背広姿でプチ登山 その12(あっという間に頂上!権現森)

 「仙台近郊に佳き里山いくつかあり」とわがバイブル『宮城県の山』で知りました。さっそく一番楽そうな「権現森」へ登り口の下見に向かったのですが、下見どころかあっという間にてっぺんまで登ってしまいました。
 (「背広姿で・・・」というタイトルは最初背広姿で登山をしたことに由来します。その後はハイキング風に着替えて登っておりますがシリーズ名としてそのまま使っております)
 今年第三座目の登頂です。(登頂といえるかな〜?)
 
 前回登山は千メートル近い「荒雄岳」、わが股関節にはヘビーでした。。。

 しばらくは楽ちんな山登りをしようと思い、目を付けたのが仙台近郊の「権現森(ごんげんもり)」(標高314メートル)です。

 ガイドブック『宮城県の山』によれば、初心者ピクニックレベルの低山のようです。

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 今年の九月に定年退職する私は、ただ今「着陸準備中」または「整理体操中」みたいなものでして、毎日昼前には「さらば会社」です。(仕事がなくなるのも実に寂しいものですが)

 途中のコンビニでいつものようにおにぎり2個と水を買い、さっそく仙台方面へと向かいました。

 さて、大都市仙台は独立峰の裾野のごとく郊外でさえ都会の延長です。

 車はビュンビュンひっきりなしで、街並みはハイカラで、おなじみのショッピングモールやら飲食チェーンやらが並びます。

 最近はどの町、どの郊外に行っても同じような光景。。。車で走っているとそのワンパターンにぐったりしてきます。

 「分け入っても分け入っても青い山」(山頭火)ならぬ「分け入っても分け入ってもイオンの山」か。。。

 今や、都市風景が「第二の自然」になっているのかもしれません。

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 青葉区南吉成5丁目から少し細道に入って、登山口のひとつである「活牛寺(かつぎゅうじ)」というお寺に着きました。

 お寺のそばの空き地に車を駐めて12時25分登山開始です。

 登山道入り口のなんとド派手なこと!

 とはいえ、山道に入れば別世界、あ〜〜ほっとするな〜〜自然の中は。

 熊よけの鈴を鳴らしながら、錫杖ならぬノルディックポールをついて山道をただ一人歩く私。

 私以外誰もおりません。

 登り口がお寺だったせいもあり、つい一句。

 「権現に巡礼のごと寺より登りけり」

 この山(というか森)はとってもなだらかで超ビギナー向けです。

 途中、仙台名物?「太白山」を望める場所がありました。(近いうちに行こうっと!)

 一休みしようと思ったらもう頂上間近!

 近くの中学生たちが林業実習でつくったベンチがあります。

 そこには望遠鏡がたくさん!と思ったら目標物に向けて固定したただの空洞パイプでした。

 ここから5分くらいでもう頂上らしいです。

 頂上には大きな「あずまや」がデ〜〜ン。眺望はほとんどありません。

 登頂感はかなり希薄なのですが、まずは12時55分、標高314メートにたどり着きました。

 コースタイムは30分でしたが、はじめて同じ時間で登れました!

 先ほどのベンチで仙台の西の外れを眺めながらおにぎり2個の昼食です。

 下りはこれまたコースタイム通りの25分でした!

 ま〜今までで一番楽な山登り、というよりハイキングでありました。

 この権現森にはもうひとつの頂「権現森南峰」があるようなので、近いうちにそちらにも登ってみたいものです。

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 →背広姿でプチ登山
 →背広姿でプチ登山2
 →背広姿でプチ登山3
 →背広姿でプチ登山4(頂上間近)
 →背広姿でプチ登山 その5(薬莱山に登頂!)
 →背広姿でプチ登山 その6(おこま山に登る)
 →背広姿でプチ登山 その7(たっこ森に登る)
 →背広姿でプチ登山 その8(笹倉山に登る)
 →背広姿でプチ登山 その9(倒木だらけで道に迷う)
 →背広姿でプチ登山 その10(ツツジの徳仙丈山でMy山開き)
 →背広姿でプチ登山 その11(荒雄岳に登る)