「自己意識状態、外部意識状態」

「自己意識状態、外部意識状態」




 自己意識状態とは
自分で自分の心の内を考えている心の状態で
例えば、何かについて反省している時が挙げられます。




 外部意識状態とは自分の意志が外に向いている状態で
例えば仕事に没頭している時が挙げられます。



 自己意識状態には少々厄介な性質があり
この状態なると、自分のコンプレックスに
目が向いてしまうと言われています。



 人間は自分のことを考えたときに、
マイナスの面を見やすいのです。



 私は自己意識状態が強く、自分についての
考え事をすると、法則通りにコンプレックスに目が行きます。
 


 これはコミュニケーション講座の講師になった
今でも変わりません。一週間の内に一日ぐらいは
頭を抱え、自己のコンプレックスに目を向ける日があります。



 講師のクセしてまだコンプレックスを抱えているのかと
言われれば全く持ってその通りだと思います。
 しかし私はこうして自分自身の心に向き合う
性格だからこそ、この仕事が出来ているのだと
考えています。



 コミュニケーション講座を受けに来られる方は繊細な
方が多いです。この繊細な方達の心が解らなくなったら
講師としての資格はもう無いと思っています。
 何より怖いのが自己意識状態に陥っている
人の繊細さに気が付かなくなることなのです。


 実は自己意識状態から逃れるには割と簡単な
方法があります。それは意識を外部状態に変化させれば
良いのです。何かに没頭するような作業を延々と
繰り返せば自己意識状態はどこかへ吹き飛んでしまいます。



 極端な話、今すぐ外に走りに行けば、苦しい
自己意識状態からは逃れることができます。
 あまりにも心が苦しく、壊れそうになってしまったら
何か没頭することを見つければ自分の事を
考えなくなり、コンプレックスに苦しむこと少なくなるのです。


 しかし、自分の負の部分に目を向けるという事が
悪いことばかりかと言うとそうでもありません。
 自分の負の部分に気がつかなければ、
正の部分へ向かうと言う意思が発生しないからです。



 外部意識状態が強すぎると、逆に自分とは何かと言う
問いを忘れ、あまりにも受動的な人生を歩んでしまう
可能性が高いのです。



 自己意識状態は苦しいです。しかしそれの状態は
進むべき道の方向性を示してくれるのです。



 要はバランスの問題で、自己意識状態が強すぎるのも
精神安定上良くありませんし、外部意識状態が絶えず
続いているのも自己反省が無くなってしまうので
良くありません。


 
 両者のバランスがうまく取れた時
人は心と行動のバランスがうまく取れるのだと
感じています。