とれいん工房の汽車旅12ヵ月

鉄道関係の時事ネタを紹介するブログです。趣味の外縁部に転がっている、生活には役に立たない情報を中心に語ります。廃線、未成線、LRT、鉄道史、遊覧鉄道、鉄道マニア、鉄道本書評、海外の鉄道、マンガ、アニメ...etc。 「鉄道未成線を歩くvol.8 東京の新線構想2030」など同人誌を書泉グランデで販売中。

2007-11-15

katamachi2007-11-15

[]本屋のない波照間島で唯一売っていた小説が「ニライカナイをさがして」。

 昨春、知人に「おすすめ小説を教えてください」とメールを送ったところ、そのご友人の方々からも含めて多数のライトノベルの紹介を受けました(その節はありがとうございます)。ラノベといっても定義がなんなのか私も説明できないが、表紙と挿絵にアニメ系のイラストが付いているヤング向け小説のことをいうらしい。

 その推薦図書の一冊が「ニライカナイをさがして」という本。「ニライカナイ」とは島人たちが来世に求めていた理想郷沖縄版のシャングリラみたいなものです。

 これをかいつまんで語ると、

ニライカナイをさがして (富士見ミステリー文庫)

ニライカナイをさがして (富士見ミステリー文庫)

……という「ボーイミーツガール」的な話、「ローマの休日」のラノベ版みたいな印象を持ちました*1。せっかく波照間とニライカナイを題材にしたのなら、波照間の遙か南にかつてあったと伝承されている"南波照間島"(パイパティローマ)を物語のベースとして効果的に使えば重層的な話になったのに……と醒めた感想もあるのですが、それだと読者や著者、ラノベジャンルの方向性とは異なってくるのかもしれない。

 さて、先日、この日本最南端の有人島である波照間島へ行ったということは「定期便廃止間近の波照間空港へ行ってみた。」にも書いたのですが、飛行機で波照間へ着いて宿に荷物を置いた後、小学校を中心にして広がる島の集落へ行ってみました。「集落」と言っても、しょせん人口600人ほどの島ですから10分も歩けばたいていの街並みを見て回れます。午後はミニバイクレンタルして島の道路ガンガンに走っていましたが、一周してもたかがしれている距離です。サトウキビ畑の片隅にバイクを止めて、波照間空港15:30発の飛行機が雲の彼方に消えていくのを見送れば他にすることはない。

 街の中心部に戻ってなにか飲み物でも……と、民宿に併設された仲底商店という店に行くことにしました。村はずれの食堂で昼飯を一緒に食べた女の子が「この店のアイスが美味しいんです。食べなきゃダメです(^^)/」と三十路には見えないテンションで激賞していたんで、なんか観光客の1人として食べなきゃマズい雰囲気になっていた。

 まあ、そこで食べた、黒糖*2マンゴーアイスはそれなりに旨かったのですが、その店のカウンターの横で平積みにして並べられていた本、それが「ニライカナイをさがして (富士見ミステリー文庫)」だったんですよ。

 「ああ、この本、そーいえば波照間が舞台だったよな」とその因果関係はすぐ気付きました(というか、それまで忘れていました)。ポップの紹介文を読むと、著者の葉山透が、仲底商店経営者が同じ星空荘という民宿に泊まったのが縁で、この本を取り扱っていると言うことらしい*3

 ただ、波照間の島の雰囲気とアニメ絵の表紙。なんか違和感があるんですよね。小洒落たグッズが並ぶ店内でひときわ異彩を放っていました。この店、アイス&土産物を求めた個人旅行客が何人かウロウロしていたのですが、そうした観光客層ともまた違う。

 そもそもこの波照間島、島内に一軒も本屋さんがないんです。雑誌なんかも含めて書籍類を扱っている雑貨屋さんもない。小中学校にある学校文庫*4をのぞけば、波照間島で唯一、一般人が手にできる新刊書の小説がこの本であるということになるわけです。個人的には、島に住んでいてライトノベルの読者層にあたる人たち、すなわち波照間小学校や波照間中学校の生徒さんたちがこの本を読んでどんな感想を持つのだろう。そっちの方がいろんな意味で興味深かったのですが、それはまた別の話。

続き

 この本を手に取ったは昨年のことですが、富士見ミステリー文庫の一冊らしいので、さーてどこでミステリ的な仕掛けが出てくるんだろう……と読み進めていたら最後まで何も出てこず、「あれ、伏線を読み飛ばしていたのかな」「40分ほどで読破できたけど、そもそも作中に何か事件や犯罪やナゾがあったのだろうか」と不安にさせられた記憶があります。当時はそこらの詳しい事情は分かりかねたのですが、

富士ミス文庫はどこで間違ってしまったのかという話。ちなみに私としては、なんだか変な方向性に行ってしまった原因となったのは、ここ↓じゃねぇかと思うわけですよ。

(中略)

そんな文庫全体が不安定だった2005年12月、「ニライカナイをさがして」という純愛モノが2ch大賞TOP10にランクイン。そうしてここから「ミステリ文庫でも、ラブコメがあってもいいんじゃないか」というような肯定的意見も出始め、富士見ミステリ文庫が、"L・O・V・E文庫"としてのレールを珍走し始める。

ラノベ365日富士見ミステリー文庫の敗北

言及されている4作品のうち、『ニライカナイをさがして』と『ネコのおと リレーノベル・ラブバージョン』は未読なのでミステリかどうかは知らないが、『ROOM NO.1301 おとなりさんはアーティスティック!?』と『描きかけのラブレター』は絶対にミステリではない*3と断言できる。富士見ミステリー文庫をあくまでミステリー専門の文庫とみなすなら、これらの作品は富士ミスから刊行すべきではなかったのだろう。

もっとも、では富士見ファンタジア文庫から出せばよかったのか、といえば、ちょっと考え込んでしまう。というのは、ファンタジー専門の文庫としての富士見ファンタジア文庫カラーにもそぐわないからだ。

一本足の蛸富士ミスは死なず

ということらしい。ああ、そもそもこのレーベル。当時からミステリーとは無縁の方向へ走っていたんですね。1年半ぶりにようやくナゾが解けて安心しました。

*1:正直なところ、私の年齢&力量では感情移入したり思い入れを込めて読むのは難しかった

*2波照間島最大の名産サトウキビからつくられている

*3:作中の宿は「やどかり」って別な宿のことだと思うが

*4:何年か前に石垣島にある沖縄県図書館八重山分館が移動図書館として島へやってきたこともあるけどその分館自体が2009年に廃止されるらしい

2007-09-09

katamachi2007-09-09

[]”文学少女”と饒舌な殉教者

“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)

“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)

 小説書籍原稿を紙ごと貪り食べるのが特技である自称”文学少女”を中心とした高校生青春ロマンスの第5作。物語の進行役である"心葉"の過去とそこから隠されていた幼なじみとの再会が描かれていく。毎回、古今東西の名作がストーリーの下敷きになっており、今回は岩手県のあたりの例の人の作品である。主人公のかつての恋人だった朝倉美羽を出してきて、第1話から張られてきた伏線が一つずつ刈り取られていくという点では本シリーズの集大成的な作品とも言える。

 さて、個人的には、過去の因縁から袋小路に入っていく主人公と相手役とのやりとりに参ってしまった。混乱していく主人公の心情と私自身の体験とがシンクロする箇所が少なからずあったりした。う〜ん(いろんな意味で)辛いなあ……と、読み進めていった。

 だけど、舞台が闇夜の雪原へと移っていく六章で急に醒めていってしまった。ふと我に返ってしまった後はかなり冷静に読めた。と共に、自分は野村の描く世界に没頭できないなあ......と言うのも改めて自覚してしまった。

 ネットで絶賛されている本作及び本シリーズであるが、読み手が楽しんでいる要素はそれぞれ違うんだと思う。以下に7点ほど挙げてみた。

……etc、ってところだろうか。こうしたガジェットが作品の魅力になっているということは想像できる。

 でも、せっかくの素材を十二分に生かし切れていないという印象もまた拭えない。その象徴は、クライマックスで展開される遠子先輩の独白にある。毎回、最後の章で"ネタ本"の解説をしながら、物語の謎解きをしていくのだが、そこで描かれる独り語りが饒舌すぎる。

 もちろんヒロインキャラ立ちを考えての演出というのは理解できるし、遠子→作者が下敷きになっている作品に惚れ込んでいるのは十二分に分かる。でも、 そうした偏愛によって紡がれた言葉が、「人間失格」、「嵐が丘」、「友」、「オペラ座の怪人」、「銀河鉄道の夜」のメタ語りを無効にしてしまっている。そうした名作が名作たり得るのは、読み手の様々な解釈を可能にしてくれる行間の豊かさ。それらと読み比べると、本シリーズの過剰さと単調さが物足りなく感じるのだ。

 設定上の問題もあると思う。過剰なヒロインと素朴な主人公、周囲の脇役たち。一人称で喋りまくる彼ら彼女らを神様目線で見下ろす第三者が存在していれば、もう少し魅力的な物語構成と舞台設定ができた可能性はあったと思う。「本を食べる"文学少女"」という設定にインパクトがあったので第1作「“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫)」は突き抜けてくれたが、第2作「”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)」以降はそれがうまく生かし切れていない。遠子先輩の弟、櫻井流人が途中から登場してきたのは、そうした第三者的視点を物語世界に投じるためだったと思うのだが、まだ溶け込み切れていない。

 なんだかんだ文句はあるけれど読み続けているのは作者の描写力に優れたものがあると感じるからであり、たぶん次の第6作も買い求めるとは思う。次回は“文学少女”の正体が明らかにされるようだけど、未整理な物語や設定はどうやって終幕へと持っていくのだろうか。ある意味では惰性で読んでいる自分を驚愕させてくれるような展開を期待はしている。個人的には、本作の"ラノベらしくない"表現や設定に魅力を感じてはいるものの、それでも随所に残る"ラノベらしさ"が作品への没入を妨げてくれている。それが読書の方法として、あるいは読者として正しい在り方なのかどうか分からない。ある意味で、日本プロ野球を見て「本家とはぜんぜん違うね┐(´〜`;)┌」なんて言っている連中と同じスノッブさを自分自身に感じるのですが、それはまた別の話。

2007-08-28

[]乙女男子パフォーマンス系の巨匠の新作

 米澤穂信の新作「インシテミル」の書影と帯が出ていました。ちまたでは「ラノベとは何か」という定義論争が盛んですが、こういうラノベ周辺領域にいる作品ってのが門外漢には読みやすいです。あの手の本独特のお約束を知らなくても読めるから。姉属性やらツンデレやらネコ耳やら、そういったフツーの人生を歩んできた者には理解不能な、にも関わらず説明不十分な要素がさほど多くないのが有り難い。物語の世界観から取り残されなくても済む。

 「私たちのミステリー、私たちの時代が、」ってアオリが、乙女男子パフォーマンス系の巨匠*1っぽくてイイです。ついに乙女男子の時代の到来……って、70年代に少女マンガ大好きとか言っていたニューウエーブや新人類たちはどうよと思ったりもするのですが、それはまた別の話。

[rakuten:book:12083974:detail]

*1:セカイ系エロゲーオタク→性欲丸出しは恥ずかしい→「少女漫画が好きな自分は、悪しき男性性とは無縁です」とパフォーマンス 2007-08-25ノスタルジィ中年と自爆テロhttp://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.age.jp/~nariyama/pic/070721-2.jpg参照

2007-06-22

katamachi2007-06-22

[]「砂の城の殺人」とチュニジアと国境越えの謎

砂の城の殺人 創元推理文庫

砂の城の殺人 創元推理文庫

 今回のモロッコ行きの旅に持って行きました。

 創元推理文庫から出ている谷原秋桜子の「美波の事件簿 」シリーズの第三弾。スペイン・アンダルシアで行方不明となった父親を探す旅に出るためにアルバイトにチャレンジする主人公の美波。今回は、廃墟専門の女流カメラマンと共に、彼女の生家である洋館へと忍び込む。そこの二階にあったのはミイラ化した死体。しかもそれが……

 富士見ミステリー文庫から出ていた「天使が開けた密室 (創元推理文庫)」「龍の館の秘密 (創元推理文庫)」の前二作とは異なり、クロウトっぽい読者が対象だと割り切っているのか、なんだか登場人物たちの披露する推理のレベルが難しくなっている。しかも、その謎解きが最後に二転三転していく。参考文献として廃墟系の本を挙げているだけあって、廃墟巡り好きの自分なんかにも納得できる描写が多々ありました。

 もっとも、正直、推理小説を読み慣れていない自分にはちょいと付いていけない場面もしばしばありました。途中、何度も取り残されそうになりました。旅の途中でヒマだったこともあり、泊まったホテルで何度か読み返したのですが、どーしても分からないポイントが二つ。トリックが無理矢理っぽいように見える点が一ヶ所。それと、ヒロインと探偵さんとの関係がなんで深まっていったのか最後まで納得できなかった。う〜ん、こーゆーのが本格ミステリーというのでしょうか。楽しめるのは楽しめるのだけどなあ......

 さて、気になったのが、トリックとは無縁の「マグレブ」の話。ちょうどドーハからトリポリに行くカタール航空の機内でその箇所を読みました(以下、未読のヒトは注意)。

f:id:katamachi:20070609163544j:image

 コーラ・ナッツと言えばアフリカ。で、その産地は北アフリカのモロッコやチュニジアなどのマグレブ地域(アラビア語で日が沈むところ→西方の意)。そんな本作のキーワードと関連する場所を行こうとしているのか……物語とは関係ない箇所で軽く興奮していました。お父さんはたぶんそこらを旅しているのだけど、美波たちが探しに行ってもなかなか見つからない。この後、「母をたずねて三千里」みたいな展開になっていくのか。

 で、最後まで読んだところ、やはりお父さんはマグレブ地域にいる。それはおそらくチュニジア!!??

 う〜ん、何か変だぞ。スペインのアンダルシアからアフリカへ向かうのなら、最初に立ち寄るのはモロッコのタンジェという街になるはず。そこから何かの事情でチュニジアの奥地へ行った……という設定なんだけど、そんなことはできるのか。

 モロッコとチュニジアの間にはアルジェリアという国があるのです。ただ、この国、西部地域で内線が続いて政情が不安定なため、両国以外の第三国の人間はモロッコ側から陸路で入国できない。国境へ行ってもライフルを向けられて追い返されるのが関の山です。自分の名前の記憶も身分証明もないのなら空路でモロッコからチュニジアに入るのも難しい。

 となると、どーやって移動できたんだろう…… なんとなく、「タイからミャンマーへヒッチハイクで入国した」と全国放送のテレビで大ウソをやってしまって、バックパッカーたちを爆笑させてくれた猿岩石を思い出します。

 さて、そこらの問題をどーやってクリアーするんだろう......と重箱の隅を付いてみました。どーでもいいじゃんそんなことと思わないわけでもないのですが、それはまた別の話。

2007-03-16

katamachi2007-03-16

[]「赤朽葉家の伝説」の読書がp.142で止まっています。

 久しぶりにラノベの読書熱が高まってきました。一昨日、「JTB時刻表 2007年 04月号 [雑誌]」と一緒に買ってきたのが、谷原秋桜子「龍の館の秘密 (創元推理文庫)」と「砂の城の殺人 創元推理文庫」、そして桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」。

とりあえず既読の2冊の感想でも。

天使が開けた密室 (創元推理文庫)

天使が開けた密室 (創元推理文庫)

 恥ずかしながら表紙買い。桜庭一樹の「荒野の恋〈第1部〉catch the tail (ファミ通文庫)」と同じ絵描きさんなんですね。でも、もともとの「激アルバイター。美波の事件簿」ってタイトルだったら、恥ずかしくて絶対手に触れなかったと思います。版元や装丁を変えた効果はあったと思います。死体処理のバイトに女子高校生が.....って設定はやや引っかかりましたが、キャラクターが親しみやすかったし、物語やトリック、謎解きの組み立て方が親切で、ミステリーを読み慣れていない自分のような人間でも面白く読めました。こういう作品を本格ミステリーというんですかね。

少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)

少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)

 下関の彦島に住む中学2年生の女の子2人が他者を殺める話。キャラクター(≒作者)の持つ自意識に対する不安感が興味深い。あと、他者に対する接し方とか、日本の標準である"東京"との距離感(焦燥)とか。この著者の本は7冊しか読んだことはありませんが、たぶん、ある種の人たちには共有できる感覚なんだろうなあ。私の持っている感覚とはかなり距離があるけど、うまく小説に昇華しているなあ。文章にクセがあるのでときどき読みづらくなるけど、優れた才能を持つ作家だと思います。

赤朽葉製鉄の立地に対する疑問

 で、今はとりあえず「赤朽葉家の伝説」から読んでいます。

 実は、安眠練炭氏の一本足の蛸「斜め読み『赤朽葉家の伝説』(1)-長い墜落」を読んだ際、本作に、山陰本線餘部橋梁の列車転落事故<1986年12月 国鉄のお座敷列車「みやび」 6名死亡>をモデルにしたところがあると知りました。鉄道事故をモチーフとした小説を書くって勇気があるなあと感心しており、一度、読んでみようと、読書熱が高まる時期を待ち受けていたのです。「鉄道マニアはフィクションなんて求めていない」と、3日前に「鉄道マニアが求める”世界観”。そして物語の不在」で啖呵を切った割にはテキトーなモノです。

 三角寛以来のサンカ小説か!と思わせるような第一部は面白く読めたのですが、第二部の不良少女や暴走族の件で退屈してページを捲るスピードが遅くなり、p.142で止まっているところです。余部の列車事故が起きる1986年までまだまだ先は長い。

 で、ここまで読んだ段階での最大の疑問。なぜ物語の舞台となる赤朽葉製鉄は、山のど真ん中に立地してあるんでしょう。たたら製鉄との歴史的関連性を持たせたかったのでしょうけど、近代以降の鉄鋼業が海岸線以外のところで高炉を構えるということは常識的にはあり得ない。鉄や石炭、製品の輸送、水資源の調達などはどうやっているんだろう。小説を読むのに、そうした所を気にしてはいけないのかなあ。

 あと、「ただの、万葉」という表現。多田さんとこの娘ということは分かった。でも、何だか読点の場所が......気になる。本多勝一なら、ダメ出し、してくるンだろうなあンとも思ったのですが、それはまた別の話。