかなあとか思ったりするわけです。

「騒ぐ人」はどうするんでしょうか。いろいろと難しくなってきました。とりあえず201系が中央線から引退するとき、どんな風になるのかなあ、というのは気になるところです。

某 2010/11/25 00:35 鉄道おっかけで巨額の利潤を得ているヤツがもっともらしいことを、それも「オレは違う」的に何をゴチャゴチャ抜かしとんねん。

katamachikatamachi 2010/11/25 02:11 209系が消えることで巨額の利潤を得られればいいんですけど、誰かそういう人がいたんでしょうか。

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