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2007-05-31

[][]大怪獣グエムル漢江に現る! 09:21 大怪獣グエムル漢江に現る!を含むブックマーク

使っているパーツは普通だったり、古かったりするんだけど、出来た物はまったく新しい怪獣映画

ゴジラ』や『キングコング』など、怪獣映画は数あれど、その定型を破り、怪獣映画というジャンルをまったく新しく作りなおしてしまった作品が韓国から登場した。監督はポン・ジュノ、『殺人の追憶』で「黒澤明の孫が韓国にいた」と阪本順治に絶賛された監督である。

殺人の追憶』を観てもらえば分かる事なのだが、あのタッチ怪獣映画というと、それこそ、黒澤明がいきなり『ゴジラ』を監督してしまったくらいのインパクトがあり、観る前まではどういう映画なのか予想はつかなかったが、これがどうして、すさまじい快作に仕上がった。

グエムルというのはハングルで怪物の意味である。正体不明の怪物がソウルの中心に流れる河「漢江」に姿を表す。その怪物に家族をさらわれてしまった、ダメ一家が、自らの手で救出するというストーリーだ。

グエムル』は『宇宙戦争』や『トゥモロー・ワールド』のように、いきなり現れた怪物に、いきなり家族をさらわれる。その一家の目線で話が進んで行くので、説明的な要素が一切無く、ラストまでその家族しか映されない。一人称とまではいかないが、それぞれ一家の行動がカットバックで描かれ、それぞれの視点で話は進んで行くが、それと平行した世間の動きはまったく描かれない。ここで好き嫌いが別れそうだが、そのおかげで緊迫感があり、ハラハラする。

いきなり白昼堂々、グエルムは現れ、人々を襲い始める。グエルムの描写だが、異様に早く、異様にジャンプ力がある。CGでクリエイトされているために、軽いが、その軽さという弱点を、怪物を小さくする事で補っている。実際グエルムはゴジラ並みの大きさではなく、どちらかというと、キリンに毛が生えたくらいのデカさだ、この大きさが絶妙で、ゴジラだとでか過ぎて、踏んづければ終わってしまうが、グエルムは微妙に小さいために、体当たりをよけたり、しゃがんでかわしたりするスレスレの怖さがある。この襲撃シーンのカメラワークは見事で、横にカメラを動かし、そこにグエルムを合成。『ゴジラ』になると、上から下だったり、クローズアップだったり、固定カメラだったりするのだが、『グエルム』では横に流れる事でスピード感を演出、ここは『もののけ姫』にも似ているが、逃げ惑う人の動きに合わせてカメラが動くため、『ゴジラ』とはまた違う怖さがあり、ハラハラした。

『グエルム』のおもしろいところは家族の話なのに、家族が仲良くないという事、どちらかというと、一家はバラバラで怪物が出て来た事で一致団結するようなところがあり、それでも道中はひたすらお互いを罵り合う。頭のイカレたダメ親父、大卒フリーターの弟、客の商品をつまみ食いし、ビールばっかり飲んでいる兄、唯一マトモな妹もジャージをずっと着ているという頼りなさ(しかもジャージが似合い過ぎ!) 家族の成長物語かと思いきやまったくそんな事はなく、ラストも実にシンプル。それがリアルだし、監督も分かっているポイントである。その家族だが、全員がユニークな顔と演技で、全員印象深いというのも素晴しい。特に終始ジャージ姿のペ・ドゥナにはノックアウト。クライマックスの彼女に鳥肌が立った。

さて、『グエルム』だが、ストーリーについて何も言及出来ない。もちろんそれぞれいいシーンもあるし、それについてもいろんなテーマが隠されているので、全部に書きたい事はあるのだが、『グエルム』はこちらの予想をどんどん裏切っていく展開で、2時間、どうなっていくのか分からないという映画なのだ。家族愛、人間の成長、怪物、負け犬の反撃など、パーツは古いのに、見せ方がうまいため、予想していた物が全部覆された。なので、これから観る人はまったく予備知識を入れずに観る事をオススメしたい。

『グエルム』で○○○○が無いという設定にずっと「?」が点灯していたが、それもラスト数十秒で明らかになるというすごさ!なるほど、だからアメリカだったのね、ポン・ジュノうまいです!

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2007-05-30

[]ホステル 09:23 ホステルを含むブックマーク

ホステル鑑賞。

ホントに最高!やばい!やばすぎだ!!!クライマックスで主人公が激ギレして、殺戮しまくる所がとにかく最高!皆殺しの映画No.1!!!!特に車でひき殺す所はマジに興奮して、手に汗握ったもん。最高!最高!最高だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

狼男アメリカン』みたいに、バックパッカーが何やら怪しい雰囲気の街にたどり着いて、そこのホステルに泊まるんだけど、そこは男にしてみれば、もうたまらない環境で、女は裸でいるし、風呂は男女一緒だし、酒とクスリがあって、ひたすらセックス(笑)んで、そこに居座ってると、友人が1人消え、また1人消え、だんだんおかしい状況になってる事に気づく。そこからはひたすらに人体切断のオンパレードで、マジに消したくなるほどすごかった。んで、ちょっと中盤がダレるんだけど、そこからの展開がマジにすごくて、ハラハラドキドキだった。

ホステル』はおっぱいと人体切断がなければ、いたって普通の映画なんだよね。元がおもしろいから、そういうもんを散りばめても、それに喰われないんだよ。『殺し屋1』(漫画の方)が大丈夫な方は是非オススメ。ちなみに三池監督がちょい役で出てます!

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2007-05-27

[][]大胆予想!『大日本人』はこんな映画だ! 09:27 大胆予想!『大日本人』はこんな映画だ!を含むブックマーク

『頭頭(とうず)』を久しぶりに観た。松本人志の頭脳を観るという意味では、この作品が一番いいのかもしれない。

松本人志の笑いというのはフリートークで抜群に発揮されるが、それは一つの側面であって、コントになると、彼の笑いは急にマニアックになり、万人ウケしなくなる。『大日本人』を撮り、松本人志は「屁理屈こくのはもういい、面白くなかったらあかんのやろ」という一言を残している。面白くなければならない。という事は娯楽映画としてのおもしろみはあるという事になるだろう。

さて、今日は私がずっと追い続けている松本人志の作品を分析し、勝手に『大日本人』がどういう映画なのか予想してみた。謎に包まれてるというだけあって、いいネタになるじゃないか。

1.長い前フリ松本人志の笑いのパターンの一つとして、長い前フリというのがある。1人ごっつの『絶妙な間とタイミング』は13分近いノリツッコミがあり、さらに『親父関係あらへんがなまであと10分』では、10分の前フリでオチを言う。しかも親父関係あらへんがなというフレーズがタイトルになってるにもかかわらず、とにかく笑えてしまう。『発見のコーナー』も7〜8分の長い前フリがあり、一つのボケが爆発する。ごっつの『日本の匠を訪ねて』もそうだ。意味が分からない物を作っている匠のドキュメンタリーを撮るという設定で、浜田が最後に『んで、これ何に使うんですか?』と松本演じる匠に聞くと、『いやぁ、ねぇ、私にも分からないんだよ…』と言う、これもノリツッコミの種類だろう。『Mr.BATER』もそう、ひたすら松本演じる外人が今田のフリに対してノリツッコミをしていく。『頭頭』もそうで、あれは54分という長い長いノリツッコミなのだ。あのビデオを観た人はみんな驚いたというが、あのオチは誰も考えなかったんじゃないかな。

2.定型にシュールをはめ込む松本人志は普通にあるものにシュールをあてはめる。『日本の匠を訪ねて』は良くあるドキュメンタリー番組の風景だが、何十年も意味不明な工芸品を作り続ける。さらに弟子の今田と交わされる会話も「ふたりだか」「ひねりっこちゃん」など意味不明。『実業団選手権大会』もそうだ。普通のスポーツの風景だが、その競技はまったくもって意味不明。なんだかわからんが、休憩中に味噌を喰い、それを審判がメモして、観客に見せるくだりは何度観ても笑える。『ゴレンジャイ』もその一つだろう。ヒーローものなのに、アカレンジャイ喰いなる意味不明なユニフォーム。『相撲』に至っては「稽古つけてやりましょかの」と言いつつ、最後にはサッカーをする。『○○殺人事件』も刑事ドラマだが、殺されてるのが不可解な生き物だったりして結果意味不明。1人ごっつの『はぐきの長いおばはんの地図記号を書きなさい』というテストも同様だ。こういう日常でよく観かける風景が松本の手にかかると、一気に非日常以上の物に変化する。

3.裏切り松本人志がよく言う言葉の一つだ。『頭頭』のフリートークでも「裏切ってやるんだ」と出てくるし、一番言うのは1人ごっつの全国お笑い共通模試。『裏切りたいと言う気持ち』『ここで裏切らなければいつ裏切るんだ?』『こういうところで裏切っていきたい』など多数。相手が思ってる事に対して裏切るというのは松本の好みのようだ。『頭頭』なんて、53分笑いがまったくなく、笑いを期待した観客を裏切った事になる。『日本の匠を訪ねて』のオチも裏切りだし、1人ごっつの『作詞しよう!』のラストもそうだ。よくスカシという風に言うが、それとは違う、裏切るという気持ちは松本人志の作品に共通するテーマであると言える。

4.悲しさおもしろさと悲しさを同じ比重で漂わせるのも松本人志の得意技だ。『頭頭』『とかげのおっさん』『産卵』1人ごっつのマネキンコントの『義父』『紙猫芝居』『ピー助』等、多数。特に得意とするのはやりきれない悲しさだ。家族の事や孤独、蔑まれた人なども良く出てくる。

分析結果今の所『大日本人』で明らかになってるのはこれだけ

大日本人』とは高圧電流を浴びて巨大化し、 しばし出没するユニークな“獣”たちと戦う男たちのことを指す。松本演じる大佐藤家は先祖6代に渡って獣たちと戦ってきたが、 時代の流れと共に今やこの家業を営んでいるのは1人。世間からも有り難迷惑と罵られ、 もはやヒーローとしての地位は凋落の一途をたどっているところに、さらなる困難が訪れる。このストーリーは…もしかしたらこれはホントに松本人志の集大成になるのでは…

大日本人』はヒーローものという定型だが、出てくる人は普通のおっさん、さらに世間から蔑まれる事から、悲しみもあり、笑いもあまりなく、2時間かけて、最終的にノリツッコミかスカシをするという映画だ!

分析結果がしょぼ!

2007-05-26

[][]死が訪れても決して立ち止まらない『トゥモロー・ワールド09:29 死が訪れても決して立ち止まらない『トゥモロー・ワールド』を含むブックマーク

f:id:katokitiz:20110218185332j:image

超が付くほど古典的な話に手持ちカメラの長回しというまったく奇を衒わない演出、それだけなのに、なぜこんなに画期的で斬新な映画になってしまったのだろう。『トゥモロー・ワールド』は『未来世紀ブラジル』や『ブレードランナー』に比較され、近未来SFの新たな形として話題になっているが、『トゥモロー・ワールド』が映し出しているのは戦争、テロ、少子化問題大気汚染による地球温暖化という現実であり、それが終末感でもある。

2027年原因不明の不妊症が世界を襲い。子供が生まれなくなってしまった事で人類は絶望の淵に立たされていた。ニューヨークが核攻撃を喰らって消滅、世界各国もありとあらゆる暴動が起きている。唯一ロンドンだけは、比較的治安が守られていて、世界中から難民が集中。イギリス政府はその難民を追い出したいがために軍事行動を起こしはじめ、逆に押しやられた難民がゲリラ化し、反政府活動を行っているというのが『トゥモロー・ワールド』の世界観だ。だが、設定が複雑なぶん、プロットはシンプルで、簡単に言うと1人の男が女をある場所へ連れて行くというだけの話である。これだけの話なのにもかかわらず、『トゥモロー・ワールド』は恐ろしい緊迫感と臨場感があるのだ。

その臨場感がなんと言っても長回しだろう。散々いろんな所で書かれているが、やはり驚異的な長回しだ。デ・パルマの『スネークアイズ』になると、13分だとかやられてもなんの驚きもないが、『トゥモロー・ワールド』は主人公がコーヒーショップから出て来たところを爆破したり、カーチェイスを車の中から撮影したり、戦車が出て来て、建物が爆破されるような銃撃戦などをすべて長回しで撮っているのだ。CGで加工した部分もあるらしいが、カーチェイスでは車の天井に穴を空けて撮影するなど、極力ワンカットにこだわった。だから迫力も段違いなのだ。

長回しだけでなく、すべてのシーンが手持ちカメラでワンカットが長い。クローズアップはおろか、バストショットも少なく。基本的に画面はきっちりとした1枚の絵で収まっていない。だが、その不安定な映像が『トゥモロー・ワールド』に合っていて、重要な人物が何人か死ぬが、その死でさえもロングショットだったり、長回しの中に収められたりして、死で映画が立ち止まらない。映画の中の死はどの映画でも感動的に描かれ、そこで映画というものは流れが止まってしまうが(私のような人間はそこで地団駄を踏んでしまう)感動的な死がないぶん映画はものすごくリアルに感じる事が出来た。

長回しが驚異的な『トゥモロー・ワールド』だが、個人的に一番よかったのはクライヴ・オーウェンの格好である。何日も洗ってない様な髪、無精ひげ、よれよれのシャツに、ロングコート、『ブレードランナー』のデッカードを思わせる様な姿だが、これだけで過去に何かがあり、酒に溺れているというのが一発で分かる。映像ではなく言葉で分からせる映画が多いが、この主人公の描き方だけで『トゥモロー・ワールド』は良い映画なのだという事がわかる。

さて、ウィキペディアにも出ているが『トゥモロー・ワールド』は徹底的に説明がされてない映画である。何故不妊症になったのか?主人公は何者なのか?彼が連れて行く場所は何処なのか?これにマイナス要因を感じた人もいるだろうし、実際ネットでそのように書いている人がいるが、果たしてそれがマイナス要因なのだろうか?映像も緊迫感がありリアル映画なのでセリフもそれ同様に日常会話レベルのセリフ回しで説明的なものは一切無いのだが、実際、子供が居なくなった状況などをベラベラと長々説明的に喋る人間などそうそういるわけもない、かといって、『ブレードランナー』のように世界観の説明を文章で出す様なタイプの映画ではない。『トゥモロー・ワールド』が説明不足なのはあくまで監督があえてした演出であり、そこを突く事は意味が無い事と思うのだが……

トゥモロー・ワールド』は世界中で起こっている大きな不安を凝縮し、それを不安に思ってない人のために警告を鳴らした。だが、小さなレベルではレイプもあるし、強盗もあるし、貧困のせいで人も死ぬ。そういう部分が描けてないのは残念だったが、一級のエンターテイメントに監督の思想を盛り込み、ここ近年のハリウッド映画では良質な作品と言えるだろう。個人的には『マトリックス』よりも好きである。

トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション [DVD]

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2007-05-23

[]蛇が飛行機を襲う映画 09:33 蛇が飛行機を襲う映画を含むブックマーク

スネーク・フライト [DVD]

スネーク・フライト [DVD]

休み、久々の連休。週末には東京にも行くため、個人的にはここでゴールデンウィークを取らせてもらった。

んで、『スネーク・フライト』を鑑賞。最高!傑作!クソおもしろすぎるぜ!なぜ『スネーク・フライト』が傑作かと言うと…2時間の間、人間が蛇に殺されまくるから!ただそれだけの映画である。顔、手、喉、口、足だけじゃなく、おっぱいから、ちんこから、けつまで噛まれて死んで行く(笑)バカばっかりでこういう映画に必要不可欠な偉そうなじじい、デブ、ガキ、エロい女などは当たり前のように装備。それだけじゃなく、ゲームオタク、キックボクサー、犬を連れ込んだアマ、潔癖性のラッパーなど、もうとにかく笑える要素がたっぷり、一分一秒も飽きさせない怒濤の展開でハラハラさせ、ラスト付近でサミュエル・L・ジャクソンが「もう頭来た!このくそったれな飛行機もくそったれな蛇ともおさらばしてやる!」っていうところで鳥肌が立った。日本語だと伝わらないけど、英語だとちょーかっこいいんだよね、これが。

もうとにかく最高の一言!マジでオススメ!

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2007-05-22

[]ブラック・ブック 09:35 ブラック・ブックを含むブックマーク

『ブラック・ブック』鑑賞。ナチに両親を殺されたユダヤ人の女性が復讐のためにレジスタンスに参加。だが、彼女は情報を得るためナチの愛人となる…第二次世界大戦時を舞台に1人の女性が生きた激動の半生を描いた作品。

ぶっちゃけ……最高だった!さすがヴァーホーヴェンというか、彼がここまでしっかりしたストーリーテリングで作品を撮れるとは!宣伝ではスピルバーグの『シンドラーのリスト』や『戦場のピアニスト』と比較されてるようだが、個人的にはスピルバーグの『ミュンヘン』に近いと思った。何から何まで完璧な仕上がりで、緊張感たっぷりの展開。最後の最後まで謎が解けないので、気が全くぬけない。2時間半があっという間。ヴァーホーヴェンと聞かなければ、誰が撮ったかまったく見当がつかないほどよく出来てた。特に主役を演じた、カリス・ファン・ハウテンが素晴しく。プライス・ダラス・ハワード以来女優を観て度肝抜かれた。これ観たら、日本のモデル上がりの女優はカスだよ!カス!歴史的背景の事もあり、レビューが非常に書きにくい作品だが、もうこれは絶対に観て欲しい作品だ。あういぇ。

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2007-05-17

[]飛び降り自殺というタイトルの歌 09:38 飛び降り自殺というタイトルの歌を含むブックマーク

Please Mr.Lostman

Please Mr.Lostman

最近ずっと『Please Mr. Lostman』しか聞いてなくて、The Pillowsで一番スキだったのは『LITTLE BUSTERS』だと思ってたんだけど、今は『Please Mr. Lostman』の方がスキかな。飛び降り自殺の歌とか、信号が何色でもブレーキが壊れるまで突っ込むとか、危険なフレーズが出てくるんだけど、そういう絶望感ってなかなか歌には出来ないし、太宰治がそうだったように、自分の事を丸裸にして、聞き手にもそういう事って誰しも考えた事あるよなぁと思わせる。

最近聞いてるのは『SUICIDE DIVING』という、さっき書いた飛び降り自殺の歌。というかタイトルが飛び降り自殺という意味。

ビートルズ風のブリティッシュロックなんだが、テンポがストーンズなんだよね。『サティスファクション』とか『ジャンピングジャックフラッシュ』とかあのテンポ。それはミスチルが『ラヴコネクション』で、やってるんだけど、The Pillowsもやってる。音楽的にもすごくロックンロールでおもしろい、でも歌詞が飛び降り自殺。「さぁ靴を脱いで」とか「夜明けの瞬間をそっと滑走路で待ち構えた」とか、ちょっと底冷えする感じ。多分、始めの1歩を歌ってるようにも聞こえるから、そうとられないように飛び降り自殺としたんだろう。しかし、そんな歌を唄うというのがすごい。今日本で一番スキなバンドと胸張って言えるなぁ。あういぇ。

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2007-05-15

[][]フレディVSジェイソン 09:43 フレディVSジェイソンを含むブックマーク

ホラー映画界のビッグネームが対決するというタイトルだけで映画の方向性が決まってしまった作品だが、これがどうして!そのタイトルに喰われない大傑作に仕上がった。ただ単にフレディとジェイソンが出てくるだけの映画ではなく、『エルム街の悪夢』と『13日の金曜日』のお決まりをしっかりと出し、後半にはロニーユーが監督した意味があるアクションも登場。97分の中に悲鳴と血しぶきと人体切断だけを盛り込んだ強烈な作品。

しっかりとオープニングから『エルム街の悪夢』と『13日の金曜日』の旋律を流し、さらに両者のダイジェストでテンションを上げる。いかにもな女の裸やセックスするヤツが死ぬというクリシェも登場し、『エルム街の悪夢』であった「夢の中で死ぬ」というコンセプトもしっかり受け継がれている。番外編かと思い気や本編にも迫る両者のいいとこ取りで映画は進む。そしてタイトルバックだが、人の皮膚が全面に写り、それがズタズタに引き裂かれ肉編が飛び散り、血しぶきが上がった所でタイトルが出るという凝りよう。ハッキリ言ってこの時点で傑作だと確信した。

そこからは殺戮ショーの始まり。人の死に方ってこんなに多彩か?と思うほどにいろんな死に方をし、人体がすぽんすぽん飛ぶのはメジャー作品では『キル・ビル』以来。鼻を吹っ飛ばすところなんかはCGで撮られているが、あとは出来る限りアナログで撮影しようとしたところも高感度高し。余計な思想はいっさいなく、バカな若者がひたすら殺されるだけという前半はホントに素晴しい。単純にジェイソンとフレディを置いただけでなく、ホラー映画として、しっかりした映画にしようと言うロニーユーの本気度が見える。もう怖がらせ方はベタだが、本家の2作品に負けないくらいホラー映画として出来がいい。

そして、後半であるが、ロニーユーが監督しているだけあって完全に香港映画仕様の殴り合い。ちゃんとしたアクションを見せる上に、2人とも不死身だから、血は飛ぶ、腕は飛ぶの大騒ぎ(笑)さらに殴り合った2人が『ドラゴンボール』のごとく吹っ飛んで行くなどのバカバカしさもあり。ガスボンベの魚雷や建設中のアスレチックで取っ組み合いをするなど、見せ場もたっぷりある。

もちろんそれだけじゃない。CGで脳味噌の中を突き抜けて行ったり、妙な生き物が出て来たり、映像的にもおもしろい。赤いフィルターをかけ、バトルさせたかと思うと、その後に緑色に変化させるという技も出している。細かい所の演出も抜かりない。

ハッキリ言えば中身はない。しかも『エルム街の悪夢』と『13日の金曜日』という作品の予備知識がいるのはマイナス要因だが、今の時代に97分殺戮だらけの映画が作れるだろうか?しかもそれを監督しているのがロニーユーだというからさらに驚く。とにかく最初から最後までまったく緩い部分がない傑作。DVDだと残虐描写が全部入った完全版らしいので、そちらでお楽しみ下さい。限りなく満点に近い作品。

サントラも最高です。

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2007-05-08

[][]スパイダーマン3 01:59 スパイダーマン3を含むブックマーク

まずはスパイダーマン3から鑑賞。

とりあえず、映画館で観る価値は十分にある映画。というか、映画館でなければ意味がないだろう。サンドマンCGはホントにすごい!すごすぎる!ありえないくらいすごい!!『スパイダーマン2』は見せ場を最後の方に集中させたが、『スパイダーマン3』はそれをまんべんなく散りばめた。だから2時間半の上映時間も飽きずに観れたと言っていいだろう。クレーンが暴走するシーンはホントに鳥肌立ったからね、あと親友との空中バトル、すごすぎて何が起こってるのかよくわからないくらいすごい。CGをたっぷり使っていて、それ以外はめちゃくちゃ普通の映画だけど、ロマンチックなシーンやサンドマンが生まれるシーンでは360度パンを使ったり、スローモーションとオーバーラップを組み合わせて、感動的なシーンを作るなど、古典的な演出も忘れてない。だからこそ『スパイダーマン』は最近の映画とは一線を画している。

だが!だが!やはりドラマ部分はヌルい!ヌルいぞ!というか、作り手にとって都合がいいように出来過ぎてる。例えば!親友の記憶喪失!これはいるのか?明らかにサンドマンとごっちゃにならないように先延ばししただけだろう!そのあとやっぱり戻ってるし!こういうツッコミ所も多いんだよなぁ。執事とかさ、MJとかさ、親友のアレとかさ、とにかくそこでそうしないと映画がうまく進まないんだよってな具合に都合がいい。軸にしなきゃいけない部分が全部爪楊枝で出来てるみたいに脆いんだね、それをアクションシーンで全部補ってる感じだった。

ここからネタバレ。パソコンの人でネタバレを観てもいい人は下の部分をドラッグしてね、携帯で読んでる人は飛ばしてね。

なんで、MJとの関係をエディが知ってたの?なんでタクシーに乗ってて、いい具合にMJの前に来れるの?なんで

でも嫌いじゃないですよ、おもしろかったです。オススメです。

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2007-05-07

[]そもそも僧侶っていうのは欲とかないはずですよね? 02:01 そもそも僧侶っていうのは欲とかないはずですよね?を含むブックマーク

今日は12時から23時まで働くというシフト。しかもゴールデンウィーク最終日。雨が降り出したので、車で行こうと思ったら、ちょうどね、家にお坊さんがお布施をもらいに来てるわけだよ、

そしたら、あのくそ坊主!車をちゃんと停めないからオレの車が出せねぇんだよ!坊主というのは人に説教したり、善行をしなきゃいけないんだろ?だったらよう、ちょっとの間だから、車をヘンに停めてもいいやって自分勝手に思うのってどうなん?

私の家の前の路地は車が一台しか通れないので、そこの路地にどうどうと止めてるヤツがとにかく許せない。どんな車だろうが、いつ何時だろうが、その車の持ち主が出てくるまでクラクションを鳴らし続ける。これはマジで、私は迷惑に車を止められるのが大嫌いで、自分では絶対にしないし、友達が来ても、そういう事はさせない。夜中ならまだしも真っ昼間なら、どの車が来るかわからない、ましてや救急車だって来る可能性もある、そんなところに『まぁちょっとの時間の間だからいいや』となんの根拠もない事で停めるヤツは許せない。しかも、坊主だぞ!人に説教たれるまえに、まず人の事を考えろ!そして、その狭い視野で地獄の事まで見通せや!

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2007-05-06

[][]『千と千尋の神隠し』はソープで働く女の子の話。という話。 02:24 『千と千尋の神隠し』はソープで働く女の子の話。という話。を含むブックマーク

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DVDの棚を眺めていたら、『千と千尋の神隠し』が目についたので、久しぶりに鑑賞。私は『ラピュタ』『カリオストロの城』『紅の豚』が宮崎駿では好きなんですけども、実は『千と千尋の神隠し』もそれに並ぶくらい好き、意外と思われそうだが、、、、

千と千尋の神隠し』の何が好きって、湯屋で働く女の子の話なのに、めちゃくちゃスペクタクルなところだったんですけど、この間、『映画欠席裁判』という本を古本屋で買って来て、それで書いてあったんですけど、これソープで働く女の子の話らしいですよ。

千と千尋』は風呂屋じゃなくて、湯屋という風に言ってますよね、湯屋って単純に今で言うソープなのよ、湯女ってソープ嬢の事なんですわ、だから『千と千尋の神隠し』って10歳の女の子がソープで働く話なんだよ(笑)その時のプレミアも持ってたんで、探して読み返したら、「『千と千尋』は風俗営業化してしまった世の中に何の準備もしてない少女が自分の存在と保つために懸命に働くお話」って結論が書いてあって(笑)

なるほど、確かに!あの映画の湯屋のエスタブリッシュメントショットを観ればわかるけども、神様の体を洗ってるの全部女だからね、しかも個室になってるし、明らかにソープのメタファー。赤い建物もそうなんだけど、チャン・イーモウの『紅夢』だって、そういう意味合いじゃんか!最初観た時はまったく気づかないけど、っていうか、オレ石井輝男の『忘八武士道』大好きじゃん!そこで気づけよ!って話だけど。そういう本とかを読んで、さらにそういう視点で見るとおもしろい、これが映画評論であって、これが評論家の仕事なんだなぁ、

久しぶりに観ると、90分くらいまではおもしろいけど、そっからちょい竜頭蛇尾になる。でも、それでも『千と千尋』好きですよ、私は。誰かこれをメタファー無しにマジでやらないかなぁ。『ポルノアニメ 千と千尋武士道』監督はもちろん川尻善昭で!つーか、その前に湯屋の事を知りたければ『忘八武士道』を観るしかない!ちなみに『忘八武士道』はホントのホントに傑作ですよ!90分の間に大殺戮とおっぱいしかない(笑)

追記、その事を書いた町山智浩さんがはてなダイアリーで書いてました!

http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040314

それにしても『映画欠席裁判』という本はおもしろい。腹がよじれるくらい笑った。『スパイダーマン』のイカ臭いのくだりとか。

千と千尋の神隠し (通常版) [DVD]

千と千尋の神隠し (通常版) [DVD]

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2007-05-05

[][]まだあさま山荘事件の犯人が生きてるっていうのが実感できない 02:27 まだあさま山荘事件の犯人が生きてるっていうのが実感できないを含むブックマーク

起きてTVを付けたらスーパーモーニングの特集であさま山荘事件の特集をしていた。

私、この事件にとても興味があるんですよね、私世代からすると、いわゆる革命家というか、そういう左派の思想とか、『グッバイ・レーニン』とかもそうでしたけど、すごくすごく興味がある。共産主義国家はほぼ崩壊してるわけですが、じゃあ資本主義社会が100%正しいかというのはね、ここでは語り尽くせないでしょう。だから、そういう今生きてるこの仕組みを変えようとしている事を考えてる人って、すごいなと、それを行動に移す事もすごいなと思う訳です。

ただ、革命を起こす時に、総括するとか、ハイジャックするとかさ、そういう事をすると社会的に賛同を得られないわけで、びっくりするのがあさま山荘事件に参加した中に19歳の若者が居て、それがまだ生きているという事。前にも書きましたけど、ビートルズのメンバーがまだ生きてるとか、ショーケンがまだ生きてるとか、なんか変な感じなんですよね、ジョン・レノン松田優作が死んでるのは納得するんですけど、不思議なんですよ、だからあさま山荘事件の犯人がまだ生きてて、ああやってTVでインタビューに答えるのは、すごくおもしろかったですよ、こういう事を言ったらいけないのかもしれないですけどね。

連赤はゴジが映画にするとずっと言っておいて、まだ未定なんですね。見たいなぁ。ちなみに72年ってミュンヘンオリンピックの事件があったり、ニクソンが訪中したり、札幌オリンピックがあったり、激動の時代だったらしいです。

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2007-05-03

[]wake up! wake up! wake up! 02:29 wake up! wake up! wake up!を含むブックマーク

今回のThe Pillowsアルバムは『wake up! wake up! wake up!』

タイトルにはよろっと世間はThe Pillows音楽に目覚めた方がいいという意味が込められている。確かに巷にはどうでもいい音楽が溢れ、どうでもいい客を騙し、本当に音楽に目覚めれるはずの人を眠らせてしまっている。ものすごい意味だが、17年変わらないかっこいい音楽(正確に言うと10年かな?)を作り続けている、The Pillowsだからこそ言える事だ。

つまり今回のアルバムは良くも悪くも今までのThe Pillowsらしさに溢れたアルバムであり、飛び抜けた大名曲はないが、ある種、とてつもない安定感に包まれたアルバムになっている。現に、彼らの今までの楽曲群に似たテイストの曲が並び、このアルバムを好きになれば、The Pillowsが好きになれるだろうと思う。

1曲目の「Wake up! dodo」から全開。The Pillowsアルバムの1曲目はいつも変化球だが、こちらは直球のメロに変拍子が出てくるというひねたポップロック。LとRで全然ギターフレーズが違うのに、違和感を感じさせないのはさすがである。

2曲目の「YOUNGSTER(Kent Arrow)」は『MY FOOT』で言う所の「ROCK'N'ROLL SINNERS」に当たるポジション。単純に「RUNNERS HIGH」の姉妹版、手拍子あり、かけ声ありで、ライブ仕様の曲だ。

3曲目の「プロポーズ」はアメリカで披露された新曲。こちらも『MY FOOT』の『空中レジスター』ポジション。

4曲目に控えるのはシングル「スケアクロウ」こちらは神曲。最強。言う事無し。

5曲目は「アナザー・モーニング」や「パトリシア」に連なる佳曲「BOAT HOUSE」。オアシスの『シーズエレクトリック』が元ネタなんだろうが、サビメロの後半がミスチルっぽい。

6曲目の「プレジャー・ソング」は出だし一発でThe Pillowsと分かる曲。The Pillowsは始めの1歩を唄った歌が多いが、こちらもそれ系の歌詞。『暗闇に怯えるけど』とか『怖くて不安なんだ』と言いつつ、『勝負を挑んだ事を一度たりとも後悔しないぜ』と言い聞かせる。私はThe Pillowsのこういう歌に癒され、共感する。サビメロが尖っていてかっこいい。

7曲目の「シリアス・プラン」は軽い「ノンフィクション」という感じ。個人的に「ノンフィクション」はイマイチなので、こちらもそういう扱い。アルバムの箸休め。

8曲目の「Skinny Blues」はミッシェルっぽいロックンロールナンバー。「ビスケットハンマー」や「巴里の女性マリー」を彷彿とさせる。こういうギターリフはどういう風に考えるんだろう?

9曲目の「プライベート・キングダム」は「Sad Sad Kiddie」をもっと分かりやすくした感じ。サビメロが凝ってるので、出だしが変化球でも型くずれしないのが特徴。

10曲目の「Century Creepers(Voice of the Proteus)」は個人的にベストトラック。超が付くほどのロックンロールナンバー。「プレジャー・ソング」で『暗闇に怯えるけど』と唄いつつ、この曲では『暗闇に慣れてるけど いつかは抜け出してみたいんだよ』と唄う。サビのシャウトがかっこいい。

そしてアルバムのラストを飾る「Sweet Baggy Days」はさすがの1曲。「MY FOOT」のようなパワーポップだが、 全部のメロが泣き虫な感じなので、ラストにふさわしい楽曲

と、今までのThe Pillowsとなんら変わりないが、これこそファンが求めている物であり、こういうちょいとひねた事をしてるから売れないだと心底思ったアルバムである。あえて傑作とは言わない、だが、聞いててまったく飽きさせないし、何回でも聞けるようなシンプルな作りになってるのも特徴。みなさんこれがThe Pillowsです。

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