スウィート・スウィートバック

スウィート・スウィートバック [DVD]

スウィート・スウィートバック [DVD]

11時まで寝て『スウィート・スウィートバック』鑑賞。

まんだむさんからオフ会の時に借りたDVDで、見事に私好みの映画らしいが…これがどんぴしゃいわゆるブラックスプロイテーションの先駆け的作品で、とてもプロが撮ったとは思えないくらいの出来。

編集はめちゃくちゃ、セックスシーンは無駄に多く(しかも撮り方がちょーヘタ)

妙なところで静止画になったり、急にサイケになったり、

ジャンプカットや何度も同じカットを繰り返したり、文法もへったくれもない。

レンズフレアは平気でやってるし、画角は変だし、

構図も明らかに決まってないし、アクションはガタガタ、

でも…

すげぇかっこよくて、めちゃくちゃ惹かれる!

それこそパンクというか、最近またハマってる銀杏BOYZじゃないけど、不完全な魅力というか、伝えたい事とやりたい事だけやってるパワーというか、いわゆる『勝手にしやがれ』や『イージーライダー』のようなかっこ良さが全編にあるんだな。

この手の映画だと『夜の大捜査線』とかから始まってるんだけど、それよりもファンキーでサイケでかっこいいよ。重くないんだね、こう、ホントにオレ好みというか、パワフルというか、言葉ではうまく言い表せないんだよ。ホントにめちゃくちゃバカ映画でもあるし、すげぇ笑えるし、なんつったっていきなり童貞喪失のシーンから始まるんだけど、

そのシーンが本当に本番やっちまってるもんだから、全身モザイクがかかってる(笑)ホントにすごいよ、メルヴィン・ヴァン・ピーブルズって人が監督から何から全部担当してるんだけど、

完全にセックスしたいから、セックスシーンを入れてるとしか思えない!(笑)

そこにファンクなサウンドが被さるから、かっこいいんだか、笑えるんだか、よーわからん(笑)私は結構比喩というか、あまり直球にメッセージがある映画っていうのは好きじゃなくて、有色人種に勇気を与えるという事だったら『燃えよドラゴン』とか『スカーフェイス』とかあるけど、『スウィート・スウィートバック』はね…そういうレベルで語る映画じゃないね、なんつったって全編、セックスと血と走りとファンクしかないんだから(笑)まぁ、でも、それがすごくかっこいいというか、ホントにそれしか言いようがないんだよな。

まんだむさんはメイキングが笑えると言ってたのでこれからメイキングを見ようかなと、