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ノボ村長の開拓日誌

2018-02-03

ひまだれな私の愉しみ

 ひまだれ(暇を持てあましているという宮城県の方言)なので、ひまだれの詩を書いてひまつぶしをしてしまいました。。。

f:id:kawasimanobuo:20180203211615j:image:w360
(ミツバチの蜜蝋で作られたろうそくはほのかな香りがgood!です)

『詩集ノボノボ』より

ひまだれな私の愉しみ

 ひまだれだな〜〜〜

 困ってしまう、やることがない

 65歳となる今年、定年の意義を心底悟った

 二昔前は55歳、一昔前は60歳、今は65歳が定年

 これは実に合理的な制度だったのだと

 社会的理由ではなく、肉体的理由だった

・・・・・・・・

 こんな声が聞こえてくる

 「ひまなら やることいっぱいあるでしょう!

 趣味とかボランティアとか?」

 実は、その気になれないから

 ひまだれなのだ

・・・・・・・・・

 いつも眠いし、集中が続かない

 テレビも映画も小説も 惰性で眺めている

 社会や政治には、もう興味も怒りも感じない

 いつのまにか超長期的視点に変わってしまった

 簡単に言えば「あきらめ」だ

 私のすること、できることはただひとつ

 清き一票を投ずることのみ

・・・・・・・・

 これらの症状を自分なりに分析してみると

 「生きるために一生懸命仕事をしなければ」を

 金科玉条のようにして生きてきた

 仕事中毒人種(最後の世代かも)特有の

 シゴトレス・シンドロームがきっとある

 それと運転手から乗客に替わる年代ゆえの

 過渡期の症状でもあるのだろう

・・・・・・・・

 すでに5年前60歳で退職した同級生に

 年に数回ある飲み会で何度も聞いた

 私だけでなく他の連中も

 「毎日何してんのや?ひまで大変じゃないのか」

 そのたび彼は答える

 「それがさ〜全然そう感じないんだ」

 さらに詳しく聞くと、

 毎日二時間ぐらいの散歩、毎月一回のケントス

 後はたまに図書館で雑誌見だけ、だそうである

 奥さんは?と聞けば、韓国ドラマだけらしい

 (どっちも飽きないの!?)

 合点はゆかぬが、一縷の希望を感じさせてくれる夫婦だ

・・・・・・・・

 この友人の話には深い意味があるのではと

 最近思うようになってきた

 もしかしたら、こういうことかも

 「ひまだれを何かで埋めるのではない

 ひまだれを薄く長く伸ばしながら

 ひまだれに自分を混ぜ込んでいくのがコツさ」

・・・・・・・・

 無為に耐える緩慢(かんまん)、ボケ、無感動こそ

 老後を楽に生きる秘訣かもしれない

 他人が見れば悲しく寂しく思うだろう

 なんて無意味で惰性的で弱った人生なのだと

 しかし、弱っていく身体と脳みそで

 長い年月を過ごしていくためには

 美味しい酒を水で割るように

 薄く弱くしていかないと

 人生酒場に長くいられないことだろう

・・・・・・・・

 さて、ひまだれ初年兵の私にも

 ささやかな愉しみはある

 夜、食事前にわが部屋の電気を消して

 蜜蝋ろうそくや、ろうそくランタンを灯す

 座敷の奥には、やはりランタンのような灯りを発する

 SONYグラスサウンド・スピーカを置く

 けっこう大音量にして

 背中で洋楽を振動とともに聴いている

 熱燗を一合、一時間かけてなめながら

 無為無想にひたる

 それが私のゴールデンタイムだし

 老後への「慣らし運転」の時間でも

 あるわけですよ。。。

 →ノボ村長の「詩集ノボノボ」