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ノボ村長の開拓日誌

2012-10-10

戸板を支える先生たち

 保育園の運動会っていいものですね。競争はあっても「落ちこぼれ」はいないんです。孫の運動会であれこれ教えられました。

 二人の孫が通う保育園の運動会。

 去年から放射能やら天候やらの都合で、近くの小学校の体育館で行われることになりました。

 それはそれで、子どもたちをまじかに見ることができるなど、良いところもありました。

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(お尻にくっつきぱなし、孫のナオ)

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 オープニングのソーラン節の踊りは、「よさこいソーラン」のような感じで、とても勇ましく躍動的なものでした。

 わが家に来たときは、孫がよく一人で練習していましたから、あ〜、これがあの踊りか!と、私も感無量でした。

 やがて、幼少のクラスから、まるでアヒルや、小鳥や、子犬がはしゃいでいるようなお遊戯やかけっこなどが続きます。

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 さて、そろそろ座った足もしびれはじめ、あくびも出かけてきたころ、いよいよ年長組の「障害物競走」がはじまりました。

 同じ歳でも、体のサイズは実に大小さまざま。

 それに運動神経もさまざま。

 なかには、とびきりの太っちょさんもいます。

 障害物競走には、背丈より30センチ以上も高い「戸板のぼり」なども入っています。

 太っちょの女の子は大変だろうな〜と心配して見ていました。

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 案の定、太っちょの女の子は、どうしても戸板を登れません。

 私は「これは絶対無理だ。先生はきっと脇を通してあげるに違いない」と思っていました。

 ところがです!

 先生たちは三人がかりで戸板を斜めにして支え、何とかしてこの子をほかの子と同じく戸板越えさせようと必死なのです。

 時間はけっこうかかりました。

 しかし、なんとか女の子は戸板を越えられたのです!

 会場からはもちろん大きな拍手。

 女の子もニコニコしていました。

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 私はハッと教えられたような気がしました。

 保育園には「一人の落ちこぼれもいない」と。

 いや、保育園では「一人の落ちこぼれもつくらない」と。

 競技はすべて競争の形式をとっています。

 それなのに、どんな子もみんな楽しんで一生懸命競技をしています。

 きっと、勝ち負けに関わらず、一人一人が「自分こそ主役」と思っているからなのでしょう。

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 最後の紅白対抗リレーにも工夫をしていました。

 太っちょさんや、走るのが遅い子がいるチームには、とくべつ足の速い子を最初と最後の二回走らせるようにして、ハンデを少なくしようと工夫していました。

 それでも途中アクシデントがあって、二回走った子のチームは負けました。

 足の速いリーダー君はよっぽど悔しかったのでしょう。泣いていましたが、太っちょさんも一緒になって、みんなで慰めていました。

 何かスポーツの原点でもある「チームワーク」の魂を見せてもらったような気がしました。

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(右端が孫のユウキです)

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 ふと、小学校の頃を思い出しました。

 あの頃の先生方はけっこうユニークでした。

 ハンデのある子をうまくかばってくれていたように思います。

 →ゆきおちゃん
 
 たぶん今でも、そのような工夫をしている先生は多いのでしょう。

 ところが今の世は、そんな先生方の活き活きとした姿や、子供や教育に対する情熱や理念が伝わりにくいようです。

 たぶん「いじめ対応」「モンスターペアレント」「競争至上主義」「政治的しめつけ」などでガチガチにされているせいかもしれません。

 この保育園の先生や園児のように、小中学校の先生も生徒も、一人ひとりが活き活きと交流できればいいのにな〜、と感じてしまいました。

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(運動会が終わって記念撮影する孫の一家)