今年度の素晴らしかった漫画ベスト5
というわけでお誘い頂いたのでギリギリですが、参加させて頂きたいと思います。この企画ですね。
一位 『医龍』乃木坂太郎
- 作者: 乃木坂太郎,永井明
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/12/26
- メディア: コミック
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普通はこのキャラクターを描くためには国政が舞台になるかなって気はしますね。それぐらいの器を感じさせながら、野口の人間としての部分にも描写を割けるというのが『医龍』という漫画のいいところです。国政モノにすると、ラスボス=国家体制みたいな図式が出来てしまって、そこはある程度スポイルせざるえないところですから。
どこまでも医局という狭い舞台であるが故に、政治ドラマのダイナミックさに欠けるという面も『医龍』全体を俯瞰すると確かにあるんですが、今年連載という区切りで考えるなら、それが良い方向に全て転がっていったという印象を受けました。
一人きりの忘年会のシーンは最高ですね。久しぶりに展開が想定の範囲外でした。何年も漫画読んでると、こういう瞬間が本当に嬉しいんですよね。このシーンだけで一位だよ私の中では。
二位 『Landreaall』おがきちか
Landreaall 13 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
- 作者: おがきちか
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/11/25
- メディア: コミック
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確固としながら遊びを持った世界観、その中を縦横無尽に動き回るキャラクターたち、随所に張りめぐらされた伏線を軽々と回収しながら進んでいく魅力的なストーリー。三拍子そろったハイ・ファンタジー漫画です。
三位 『トリコ』 島袋光年
- 作者: 島袋光年
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/11/04
- メディア: コミック
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トレジャーハンティングを主題にする漫画って、その宝なり秘境を説得力を持つ画面として表わさなくてはいけないので、かなり作者の技量が必要だと思うのですが、しまぶーは腕持ってるよね。モンスターは分かりやすいし、食べてる飯は美味そうだし、力抜くとこは抜いてるし、設定は色々と広げやすそうだし、少年漫画としてかなり高いレベルでまとまってる作品なんじゃないでしょうか。
四位 『ベルセルク』 三浦建太郎
- 作者: 三浦建太郎
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2008/10/24
- メディア: コミック
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連載されている面白い漫画を追うというのは、漫画読みの大きな楽しみの一つだと思うので、この漫画はこれから暫く要チャックということで。
五位 『ミスミソウ』 押切蓮介
- 作者: 押切蓮介
- 出版社/メーカー: ぶんか社
- 発売日: 2008/03/17
- メディア: コミック
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こういうキリキリとした空気というのは、緊張と緩和というギャグの本質の一端に触れますし、妖怪というのは人間の戯画という側面がありますから。
美しい一人の少女の転入が、廃校寸前の学校の秩序を乱したことから悲劇の幕は切って落とされます。少女は家族のほとんどを失い、そして始まる少女の復讐の物語は美しくも凄惨で、どこか破滅の匂いを感じさせます。ジェイソンがチェーンソウ持って襲ってくるのとは一味違う、ジャパニーズなホラーを堪能できる作品かと。