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2016-01-06

[]くりごはんが嫌いな男が2015年印象に残ったエンタメ 16:42 くりごはんが嫌いな男が2015年印象に残ったエンタメ - くりごはんが嫌い を含むブックマーク

どうもカトキチです。毎年12月の頭に映画ランキングを書いたり、一昨年はテレビのことなんかも書いたりしましたが、なんと去年は劇場で映画を観たのが5回で、DVDも『テレクラキャノンボール』と伊丹十三監督作以外レンタルしておらず、映画というものにハマりだしてから映画から最も離れた一年でした。漢字一文字で今年を表すとしたら「無」と言ってもいいくらい何もなかったです。

というわけで、今年はぼくが印象に残った「エンタメ」として、幅広く感想を書いてお茶を濁したいと思います。それ以前のものもありますが基本的には2015年に絡んだものをチョイスしております。ちなみにブログに書いたものは除外してます。


NGT48

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新潟に48Gの支店ができるとは夢にも思わなかったが、お披露目とラジオの公開収録、競馬場での無料ライブを見てきた。劇場も間もなくオープンされる。

AKBINGO」にてはじめてHKTを観たときに「こんな素人以下のヤツらを地上波に出していいのか!?」と思ったが、それに比べればお披露目はいくぶんマシというか、むしろ堂々としたパフォーマンスですでにNGT48らしさみたいなものは確立しているのではないかなと思った。柏木由紀に「NGTのセンターを見つけた」と言わしめた加藤美南の圧倒的な存在感は前田敦子山本彩のそれを彷彿とさせるし、ドラフトで入ってきた荻野由佳も市川美織のような顔の小ささと西野未姫のようなダンスの激しさで目立つ。すでにキャラが立っているメンバーも数人おり、ローカル番組やローカルCMを独占しはじめ、あげくAKBの番組出演や雑誌のグラビアなど、ちょっと展開が早すぎるくらい露出も多い。二ヶ月くらい後の競馬場ライブもパワフルなダンスとオチのあるトークでかなり楽しめた。これならば公演も問題ないかと思われる。あとは楽曲だが………その心配も杞憂に終わることだろう。


Negicco

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NGTができたことにより番組を取られはじめてるきらいがあるが、新潟県人にとって2015年は間違いなくNegiccoの年だった。「いくらかわいくてもアイドル楽曲が良くなければならない」というのが持論だったのだが、2014年頃からNegiccoはそれにも恵まれたし、レキシが作詞作曲した『ねぇバーディア』は私的2015年ベストソングのひとつである。実はブログで記事を書いたあとにベスト盤を聴いたのだが、これがヒドいというか、聴くに耐えられないというか、顔が赤くなってしまう曲が特に初期に多く、楽曲が良くなったことにより全国的な人気もでてきたのではないか?という想いが確信に変わった。昨年末の大忘年会も行きたかったなぁ。オリジナル・ラブノーナ・リーブス出演だぜ?


スプラトゥーン

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それまで頑に「TVゲーム」であることにこだわり続けた任天堂がネットとコミットするという手段を取り、端からオンラインじゃないとまったく楽しめないというスタンスでソフトを作り上げ、2015年の話題をさらった。佐々木希本田翼がプレイしていると公言し、あの「ZIP」でも特集されたことで日本国内での売り上げは100万本を突破。インクを撒き散らして多く塗ったほうが勝ちというシンプルなゲーム性が見た目にも美しく、キャラクターも込みでグッドデザイン賞を取れるのではないか?というほどポップでクール音楽もかっこよくサントラオリコン初登場二位という快挙を成し遂げたほど。

感想としては人を相手に戦い、素材を必要としない「モンハン」といった具合。ちゃんとランクも存在し、勝てば勝つほど上がっていく。一試合3分というのも延々やってしまう時間だし、適当に動いていてもかなり楽しい。欠点としてはスキルに関係なく実力がゲームにそのまんま反映されてしまうこと。ある程度やりすすめるとウマい人との差がハッキリ出てしまい、ほとんど勝てなくなり、プレイそのものがストレスになってしまう。故に130時間ほどプレイしたところでやる気がなくなった。続編は間違いなく出るだろうが、『マリオカート』や『スマブラ』のように「運」で勝てる要素が強くなってくるに違いない。というか、初心者から上級者まで同じように楽しめるのが任天堂ブランドの強みであり、そうしてもらわないと困る。それがイヤなら洋ゲーやっとけよって話だし。


ラーメン

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11月半ばに東京へ遊びにいったのだが、Twitterで仲良くさせていただいている亘さんに連れてってもらったラーメン屋さん。実はにぼしの効いたラーメンを得意としてなかったのだが、これにはハマった。というか、にぼしのラーメンは香りだけで正直味は薄く、もっと辛くしたり、味を濃くするなどパンチを効かせればいいのにと思っていたので、それが再現されていたことに驚いた。ホントに弱点を補い、良さを強調させたような味で、それこそラーメン二郎のように、このスタイルのラーメン屋がなぜもっと増えないのか不思議なくらいである。


かなみ屋

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同じくラーメン屋。実は前に働いていたラーメン屋の同僚が数年前にオープンした店であり、出来た当初に数回行ったのだが、別によくある普通の味だった。ところが、ここ最近担々麺を開発したとたん大ブレイク。雑誌やテレビでの露出もあいまって今では行列のできる人気店に大成長。少し値は張るのだが、実際原価を考えると本来は1400円くらい取らないとキツいらしく、それを1000円以下で食べられてると思えばかなりお得。もちろんおすすめは担々麺で、人気は味噌味らしいのだが、ぼくは醤油激辛を推す。一ヶ月に10回行ってしまったほどハマった。


ラーメン大好き小泉さん

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孤独グルメ』の大ヒットもあって、その潮流から生まれたグルメ漫画の映像化がいくつか放送されたが、その中でも唯一原作超えを果たしたといってもいい作品。キャラクターの設定やセリフ回しなど、ありえないことだらけでリアリティは皆無。むしろドラマとしておもしろいかと言われれば、全速力で首を横に振るだろう。じゃあなんでこれが印象に残ったのかというと登場するラーメン屋がラーメン二郎蒙古タンメン中本など、普通のグルメ番組では取り上げられないカルトな店ばかりであり、それを元アイドルが豪快に喰いつくすという画が強烈だったからである。よほどインパクトがあったのか、向井理が「A-Studio」にゲストできたとき、アシスタントの早見あかりにその話を聞いたくらいだった。主題歌であるシャ乱Qの「ラーメン大好き小池さん」のカバー「ラーメン大好き小泉さん」も秀逸の出来。ちなみに「新春SP」は途中でクイズ番組になったり、ライバルの男子キャラが出てきたり余計なことしすぎ。このドラマに何を求めてるのか制作者が分かってないところは筆舌に尽くしがたい。


ダウンタウンなう

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5分遅れで放送するという「ほぼ」生放送スタイルのときはどうでもよかったのだけれど、過去問題があった芸能人やダウンタウンとあまり絡んでこなかった大物と酒を飲む事で本音を引き出すという路線に変更したとたんに番組自体がめちゃくちゃおもしろくなった。ある意味で「しくじり先生」とは違う方向性なのだが、この番組の何に衝撃受けたかって、ほぼ全員が酔って番組が機能しなくなったとたんに指原莉乃MCとなってまわしはじめたこと。正確にいうと「教訓のススメ」の最終回だったのだが*1、「さしこのくせに」ではポンコツアイドルだった彼女があのダウンタウンを相手に見事に普段の番組では聞けないようなことを引き出した。これは2015年、テレビ好きにとっての大事件である。その回転の速さはあの松本人志をして「指原はホントに賢い、(他の女性タレントより)頭ひとつ抜けてる」と言わしめたほど。


アフロの変

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youtubeNegiccoの動画を検索していたときに引っかかり、そのまま過去の放送を全部観てしまったくらい。基本的には「アメトーーク」や「ナカイの窓」的なくくりトーク番組なのだが、サブカル寄りで出演者テレビに出ないアーティストがメイン。前につんくが「アメトーークに出たがってるミュージシャン山ほどおる」みたいなことを言っていたが、それを裏付ける感じでマニアックな趣味を持つミュージシャンの変さ加減を楽しむ番組。ボーディーズのマニアックレコードとか、サニーデイ田中のカツライス特集、フジファブリックの計器特集がよかった。あとスーパーササダンゴマシンがよく出てくる。これがきっかけで「水曜日のダウンタウン」にも出ることになったのだろうか……


SHISHAMO

D

Mステではじめて知ったのだが、同じ日に出演し、20周年とは思えない歌の下手さを披露したMy Little Loverとは裏腹にその実力を見せつけた新人バンド。なんといっても堂々としたボーカルの歌い回しが絶品。ポスト・チャットモンチーと言われてるらしいが、ぼくはギターの一音目から歌詞のなさけなさも含め、Theピーズの女の子版だなと素直に思った*2アルバムに関してはパッとしない曲もあるが、曲を作ること/演奏することの楽しさがダイレクトに伝わる。シングルはどれもクオリティが高くヘビロテ必至。Mステで披露した「君とゲレンデ」も素晴らしいが、ここでは歌詞も演奏もアレンジも含め、これぞSHISHAMOという「僕に彼女が出来たんだ」を推す。もしかしたら大物になりそうな予感。



indigo la End「悲しくなる前に」

D

私的2015年ベストソング。もはやゲスの極み乙女。の方が有名になってしまったフロントマン川谷絵音の本妻バンド。ゲスがブレイクした際、どこぞのサブカル気取ってる女子が「有線で同じ声が流れてきたから何!?って思ったらゲスの極み乙女ってバンドだったぁ〜私はindigo la Endの方が好きだなぁ〜」とか言ってるのをチラっと見たし、こんなこと言ってる輩は何万人といそうだが、そういう風に言いたくなるくらい確かにかっこいい。特にこの「悲しくなる前に」はMJに出演したときに聴いたのだが、ゲスと同時に出演するということでライバル視してたのか、演奏にリキが入ってたこともあってすごくよかった(実際は当て振りなのだろうが)。アルバムを聴いたのだが、この曲だけ頭ひとつくらい抜けてる気がする。しかし、なんでこの人の書く曲は歌詞がいっつも女の子なんだろう。あと大失恋してるの多くね?



キスマイ魔ジック

11月半ば、東京から帰ってきてパソコンを開いたらテレビ朝日のスタッフからメールが、このブログの画面を使わせてほしいとのこと。一週間ほど遅れて返事することになってしまったのだが、OKした。東京では12月18日だったかに放送されたらしく、新潟では昨日放送だった。しれーっと写って終わりかと思ったが、検索結果だけとはいえ、そこから見える記事の内容にも触れてもらって鳥肌立った。https://twitter.com/katokiti/status/684494244153659392/photo/1


ガメ先手ル!?

Gacktによるゲーム実況。記事がとんでもないハネ方をしたんだけど、相棒であるギタリストTAKUMIが読んでくれたらしく、中継の前説で「ナビゲーターが驚くほどポンコツって書かれてましたwww」と記事を紹介してくれて嬉しかった。イベントに参加したファンのほとんどが読んでくれていたようでTwitterで書かれてるのを知り、そこから動画を教えてもらって見た。今、その動画は残念ながら未公開になっているけれど、あまり更新してないながらもこうやって取り上げてもらえるブログなんてそうないんだからありがたいと本気で思っている。


おいおい、ラーメンはエンタメとは関係ないじゃないか!というツッコミが来そうだが、一応ハマったものとしてご勘弁。2016年はもっと映画たくさん観ます。とはいえ、今は『モンハンクロス』にハマってしまってそれどころではないのだが……

あ『キングスマン』観ました。めっちゃおもしろかった。

というわけで今年もよろしくお願いいたします。

*1:このスタイルを受け継いだのが今の「ダウンタウンなう

*2:実際ウィキペディアで調べたらボーカルの子がTheピーズが好きらしい

2015-11-01

[]くりごはんが嫌いな男が選ぶ音楽映画ベストテン 09:23 くりごはんが嫌いな男が選ぶ音楽映画ベストテン - くりごはんが嫌い を含むブックマーク

毎年恒例ワッシュさん主催の映画ベストテンを選ぶ企画。今回は音楽映画。みなさんなかなか選ぶのに苦戦してらっしゃるようでしたが、ぼくはあっさりと決まった感ありました。

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音楽映画ベストテン - 男の魂に火をつけろ!



1.さらば青春の光(79年、フランク・ロダム)

2.24・アワー・パーティー・ピープル(02年、マイケル・ウィンター・ボトム)

3.ナッシュビル(75年、ロバート・アルトマン)

4.バード(88年、クリント・イーストウッド)

5.ラスト・ワルツ(78年、マーティン・スコセッシ)

6.ストップ・メイキング・センス(84年、ジョナサン・デミ)

7.ブルースブラザース(80年、ジョン・ランディス)

8.ファントム・オブ・パラダイス(74年、ブライアン・デ・パルマ)

9.ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(99年、ヴィム・ヴェンダース)

10.ソウル・パワー(08年、ジェフリー・レヴィ=ヒント)


まずワッシュさんが「音楽映画」というくくりにした時点でいわゆる「ミュージカル」と定義されてるものは除外した。さらに「映画のワンシーンのなかで音楽が印象的」いうのも除外。あくまで映画のなかで音楽がしっかり機能しているもの、音楽そのものを描いたもの、そしてミュージカルとは違うもの、劇場で公開されて映画として扱われてるものを選んだ。


1.はザ・フーのコンセプトアルバム四重人格』のストーリーを元に映画化したものだが、ぼくにとっては重要な一本で、この映画がきっかけでフレッドペリーを買い、モッズコートをネットで買い、クラークスのデザートブーツも古着屋で探した。さすがにリーバイスは買わなかったけど、ジーパンに興味を持った。DVDも二度買い替えた。もちろん『四重人格』も何度も何度も聴いた。ある意味で生活に影響を及ぼした、オールタイムベストに君臨するロック映画史上最高の一本。


2.は天才マイケル・ウィンター・ボトムがフェイクドキュメンタリーの形式で描く、ファクトリーレコードの盛者必衰。パンクニューウェーヴも大嫌いでニューオーダーの良さもまったくわからなかったが、この映画がきっかけでしっかり聴くようになり、ジョイ・ディヴィジョンというバンドの存在も知った。もちろん映画としてもメタ構造を含んだ一種のゴダール的な作りで、80年代のヌーベルバーグ=ニューウェーヴとして見せてるきらいもあり、非常に感銘を受けた。


3.はアルトマンの代表作であると共に、上映時間の3分の1以上を音楽がしめる*1文字通りの「音楽映画」。登場人物が多く、めまぐるしいストーリー展開のため、ちゃんと理解してるかと聞かれるとかなり疑問であるが(そのために表立って感想を書いてない)、オープニングから渋い音楽が流れ、アメリカンミュージックをこれ一本で堪能できるという意味ではやはり重要。同じアルトマン監督の『カンザス・シティ』も全編にジャズが流れ続けるという意味では楽しい音楽映画のひとつ。そちらもおすすめ。


4.はイーストウッドが描く、天才チャーリー・パーカーの生涯。といいつつ、実際は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のジャズ版といった具合で、時制もコロコロ変わり、さらに主人公がヤク漬けのため、どこまでが現実でどこまでが妄想なのかわからないサイケな作り。しかし、ジャズを使って、その時代をまるまる描いてやるという気概があり、イーストウッドの本気度が伺える。チャーリー・パーカーの演奏だけ抜き出して、バックだけ新録するなど、サントラも並々ならぬこだわり。ぼくはイーストウッド監督作のなかでは一番好きなのだが、あまりそういう人に出会わないなぁ。音楽版『グラントリノ』ともいえる『センチメンタル・アドベンチャー』もおすすめ。


5.はいわずもがなでこれを入れるのはどうかと思ったが、やはり一夜でアメリカンロックの歴史を伝えてるという意味では超重要な音楽映画ザ・バンドが元々好きというのもあって、かなり思い入れは強いが、別にザ・バンドに興味がなくても、これをフェイバリットにあげ、一年に一回は観ると公言している人を各メディアで見てきたので、普通に優れた映画なのではないかなとも思う。


6.はトーキング・ヘッズ圧巻のパフォーマンスを鬼才ジョナサン・デミが切り取ったカルト的な人気を誇る一本。ぶっちゃけトーキング・ヘッズにそこまで興味がなかったのだけれど(というか、80年代全般の音楽に興味がない)、これをきっかけに聴くようになり、もちろんこの作品自体も何度も観ている。今でも爆音上映があったり人気に衰えがない。改めて映像の力、音楽の力ってすごいなと思わせる。まぁライブを映してるだけじゃんと言われればそれまでなのだけれど。


7.もいわずもがなという感じだが、映画としては『七人の侍』よろしくヤサイマシマシニンニクマシマシアブラカラメといった具合でこれあったら他はいらないレベル。もちろん音楽映画としても重要でアレサ・フランクリンジェイムズ・ブラウンレイ・チャールズといったブラックミュージックの巨匠たちが意気揚々と画面上を動き回る。サントラもホントに素晴らしく、これまたアメリカンミュージックの素晴らしさを堪能できる。


8.はブライアン・デ・パルマによる「オペラ座の怪人」を下敷きにしたロックミュージカル……というジャンルにしていいのかわからないが、傑作中の傑作。こちらは選ぶ人が多いと思われるのでこれ以上の説明は不要かと。


9.はキューバに住む伝説的なミュージシャンを追ったヴィム・ヴェンダースのドキュメンタリー。音楽を奏でること、そして聴くことの楽しさが全身を駆け抜ける。同バンドがレコーディングしたアルバムグラミー賞を受賞するが、いまだに聴くくらい大好きで、この映画も一年に一回くらいなんとなく観たくなって観る。かわいらしいおじいちゃんがたくさん見られるのも特徴。


10.は“キンシャサの奇跡”と呼ばれたモハメド・アリジョージ・フォアマンの世紀の一戦の前に行われた音楽フェスを追ったドキュメンタリー。時代の空気をパッケージングした映像もさることながら、何よりも奇跡と呼ばれた伝説のステージを見られるという映画の醍醐味がここに!ぼくは輸入BDで観たのだけれど画質の良さにも驚き、ジェイムズ・ブラウンのパフォーマンスはホントに何度も何度も観た。



ワッシュさんが選んでいたウォルター・ヒルの『クロスロード』はぼくも大好きな映画だし、他にも「ロックンロールの寓話」として語られる同監督の『ストリート・オブ・ファイヤー』や、それこそ『アイデン&ティティ』は原作も含め、DVDを発売日に買って何度も観てるくらい好きだし『リンダ リンダ リンダ』をいれないのはどうか……などあり、結構スラスラとタイトルが出てきたジャンルなので、逆に他の人が選んだものを見て「あれ入れてなかった!」などあとから言いたいなぁと思うのであった。毎回総括が同じコメントな気がするが、世間はハロウィンで盛り上がってるが、映画ファンはこのお祭りで盛り上がればいいさぁ!ハッピーハロウィン!!(もうハロウィン終わったけど)

*1ウィキペディアによると

2015-03-10

[][]ヘンテコな原作、優れた映画化『砂の器』 11:44 ヘンテコな原作、優れた映画化『砂の器』 - くりごはんが嫌い を含むブックマーク

実はちょっとした機会があって『砂の器』を10年ぶりに再読した。

『砂の器』は世間的に松本清張の代表作と言われているが、ぼくはヘンテコリンな小説だと思っていて、よくぞここまでのものにしたなと逆に映画版の評価がグンと上がったくらいだった。

今回読み返しても「ぶっちぎりでおもしろいけどやっぱり変な小説だ」という思いはかわらず、より強固なものとして心に残った。

となると、映画のほうも見返したくなるわけだが、奇跡的なタイミングで午前十時の映画祭の大トリを飾るのが『砂の器』だと教えてもらい、どうせだったらとTジョイに足を運んだ。

f:id:katokitiz:20081027000502j:image

過剰に泣かせる要素はあるものの、すごく重層的で語るべきポイントが多い名作であることに変わりはなく、単純に映画版の方が優れているなと以前と同じように感じた。むしろ読後感のそれよりも感動の度合いは大きかったのはスクリーンで観たせいもあったのかもしれない。

しかも今回改めて映画を観て、再読したときに「ん?」って思ってた個所が全部改変されてることに気づいた。橋本忍と山田洋次は優秀なスクリプトドクターなんじゃないかと思ったほどだ。以下、小説を読んでて違和感を覚えたところや映画版でどう改変されたかについて、細かいところを書いていく。すでに内容を知ってるていで話すし、ネタバレもあるので『砂の器』について何も知らない方はそっとウインドウを閉じることをおすすめしたい。


・今西の勘が鋭すぎる。

原作ではひとつのグループがたまたま起こしてしまった別々の事件を同時進行で追っていくという構成なため(ひとりの男がミスリードとなり、最後の最後で実はまったく関係なかったのよーんっていうのがオチ)、ひとつの手がかりをつかむのに勘に頼ることが多く、それがいささか強引。これは映画にもあったが、新聞に書かれたエッセイから証拠隠滅したんじゃないか?と気づくのはあまりにもだし、ベレー帽をかぶって口笛を吹いていた男を「なんか怪しいな」と思ったり、あげく、大家である妹のアパートにどうやら水商売の人が引っ越してきたらしいと聞きつければピンと来て「その人に会わせてくれ」というなど、何でそう思ったのか?をたずねたいくらいの鋭さ。しかし、映画版ではそれをひとつの事件にしたことで相関図が整理され、しかも若手刑事吉村のパートナー感が強まり、こちらが紙吹雪の女を追うなど、ひとりで突き進んでいく刑事今西という印象がやわらいだ。あくまで今西は20時間かけて被害者の関係者から話を聞きにいき、そこからヒントを得るなど、地道に足をつかって捜査する刑事なのである。ただ、そのかわり、何人かの登場人物を削った結果、冒頭で秋田の亀田にいって聞き出した「染め物を30分近くウロウロしながら見ていた男」が誰で何のためにそんなことをしたのかわからなくなってしまった(原作では「カメダ」という言葉をたよりに捜査をすすめてると知った和賀があえて亀田に怪しい人物がいけば警察はそちらを追って時間が稼げると踏み、アリバイ作りもかねて宮田という俳優に頼んで秋田にいかせるというくだりがある)。


・無駄がない原作と無駄が多い映画

今回映画版を改めて観て思ったことはストーリーに直接関係ない描写がけっこうあったこと。文庫本の上下巻で800ページ以上という超大作であるが、それのほとんどが捜査をするシーンに費やされており、逆にいえば原作は一切の無駄がないといえるのだが、これではリアリティや人間味にかけると思ったのか、原作にはない猛暑の中、スーツで歩き回って水分補給するのに瓜を食べるとか、駅に着いて早々どんぶりもんをかっ喰らうとか、電車でマナーの悪いチンピラに注意するとか、ストーリーに直接関係のない細かい描写が多々見られた。時代もあったのか松本清張のセリフ回しは「今そんな風にしゃべりますかねぇ」という感じのものも多いが、映画ではそれがほとんど変えられているのも特徴。


・自然死でなければならなかった「殺人」

多くの人がそう思ってるはずなのであえて書くことでもないだろうが、原作での和賀英良の職業は前衛音楽家で、これをピアニストに変更したことは映画化における最大の功績のひとつである。実際、映像化されたものでいえば映画化以降、和賀英良の職業はずーっとピアニストになっているので、明らかにこれは改変されたことが正しかったという証拠になるのではないだろうか。実はぼくが原作を読んでいてヘンテコだなと思った部分はハッキリいってこの部分にある。原作では四人の人間が死ぬがその内の一人は殺人で、一人は自殺で、二人は自然死。この二人が絶対に自然死じゃないといけない……つまり殺人とは気づかれてはいけないトリックが前衛音楽家でなければならない理由と結びついてくるのだが、これがどうの陳腐というか懐疑的になってしまう方法なのだ。当時そういうニュースがあったのかわからないが、もしそれがニュースやらなんやらで見つけたとしても使わないでほしかった。あれじゃあSFだよ。もしかしたらこの原作のヘンテコリン感はそのあとの橋本忍監督『幻の湖』に通ずるものが……いや、この辺でやめておく。


・初見で殺意を決意した和賀英良

もうひとつのヘンテコポイントは和賀英良が最初に被害者に会った際、突発的に殺してるというところ。もちろん過去を明かされてしまう恐怖はあっただろうが、それだけで、殺してしまうものだろうか?もし強請られたとしたならわかる。そんなことは毛頭ないのだ……そんな疑問を橋本忍も考えていたのか、ハッキリと「彼は和賀の過去を話すような人物ではございません、殺人の動機は別にあります」とセリフに書き、被害者と和賀英良は実は二度会っているという設定に変えた。原作では和賀英良の父は死亡しているが、映画版は生きているという設定になっていて、被害者と和賀英良の父はずーっと文通していたという改変が加えられている。ここは和賀英良がピアノを弾きながら空想しているというシーンになっているが、すさまじい形相で「首に縄つけてでも親父のところへ連れて行く」と言い出した被害者が映され、それが殺された動機になっている。ちなみに和賀英良が子供の頃どういう生活をしていたのか?については原作では一切出てこず、映画における最大のクライマックスは一番の改変ポイントであり、それが感動的なのはみなさんも知っての通りである。ちなみにこの二人が歩きながら日本を旅するシーンは北野武の『Dolls』の元ネタなのではないかニラんでいる。


・原作では最大のミステリーとして刑事を苦しめる「なぜ被害者である三木謙一は二度も映画館にいったのか?」

これは原作の良いところでもあるが、連載を引っ張るためだったのか、とにかくこの小説はとてつもない労力をかけて事件につながる何かが見つかった瞬間にそれがなくなり振り出しに戻るという展開が多く、謎が見つかったら見つかったで、それが何故なのか?わかるまでが異常に長い。特に最大のポイントとして「なぜ被害者である三木謙一は二度も映画館にいったのか?」がわかるまでの経緯が原作ではすさまじく長い。これは当たり前だが、映画版はその意味で事件はほぼダイジェスト扱いになっていて、それを調整するために被害者が二度行った映画館の映画は二日で違う作品を流してたという設定に変えられた(原作では同じ映画を流していたために、映画のなかに映ってる誰かが関係してるのではないか?と今西が思う)。


・浮気をしていることに気づく婚約者

映画版にしかない描写といえば、和賀英良の婚約者が浮気してることを見抜くというシーンがあり、これが結構謎。恐らく婚約者の家に向かわせるための伏線だと思うが、まぁそんなことしなくても何日に一回かは会ってたわけだし、婚約者が妊娠していてその後どうなったのか?は気になるものだからあのシーンがなくてもよかったように思うというよりも、原作ではこの婚約者は和賀英良に首ったけで、余計な詮索など一切しない純然たるキャラクターとして存在していたので、それがちょっと引っかかってしまった。


他にもいろいろあった気がするが原作を読んでたときの違和感と映画版での主な改変を抜き出すとこんな感じになる。映画版の印象は昔観たときよりもさらに良くなった。いま目の前に「いちばん好きな映画は『砂の器』です」という人が現われたら握手を求めてしまうかもしれない。むしろもう一回そのまま観たいとさえ思った。デジタルリマスター版ということで映像の方はそこまでキレイになったなとは思わなかったんだけど、セリフがハッキリと聞き取れるほど音がクリアになっていて、それに驚かされた。しかも数回観ていたにも関わらず笠智衆や渥美清、佐分利信が出てることなどすっかり忘れていたわけで(みんなもそうだったのか、渥美清が登場するや否やスクリーンがどよめいた。さすが寅さんである)、そういった豪華ゲストが出ていることを吹き飛ばすほど圧倒的なおもしろさを誇り、2時間20分の長尺を感じさせなかった。

いくつかやってるところもあるだろうが、新潟ではとりあえず絶賛公開中なのでこの機会に素晴らしい音響と大きな画面で体感していただきたい。おすすめである。

なたりなたり 2017/10/17 20:55 原作と映画の違いは、その時代の人々の認識の差にあると思います。

松本清張が生まれ育ったころのハンセン氏病の患者に対する差別は、現代の感覚からは想像を絶するものだったと思います。ハンセン氏病、昔でいう「らい病」は伝染病として恐れられ、患者は忌み嫌われていました。
 一度きれいに消し去った忌むべき過去が、とつぜん目の前に現れた。犯人の主人公は、反射的にデリートしようと下のだと思います。それが、一度あっただけで殺してしまった理由です。

また、清張がこの小説を書いたころには、らい病はハンセン氏病と名前をかえ、ひどい差別が認知されはじめたころでした。差別を助長しかねない記述や説明を、清張はためらったためだと思います。

なたりなたり 2017/10/17 20:55 原作と映画の違いは、その時代の人々の認識の差にあると思います。

松本清張が生まれ育ったころのハンセン氏病の患者に対する差別は、現代の感覚からは想像を絶するものだったと思います。ハンセン氏病、昔でいう「らい病」は伝染病として恐れられ、患者は忌み嫌われていました。
 一度きれいに消し去った忌むべき過去が、とつぜん目の前に現れた。犯人の主人公は、反射的にデリートしようと下のだと思います。それが、一度あっただけで殺してしまった理由です。

また、清張がこの小説を書いたころには、らい病はハンセン氏病と名前をかえ、ひどい差別が認知されはじめたころでした。差別を助長しかねない記述や説明を、清張はためらったためだと思います。

2014-11-01

[]くりごはんが嫌いな男が選ぶアニメ映画ベストテン 11:43 くりごはんが嫌いな男が選ぶアニメ映画ベストテン - くりごはんが嫌い を含むブックマーク

毎年恒例の………って一年経つの早くね?マジかよ………SF映画選んだのも、ホラー映画選んだのも、もっといえばスポーツ映画選んだのもついこないだじゃん………今年はアニメ映画。アニメ映画ってのがいいね。


アニメ映画ベストテン - 男の魂に火をつけろ!

f:id:katokitiz:20030218042017j:image

1.BLOOD THE LAST VAMPIRE(00年 北久保弘之)

2.マインド・ゲーム(04年 湯浅政明)

3.イノセンス(04年 押井守)

4.スチームボーイ(04年 大友克洋)

5.メトロポリス(01年 りんたろう)

6.人狼(01年 沖浦啓之)

7.妖獣都市(87年 川尻善昭)

8.空飛ぶゆうれい船(69年 池田宏)

9.ジャイアント・ピーチ(96年 ヘンリー・セリック)

10.ファンタジア(40年 ベン・シャープスティーン)


ホントはもっと名作みたいなヤツを入れるべきなんだろうけど、吉田豪がおすすめCDを選ぶというインタビューでこんなことを言ってまして。


「名盤を選んでください」的なオファーがよくあるんだけど、そういう場合、後から辿って聴いたモノは選びたくないというか。なんか嘘ついてるような気がして。邦楽でいえば、はっぴいえんどとかジャックスとか入れると嘘になる気がする、みたいな(笑)。「おまえ、リアルタイムで聴いてないのに、なんかカッコ付けてるだろ!」って。だから、中高校生のとき聴いてた当時のバンドだけ持ってきた。


そのラインナップが意外というか「おおっ!」と思うようなものだったので、それに憧れて選んでみた。単純にぼくが「アニメ映画が好きだった頃にスクリーンで観て、そのあとに高い金出してDVDを買い、何度も繰り返し観てた」ものが中心。基本的にこの手のランキングではいろんなジャンルのいろんな年代の作品を選ぶようにしてるが、あえて偏らせたところもある。


1.から4.はスクリーンで観ているが、特に1.はアニメに何を求めているのか?を再認識したようなところもあった。ジャパニメーションということばが流行り、その数年後にそれを体現する形で大量に海外を意識したアニメが作られた気がするが、そのなかでも1.は大人の鑑賞に耐えうるアニメをちゃんと劇場でお金を払って観たという気がして思い入れが強く、いまだに繰り返し観る。いまでは違和感なく3Dとセルアニメの融合がなされているが、当時は3Dの場所は3D。セルはセルといった形でまだ画面設計や動きに歪さがあった。その歪さが独自の世界観を形成し、作品の味になっているのも特徴で、それが『青の6号』よりも露骨じゃないのが良い。セーラー服を着たねーちゃんが日本刀を持って吸血鬼をバッサバッサとなぎ倒すというハイコンセプトだけで突っ走ってるのもまさに「クールジャパン」を象徴するようで、間違いなく『キル・ビル』や『エンジェル・ウォーズ』に影響を与えた早すぎた傑作。


2.はゼロ年代ベストにも入れた。ピクサーやジブリなどアニメ作品は制作会社で往々に語られがちだが、それでいうならSTUDIO 4℃の革新性はもっと評価しなければならないだろう。特に『マインド・ゲーム』は実験精神に溢れながらもアニメのおもしろさも追及している。単純に「絵」が動いてることのすごさでいえば現段階での極北。


3.と4.に関しては『攻殻機動隊』や『AKIRA』を入れる人が多いと思ったので、あえてこちらで。いやいや奇を衒ってるわけではない。ホントに劇場で観たときは心底感動したものだ。大友克洋の作品では『大砲の街』が一番好きなのだが、それはまた別の話で……


5.と6.は逆にスクリーンで観ておらず、あとでDVDで観て非常に後悔した作品。特に『メトロポリス』は通常盤を買って、あまりの出来の良さにそれを売って、限定BOXを買い直したほどだった。もっと評価されていいと思う。正当に評価してるのがロジャー・エバートというのも不思議な話である。


7.は『妖獣都市』を入れたかったんだけど、OVA作品ということでこちらに。もちろん大好きである。『子連れ狼』に川尻テイストを加えた大傑作。『ヴァンパイアーハンターD』も好きよ。※実は最初は『獣兵衛忍風帖』をここに入れてたのだが、Twitterで劇場公開扱いで大丈夫ですよ!と教えていただいた。


8.は石森章太郎特集で知って、そのあとにDVDを購入した。秘宝読者としては町山智浩のオールタイムベストとして有名かもしれない。『クローバーフィールド』や『エヴァンゲリオン』への影響も大。


9.はヘンリー・セリックのなかで一番好きだから。あまり知ってる人がいないなー。こちらもCGとの融合が完璧ではなく、その歪さが作品の味になってるパターン。『ナイトメア〜』よりも断然こっち。というかヘンリー・セリックの作品としての評価はこちらでしょう。『ナイトメア〜』はティム・バートン監督だって思ってる人も多いし。


10.は王道中の王道だけど、アニメってこういうことだよなという作品だと思うから。


【総括】

結局『カリオストロ』や『パト2』『攻殻』『オトナ帝国』などランキング上位に食い込んでくるであろう作品は選ばれず。ぶっちゃけ『クレしん』の例の二作はおもしろかったけれどもそこまで思い入れもなく、宮崎駿も嫌いな作品の方が多いので、このような形になった。暗黒皇帝(@ANKOKU_KOUTEI)から「お前はあいかわらずセンスねぇな!」とお叱りをうけそうではあるが、それも覚悟で選んだのであった。いわゆる「永遠の二推し」的なランキングであります。

2013-12-15

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というわけで今年もやってまいりました。なんかネットで映画ベストテンを発表するのはどうなの?という意見も飛び交ってますが、いいじゃん。楽しいんだから。

『ゼロ・グラビティ』も『キック・アス2』も観てませんが、『グラントリノ』も『レスラー』もその年のベストに入れなかったひとなので、多分ランク外になることでしょう。というわけでとっとと発表してしまいます。

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元祖『ゼロ・グラビティ』こと『2001年宇宙の旅』で船外に放り出されるシーン

1.バレット

2.オンリー・ゴッド

3.ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン

4.ホーリー・モーターズ

5.ジャンゴ 繋がれざる者

6.パシフィック・リム

7.スプリング・ブレイカーズ

8.マニアック

9.キラー・スナイパー

10.チキン・オブ・ザ・デッド/悪魔の毒々バリューセット


1.は映画の出来としては60点くらいだと思うんだけど、ウォルター・ヒルらしさ溢れる演出と年齢を重ねふたたびアクションスターとして舞い戻ってきたスライのかっこよさに濡れた。『エクスペンダブルズ』も『ラスト・スタンド』もよかったが、そのなかでも頭ひとつ抜けていて、やっとこういうのがでてきたか!と感動。ぼくが映画に何を求めていたかを再確認。


2.は去年でいうところの『ブラッディ・スクール』枠であり、レフン作品が大好きでさらに『ドライヴ』をランクインさせたのにこれをランクインさせないわけにいかない。とにかく変な映画。変な映画としかいいようがない。これダメだって言われてもまったく何も感じないくらい好き/嫌いに分かれるのは承知の作品である。


3.はハードロックにはまるで興味がなく、あげくジャーニーにそこまで思い入れがなかったのにも関わらず大号泣した。今年日本で公開された音楽系ドキュメンタリーは傑作もいくつかあったが、そのなかでは一番おもしろかったのでこれをその枠としてランクインさせた。実話版『スラムドッグ$ミリオネア』


4.は今のこの時代にゴダール全盛期クラスの傑作が観れるのか!と死ぬほど感動した。さすがに「アイシテルのサイン」的ラストはやりすぎのように感じたが、アコーディオンで“Let My Baby Ride”のリフを奏で、大勢で練り歩く「インターミッション」は文句なしに映画史に残る名シーンだ。


5.は「イングロリアス・バスターズ」のマカロニ・ブラッシュアップ版ということであれが大傑作なわけだから、今作も間違いないおもしろさ。


6.はベスト1でも問題ないが、2008年に「クローバーフィールド」をベスト1にしていて、あれで受けたショックが大きすぎて、どうしてもその影がちらつきこの位置に。しかし、古き良きジャンル映画をこの時代にスクリーンで体感するという喜びは何者にも変えられないものがある。大好きだ。


7.は作家性がやや強めのシネフィル系に分類され、見事にカイエ・デュ・シネマ誌でも2位に選ばれたが、実際は『ファスター・プッシーキャット キル!キル!』な『スカーフェイス』であって、見事にボンクラ魂に火をつけてくれる。冒頭のスローモーションは延々見続けたいし、実際ブルーレイで延々見続けていた。ムッチムチ!


8.はまさかの主観映像によるスラッシャームービー。しかも犯人側から描いているのが斬新。そして現代の『タクシードライバー』に昇華させたことも評価すべき。大傑作だと思う。


9.はフリードキン御大がまったく老けてないどころか、さらに攻撃的になってることに驚く。これがDVDレンタルのみなんだからまだまだ世界には知らない映画がたくさんあるんだろうなぁと再認識。


10.はこれからの映画界の希望。2008年の映画ながら日本では今年公開ということでランクさせた。こういう映画だけ見続けたい。ぶったまげるほどの傑作だった。


【総括】

『クロニクル』や『キャビン』は輸入盤で去年観ていて、そこのベストにしたのでとりあえず除外。毎年流行語大賞くらいに発表してたのだが、ここ三週間ばかし『モンハン』にがっつしハマってしまってそれどころじゃなかったのでありました。ごめんなさい。だって周りでみんなやってるし、狩りにいくの楽しいんだもん。

ぶっちゃけ10月まではザ・マスター、風立ちぬ、奪命金、フライト、ジャッキーコーガン、コズモポリス、マン・オブ・スティールあたりがベストを占めていたのだが、上半期に見逃したヤツを観漁ってたらとんでもない大傑作が眠っており、最終的に自分の好みや映画になにを求めているのか?どういう衝撃があったか?などを基準に選びなおした。今挙げた映画も含め、基本的には全部ベスト1で同列であるという感じだが、まぁそれはそれでおもしろくないということで無理矢理順位を決めた。血まみれで上映時間は短め、さらにバカっぽくてホラーでややシネフィルと、とにかく例年以上に趣味全開になってしまった。ホントは『クソすばらしいこの世界』とかも入れたかったのだが、泣く泣く除外。

それにしても今年ほど年間ベストが決めにくい年もなかっただろう。『フラッシュバックメモリーズ』はもちろんのこと『パシフィック・リム』に関しては3Dで観るのと4Dで観るのではまったく違う体験になるだろうし、AKBのドキュメンタリーは「峯岸坊主騒動、映画の日で初日の初回の舞台挨拶付き上映、そのあとにBSプレミアムで放送された“密着!秋元康 2160時間”も込み」という体験でいえば上位にランクインするが、それは作品の質とは違う話になってくるし、まぁそういうのは選者ひとりひとりのスタンスによっても違うはずである。あと午前十時の映画祭で観た『2001年宇宙の旅』はホントに素晴らしかったし、未見だった『カリフォルニア・ドールズ』には涙をしぼりとられた。

ワーストは映画版の『ストロベリーナイト』だが、スマ4Dも試みとしてはよいが映画としては最悪の出来だった。これらに比べれば遥かに素晴らしいが、作品の出来とは別にノレなかったのは『シュガー・ラッシュ』と『世界にひとつのプレイブック』だった。

monchan1975monchan1975 2013/12/18 06:49 俺のベストテンは、こんな感じです。
1『サプライズ』2『アイアン・フィスト』3『パシフィック・リム』4『きっと、うまくいく』5『武器人間』6『オーガストウォーズ』7『ゼロ・グラビティ』8『エリジウム』9『ジャンゴ』10『サカサマのパテマ』
『クロニクル』『パニックマーケット3D』『ホワイトハウス・ダウン』とかも面白かったな~。
『キャリー』は面白いけど、ちょっと期待し過ぎた。

katokitizkatokitiz 2013/12/27 16:12 コメント遅れました。かなり観てますねー。むしろぼくより観てますねー。サプライズは新潟でもやるので早くみたいです。