レッツくん、祝卒業!

別れと旅立ちの春三月、「勉強中だよ!レッツくん」ついに最終回となりました。 7年間150話にわたり、お読みいただいた読者の皆様はじめ、漫画を描いてくれたゴリランジェロことknox代表中嶋敬之さん、会社のメルマガに連載していただいた株式会社レッツ…

ゆうきの疑問

数日前はお彼岸の墓参り、昨日は義理の叔父の納骨がありました。葬儀やお墓について、考えは人それぞれでしょうが、私個人はとても愛おしいものだと思っています。お彼岸の時、お墓参りを疑問に思う孫にこんな話をしました。 「過去の歴史や人のことを私たち…

SF画廊「ガス・ステーション」

エドワード・ホッパー「ガス・ステーション」(1940) (夕暮れの店じまい) 夕方5時、この季節だとあと一時間もすれば日が暮れる。マシューは家業である給油所の店じまいをしている。 ホースに残ったガソリンを丁寧にタンクに戻した後、きつく締められ…

売るだけが営業ではない

今までなかったものを売るから商いになる。今までだれもやっていなかったことをするから商いになる。その原点をもう一度思い起こしたいものです。 (参考) 2コマ目の岩機ダイカスト工業について書いた私のブログから抜粋。 →技術者が営業マンの会社 社長さ…

思いがけない「リスク」の語源

「リスク」とは「危険!」、だから避けるべきものと思っていました。ところが、語源をたどるとその反対らしい。。。リスクの語源を教えてくれた「会計の世界史」にはこう書かれています。15世紀のイタリア、レオナルド・ダ・ヴィンチが活躍していた頃の話…

SF画廊「ニューヨークの映画館」

エドワード・ホッパー「ニューヨークの映画館」(1939) (ニューヨーク・ムービー) 濃紺に赤いストライプがきいた粋な制服を着たケイトは、上映が始まり仕事が一段落したところだ。階段そばのロビーで、右手を頬に当てながら目をつむり、もの思いにふ…

困ったときこそ「シミュレーション」

コロナ禍でお先真っ暗な状況が続いている現在、多くの経営者は「何とかしなければ。。。悠長なことなどしている余裕はない」と考えます。今を乗り切ることに精いっぱいであることは私にも痛いほどわかります。 しかし過去を思い出してみれば、バブル崩壊、リ…

SF画廊「ナイトホークス」

エドワード・ホッパー「ナイトホークス」(1942) (フィリーズバー) 1920年9月下旬のシカゴ、まだ夜の10時である。オフィスが多い東三番街にあるフィリーズバー。このへんでは玄人好みの店として人気があった。渋いやつらがワンショットのウイ…

得な損、損な損

もしかしたら、「損得」とは「呼吸」みたいなものではないでしょうか。損は「息を吐くこと」、得は「息を吸うこと」。肺の中が空っぽになるから新鮮な空気を吸い込める。そうすると「損は得のため」ということになるのでは? 受験でも仕事でも、うまくいかな…

超お勧め!!「会計の世界史」

久しぶりにすばらしい本と出会えました!それは「会計の世界史」(田中靖浩著 日本経済新聞出版)です。とにかく読みやすくておもしろいです。 出会いのきっかけはNHKラジオをスマホで聴ける「らじる★らじる」でした。夜中眠れぬことが多い日々、サイト内の…

何かほしけりゃ取りに行け

ウィル・スミス主演の「幸せのちから」という映画を(ネットで)見て、心に刺さる言葉に出会いました。父から息子への最高のプレゼントであったことでしょう。 同時に私は、小学生のころ母親によく言われた言葉を思い出しました。 何かでめそめそしていると…

SF画廊「日ざしを浴びる人々」

エドワード・ホッパー「日ざしを浴びる人々」(1960) (日ざしを浴びる人々) 1944年の秋、画家エドワード・ホッパーは、ネバダ州ロスアラモスにいた。マンハッタン計画に従事する研究者たちを慰安するために彼の個展が開催されたからだ。 この数年…

苦笑い「未来戯画集」

SF好きのK氏はこのところ毎晩変な夢を見るようになった。その夢はすべて未来の日常光景。おかしすぎて夢を見ながら笑ってしまう。それで夜中に目を覚ましてしまうことがある。せっかくだからと、K氏は夢を記録しておくことにした。 野田昌宏編集・著「S…

新しい楽しみ増えました!

新年おめでとうございます。昨年はコロナのせいで人付き合いがとても減ってしまいましたが、そのかわりに一人サイクリングがだいぶ増えました。 計算したら、昨年はトータル128日も自転車乗りをしていました!われながらびっくりです。おかげで体重も減っ…

批判するより励ましを

今年の5月のことですが、ネットで平野啓一郎さんのこんな投稿を読みました。大変心を動かされ、今回の話を書くきっかけとなりました。 2020.5.2 平野啓一郎 かつて戦争を体験した世代のかたは「生きていくために必死で何でもやった」と話されていましたが、…

取り戻したい「心意気」

コロナのせいで仕事戦線異状あり。こんな時こそ、前の時代の「心意気」が大切と思うんです。 先生「今は仕事を適性や待遇、居心地などであれこれ比較し、自分中心で考える。ところが、わしらの頃は生きるのに必死で、そんな選択などできない。かわりに、よう…

頭がいい? 考えがいい?

最近よく耳にする「アッタマわる~~」という言葉は、差別用語みたいでとても下品に感じます。自分は頭がいいと思っているのでしょうね。 でも本当に頭がいい人は「上には上がある」ということをよく知っていますから、こんな言葉は絶対に使わないはずです。…

未来からの手紙「効率化の果てにある未来」

「さてと、、、今日は届いているかな?」私の朝は玄関前のポストを確認することから始まる。たぶん多くの人と同じように。しかし、ポストの中に確認したい物は、私以外の人とはまったく異なる。それは未来から届く手紙だから。 →この話の経緯 ・・・・・・・…

ユニークな視点の仏教史

プロ野球シーズンも(私てきには)終わり、夜の時間をどうつぶそうか悩むようになりました。そんなわけで、またブログ書きを始めようと思っています。 文章というのは、武道、芸事、料理などと同じで、しばらく書いていないと筆(タイプ)が進まなくなるもの…

土手道をGoToトラベル!

今日は最高の秋日和!気温は少し寒いですが、午前10時半、愛馬オフタイム(自転車です)にまたがり、いざ古川へ! 愛馬オフタイムとは、13年前に購入したPanasonicの電動アシスト自転車です。最近スポークが何本か折れているのに気づき、前車輪、後車輪とも…

引き出しを増やそう

こんな話を書きながら、自分自身の引き出しが実は足りなかった。。。と悲しんでいる今の私です。 退職してから二年たちます。ただでさえ付き合いが希薄になるのに加え、コロナのせいで家族以外と会うこともまれなこの頃です。 時間はあふれるほどあるのにす…

会議は人を育てる

人材を宝石にたとえてみましょう。大きな企業に集まる人材はすでに磨かれた石です。小さな企業に集まる人材はまだ土まみれの原石です。 すでに磨かれた石は自分自身で輝きを増していきます。しかし、土まみれの原石はみんなで磨いてあげなければ輝きはじめる…

床屋さんの免許皆伝

30年以上も通っている床屋のご主人が昨年から体調を崩され、行くたびに奥さんや息子さんに容体を聞いています。床屋さんは毎月一回会うわけですから、一番親しい友人と言えるかもしれません。季節の変わり目なので悪化しないようにと願うばかりです。 今は…

計画あって自由あり

月~金の仕事があって土日の休みが価値を持つ。 まったくそのとおりだな~~~と、つくづく思う旗本退職男の私です。。。 登山なんかもそうですよね。 9割の計画あって1割の自由な冒険を楽しめる。 ビジネスもそのとおり。 余白を生み出さずに自由な冒険を楽…

孫の誕生祝は「失敗図鑑」

もうすぐ14歳になる孫。誕生祝に「失敗図鑑」という本をあげることにしました。 惹かれるタイトルですよね。 キャッチコピーもイカしてます。 「すごい人ほどダメだった!」 人生ってやつは、だれでも失敗のほうが多いに違いないはずです。 ところが、だれ…

ショートSF「愛しき宇宙人シッダールタ」

(最終講義) 階段教室の教壇に立ったナカムラ教授は、はずした眼鏡をハンカチで拭き、かけ直した後、演台に両手をついた。一呼吸置いてから、聴衆の学生や教職員一人一人の顔をゆっくりと見回した。 ナカムラ教授は東洋思想の世界的権威で、クラーク記念大…

「余分に儲けるな」は、なぜ?

一コマ目のテレビに出ているカリスマ経営者は、日本初のファミレスチェーン「すかいらーく」創業者で、現「高倉町珈琲」会長の横川竟(きわむ)氏です。たしか?「カンブリア宮殿」で見ました。 「余分に儲けるな」という言葉は、共感する人も反発を感じる人…

作家の顔そのままの短編集

作家の顔と作品の印象がぴったり一致する!それはルシア・ベルリン著『掃除婦のための手引書』という本です。そもそもこの本をなぜ求めようとしたかというと、新聞の書評欄に出ていた著者のポートレートにいたく惹かれたからでした。 新聞の書評欄に載ってい…

稟議(りんぎ)のわけ

ITによる業務改善には、「温故知新」ならぬ「温故創新」というコンセプトもありではないでしょうか? 「温故知新」(おんこちしん)とは、前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること。 「…

ショートSF「未来からの手紙 ”コンビニ・ルネサンス”」

「さてと、、、今日は届いているかな?」私の朝は玄関前のポストを確認することから始まる。たぶん多くの人と同じように。しかし、ポストの中に確認したい物は、私以外の人とはまったく異なる。それは未来から届く手紙だから。 →この話の経緯 ・・・・・・・…