漫画ナツ100で挙げたやつに軽い紹介文を付けてみる(3)
- 作者: 鈴木央
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/09/17
- メディア: コミック
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代表作はジャンプで二度の打ち切りにあった珍しい作品『ライジングインパクト』でしょうが、こっちはコンパクトにまとまった*1SFものの佳作です。「はんぶんこ」のくだりは軽くトラウマ。物語の一番の外枠はしっかりしてるので、結構楽しめるとは思います。
- 作者: 入江亜季
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/08/31
- メディア: コミック
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『群青学園』に良作の短編が多数あるので、そっちもお薦めだけど、こっちはこっちで良い作品ですね。表題作は、近世の学園都市にいる一人の天才青年を巡って、本人も含めて色々な人が右往左往するお話。想いはままならないものだと、軽くニタニタしながら読了した記憶が。尻についてる短編もセンスがいいです。
- 作者: 宇仁田ゆみ
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/05/19
- メディア: コミック
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子供を持つということは、私にとって未知の領域なんですが、何か色々ありそうだけど、それもいいもんなんだろうと思わせてくれる漫画ですね。いま続編がまた連載を開始してます。祖父の葬式で始めて発覚した隠し子を引き取った中年男と隠し子の少女との生活を描いた優しい物語。
キャリア こぎつね きんのもり 1 (クイーンズコミックス)
- 作者: 石井まゆみ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/10/19
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バリバリのキャリアウーマンの女性が、遺産の相続にまつわる問題から、狐の仮面をつけた少女を引き取るところから始まる物語。設定は上の作品と少し似ていますが、こっちは生活というよりは心の交流により重心が置かれた作品になっています。こっちも続編が連載中ですね。
- 作者: 中山文十郎,ぢたま某
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2006/06/24
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「えっちなのはいけないと思います。」という台詞が有名ですが、読んでみると、ああこういう話なのかって、自分のイメージが先行してたと反省した。尿とか出ませんからね、マジで。萌えありSFありシビヤな展開あり、こう書くとなんか新世紀くさいけど、ちゃんとオリジナルの結論は出てるから、特に問題は無いかと思います。ああアニメのラストは流石にちょっと。
- 作者: イダタツヒコ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2002/07/18
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女の子同士がガチで殴り合う漫画。基本的にそれだけだよね。だけどそれがいいんだ、恋も友情も拳で語る、それが女の喧嘩道。伝奇ホラー『誰かがカッコゥと啼く』もお勧め。絵柄が人を選ぶ気も多少します。
- 作者: 岩明均
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/01/21
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これは読んでない人は読みましょう。異星種交流ものの傑作です。系統は全く違うけど、古代歴史もの『ヒストリエ』や『ヘウレーカ』もお勧め。
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2004/10/12
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東京に住んでるとすぐに忘れてしまいますが、そんなに簡単に終るもんじゃないってことですよね。被爆した家族の三代に渡る過去と現在。
- 作者: 鬼頭莫宏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/04/21
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『なるたる』にしても『ぼくらの』にしてもそうですが、この人の漫画は悪趣味なところがあるので、それが嫌いじゃないという人が読めばいい漫画な気はします*2。初期作の分だけ洗練度が低いので、そういうところがゴロっとしてるのが魅力ではありますね。
- 作者: 福本伸行
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2005/12
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自らの生命すら賭けるような、そんな勝負を生業する男達の物語。『カイジ』の主人公がカッコイイとしたら、みたいな話だと考えてもらえばいいです。悪党の美学を体現する平井銀二の生き様を描いた話に最終的にはなったよね?
- 作者: PEACH-PIT
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2003/03
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麻生さんはたまたまバーズを立ち読みしてただけらしいですよ。*3絶賛ヒキコモリ中の中学生が巻き込まれる究極の少女を目指す人形達の戦い。
- 作者: 小手川ゆあ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/10/18
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『アルカナ』も『ショートソング』も好きなんだけど、小手川ゆあの最高傑作はやっぱりコレだと思う。政府の計画で学校の用務員として働くことになった死刑囚と彼を取り巻く人間たちの心の交流の物語。
- 作者: 羽生生純
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2000/04
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変な漫画ですよね。面白かったのか判断が付きにくいんだけど、自分の中で印象に残ってるのは確か。石で漫画を描く青年とコスプレ好きの同人漫画家の女性の恋愛もの。羽生生純の世界としか言いようがない気はします。『俺は生ガンダム』*4も飛んじゃっててお勧め。
- 作者: たかしげ宙,皆川亮二
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1991/07
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莫大な力を秘めたオーパーツの守人であるスプリガン達の戦いを描いたバトルもの。いや皆川亮二の漫画は全部面白いよ。と信者発言。
- 作者: 田中ユタカ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 1999/11
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人類が滅亡しつつある世界で、余命わずかな少年を主人公と彼の死に水を取るため造られた少女を主役にして描かれる生と死の物語。描いた人もかなり精神を消耗したようですが、読む側も大分もってかれる力作です。
- 作者: 冨樫義博
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1996/03/04
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天才・富樫が自分の好きなように漫画を描いたら、やっぱり面白かったみたいな。異星人SFを軸に好き勝手やってます。
- 作者: 熊倉裕一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/11/20
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今回の中で、これを思い出した時が一番テンションが上がった気がします。星をも盗む王ドロボウが繰り広げる痛快冒険活劇。マガジンZでやってた続編『KING OF BANDIT JING』の方が絵柄は洗練されてるだけど、個人的にはこっちの方が好きです。
- 作者: 黒田洋介,矢立肇,戸田泰成
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2001/10
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読み返したら、不覚にも吹いてしまった。事実上ギャグ主体であり、チャンピオンの表現の限界に挑んでみたりと、アニメの方を公認で無視して愉快な感じになった漫画。これを見れば大体テイストは分かるかな。
- 作者: 篠房六郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/10/21
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家の置いてあるのがコレと『百舌谷さん逆上する』だったので、とあるオンラインゲームを舞台に展開するグロ有りのネトゲ社会でありそうな悲喜こもごも。尻切れトンボだから『ナツノクモ』の方が良いのかもしれないけど*5、そんな感じの終わり方も篠房六郎っぽいかと。下品なギャグ満載の『家政婦が黙殺』とのギャップを架橋する為の百舌屋さんだと思う今日この頃。
- 作者: うめ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2007/09/22
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「世界を救ったのは なぜ僕じゃなくて 君だったのだろう。」という作中作のキャッチコピーは最高だと思う。続編のゲームの悪影響についての「ゲームというのは何時間も、場合によっては何十時間とかかります。他人の人生をそれだけ拘束しておいて何も残らないようなモノなど、いったい何のために作るというんです?」という台詞と、小さなゲーム会社を営む主人公達のにっちもさっちもいかない日常のギャップが厳しいよねぇ。
- 作者: 手塚治虫
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/06
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ここら辺はコンサバで行きたいと思います。耳タコでしょうが、漫画の神様が生涯をかけて描こうとした未完の大作。
- 作者: 末次由紀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/12/13
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本を選定している時に最も近い時間軸で読んでた漫画がこれだったという意味では、一番適当に選んだと言えるかもしれませんが、普通に面白いですよ。「美彩食堂」が一番好きかな。表題作が最も漫画としてのテクニックに優れているのは確かだけど。諸事情で手に入りにくいですが『君は僕の輝ける星』とかも中々の出来かと。まあ『ちはやふる』なんでしょうね、やっぱり。
- 作者: 宮崎駿
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1987/07/01
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パヤオの人生を変えた一作だとNHKの番組でやってました。純粋に読めばいいと思うんだ、安いし。あと映画と漫画は別ものですよ。
- 作者: 大友克洋
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1984/09/14
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この漫画を描けた人がねぇ。みたいな感想もあったりはしますが、『童夢』と合わせて漫画読みなら、読んでないと損だと思います。それぐらい面白いし、漫画表現としてもべらぼうです。
- 作者: 山岸凉子
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 1994/03
- メディア: 文庫
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今の少女漫画読みとしての自分を作ったのはこの漫画だと思う。聖徳太子がホモでエスパーという発想もそれは凄いけど、そこは一番大事なところではないんですよ。まあ読めば分かります。
ピンポン (1) (Big spirits comics special)
- 作者: 松本大洋
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1996/06/01
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この作者の作品の中で、これが一番分かりやすいので好きです。私はあんまり松本大洋と波長が合わないのか、読んでると嫌な疲れ方をするんですが、これはそういうことはなかった。卓球に青春をかける男子高校生たちが織り成す人間ドラマ。
- 作者: 高橋留美子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1996/12/01
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作者のストーリーテラーとしての才能が如何なく発揮されたラブコメもの。このジャンルの一つの完成形だよね。
- 作者: 藤島康介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/05
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この作品は、車なりバイクを自分で持つようになってから再読すると、また別のところが面白い漫画ですね。まあ最初からメカ好きの人は、十分に堪能できるだろうけど。美人婦警コンビと彼女達の周りの変わった人々が繰り広げる愉快な物語。
- 作者: トニーたけざき,あさりよしとお,園田健一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/02/20
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トニーたけざきの名前を入れたくって・・・。アフタヌーンに掲載を持った漫画家が集まって一つの漫画を作るというお祭り企画なんですが、こんなの二回もよくやったと思う。アマゾンのレビューにも書いてあったけど、全員で水着のベルダンディー描く企画とか、壮観ですよね。
- 作者: 高橋ツトム
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/03/12
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野球漫画という括りでいいのかな。戦後すぐに日本初の女子プロ野球を先導した女性の話。とにかくこの主人公がカッコイイ。人生を生き抜いたという表現がピッタリですね。女一代記と言った方が正しいのかも。
- 作者: 吾妻ひでお
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2005/03/01
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百冊目から逆算した感じがしないですが、自分の実体験に基づく話をここまで明るく描けるのは、やっぱり凄い。作者の失踪とアル中の生活を描いたギャグ漫画。入院編の後半を気長に待ってます。
- 作者: 花輪和一
- 出版社/メーカー: 青林工芸舎
- 発売日: 2000/07
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渋い本も読んでるんだぜアピール。百冊目はこれにしようと最初から決めてた。本当に囚役した作者が刑務所の中の生活を、なんとも言えない平穏さで描いた作品。ちなみに『ちびまる子ちゃん』の花輪君はこの人から。映画もしたよね。