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2011-01-31

[][]『グリーン・ホーネット』は80%の破壊と20%のバカで出来ている 15:05 『グリーン・ホーネット』は80%の破壊と20%のバカで出来ているを含むブックマーク

グリーン・ホーネット』を3Dの字幕版で鑑賞。

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ブルース・リー香港映画スターになるきっかけとなった作品として名高い“あの”『グリーン・ホーネット』のリメイク。監督がミシェル・ゴンドリーということもあって、『アベンジャーズ』のようなオシャレな作品になるんだろうと勝手に想像していたのだが、ふたを開けてみるとおもちゃ箱をひっくり返して上から踏みつけたようなスラップスティックコメディになっていて驚いた。それでいてグリーン・ホーネットらしいガジェットはたくさん残してあり、リメイクするならこれくらいやってもらわないと!という見本のような快作に仕上がっていた。

いきなり書くがこの作品、基本的には破壊しかない。割れまくるスプリットスクリーンやスロー&早回しのモーション感覚など凝った映像表現も多々出て来るが、基本的には徹頭徹尾何かが壊れ続ける様を延々映しているだけである。

主人公のお気に入りの人形を父親が破壊し、20年後に時間が飛んだかと思えば寝起きでまた父親がカプチーノの入ったコーヒーカップを破壊するという妙な構造になってるところから映画はスタート。当然ながら破壊しまくりのカーチェイスはふんだんに詰め込まれ、敵地に乗り込んだときはミサイルを全弾撃ち込み、車とダンプカーを破壊。その後自宅で大げんかしてすべての部屋を破壊したかと思えば、クライマックス日本料理店を破壊し、その後に新聞社の工場、フロア、ロビーを徹底的に破壊。さらにそのまんま車ごとエレベーターにつっこんでエレベーターを破壊しながら上がっていき、真っ二つになった車を動かしながらオフィスを隅から隅まで破壊して映画が終わるという破壊づくしの作品なのだ(他にもたくさん破壊シーンはあるが割愛)。

企画立ち上げから公開まで紆余曲折あった作品で、主要のキャストは当初計画したものとだいぶ違うのだが、主演と脚本を担当したセス・ローゲンを含めた新キャストが結果オーライと言わんばかりに完璧で、徹頭徹尾破壊しかないと書いたが、この主要キャストのキャラクターを活かした脚本が実は良く出来ている。映画全体はリアリティのかけらもないが、無数の細かな伏線が伏線と気付かれないようにしっかりと張られていて、最後の最後でそれを一気に回収するなど、骨組みはオーソドックスだったりする。

セス・ローゲンが自分ひとりじゃ何も出来ないくせに、妙なプライドを持ってるクズ野郎を演じているのだけれど、自分自身で当て書きをしてるだけあって完璧に演じ切っていた。そしてカトー役のジェイ・チョウが素晴らしい。ブルース・リーを意識してるというより『グリーン・ホーネット』という作品のカトーという役を自分なりのアプローチできちんと演じていたように思えた。クリストフ・ヴァルツはちょっと合ってなかったような気もしたが、冒頭のすごみを効かせるシーンはさすがだなと思ったし、キャメロン・ディアスも過去作のコメディエンヌっぷりをひとまとめしたような立ち振る舞いで観客を魅了する。

とは言いながら、敵も味方も含め、基本的にバカしか登場せず、破壊されつくされる映像もあってバランスを欠いたいびつな作品になっているが、実のところオリジナルの『グリーン・ホーネット』も007のようなガジェットハードボイルドミステリーが絡むバランスを欠いた作品なので、ある意味でそのスピリットは継承されている。それが証拠にエンドクレジットはオリジナルの『グリーン・ホーネット』のオープニングを模したものになっていて、テーマ曲もそこでかかるというおまけつきだ(まぁ取ってつけたようだと言われればそれまでなのだが)。

とにかく軽快な音楽もガンガンなるし、正体不明の二人組が意味もなく街を破壊しまくるということで新世代の『ブルース・ブラザース』と呼びたいくらい楽しかった。なんやら理屈をこね回して書いたが、肩の力を抜いてビールでも飲みながら観ることをおすすめしたい。あと2Dでいいよ。2Dで、3D高いしね。浮いたぶん売店でビール買いましょう。あういぇ。


関連エントリ

『グリーン・ホーネット』を見た。 - リンゴ爆弾でさようなら

「カトー!行け!新聞には俺が出とくから!」というところに笑いました。

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2011-01-28

[]こういうジョーカーなら試されたい『惡の華』 21:06 こういうジョーカーなら試されたい『惡の華』を含むブックマーク

このマンガがすごい!2011』で10位に選ばれた『惡の華』を読んだ。

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――――と最近この出だしのネタが多いのだが、何故かというと0度や氷点下が当たり前という寒さのせいで外に出るのが億劫になってしまい、部屋にこもってマンガばっかり読んでいたからだ(あとTwitterAKB関連の動画を見てた)。しかもそこまでマンガには詳しくなく、さらにぼくの中では5年前くらいでマンガ動向は止まっているため『このマンガがすごい!』のムックに載ってるヤツをちょこちょこ読むというミーハー極まりない作戦を敢行しているのであった。

さて、この『惡の華』という作品。大変おもしろく読んだのだが、これが10位にまで喰い込んで来るとは驚きだ。今や少年マンガは「必殺なにがしー!」とかいって敵を倒すまでに何週もかかるような作品だけがもてはやされてるわけではないのだな。

ストーリーはいたってシンプル。中学二年生の春日高男がクラスのマドンナ佐伯奈々子の体操着の匂いを嗅ごうとしたところ、人の足音にびくついてしまい、その弾みで体操着を持ち帰ってしまう。翌日クラスでは体操着が盗まれたことが大問題となっていたものの、犯人が誰かということは結局追及されず、佐伯奈々子自身が新しい体操着を買ったことで一件落着めでたしめでたし。ところが体操着を盗んでいたところをクラスの問題児である仲村佐和に目撃されていたことから事態は一変。春日は仲村に脅迫されるのだが、その脅迫内容が理解不能なことばかりだった……というもの。

正直、クラスのマドンナと何の努力もせずにフォーリンラブというリア充な展開に「ありえねーよ!」という人も多いと思うし、あまり下ネタという下ネタも出て来ないので、童貞マインドを武器にしてるわりに若干しゃれおつな雰囲気があって、そこに嫌みを感じる人もいるかもしれない。

ところが『惡の華』は中学生を主人公にした童貞マンガに見せかけて、実のところ自由意志の問題にまで深く深く踏み込んでいる傑作なのだ。

主人公が体操着を盗んだ相手と交際することになるのだが、仲村はその草食系な態度とは裏腹に潜んでいる男の欲望や変態性を仰々しく指摘して来て、あんたは変態なんだからこんなことを交際中にしてみなさいとドンドン無理難題を押し付けて来る。しかも金銭を要求するわけでもなく、何の見返りもないのに、とてつもない時間と労力をかけ、主人公の奥に潜む偽善や上っ面だけの態度をどんどん暴いていく。その姿たるやまさしく『ダークナイト』のジョーカーそのものだ。さらに塚本晋也監督の『六月の蛇』よろしく、主人公も自分の中にある変態性や衝動のようなものがどんどん表に出て行くことで、それが本当の自分なのか、そして人間の本質がこうなのかよく分からなくなっていき、どんどん変態が開花していく。もちろんスケールこそ小さいし、かなりくだらないことをやっているのだが、この手のマンガでは文学的な香りすら漂っている作品だ。

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やめとくれー!

正直、まだ二巻までしか出てないので、作品がどう転がっていくかはまだ分からないが、一巻の時点でこのマンガはこういう作品です!という烙印が押されているので、ベースは変わらないだろう。しかも非常に先が気になることは間違いない。

というわけで、またしてもこれが10位だなんて、このマンガがすごい!にはあまり信用出来ないところもあるが、個人的にはおすすめ。まだ二巻までしか出てないので『進撃の巨人』同様、今からでもすぐに追いつけまっせ!あういぇ。

惡の華(1) (少年マガジンKC)

惡の華(1) (少年マガジンKC)

惡の華(2) (講談社コミックス)

惡の華(2) (講談社コミックス)

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2011-01-26

[]泣かせる隙すら与えない『さよならもいわずに』 20:24 泣かせる隙すら与えない『さよならもいわずに』を含むブックマーク

このマンガがすごい!2011」で3位になった『さよならもいわずに』を読んだ。

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作者の妻が亡くなったときのことをまるまるマンガにしてしまったというすさまじい作品。うつになってしまった妻が回復の兆しを見せた矢先、倒れてそのまま亡くなってしまうというお話。この手のストーリーを作品にする際、うつになってしまった妻との生活を淡々と描き、ラストに感動的に亡くなってしまうという構成が定石なのだろうが、なんとこの作品は冒頭でいきなり奥さんが亡くなってしまう。

緻密に描き込まれた絵にひたすら主人公のモノローグが続いていき、セリフもかなり少ない。正直言ってこれという展開もなく、マンガというよりはエッセイにも近い内容だ。実際Amazonレビューでも「奥さん亡くなってからダラダラ長過ぎ」というのがあったり、このマンガを貸してくれた後輩くんも「マンガっぽくない」という感想を述べていた。

ではこのマンガでは何が描かれるのか?それはずばり大切な人を亡くしてしまった主人公の喪失感と絶望である。というかこのマンガは主人公の一人称でそれしか出て来ない。そして、その絶望はやがて狂気となり、主人公を追いつめていくが、彼は現実と向き合わなければならない。

主人公を襲う延々続く絶望や喪失感を作者はたくみに絵だけで表現していく。基本的に妻を亡くしてしまったことで喋ることすら苦しくなっているという状態なのでセリフは少ないのである。代わりにあるのは「張り裂けそうな胸の痛み」であったり、「どうしようもない切なさ」といった言葉に書いても伝わりにくい感情だが、主人公が作者故、その伝わりにくいものを表現者として見事に絵にして切り取っていく。

奥さんが亡くなってしまうと分かったときは水の中にいるような視界になったり、セリフをわざと塗りつぶしていたり、映画のワンシーンを模してそのまま主人公の気持ちに代弁させたり、コマの枠線が歪んでいたりと、とにかく淡々とした日常の中に飽きさせない工夫が多々見られるのはさすがと言ったところ。

マンガ的表現は多種多様でたくみだが、そこに描かれるリアリティはハンパじゃなく、ホントに作者の生活や日々、感情がストレートに叩き付けられていく。その力たるや読んでて手が震えるほどであった。泣けるという意見も多々見られるが、この作品が真にすごいのは泣かせることすら許してくれない絶望を描いている点だ。言ってみれば泣いて泣いて涙も枯れ果てるくらい泣いた後の感情が続いていくので、実のところ作中ではこちらに泣かせようという隙すら与えてくれないのである。徹頭徹尾暗く、ハードで、重い。そう言った意味では読む人を選んでしまうし、これを読んで同じような思いをした人はまたその時の記憶に引き戻されるかもしれない。

そのあらすじから表現まで絶対に映画化は不可能だが、マンガでしか得られない何かがたくさん詰まった作品だ。本来ならばこちらが一位になってもおかしくないんじゃないかと思うくらい素晴らしい傑作。普段マンガを読まないという方にもおすすめ。あういぇ。

さよならもいわずに (ビームコミックス)

さよならもいわずに (ビームコミックス)

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2011-01-25

[][]大傑作!なのに日本公開は未定!『レイジング・フェニックス20:39 大傑作!なのに日本公開は未定!『レイジング・フェニックス』を含むブックマーク

『Raging Phoenix(レイジング・フェニックス)』をUKブルーレイにて鑑賞。

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大傑作!

チョコレート・ファイター』で世の中の男子を文字通りノックアウトしてしまったジージャーたん主演のタイ映画。2009年の作品だが日本での公開が決まっていなかったのでUKブルーレイを購入した。ハッキリ言って買ってよかった。ホントに素晴らしかった。

タイ語で喋ってて、英語字幕で見たのだけれど、なんとストーリーの8割は分かってしまうくらいしっかりとした映像言語を持っている。なぜストーリーが分かるかと言うとやっぱりどこか変わったいびつな形の物語だからだ。制作は『チョコレート・ファイター』のピンゲーオ監督でメガホンをとったのがその編集をしたラチェーン・リムタラクン。

ひょんなきっかけでタイ式酔拳を習う事になったジージャーがそれを教えてくれた仲間と、悪いことしてる組織を壊滅させるために立ち上がるというのがおおまかなあらすじ。なぜ悪いことしてると書いたかというと、組織ぐるみで若い女性をさらっているのだが、そのさらってる理由がとんでもないからで、これにぼくはトム・ティグヴァの『パフューム』を思い出してしまった。それくらい狂ってるストーリーテリングであった。しかも無意味にドンデン返しがあるのもさすがタイ映画である。なにがさすがなのかはよく分からないが。

チョコレート・ファイター』はブルース・リー愛が全面に出ていたが、今回オマージュを捧げられるのはずばりジャッキーの『酔拳』。ところがジージャー主演の映画なのでただの酔拳ではなく、カポエイラのテイストとテコンドーのテイストが合体したスペシャリティなもの。しかもそれを使ったアクションシーンが矢継ぎ早にやってきて息も付かせない。さらに今回は主人公の他に三人の達人も居るので、総じて見せ場は長め、ワンシークエンスの中でも各キャラクターの視点が変わって視覚的に飽きさせない。

酔拳』のオマージュと書いたが、映画は後半に『燃えよドラゴン』になり、さらに主人公たちが住む家のようなものは『ブレード/刀』であって、さらにそれを彷彿とさせるような様式美が今回はプラスされた。アクション映画だが、いきなり『パニック・ルーム』みたいなとんでもカメラワークが飛び出したかと思えば、クライマックスは『ワンチャイ』のはしごバトルに並ぶとてつもないシーンが待ち構えている。映画はこれで終わっただろうと思われたが、さらにそのあとフルコンタクトの超絶バトルシーンがあるなど、限界の表現とアクションのつるべ打ちにとにかく参った。編集担当が監督してることもあってか、アクションのテンポとリズムも素晴らしく、ワンテイクの長さが絶妙だ。ここぞというときのスローモーションもいい。

これだけの大傑作なのにもかかわらず日本での公開が決まってないって、そんなにタイ映画って日本で当たらなかったか??とにかく今後もジージャーから目が離せない!今すぐに公開しろ!全力で支持したい!あういぇ。

関連エントリ

『Raging Phoenix』 その他の出来事。 すきなものだけでいいです


ラストのファイトシーン。観ていただければこの映画のすごさが分かるはず。

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チョコレート・ファイター [DVD]

チョコレート・ファイター [DVD]

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2011-01-22

[]確かにこのマンガはすごい!『進撃の巨人22:55 確かにこのマンガはすごい!『進撃の巨人』を含むブックマーク

このマンガがすごい!2011」で1位に輝いた『進撃の巨人』を読んでみた。

進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)

進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)

進撃の巨人(2) (講談社コミックス)

進撃の巨人(2) (講談社コミックス)

正直、少年マンガは『デスノート』を読んでから手に取っておらず、しかもこういうので1位になったものは基本的に食指が伸びないのだが、たまたまバイトの後輩が貸しますよと言ってくれたので、同ランキングで3位になった『さよならもいわずに』と一緒に借りたのだった。

今まで「『アイアムアヒーロー』がおもしろい!」とか「『GANTZ』がさいこーだ!」とか「『ザ・ワールド・イズ・マイン』がオールタイムベストだ!」と方々で言ってたわけだが、そうしたら必ず「ならば『進撃の巨人』がおすすめですね!」といろんな人に言われた。なるほど、読んでみてその意味がよく分かった。

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いつの時代なのか、そしてどこなのか良く分からないが、中世ヨーロッパに似たパラレルワールドとおぼしき世界で、人間を喰らって生きている“巨人”と、その巨人に怯えながら環状の壁でかこった町の中に暮らす人々の話。

巨人といっても7メートルから15メートルほどの大きさで知性はまるでなく、なぜ人を襲ってるのかよく分からない。そのために巨人のことを調査するための兵士がいて、彼らには莫大な税金が投入されるが、町を50メートルの壁で覆ってるので、「がははは!巨人が50メートルの壁を越えられるわけないだろー。だいたいこうやって兵士が門番してるのは平和であるしょーこなんだぞぉ!」と兵士たちは毎日人目もはばからず飲んだくれているのであった。

ところがある日、そんな50メートルもの壁から顔を出すほどの超巨人が出現。「すわ!たいへんだ!」と思ったのもつかの間。一瞬にして壁は破壊され、そこから巨人ゾンビのごとくワラワラと大量に町に入って来る。蹴り壊された壁が隕石のように町に降り注ぎ、その破片の下敷きになってしまった主人公エレンの母は逃げ遅れ、エレンの目の前で見るも無惨に巨人に喰い殺されてしまった。

――――5年後、エレンは巨人を皆殺しにするため町を代表する兵士となった。彼は壁の外が見てみたいという夢を抱えながら、日々仲間たちとトレーニングに励むが、その夢を壊すがごとくさらに新種の巨人が次々と現れ始める。そんな中、エレンは激闘の末、仲間をかばって巨人に食べられてしまうのであった…………というのが大まかなあらすじ。

町が兵士だらけで、そこに巨人が次々理由も分からず襲って来るというのは去年公開されて話題になった『ヒックとドラゴン』に似ているし(と言ってもマンガの方が先なんだが)、ものすごく巨大な敵に対して、数人でピョンピョン跳ね回りながら協力して戦うというのは『GANTZ』っぽくもある。中世ヨーロッパ風の世界観と書いたが、どちらかというと町そのものや得体の知れないモンスターが外の世界にいて人間を襲うという設定は『ドラクエ』を下敷きにしてるかもしれない。理由もなく人間を襲って来る巨人の存在とその動きは『エヴァンゲリオン』の使徒や初号機を彷彿とさせる。

つまりこの『進撃の巨人』というのはありとあらゆるサブカルチャーからサンプリングしまくって出来た次世代の少年冒険マンガなのだ。しかも作者が若いのか取り込まれたものは近年の物ばかり。ゲーム映画アニメマンガなどこれはおもしろいだろうと思ったもんを惜しげもなく投入し、それが隅々までギッシリ詰まっている。さらにこの手のマンガにしては珍しく、連載を引き延ばしてるようなこともない。故にスピード感と展開の早さと情報量が尋常じゃなく、それでいてあっという間に読めてしまうほどセリフの量は少ない。

詰め込み過ぎてしまったがために細かい所で気になる個所が多々あり、町の設定は細かいのに生活感がまるでないなどの弱点もあるが、そのへんも含めた作品の新鮮さはやはり買いたいし、それを吹き飛ばすかのようなバトルシーンの迫力は素晴らしく、巨大な何かと戦う主人公という設定はマンガだからこそよく映えるというのを再認識した。カットの割り方から何から努力の影が見られ、決め絵こそかっこいいが、動きを伝える力がまだ弱いのは仕方がないだろう。絵は確かにヘタだが一生懸命書いてる感じも伝わって、なんやかんや言っても好感を持って読んだ。

展開がおもしろく、特に2巻以降は完全に『エヴァンゲリオン』を意識しており、さらに先がまったく読めず、どんどん伏線も多くなっていくが、正直に言うとこれ中学生の時に読みたかった。よく『アイアムアヒーロー』と比較され、貸してくれた後輩くんも『進撃の巨人』の方がおもしろいと言っていたが、ぼくは『アイアムアヒーロー』の方に軍配が上がる。そもそも対象年齢はグッと『進撃の巨人』の方が低いのだ。もしこれを中学生の時に読んでいたらもっと夢中になっていただろう。小学生だったら『進撃の巨人』ごっこなんてのもしてたかもしれない。いや、していたはずである。

これだけ話題になってしまうとどうしても続けざるを得ないだろうが、出来れば引き延ばさずにこのスピードでどんどん書いて、あっという間に終わって欲しいなぁと思うのであった。実際3巻くらいから引き延ばしにかかってる気が……

しかし『進撃の巨人』でググるブログTwitterで話題になったマンガと紹介されることが多くて驚いた。そういう売れ方の意味でも新世代の少年マンガと呼べるだろう。今なら巻数出てないからマンガ喫茶でも行って一回読んで、それでおもしろかったら買っても良いかもしれない。あういぇ。

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進撃の巨人(3) (講談社コミックス)

進撃の巨人(3) (講談社コミックス)

2011-01-21

[]ハードコアの朝 11:17 ハードコアの朝を含むブックマーク

韓国のトップアイドルKARA東方神起よろしくの分裂騒動を起こした。

f:id:katokitiz:20110121110856j:image

Error 404

KARAと言えば日本でも人気があり、しかもこれからだというところだったので、当然「KARA事務所脱退!」「KARA分裂!解散危機!」などの言葉がラテ欄を賑わし、ワイドショーはトップでこのニュースを伝えた。

ぼくはこういう事務所と所属タレントのなにがしが大好物なので、御用達のとくダネ!にチャンネルを合わせた。するとそこに映っていたのは………





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眞鍋かをり!!!




なんというハードコアな偶然!!!


KARAとの事務所トラブルのVTRをどんな表情で見ていたのだろうか……


さすがに小倉も気を使ってか、評論家の福田なにがし先生に話を振ったり、前忠がコメントしてみたりと一安心。次のニュースかなと思った瞬間――――



小倉「でも、事務所と揉めるのはどこの国でもあるよねー眞鍋さん



やめれーwwwwwwwwwwwwwwwwwww


ところが眞鍋さんこんな強烈なキラーパスにも「金銭問題だけってしちゃうとちょっと可哀想ですね、表には出ない何かがあるのでは」と冷静に対処。さすがプロアクティブ。


だが、その後カメラに抜かれた時「ホントはもっと言いたいことあるのに」みたいな顔つきをしていたのを見逃さなかった。もしかしたらその後の小倉優子の事務所トラブルのことが頭をよぎってたのではないだろうか……


no title


しかし、こんなハードコアな瞬間はその日の夜にすぐ訪れた。まったくなんというタイミングだろうか!!


それは「とんねるずのみなさんのおかげでした」の人気コーナー「喰わず嫌い王決定戦」でのこと。映画の告知絡みで草なぎ剛竹内結子が対決したのだが、焼き鳥の皮を食べようとする草なぎ剛にいきなりタカさんからのぶっこみが!!!



タカ「ビール飲む?



やめれーwwwwwwwwwwwwwwww



ところが草なぎ剛も動揺することなく



草なぎ「ダメです!まだお酒飲んでないです、断酒してます」


この場合の「まだ」は事件起こしてからという意味なのだろうか……だが、執拗にその後も酒ネタをぶっこみつづけるタカ。


タカ「飲んでないの!?一口も!?」


草なぎ「はい、飲んでないですね。体質変わりましたね。」


タカ「だってこんな焼き肉の皮なんかでビール飲んだらおいしいのにねぇ、プレミアムモルツ(竹内結子の顔を見ながら)」


草なぎ「でもなんか去年いそがしかったんですよ、飲んでたらお仕事出来ないくらいいそがしかったんで、ちょうどやめた時タイミングがよかったみたいで」


ここでこの話題は一区切りかと思われたが、さらに攻めるタカ。


タカ「でも皮ビールとかないと辛くないっすか?脂っぽいから」


草なぎ「いや、焼き鳥好きですもん、それこそビールとか大好きでしたし……」



ビールとか大好きでしたし……なんだこの含みの持たせ方は。


草なぎ「でも、なんかお酒やめて、体質変わったんでしょうかね」


体質変わったからと言ってるが主語がないから体質が変わってどうなったのかがよく分からなかった……お酒飲みたくなくなったの?それともそんなに食べなくてよくなったの?*1脂っぽいのが食べられなくなったの??


その後に竹内結子のターンになって馬刺しを食べたのだが、その時の草なぎ剛の言葉がなんか重かった。


草なぎ「結子ちゃんビール飲むからなぁ……」


確かに喰わず嫌い王ではビールを飲みながら対戦をするということがよくある。タカさんのぶっこみはその流れだったんだろう。いつものようにグイグイ行く感じじゃなく、しれーっと言った感じがあった。予想するにタカさんのスタンスは「酒飲んで全裸で大騒ぎして逮捕されたくらいで酒飲んでないの!?」という感じかもしれない。まぁ実際ぼくもそっち寄りだ。飲み過ぎただけなのだから、断酒と言わず大好きなビールくらいは飲んでいただきたい。飲んでたら仕事出来ないくらいいそがしかったって、そんなん別な事件起こしちゃうかもしれないぞ。あぶってみたりとかさ。


それにしても一日で二度も鋭いキラーパスを見るとは思わなかった。もしかしたらじぶんが気付いてないだけでこんな瞬間は多々あるのかもしれない。あういぇ。

8mm [DVD]

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*1:対戦前にそんなにごはん食べなくてよくなりましたと語っていた

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2011-01-20

[]ぼくが『アンストッパブル』に興奮した理由 15:46 ぼくが『アンストッパブル』に興奮した理由を含むブックマーク

ちょいとばかし遅ればせながら『アンストッパブル』鑑賞。トニー・スコットデンゼル・ワシントンという最強タッグの最新作。

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グズな機関士の些細なミスから山ほど毒物を積んだ貨物列車が暴走。それを止めるためにベテランの機関士と新人の車掌が奮闘するというちょーシンプルなお話。とても映画的な話だなぁと思いきやなんと実話を元にしているのであった。

そのタイトル通り、最初から最後までアンストッパボー*1な痛快作で、何処かで聞いたことあるような内容ながらトニー・スコットが監督したことにより同工異曲な味わいになった。子供たちが鉄道会社を見学するために集まって来るだけなのにカメラはグリングリン旋回するという手の込みようで、このような凝った映像が全編にわたって繰り広げられる。細かくカットが割れまくったり、スローや早回しのモーション感覚など、とにかくガチャガチャチャカチャカした映像が矢継ぎ早に投入されるが、実話がベースということもあって発色はキツめでドシリと重い。

だが、このイカれたガチャガチャした映像スタイルが実に内容と噛み合っていた。列車が暴走しだしてから、映画は交通渋滞を起こしそうなほどに各部署でいろんなことが起こる。鉄道会社の役員や現場の人間はもちろんのこと、警察やその事故を見守る人々、テレビリポーター、しまいにゃ機関士の娘が働くフーターズまで登場する。これを脚本できっちり交通整理してるわけだが、列車暴走というメインの映像以外で巻き起こることも、このトニスコ演出によりはしゃいではしゃいではしゃぎまくり、管制室はおろか、馬がいるような田舎まで『クリムゾン・タイド』かと思うほどの緊迫感に溢れ、ウィットに富んだセリフの応酬も効いて映画はあっという間に終わる。

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突然のフーターズ登場!アンストッパボー!


さて『アンストッパブル』だが、こうやって冷静に見れたのも前半までで、後半は久しぶりに映画であることを忘れて没頭してしまった。映画の中でハラハラしながら事故を見守っていた人たちと同様に心の底から「なんとかしてくれ」って思ったし、手に汗握ったし、全身が熱くなった。

なんでこの映画にだけそんなに興奮したのかというと、テレビ中継の映像が随所に差し込まれるからだ。

サム・ライミの『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』がそうだったのだが、野球中継の映像をそのまま映画で再現して使うと、現実感が増して物語に入り込みやすくなる。それと平行してケレン味溢れるカメラワークもバンバン出て来るため、野球中継の映像という日常的なものに映画的な興奮が加わるのだ。さらに実況アナウンサーが主人公と対戦相手の関係性から主人公の心情まで喋ってくれるので、「あいつとはライバルだから直球勝負しかないぜ」とかいう歯の浮くようなリアリティのない独り言を喋らせなくて済んだりする利点もあった。

アンストッパブル』でも後半はこの手法が遺憾なく発揮された。貨物列車を後ろから連結させるときもキャラクターの視点とテレビ中継っぽい画を織り交ぜて、さらにヘリに乗り込んだリポーターが「おーっと今、転倒しましたぁ!だいじょうぶなんでしょうかぁ!?」とたくみに観客のボルテージを上げていく。

映画のラスト、デンゼル・ワシントンの表情、所作をあえてニュースの中継映像で表現したところが本当によかった。あの画は映画の中で事故を見守ってる人々が見ている画と同じであって、フィクションでありながら映画中の人々と映画自体を観ている観客が感動を共有する瞬間だ。しかも実話を元にしているというテロップがフィクションとノンフィクションの境目を曖昧にし、本当に「あの事故の顛末を我々も一緒に見ている」という映画でしか体験出来ない感動を呼ぶのであった。この感動は今スクリーンでしか体験出来ない貴重なものだと思う。こんな映画他にあるだろうか。傑作!必見!あういぇ。

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2011-01-19

[]なぜ『ソーシャル・ネットワーク』は21世紀の『市民ケーン』と評されたのか? 11:21 なぜ『ソーシャル・ネットワーク』は21世紀の『市民ケーン』と評されたのか?を含むブックマーク

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これは21世紀の『市民ケーン』だ。フィンチャーにとっては『セブン』以来の傑作!!

――――スコット・マンツ/アクセスハリウッド

http://twitter.com/jpSocialNetwork/status/12128678922166272

巷で大絶賛されまくり、さらにはゴールデン・グローブ賞まで獲得した『ソーシャル・ネットワーク』だが、確かにそれも頷けるくらいのパワフルな作品であった。詳しい感想はこちら。

これ!という元ネタが見当たらない『ソーシャル・ネットワーク』 - くりごはんが嫌い

さて、ぼく自身もエントリの中で軽く言及したのだが、どうにもこうにも細部を良く覚えていなかったこともあって、『市民ケーン』をDVDで見返した。そして驚いた。確かに21世紀の『市民ケーン』とは言い得て妙で、『ソーシャル・ネットワーク』はかなり『市民ケーン』に似ていることが判明したのだった。

市民ケーン』はオーソン・ウェルズの初監督作品。若干25歳にして作り上げた驚異の映像遊園地は公開から70年経った今でも色あせておらず、未だに映画史上の金字塔と言われることが多い。フェイクドキュメンタリー形式の出だし、時間軸をずらしたパズルのような脚本、特にワイプ、超クローズアップ、オーバーラップパンフォーカスクレーンショット、トラックアップ、アイリスアウトで見せる新聞記事、フリーズフレーム、アニメーションなど当時考えられる限りの技術を惜しげもなく投入した映像はスタンリー・キューブリックブライアン・デ・パルマに決定的な影響を与えた。

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絶頂期のケーンさん。ノリノリ。

さて、この『市民ケーン』という映画は新聞王ケーンが死ぬ間際に残した謎の言葉「バラのつぼみ」を巡って新聞記者たちが関係者に証言をとるという構成になっているが、この関係者の証言から過去に飛び、その当時の出来事のシーンになるという構成がまず似ている。『ソーシャル・ネットワーク』ではメディエーション*1のシーンから過去に飛ぶのだが、「こういう噂があるんだけど、本当はそこで一体何があったのか?」を明らかにするという意味でもこの二作はリンクする。新聞の発行する地域がどんどん増えていって、その度に発行部数が伸びていくのも、フェイスブックの登録者数が増えていくシーンにとても似ているし、天文学的な数値に達成した時にパーティーが開かれるというのも一緒だ。

さらに主人公の動機が金じゃないというあたりも同じである。マーク・ザッカーバーグフェイスブックを拡大しようとするのは、元カノがフェイスブックの存在を知らなかったからで、彼女に知られるようになるくらい有名になってやる!というのが動機で決して金のために手を広げたのではない。ケーンはフラれた相手を振り向かせたいわけではないが、有名になって世の中の人々をたくさん雇いたいという動機があり、「決して彼は金のためにやってなかった」と証言までされている。新聞に嘘ばかりツラツラ書くので、経営をもっとしっかりとした方がいいとスポンサーに苦言を呈されるのだが、そのキャラクターがマーク・ザッカーバーグの親友であるエドゥアルド・サベリンにこれまた似ている。

そもそも人と繋がるためにフェイスブックや新聞会社を作ったのに、そのせいで他者との決定的な断絶が出来てしまい、さらに親友と絶縁してしまうという展開はほぼ一緒だ。どんなに成功しても孤独で、過去の一番楽しかった思い出にしがみついてるなんてあたりも一緒で、それが円環構造になっていて、ラストに行きつくのも一緒だったりして、実はかなり『市民ケーン』と『ソーシャル・ネットワーク』は共通点が多いのであった。

フィンチャーと言えば、カギ穴の中にカメラが入って、そのまま階の上までカメラが上がっていったり、上空から走ってる車にフォーカスを当てるなど特異なカメラワークで有名だが、実は『市民ケーン』にも雷雨の中カメラがネオンをすり抜け、天窓に近づき、雷が鳴った瞬間にカメラが天窓をすり抜けて、そのまま家の中を映すという特殊なカメラワークのシーンがある。この今までの映画にあり得ないカメラワークは後にデ・パルマが『虚栄のかがり火』で引用したが、フィンチャーもしっかりとこの影響下にいるわけだ。

もしかして『ソーシャル・ネットワーク』でそれまでの特異なカメラワークを封印したのは、そこもガンガンやってしまうと、本当に『市民ケーン』と比較されてしまうからではないだろうか――――ってのは深読みしすぎかな??

先日に引き続き関連エントリ

404 Error - FC2ブログ

無垢の罪と罰 ソーシャル・ネットワーク - The Spirit in the Bottle

『ソーシャルネットワーク』を見たよ - リンゴ爆弾でさようなら

*1裁判前の調停。Twitterでアレ何?と書いたら親切に教えていただきました。http://twitter.com/golgo782/status/27280497906290688

マーク・レスターマーク・レスター 2012/03/10 19:49 お邪魔します。レビューを興味深く拝見しました。
「市民ケーン」との共通点、なるほどなと勉強になりました。
ボクも今作のレビューをアップしておりますので、何卒、トラックバックを
させてくださいませ。

katokitizkatokitiz 2012/03/11 03:14 ありがとうございます!

2011-01-17

[]これ!という元ネタが見当たらない『ソーシャル・ネットワーク14:38 これ!という元ネタが見当たらない『ソーシャル・ネットワーク』を含むブックマーク

ソーシャル・ネットワーク』を鑑賞。それにしても犬がなんちゃらとか余命一年の妻がどうしたとか、もう作るの辞めたら?予告編がうざくてうざくてしかたがない。

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凝ったカメラワークは一切登場しないのだが、新進気鋭の監督が撮ったのか!?というほど若返ったデイヴィッド・フィンチャー最新作。

とてつもない情報量を2時間に詰め込み、とてつもない速さで駆け抜けていくジェットコースター。『ゾディアック』で培った手法をまるまる封印した上で、新しいアプローチとワークフローで描き出す“世界最大のSNS/フェイスブック”立ち上げの記録。すっごくパワフルで才気溢れるグルーヴ感を持ちながら、実は確信犯的に力技を狙ったんじゃないかと思うほどキッチリ作ってるところは作っていて、その辺のさじ加減も含め、ニクいほど完璧にキマった作品であった。

まずこの作品は始まり方が良い。いきなりパーカーを着たオタクな男が彼女らしき女性とビール片手に『ヒズ・ガール・フライデー』よろしく猛スピードで喋りたおすわけだが、何かの途中のシーンなのかと思うほど唐突で中途半端なところから始まる。これは『レザボア・ドッグス』でタランティーノが見せた手法と一緒だが、なるほどこの作品をタランティーノが評価したのも頷ける。

カイル・クーパーを起用するなど、毎回タイトルバックには凝っているフィンチャーだが、今作では物語の途中で文字がさらっと出るだけ。仰々しい音楽は流れず、音楽の代わりとして出て来るのはクラブに行った時とパーティーの時に鳴る低音の聞いた四つ打ちのリズムだけ。時間軸も真っすぐには進まないが、ひとつの時代の区切りの中で右往左往するだけで、ものすごい過去に飛んだりなどはしない。さらに最後もまだまだ発展途上というところで、ブツっと後味の悪いビターな終わり方をする。

21世紀の『市民ケーン』と評されているが、要するにこの作品はフェイスブックを立ち上げた男の栄光と挫折の歴史を神の視点で描くわけではなく、フェイスブック創造したことで神になった男が裁判に行きつく間での経緯を中から丸ごとえぐり、切り取っただけなのである。

マークは最初は人であった。なので女にフラれた腹いせというささいな理由からサイトを作るのだが、彼は次第に神としての力を持つ。フェイスブックという名の力を。彼は神になったが故に、人との繋がりを提供する場所は創造しても、人との繋がりは一切持たない。繋がりを持つのは同じ神として力を持つ男ショーンだけだ。神になる前の友人でさえも、世界を創造することを邪魔しようもんなら遠慮なく切り捨てる。

そしてその作り上げた世界が自分の手を離れ、巨大に膨れ上がり、もう一人の神がダークサイドに墜ちたとき、人としての心に目覚め、映画は静かに幕を閉じる――――この映画を見てマーク・ザッカーバーグはイヤなヤツだと思う人も多いと思うが、ぼく自身はマークを悪く描いてるようには思えなかった。むしろそれ以外のキャラクターすべてに悪意を感じたほどで、特にこのサイトは盗作だと訴えた兄弟に関しては金持ってるくせにうだうだ言うんじゃねぇ!と思ってしまった……脱線。

ボコボコしたいびつな形には仕上がっているが、フェイスブックを立ち上げるのと平行して、別な場所で乱痴気パーティーが繰り広げられるさまをカットバックで表現したり、ボート大会の巧みな編集など、映画的に締めるところは締めてあったり、細部にわたって見事に作られている。さらにマーク・ザッカーバーグを演じたジェシー・アイゼンバーグが完璧。『ゾディアック』のような作品なのに『ゾディアック』とは全然違う作風も見事。21世紀の『市民ケーン』と呼ばれるのは、それ以降のどの映画にも似てないくらい革新的な語り口だからだ。それと人と繋がるためにフェイスブックを作ったのに、他者と壁が出来てしまって、さらに親友と絶縁してしまうってのはチャールズ・ケーンと一緒だったりもしてその辺も類似している。

まぁなんだかんだ言って2010年最高の作品と言われるのも頷ける傑作でありました。必見!あういぇ。

関連エントリ

"現在進行中の神話"『ソーシャル・ネットワーク』 - 私設刑務所CHATEAU D'IF

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2011-01-17 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

THE SOCIAL NETWORK

THE SOCIAL NETWORK

chateaudifchateaudif 2011/01/17 15:36 ご参照ありがとうございます! お礼に今度、『わさお』を観に行って、TLを犬の話題で溢れかえらせます(笑)。

katokitizkatokitiz 2011/01/17 22:34 >chateaudifさん
素晴らしかったです。ぶっちゃけほとんど言いたいことを書かれてたのでリンクさせていただきました。

『わさお』……誰が見たい映画なんだぁぁぁ!!

hige33hige33 2011/01/18 02:01 「二人で映画を見よう」というツタヤのCMだかもそうとうイライラしましたけどね。なぜか。
それにしてもソーシャル・ネットワークは傑作だと思います。なんだかザッカーバーグがDr.マンハッタンみたいな感じになってるようにも少し見えました。

katokitizkatokitiz 2011/01/18 07:46 >hige33さん
映画は一人で観た方が良い!――――とぼくは勝手に思ってるのですが、それはさておいて、確かに彼がDr.マンハッタンみたいだというのはおもしろいです。無表情で何考えてるのか分からず、基本的に真実しか言わない。是非ブログに書いてください!

2011-01-12

[]演者の楽しさがこちらにも伝わる『ローラーガールズ・ダイアリー14:09 演者の楽しさがこちらにも伝わる『ローラーガールズ・ダイアリー』を含むブックマーク

ローラーガールズ・ダイアリー』をレンタルDVDにて鑑賞。

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新作2泊3日でレンタルしたが、観たあとすぐにこのDVDが欲しくなった。とてもキュートで抱きしめたくなるほどに愛おしい……そんな映画である。恐らくこれから何回か観るだろうし、作品のおもしろさとは別に、またあのローラーガールたちに逢いたくなってしまうだろう。観てる間の多幸感たるやハンパじゃなく、なんでこれがブルーレイで出てないのか不思議なくらいだ。

ストーリーはホントによくあるような王道中の王道である青春ものである。普遍的な家庭で育った普遍的な能力を持つ女の子が、普遍的な田舎でくすぶってるところ、ローラーゲームと出会ったことで才能を開花し、そこで様々な人に出会っていろんな経験をし、生き方を見出していくというもの。

なぜここまで王道な作品に心を掴まされたかというのにはいくつか理由があるが、決定的なのはずばり監督ドリュー・バリモアの存在だろう。キャメロン・ディアスが『チャーリーズ・エンジェル』に出た際、製作もしていたドリューを評して「一緒に仕事をしていて楽しい」と言ったことがあったが、恐らく初監督作を撮るにあたり、その人柄が存分に発揮されたのではないかと思われる。作品を観ていて一番に感じたことは「出演者全員がとにかく楽しそうに演じているなぁ」ということ。演技を越えた何かがフィルムに焼き付けられたとき、観客は「おもしろかった」以上の、映画でしか得られないカタルシスを全身で感じるのである。

今回ローラーゲームという特殊なスポーツを撮影するにあたり、出演者は全員ローラーブートキャンプと称した合宿に参加した。特に主演のエレン・ペイジは脚本を読み、ドリューと役作りについてディスカッションしていくなかで、自分のキャリアの中でも重要な作品になると感じ、その前から数ヶ月にわたる特訓をしていた。劇中のローラーゲームのシーンはすべてノースタントで出演者本人が演じている。そのおかげでカメラはゲーム中のエキサイティングな瞬間をかなり寄って撮影することが可能になり、彼女達の表情のひとつひとつをスピーディーな動きの中で的確に捉えることが出来た。このキモとなるいくつかのローラーゲームのシークエンスはすべてクライマックスと言ってもいいくらいの完成度を誇っている。

ドリュー・バリモアローラーゲームのシーンについてこう振り返る。

「大混乱してるのも、もみくちゃにされてるのも、全部本物のキャストなの。それが皆を結束させた。だからスクリーン上で見る友情は本物なの。こういった映画には、そういう経験が不可欠なのよ」

メイキングなどは見てないのだが、監督であるドリュー自らもローラーゲームに参加したことで、現場を盛り上げていったのは想像に難しくない。確かに展開はベタだし、これ!と言った大きな挫折もないし、主人公の設定などに嫌みを感じるかもしれないが、完璧なキャスティングや音楽の使い方も含め、ドリューのセンスと人柄を感じることが出来た愛すべき一作。

ごちゃごちゃと書いたが、この作品に関しては彼女達のこの表情がすべてを物語ってるんじゃないかなぁと思った。

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必見!あういぇ。

ローラーガールズ・ダイアリー [DVD]

ローラーガールズ・ダイアリー [DVD]

Whip It

Whip It

参考資料:『ローラーガールズ・ダイアリー』レンタルDVD特典、プロダクションノート

わくわくフェアわくわくフェア 2011/01/12 14:24 これ去年のベストにしました。クリント・イーストウッドが褒めたというのがなんとなくわかります。

katokitizkatokitiz 2011/01/12 14:58 >わくわくフェアさん
キャストがイキイキしてるというところに役者出身の監督の手腕が見られますよね。恐らくその辺がイーストウッドの琴線に触れたのではないかと。これはベストクラスですね。とにかく楽しかった!

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2011-01-11

[]『息もできない』ほどすさまじい映画 12:56 『息もできない』ほどすさまじい映画を含むブックマーク

昨年大変話題となり、各映画ブロガー2010年のベストの一本として推していた『息もできない』をようやくDVDで観た。地元のビデオレンタル屋がセール中で安く借りられるのはいいのだが、その分一本しか置いてない作品は常に誰かに借りられてるから困ったものである。まぁそういう映画がちゃんと借りられてるのはある意味良いことなのでよしとしよう。

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『息もできない』は主演のヤン・イクチュンが製作、監督、脚本も手がけた低予算の作品。しかもこれが長編初監督というのだから驚かされる。『ペパーミント・キャンディー』という傑作を観て以来、どうも日本映画韓国映画に負けてるなぁと毎回思ってしまうわけだが(と言っても有名な作品を両手で数えられるくらいしか観てないけど)、同じ初監督作の『チェイサー』しかり、韓国映画は非常にレベルが高い。描写も抜かりないためかなり観る人を選んでしまうが、この『息もできない』もそういった素晴らしい韓国映画の先人たちに引けを取らない傑作であった。

この映画を観た時に真っ先に思い出したのがビリー・ボブ・ソーントンの初監督作である『スリングブレイド』だった。『スリングブレイド』はビリーボブ演じる知的障害者が母親とその愛人を殺し、出所するところから始まる。生まれ故郷に帰って来た彼がある少年と出会うのだが、その少年は自分の過去と同じく母親の愛人にDVを受けていたというのがあらすじ。ところが『息もできない』は『スリングブレイド』のような展開をことごとく裏切っていき、繋がらなければならないところは意図して繋がらず、実にユニークなストーリーテリングを見せてくれる。

正直、劇映画としてのなにがしを期待すると肩すかしを喰らうかもしれない。カチっとしたカメラワークもなければ、エンターテインメントとしての起伏もない、仰々しい音楽すら鳴らないし、過度に泣かせようとするような演出もない。説明不足のところは徹底していて、各キャラクターの関係性などに置いてけぼりだって喰らうかもしれない。

ただ、この作品はそういった劇映画としての定型をぶち破るほどの気迫とパワーに満ちあふれていて、画面全体から「オレはこういうのが撮りたいんだよ!シバラマ!」というのがビシビシ伝わって来た。故に映画としては歪ながら、伝えようとする意志と熱量がハンパじゃなく、映画を通して伝えたい叫びみたいなものが頭からしっぽの先まで詰まってるような作品になっていた。李相日が『悪人』の原作を読んだ際、「文章を通じて、登場人物たちのうめき声が聞こえた」と言っていたが、今作も映像だけで登場人物たちの悲痛さが伝わって来るかのようだった。

観る人を選ぶかもしれないと書いた理由としては過度な暴力描写である。と言ってもエグいとか痛々しいとかではなく、この作品、なんと全編暴力と暴言しか出て来ないのだ。映画が始まった瞬間のアバンタイトルからいきなりの暴力。主人公サンフンは女子高生と出会う時も、後輩をしつける時も、甥っ子と話す時もつねに暴力を振るうという特異なキャラクターなのである。

何故彼がこうなってしまったかというのは映画を観ていると明らかになってくるのだが、韓国社会によって生まれたつまはじきである主人公を取り巻く現状やキャラクターも含め、そういった因果や運命のようなものから逃れようとした瞬間、優しさを伝えることを知らない主人公はやはりその運命に飲み込まれていく。主人公と女子高生は同じような環境で育っているが、互いにそれを知ることはない。この辺が定石やぶりなのだが、映画のラストにて、互いに知ることのなかった運命がある一点で結びついたとき深い感動と映画ならではのカタルシスを生むのである。

主演のヤン・イクチュンをはじめ、キャストは完璧。荒々しい映像や撮影も含め、この予算で出来ることはやりきった感もあるすさまじい作品。暴力という言語しか知らない主人公という意味では『血と骨』や『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』なんかと併せて観てもおもしろいかもしれない。必見!あういぇ。

息もできない [DVD]

息もできない [DVD]

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2011-01-10

[]狂気が当たり前という日常『ジョニー・マッド・ドッグ』 10:50 狂気が当たり前という日常『ジョニー・マッド・ドッグ』を含むブックマーク

『ジョニー・マッド・ドッグ』をやっとDVDで観た。

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相次ぐ内戦で混乱するアフリカを舞台に、そこで右往左往する少年兵部隊のリーダー:ジョニー・マッド・ドッグの戦いの日々を描いた作品。

いやすさまじい。噂には聞いていたが、ホントにすさまじく胸に迫る傑作だった。映画である以上、そこに映し出されているのはフィクション以外の何者でもないのだが、『シティ・オブ・ゴッド』や『イン・ディス・ワールド』のように、フィクションを越えた現実との境目みたいなものがうまくフィルムに焼き付けられていたと思う。とにかく圧倒的だった。

物語はほとんど無いに等しく、基本的にはジョニー・マッド・ドッグ率いる少年兵部隊と、内戦の中でたくましく生きる少女を交互に描いていくのだが、内戦まっただ中ながら、少年兵と少女という異なる視点と状況で描かれて行くため、平坦な中にも違う種類の緊張が交互にやってきて、一瞬たりとも目が離せない。

あるアメリカ映画評論家が『ランボー/最後の戦場』のことを「注意:この暴力描写は映画を含みます。ただしそれはごく一部で、全体としては暴力描写のみです」と評したが、『ジョニー・マッド・ドッグ』ほどこの言葉が当てはまる映画もないだろう。とにかくこの作品、徹頭徹尾、虐殺、レイプ、強奪以外のものが映し出されないのだ。少年たちが兵士はおろか、老人や女子供までも容赦なく殺していくだけ。ここで起きてることはぼくたちが普段日常として過ごしている世界とは別の、ホントに映画の中だけで描かれるような戦場なのである。しかもこれが現実に起きていることだというではないか!『フルメタル・ジャケット』よろしく、いきなりスナイパーに狙われるシーンも出て来るのだが、そこで殺された少年兵たちを弔う時も、聞いてて耳を疑うような歌を捧げ、ある種『フルメタル・ジャケット』のラストで唄われる「ミッキー・マウスマーチ」よりも戦慄を覚える瞬間を捉える。要するに彼らにとってこの狂気こそが日常以外の何者でもなく、この作品はそれを一部切り取ってるだけにすぎないのだ。

戦場カメラマンを撮影監督に起用し、内戦が終わったばかりのアフリカでロケするなど、限りなく本物志向に近づけるための努力がハンパじゃなく、さらに元少年兵たちを起用したことで、その立ち姿や表情などにリアリティ以上の何かが宿っている。製作は『クリムゾン・リバー』のマチュー・カソヴィッツ。監督は少年犯罪のドキュメンタリーを撮り、今作が初長編作品となるジャン=ステファーヌ・ソヴェールだが、彼はこの作品をドキュメンタリータッチではなく、しっかりした劇映画の形に納めた、この辺も評価すべき点だろう。

正直、地獄よりも阿鼻叫喚な現実の狂気が90分詰め込まれているので、観る人を選んでしまうかもしれないが、かなりおすすめ。強奪し、人を殺すことが日常である少年ジョニーが時折見せる優しい表情と涙が唯一の希望だ!あういぇ。

ジョニー・マッド・ドッグ [DVD]

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シティ・オブ・ゴッド [DVD]

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2011-01-08

[]娘に手を出したら37564!!『96時間』 15:14 娘に手を出したら37564!!『96時間』を含むブックマーク

『96時間』BDで鑑賞。かなり話題になったが観ていなかった。

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ストーリーはシンプル。旅行中の娘を人身売買組織に誘拐された元CIAの秘密工作員が、娘を取り返すため一人パリに乗り込んで大暴れするというお話。

誘拐されてからタイムリミットが発生するという設定も含め、元プロフェッショナルがわずかなヒントを頼りに猪突猛進というのはシュワルツェネッガー主演の『コマンドー』のプロットとまったく同じなのだが、今回はそれを見事に換骨奪胎し、極上のエンターテインメントに仕上げた。今まではカンフーアクションやパルクールなどを使い、ハリウッドとはひと味違う娯楽作を提供して来たベッソンだったが、ピエール・モレルという才能に出会ったことで、ついにハリウッドの土壌で真っ正面から勝負出来るような作品になったと言っていいだろう。しかもそれがアメリカスマッシュヒットになり、続編の製作も決定したというのは大成功なんじゃないだろうか。

ストーリーはシンプルと書いたが、脚本は非常に良く出来ているし、演出も的確だ。説明過多になりすぎないように最小限の情報を提示して主人公の親子関係を分からせるところもいいし、不必要な情報としてそのすべてを明らかにしないところも近年の映画にしては珍しい。冒頭、有名スターの警護を任されるシーンも見せ場と伏線が一緒になっていて気がきいているし、娘が誘拐されるところは大きな仕掛けもないのに電話ひとつでサスペンスフルに盛り上げる。わずかな情報をひとつひとつ消化して次のプロセスに進むという定石も非常にミニマムでテンポが良く飽きさせないし、なによりもパリに乗り込んでからはカットバックがなく、娘視点が一切出て来ないため、細かい情報を集めて組織には近づいているけど果たして娘は無事なのか?というプロット上の一番大きなサスペンスが最後まで持続するあたりも見事だ。

映像でいえば、パリを舞台にしながらも、これぞパリ!という風景は一切封印し『タクシードライバー』に出て来るようなはきだめばかり映るところもおもしろかったし、アクションで無駄にスローになったり、手持ちでブレさせたりせず、人が死んでいくさまを淡々と無骨に撮ってくあたりもフランケンハイマーのそれのようでよかった。

さらに娘を溺愛するあまり、政府の仕事までやめてしまった主人公という設定がいい。とにかく主人公が娘いのち!娘に愛されるためならなんだってする!娘に手を出すヤツは政府の要人だろうが、組織のトップだろうが、絶対に許さない!むしろそれにかかわってる奴らは全員死ね!というのが徹底されていて小気味良い。しかも殺し方も容赦なく、「時間がないんだ」と無表情で拷問にかけるあたりは、痛快さを通り越して薄気味悪さすら感じた。

無償の愛という言葉があるが、まさに『96時間』は父親が我が娘のために無償の愛を捧げまくるのだ。これを見事に体現したのがリーアム・ニーソン。彼でなければここまでの映画になってなかったのではないかというくらいのはまり役。手数の多いアクションも見事にこなしていたし、クライマックスのプロ対プロの戦いは、彼が演じてるからこそ手に汗握ったといっても過言ではない。

というわけで、シュワルツェネッガーの『コマンドー』が好きな方には絶対におすすめしたい必見の痛快作。ちなみにBDだと主人公がどのくらいの距離を移動し、どのくらい人を殺したかというのが特典で分かるようになっている。こういうマニア以外誰も喜ばないような特典が付いてるのも魅力的ですな。あういぇ。

96時間 [Blu-ray]

96時間 [Blu-ray]

2011-01-06

[][]血――出ない。スローモーション――ない。でもまぎれもなくペキンパー印『ケーブル・ホーグのバラード11:50 血――出ない。スローモーション――ない。でもまぎれもなくペキンパー印『ケーブル・ホーグのバラード』を含むブックマーク

若い時は映画を観て泣くなんて恥ずかしいというか、ありえないことだったのだが、年齢を重ねるごとに映画を観て涙してしまうことが回数が増えて来た。最近じゃ泣かせる演出がある/ない以前に、映画的なカタルシスが全身を貫くだけで涙腺が決壊する始末で、年末に『エグザイル/絆』を見返したら、ラストのレッドブルを蹴る前のフランシス・ンの行動だけで号泣してしまった。2010年のベストワンだった『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』でもアンソニー・ウォンが死地に向かうときに見せた笑顔に号泣した。いわゆるこれが男泣きというヤツだろうか。

男泣きと言えば去年、午前十時の映画祭で『ワイルドバンチ』を観た。なんどもなんどもDVDで観ているはずなのにスクリーンで観たら初めて泣いてしまった。映画館が持つ魔力というのもあるだろうが、年齢が映画に追いついて来たというのもあるのかもしれない――――なんてことを酒を抜いた日に考えてしまった。

というのも、昨日シラフでペキンパーの『ケーブル・ホーグのバラード*1』を観てやっぱり号泣してしまったからである。

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時は西部末期。ケーブル・ホーグという名前以外、何者なのかわからない男が仲間の裏切りに遭い砂漠に取り残される。彼は4日間歩き続け神にこう祈り続けた「一滴でいいから水をくれ」――――そんな祈りが通じたのか、彼は砂嵐の中で湧き出る水を見つける。その水のお陰で生き延びた彼はその水の土地を2ドルで買い、砂漠の中の給水所として商売を始めた。そして女と出会い、彼はその砂漠に生きることを決意するというのがあらすじ。

ペキンパーといえば圧倒的なカット数、スローモーションによる詩的なバイオレンス、そして、男の意地をかけた復讐がトレードマークだが、彼の作品の中でも『ケーブル・ホーグのバラード』は異色作と呼ばれている。何故ならば一切血なまぐさいバイオレンスが登場しないからである。

彼が得意技を封印して撮ったのは、ずばり人間の本質と時代に取り残されて行く男という彼が生涯に渡って描き続けていたテーマだ。バイオレンスという得意技を封印したことで、そのテーマがより明確になり、男泣きしてしまうのだ。

一時ペキンパーの作品に対して風当たりが強く、ファシズムだのマッチョだの言われたこともあった。確かに『わらの犬』や『ガルシアの首』での女性の扱いはかなり酷く、今までのハリウッド映画ではあり得ないような描き方をする。もちろんこういうシークエンスに拒否反応を示す人もいるだろう。

ではペキンパーは女性差別をしていたのか?と言われると答えは「NO」だ。『ケーブル・ホーグのバラード』を観るとそれがより明確になる。

ペキンパーの作品に出てくる女は酷い扱いを受けながらもすこぶる魅力的だが、『ケーブル・ホーグのバラード』のヒロイン:ヒルディはその中でも別格の扱いだ。生きるために女は娼婦にだってなる。それを差別するのはどうか、娼婦だって人間じゃないかとペキンパーはこの映画で問いかける。この作品に流れる優しさは彼のもうひとつの一面だ。じゃなかったらこんな映画を作れるわけがない。それが証拠に『ケーブル・ホーグのバラード』ではラストにこんなセリフを言わせている。

「大抵の○○(ネタバレになるので書かない)は人間を美化しています。〜中略〜 そんな事は間違ってる。人の心には善も悪も存在する。〜中略〜 彼は善人でなければ悪人でもない。実に人間臭い人間だ。守銭奴でケチで人をだましたかもしれないが、根は正直だ」

この言葉はすべてのペキンパー作品はおろか、彼自身にも当てはまるのではないだろうか。

そして、時代に取り残される男を描いて来たペキンパーであるが、この映画では時代はおろか街にも住めない男として描いていく。復讐を理由に彼は砂漠に留まるが女は違う。彼女は街に生きる術があることを知っていて、彼女は砂漠では生きられない。

彼が少し時代に歩み寄ろうとする理由――――それはずばり女である。頑に街を拒んでいた彼を動かしたものは、金でもなく、酒でもなく、女だったのだ。

細かいカット割りや激しいバイオレンスがないと書いたが、代わりに映像はかなり詩的に撮られている。コメディタッチの演出も駆使しており、冒頭はワイプとスプリットスクリーンを組み合わせ、さらにオーバーラップも使っている。ペキンパーは時代に取り残される男を描く手法として、今までに無い新しい演出を取り入れた。

『ワイルド・バンチ』や『戦争のはらわた』なんかを愛する人にとっては非常にテンポも遅くて緩いかもしれない。実際ぼくも昔はそうだった。だが、ここまで愛に満ち溢れた内容と、さらにペキンパー自身の映画が批判されていたという事実が重なり合ったとき、涙腺が決壊した。

復讐という男が成し遂げなければならない信念、そして女が居ないとオレは生きていけないんだというメッセージ。この作品を嫌う人はたくさんいると思うが、やはり傑作だ。もしダメだったという人も、ふとした時に見返すといいかもしれない。あういぇ。

*1砂漠の流れ者/ケーブル・ホーグのバラード

2011-01-05

[]七つの大罪という芸術セブン13:20 七つの大罪という芸術『セブン』を含むブックマーク

年末にいろいろ買ったのだが、その中でもっとも感慨深かったのが『セブン』のブルーレイだった。

セブン [Blu-ray]

セブン [Blu-ray]

最初に観たのが、中学生くらいのときだったと思う。WOWOWで鑑賞し、それを3倍録画していたものだけ持っていて、その後に出たDVDがべらぼーに高かったのでスルーしていて、なんと10年以上はまともに観ていなかった。映像は基本的に暗く、ビデオで観ると黒くつぶれて何が行われてるのかさっぱり分からないところもあったので是が非でも高画質で観たかったが、今回BDが発売されるにあたり値段も1500円という信じられない金額だったので、速攻で1-Click購入し、即座に観たのであった。

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あらすじを書くと、退職一週間前のベテラン刑事と血気盛んな新人刑事がコンビを組んで猟奇的な殺人事件に挑むというもの。

改めて今観ると、ホントに背筋が凍るような恐怖を覚えた。正直キャスト、脚本、映像、音楽すべてが完璧に機能している希有な作品のひとつだろう。美しくも恐ろしいタイトルバックや、この作品以降流行ったアンチハリウッドエンディングなど、この低予算な映画がシーンに与えた衝撃は計り知れない。

全編雨が降り注ぎ、室内は電気が消えており、懐中電灯のライトが重要となる暗すぎる映像を基調に、カメラは地を這うような動きで緩やかに流れていく。細かい伏線を伏線と分からせないように張っていく脚本もいいし、必ず観客がこういう風になってほしいという展開にちっともならないのも魅力的だ。ブラッド・ピットモーガン・フリーマンのコンビも決まりすぎるぐらい決まっていて、犯人役の「あの人」もほんとに頭のおかしい人にしか見えない。フィンチャーと言えばCGを使ってカメラがあり得ない動きをするというイメージがあったのだが、『セブン』では低予算だったということもあり、そういう気の衒い方は一切しておらず、一枚の絵をドーンとじっくり見せるようなリズムで撮っている。故に作品のトーンが重厚でありながらもスタイリッシュで、他のどの映画にも似ていないフィンチャーならではの作品になったのだ。

特に今回久しぶりに観て思ったのが、この作品は『タクシードライバー』だったんだなということ。

犯人のジョン・ドゥが刑事二人に対して、この世の中がいかに腐っているかというのを延々と説くシーンがあるが、これは『タクシードライバー』でトラヴィスが知事候補に「街中に溢れてるゴミを水洗トイレのように流してほしい」と懇願するシーンにも似ている。殺人の動機が世の中に生きてる全員が腐ったクズどもだから死んで当然というのもかなり近いものがある。日記をちまちま書いてるのもそうだし、女の影が見えないどころか、女に対しての憎しみが異常に強いというのもそうだ。

言ってみればこの『セブン』という映画は刑事側から見た『タクシードライバー』であり、そんな鬱屈した怒りを溜め込んだ『羊たちの沈黙』でもあるわけだ。特にサマセットが知的で博学でありながらもジョン・ドゥの魂の叫びに対して反論出来ない(同じような考え方を持っている)というのは、知的で警察に協力しながらも残忍な殺人者であるハンニバル・レクターのようでもある。

そして、鬱屈し肥大した怒りが得体の知れないものとなって世間に襲って来るという映画をその後フィンチャーは『ファイト・クラブ』と『ゾディアック』でさらに爆発させることになるのだが、それはまた別の話。

というわけで『ソーシャル・ネットワーク』の予習として『セブン』を改めて観るのはオススメ。特にBDはホントに高画質高音質で、この作品は音響効果がいかにすごかったかも分かった。Amazonなら1500円!もらったお年玉を全部使ってPS3と一緒に買ってしまおう!あういぇ。

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2011-01-04

[]AKB48備忘録 17:49 AKB48備忘録を含むブックマーク

f:id:katokitiz:20090819143445j:image

小嶋陽菜 こじはる北川景子に似てる。喋り方バカっぽい。スカートひらりでの顔が好き。

篠田麻里子 言わずと知れた麻里子様。踊りがヘタクソ。キレがないだけじゃなくNHKのリクエストスペシャルでは「ロマンスイラネ」で振り付けを間違えていた。短い髪型がすげぇ似合ってる。総選挙の時のコメントが素晴らしい。伊藤裕子に似てる気がしてならない。

指原莉乃 じゃんけん選抜でフィーチャーされてた。ブログがおもしろいらしい。

高橋みなみ AKBの中ではわりかし歌唱力あり。意外と背が低い。

前田敦子 AKBの申し子。ポニーテールの時の体つきがマジでエロい。ヘビロテでの髪型とメイク似合ってない。ただしPVのみ。

・高城亜紀 結構好き。

板野友美 言わずと知れたともちん。初期の頃と比べるとだいぶ顔付きが違うため、総選挙でもかなりのランクアップに繋がった。ただ、注目される反面、バラエティでの立ち振る舞いが非常に悪く。次回総選挙でのランクダウンが気にかかるところ。お腹がじゃっかんポテっとしている。

・内田眞由実 じゃんけん選抜の優勝者。キツめの顔立ちをしているが嫌いじゃない。

大島優子 このグラビアで好きになりますたhttp://blog.livedoor.jp/samplems-bakufu/archives/51141666.html

峯岸みなみ 推しメン。オレはこういう小動物顔の女の子が好きなんだよ!あとこないだのおニャン子と一緒に出てたヤツでのキュンとさせるワードで完全に好きになった。

宮澤佐江 TVのパフォーマンスでやたら抜かれて、さらに目力が強い。

石田晴香 こないだのジャンケン選抜での2位。

河西智美 なんとなくだけど大島麻衣とかぶる。顔がちょい濃い感じ。初期のパーマあててないときのほうが好き。

柏木由紀 推しメン。ウエストが激細で胴が若干長い。顔がレオン・ライに似てる。谷原章介にも似てるとの情報あり。かわいのう。

渡辺麻友 言わずと知れたまゆゆ口パクするのがヘタクソな印象あり。総選挙での悔しがり方が異常すぎて若干引く。みんなの目線をいただき〜まゆゆ

宮崎美穂 総選挙では下位の方だがバラエティーでの活躍が目覚ましく個人的にはかなり好き。

・小林香菜 じゃんけん選抜の時に水着着てて、ちゃりぽつ体型だった。

平嶋夏海 好きな顔。

松井珠理奈 SKEの天才少女。ダンスのキレハンパない。


スカート、ひらり昭和歌謡GSテイストで高速の16ビート。メロも意識的に古臭い。メンバー全員がまだ歌がヘタクソで、たかみなパート以外は酷い代物。特に一番の「何もかも 捨てて愛に向うよ」のところと「弾む息 落ちる汗 全力で」のところは眼も当てられず。でもそこがとてもいい。


会いたかった/『会いたかった〜 ×3君にー』がフィーチャーされがちだが、Bメロが二段構えになってるなどわりかし凝った作り。一回目のBメロで全速力で走った後に手を振る振り付けを妹がかなり嫌っている。


制服が邪魔をする/いわゆるひとつのモー娘。サマーナイトタウン』路線。ホントは夜遅くまでデートしてあんなことやこんなことしたいのに、女子高生と付き合ってるせいで、彼氏が好きなこと出来ずにビクついてるというシチュエーションがエロい。しかも、もっとキスしたり、それ以上のなにがしをしなさいよって言って来るのがさらにエロい。イントロからAメロ、サビと激しい転調を繰り返し、曲はかなり凝った作り。作曲者は井上ヨシマサ


BINGO!/今日に至るAKBのパブリックイメージを決定づけた曲。『ポニーテールとシュシュ』『言い訳Maybe』のプロトタイプとでもいうべきか。あまりメロがパキっとしておらず、故に何度聞いても飽きない。サビが『涙サプライズ!』に似てるため、最初は区別付かなかった。


大声ダイヤモンド/イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、アウトロ、Cメロとすべてで転調を繰り返す狂ったキラーチューン。カラオケでキーを下げて歌うと痛い目にあう。それくらい難しい。この曲も井上ヨシマサ


10年桜/175ライダーが歌いそうな感じのアップテンポナンバー。AメロとBメロと転調していて、かなりかっこいいのだが、サビでずっこけてしまうくらい激しく転調し、Cメロになるとまるで別な曲になるくらい転調するというやっぱり狂った曲。転調を繰り返す……そうです!この曲も井上ヨシマサ作曲!しかもイントロが『仰げば尊し


ポニーテールとシュシュ/言わずと知れたヒット曲。オレの中ではイントロのピアノやBメロのパーカッションなど四つ打ちのサザンっていうイメージだった。何故かサビで異様な転調をするも、作曲者は井上ヨシマサではない。実はオレのブログの検索で「ポニーテール 転調」というのがよく引っかかる。別にいいじゃん。何をそんなに気にしているんだよ。PVが神すぎて死ぬ。最初AKBのことを知らなかったが、メンバーをある程度認識してから見ると、こんなところにこんなヤツがいたのか!と驚く。


ヘビーローテーション/『ポニーテールとシュシュ』の勢いそのままに絶妙なタイミングで出された曲。PVはもっとエロくすべきだった。どれも振り付けがぱっとしないなかで、この曲だけは振り付けがいい。


BeginnerAKBでシングル切っていいのか!?と思うほどにトラックが作り込まれていて、メロディもかなり凝っている。サビにいくまでが異様に早いが、サビでやっぱり狂ったように転調する。作曲者は……そうでーす!ヨシマサでーす!サビメロだけならAKB史上トップクラス。


Virgin love/ピンクレディーの『渚のシンドバット』や『SOS』などを彷彿させる良い意味でレトロな王道アイドルナンバー。ヤリマンに思われてる女が実は処女で、それがバレるのが怖いので、とっとと私とヤリなさいよという歌詞がすさまじい。この頃のAKBの曲は歌詞もかなり狂ってる。


初日/AKB48 リクエストアワー2009年度のトップ1に輝いたAKBファンにとって思い入れの強い曲。メロはこれ以上ないってくらい教科書通りの譜割りながらすげぇ良い曲。AKBとしてやっていくことを決意するかのような歌詞もいい。


君のことが好きだから/『ポニーテールとシュシュ』のプロトタイプという感じでかなり似ている。アレンジほぼ一緒じゃね?でもすげぇ好きな曲。

神曲たち(DVD付)

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【追記】

AKB推しメン順を判定するサイトがあったのだが、結果に驚いた。

http://pigoo.jp/girlspoptv/msort.php?theme=akb48

宮澤佐江 画像宮澤佐江 画像 2011/08/16 17:56 http://www.gazouspace.info/akb48/

指原莉乃水着画像指原莉乃水着画像 2013/11/18 15:42 一言で言えば両者の共通点はハイコンテクストカルチャーだという点ですね。
他にも現代美術界で同じことが言えそうです。

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2011-01-01

[][]45号線を走ってる 新年の花火を見るために 06:24 45号線を走ってる 新年の花火を見るためにを含むブックマーク

あけましておめでとうございます!

とりあえず新年一発目のエントリということでお正月の歌を一部超訳でお届けします。名曲です。とにかくオレはなりたいと思ったことのない人間には絶対になりません。社交性とかについて語るのもうんざりなのです。なにはともあれ、本年もよろしくお願いいたします。あういぇ。

D

7年なんてあっという間で まるで昨日のことみたいだ

君のくれた電話を覚えてるよ あの年の大晦日だったな


安物のワインを買って 後ろの座席には女の子が座ってて

カーステレオは大音量でかかってる

ぼくのアホな曲とアホな歌詞 決して変わらないよ


あの時の約束を忘れない

今でもぼくらの上には同じ星がまだ輝いている

45号線を走ってる 新年の花火を見るために


なりたいと思ったことない人間になれと言われるのはもうたくさんだ

「正義漢」とか「社交性」ついて語るのもどうでもいいよ


こんな反攻をなんで始めたのか ぼくは忘れたことなんてない

ぼくのアホな曲とアホな歌詞 決して変わらないんだ


あの時の約束を忘れない

今でもぼくらの上には同じ星がまだ輝いている

45号線を走ってる 新年の花火を見るために


待ってられないんだ 人生は短いから

時間はあっという間に過ぎて ぼくはいつも置いていかれる

待ってられないんだ 自分の出番なんて

ぼくのやり方について 許可を求めた憶えなんてない!


あの時の約束を忘れない

今でもぼくらの上には同じ星がまだ輝いている

45号線を走ってる 新年の花火を見るために


45号線を走ってる 新年の花火を見るために

ジターバグ

ジターバグ

globalheadglobalhead 2011/01/02 07:11 あけましておめでとうございます。今年もどこかで遭遇しましょう。

katokitizkatokitiz 2011/01/02 09:04 >皇帝閣下
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。そして今年も愛すべきルサンチマンでいてくださいませ。

豆腐豆腐 2011/01/03 23:58 あけましておめでとうございます。
今年もたくさんの作品のレビュー、楽しみにしております!

katokitizkatokitiz 2011/01/04 01:27 >豆腐さん
ありがとうございます!今年もよろしくお願いいたします。

えみえみ 2011/01/04 14:57 あけましておめでとうございます!
カトキチさんのブログを知って1年ぐらいですが、一年は本当に早いですね…
今年もたくさんのレビュー楽しみにしています^^

katokitizkatokitiz 2011/01/04 15:40 >えみさん
あけましておめでございます!コメントありがとうございます!
そうなんですよ、もうカエラ事変からだいぶ経ってしまいました。ホントに早いですよねぇ。楽しみにしてくれると書かれるとホントに嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします。

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