ナンダロウアヤシゲな日々

◎この日記は、ライター・編集者の南陀楼綾繁が書いています。
◎新刊『町を歩いて本のなかへ』(原書房)発売中です。
◎著書『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)、『谷根千ちいさなお店散歩』(WAVE出版)、『小説検定』(新潮文庫)、『ほんほん本の旅あるき』(産業編集センター)、『路上派遊書日記』(右文書院)、『ナンダロウアヤシゲな日々』(無明舎出版)、『老舗の流儀 戦後六十年あの本の新聞広告』(とうこう・あい監修、幻冬舎メディアコンサルティング)、編著『チェコのマッチラベル』(ピエ・ブックス)、共著『ミニコミ魂』(晶文社)。
◎ご感想・ご連絡は南陀楼綾繁 まで。
◎「不忍ブックストリートの一箱古本市」は毎年春に開催します。
詳細は不忍ブックストリート公式ホームページもしくは、しのばずくん便りをご覧ください。
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2005-01-31 インタビューで元気に

朝、銀行に寄り、家賃に振込みをしてから仕事場へ。今日のインタビューの下調べしてるうちに1時過ぎる。神保町に出て、〈ふらいぱん〉でむつ煮定食+冷奴を食べて、三省堂へ。4階のデザイン書売り場のあたりで、本づくりの本と変わったカタチの本を並べてフェアをやっている。松田行正さんの牛若丸の本や、祖父江慎さんが手がけた変形本など。ちょっとオモシロかった。


2階の〈ピッコロ〉で、カメラマン桜井さん父子と待ち合わせ、車に乗せてもらい、神田警察前にあるG社を訪ねる。住所表示を見ながらたどり着いたら、前に〈オヨヨ書林〉が入っていたビルの隣じゃないか。ココでHさんのインタビュー。興味深いハナシがたくさん聞けた。途中雑談もはさみながらだったので、終ったら6時半になっていた。出版の先達からハナシを聞くと、すぐに元気が出てくる。きっと単純な性格なんだろう。


千代田線でウチに帰り、自転車で買い物に行く。ついでに、コンビニにも寄って「タイムスリップグリコ」を2つ買う。じつは昨夜も散歩のついでに二つ買った。昨夜は『POPEYE』と『少年画報』、今日は『OLIVE』とまた『POPEYE』だった。いちおう揃えてみたいとは思う。晩飯はモツ煮の残りと、生協で買った鰯の竜田揚げ、木綿豆腐をちぎってフライパンで炒めたもの(ちょっと失敗)。旬公が最近やっているので、ぼくも土鍋でご飯を炊いたのだが、水加減が難しく、少し固かった。


〈月夜と眼鏡〉さんに借りた、《ダウンタウンごっつええ感じ》のDVD(vol.1)を観る。なんと2枚組。「24時間、体育館で生活」という罰ゲームがメイン。これ、再放送も含めて2回ぐらい見てるのだが、大のオトナがあほらしいことに一生懸命な様子が笑えて、最後まで見直してしまった。あと、図書館で借りた、友成純一『人間・廃業・宣言』(洋泉社)を読む。塩山さんの書くとおり、自分の悲惨な生活を書いた部分がめちゃくちゃオモシロイ。映画評論としても鋭い指摘が多かったが、「人間廃業」というテーマにこだわって何度もそのことを書いているワリには、全体がそのテーマによって貫かれていないという気がした。むしろ、個別の監督論として気楽に読むほうがいいかも。ココまで日記を書いたら、目が疲れてきたので、終り。


忘れてた。旬公が「中尊寺ゆつこが亡くなったってニュースでやってた」というので、調べてみると、たしかにガンでなくなっていた。42歳だった(http://www.yomiuri.co.jp/obit/news/20050131zz23.htm)。大好きというワケではなかったが、「おやじギャル」というコトバをつくったことも含め、バブル期の若い女性の本音を体現するマンガ家であったことはたしか。ぼくが聴いたことがないが、マンガ家の前には、「ロシアバレエ団」というバンドをやっていて、ナゴムレーベルからレコードも出している。平田順子ナゴムの話』(太田出版)では、このバンドについても触れられていたと記憶する。

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2005-01-30 東京の「明るい荒廃」

朝9時に起きて、日暮里図書館へ。ここの閲覧席は、カウンターで座席券をもらって使うシステム。『新潮45』2月号の小谷野敦コラムがおもしろい。前号で中島義道が書いたことへの反論なのだが、途中から中島が関わり、小谷野も講師をしたある勉強会への罵倒にすり変わっている。小谷野を批判した松沢呉一の本を出しているポット出版社長編集者が会場に来たことに対して、主宰者(小浜逸郎)に苦情を言ったとあるが、そういうふうに、自分の小心さを文章に書いてしまうトコロが好きだ。


荒川区関係の本をパラパラ見る。地域の歴史本を読むと、これまで知らずに歩いていた場所をまた違った目で見られるようになるのがオモシロイ。しかし、この種の本は概してそっけない造りが多く、知りたいことに一発でアクセスできないことも多い。南千住の「コツ通り」の由来を知りたかったが、きちんと書いてある本は見つからなかった。ウチに帰ってネットで検索すると、「小塚原(こつかっぱら)を略した」ものだとか、「小塚原刑場にあった火葬場に因んで骨(こつ)と付けられた」だとか、いくつも記述が見つかる。もちろん俗説も多く含まれているだろうが、取っかかりの情報が得られることがアリガタイ


こないだ図書館で借りた『目で見る荒川区50年のあゆみ』で、1980年代のこの辺りの写真が載っていて、中華料理屋とその隣の立ち食いそば屋が写っていた。「この頃からあったんだなあ」と旬公と話していたんだけど、今日帰りに日暮里駅のロータリー前を通ると、再開発で駄菓子屋横丁の一帯が取り壊され、この二軒も消滅していた。今後この一枚の写真を見るときに、ココに新しい建物ができてその風景になじんでしまったヒトと、この二軒のことをかろうじて記憶にとどめているヒトとでは、まったく違う感じ方をするだろう。


こんなことを考えたのは、図書館の閲覧室で、小林信彦の『家の旗』(文藝春秋)を読んだからかも。とくに冒頭の「両國橋」では、変わってしまった風景への違和感(というより恐怖)がなまなましく描かれている。最後で、両国橋を人形町側から〈下る〉のではなく、本所側から〈上る〉(これは主人公にとって初めての体験である)ときの恐れが、次のように書かれる。


浩一の行く手にひろがるのは、祖父が胸をときめかせつつ望見した町並みとは似ても似つかぬ眺めであった。(略)かつてそこに町があり、犇いていた人間たちのあがきや苦しみがあったことを証するものは、なにひとつ残っていなかった。明るい荒廃とでも呼ぶほかない景観に向って歩を進めるのは、ある苦痛をともなった。

他の三篇(「家の旗」「決壊」「丘の一族」)もそれぞれ興味深く読んだ。ただ、「決壊」で、主人公の妻の一族について、「容子の父が出雲地方の出身であることも、修には自分たちの将来にとって暗示的なものに感じられた」という一文は意味不明だなあ。山陰だから暗いってコトか?(じっさい、小林信彦の奥さんは松江出身らしいけど)


昼飯はパスタ。《噂の東京チャンネル》を見ながら。〈古書ほうろう〉のミカコさんから借りた加藤伸吉『流浪青年シシオ』全2巻(講談社)を読む。このヒトのマンガは好きだが、この作品(1996年)は知らなかった。ヤケっぱちでオフビートな感じがいい。風呂に入り、旬公がインドで買ってくれたシャツとベストを着て、4時過ぎに出かける。池袋に出て、〈光芳書店〉に寄り、ネットで注文した『目で見る荒川区50年のあゆみ』を750円で、店内で見つけた『文学で探検する隅田川の世界』(かのう書房)1200円を買う。


ジュンク堂書店〉に行くと、すごい混雑ぶり。仕事の本や歴史散歩の本、谷沢永一『雉子も鳴かずば』(五月書房)、高平哲郎『植草さんについて知っていることを話そう』(晶文社)などを買うと、かなりの額に達してしまった。文学の棚で、谷沢永一『遊星群 時代を語る好書録』(和泉書院)というスゲエ本を見つけた。明治篇・大正篇が一冊ずつ、各巻1200ページ、15000円という代物。パックされていてナカは見られなかったが、谷沢永一が長年蒐集してきた「雑著」を紹介しまくる本らしい。コレは借金しても買うしかないだろう。しかし、今日は荷物が重くなるので、ヤメておく。


新宿小田急に乗り換え、下北沢へ。ちょっと早めに着いたので、〈マサコ〉でコーヒーを飲む。そのあと、『ぐるり』の五十嵐さんと合流して、〈Lady Jane〉へ。ライブハウスというよりはバーである。大人の雰囲気。予約しておいたので、ピアノの真横に座れた。満員になったところでライブ開始。まず、渋谷毅ピアノソロで数曲、そして小川美潮が登場。休憩を挟んで2セット、「Four to Three」「おかしな午後」「窓」などソロアルバムの曲や、「三月の水」というボサノヴァなどをやった。年末の〈JIROKICHI〉で聴いた曲も多いが、バンド編成で聴くよりも、このコンビのほうがイイと思う。小川美潮の声の深みを、渋谷毅ピアノが引き出しているようで……。「マイ・ディアー・オプティミスト」とかいう曲の歌詞が、二人の関係を象徴してるようで可笑しかった。アンコールでは、友達の金子マリが飛び入りして喋っていった。とてもいいライブだった。今年はこのコンビでレコーディングしてくれないかな。終ってから、『ぐるり』を小川美潮さんに手渡そうかなと思ったけど、できなかった。この小心者が。


五十嵐さんと駅で別れ、千代田線で帰ってくる。明日からはまた、やらなければならないことが、たくさんある。ペシミストよりはオプティミストの気合で頑張るか。

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2005-01-29 「一箱古本市」大家さんへのあいさつ回り

10時ごろに起きて、布団の中で本を読む。12時前に出て、よみせ通りの〈月夜と眼鏡〉(http://www015.upp.so-net.ne.jp/tsukiyotomegane/)に行く。といっても、ココはべつに店ではなく、ご夫婦が住んでいる一軒家だ。昨年秋の「谷中芸工展」の期間中、その一部屋を「気まぐれ図書館喫茶」として開放した。奥さんの実由樹さんが、われわれの「不忍ブックストリート」計画に協力を申し出てくださったので、今日はその下見である。


よみせ通りから路地を入ってスグのお宅で、門から玄関までのスペースがたっぷりある。ココに「一箱店主」の古本を置かせてもらうコトにする。中に上げていただき、四畳半の和室でコーヒーお茶をご馳走になる。風情のある本棚に、愛着のある本がきちんと並んでいる(あとで、「本の背表紙が見える部屋ってイイねえ」と旬公と何度も嘆息した)。実由樹さんが、「これ観ませんか」とぼくに《ダウンタウンごっつええ感じ》のDVDを差し出す。この日記を読んでくださってるそうで、趣味がバレバレである。旬公はご主人と横溝正史のハナシに興じて、横溝の原作の映画DVDを貸してもらっていた。


そのあと、他にやるべきコトはあるんだが、せっかくだから今日のうちに「不忍ブックストリート」のことで回っておくか、ということになり、〈NOMAD〉→〈オヨヨ書林〉→〈花影抄〉→〈ギャラリーKINGYO〉→〈イリアス〉→〈乱歩〉→〈タムタム〉の順に回って、地図を置かせてください、「一箱古本市」の「大家さん」(場所を提供してくださる店)になってくださいと、お願いする。おかげで、3ヵ所でお茶コーヒーを飲んだ。みなさん、思った以上に好意的な反応だったので、この企画はうまくいきそうだと、ウレシクなった。しかしこれから、4月の地図発行、ゴールデン・ウィークのイベント開催に向けて、準備しなければならないコトがたくさんある。「不忍ブックストリート」にご興味をお持ちの方や、「一箱店主」の参加希望の方は、とりあえずぼくまでメールkawakami@honco.net)をください。順次、お知らせをお送りします。


谷中コミュニティセンター図書館に寄って、帰る。晩飯は、昨日旬公が芝浦でもらってきたモツ煮込みと、ぼくがつくった厚揚げ焼き。後者は、昨夜の《タモリ倶楽部》の「豆腐屋で飲む」という企画で、タモリがつくっていた豆腐料理がやたらウマそうだったので、さっそくマネしてみたもの。10時過ぎ、〈古書ほうろう〉にカートを引いていき、不要な本を売って、昨年夏のイベント以来、奥に置かせてもらっていた展示用の本を詰め込んで帰る。でも、まだ何箱もあるんだよなあ。「古書モクロー」の本も少し入れ替える。


この数日、コンビニで「タイムスリップグリコ 思い出のマガジン」を探していたのだが、どこにも見つからず、今日セブンイレブンで見つけて2つ買った。一箱に一冊ずつ、縮小で復刻された雑誌が封入されている。『ARENA37℃(アリーナサーティセブン)』と『4年の学習』だった。前者が中綴じ、後者が平綴じと、製本方法まで再現されているコトに、ちょっと感動。記事ページは小さすぎて読めないが、グラビアの本文ぐらいならなんとか読める。『4年の学習』の「めいたいんてい荒馬宗介」シリーズのマンガは、山口太一という人が描いている。このヒト、小学生のときにぼくが愛読していた『こちらマガーク少年探偵団』(あかね書房)のイラスト担当していた。懐かしい。


【今日の郵便物】

★古書目録 楽葉会(名古屋

塩山芳明さんより 『記録』2月号

今回の書評で紹介されている友成純一『人間・廃業・宣言』(洋泉社)は読みたい。

2005-01-28 偏差値の低い会話

今日は自宅で仕事。朝起きてから、旬公とくだらないハナシをあれこれ。どれぐらいくだらないかと云えば、偏差値30ぐらい(適当な値です)。ナニしろ、甥や姪と交わす会話(これは40ぐらいか)よりも低いんだから、人様にはとても聞かせられぬ。10日間、そういうくだらない会話に飢えていたので、なんとなく楽しい。


昨日のエンテツさんの日記http://enmeshi.way-nifty.com/meshi/)を見たら、一昨日の夜、池袋のホームで埼京線東武線を間違えたのを、ぼくのせいにしている。冗談じゃないっすよ、オレが「埼京線終ってるんじゃないの。あれホントに埼京線なの?」と訊いたのに、「あれは埼京線だよ、うん」と力づよく決め付けて走っていたのは、エンテツさんじゃないですか。「だいたい埼京線には準急なんかないのだし、あの位置に埼京線があるはずないじゃないか」なんて云われても、知らねーよ。だいたい埼京線なんて乗らないし。どの飲み会でも、ぼくとエンテツさんはいつも帰る方向が一緒なので、しょうがなく「介護係」を買ってでてるのに、逆恨みもはなはだしい(笑)。それでもちゃんと(事故のおかげとはいえ)ウチに帰りつくあたりは、よほど帰巣本能が発達してるらしい。


日暮里の〈花みずき〉で旬公とお茶コーヒーではなく抹茶セット)してから別れ、駅の反対側の荒川図書館へ。ところが、地図を見ても一向に行き着けず、自転車でその辺をぐるぐる回る。10分近く経ってようやくたどり着く。小ぢんまりとした図書館。昨夜メールリクエストした本(南千住図書館所蔵)が、もうこちらに届いている。画面では「一週間ぐらいかかることもあります」とあったが、翌日に届くのであれば、かなり使いでのあるシステムだ。


急いで西日暮里まで戻り、駅でK社のTさんと待ち合わせ。路地の中にある喫茶店に行く。普通の家をそのまま喫茶店にした店で、前から気になっていた。雰囲気がいいし、コーヒーも美味しい。Tさんに目次案を見せてもらう。ある人物の研究本で、そのなかに書かせてもらうコトになりそう。この目次どおり実現すればイイ本になるだろうな。〈古書ほうろう〉にご案内し、店の前で別れる。〈ときわ食堂〉でビールとブリ照り焼き、ほうれん草のバター炒め。そのあと、生たらこと半ライス、豚汁。ああ、ウマイ。


帰りに生協で買い物したが、ウチに帰ってしばらくしてティッシュペーパーの5箱セットを置き忘れてきたことに気づく。さっきの喫茶店でも、マフラーを忘れて採りに戻ったのだ。ナニやってんだ。セドローくんの日記http://www.w-furuhon.net/wswblog/cat_60miseban.html)に、中目黒で飲んだハナシが。なんだよ、麗しき女性ばっかりが集まってるじゃないか。断言してもイイが、セドローくんはこういう華やかな飲み会にぼくを誘ってくれたコトがない。わりとガーリーな趣味なのに、なぜ誘われないのか。きっと「むさくるしい男と飲むとき用」のメンツに分類されているのだ、間違いない、とひがむ。


旬公が出かけているので、図書館の本を読む。安原顕『決定版 「編集者」の仕事』(マガジンハウス)。もともと白地社から出た同題の本を大幅に増補したもの。読むのは2回目なので、さまざまな発見あり。マリ・クレール』のデザインを担当して、その後マガジンハウスで多くの雑誌担当する事務所CAP」を安原に紹介したのは、海野弘さんだったというハナシも(ご本人から聞いたことはあるが)、そのひとつ。しかし、オモシロイことはたしかだが、この本、かなりつくりはズサンだ。文芸誌『海』についての章は、後半の目次紹介と、前半の回想で同じコトを書いてたりする。改訂ではなく、継ぎ足しなのだ。しかも、この目次紹介自体、間違いがある。1979年9月号に、「色川武大追悼」というタイトルがあり、小島信夫田中小実昌が書いているコトになっているが、ンなわけはない。色川武大の亡くなったのは1989年だ。本書にも、あとのほうの『海』目次でもう一度色川の名前が出ているから間違えるほうがオカシイ。


また、自分とは疎遠になった著者を「才能が枯渇した」などと罵倒したり、吉増剛造の『全詩集』を「全巻タカった。編集者でタカったのは、おそらくぼくだけだろうと誇らしく思った」などと書いている(あとがきで、しゃあしゃあと編集者は「書籍を含むいわゆる教養費に、月最低でも二十万円はかけてほしい」と要求してるくせに!)。書評誌『リテレール』をやめたあとに、会社が著者の原稿料印税を支払ってなかったことを知ったと何度も書いているが、在籍時に著者からの要求がなかったはずはない(ただし、メタローグという会社の不誠実さは、ぼくも体験している。この本に出てくる「馬鹿スタッフ」Y(たぶん同一人物だろう)とはケンカしたことがある)。亡くなったから云うわけだが、成し遂げた仕事は尊敬するが、会ってみたいとは一度も思わなかった。


これも、図書館で借りたビデオ《奥様に知らすべからず》(昭和12、渋谷監督)を愉しく観て、『目で見る荒川区50年のあゆみ』(荒川区史資料1、1982)をパラパラ昭和初年代からの写真がたくさん入っていて、興味深い。とくに自転車でよく走っている、宮地ロータリーの移り変わりが一目瞭然なのがオモシロかった。西日暮里の駅前交差点が、1980年代からあまり変わってないコトも確認できた。あと、町屋に関してだけ、昭和10年代子ども写真が入っていたが、これは奥付に写真提供者として載っている桑原甲子雄が撮ったものかもしれない。この本、これから何度も見直しそうで手元に置いておきたいので、「日本古本屋」で検索して即注文する。やっぱりすべての本を図書館で、というワケにはいかないな。


【今日の郵便物】

★『エルマガジン』3月号

今月から「京阪神本棚通信」で、山本善行さんのコラム「天声善語」がはじまる。編集のIさんによれば、〈calo〉での書店員ナイトのときに、このタイトルはぼくが云ったものらしい。すっかり忘れていたが、今度山本さんに会ったときに奢ってもらおう。

中村よおさんより 『トオリヌケ・キ』

篠原章『日本ロック雑誌クロニクル』について、「目ウロコ本」と絶賛しながら、「せっかくこんな深い本なのに、この注釈は駄目だ! こんなもんなくてもよく知らない人も絶対面白いのだから……」と。さすが。

大竹美緒さんより 展覧会「決戦は月曜日!」展のお知らせ

赤坂ギャラリー〈舞庵〉(http://www.my-an.com/)で、2月8日〜13日

副題は「ときめきバレンタインを準備する乙女3人展」とよく判らないけど。

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2005-01-27 お迎えは眠気とともに

昨夜2時ぐらいに寝て、起きたのは6時過ぎ。眠い。日暮里駅に出て、京成線のホームへ。20分ぐらい待って、スカイライナーに乗る。あとで考えたら、その前の特急に乗るほうが安くて早かった。8時に成田空港に到着。到着ロビーで30分待っていると、ようやくカートに荷物を積んだ旬公が出てくる。元気そうでなにより。特急に乗ると、旬公がインドでのことをアレコレと話す。まだテンションの高い状態が続いているみたいだ。一度ウチに帰り、30分ほどヨコになってから、シャワーを浴びて仕事場へ。


電車のナカで、芦原すなおの『月夜の晩に火事がいて』(創元推理文庫)を読了ミステリとしては三作目にして、初の長篇。何年も帰らなかった故郷に戻るときの気分が身に染みるし、方言のユーモラスな響きを生かした会話に何度も笑う。謎解きはまあ平凡ではあるが、小説として傑作だ。これだけ長い(520ページ)ものを一気に読ませる。それにしても、この作品、1999年マガジンハウスから出ていたなんてまったく知らなかった。こういう掘り起こしをやってくれるのが、創元推理文庫のいいところだ。


国際共同出版の仕事で世話になったリンさん(女性)が、故郷大連に帰るので、お別れに食事に行く。向こうで出版や国際交流の仕事をやりたいとのこと。会議を終えて、江戸川橋まで行き、打ち合わせ。途中、携帯電話が入り、一度延期になったインタビューを来週月曜日にやるコトになった。慌てて、カメラマンに連絡を取る。バスでウチまで帰ってくる。


旬公と〈千尋〉に行って、夕食。そのあと、〈古書ほうろう〉に寄って帰ってくる。日常が戻ってきたカンジだ。テレビで途中から《ダイヤルM》を観るが、ものすごく眠くなって、寝てしまう。


【今日の郵便物】

★『ぐるり』2005年2-3月号

南陀楼綾繁「ふたたびの音」が開始。第一回は小川美潮について。さて、どう読まれるか。

2005-01-26 「塩の字」毒宴会

今日で10日間の独身生活も終り。一人分スペースが余ったところに、本の山を100冊ぐらい移動させていたのだが、結局ホトンド整理できずに、また奥に戻してしまった。ナニやってたんだ。12時過ぎに仕事場に行き、いろいろ。旬公から、もうすぐ空港に向うというメールがあった。


6時過ぎに出て、後楽園で乗り換え、茗荷谷駅へ。改札口で、「BOOKMANの会」の今日の発表者である塩山芳明さんと待ち合わせ。今日は貴重なエロ漫画原稿を持参してくれたので、わざわざ「荷物持ち」を担当するフジタさん(やはり編集者)も連れてきた。いつもの〈寿和苑〉に着き、10人ぐらい集まったところで開始。遅れてきた人も入れて、15人ぐらい集まった。会員外では、やみたけさん、国書刊行会の樽本くん、右文書院のAさんなどが参加。


今日のお題は、「エロ漫画原稿の運命」。塩山さんがエロ漫画下請けプロダクション「遠山企画」に入ってから現在までの、エロ漫画の製作過程、売れ行き、ジャンルの変化、漫画家の生態などをきわめて具体的かつ罵倒語満載で語ってくれた。途中、エロ劇画から美少女漫画ショタなどの生原稿を回す時間もあり、みんな固唾を飲んで聞き入る。ぼくは多少聞いているハナシもあったけど、いくつかは初耳だった(某漫画家原稿を落とす言い訳のために、健康なのに車椅子に乗ってきた、というハナシには笑った)。質問もはさみながら、1時間半ほどで「塩の字」毒宴会は終了。いつもの〈さくら水産〉で打ち上げ。濱田研吾くんから、すでに話題沸騰のミニコミ『脇役本』を500円で購入。映画に関しても只者じゃない塩山さんが、すかさずハナシに介入してくる。まあ好きにやってくれ。閉店まであれこれ話し、池袋経由で帰る。


ウチのポストに、藤本和也『日本の夏、天狗の夏。』(宙出版)が入っていた。ウレシイー。藤本さんの初の商業ベースでの単行本だ。とはいえ、初出が『月刊タルワキ』だったり『気刊・何の雑誌』だったりとミニコミばっかりなのが、このヒトらしい。関西弁のセリフが飛び交うのに、オビのコピーが「中央線マンガ家」というのは、どうなのかなあ。ともかく、普段あまりマンガを読まない人に、この本を読んでほしい気がする。2月5日から〈タコシェ〉でのフェアも始まるし、ぼくも某所でマンガを描いてもらう約束をしているし、今年は藤本和也の年になるかも。


【今日の郵便物】

★古書目録 和洋会、水曜荘文庫

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2005-01-25 「アヤシゲサンバ」完全版

今日はどうも仕事がうまく行かなかったり、いろいろめんどくさいコトもあったので、日記はお休みです。その代わり、アップすると同時に好評を博している、「アヤシゲサンバ」の第2番がセドローくんから届いたので、完全版として公開します。今夜は、布団の上で、これを練習しながら寝るとしよう。


アヤシゲサンバ

作詞:瀬戸 労

作曲:宮川彬良


■1

崩せ本を 床の本を

通れないぞ けもの道

本を買えば浮かれ騒ぎ

怒る妻がグチリだす


古い本に 心あずけ

心ゆくまで読み込めば

買いたくなるよ 高い古本

我慢できずに家をでる


買え 買え アヤシゲ サ・ン・バ!

読め 読め アヤシゲサンバー

ああ神田でアミーゴ

早稲田セニョリータ

高円寺 西荻 荒らしつくそう


サンバ ビバ サンバ

ア・ヤ・シ・ゲ サーンーバー  オレ!


■2

崩せ本を 床の本を

部屋は古本カルナバル

夢のように 時は過ぎて

埋まる 大切な資料


怒る妻の肩を抱いて

謝りながら話せば

本は買わない 買うのやめたよ

そんな嘘だけあふれ出す


買え 買え アヤシゲ サ・ン・バ!

読め 読め アヤシゲサンバー

ああ神田でアミーゴ

早稲田セニョリータ

高円寺 西荻 荒らしつくそう


サンバ ビバ サンバ

ア・ヤ・シ・ゲ サーンーバー  

オレ!

オレ!


崩せ本を 床の本を

部屋は古本カルナバル

夢のように 時は過ぎて

埋まる 大切な資料

※数回繰り返し


毎日ネタを提供してくれるセドローくんに感謝


【今日の郵便物】

★青猫書房

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2005-01-24 「アヤシゲサンバ」を歌おう

昨夜1時ごろ、そろそろ寝ようかなと思いながら、Inter FMを聴いていたら、細野晴臣の声が。「DAISY HOLIDAY!」という、変わった曲を掛ける番組。細野さんの投げやりなハナシが猛烈にオモシロイ。アズマさんというヒトが選んだ曲を掛けるのだが、イイ曲が多い。細野さんが掛けたのは、「効果音全集」というCDから、「ジーパンを脱ぐ音」「ティッシュペーパー」「ホッチキス」など。こんなアホな音が公共の電波に乗ることがオモシロイ。細野さんは、「音楽聴きすぎてて、こういうのがホッとする」と云ってたが、至言かも。本好きも究極まで行けば、表紙を見るだけで満足するみたいだし。


朝方、喉が痛くて眼が覚める。風邪らしい。アタマも痛くなってきた。仕事に出るのは午後にして、布団で眠る。3時過ぎに仕事場へ。そのあと、打ち合わせや、神保町で堀切直人さんや〈書肆アクセス〉の畠中さん、右文書院のAさんとの密談をしたが、ほかに取り立てて書くことはない。なので、今日、セドローくんから送られてきた、「アヤシゲサンバ」の歌詞(1番)をご紹介。もちろん、「マツケンサンバ」の節で。

崩せ本を 床の本を

通れないぞ けもの道


本を買えば浮かれ騒ぎ

怒る妻がグチリだす


古い本に 心あずけ

心ゆくまで読み込めば

買いたくなるよ 高い古本

我慢できずに家をでる


買え 買え アヤシゲ サ・ン・バ!

読め 読め アヤシゲ サンバー

ああ神田でアミーゴ

早稲田セニョリータ

高円寺 西荻 荒らしつくそう


サンバ ビバ サンバ

ア・ヤ・シ・ゲ サーンーバー  オレ!

「振り付け、衣装は自分で考えてください。古本紅白、狙いましょう」とのこと。セドローくんには、去年、「売ってきやがれ」という歌も(「勝手にしやがれ」の節で)作詞していただいている。早いところ、カラオケに練習に行かないと。2曲とも持ち歌にできたら、岡崎さんと一緒に、各地の古本ディナーショー(なんだそれ)を回ろうかな。ドサ回りで苦節◎年のあとは、いよいよ古本紅白(だから、なんだそれは)を狙います! と書いたところで疲れたので、今日は早めに寝るか。


【今日の郵便物】

★古書目録 書架(えびな書店)、丸善福岡

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2005-01-23 自転車で荒川区めぐり

今日も寒いなあ。〈ラピュタ阿佐ヶ谷〉のモーニングショーを観て、その足でフィルムセンターに行ってもう一本観るツモリでいたが、布団から出られず、断念。12時ごろまで布団で本を読み、自転車で出る。よみせ通りの〈オリンピック〉で手袋を買い(ずっと片っぽしかなかったのだ)、谷中銀座スーパーと酒屋で買い物して、ウチに帰る。昼は鶏肉とトマトソースパスタ。例によって、《噂の東京チャンネル》を見る。


3時ごろに、帽子・手袋・マフラーの重装備で自転車に乗って出発。折悪しく雪が降り出してきた。宮地の交差点三河島に折れ、そこから適当三ノ輪方面に走る。この二年ほど、この辺を自転車で走り回ったおかげで、だいぶ地理が判ってきたが、それでもときどき、自分がどっちに向って走っているかが判らなくなるコトがある。今日も、三ノ輪に出た辺りでちょっと迷った。


〈遠太〉の近くにある〈えどや〉という古本屋を覗く。文庫の棚で、色川武大の『花のさかりは地下道で』『離婚』(文春文庫)、『無色無宿虫の息』(講談社文庫)、小林信彦ビートルズの優しい夜』(新潮文庫)、中町信『草津・冬景色の女客』(ケイブンシャ文庫)を見つける。この棚は全部150円らしい(前は一冊ずつ値段ついてたと思うけど……)。コレは安い。


さて、南陀楼の図書館探訪シリーズ、今日は荒川区南千住図書館だ。三ノ輪から昭和通りをまっすぐ行き、素盞雄神社のところを左に入ると、図書館がある。ぼくは荒川区に住んでいるが、西日暮里近辺には分館がなく、文京区本駒込図書館北区田端図書館をつかってきた。荒川区役所近くの荒川図書館に行ったことはあるが、あまり使えないという印象だった。だけど、つい最近知ったのだが、荒川区の中央館は荒川図書館じゃなくて、この南千住図書館なのだった。


1階は「荒川ふるさと文化館」になっていて、入場料100円で展示を見せる。また、郷土関係の資料を閲覧する部屋もあった。ココで、こないだ田端ヒロアキくんと話していた、『消えた娯楽の殿堂 君は東京球場を知っているか!?』という、数年前にこの文化館でやった展覧会の図録(500円)を買う。図書館は2階(児童室)と3階。全体的にちょっと狭いかなと思ったが、本はよく揃っている。とくに、荒川区関係の資料はやっぱりスゴイ。ほかに都電に関する本だけで何十冊もあった。利用者カードをつくり、本を数冊とビデオを2本(戦前松竹映画)借りる。カバンがパンパンになってしまった。


帰りは、「コツ通り」から南千住駅に出て、歩道橋をわたり、〈大島書店〉を覗いてから、泪橋から三ノ輪に出る。そこから根岸方面に走り、適当に曲がってまっすぐ行ったら、日暮里に着いた。うん、だいぶ感覚がつかめてきたぞ。日暮里駅前の〈又一巡〉で、ビールとシューマイ、エビチャーハンを食べて、ウチに帰る。雪は止んだが、雨に変わってきた。


この二日読んでいた、スティーヴン・キング『ダーク・ハーフ』上・下(文春文庫)を読了小林信彦エッセイで紹介されてたので読んでみた。小林も云うとおり、相当ムリのあるストーリーだがオモシロイ。そのあと、ビデオ中平康監督小林旭主演の《黒い賭博師》(1965)を。2回目だが、同じように脱力した。主題歌は、マヌケな駄洒落ソング「賭博絶唱」(「自動車ショー歌」のギャンブル版)だし、外人俳優勢は全員どうにも救いないほど大根だし。でも、同じ中平監督作品の《黒い賭博師 悪魔左手》のDVDが出たらしいと知り、いちおう観ておきたくなった。

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2005-01-22 京橋・竹橋・銀座・町屋

昨夜も4時前まで起きていたが、9時半に起きる。山手線東京駅へ。〈八重洲ブックセンター〉で、ナンシー関『小耳にはさもう ファイナル・カット』(朝日新聞社)を買う。『週刊朝日』の連載で、生前の単行本に収録されなかった部分(単行本でカットしたものと、亡くなる直前のもの)をまとめて一冊にしている。去年は、山口瞳池波正太郎も、こういう「お蔵だし」的な単行本が出た。同じ本を何度も再刊するよりは、まだ本になってない文章をうまく編集した新しい本のほうが、読者にとってはアリガタイ。他の作家でもドンドンやってくれ。


京橋フィルムセンターまで歩く。「逝ける映画人を偲んで」特集。今日は、《与太郎戦記》(1969)を観る。春風亭柳昇軍隊体験を綴った本が原作(この柳昇が亡くなったので、今回の特集に入った)。タイトルで、フランキー堺の名前が大きく出ただけで、あとは全員脇役扱いだった(フツー、押さえに誰か大物を客演させるものなのに)。しかも、落語家の名前ばっかり(顔を知っている落語家金語楼ぐらいだから、誰が誰だか判らなかったけど)。こんなんで大丈夫かと思ったが、意外とオモシロイ。軍隊生活の描写が細かくて、こんなところに自分が入れられたら3日と持たないと思わされた。あと、フランキーが落語(というか小話)をやるのだが、なかなか所作がイイ。


終って、京橋から日本橋で乗り換え、竹橋へ。東京国立近代美術館に行くのだ。別件とはいえ、一日で同じ美術館の本館と分館(フィルムセンターのこと)に行くとは思わなかった。昨日ネットで見ていて、「河野鷹思グラフィック・デザイン」展がすでにはじまっているコトに気づいたためだ。常設展の一スペースでの展示だから、量的には不満があるが、戦前戦後の活動を一覧できるものではある。松竹時代のポスターは何度見てもイイし、西條八十主宰の雑誌『蝋人形』の表紙では、「ふふーん、ココに展示されてない号を持ってるもんねー」とひそかに悦に入る。今回、いちばんの収穫は、東京美術大学(現在の東京芸大)の課題として制作された、テーブルクロスの図案だ。奇抜な構図、とぼけたユーモア。そして何よりも、この時点でもう河野鷹思イラストレーションスタイルがかなりカタチになっていることに驚く。


2階の離れに、「アートライブラリ」があるのを知り、行ってみた。名前を書けば、誰でも入れる。ここ数年、全国で開かれた美術館の図録や、美術事典、書誌、美術雑誌などが開架されていた。閲覧席は数席しかないが、使いやすそうな図書室だ。いずれ使うコトにしよう。ギャラリーショップで、河野展の図録(1300円)と、東京国立近代美術館ニュース『現代の眼』(350円)を買う。後者には、臼田捷治・田中眞澄が河野鷹思について寄稿している。この二冊はセットで読みたい。また、竹橋から東西線に乗り、大手町で乗り換え、銀座へ。ハラが減ったので、いつもの〈泰明庵〉へ。空いている時間だ。かしわとじそばを食べる。あったまるねえ。


旭屋書店〉に寄ってから、〈紙百科〉まで歩く。ギャラリーの奥にある部屋で、開催中の「装幀研究者の個展 臼田捷治の魅せられたブックデザイン」に関連して、臼田さんと藤田三男さんのトークを聞く。なんかやたら若い女性が多かったけど、臼田さんの教え子? 藤田さんは河出書房の編集者で、「榛地和」という名前で装幀も多く手がけている。「私の装幀はパクリですから」と謙遜しつつ、編集者が一冊の本をまるごとディレクションすることの大切さを話されていた。ウッスー(愛称です)は、いつもの調子で、ほぼ聞き手に徹し、ときどき訥々と話していた。二人の座る場所を離したために、後ろからはほとんど顔が見えず、本を示しても何の本かさえ判らない(ああいうときは、ギャラリーの人がヨコに立ってサポートすべきだろう)。終ってすぐ、臼田さんがこっちにやって来て、藤田さんを紹介してくれる。藤田さんは、数年前から、ぼくの古巣であるゆまに書房の顧問をやられているのだ。「弟(ゆまにの営業部にいる)がいつもお世話になってます」と挨拶。お会いできてよかった。


まだ日が落ちてないので、西日暮里千代田線へ乗り換えて、町屋へ。ガード脇の路上古本屋を覗く。筑摩書房の『現代日本文学全集』の「文学的回想集」と「現代文芸評論集」1〜3の巻が、一冊200円。重いけど、両方とも持ってると便利な資料なので、買う。あと、小林信彦悪魔の下回り』(文藝春秋)が100円。まあ買わざるを得ない。〈ひげ一〉という店に入り、チューハイを飲む。創作料理っぽいメニューが多いが、まあまあウマイ。〈ブックセンター町屋〉(数だけは多い新古書店)で、『江戸川乱歩短篇2』(ちくま文庫)、岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』(講談社文庫)などを買う。ほかにマンガも買ったので、大荷物になってしまった。


ウチに帰り、さっき買った、小林まこと『1・2の三四郎2』第2〜6巻(講談社)を読む。2回目だな。そのあと、CD聴きながら、あれこれやってると、たちまち12時過ぎてしまう。一人でいると、夜が早いぜ。


【今日の郵便物】

★「彷書月刊」2月号

特集「お玉のイーゼル」 お玉とはラグーザ玉のコトなり。

★古書目録 みはる書房

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2005-01-21 わりとラブリー

今日は自宅で仕事。一段落ついたところで、外に出る。日暮里から京成線で青砥で降りる。高架の下の通りを歩き、〈竹内書店〉へ。外の100円均一で、森茉莉『記憶の繪』(ちくま文庫)を見つける。店内は各ジャンル、まんべんなく揃っている上に、どれも安い。ひと回りして、多田道太郎・安田武『関西 谷崎潤一郎にそって』(ちくまぶっくす)450円、内田百ケン『百ケン座談』(三省堂・復刻版)500円、枝川公一『都市の体温』(井上書院〉500円、日垣隆『「松代大本営」の真実』(講談社現代新書)200円、などを買う。コレでも合計2000円以下だもんなあ。店の奥に犬がいて、ずっとウーッと唸っていた。カネ払ってるときに、こっちにすごい勢いで走ってきたので、慌てて飛びのいたら、なんかジャレてるだけだった。


次に立石へ。〈立石書店〉に行き、イチローくんに『酒とつまみ』を渡す。前に、ココのコトを書かせてもらったのだが、送るのを忘れてたのだ。井上晴樹『日本ロボット創世記』(NTT出版)2000円を、ちょっとオマケしてもらって買う。そのあと、駅の反対側に出て、立石仲見世の立ち食い寿司〈栄寿司〉へ。ネタが新鮮で豊富、しかも安い。近所のヒトたちが昼飯代わりに立ち寄る店。タイ、コハダ、生牡蠣、ウナギなどを食べ、1800円。そのうち、3時前になった。この隣にある、もつ焼き屋〈宇ち多〉が開く時間だ。そう思って、店の前に行くと、おお、10人以上並んでいる。2時開店だったらしい。それにしても、平日のこの時間から並んでるオヤジたちは、どんなヒトたちなんだろう? 行列に並んでまで飲みたい気分ではなかったので、隣の立ち食いそば屋で天玉そばを食べ、惣菜屋でカツ、コロッケとポテトフライを買って、帰る。立石仲見世に行くと、食い気と買い物心をくすぐられるなあ。


ウチに帰り、いくつか用事を片付け、5時に西日暮里駅近くの〈カフェ・ド・パルク〉へ。P社のOさんと待ち合わせ。あるコレクション本の企画について相談される。持ってきたモノをお見せすると、「いいですねえ!」と喜ばれる。感じのいい女性だ。「ウチで出す本はラブリーなつくりになっちゃいます」とも云われる。大丈夫です、ぼく、わりとラブリーをたしなむほうですから。


終って、〈古書ほうろう〉へ。「古書モクロー」1冊売れていた。レジ近くの目立つ場所に、新刊本の中里和人『路地』(清流出版)という写真集が積んであった。ドコか見た名前だと思い、プロフィールを見たら、『小屋の肖像』(メディアファクトリー)の写真家だった。2月26日に、ほうろうでこの中里さんのスライド&トークショウを開催するそうだ(http://www.yanesen.net/horo/info/)。買って帰り、パラパラ見ると、「ふくよかサイズ」と大書された看板の店が(52ページ)。こないだ堀切直人さんと歩いた北千住の通りで見た店だった。


テレビ映画を流しつつ、買ってきたカツでカツ丼をつくって、食べる。そのあとも、《特命係長・只野仁》《タモリ倶楽部》《虎ノ門》とダラダラ見続ける。塩山芳明さんの「日刊漫画屋無駄話」(http://www.linkclub.or.jp/~mangaya/nikkann.html)に、次のようにある。

「ブック・オフ」の“名店”で知られる早稲田店をチラリ。一切期待しなかった。何せ“象の仔セドリコンビ”こと、南陀楼綾繁向井透史が昨今、頻繁に出入りしてるらしいのだ。“惨状”の確認だ。言葉も無かった。日本軍通過後の南京どころの騒ぎじゃじゃない。更にパットン大戦車軍団が襲い、ダメ押し的に、無差別東京大空襲の最高実行犯ながら、昭和天皇佐藤栄作に勲章をもらった、ルメイ将軍率いるB29が100機ほどで、無差別爆撃した風であった。フーッ…。


勝手に「戦犯」に指定されてしまったが、ぼくは無罪です。この店一回しか行ってないし、ブックオフで棚がスカスカになるぐらい買いませんよ。早稲田裁判死刑を宣告されるべきはセドローくんでしょう。そのセドロー日記http://www.w-furuhon.net/wswblog/cat_60miseban.html)で、ハチローくんことEDI松本八郎さんについて、事務所の藤城さんが云ったというセリフがイイ。


うちの親父に似ている、と話す。すると藤城さんは「向井さんは跡継ぎだからいいけど、僕達は他人ですよ!」久々に魂の叫びを聞いた。

こんなサイトを見たり、テレビを見たりしてるうちに、夜が過ぎていく。日記を書き出すと、ダラダラと長くなる。一人暮らしも6日目なので、ダレてきたのだろうか。まずいな。


【今日の告知】

本と人をめぐる座談の集まり「BOOKMANの会」は、来る1月26日(水)7時〜の例会で、エロマンガ編集者塩山芳明氏をゲストに迎えます。テーマは、「エロ漫画原稿の運命」。現物を示しながら、その技法の変転、及びデジタル製版時代の今の問題点、更に使用済み生原稿の末路他を、漫談風に語るという趣向です。会員以外でも聞きたい方は参加できます。参加費は会場費(500円程度)のみ。希望者は前日の25日までに、南陀楼までメールkawakami@honco.net)でお問い合わせください。


【今日の郵便物】

★胡蝶掌本より新刊 長谷川卓也『みすてりー界と私3』『えくらん界と私』

前者は『映画論叢』への寄稿より。石橋さんの手紙には、「胡蝶掌本は『長谷川卓也全集』かとご批判を浴びそうで恐縮しています」とあり、笑う。

2005-01-20 知恵熱でたよ

昨夜は《やりにげコージー》を見て、そのあと、なんか眠れずに《探偵ナイトスクープ》まで見てしまう。そのせいか、朝起きるとノドが痛い。10時過ぎに出て、〈古書ほうろう〉に行き、「古書モクロー」棚を見るも、ホトンド動きなし。ストックしてあった本を少し入れ替える。やっぱりイベントで短期間やるのと、常設でやるのでは、集客もアピール度も違うのだと痛感。品揃えからそれ向きに考えていく必要がある。〈ブックオフ〉に寄り、弁当屋でおにぎりを買って、仕事場へ。


資料を整理したり、メールを書いたりするうちに時間が過ぎる。4時前に出て、神保町へ。飛鳥新社赤田祐一さんにお会いする。それから3時間半、たっぷりハナシを聞く。うーん、あまりに濃い内容で、咀嚼するのに時間が掛かりそう。ウチに帰ると、知恵熱が出たようになり、ちょっと眠る。


レンタルDVDで、ロバート・アルドリッチ《傷だらけの挽歌》(1971)を観る。1930年代、禁酒法時代アメリカ舞台70年代の作品だが、殺人ギャングの一家、誘拐、異常性格、裏切り、監禁、マザコン悪趣味親族殺人、銃撃戦、ストックホルム症候群……という要素がてんこ盛り。妙に明るい画面の中で、変態的でアンチモラル世界が展開する。アメリカは恐ろしい国ですばい。直後に、テレビニュースで、ブッシュが二期目の大統領就任演説をしてるのを見たが、やたら「自由」を強調するところがエキセントリックで、映画とオーバーラップしてしまった。


【今日の郵便物】

★『ACCU news』第347号、ユネスコアジア文化センター

マレーシア漫画家LAT(ラット)とアニメーション作家鈴木伸一藤子不二雄マンガキャラクター「小池さん」のモデル)の対談「アニメーションを教材に活用する」がおもしろい。二人はユネスコアジア文化センター制作で、1992年からアジアの村を舞台にした「ミナ」という識字アニメーションのシリーズをつくってきたそうだ(http://www.accu.or.jp/jp/education/edu01.shtml#04)。現在4作まで完成。まとめて観てみたい。

★古書目録 港や書店

★『雲遊天下』第38号

★『ちょうちょぼっこ図書目録』第3号

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2005-01-19 勝田文はいいぞ

朝、「早稲田古本村通信」の原稿を書く。謎の「ガウディマンション」について。午前中は仕事場で、台北ブックフェアの件など。2時半に出て、神保町へ。〈岩波ブックセンター〉で、Yさんと待ち合わせ。S社の取材。受付で、編集の徳山雅記さんに会う。大学に入った年、『本の雑誌』の配本部隊(無給アルバイト)で出会って、高円寺アパートによく遊びに行った。写真が好きで路上観察をずっとやっていた。S社ではその執拗オタク心をいかして、数々のヒット企画を実現しているヒトだ。


まず、資料室の別室に案内してもらう。戦前から現在までの雑誌のバックナンバー、子供向け百科事典や図鑑、コミック、一般単行本などが開架されている、スゲエ部屋だ。ココで一日過したいなあ。そのあと本社に行き、3人の方から話を伺う。ビックリするハナシをいくつも聞いた。6時過ぎに終って、〈高岡書店〉を覗いてから帰る。


ウチに一度戻り、自転車で出る。昨日、ウチから歩いて30秒のところに〈ファミリーマート〉がオープンした。店の前は開成学園の生徒が溜まっている。田端新町の〈神谷酒場〉へ。ビールとチューハイを飲み、さっと出る。適当に走っていたら、どこなのかゼンゼン判らなくなってしまった。この辺りは似たような道が多いので。〈ブックマーケット〉で、『悪趣味洋画劇場』(洋泉社)、ロドリゲス井之介『ぴんちら』第1巻(実業之日本社)などを買い、スーパーに寄って帰る。


数日前から読んでいた、勝田文(かつたぶん)の『あのこにもらった音楽』第1、2巻(白泉社)と『あいびき』(集英社)を読了。『YOUNG YOU』でこのヒトのマンガ(これが『あいびき』だった)を読んで、銭湯舞台であり、ほんわかとしたムードが気に入った。しかし、恋愛ものではないし、読者の受けも悪かったんだろう。3回だけで終ってしまった。なんだったかで、検索していたら、単行本が出てることを知り、書店で探したが見つからず、アマゾンで注文したというワケだ。デビュー作の『あのこにもらった音楽』は旅館が舞台になっている。主人公がピアノを弾いて、その曲名がストーリーに関わっている辺りは、『のだめカンタービレ』にちょっと似てる。『あいびき』(銭湯舞台なのにナンでこのタイトルなのか、2回読んでも判らない)に収録の短篇もよかった。地味な作風だけど(だから?)、ぼく好みのマンガである。


林哲夫さんの日記http://www.geocities.jp/sumus_co/daily-sumus0501.html)を見て驚く。「『雲遊天下』38号。『BOOKISH』の初代編集長・鵜戸口哲尚氏が亡くなったとある」とのこと。まだこの号が届いてないので、どうして亡くなったかは判らない。お会いしたことはなかったが、『BOOKISH』の創刊前に、電話で取材したコトがある。後ろでお子さんの元気な声がしていたのを覚えている。ブコウスキーの著作の訳者でもあった。ご冥福をお祈りします。

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2005-01-18 もつ焼き屋のちライブハウスin入谷

朝、義父からのメールを見て、飲んでいたお茶を噴き出す。先日(http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20050115)の『週刊新潮』の掲示板の件で、Oさんご本人からメールがあったと云う。さっそく「日本古本屋」を検索し、神保町にも行ってみるそうだ。本好きなら基本中の基本、だと思っていたが、フツーの人にとってはこの程度でも初めて得る情報なのかもしれない。義父は、ファンだったOさんから直接返事をもらったコトにカンゲキしていた。「娘婿様にもお礼方々よろしくお伝えください」とおっしゃっていたそうな。ちょっとはポイント稼いだか?


バスに乗って、早稲田へ。バスの車内から、外の風景を眺める。千石三丁目に、病院っぽい戦前モダン建築があり、その表札が「山下清」となっていたり、護国寺近くの〈三河屋履物店〉がまだ残っているコトにホッとしたり。今年は、不忍通りを上野から早稲田に向って散歩したいと思っている。


大隈会館で図書館の入館証を申請。そのあと、早大通りにある「ガウディマンション」(勝手につけた名前)を見に行く。「早稲田古本村通信」のネタ拾いなり。大隈通りの〈ボンマルシェ〉で昼飯。古くからの洋食屋で、カツやハンバーグスパゲティなどメニューは多いのだが、ぼくが頼むのはいつもの「ボンマルランチ」(600円)。メンチカツ、ポテトフライスパゲティ、ミートボールウインナーの盛り合わせで、とくにウマくはないのだが、昼のお腹にちょうどイイというカンジだ。


早大図書館に行き、雑誌書庫と資料書庫で探し物して、コピーを取る。短い時間で、効率よく作業ができた。雑誌のバックナンバーを見ていて、いくつか発見があった。グランド坂上からバスに乗って、高田馬場へ。駅前で、セドローくんと浅生ハルミンさんと待ち合わせ。新目白通りの〈ジョナサン〉へ。二人は昼ごはん、ぼくはナゼか「白玉クリームあんみつ」を食べる。あれこれ雑談してるうちに、3時半になってしまう。急いで地下鉄に乗って、仕事場へ。


台北国際ブックフェアの件で打ち合わせ。こちらで選んだ本は明日発送。この期に及んで、向こうからまだきちんとしたスケジュールが送られてこないので、どう予定を立てていいのかワカラン。出たとこ勝負か。7時過ぎに出て、秋葉原日比谷線に乗り換え、入谷で降りる。『下町酒場巡礼』(ちくま文庫)に載っていた、〈加藤〉というもつ焼き屋を探したら、ワリとすぐ見つかった。カウンターと狭いテーブル。ほぼ満席で活気がある。もつ焼きは1本100円だが、ガツもタンも身がプリプリとしまっている。他のつまみは150円とか200円とか、すごく安い。ザーサイ150円がうまい。


30分ほどいて、勘定して出る。5分ほど歩き、〈なってるハウス〉へ。先に来ていたエンテツさんの隣に美女が。おお、どこのオンナかと思ったら、エンテツさんの奥様であった。今日は渡辺勝と川下直広のデュオ。途中、有馬忍の歌(前に聴いたときより格段にイイ)とギターを数曲はさみ、あとはノンストップ、2時間20分、1本勝負。前半は、いままであまり聴いたことのない曲が多く、後半におなじみの曲を新しいアレンジで。いつものコトだが、この演奏を6、7人で聴くのはもったいないほど。終って、今日はいつもより激しかったね、などとエンテツさんと話していたら、渡辺さんに「今年はこの調子で行くんですか?」と話しかけた。このヒトのこういう率直さにはかなわない。


三人で鶯谷まで歩き、〈呑兵衛〉という朝4時までやってる居酒屋へ。奥様の実家秩父のハナシをあれこれ聞く。興味津々。鶯谷から山手線に乗り、12時過ぎにウチに着いた。アー、眠い。


【今日の郵便物】

★『銀座伊東屋100年史』〈非売品〉 内容も装幀もスバラシイ!

伊東古本店 「伍魅倶楽部」で注文した、『東京25時』5冊が全部当たる。奥成達関係の資料。

★古書目録 趣味の古書展

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2005-01-17 アレコレ観てしまう

夜中、あまり眠くないので、テレビ映画鉄道員》(1956)を観る。「ぽっぽや」じゃないよ、ピエトロ・ジェルミ監督・主演のイタリアのネオ・レアリズモ映画です。以前に一度観ているが、家族がそれぞれ不幸になっていく様から目が離せない。けっきょく終りまで観てしまった。寝ようかと思って、「はてなアンテナ」を見ると、おお、旬公が自分の日記http://d.hatena.ne.jp/halohalo7676/)をアップしている。てめえ、ダンナにメールも出さずに日記更新かよ、と思ったが、そのあとメールが来た。まあ、なんとか無事にやってるようである。


10時に起きて、仕事場へ出かける。連絡を取ったり、資料を読んだり。『レモンクラブ』の原稿も仕上げて送る。途中、佐藤助教授から電話が入り、Nさんは昨日入院せずにウチに帰ったとのこと。夜には、「彷書月刊」の皆川さんから、一日で回復して古書展会場に来ていたと報告。いやー、よかったよ。無事だったから名前を書いてしまうと、Nさんは西秋書店の西秋学さんです。大事にしてください。夕方、新宿の〈ジュンク堂書店〉へ。目的の本を買って、仕事場にとんぼ返り。7時過ぎまでやって帰る。


〈はやしや〉で、ビールサーモン刺し。椎名誠『さらば国分寺書店のオババ』(新潮文庫)を読む。単行本では何度も読んでいるが、文庫版は初めて。嵐山光三郎の解説は名文だと思う。岡留安則『「噂の眞相」25年戦記』(集英社新書)で、この本に『噂の眞相』創刊パーティーのことが書かれているとあったので、読み直してみた。マスコミ業界人の態度に怒り心頭になっている章があるのだが、それがまさにその創刊パーティーのコトだった。いろいろ発見あるなあ。


ウチに帰り、〈デリー〉のカレーを食べる。めちゃくちゃ辛い。今日からはじまる、《不機嫌なジーン》というドラマを観る。オフビートなラブコメディといったところ。演出や映像(アニメとか)で変わったことやろうとする姿勢がある。けっこうオモシロイかな。ぼくはここ数年、連続ドラマはほとんど最後まで見たことないんだけど(例外は《白い巨塔》)。竹内結子松嶋菜々子との区別がつかないのも、致命的である。


そのあと、レンタルDVDで、山下敦弘監督リアリズムの宿》(2003)を観る。つげ義春の旅ものマンガのわびしさ、いじましさ、いたたまれなさが、いちばんふさわしい監督によって映像化された。傑作。最初、田舎の駅舎の前で、主人公の二人(自主映画監督脚本家)が立ってるシーンからもう笑えるもんなあ。見ているあいだ、見につまされて、画面に叫んだり、立ち上がってしまったりするシーン多数。これはかえって、映画館で観なくてよかったかも(笑いすぎる本は電車で読むな、と同じように)。終り近く、「東京に帰ったら、一緒に映画脚本を書こう」と話すシーンには、ホロッと来た。突然現われては去っていく女の子もイイ。


もうひとつイイのは、この映画鳥取県で全面ロケされていることだ。三朝温泉をはじめとする温泉や、昔からの街並み、鳥取砂丘などがふんだんに写っている。隣の県出身のぼくも、行ったことのナイ場所がほとんど(三人で商店街を歩くシーンは、鳥取市の商店街じゃないかと思うけど……)。よって、本作は山陰鳥取島根)がストーリーに出てきたり、ロケ地になっている「山陰映画」としても楽しめる。ちなみに、ほかの「山陰映画」を2、3挙げると、鳥取では、浜野佐知監督第七官界彷徨 尾崎翠を探して》(1998)、島根では、野村芳太郎監督砂の器》(1974)、錦織良成監督白い船》(2002)などがある(《白い船》は未見)。ちょっとだけ、松江が出てくる中村監督《集金旅行》(1957)ってのもある。他にもあるだろうから、ヒマを見つけて、「山陰映画」のコレクションに励みたい(ご存知の方は情報ヨロシク)。


ともあれ、コレまで観た山下敦弘映画はまったくハズレがない。新作《くりいむれもん》もビデオが出たらしいので、観なければ。あと、《リアリズムの宿》のサイトhttp://www.bitters.co.jp/yado/)を見たら、山下宅録テクノの歌姫「大正九年」のビデオクリップ『祝祭日』(2004)も撮っている。うーん、コレも見たいぞ。などと、二晩続きで、映像中心で過している。


【今日の郵便物】

アマゾンより 司田武己『手塚治虫バカ一代』(集英社インターナショナル)、勝田文『あのこにもらった音楽』第1、2巻(白泉社)、『あいびき』(集英社

★古書目録 泰成堂書店

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2005-01-16 いろいろと心配

夕べは、徹夜仕事する旬公につき合って、「書評のメルマガ」を編集して配信するなどしつつ、4時前まで起きていた。8時に起きたら、ちょうど仕事が終ったところ。1、2の原稿はぼくが宅急便で送ることに。まとめてあった荷物を持って、8時半に出る。45分に日暮里からスカイライナーに乗るのだから、ギリギリだ。タクシーを拾えるところまで見送る。少し寝なおそうと、寝入ったトコロに成田空港から電話。この雨でも飛行機は飛ぶらしいが、空港で直すつもりの原稿プリントアウトを忘れてきたと云う。なんとかなりそうだったが、ぼくなんか怖くてそこまでの「チキン・レース」には挑めない。


これから10日間、一人暮らし。この間を利用して、「けもの道」の本を整理し、大ざっぱなテーマ別に分けようと思い立つ。で、奥から100冊ぐらい、旬公の机の周りに運び出した。先は長いぞ。小林信彦『本は寝ころんで』(文春文庫)を再読。書き下ろしの「面白本ベスト50」と、『週刊文春』の読書日記で構成されている。紹介されている本のうち、初読のときにまったく興味のない本に、いまでは興味津々というコトがあるから、小林信彦読書モノと映画モノは、何年かに一度読み直すとイイ。ただ、読書モノだけで、(数えたことはないが)10冊以上あると思うので、これらの本で取り上げられた書名と著者名が検索できるデータベースがどこかにあると助かる。ついでに、取り上げられた映画タイトル監督名も。世の中にはディープな小林ファンが多いのだから、いつか誰かがそういうblogを開いてくれないかな。


そうこうしてるウチに2時になり、急いで出かける。古書会館で「アンダーグラウンド・ブック・カフェ」初日へ。大雨のせいで、初日にしてはヒトが少ない。ざっと見て、今日できたばかりの「サンパン」第2期第9号を買う。そうしたら、「これ、引いてください」とクジを引かされる。開いてみると「末吉」で、「このクジ運の人は身のまわりを見直すが大事、本をまたぐ生活を改め、整理整頓に励めば、自然と良書が近づいてくる」云々と。まさに、自分の状況を云い当てられている。ダレがこんなバカなものをわざわざ……と思ったら、〈古書ほうろう〉がつくったものだった。よくヒマがあったな。「不忍ブックストリート」の告知もある。いよいよ動きますよ。


2階に上がり、『子不語の夢 江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集』(http://www.libro-koseisha.co.jp/shifugo.html)刊行記念のトークを見る。本多正一(監修)、浜田雄介(編)、阿部崇(翻刻)、村上裕徳(脚注)、末永昭二(索引)の各氏。まず、皓星社佐藤助教授が挨拶、その後、しばらくはハナシがうまくかみ合わず心配したが、途中からメチャクチャおもしろくなる。村上氏はメールをやらず電話もなく、手紙で連絡つかなければ、電報を打ったのだとか。あの脚注を「軒先借りて母屋をのっとる」と自己分析していた。乱歩のお孫さんの平井憲太郎さん、ミステリ作家の芦辺拓さんなど、フロアからの発言も興味深い。博文館のハナシになったとき、いきなり「それはですね」と後ろで声がして、誰かと思ったら、吉田勝栄さんだった。ツワモノばかりの観客だ。


会場で配布した「『子不語の夢』に捧げる」というリーフレットには、多くの人の読後感やスタッフの余滴が入っていて、コレ自体オモシロイ読み物になっている。推理小説史に詳しいわけではないぼくも、助教授に云われてコメントを書いている。以下に引用する。

かゆいトコロに手が届く

書簡を読み進むうちに、乱歩と不木の親交が葛藤に変わっていく。その過程をたどるのがとてもスリリングだった。「行き過ぎと思われるであろうほどの解釈や推定」にまで踏み込んだ脚注や、詳細な索引、気鋭の研究者による論考が、読書を盛り上げてくれた。封筒の画像まで入れ込んだCD-ROMにも驚嘆。使える資料集のお手本ともいえる本だ。

自治体の事業でありながら、乱歩・不木を追いかけてきた在野の研究者サイト主宰者に編纂を一任している徹底した「適材適所」も、この種の出版物では例がないだろう。

まさに「かゆいトコロに手が届く」本なのだ。


いや、実際、この本を読んで、「このやり方で、他の資料集もうまく出版できるのではないか」と思った。末永さん(だったかな)が、「アカデミズムとエンターテインメントの両面を兼ね備えている」とおっしゃっていたが、いま出せないかと思っている資料集も、そういうカタチで本にできればイイと思う。


終って下に降りようとしたら、「Nさんが倒れた」と聞かされる。下の古書展でいきなり倒れたそうだ。会館の前に救急車が止まっていて、古本屋さんたちが心配そうに見守っている。なかなか病院が見つからず、待機していたのだが、そのうち出て行った。過労だろうか? とても、心配。早くよくなってくれることを祈ろう。


吉田さんと一緒に千代田線に乗り、根津で別れる。〈赤札堂〉で買い物し、〈いなほ〉でビールおでんおにぎり、つみれ汁で夕飯。〈NOMAD〉でコーヒー飲み、ウチまで歩いて帰る。旬公から連絡ナシ。インドとの時差は、日本よりマイナス3時間30分だそうだ。落ち着いたらメールが来るだろうが、それまではちょっと心配。いつものコトだが。今日はほかに、知り合いから、急に状況が変わったというまったく寝耳に水のメールが来たりして、心配なことが重なった。そんなこんなで、原稿書くつもりが、テレビ映画を見たりして逃避してしまう。

2005-01-15 読書が進む雨の日

10時前に目が覚める。寒い。まだ雪にはなってなかったが、雨が降っていた。今日は古書展には行かず、ウチの近辺で過すことに。12時すぎに出かけて、まず〈古書ほうろう〉。不忍通りを歩き、千駄木駅近くのうなぎ屋〈鳥安〉で、ランチの親子重を食べる。ちょっと出汁が甘ったるいけど、ウマかった。〈往来堂書店〉で、岡留安則『「噂の眞相」25年戦記』(集英社新書)、浜野佐知『女が映画を作るとき』(平凡社新書)などを買う。〈結構人ミルクホール〉で、コーヒーを飲みながら、『「噂の眞相」〜』を三分の一ぐらい読む。そこそこオモシロイので、今回の『レモンクラブ』書評はこの本に決める。


そのあと、「谷中コミュニティセンター」内の台東区図書館分館へ。この中に図書館があることが以前から知っていたが、何百冊か置いてあるだけだろうと、入ってみなかった。しかし、昨日小林信彦の『小説探検』に出てきた、田中光二『オリンポスの黄昏』がココにあることを知り、行ってみた。意外と広いし、かなり以前の小説が開架になっていた(文京区などでは閉架されていることが多く、めんどくさい)。田中光二の本のほか、数冊借りる。


ウチに帰ると、ポストに岡崎武志さんから冊子小包。開けてみると、新刊『古本生活読本』(ちくま文庫)だ。嬉しい。明日からインド行きの旬公が、しゃかりき仕事を片付けているヨコで、本を読む。新書を3冊読了して、久しぶりに読書に励んだ気分。8時ごろ、旬公と〈千尋〉へ。ぼくは燗酒。鱈の刺身を初めて食べる。おにぎりと汁でシメる。ああ、美味しい。雨、降り続いている。


鎌倉の義父にメール。こないだ『週刊新潮』の「掲示板」(有名人がいろいろ募集したりするアレです)に、外交評論家のO氏が古本屋を探していると載っていた、ついては「君の古本屋知識をみこんで、教えてくれ」とのご依頼。でも、この文章には、「我々が抱いた少年時代の夢を子供達に伝えるために、昭和20年代に出回った児童向け絵本や童話を探してます」とあるだけで、どうも漠然としている。O氏がどんな児童書を求めているかが、ハッキリしないのだ(O氏自身は、終戦直後に生れ、「キンダーブックや小川未明の童話集などに夢中だった」とあるが、両方とも戦前から出ているからなあ)。義父はO氏のファンだそうで、力になってあげたいらしい。とりあえず、神保町の〈みわ書房〉と「日本古本屋」を教えておいたが、それぐらい『週刊新潮』の編集部でも教えてくれそうだしなあ。最近、義父に「うちの婿は本を買うのが仕事」と覚えてもらったのはイイが、今度は逆に本のことならナンでも判るみたいに思われて、困っている。すいません、お義父さん。まだ勉強中の身なもので……。


【今日の郵便物】

★『クイックジャパン

★古書目録 石神井書林

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2005-01-14 図書館派に転向?

昨夜の直木賞のことで、ひとつ書き忘れていた。角田光代さんには「モクローくん通信」もお送りしているのだった。よって、「モク通」のコピーは、「新・直木賞作家にもお送りしてます」(読まれてます、ではなくて)に決定。あと今日、岡崎さんの日記を読んだら、岡崎さん、選考会場にいたというのでビックリ。記者会見で角田さんに質問して、角田さんに驚かれた、と書いていたが、そりゃそうだろう。イチローの取材に松井が来るようなもんだからなあ(かなり違うか)。ともあれ、こういうおめでたいハナシは、いくらネタにしてもいい。


仕事場に行き、台北ブックフェアの準備。合間に、書きかけの原稿を何とか終りまで書く。『ぐるり』(http://homepage1.nifty.com/vpress/)の次号からはじまる、音楽に関する連載の第一回目。メールで送ると、編集の五十嵐さんから、「ちょっとカタイかな、と思います」と指摘あり。音楽について書くのははじめてだから、調子がつかめない。もうギリギリだが、数時間延ばしてもらう。仕事場を出て、書店に寄ってから、ウチに帰り、直してみる。6時過ぎに送って、OKをもらう。掲載は今月末(?)に出る号で、「ふたたびの音」というタイトル。一回目は小川美潮についてです。なお、『ぐるり』はちゃんとゲンコー料が出るそうです。日垣隆とはだいぶケタが違うけど(まだいうか←日垣調)、もらえるだけで嬉しい。


6時過ぎに出かけ、〈マミーズ〉でバナナパイと豆腐ラザニアを買う。ここ、味は最高にいいのだが、ラザニアはパックに入れただけなので、ちょっと傾けるとトマトソースが外に出てしまう。年末実家に買って帰ったときもこぼれたし、今日も自転車に乗ってるウチにこぼれてしまった。〈古書ほうろう〉に行くと、旬公が2月19日にほうろうで開くことになっている「革の手帖」ワークショップが、すでに定員の6人に達してしまったという。すごい。断った人もいるというので、もう一日やればと云う(結局、翌日もやるコトになりそう。先にお断りしたヒトに連絡が行くようです)。出たばかりの『文藝』の角田光代特集号がもう並んでいたので、買う。そのあと、〈ときわ食堂〉でちょっと一杯。


ウチに帰り、図書館で借りた、小林信彦小説探検』(本の雑誌社)を読む。たしか二回目。アン・タイラーの『アクシデンタル・ツーリスト』(早川書房)とその映画化《偶然の旅行者》を比較して、「小説映画の差」を明らかにした章は、覚えていた。ほかに、指摘に感心したところ、多数。ついページの端を折りたくなるが、図書館の本なのでそれができない。とりあえず、田中光二の『オリンポスの黄昏』(集英社)は、台東区図書館にあるので、借りてみよう。今月は金欠だし、古書展に行く回数も減らそうと思っている(思うのはタダ)ので、しばらく、この図書館とつき合ってみるつもりだ。


【今日の郵便物】

★にとべさんより モク通の切手とコピー多数。コピーは、『プレイガイドジャーナル』の村上知彦さんの「ギャー横丁」というページと、1998年関西大学で開かれた「いしいひさいち展」の資料。山野博史氏(図書館長)が作成した「いしいひさいち著書目録」もあった。同学出身者とはいえ、現役漫画家展覧会を開くなんて、さすが関大はフトコロが広いなあ。

★「ifeel」冬号(紀伊國屋書店

特集は「新宿のイコンたち、60’s」。冒頭の白石かずこ×奥成達対談には、気になる固有名詞がたくさん出てくる。挿入される写真もイイ。この特集では、旬公が「60年代新宿を歩く」というイラストマップを描いています。

★『COMIC Mate』3月号 「新・嫌われ者の記」で、ぼくと神保町で会ったハナシ。

★古書目録 山猫屋

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2005-01-13 藤本和也・二ノ宮知子・角田光代・日垣隆

夜中、谷中アパートから帰ってきた旬公が、ナニかを探しまわるゴソゴソという音がしていた。今朝起きて、足下の本の山を見ると、いちばん上に、戦前の『食べある記』本3冊があった。旬公によれば、自分の探し物をしていて、本の山と本棚のあいだの隙間(があるんです)を見たら、そこに落ち込んでいたのだという。昨年11月のBOOKMANの会で発表するために、さんざん探しまわったのだが、足下にあったとは。しかも、このウチの2冊は、昨日の浅草松屋の古書市で、目録注文で買ったものなのだ。いつものコトだが、なんという素晴らしきタイミングの悪さ。まあ、一冊1000円だったからイイか(こうしてダブり本が増えていくのだ)。

昼飯に出たついでに、〈麗文堂〉を覗く。浅尾丁策『金四郎三代記 谷中人物叢話』(芸術新聞社)750円。上野桜木の画材店〈浅尾拂雲堂〉の主人が、祖父から自分までの歴史をたどった本。パラパラめくると興味深い写真が満載。もう一冊は、海野弘『黄金の五〇年代アメリカ』(講談社現代新書)200円。所持している海野本のリストをそろそろつくらないと、どれを持っているか記憶が曖昧になってきた。仕事場に戻り、台北国際ブックフェアに出品する本の紹介文を書く。英語翻訳して通じる内容にするのが難しい。

なにげなく「bk1」を見ていたら、二ノ宮知子のだめカンタービレ』(講談社)の第11巻がもう発売になっているではないか! 6時前に出て、神保町の〈高岡書店〉へ。『のだめ』、平積みになっていた。〈書肆アクセス〉に行き、『ナンダロウアヤシゲな日々』のサイン本を10冊。発売以来、この店で一体何冊サインしたんだろう? それらが売れ残らずに消えているコトが不思議だ。そのあと、畠中さんと今年一緒にやることになっている件(いくつかある)について、雑談。アクセス、こないだから若い女性が入った。西川さん、だったと思う(自信なし)。


ウチに帰ると、〈苔花堂書店〉の五本木さんからお手紙。「モクローくん通信」の切手代に加え、切手や現金をカンパしてくださった。年頭から今日まで、約20人の方が切手を送ってくれたが、半分ぐらいが多めに入れてくれている。こちらからほのめかしたとはいえ、申し訳ない。今年前半までに100人が切手を送ってくれれば、なんとか一年分の送料はまかなえるのだが、さて。


アクセス・畠中さんから、さっき渡すのを忘れていたというチラシがファクスで。熱烈なファンのいる漫画家藤本和也さんのフェアが、2月5日から中野タコシェ〉で開かれるのだという(http://www.tacoche.com/)。今月、宙出版から単行本『日本の夏、天狗の夏。』が出るのにあわせての企画だ。これまで3冊を出した「餅屋ブックス」以外での商業出版社からの刊行は、コレが初めて。めでたい。インディーズで応援したバンドメジャーデビューしたみたいなもんだが、藤本さんは、メジャー(商業出版)で活躍しながらも、インディーズ(餅屋ブックス)でも活動をつづけてくれるだろう。


のだめ』最新巻を一気に読み(おもしろい)、晩飯をつくる。10時のNHKニュースで、芥川賞直木賞の発表。前者は阿部和重、後者は角田光代が受賞。角田さんには、以前、「本コ」でコラムを連載していただいた。「ポプラビーチ」の早稲田取材にも同行したことがある。一緒に仕事をした人が、芥川賞直木賞を獲ったのは初めて。おめでとうございます。「あんまり本は出したくない」とどこかに書いていらしたけど、今後ますます忙しくなりますね。


ドローくんを真似たわけではないが(http://www.w-furuhon.net/wswblog/cat_60miseban.html)、昨日図書館で借りた、日垣隆『何でも買って野郎日誌』(角川書店)を読了。お、おもしろい。国際便のビジネスクラスに乗るために、ガンガン仕事を入れるという向上心と、5枚で3万円の原稿料は「ご冗談でしょとお断り」する自信。お金が欲しいのに儲からない方向に行ってしまいがちなぼくとは対極の存在だが、不思議とイヤな感じはしない。この人にとって当たり前のことを当たり前として、書いているからだろうか。ある日など、夜に「明日午前中が締め切りの四〇〇字×四二枚を一気に書く。本日執筆の原稿料総計、五四万八八八八円」とある。こちとらは、某誌の非営利原稿(わずか1000字)が遅れに遅れてまだ書けないというのに。好きでやってるからイイんですが、今年は生活の設計も少しは考えなければなあ。


【今日の郵便物】

★古書目録 伍魅倶楽部、書肆砂の書

後者は、京都のオンライン古書店http://www.sablelivre.com/)が出した紙の目録、第1号。B4コピーを6つ折りしている。これはけっこう手間のかかるんじゃないかな。表はオススメ本のレビューで、裏は目録サイトのセンスを紙に生かしているのがイイね。

★『レモンクラブ』2月号 今回は住友達也『あわわのあはは 徳島タウン誌風雲録』(西日本出版社)を取り上げました。

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2005-01-12 浅草まで自転車で

朝9時に起きる。今日は自宅で仕事。午前中、企画書をひとつ書く。なるべく早く実現させたい。〈古書ほうろう〉を覗く。「古書モクロー」はまだ動きナシ。そのあと〈ブックオフ〉に寄って、ウチに帰る。昼飯は出雲そば。仕事メモをとりながら、テレビ東京映画を観る。ウェブリー・スナイブス主演のサスペンスもの。いまいち。途中のCMで、来週の平日昼間、一日ごとに《ダーティ・ハリー》を2から5までやっていくと知り、アキレる。最近のテレ東映画編成は、すっかり開き直っていてオモシロイ。主婦層を諦めて、フリーター引きこもりをターゲットにしているのだろうか。


3時過ぎ、自転車で出かける。寒いので、耳まで隠れるマフラーと手袋(片っぽしかみ浸からなかった)で防寒。銀行で金を下ろし、郵便局で区民税を振り込む。しかしこれ、15年度のものなんだよねえ。今月は、12月の神戸行きや出雲行きの交通費カードで引き落とされているので、すっかり金欠になってしまった。


三ノ輪まで行き、交差点近くの根岸図書館へ。ネットで検索してみたら、年末から探していた雑誌のバックナンバーがココにあったのだ。灯台下暗し。台東区図書館利用カードをつくる。閲覧席には、暖を取りにきたのだろう、ホームレスらしきヒトたちが何人も座っていた。そのあと、竜泉、千束を通り、かっぱ橋道具街の入り口にある「生涯教育センター」へ。〈なってるハウス〉に行ったとき、この大きな建物はなんだろう? と思っていた。その一階と二階に、台東区中央図書館が入っている。館内は想像していたよりもずっと広い。まず二階の郷土資料室へ。ココに堀切直人さんが通って『浅草』を書きあげたのだ。東京、とくに浅草に関する資料が揃っている。戦前の本や雑誌も開架されている。百科事典人名事典も同じ部屋にあるのもイイ。これだけ多くの資料が目の前にあることに、軽いコーフンを覚える。パソコンが使える場所もあるし、今年はこの図書館に通って調べものをしようと思う。一階(ここも蔵書が多い)で一冊借りて、出る。


伝法院通りを抜けて、〈松屋〉へ。7階の催し場で古本市。初日だが、夕方なのでヒトは少なく、ゆっくり見られた。野田宇太郎『文学散歩』第21巻・下(文一総合出版)は、山陰文学関係地を訪れている。1000円。小林信彦インタビュー(聞き手は浅羽通明)が載っている『海燕1995年11月号が200円。『奇想天外臨時増刊号 吾妻ひでお全集』(1981年)はあまりに安いので、「古書モクロー」で売るつもりで買った。目録で注文した2冊も当たっていた。奥で仕事をしていたイチローくんを呼び出して、ちょっと立ち話。


すっかり暗くなった。行きと同じ道を逆へ。西浅草交差点にある新古書店を覗く。竜泉バス停の前にある〈不二食堂〉に初めて入る。去年閉店するというハナシもあったが、まだ営業していた。店内はテーブルと小上がり。チューハイを飲む。常連のお客さんばかりで、ぼくはちょっと浮いていたようだ。大関横丁の新古書店も覗いて、ウチに帰ったのは7時過ぎだった。寒かったけど、なかなかに充実の自転車での遠出だった。


夕飯のあと、テレビ松本清張原作の《黒い画集・紐》を観る。まァこんなもんか。そのあとメールを書いたり、ゲラを直したり。そういえば、昨年末日記http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20041226)で、「不忍ブックストリート」のイベントとして「一箱店主の古本市」をやる、と書いたら、さっそく反応があった。今日は谷中雑貨店の方が「やってみたい」とメールしてくれた。嬉しいね。「一箱店主」の参加とともに、谷根千エリア(欲を云えば、不忍通りに近い方面)で、その箱を店先に置かせてくれる、一箱店主の「大家さん」も募集しています。どんなお店でも、店先に数箱置けるスペースがあればOKです。詳しいことはメール(kawakami@honco.net)でお問い合わせを。ご近所の方の参加をお待ちしています!


【今日の郵便物】

★古書目録 中央線古書展

〈芳林文庫〉が大伴昌司紀田順一郎らの同人誌『THE HORROR』3冊(1963〜64)を出している。わずか20ページの小冊子なんだけど、内容がスゴイことは以前(「本コ」の大伴特集のとき)に見て知っている。欲しいけど、一冊3万5千円、3冊で10万円だからなあ。

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2005-01-11 眠りながら焦る

昨夜は焦りながら、布団のナカで、足尾鉱毒事件を題材にした小林久三の乱歩賞受賞作『暗黒告知』(講談社文庫)を読み終え、さらに、長尾三郎『週刊誌血風録』(講談社文庫)の冒頭を読んだところで眠る。こういうときは、眠りも浅く、妙な夢ばかり見る。眠りながらなんだかずっと焦っているのだ。朝イチで起きて原稿に、と思っていたが、やっぱり起きれず。仕事場に行き、仕事の連絡の合間に、構成だけ決める。昼飯食いに行く時間なかったので、マクドナルドハンバーガーを食べるが、胸焼けして気持悪い。


2時過ぎに出て、神保町へ。〈東京堂書店〉6階の会議室で座談会の収録。紀田順一郎さんと、〈ジュンク堂書店〉のFさん、〈東京堂書店〉のFさん、〈三月書房〉のSさん。2時間と少しで終る。Fさん(ジュンクのほう)とSさんとで、靖国通りの北側の蕎麦屋で少し飲む。


解散して仕事場に戻ったら8時半。ようやく原稿に取り掛かる。自分でもまだよく判ってないblogのしくみや利点について、判りやすく伝えるのに骨が折れる。11時過ぎに書き終わり、取材先にチェック願いのメールを出す。校了ギリギリになってしまい、申し訳ない。今年の年頭の誓いとして「締め切りを守る」と、この日記に書こうと思っていたのだが、書かなくてヨカッタ。さっそく守れなかったんだから。


12時前に市ヶ谷から電車に乗り、小川町−新御茶ノ水の乗換えでは、全力で走った。この時間帯は一本逃すと、20分近く待たされる。乗り込んだ電車のナカで、ゼイゼイ息をつく。この数日持ち歩いていた、高橋源一郎追憶の一九八九年』(角川文庫)を読了あとがきに、「重要なものを省き、些細なことを残す」という傾向があった、とあるが、この姿勢が、15年経ってもおもしろく読める日記にしたのかも。なお、源ちゃんは最近、また日記を公開している(http://www.plays.jp/diary/gen1rou/)が、こっちは本当の仕事日記になっていて、いまいち面白みに欠ける。でも、『追憶の二〇〇四年』というタイトルで出版されたら、買っちゃうかもしれない。


ウチに帰ったら、「東急渋谷古本市実行委員会」からハガキが来ていた。「諸般の事情により今年1月末の開催を見送ることになりました」と。8月末のほうはやるらしい。「モクローくん通信」にも書いたけど、昨年に続き、今年もデパート古書市の受難の年になりそうだ(ところで、伝聞で浦和伊勢丹が中止と書いてしまったけど、間違ってなかったか心配だ。ご存知の方、教えて下さい)。旬公につき合って、ビデオ返しに行く。たいして働いてないのに、一人前に眠気だけは訪れる。ああ。


【今日の郵便物】

★古書目録 渥美書房、美濃収集会(この一年まったく注文せず、会費の更新をやめることにした)、古書あきば、丸善岡山シンフォニービル店、アンダーグラウンド・ブック・カフェ

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2005-01-10 初音小路のカフェ

まーた翌日の夜になって前の晩のコトを書かなきゃならない。ちょっと面倒くさくなってきた。で、昨夜は吉祥寺の〈MANDA-LA2〉で、「さかな」のライブを観た。前にココでさかなを見たとき、身動きが取れないほど混んでいたので、今日はテーブルのある椅子に座るぞ、と6時に会場前に着く。しかしアマかった。入口の横の路地には、すでに何十分も前から並んでいると思しい人々が50人以上いた。吹きっさらしの屋外で30分待ち(途中コンビニ肉まんを買いに行った)、入場が始まってからさらに10分以上待って、会場内へ。


すでに椅子席は満員だったが、ヨコのカウンタースペースの後ろのほうがどうにか空いていて、スツールも確保できた。しかし、このスツール、座るスペースが狭くてすぐずっこけてしまう。それにぼくの前にでかい柱があって、窮屈。周りに人が立っているので、バーで焼酎のお湯割りをもらってきたあとは、トイレにも行けず。まあ、あとから入ってきたヒトは、後方のわずかな空間に全員立ち見だったから、われわれは恵まれているほうだったのだが。


いつもながらライブハウスの待ち時間は退屈だなーと、旬公と話していると、7時半をかなりすぎてようやくはじまった。昨年のアルバム『LOCOMOTION』のあと、ドラムが抜け、二人に戻った。今日はゲストも迎えず、二人だけだったが、お互いの緊張感がこちらにも伝わってくる。ギターの西脇氏の顔がこちらを向いているが、表情豊かだねえ、このヒト。ときどき段取りが違っていたようで、ビックリした顔でボーカルのPOCOPENさんに目配せするのが、オモシロかった。なにしろさかなライブは、毎回ホトンド全曲アレンジが違うのだ。アンコールも含めて20曲近くやったが、POCOPENのいつものダラダラトーク(行き先不明)がホトンドなかったおかげで、2時間で終了。いままで見たなかで(といっても三回だけ)いちばんいいライブだった。寒いなか、そして狭いなか、じっと待った甲斐がありました。


旬公に付き合って、ブックオフと〈啓文堂書店〉を覗き、北側に出て、〈鳥ぎん〉で釜飯。ぼくはタラコ釜飯。うまかった。帰りの電車のナカで、高橋源一郎追憶の一九八九年』(角川文庫)を読み進む。いろんな意味でオモシロイ。出た当時はシャレだったタイトルが、もう15年も経ってしまい、まさしく「追憶の一九八九年」になってしまった。ちなみに、この年、高橋源一郎、38歳。今年ぼくもおなじ歳になる。アタリマエだけど、高橋源一郎も若かったんだなあ。帰ったら12時前。即寝る。


今朝は普通に起きて、午前中は原稿の下書きや、「書評のメルマガ」のまとめ。昼は出雲で買ってきた出雲そば。3時過ぎ、旬公と谷中へ。浅倉彫塑館の手前にある「初音小路」という小さな飲み屋が集まっているトコロにカフェができたと、大沼ショージさんに聞いたので、行ってみる。〈asi mul〉(アジマル)というカフェで、中国茶中国お菓子料理を出す。夜もやっているので酒も飲める。二階はギャラリーにするつもりで準備中だという。カウンターのみ、7、8人で一杯の店だが、なかなか雰囲気がいい。今度は夜に行ってみるか(http://www.asiamulti.com/cafe/)。


小沢信男さん宅に新年の挨拶。仕事中だったみたいだが、ぼくだけ上がりこむ。今年書かれるもののことなど、あれこれ話を聞く。そのあと、〈古書ほうろう〉を覗き、〈ときわ食堂〉でちょいと一杯という、休みの日の夕方の黄金コース。こんなコトしちゃおれないのだけど。夕飯は、年末塩山芳明さんからもらった下仁田ねぎと豚バラ肉の重ね煮。そのあと、本を読んだり、「書評のメルマガ」を発行したりしてるウチに12時回ってしまった。さあタイヘンだ!

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2005-01-09 浅草橋の夜と荻窪の昼

昨日は5時頃に浅草橋に到着した。6時からの店を予約しておいて、時間つぶしに〈西口やきとん〉へ。立ち飲みの店だが、カウンター以外にテーブルもあって、ゆったり広いのがイイ。ガツのしょうゆ焼きとにんにくたまり漬け。30分ほどいて勘定したら、1200円だった。安い。「お年賀に」と、銭洗い弁天で洗ってきた5円玉と、〈西口やきとん〉オリジナルの携帯ストラップをもらう。ストラップというよりは、アルミのプレートが付いたただのヒモだけど、その心づかいがウレシイじゃないの。


駅まで戻り、改札口で枝川公一さんと待ち合わせ。メールでやり取りしているので、久しぶりという気はしないけど、直接お会いするのは1年半ぶりではないか。予約しておいた〈ちゃんこ成山〉へ。『酒とつまみ』編集部の大竹聡さんご推薦の店。刺身やつまみもウマイし、あとから頼んだ「塩ちゃんこ」も味がしつこくなくてイイ。日本酒の「吉野川」を一本取って、すいすい飲む。ベルリンの話や、本の話、千駄木のバーの話など。そのあと、今度書いていただくテーマについて、思いつくまま話す。どうにかなりそう、と云ってもらえて安心する。


9時半頃、駅前で枝川さんと別れ、大竹さんに連絡。『酒つま』の編集部は浅草橋なので、今日、仕事場に来ていれば、どっかで合流しましょうというコトになっていた。吹きっさらしの外でコゴエながら待つうち、大竹さんと斎藤さん登場。あとからナベさんも合流。西口の〈加賀屋〉(さっきの成山の隣)に入り、乾杯。できたばかりの第6号をいただく。年末にできてきたのに、印刷上のミスが発覚し、急遽刷りなおしの事態だった。その模様を3人から、身振り手ぶり入りで教えてもらう。


ナカに、『中央線で行く東京横断ホッピーマラソン』という本の広告が入っている。著者は大竹聡。発売日は2005年中、定価未定、サイズ未定、発行は酒とつまみ社(仮)って、ナンにも決まってないやんけ。ページが余ってしまったので、ナベさんが速攻で(大竹さんにも相談せず)つくった広告だという。コレを何部つくってどうやって売るかというハナシで、みんな適当な思い付きをブツけあう。出版関係者と部数のハナシしていると、いつも暗くなるのに、ココではやたら盛り上がるなあ。どーせ儲からないから好きにやろう! という姿勢が徹底しているから、すがすがしいんだよな、きっと。


斎藤さんは年末に重大な「家庭の事情」が発生し、その後、寂しい日々を送っているとか。詳しくは斎藤さんのbloghttp://blogs.dion.ne.jp/saicame/)を見ろ、とおっしゃるので、帰ってから見ていたが、不穏な雰囲気は伝わってくるが、何があったかはよく判らない。そんなこんなで、他の客が帰ってしまったあとも居座り、11時半ごろ店を出る。これから居酒屋に雑誌を配本に行くという大竹さんたちと秋葉原で別れる。ウチに帰り、かなり伸びてしまった髪を旬公に切ってもらう。その後もゴタゴタやってて、寝たのは3時だった。


で、やっと1月9日の朝(ここまで書くだけで疲れた)。「古書モクロー」の値付けをやったり、メールを書いたりで午前中は過ぎていった。旬公の発案で、昼飯は土鍋にアサリと白菜を入れて、味噌とコチュジャンで味付けした鍋。うまかったけど、旬公は「牡蠣を入れたときのほうがウマかった」と云う。おいおい、オレはそんな鍋喰った記憶はないぞ(ぼくが鳥取に行っているあいだに、一人でつくって食べたそうです)。旬公は上野公園まで取材に出かける。ぼくは3時まで《噂の東京マガジン》を見て、出かける。


荻窪に行き、〈ささま書店〉へ。今日は身を切られるような寒さなのに、外台の前で5人もガンバっていたのに驚く。しかし、寒さしのぎとはいえ、煙草吸いながら本を見るのはヤメてほしい。風が強いから煙が全部コッチに来るんだよなあ。佐木隆三ジャンケンポン協定』(講談社文庫)、小林久三『暗黒告知』(講談社文庫)、新保祐司『島木健作 義に飢ゑ渇く者』(リブロポート)が各105円。最後のは「シリーズ民間日本学者」の一冊(この本はシリーズ中ではあまり見かけない気がする)。店内に入ると、山村正夫『推理文壇戦後史』第1〜3巻(双葉社文庫)が4000円で出ている。いままで何度か見かけたが、揃いでは6000円とか8000円とか付いていた。全巻読みたい本なので、しかたがない、買おう。その代わりに、すでに持っている第1巻を「古書モクロー」で売って、少しでも元を取ろう。単行本版しか出ていない第4巻を、早く手に入れたい。ほかに、古山高麗雄『船を待ちながら』(福武書店)800円を。けっこう買ったなあ。荻窪ではほかに古本屋を2店見たが、買わず。ある雑誌のバックナンバーを探しているのだが、カゲもかたちもない。それこそ、ささまの外台で何度も見かけた雑誌なのだけど。


中央線三鷹に降り、先に着いている旬公に電話。落ち合って、〈上々堂〉へ。長谷川さんと石丸さんがいた。「古書モクロー」、マッチラベル以外は売れてないらしい。持ってきた本を数点追加。中原淳一の『それいゆ』を2冊適価で出しましたので、どうぞご利用ください(上々堂のblogに「値段は案外良心的」とあったけど、「案外」じゃなくて、フツーに「良心的」のつもりなのです)。本が売れてないのに、佐野繁次郎装幀の野口冨士男『いま道のべに』(講談社)2500円、ライバルの「岡崎堂」から、青山南『人生はクレイジーサラダ』(筑摩書房)800円を買ってしまい、金欠になった。


このあと、吉祥寺ライブハウスに行ったのだが、またしても明日に続く。ようするに、ココんところ、毎晩出掛けてるというコトなのだな。

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2005-01-08 2年間寝かせたマズさ

「2年間じっと観察してきた某店」とは、千駄木すずらん通りにあるラーメン屋で、店名を〈亀七〉(仮名です)という。飲食街の入り口にあるにもかかわらず、そして、「主張のあるこだわりの店」ぽい外装にもかかわらず、創業以来、客が入っているのを見たのは、数えるほど。すりガラスの向こうでは、店主とおばさんが手持ち無沙汰にカウンターに座っている足が見える。いったいイツまでもつのだろう? と観察していたのだが、その一方で、「一度だけカネをドブに捨てる気持ちで入ってみよう」と話し合っていた。ナニがそこまで客を遠ざけるのか、知りたい気がして。


とはいえ、わざわざ入る気にはなかなかならず、今日まで過してきた。トコロが、今夜は旬公が極限まで腹が減っていて、「なんでも喰えそう」だという。じゃあ、試してみるかと入店。当然ながら、客はいない。しかし、グーゼンというのは恐ろしい。ぼくらが入った直後に、もう一人男が入ってきた。旬公はチャーシューメン、ぼくはラーメン、男はもやしそばを注文。相当長い時間、動きがなかったらしく、店主があわててスープやお湯に点火する気配。ドキドキしながら待つうち、到着。一口スープを啜る。おお、口の中に広がるこのヌルヌルとした感触は……ナニ? 麺を口にするが、味らしきものはない。唯一、味があったのはチャーシューだけ。旬公を見ると、しきりに首を振っていた。客が入らないのも納得のいくマズさである。2年間この味〈ともいえない何か〉を守ってきたとは、いや、恐れ入りました。ウチに帰り、お茶で口をゆすいで寝る。


朝は9時に起きて、10時過ぎに旬公と一緒に出かける。今日の「高円寺古書展」に明治期のボール表紙本が多く出ているからと、珍しく旬公主導で出かけたのだ。外台で、『アメリカ情報コレクション』(講談社現代新書)、『国文学 解釈と鑑賞』の読書論特集、『The 東京』(読売新聞社、1975)というムックを、200〜500円で。ナカに入ると、今年最初の古書展とあって、満員御礼。帳場の古本屋さんたちのいつものムダ話も、どことなく活気がある。3人も知り合いに会ってしまった。旬公は〈名雲書店〉が出している床の箱の前に座り込んで、和本や洋装本を漁っている。その脇で、『THE AMERICAN-HISPANO POCKET GUIDE OF THE WORLD’S FAIR 1893』という洋書を見つける。ニューヨークのKNOXという帽子屋が出したもので、前半は帽子のカタログ、後半は(おそらく)シカゴ博覧会の案内(英語スペイン語)という構成。図版がたくさんあって楽しい。コレで500円は激安だった。旬公は銀行で金を下ろしてきて、かなりの金額の本を買っていた。ときどき行くジャズ喫茶〈naja〉で、コーヒー飲みながら、戦果を見せ合う。


そのあと、総武線御茶ノ水に行き、駿河台へ。〈ザ・ハンバーグ〉でハンバーグ定食を食べる。〈書肆アクセス〉に寄ったあと、今年1月3日にオープンした「神保町古書モール」へ。三省堂書店の隣のビルの5階にあり、〈かんたんむ〉がオーナーとなり、十数店が棚を借りて営業する(すずらん通りのかんたんむは閉店)。最初だからか、どの店もけっこう力を入れていて、ワリとオモシロイ。規模は違うけど、昨年まで古書会館の近くにあった〈草木堂書店〉を思い出した。〈とんぼ書林〉の出版関係のコーナーで、『首輪のない猟犬たち トップ屋』(産報)1000円を買う。旬公に付き合って〈三省堂書店〉にも行き、そこで別れて、一人でウチに帰る。


テレビをつけたら、NHKゴジラ映画歴史をたどるドキュメンタリーをやっていて、思わず見入ってしまった。4時半頃にウチを出て、秋葉原乗換えで浅草橋へ。今夜はココで用事がある。……で、またしても夜の部の日記は明日に続く。

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2005-01-07 ゴッドファーザー(パート2)in高田馬場

昨夜(1月6日)の続き。最近、高田馬場で飲むときは、FIビル地下の〈紫蘇の実〉が多い。今日はちょっと趣向を変えて、別の店に行くことに。先日、〈キノコノクニヤ書店〉に行こうとして見つけ、昼飯を食べた〈秋田っ子〉という店だ(http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20041207)。安くてウマかったのと、店内のフシギな雰囲気に惹かれて、今夜の会場に決めた。

ナカに入ると、客は誰もいない。オヤジさんも「え? 来ちゃったの?」という反応だ。よっぽど客が珍しいのか。ビールを飲みながら、つまみを数品。鳥のあぶり焼きというのがウマイ。そのあと焼酎を飲みながら、1時間ほどエンテツさんのバカ話しているうちに、オヤジさんが「云ってくれればレコード掛けるから」と。壁にポップスのシングル盤が100枚以上ディスプレイされていて、好きなのを抜き出して渡すと、レコードプレーヤーで掛けてくれるという寸法だ。ぼくはルイ・アームストロングの歌もの、エンテツさんは映画音楽リクエスト。思ったよりもイイ音で聴ける。


そうこうするウチに、セドローくんがやってきたので、「きりたんぽ鍋」を頼む。鍋が煮えてきたところで、〈三楽書房〉の安藤アキヒロくんも加わる。いつもの古本屋バナシや、「モクローくん通信」のハナシ(年末に発行した20号では、ゾウリTシャツの4コマが圧倒的にウケがいい)など。セドローくんがこないだ、ぼくと内澤のために「売ってきやがれ」という詩(沢田研二勝手にしやがれ」の節で)をつくってくれたのだが、岡崎さんの歌と一緒にCDにしてスムース文庫で出そうとか、田村書店の社歌をつくろう(「店員は全員丸坊主〜」とか「一万円出しても釣はねえ〜」とか)などと盛り上がる。

そのバックで鳴っていた音楽のボリュームがどんどん大きくなり、曲も吉川晃司とかアン・ルイスとか、どんどんアヤしい選曲になっている。そのうち、さっきまで黙っていたオヤジさんが「酔っぱらっちまった〜」と叫び、こちらにやってきた。そのあと、「4人で割れば安いから」と(我々の勘定で)ビールを飲み出したり、自分が飲んでいた酒の一升瓶をこっちにつぎ出したり、「しょっつる鍋」と「きりたんぽ鍋」を間違えた(昼飯のメニューには「しょっつる鍋」はないとオヤジは断言していたが、日記を見るとたしかにしょっつる鍋を食べているんだが……)ぼくをバカにしてナゼかアキヒロくんのアタマを叩いたりと、沙汰の限り。


ドローくんとアキヒロくんは、「タワーリング・インフェルノ愛のテーマ」とか「ゴッド・ファーザー パート2」とか、笑えるシングルを引っ張り出してくる。いつの間にか、オヤジは「高田馬場ゴッドファーザー(ただしパート2)」と命名されてしまった。ほかに客が入ってくる様子がまったく見えないので(大丈夫か?)、すっかり全員いい気分でオヤジと遊んでしまった。12時過ぎたので、あわてて店を出る。しばらく、この店を高田馬場での遊び場にしよう。エンテツさんと田端まで一緒に行き、そこで別れて帰る。


今日は11時半頃に仕事場に行き、連絡やら準備やら。3時過ぎに出て、〈ジュンク堂書店新宿店へ。仕事用の資料で一万円以上買ったら、オリジナルのトートバックをくれた。たしか昨年末までのサービスだったハズだが、余ったんだろうか? 「大きいほうと小さいほうのどちらにいたしますか?」と訊かれ、大きいほうを選んだが、あんまり趣味のいいデザインとは云えないなあ。


中村屋〉の会議室で、次号に掲載する海野弘さんと青山南さんの対談を収録する。お二人とも、人並みはずれた雑誌好きだということが再確認できて、とても楽しい対談だった。終ってから食事をして、8時ごろに解散。まっすぐウチに帰り、本の値段付けをする。10時半頃、〈古書ほうろう〉(http://www.yanesen.net/horo/)に行って、「古書モクロー」用の棚をつくる。昨年夏のイベントとは違い、これから定期的にやっていくので、量が多いと維持できない。なので、一段だけでスタートする。最初なので、実家で見つけた昔のマンガ雑誌(「コミコミ」の吾妻ひでお特集)やミニコミ(「川口のオヤジ列伝」)を投入したが、さて、今後ネタが続くかどうか。ともあれ、三鷹〈上々堂〉に続き、ほうろうでも「古書モクロー」がスタートしました。みんな、じゃんじゃん買ってね!


このあと旬公と、2年間じっと観察してきた某店を訪れたのであるが、今日はココまで(なんか、毎日前の晩のことを引きずる、ヘンなサイクルになってますが)。

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2005-01-06 裏目裏目にてお散歩

昨夜は南千住で、写真家の大沼ショージさん、田端ヒロアキくんを右文書院のAさんに引き合わせた。日比谷線の改札口で待ち合わせ、スグそこの〈大坪屋〉に入ろうとしたが休み。山谷のド真ん中にある〈大林〉も休みだった。まだこの街は動いてないようだ。しょうがないので、泪橋の手前にあるバー〈Tepui〉へ。最近ココばっかり。「琥珀の時間」というビールを飲む。

正月だし、やっぱり居酒屋に行きたいな、というぼくの主張が通り、三ノ輪方面に向かって歩く。途中を右に入ったところにある居酒屋が開いていたというので、そこへ。〈大衆酒場 双葉〉と書かれたでっかい暖簾(地面に着きそうだ)をくぐって、中に入ると、おーっ、イイ感じ。昭和30年代から冷凍保存されてきた雰囲気。8人ぐらい座れるカウンターの中に、「昔のお嬢さん」(田山幸憲の用法)が立っている。先客は一人だけ。おばさんは退屈してたのか、いろいろ話しかけてくる。この店は1960年からやってると云う。


酒は酎ハイ、ウイスキーハイ、ホッピー日本酒といろいろ、メニューも厚揚げの肉詰め、にんにく漬けなど、変わったモノが多く、しかも安い。お好み焼きが250円ですぜ。180円の豚汁で体があったまった。大沼さんがAさんに写真を見せていると、おばさんが「私も写真やっているのよー」と云う。正面に写っているテレビをサカナにしつつ、おばさんも交えて楽しく話して、飲んだ。勘定は一人1200円なり。

10時前に店を出て、南千住に向かう三人と別れる。急に身を切られるような寒さになった。三ノ輪交差点まで歩き、バス停にたどり着くも、すでに終バスが出たあとだった。いまさら地下鉄経由(上野で乗り換えるのがめんどくさい)で帰る気もせず、タクシー西日暮里まで。メールなどチェックして、今年最初の《やりにげコージー》を楽しく観て、寝た。


で、今朝は10時ごろに出て、国会図書館へ。コピーしたい雑誌があったので行ったのだが、今日は「システム障害」とかで、本が到着したかどうかは表示されず、閲覧者がカウンターまで確認に行かねばならない。利用者カード導入以前(1980年代)に戻ったような気分だが、当時は本が到着したらマイクで呼び出してくれていた。今回はそれさえない。何度確認に行っても未着なので、カウンターのお姉さんに「昔に戻った気分だね」と一言云うと、「昔っていつですか?」と問い返されてしまった。浦島太郎になった気分。ようやく請求した雑誌が出てきたが、目的の記事は、所蔵されてない号にあることが判明。返却して、館を後にする。


今日のウチにコピーを入手したいので、広尾の都立中央図書館に向う。永田町からだと日比谷線広尾駅へは遠回りなので、半蔵門線渋谷駅まで出て、目黒行きのバスに乗り込む。「広尾」とつくバス停で降りれば大丈夫だろうと、適当なところで降りたら、「え? ここ、ドコ?」と迷ってしまった。案内板を見ると、ココから10分ぐらい歩くらしい。大通り沿いに行けば、まあ順当に着くのだが、ここまで時間食ってしまったらついでだとばかり、裏のほうの青木坂を登っていくルートを選択。すごいお屋敷街だ(表札さえ出てない家が多い)。しばらく歩いて、有栖川公園に到着。図書館の前まで来て気づく。「しまった、木曜日は休みだった!!」。昨日、ちゃんと調べていたのに、館の前に来るまでスッカリ忘れていたのだった。ボケてるよなあ。なんだか行動が裏目裏目の結果になってしまっている。


無駄足ついでに、この辺で昼飯食っていくことにして、広尾の商店街へ。〈福田屋〉という魚屋がやっている定食屋(?)で、銀だらの照り焼き定食を食べる。ウマイ。この商店街の中には、〈JUNICHI NAKAHARA〉という店があった。中原淳一の本やグッズを売る店らしい。駅前から千駄ヶ谷行きのバスに乗る。初めてのルートのバスに乗って、知っている道を通ると、自分の中のイメージがつながったような気がして嬉しい。そんなこんなで、仕事場に着いたのは2時前。


ブックフェア関係の連絡をしたり、企画書をまとめたりしているウチにたちまち7時。有楽町線に乗って飯田橋で乗り換えて、高田馬場へ。BIG BOX古本市の会場で、エンテツさんと待ち合わせ。その後、セドローくんやアキヒロくん、そして、「高田馬場のゴッド・ファーザー part2」との狂乱の一夜が始まるのだったが、疲れたので本日はココまで。明日に続く。

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2005-01-05 出雲からはじまる

今年最初の日記です。年末は30日に出雲帰省し、4日の最初の便で東京に戻ってきた。その間、パソコンは持っていったものの、日記は書かず、ネットには接続せず、メールも送受信しなかった。けっこう、何の不便も感じないものである。その間、出雲で起きたコトは……。

松江の老舗古書店〈ダルマ堂書店〉が12月31日で閉店(道路拡張のため)。高校生の時から、松江に行くたびに通っていた店なので、残念。どうにか最終日に行くことができた。店内は昔からの常連で満員。探していた、朝日新聞松江支局編『旧制松高物語』(今井書店)ほかを買えたのは、いい記念になった。オヤジさんと話すと、ネット専門にするつもりだったが、お客さんの店舗への思い入れが強いので、店舗での再開も考えているとのこと。

実家のある場所道路が通ることになり(どこもかしこも道路ばっかり! 土建屋王国である)、隣に新しくウチを建てることになった。今回帰ったら、棟上げまで終わっていたので、ビックリ。70歳を越えた父親は、自分で建てる(大工なのです)最後の新築ということで、張り切っている。今年6月までには引っ越しを終えるというので、その前に手伝いに行かなければ。庭の書庫もクレーンで移すらしいが、本は一度外に出さねばならず、ユウウツ

正月はわれわれ夫婦のほか、次男一家も一緒だった。9歳のシンタロウと6歳のユウキは、口がよく回る。ぼくなんかしばしばやり込められる。「おっちゃん(いつの間にかこう呼ばれている)は何の仕事してるの?」というご質問あり。義理の父と同じく、「本を読むのが仕事だ」と答えておいたが、納得する様子はなかった。

★三が日は、本を読んだり、ゲラをちょっとだけ見たり、昔のテープを聞き返したりして過ごした。2日は歩いて1キロ以上あるファミレスまで行って本を読み、3日もジャズ喫茶(〈味巣亭〉という店)で過ごした。車に乗らない人間は、田舎では暮らしにくい。そういえば、出雲大社への初詣は行かずにすませてしまった。

出雲市松江市も、ロードサイドの発展とそれに反比例しての中央部の廃墟化がいちじるしい。駅の周囲なんて、昔の面影がまったくない。無惨な街になっている(駅通りの〈三島書店〉が消滅していたのもショック)。これは土建屋王国・島根だけの現象ではナイはずだ。誰か、全国の地方都市の「シャッター通り」の研究をやってくれないだろうか。もっとも、ロードサイド発展のおかげで、書店・新古書店の数は増えた。宅急便を出しに行ったついでに、新しくできた〈ほんだらけ〉に5分だけ寄ったけど、古い文庫が大量に置いてあって使えそうな店だった。


今日は12時前に仕事場へ。年賀状数十通。年末にやり残した連絡や、メールの返事、今週来週の対談、座談会の準備など。夜は、南千住でヒトと会うことになっている。日記を書くのは久しぶりなので、感じがつかめず、今日はこの程度にしておこう。みなさん、今年も「ナンダロウアヤシゲな日々」をヨロシクお願いします。

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