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はてなポイント3万を使い切るまで死なない日記

2010-07-02

かわんご回顧録 ドワクエ戦記その1

13:40 | かわんご回顧録 ドワクエ戦記その1を含むブックマーク


さて、すっかり時期を外した感もありますが、mixi第9サーバでのわがドワクエ同盟の伝説的な戦いの歴史について、なにがしかの記録を残したいという願いから、ここに回顧録と題した一文を公表する。本来は第一期の戦い終了後のオフ会パーティで発表する予定であったが、生憎、私は仕事が遅いことに定評がある。回顧録の執筆を開始したのは、完成予定の日時から、2ヶ月半ぐらいたった6月30日だ。ブログのひとつのエントリでは収まりきらない長さになるだろうから、完成までどれだけかかるかわからないが、ご興味のあるかたはお付き合いいただきたい。


ブラウザ三国志をやるきっかけは社内でソーシャルゲームを勉強しようとmixiアプリのサンシャイン牧場とかをみんなでやりはじめたことが最初だ。ところが、われわれ、かなりの年季のはいったコアゲーマーが多いので、正直、mixiアプリのゲームがくだらなすぎて、こんなぬるいゲームなんかできるか、ボケ、とやる気を急激にうしなってきた。


まあ、なんで本来勉強したいソーシャルゲームとは、だいぶ違うんだろうけど、これなら楽しそうと思えたのがブラウザ三国志だった。


調べてみると、まず、mixiアプリにしては歯ごたえのあるゲームそう、というだけでなく、人数を集めたほうが有利であること、お金をかければ強くなるという社会人有利のシステムらしいことがわかった。じゃあ、どうせやるなら本気でやろう、と、ちょうど新しくオープンする予定だった第9サーバに社員を大量に集めて、天下統一を目指すことにしたのだ。


社会人ゲーマーのための同盟


われわれの会社は、仮にD社としておく。それなりに業界では知名度のある会社なのでばればれかもしれない。まあ、常識的に考えるとドコモか電通の2択だろう。どちらと思っていただいても好都合なので結構だ。


同盟名称をなににするか悩んだが、なんとなく「ドワンゴ同盟(現ドワクエ)」という名前にすることにした。とくに意味はない。


twitterを経由して社内に連絡をおこなうとたちまちのうちに20人を超える社員が名乗りをあげ、社内各所で自発的に戦略会議で開催された。さすが鉄の規律を誇る体育会系のブラック企業だ。


ただ、社員だけでは心もとないので外部からも参加者を募集することにした。そこでわれわれの同盟は、「もう、年なんで反射神経と暇が必要なゲームじゃ勝てないけど、金と人数の力で押し切るゲームなら勝てるかもと思うような元ヘビーゲーマーの”大人”のための同盟」というコンセプトを打ち出して、広くメンバーを募集した。


実際、ゲームが終了したあとに開催したオフ会で、このコンセプトはかなり成功していたことが参加者の年齢層などから裏付けされることとなった


ただ、本当に天下統一をめざすためには金もっている社会人元ヘビーゲーマーだけでは、まだ、不十分だろうと予測したので助っ人の傭兵軍団を集めようということになった。


ネット原住民との共闘


そこで登場するのがドワクエ同盟の参謀として活躍することとなる元社員Masakeである。彼はD社のまだ社員が10人いなかったころの初期メンバーだったが、Ultima Onlineとかのやりすぎでいったんクビになったものの、不思議な縁に導かれ10年ぶりに、バイトとしてD社に出戻ってきたところだった。彼は、その後、ブラウザ三国志での活躍で能力の高さを再評価され正社員として復帰することになる。


ネットゲームの世界には、リアルの世界でなく、ゲームの世界が生活の中心の場となっている原住民が多数すんでいる。Masakeはその原住民からD社の社員にいったんなったのだが、現実の世界になじめず、D社を辞めてバイトとして復活するまでの間は元の原住民の暮らしにもどっていた。彼の手引きで強力な原住民の部族を味方につければ、きっとドワクエ同盟の天下統一の野望はかなうに違いない。


幸いMasakeはブラウザ三国志もmixi以前にAQインタラクティブが自社で運営していた時代の原点である第一サーバからプレイしており、そこでの最強同盟の主力プレイヤーのひとりだった。Masakeの仲間をつれてくれば、これ以上の助っ人はない。


社会人による力まかせの課金プレイと、ネット原住民の強力な助っ人、このふたつを基本戦略としてドワクエ同盟(当時の名称はドワンゴ同盟)がスタートすることとなる。


試行錯誤のゲーム開始


みんな仲間は固まったほうが有利だろうということで、サーバーがオープンした瞬間にアカウントを南東エリアで取得することが決まった。ここで最初の誤算がおこる。みんな社内からアカウントを取得しようとしたのだが、社内ネットワークからアクセスするとブラウザ三国志のサーバからみると同一のIPアドレスから大量のアカウントを一斉に取得しようとしているようにみえてしまったらしい。そのため不正アクセスと判断されてアカウントを取得できない社員が続出するという事態が発生した。


まあ、そこはわれわれはネットのプロだ。すぐに原因に気づいて、プロキシーをかましたり、自宅のPCにリモートログインするなど思い思いの回避策をとりはじめたのだが、ここで第2の誤算がおこる。


なんと、AQインタラクティブの貧弱なサーバが大人数の一斉アカウント取得に耐えきれずに落ちてしまったのだ。みんな一斉アカウント取得のためにその時間に社内会議とかをいれないようにしていたことがまったく無駄になった。


結局、みんなそのあと会議があったりなかったりでみんなバラバラの時間にアカウントを取得することになり、みんなバラバラの場所に城がたつこととなった。


原住民の懐柔


ゲーム開始後、原住民の誘致活動をはじめたMasakeから提案があったり。


軍師Masake曰く


「原住民是課金不得意又不要理由根性有、小額賄賂絶大効果也。」


(訳:原住民は課金プレイはできませんが、根性でカバーしますので大丈夫です。ですが、ゲームの序盤で1枚ぐらい攻撃力の高い武将カードがないと、資源を討伐で集めることができません。彼らを手なずけるために最初だけ小額のウェブマネーを与えるといいでしょう。)


「献策天晴也。朕給金即」


(訳:それはすばらしいアイデアだ。工作資金に4万円を与えよう。)


というわけで続々と歴戦の勇士たちがドワクエ同盟に加わった。


白熱するカード(自慢)バトル


さて、みんなやる気まんまん、お金を使いまくる気まんまんで、ゲームを開始したのだが、ゲームはじめて数日は他のプレイヤーへの攻撃は禁止されていて、やれることがほとんどない。ゲームのルールもよくわかってないので、とりあえず武将の攻撃力アップや資源の生産量アップ、デッキコストを増やすなどひととおり課金オプションは全部やったものの、すぐにやることがなくなった。


そこで自然発生的にはじまったのが、武将カード自慢大会だ。ドワクエ同盟では、最初の2週間は、ブラウザ三国志はブショーダスでお金はらって武将カードをひいて、どんないいカードがでるかをお互いに自慢しあうゲームとしてスタートしたのだ。


ここでAQインタラクティブに対する第一の疑惑があらわれる。みんなすぐに最高のレアカードであるSRタイプを1枚だけどんどんひきはじめたのだ。ところが1枚目はひけるんですが、2枚目以降がまったくひけない。われわれはAQインタラクティブはカードをひく確率を操作して1枚目だけ出やすいようにしているんだろうと噂した。


また、1日に何枚もひくと途中からクズカードしかでなくなるからやめた方がいいという話も情報交換されるようになる。


ちなみにオフ会にゲストできたいただいたブラウザ三国志の開発会社であるワンナップのかたはブショーダスでカードをひく確率には一切手を加えていない、都市伝説であると否定していますが、われわれは若干懐疑的です。まず立場的に手を加えていたとしても公式に認めることはないでしょうし、われわれはたぶんブラウザ三国志史上もっともカードをひきまくった同盟ですので、われわれの体感にはそれなりの妥当性があると考えられるからだ。すくなくとも現在は操作していないというのは本当かもしれませんが、過去の一時期において運営側がかなり恣意的にカードを引く確率を”いろいろ試行錯誤”していたのは間違いないんじゃないかと思っている。


ともあれ、ブラウザ三国志の序盤ではあまりやることが他になかったこともあって、みんなでカードをひきあって自慢するというゲームが白熱することになります。もはやブラウザ三国志自体のゲームの天下統一とかの目的はどうでもよくなっていて、ひたすら他の仲間がもっていないレアカードをひくことにみんな熱中しはじめた。


ブラウザ三国志の場合、武将カードをひくためにはブショーダスゴールドだと1枚600円、ブショーダスシルバーでも1枚300円というかなりの高額が必要だ。社内に範をたれるため、また、威厳を示すためにも、役員、執行役員クラスが激しいカードバトルをくりひろげることになった。すぐに開発本部長は最初の1日で5万円つかったらしいとか、副社長はもう10万円はひいているんじゃないかという噂が社内をかけめぐりはじめた。1万円ずつちびちびとカードをひいていた盟主のわたしもこのままではいけないと危機感を強めることになる。最初の一週間で盟主であるわたしはSR張角1枚しかひいていないのに対し、すでにSRを2枚、3枚ともつ社員が続々と誕生しつつあった。


しかしながら、この頃のわれわれはまだ現実を甘く考えていたといえる。このカードバトルは最初だけで、すぐに飽きて終結するものだと思っていたのだ。実際にはこれ以降、社内の枠をこえカードバトルはさらに激しさと規模を増すこととなる。