今日までが松の内

 今年のお正月は、私どもが住む太平洋側は冷え込みましたがお天気に恵まれ、平穏な3が日でした。一方日本海側は例年と同じような豪雪模様で、冬山の遭難情報にはやり切れない思いで心が痛みますが、救援に向かう方々の無事安全を祈らずにはおれません。くれぐれも無理をされず気をつけて救出作業に当ってください。ご苦労様です。

 今日は1月7日、七草粥を食する日であることはよく知られていますが、元旦からこの日までを「松の内」ということは案外はっきりしていないものです。
 松の内は文字通り、正月の松飾り(門松)を飾っておく期間を言います。拙ブログのブログサービスをお願いしている”はてなキーワード”に因りますと、もともと松の内は、元旦から1月15日までの期間を指しますが、近年は七草粥を食べる1月7日くらいまでを指すことになってきたようです。
 地方によって松の内期間も異なるようですが、大まかには、関東が1月7日まで、関西では1月15日までのことが多いと言われています。
 最近は「門松」を立てる家は殆どなく、精々門柱に松の切り枝を取り付けるか、これに代わり省略して、大方は「しめ飾り」を玄関先に提げる程度で祝意を表している家が多くなりました。しかしこれらはいい方で、何も飾らない家が多くなってきたのには、少なからず驚かされ、いささか寂しい気がします。ウォーキングの傍ら各家の玄関先を、このお正月の間、眺めながら歩いていますが、飾っている家と飾らない家の比率は6対4程度で、飾らない家が増えてきました。特に新らしい家の住人のところはその傾向が強いように思われます。このしめ飾りも、近年は販売ルートも以前と違いスーパー・DIYや量販店で売るようになり、しかも人工藁製の簡略型で廉くなりましたので、多くの家庭でしめ飾りを飾ってくれますと、町全体も正月気分はさらに高まるものと思います。
 拙宅も例年通り、今朝の朝食は七草粥をいただき、夕方には玄関のしめ飾りを取り外しますが、あと鏡開きを残してお正月行事は終わることになります。
 やはり日本の昔からの風習とは言え、年の初めの一連の行事を一通りこなしますと、心もなんとなく改まって、”新しい年を迎えた。今年も頑張ろう!”という気になるのはなんともいいものです。