ゆでガエル現象への警告

 ビジネスの世界で使われる言葉「ゆでガエル現象」
これが日本中に蔓延していたんだと気づき身ぶるい。。。です。
日本人の美徳とかって、今世界の人からよくほめられますけどカエルのままじゃ恥ずかしいですよね。
 さて、ゆでガエル現象とは何かということなんですが、この記事をどうぞ。

「ゆでガエル現象」への警鐘

 水が入った鍋にカエルを入れ、徐々に温めると、温度の変化に気づかず、やがて沸騰した湯の中で死んでしまう。
 「ゆでガエル現象」とは、このように、人や組織がゆっくりした環境の変化に気づかず、最終的に致命的な状況に至ること。
 マンネリ化が招くこの現象の怖さは、以前からも指摘されているが、いまだに各所で散見される。・・あなたは大丈夫だろうか?

 ここでまず一句 「ゆでガエル 負けるな俺も ここにいる」
 さて、これを書こうと思ったのは、一昨日の新聞でコラムニストの天野祐吉さんが寄せたこんな記事を見たからです。

2011年6月7日朝日新聞朝刊
〈CM天気図〉カゲキとユーモア
天野祐吉(コラムニスト)

 日産の電気自動車「リーフ」のCMを見た。
 家庭の朝。めざましの音。ベッドから手をのばした男の手の先には、エンジン音を響かせ排気ガスを吹き出しているめざましが。
 それだけじゃない。キッチンのコーヒーメーカーもレンジもガソリンエンジンで動いているかと思えば、洗面所で奥さんが使っているドライヤーも、すごい騒音と排気ガスを吹き出している。
 (中略)
 そんな主役の交代劇を、このCMはカゲキに、でもユーモアたっぷりに表現しているところがうまい。まさかぼくらの家庭には、爆音を立てるレンジやCO2を吹き出すコーヒーメーカーはないだろう。が、おかしなことがまわりにあるのに、それに気づかなくなっているようなことは、けっこうありそうな気がする。
 いつのまにか原発がこんなに増えているのに、それをあまり異常とは感じなくなってしまっていたように。

 もっとひどいのはわれわれゆでガエルは臆病たかりのへなっちょカエルだということです。どうですかこの記事、某大学の新入生の77%が原発を危険と思いつつ、必要が86%というアンケート結果なんです。 これってつまり、「僕らのそばにはいやだけど・・・誰かが犠牲になってね」と云ってるに等しいでしょう。

 危険だったら他の方法を見つけようとか、生活を工夫しようとかないのかい!!
こんな臆病カエルが多いから日本人はどうしても人間にはなれないんだ・・・

2011年04月24日朝日新聞朝刊
原発「危険」、でも「必要」 
島根大新入生330人に意識調査 東日本大震災

 東日本大震災を受け、島根大法文学部の上園昌武教授(環境経済論)が新入生を対象に実施した原子力発電の意識調査の結果がまとまった。原発は「危険」と考えながら、エネルギー源として「必要」と考えていることがわかり、政府や電力会社への不信感の高まりも浮き彫りとなった。
 調査は今月8日、「環境問題通論A」の講義を受講した330人にした。質問は12項目で、学生が端末で回答するとデータ化できるシステムでまとめた。
 ■島根原発「不安」72%
 原発の安全性を尋ねると、「危険」(77%)が「安全」(23%)を大きく上回った。福島第一原発事故後の原発への考え方の変化では、「否定的になった」(57%)と「否定的のまま」(12%)が、「肯定的になった」(7%)「肯定的のまま」(24%)を上回った。
 出身地別では、関東・東北・北海道・外国の出身者は「否定的」とする割合が他地域より高かった。島根原発への「不安」は72%あった。
 一方、エネルギー源としての原発の必要性を問うと、「必要」(86%)。原発の今後については「推進」(31%)や「現状維持」(37%)が、「少しずつ廃止」(24%)や「全面的に廃止」(7%)を上回った。
 (中略)
 ●脱原発、技術的に可能
 <上園昌武教授の話> 原発を「危険」と認識しても脱原発を考えない背景は、政府や電力会社による「安全神話」の一方的な宣伝や、日本政府が脱原発へ将来像を描けていないことがある。技術対策と経済活動の見直しによるエネルギー消費量の抑制と、再生可能エネルギーへのシフトに取り組むことで、脱原発を実現することは技術的に可能だ。学校教育や大学教育で、原発が抱える諸問題を真正面から取り上げ、エネルギー教育の内容を抜本的に変更することが求められている。