ナンダロウアヤシゲな日々

◎この日記は、ライター・編集者の南陀楼綾繁が書いています。
◎新刊『町を歩いて本のなかへ』(原書房)発売中です。
◎著書『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)、『谷根千ちいさなお店散歩』(WAVE出版)、『小説検定』(新潮文庫)、『ほんほん本の旅あるき』(産業編集センター)、『路上派遊書日記』(右文書院)、『ナンダロウアヤシゲな日々』(無明舎出版)、『老舗の流儀 戦後六十年あの本の新聞広告』(とうこう・あい監修、幻冬舎メディアコンサルティング)、編著『チェコのマッチラベル』(ピエ・ブックス)、共著『ミニコミ魂』(晶文社)。
◎ご感想・ご連絡は南陀楼綾繁 まで。
◎「不忍ブックストリートの一箱古本市」は毎年春に開催します。
詳細は不忍ブックストリート公式ホームページもしくは、しのばずくん便りをご覧ください。
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2005-08-31 イロイロあったし、イロイロ会った

kawasusu2005-08-31

朝8時半起き。旅行中の日記を書き、風呂に入ると、出かける時間。ポストに、中国人の于前さんからの郵便物が。すっかり忘れていたが、しばらく前に「一箱古本市」について取材を受けた記事を送ってきたのだ。「中国時報」2005年7月24日の週末版(読書欄)で、「青空下的一箱旧書市」が見出し。旧書は古本という意味。記事はほぼ全面にわたっていて、写真カラー。〈古書ほうろう〉で撮影したぼくのアップと、しのばずくんの粘土人形、そして「不忍ブックストリートMAP」の一部を拡大したものが載っている。中国語が読めないので、漢字から推測するしかないが、一箱古本市のコンセプトや経過をかなり詳しく紹介しているようだ。記事の末尾には、「台湾のモクローくん」こと傅月庵(フ・ユエアン)さんが「旧書界聞人:南陀楼綾繁」(なぜかココだけ「綾」が「陵」になっている)というタイトルで、ぼくのプロフィールを紹介してくれている。「書与電脳」は「本とコンピュータ」、「Mokurokun通信」は……判りますね。できれば記事全文の日本語訳を、不忍ブックストリートサイトに載せたい。中国語に堪能な方のご協力を求めます。【フ・ユエアンさんのお名前を、これまで「傳月庵」と表記してきましたが、岡島昭浩さんから、「傅月庵」(人偏に「博」のつくり)が正しいとのご指摘をいただきました。以前、漢和辞典で確認したことがあるのですが、「傅」が文字コードにあることに気づかず、「傳」を使っておりました。今後は気をつけます。漢字は難しいですね。9月2日訂正】


千代田線新御茶ノ水へ。神保町にはホント久しぶり。〈書肆アクセス〉で岡崎武志さんのフェアを見る。新刊用の平台を前のほうに拡張して使っていて、イイ感じ。そのナカから、西日本新聞文化部編『昭和の尋ね人 アウトサイダー列伝』(不知火出版)を買う。あと、『大阪人』10月号(特集「モダン・ガールの時代」)も購入。畠中さんに、買ったけど一度も使ってないというICレコーダープレゼントされる。いいのか、こんな高価なモノ。岡崎さんが来て、一緒に店を出ようとしたら、某社から携帯電話。ビックリするハナシを聞かされた。


岡崎さんの「温かいものが食べたい」というリクエストで、そば屋へ。2階の座敷に落ち着く。食べ終わったあと、「ココで打ち合わせでもいいよ」と岡崎さん。でも、昼時で混んでくるだろうからと、喫茶店に誘う。あとで知ったが、このとき、岡崎さんはすでに体調が悪かったのだ。それに気づかず、〈ぶらじる〉に入り、ある企画について相談しはじめる。すると、しばらくしてすごく調子悪そうになり、トイレに駆け込む。出てきたら少し気分がよくなったようで、一安心。具合が悪いことにもっと早く気づくべきだった。数人の連絡先を聞いて、打ち合わせを切り上げ、店を出たトコロで別れる。そのあと、『サンデー毎日』で仕事されたようだ。岡崎さんの日記をみると、それでも田村の無料BOXには寄っていたようで、さすがである(でも、あんまりムリしないでください)。


夕方の打ち合わせまで時間があるので、さてどうしようかと、〈文省堂書店〉の壁面の均一棚を眺めていると、古書通信の樽見さんに声をかけられる。青木正美さんの本、売れ行き好調で増刷が決まったそうだ。そのあとも樽見さんはずっと熱心に均一を見ていた。〈ぶらじる〉に入る前には、青柳さんの姿も見かけたし、昼休みになると、この辺りはとたんに知り合い率が高くなる。〈田村書店〉の百円均一で、宮武外骨雑誌ハート』の復刻版(『広告批評』の別冊附録)が2部あったので、買っておく。あと、栗原澪子『黄金の砂の舞い 嵯峨さんに聞く』(七月堂)が200円。この本、詩学社の嵯峨信之=『文藝春秋』初期の編集者・大草実の聞き書きなのだが、ヘンに凝ったタイトルが災いしてか、あまり知られていない。『モダン日本』創刊時のコトとか、読みどころ満載なのになァ。両者とも近日中に「古書モクロー」で並べます。


書泉グランデ〉に入り、角川春樹『わが闘争』(イースト・プレス)を買う。作品社から『国枝史郎探偵小説全集』というのが出ていたが、4800円なので今日は見送る。と、紀田順一郎さんの姿が見える。今日はじつによく知り合いに会う日だ。「お茶でもどう?」と誘われ、〈古瀬戸喫茶店〉へ。今年秋に発表になるゲスナー賞のこと、10月の徳島での講演会のこと、そして大伴昌司のことなど、興味深い話をたっぷりとうかがう。誰に対してもハナシの出し惜しみをしない方である。


2時半、半蔵門線に乗って渋谷へ。山手線恵比寿へ。恵比寿に来ると、駅前の〈戸川書店ビルの垂れ幕(半紙に習字メッセージが書かれている)を観察するのが、習慣になっている。今日は「エイズ拉致道路外交/一つと解決できていない/〒だけがなぜできる」という三行。「〒」は郵政改革の意味だろうか。みくに出版に行き、Iさんと『進学レーダー』の打ち合わせ。来月から本を紹介する連載を持つコトになった。


恵比寿から日比谷線茅場町東西線に乗り換えて竹橋へ。錦町のあたりを歩いていて、〈JIRO’S CAFE〉という店を発見。犬のマーク看板が気に入って、入ってみる。ナカも落ち着いた造りで、コレはいいと思う。水を持ってきたマスターが「ブレンドでいいですか?」と訊くが、さっきコーヒー飲んだばかりなので、「ミルクティー」と云うと、一瞬黙って「特別につくります」と云う。あ、コレはコーヒー一筋の店だなと思い、ブレンドでいいですと答える。あとから入った客は、サントスを頼んで、それにミルクを入れるというので、マスターに「そんないいコーヒーミルクを入れるなんて」とイヤミを云われていた。たしかにブレンドは美味しいのだが、いちいちウルサイぜ。マスターは常連客に向かって、しきりに世相を慨嘆していて、これもうるさい。店はいいけど、ヒトがねえ……。


今週から通うコトになっているG社へ。編集のTさんと契約について話したり、資料をコピーしたりしていると、オーナーのHさんが登場。すぐに出せそうな本の企画を話すと、その場で「やってみよう」というコトになる。もう一本の企画についても、進めることになる。7時過ぎ、社員全員で駿河台下のうなぎ屋へ。うな重をご馳走になる。ウチに帰ったのは10時過ぎ。そのあと、連絡メールをいろいろ書いていたら、1時になってしまった。今日はイロイロあったし、イロイロなヒトに会った。なかなか活動的な一日だったと云えるでしょう。

2005-08-30 よみがえる学生時代

朝8時半起き。9月12日(月)のNOMADでのトークショーのチラシをつくる。イラストレーター適当に文字を配置し、マッチラベルのコピーを貼り付けたもの。1時間かからずにできた。コンビニでチラシ版(モノクロ)と店貼り版(カラー)をコピーする。ちなみに、テキストはこんなカンジ(レイアウトにあわせてココからちょっと直しましたが)。


チェコマッチラベル展」開催記念トークショー

マッチラベルvs小屋、もしくはチェコというマニア幸福になる国について

南陀楼綾繁(『チェコマッチラベル』編著者)×渡邉裕之(ライター


チェコマッチラベル』(ピエ・ブックス)刊行を記念して、1950〜60年代チェコスロヴァキアのマッチラベルを展示する「チェコマッチラベル展」が、9月8日(木)より開催されます。

これにあわせて、チェコアートに詳しいライターの渡邉裕之さんとトークショーを行ないます。マッチラベルと、HATAと呼ばれる小屋。一見まったく違う世界のモノですが、チェコ人のマニア気質というフィルターを通してみると、意外な共通性が浮かび上がってきます。不思議なハナシが続出すること保証つきの一夜、根津NOMAD〉に足を運んでみてはいかが。


9月12日(月)18:00〜

会費1000円(1ドリンク付き)

要予約(NOMADまで電話あるいがファクス、南陀楼までメールで)


チェコマッチラベル展」東京

9月8日(木)〜19日(月・祝)

カフェNOMAD

〒113-0031 文京区根津2-19-5

14:00〜24:00 水曜・第3火曜休み

TEL 03-3822-2341 FAX 03-3822-2342

南陀楼綾繁ブログナンダロウアヤシゲな日々」

http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/

メールアドレス kawasusu@nifty.com


できあがってから、NOMAD電話したら、「ここ数日で予約が増えて、11人になりました」と云われる。ぼくのほうへの予約が6人だから、もう17人。上限が30人なので、チラシを配って予約が増えすぎるとかえって困るなァといらぬ心配を。


秋に出る『おに吉』の原稿を書く。編集長岡崎武志さんからは、「チェコマッチラベルについて」と云われたが、中央線ミニコミなのでやはりその方面の話題を、と日記を読み直して、1990年自転車を買い、荻窪吉祥寺によく行ったことを書く。この時期(23歳)の日記は、恥ずかしいところも多いが、いまの日記とホトンド文体が変わってないのが自分ではオモシロイ。このブログでときどき紹介していこうか、と思う。


午後は、編集仕事でいろいろ。今年右文書院から出る単行本のために、超有名作家が帯文を書いてくださるコトになった。単行本の著者とその作家(奥様も)が早稲田大学時代の親友であるタメだ。緊張しながら電話して、奥様と話すが、その本が出るコトをとても喜んでくださった。「あなたも早稲田に関係しているの?」と云われ、「はあ、1980年代に第一文学部にいましたが」と答えると、「まあ、ずいぶん後輩なのねえ」とおっしゃった。さっき1990年日記を読み返していたところなので、不思議な気分。


『記録』(アストラ)が届く。塩山芳明「奇書発掘」、今回は『多重映画脚本家桂千穂』(ワイズ出版)を。ぼくが来月出る『レモンクラブ』で取り上げたのと同じ本だ。塩山氏はこの辺りの映画をかなり観ているので、やっぱりハナシに説得力がある。


5時前に自転車で出かけ、〈往来堂書店〉で、種村季弘『雨の日はソファで散歩』(筑摩書房)と東野圭吾容疑者Xの献身』(文藝春秋)を買う。レジでチラシを預ける。そのあと〈NOMAD〉で復刻マッチとチラシを渡す。搬入のことなど、少し相談。〈オヨヨ書林〉と〈古書ほうろう〉でも、チラシを渡す。ほうろうは明日(31日)まで棚卸しで閉店。帰りに田端生協で買い物していたら、旬公にばったり会い、一緒に帰る。夜は鮭チャーハン。そのあと、数日分の日記を書いたり、本を読んだり。

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2005-08-29 電車のナカでは読書がはかどる

朝7時半起き。8時過ぎに前田家を出る。今回もお世話になりました。なんば御堂筋線に乗り換える。ちょうどラッシュの時間で、荷物を持っているのがツラかった。朝飯は今日こそ立ち食いうどん、と構内を探すが、小ぎれいなカフェばかりで立ち食いは見当たらず。中にならあるかと思い、改札を入るが、ホームにも見つからなかった。そんなにこだわっているツモリはないが、関西に来ると、一度は立ち食いうどんを食べておきたくなる。


9時の新快速で出発。そのあと、米原大垣で乗り換え、豊橋途中下車。1時間近く余裕があるが、駅の外に出るのが面倒で、駅ビルのそば屋で昼飯。早めにホームに出て、電車を待つ。豊橋を2時前に出発、静岡熱海と乗り換え。東京駅には7時頃に到着。夕方になってからは、さすがに腰が痛かった。


車中読書は、小林信彦対談集『いちど話してみたかった デラックス・トーク』(情報センター出版局)。対談相手は、大瀧詠一佐藤信、ビートたけし安藤鶴夫古今亭志ん朝長部日出雄大島渚渡辺武信横溝正史。まえがきに「ぼくは嫌いな人とは同席したくないタチだから、そういう人たちとの対談はあり得ない。なんらかの意味で好きな人たちとの対談のなかから、編集部がダイナミックにえらんだものが、この一冊になった」とある。『日本喜劇人』単行本に収録(文庫では削除)されている佐藤信との対談と、『東京ロビンソン・クルーソー』に解説として収録されている長部日出雄との対談がとくにオモシロかった。後者では、小林信彦喧嘩相手の頭に味の素をパッパッパッパッと振りかけ、そのあとスイッチ・ナイフ(飛び出しナイフ)を取り出したというエピソードが。ただ、この本、版元の編集者の意向だろうが、タイトルも装幀もはなはだ小林信彦っぽくない。帯の「とてもデラックスしている対談集」とか、章タイトルが「なつかしさ、なのかなあ」「感動、だよね」「みつめて、きたんだなぁ」となっている辺りは、「寒い」としか云いようがない。なんだ、その「、」は。それと、巻頭に置かれている大瀧詠一との対談は本書のための語り下ろしなのだが、まとめかたがうまくない。もっと面白くできるハズだが。この本や『映画につれてって』(キネマ旬報社)をベースに、単行本未収録の対談も加えた、「小林信彦対談選集」というべき本が出たらイイのにねぇ。


電車に長時間乗っていると間が持たないので、本を読むしかない。もう一冊、田中小実昌『灯りさがしてぶらり旅』(桃源社)を読む。主人公(キャバレー情報誌の集金人と設定されているが、ほぼコミさんそのまま)が、各地を回って「おんな屋」で女と会い、いっしょに寝るというパターンの繰り返しだが、今度はどんな女が登場するのだろうと愉しみながら読んだ。


さて、ウチに着いたのは7時半。ちょっと休んで、東京駅で買ったシューマイなどで晩飯。その後、たまっていたメールの返事を書いたり、片づけをしたりしていると、時間が過ぎる。アセテートから長嶋康郎『ニコニコ通信』到着。このサイズがいいね。記念の缶バッヂも一緒だった。

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2005-08-28 ワイルドバンチな参鶏湯

朝9時までぐっすり眠る。10時に出て、日本橋で乗り換えて長堀橋へ。旬公が〈東急ハンズ〉に用事があるというので、付き合う。〈ちょうちょぼっこ〉へ向かう旬公と別れ、その辺りをふらつく。心斎橋筋の商店街に出ると、〈中尾書店〉があった。大阪関係の本が多い。立ち食いうどんでもと探すが、見つからず。


交差点の辺りのビルに、〈自由軒〉という看板があったので、はて、難波の〈自由軒〉の支店があったのかと思い、入ってみる。店内はレトロを意識した造りで、壁には明治の創業時からのマッチカラーコピーでしょうが)や雑誌広告が飾られている。最近よくあるパターンとはいえ、やりすぎになる手前で収めてあるのでイヤな気はしない。インディアンカレールーを混ぜたライスの上に生卵が乗っている)を食べる。うまい。本店は昔ながらの風情を残しつつ、何代目かの若旦那が新しい方向に進出したのか、とそのときは思った。しかし、さっき、難波の〈自由軒〉のサイトhttp://www.jiyuken.co.jp/)を見たら、そこにはぼくが行った店は見当たらない。しかも、「『せんば自由軒』は現在では当店と関係がありません」という一文が。で、〈せんば自由軒〉のサイトhttp://www.senba-jiyuuken.jp/)を見ると、こっちがぼくが入った店だった。こちらのサイトには、「当社『せんば自由軒』は、明治43年にミナミの千日前で創業した『自由軒』の『名物インディアンカレー』の伝統をそのまま受け継ぎ、『自由軒』の第二期経営者である吉田四一の五男憲治が、昭和45年に、船場中央にて『せんば自由軒』として開業し今日まで営業させて頂いております」とある。ようするに、イロイロあったというコトなのだな。


心斎橋筋商店街を歩き、〈ブックオフ〉を発見。3階建てでかなり量が多いが、あまり見て回る時間もなく、買ったのは、畑田国男『高見の見物 新東京面白ビルめぐり』(集英社)105円のみ。そこからスグのところに、大阪農林会館がある。2階の〈ベルリン・ブックス〉へ。徳島北島町創世ホールの小西昌幸さんが先に来ている。しばらく本を見ているうちに、特撮SF研究家池田憲章さんもいらっしゃる。日本カルト映画全集10『暴行切り裂きジャック』(ワイズ出版)600円、鈴木博文『ひとりでは、誰も愛せない』(創現社出版)800円と、CD300円均一コーナーで青山陽一[SO FAR,SO CLOSE]を買う。地下街まで歩き、喫茶店でにゅうめんやそうめんを食べながら、三人で話す。小西さんとはメール電話でしょっちゅうやり取りしているが、直接会うのは数年ぶり。池田さんとは、小西さん主催飲み会でお目にかかった。池田さんは前日の「ショートショートフィルムフェスティバルin大阪」で、SF番組アウターリミッツ》の上映会でのトークショーに出席されたという(http://osaka.eigasai.com/ssff2005/osaka/o_06.html)。お二人から、海野十三の新発見資料、秋の紀田順一郎さんの講演会のことなどを代わる代わるお聞きする。


2時半に別れて、地下鉄へ。ディープな話題の連続に疲れたのか、天神橋筋六丁目駅に行くツモリが、谷町六丁目駅に着いてしまった。路線を間違えたのだ。もとに戻り、堺筋線に乗り換えて、天六へ。昨日買った『エルマガジン』の本棚通信で、新しくオープンしたブックカフェちょうちょぼっこ郷田さんがレポートしていたのだ。商店街のナカにあるかと思ったが、番地を頼りにたどり着いたのは、住宅地の真ん中だった。〈ブックカフェ ワイルドバンチ〉という黒板が出ていた。倉庫みたいな扉を開けると、ナカもやっぱり倉庫みたいに広かった。手前半分が本棚で、奥半分がカフェ。テーブルだけでなく、バーカウンターもある。荷物は入口で預けるしくみ。


文学映画演劇というあたりが多いようだ。パッと眺めただけでも、かなりいい本が目につく。はやる気持ちを抑えて、文庫本から見ていく。値付けは「コレは安い」と飛びつくほどではないが、欲しい本なら惜しくはない順当なもの。阿部昭編『葛西善蔵随想集』(福武文庫)500円、古山高麗雄『蟻の自由』(角川文庫)450円。次に単行本の棚に移ると、端の方に田中小実昌の本が40冊ほどズラリと並んでいる。これも2000円〜2500円と順当な値段。何冊も買えないので、『オホーツク妻』(河出書房新社)2400円、『拳銃なしの現金輸送車』(社会思想社)2000円、『灯りさがしてぶらり旅』(桃源社)2200円の3冊を。コーヒーでも飲んでいこうと思ったが、先に来ていたオヤジが、自分がこれまで古本に数百万円つぎ込んできたという底の浅いハナシをでかい声でマスターにしていたので、ヤメておく。それでも去りがたく、もう一度棚を見直していたら、小林信彦の対談集『いちど話してみたかった デラックス・トーク』(情報センター出版局)が見つかった。1800円なら安いだろう。会計すると、マスターが300円引いてくれた。オープンしてまだ一カ月というコトで、最初に並べた本(マスターの蔵書)が売れたあとがタイヘンだと思うけど、末永く頑張って欲しい。


谷町線で谷町六丁目に出て、長堀鶴見緑地線心斎橋へ。あとで、行くときもこのルートで行けばよかったコトに気づく。四ツ橋駅から北堀江に出て、〈チャルカ〉(http://www.charkha.net/)で旬公と会う。ココではいま、「チェコスロヴァキア時代のFDC展」をやっている。FDCとは切手の初日カバーのこと。記念切手の発売日に、オリジナルの封筒に切手を貼って消印を押したもの。展覧会と云っても壁面ではなく、数冊のファイルブックにファイルされたものが、テーブルに置かれている。チェコビールを飲みながら、眺める。切手にはあまり興味がないのだが、パラパラとめくっただけでノックアウト切手そのもののデザインもイイが、封筒に描かれたイラスト消印デザインがじつにイイのだ。切手、封筒、消印がセットになったFDCがトータルなアート作品になっている。展示のうち何種類かは、販売もしている。一枚315円というリーズナブルなお値段。ヨゼフ・ラダの切手が欲しかったが、販売物の中には見つからず、自転車切手といい描き文字の切手のFDCを買う。この展示は10月3日まで続くそうだ。


四ツ橋からなんばで乗り換え、鶴橋へ。細い商店街を抜け、飲み屋街のあたりをちょっと歩く。JRの上に〈ブックオフ〉があったので覗くが、ナニも買わず。6時に前田くんと待ち合わせ。適当に歩いて、〈大吉〉という店に入る。メニューを見ると、焼肉上野並みのお値段で、量も少ない。あとで参鶏湯(サンゲタン)を頼むツモリだが、たぶん量が少ないだろうからと思い、先に何皿か焼いて食べる。そしていよいよ参鶏湯が登場。おお、でっかい。ソウルで食べたのと同じぐらいの大きさはある。味もしっかり染みていて、素晴らしい。コレで1800円は安い。旬公は食べきれず、「焼肉を少なくしておけばよかったのに」と悔やんでいた。嬉しい誤算であった。


隣の今里まで電車に乗り、前田家へ。風呂に入れてもらい、11時ごろには布団を敷いてヨコになる。3時ごろ眼が覚めて、眠れなくなったので、読みかけの中谷孝雄『招魂の賦』(講談社文芸文庫)を読む。表題作は『青空』の同人仲間だった淀野隆三の危篤を知った著者が、その死を待ちながら、亀井勝一郎三好達治の死を回想するもの。「抱影」はやはり『青空同人の外村繁の死をめぐる作品だ。60代、70代の現在から、20代の頃を想う描写はいきいきとしている。中谷孝雄は友人たちほぼ全員の死を見取ったあと、1995年に93歳で亡くなるのだった。4時過ぎに眠る。

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2005-08-27 10円コンビ、西へ

kawasusu2005-08-27

朝5時に起きる。旬公は例によってギリギリまで仕事。出がけにバタバタするので心臓に悪い。もっとも、今回はぼくも青春18きっぷをウチに忘れ、急いで取りに戻った。5時52分、山手線西日暮里発。その後、東京熱海浜松大垣米原と鈍行を乗り継ぐ。鈍行で東海道線を行くのは7、8年ぶりで、すっかり忘れていたが、とにかく乗換えがキツイ(ホームが違うと走るコトもしばしば)し、トイレや食事のタイミングが難しいのである。


また、ぼくたちと同じく青春18きっぷで移動するヒトが多く(学生から中高年まで)、同じ電車に乗るので、座席を確保するのにも一苦労。朝、西日暮里駅から乗ってきたハデな格好の二人組の女の子がいて、透明なゴミ袋いっぱいにお菓子を入れているので、なんだ、こいつらと思ったら、その後、乗り換えのたびに出会った。ゴミ袋は移動中の食料の備蓄なのだった。会うたびに、そのゴミ袋のサイズが小さくなっているのが、なんとはなしにオモシロかった。


車中の読書は、加太こうじサボテンの花』(廣済堂文庫)。少年時代から紙芝居の絵かきとして働いた著者と、尾久喫茶店〈ミチル〉のウェイトレスだった奥さんが出会い、結婚し、奥さんが亡くなるまでの自伝。尾久をはじめとする昭和前期の東京の裏町の様子、戦争をはさんでの紙芝居業界の動き、父との葛藤、文筆家になってからのことなど、きわめて興味深かった。この本については、またいずれ。


3時過ぎ、大阪着。さすがに疲れた。西梅田から四つ橋線肥後橋へ。〈calo bookshop and cafe〉に着いたのは、3時40分。川辺佳展さんや林哲夫さんがいらしていた。メール画像を送ってもらっていたが、展示されたマッチラベルを初めてじっさいに見る。茶色の紙の四隅に切り込みを入れて、そこにラベルのシートや、ラベル自体を差し込んでいる。キャプションはその下に貼り付けている。シンプルだが、見やすい展示だ。バラのラベルは袋に入れて、壁に止めている。カタログや雑誌は、壁から突きだしたでっぱりの上に載せられている。ギャラリースペースだけでなく、書棚のあるほうの壁にも展示が及んでいて、この店全体にマッチラベルが広がっているようで、とてもヨカッタ。展示については、ぼくはまったく手伝えなかったので、コレは石川さんスタッフの方々のおかげである。


4時半ごろ、ぼつぼつ準備を開始。奥のほうにテーブルを設置し、その上に資料を置く。石川さんのご主人がプロジェクターパソコンを設置してくれた。持ってきたCD−Rの画像が開くかどうか確かめると、案の定、旬公のマシンスキャンした数点が開かず、一瞬アタマが真っ白になるが、ほかのデータは開けたので一安心。5時になると、会場をいったん閉め、受付が行なわれた。どんどんヒトが入って来て、緊張する。立ち見も入れて、32、33人ほど来たらしい。『浅草十二階』の著者、細馬宏通さんの姿も。


5時、「10円コンビが語る紙モノと古本プラハ」トークショー開始。東海道線電車のなかで、簡単な進行表をつくっておいたので、それを見ながら、旬公と話をする。最初ちょっと緊張してたので、なぜ10円コンビか、というハナシができなかった。岡崎武志さんの命名で、旬公とぼくが並ぶと、その体型から「1」と「0」に見えるからなのだ。あと、「紙モノと古本プラハ」は千野栄一さんの『ビール古本プラハ』からのいただき。なぜチェコに興味を持ったか、ということから、プラハで行った古本屋図書館博物館などについて、画像を見せながら話す。後半は、チェコのマッチラベルのおもしろさについて。途中、つっかえたり、対話が停滞したところはあったが、まあうまく行ったか。質疑応答では、印刷などについて突っ込んだ質問多し。本づくりに協力してもらった田中大さんも発言する。1時間半ほどで終わり、本を買ってくださった方にサインしたり、資料を見せたりする。近代ナリコさんと立ち話。


7時半、歩いて数分の打ち上げ会場へ。〈味庵〉という韓国料理の店で、12人で予約していたのに、いきなり15、16人ぐらいになる。それでもムリヤリ席をつくってくれた。出席者は、林哲夫さん、扉野良人さん、にとべさん、田中大さん、akaheruさん、前田和彦くん、川口正さん、東方出版の稲川さん、解放出版社の高野さん、『大阪人』の千脇さん、ちょうちょぼっこの真治さんと次田さん、ちょうちょの常連のお客さんの中嶋大介さん、貴島公さん、石川さんとご主人、旬公とぼく。遅れて、「女体の詩人」こと石井章さん(順不同)。誰か抜けてたら、ゴメン。田中大さんには、さんざんお世話になったが、お会いするのは今日が初めて。名前通りの大きなヒトである。日本に一時帰国しているが、下鴨などの古本市に行きまくっているらしい。


10時ごろにお開きになり、旬公と前田くんのお宅へ。先月も二人で泊めていただいたばかり。テレビ東京大阪ではなんだっけ?)の「ワールド・ビジネスサテライト」で、不忍ブックストリートが出るというので観る。東京の路地裏をビジネスにするという、いかにもこの番組らしい視点で、谷根千については〈オヨヨ書林〉のオヨちゃんが映ったのみ。〈往来堂書店〉も取材されてたハズだが、カットされたのか。マップの表面や中面が映されたのは、嬉しかった。そのあと、風呂に入り、1時前に眠る。あー、疲れた。


なお、この日のトークの様子は、林哲夫さんの「daily sumus」(http://www.geocities.jp/sumus_co/daily-sumus0508-3.html)、akaheruさんの「エエジャナイカ」(http://d.hatena.ne.jp/akaheru/20050827)、にとべさんの「ちゃりんこ日記」(http://d.hatena.ne.jp/nitobesan/20050827)、貴島さんの「モノノフォン」(http://homepage1.nifty.com/hebon/fhp/)などで、報告されています。みなさん、ありがとうございます。

2005-08-26 陸の孤島

朝8時半に起きる。昨夜の残りで朝飯を食べ、明日のトークで写すチェコの図版を用意する。パソコンに保存してあるから、CD-Rに移せばかんたん、と思っていたら、甘かった。まず、データが保存されているパソコンは、前に使っていたもので、WIN98、CDの書き込み不可、イーサーケーブルなし、ネットへの接続はできない(前はISDNにつないでいたが、ADSLに変えてからドライバを入れてない)という代物。そこでまず、こないだ買ったハードディスクをつないでみるが、ドライバインストールされているのに、ハードディスクアイコンが出てこない。ハードディスクメーカーのサポートに電話して、教えを乞い、「その通りにやればできますから」と云われて、電話を切ってやってみたら、やっぱり出てこない。もう一度、電話して再度説明する(これがめんどくさい)も、「マシン側の問題だと思いますねえ」と突き放される。もしやと思い、USBのスティックを差してみるが、これもドライバが見つからないとかで、使えず。この箱に確実にデータが入っているのに、外に出せないとは、まるで陸の孤島だ。


しかたないので、マシンメーカーであるシャープの窓口に電話する。持って来てくれれば対応はする、というので、タクシーに乗って市ヶ谷へ。「本とコンピュータ編集室の近くである。編集室解散から2カ月、こんな用事で市ヶ谷に来るとは思わなかったよ。さすがに対面しての対応は丁寧だった(有料だしな)が、ハードディスクはやはり認識せず(今度は「システムの問題かもしれないですねえ」と)。今日のところは、画像20点ほどを取り出せればイイので、PCカード経由で向こうのマシンにデータを移し、持参したCD-Rに焼いてもらった。終わったのは2時。昼飯を食うヒマもなく、またタクシーに乗ってウチに帰る。


今度は自転車で出て、〈古書ほうろう〉へ。「古書モクロー」の売上代金を受け取る。10ヶ月ほど【ホントは8ヶ月半でした。8月31日訂正】で約4万円。〈上々堂〉に比べて一カ月あたりの売上が低いのは、単価が安いせいだろうか。今後の売り方を研究する必要アリ。〈NOMAD〉に行くと、入り口のトコロにテレビカメラが。こないだ、オヨヨさんや往来堂さんを取材したのと同じヒトたちらしい。明日夜11時のテレビ東京「ワールド・ビジネスサテライト」で放映らしいので、乞うご期待。山田さんと、復刻マッチの売り方や、トークショーについて打ち合わせ。目下、予約は11人ほど。ウチに帰り、CD-Rの整理。これでどうやら使えそうだ。あとは、caloのマシンにちゃんと認識されるコトを祈るのみ。あと、持っていく本やマッチラベル関係の資料を選ぶ。caloの石川さんからメールで、満席になったとのこと。立ち見を設けるかもしれないので、もし参加したい人がいらっしゃったら、明日caloに電話してみてください(06-6447-4777)。


古書ほうろう〉で買った、加藤千晶[おせっかいカレンダー]を聴く。セカンドの[ライラックアパート一〇三]は愛聴盤だ。本作も、のんきなサウンドに涼やかな声が乗っていてイイです。一緒にもらってきたパンフには、このCD店頭販売する店の加藤さんによる「おせっかいリコメンド」が付いている。ほうろう、青空洋品店、結構人ミルクホールと不忍ブックストリートから3店も紹介されているのはナゼ? 青空洋品店とは共同で「おせっかいTシャツ」を製作した、ともある。


ビレッジプレスからは、亀井澄夫責任編集妖怪新聞1』(レベル発行、1600円)が届く。川崎ゆきおさんが関わっていた1970年代ミニコミ、という程度の認識しかないが、コレはその「復刊」とある。投稿をまとめた本らしいが、うーん、なんだかよくワカランなあ。川崎ゆきお「猟奇王子」が載っている。付録CDには、旭堂南湖さんの講談やら音楽やら。


遅れに遅れているスムース文庫、最後の一人となったマンガ家と、一カ月ぶりに連絡がつく。このところ、メールにも電話にもいっさい応答がなく、往生していたのだ。ようやく、なんとかなる、かもしれぬ。


さて、明日は6時前に出発して、青春18きっぷ大阪へ向かうのだった。夕方5時にcaloでお会いしましょう。

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2005-08-25 まだ、ココにいます

5日ぶりの日記です。ここのところ、進まない仕事と、決まらない引越し先のコトで、アタマが一杯でした。こういうときに、日記書いてもグチの繰り返しになりそうなので、しばらくほっておいた次第。


休んでいた間に、読書日記の2回目(青木正美『古書肆・弘文荘訪問記』について)の載った『週刊読書人』、連載拡大版でこの5年ほどの古書界の変化を書いた『彷書月刊』二十周年記念号、10人を取り上げた「古本屋の主は本を書くのも好き」が載った『銀花』が出ました。よろしければ、ご覧下さい。あ、『BOOKISH』も届いたな。ぼくは関わってないけど。


昨日は、この数日回っていた物件のナカから、町屋駅3分、京成線線路そばで、70平米ある物件に引っ越すコトに決め、書類を不動産屋にファクスした。夜には、遅れに遅れた原稿をようやくまとめた(まだ終わってないけど)。ようやく世間並みのペースに戻れたかな。


そして、今日、現在のマンション不動産屋に出るコトを伝えに行き、そのあと、大家さんに挨拶に行ったら、「家賃が高いなら下げますから」と慰留される。その場で、引越し先と同じ額に落ちた(現在より3万安い)が、もう一度交渉して、さらに5000円安くしてもらった。おかげで、「不忍ブックストリート」範囲の西日暮里から離れずにすみました。まァ、町屋引っ越したら、「ココもブックストリートの延長というコトで……」などと云い張るツモリだったのですが。引越しお金と時間が節約できたのは嬉しいのですが、広い場所に移って心機一転のはずだったので、複雑な気分。この際、徹底的に生活空間のリニューアルを図らねば。


さて、明後日は大阪に行って、〈calo〉でトークショーをやります。「ショー」というほどのモノにできるかは判りませんが、よろしければ是非どうぞ。現在30人近くの予約が入っているそうですが、当日まで予約は受け付けています。


また、2日前に逗子に行き、一色海岸の海の家ブルームーン〉で、ライターの渡邉裕之さん(http://d.hatena.ne.jp/hi-ro/)にお会いし、東京でのトークのテーマを相談しました。渡邉さんの発案により、タイトルは「マッチラベルvs小屋、もしくはチェコというマニア幸福になる国について」に決定。マッチラベルはともかく「小屋」とはナンでしょうか? お楽しみ。大阪とはまた違う、濃いハナシを展開します。こちらの予約も受付中です。念のため、もう一度まとめて告知しておきますね。


チェコのマッチラベル展」

大阪

8月16日(火)〜9月3日(土)

Calo Bookshop&Cafe/Calo Gallary

〒550-8527

大阪市西区江戸堀1-8-24 若狭ビル5階

12:00〜20:00(土曜は〜18:00) 日曜・月曜休み

tel/fax 06-6447-4777

http://www.calobookshop.com/


8月27日(土)17:00〜

トークショー「10円コンビが見た 紙モノと古本プラハ

南陀楼綾繁×内澤旬子イラストルポライター

会費1000円(1ドリンク付き)

要予約


東京

9月8日(木)〜19日(月・祝)

カフェNOMAD

〒113-0031

文京区根津2-19-5

14:00〜24:00 水曜・第3火曜休み

TEL 03-3822-2341 FAX 03-3822-2342


9月12日(月)18:00〜

トークショー「マッチラベルvs小屋、もしくはチェコというマニア幸福になる国について」

南陀楼綾繁×渡邉裕之(ライター

会費1000円(1ドリンク付き)

要予約

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2005-08-19 続・入谷−南千住・不動産屋ツアー

朝8時半起床。起きた瞬間、今日は暑いと判る。こういう日は家から出たくないが、物件の見学を予約しているので、そういうワケにもいかない。10時過ぎに旬公と自転車で出発。尾久橋通りをまっすぐ行き、入谷へ。このルートだと、20分かからずに到着するコトが判明。〈ドトール〉で休憩して、待ち合わせのマンションへ。不動産屋のおばさん(変わった物件を探すのが好きという、明るいヒトだった)と管理会社のヒトと会い、ナカを見せてもらう。間取りは十分広いけど、風が通らないのが難点。


おばさんの自転車について走り、三ノ輪方面へ。荒川区役所の近くのマンションを見る。ココは間取りも風通しもグッド。おまけに、近くに荒川区南千住図書館がある。そう、我が家の条件は、(1)広いこと、(2)風通しがイイこと、(3)図書館が近いこと、の三つにほぼ尽きているのだ。そのあと、南千住の奥の再開発地帯にあるマンションを見たが、あまりの殺風景ぶりに敬遠。ココでおばさんと別れる。


区役所近くのそば屋で昼飯。この段階で、暑さで相当参っていたが、来週に入ると、忙しくなって物件を見るヒマもないので、目星をつけておいたものは今日中に見ておくコトにした。そこで、また入谷へ向かって自転車を走らせる。途中の不動産屋の貼り紙で、70岼幣紊△辰8万円という物件があり、飛び込むが、スデに決まっているというのでガッカリ。西浅草交差点不動産屋へ行き、貼り紙の物件を見たいと云うが、現在改修中というのでダメだった。代わりにもう少し狭いのを紹介しようと、おじさんが自転車で案内してくれる。ものすごいスピードで走っていくので、あとを付いていくので精一杯。松が谷マンションを二つ見る。そのうちひとつは、風通しはいいし、台東区中央図書館も近い(あと〈なってるハウス〉も直近)ので気に入るが、もうちょっと広ければなあ。


図書館に行き、しばらく涼む。2時半に、別の不動産屋へ。今度は貸家を2件、車で案内してもらう。ひとつは千束で、一階に土間があり、作業場として使える。しかし、あまりにも日当たりが悪く、風も通りそうにない。もうひとつは、松が谷で中央図書館の真裏。部屋数が多く、収納もたくさんある。かなり心は動いたけど、この家でもやはり風通しには限界がある。たぶんかなり湿気があるだろう。5年前に住んでいた貸家が湿気の巣で、旬公の調子が悪くなってしまったコトがある。10歳若ければ喜んで借りたのにねえ、と云いながら、見送る。やっぱり、マンションしかないみたい。


全部で7件も見たので、今日の物件見学は終了。入谷から鶯谷に走り、陸橋を上がって、谷中へ。旬公の用事でアパートに寄ってから、ウチに帰る。かなり疲労して、シャワーを浴びてから、ヨコになる。BGMは今日届いた、矢口博康[さよならtoday]。サイトで注文したのだが、郵送されてきた封筒にご本人の名前があるので、驚いた。ご自分で発送されているのだろうか。何度も繰り返し聴きたい、なごみのインスト。休んでから、少しずつ仕事を進める。

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2005-08-18 ダメな日にはディジリドゥを

朝8時半に起きる。朝食はトコロテン。朝っぱらから書留で、イヤな手紙が来る。仕事にかからなければマズイのだが、そのコトもあって、なかなか取り掛かれず、東野圭吾学生街の殺人』(講談社)を最後まで読む。いろいろ考え事しながら読んでいたら、むやみと時間がかかり、気がつけば1時半。えっ、いつの間に?


谷中に出かけていた旬公が戻ってきて、親子丼をつくって食べる。そのあと、ちょっとやりだすも、また中断。どうも今日はダメな日のようだ。夕方までダラダラし、6時ごろに出かけて、高円寺へ。〈JIROKICHI〉で『ぐるり』の五十嵐さんと待ち合わせ。ぼくが着いたときには、すでに空いている席が少なかったが、始まる頃には立ち見が出る盛況だった。


今日は「DIDGERIDOO MAGIC」として、荒井ABO誠(ディジリドゥ)をリーダーに、渋谷毅(p)、 三好"3吉"功郎(g)、ヤヒロトモヒロ(perc)、小川美潮(vo)というメンバーによるセッションだ。ディジリドゥはオーストラリア民族楽器で、マッターホルンみたいに長い楽器管楽器でありながら、パーカッションでもありボーカルの増幅装置でもあるという不思議楽器。ナマで聴くのは初めてだが、ヒト吹きで地面が揺れるような迫力がある。荒井ABO誠は、この店のオーナーだが、オーストラリアを旅してディジリドゥを学んだのだとか。前半は完全フリーセッション。ヤヒロトモヒロの叩き出す一音一音が、ディジリドゥと渾然一体となって響く。後半もほぼフリーだったが、[ワン・ノートサンバ]など小川美潮の持ち歌もやった。アンコールの[ケ・セラ・セラ]は渋谷毅ピアノがよかった。


終わってから、〈古本酒場 コクテイル〉へ。テーブルに座って、あれこれ話す。帰省していたという狩野さんも、あとから顔を出す。気がつけば11時半。急いで中央線に乗り、帰ってくる。ナニも生み出さない日だったが、たまにはこういう日があってもイイ。

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2005-08-17 入谷−南千住・不動産屋ツアー

8時半起床。パン一枚を半分ずつ食べる。今日から隣の工事が再開したが、起重機はどっかに行ってしまったので、それほどうるさくはない。午前中、短い原稿を1本書く。そのあと、溜まっていた古本に値付けして、〈古書ほうろう〉に持って行く。「古書モクロー」、久しぶりにホトンド全冊入れ替えました。トムズボックスが出した、長新太さんの小冊子などあります。ヨロシク。


上々堂〉の小森さんが、昨日「池袋古本屋ができたそうですよ」と教えてくれたが、メールでその続報を。〈mediamsg〉という店で、1階に絵本、しかけ絵本、2階に映画音楽科学、3階に美術を置いているのだとか。「三角形の小さいビル」らしいが、池袋で3階建てなんてスゴイ。場所は「東池袋の駅からすぐ」だとか。検索してみると、サイトhttp://www17.ocn.ne.jp/~mediamsg/)が見つかった。4月にオープンしたのだね。本のリストを見ると、ヘンな本が多く、おもしろそう。池袋イルムス古本市(今日からだった!)のついでに、行ってみるか。


おにぎり屋でおにぎりを買ってきて、昼飯。編集を担当する単行本のゲラを、著者や関係者に宅急便で送る。『市井作家列伝』の著者・鈴木地蔵さんや奥成達さんにお電話し、雑談。4時前に自転車で、浅草へ。台東区中央図書館仕事していた旬公と落ち合い、近くの不動産屋へ。物件2件を見るが、いずれも狭い。次に、さっき見つけた不動産屋に入ってみる。いかにも世話好きなおじさん、という感じのご主人が、3DKの物件を紹介してくれる。今日はナカに入れないが、前まで行ってみましょうかと案内してくれた。ナカを見ないとナンともいえないけど、周りの環境はなかなか。入谷駅から近いし、中央図書館にもすぐだし。


喫茶店で休み、最初に行った不動産屋で「これは勧めません」と云われた物件を見に行くコトにする。なぜ勧めないかと云うと、山谷のど真ん中(住所は日本堤)にあるからだ。しかし、コッチは広くて安ければ、どこでもイイのだ。二人乗りで、千束から吉原のほうに走り、日本堤へ。路上で寝転んだり、酒盛りしたりしている人々が多数。商店街のナカのビルが、その物件らしい。薄暗い階段を旬公が入っていったが、「まるで香港のクーロン城みたいだった」と一言。さすがにココはムリか(どっちみち、1、2階セットでないと貸せないと云われていたが)。そのあと、三ノ輪駅前の不動産屋で相談すると、けっこう広い貸家が出ていた。これならイイねえと盛り上がる。管理会社が今日まで盆休みというので、連絡が付かず、まだ空いているかは改めて教えてくれることに。


三ノ輪バス停で、旬公と別れ、ぼくは自転車で帰る。乗りっぱなしで疲れたので、途中、〈ハルピン〉でビールシューマイ。ウチに帰って、カレーの残りとレバー炒めを食べる。「早稲田古本村通信」の原稿を書き終わると、12時過ぎた。不動産の物件を見るのは楽しいし、比較することは大事だと思うが、どうしても時間が取られてしまう。それに、あまりたくさん見すぎても、混乱するだろうから、今後はもっと絞っていく必要があるだろう。

2005-08-16 また、浅草にて地震

8時半起き。昨夜2時過ぎまで起きていたので、ちょっと眠い。夜更かしが向かなくなっているのかも。「浅草図書館に行くよ」というと、珍しく旬公が一緒に行くと云う。カレーの残りを食べて、バスで出かける。まだ盆休みなのか、道路が空いているなあ。西浅草三丁目の停留所で降りて、入谷方向に歩く。途中、不動産屋2、3軒の貼り紙を見る。このあたりは、日暮里あたりより1、2万安いコトが判る。いくつか見ておきたい物件があった。


台東区中央図書館へ。旬公に図書館カードをつくらせ、2階のビジネスルームへ。パソコンを使うにはこの席がイイと教える。ぼくは下に降り、閉架の本を借り出す。おお、こんな本持っていたのか、というのを何冊か借りられた。コピーを取ろうとしたら、ホームレスっぽいおじさんが、「ピル・ブック」とかいう薬の本をコピーしていた。目次からはじめて全ページ取ろうとしている模様。途中で、「先にどうぞ」と割り込ませてくれた。それにしても、コピー代が足りるのか、そんなカネあるんだったら保健証なくても医者に行くほうがイイのでは、などと余計な心配をしてしまった。


2階で調べものをしていると、地震が。7月23日の地震(このときも、浅草にいたのだった)ほど強くはないが、そのかわりヤタラと長く揺れている。もっとも、コレはこの図書館の構造がそうなっているらしい。ラジオを聴いてたおじさんが、「東北が震源地で震度6だって」と教えてくれる。かっぱ橋道具街の脇に入ったところの〈やまと〉というそば屋で昼飯。ショーガ焼き丼+かけそばで680円。ニュースは盛んに地震の模様を伝えていた。気に入ったのでまだしばらく図書館にいるという旬公と別れ、〈ROX〉前の停留所でバスに乗って、西日暮里に帰る。地震の影響はナシ。出かける準備をしながらワイドショーを観ていたら、奈良の「布団タタキおばさん」の公判があったとかで、被害者の撮った映像をバンバン流している。この時期、ワリと忙しくて、映像を見るチャンスがなかったのだ。なるほど、コレか。


山手線新宿総武線に乗り換えて三鷹へ。駅前の〈啓文堂書店〉で、正津勉『脱力の人』(河出書房新社)、きらたかし赤灯えれじい』第4巻(講談社)、『本の雑誌』9月号を買う。そのあと〈上々堂〉へ。小森さんから、なかなか受け取りに行けなかった「古書モクロー」の精算金を受け取る。5カ月で2万円ほど。助かるなあ。CDがけっこう売れているそうだ。カウンターの隅をお借りして、値付けしないまま送ってしまった本に、値札をつける。紙モノやパンフレット、図録など、この店に合うようなセレクションにしたつもり。いちおしは、『TICKET』。世界の入場券や乗車券を集めた男が、なぜかバカデッカイ本にまとめてしまったもの。コレは、まだ渋谷にあった頃の〈PROGETTO〉で買ったのではないだろうか? 2時間ほど作業して、玉川しんめい『日本ルネッサンス群像 大正期ロマンチストの系譜』(白川書院)700円、井伏鱒二『文士の風貌』(福武文庫)600円、小林信彦地獄読書録』(集英社文庫)350円を買って、辞去する。


ウチに帰ったのは8時。まだカレーが残っているので、カレーうどんに。「書評のメルマガ」を編集して発行。そういえば、〈上々堂〉で「『まち』がミュージアム! 富士吉田アートフェスティバル2005」というイベントのチラシをもらった。9月10日(土)〜18日(日)、富士吉田の街でアート音楽のイベントを行なうというもので、シバのライブ町田忍氏の銭湯についてのトークもあるらしい。このイベントの一貫として、古本市も行なうそうで、「古書モクロー」も〈上々堂〉のストックから何十冊か出すコトになった。どういう古本市になのかは、チラシではよく判らないし、サイトの類も見つからないのだが、もうひとつの「ブックストリート」になればイイと思う。

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2005-08-15 寄る辺なき人々のための場所

終戦記念日工事の音はせず、道を走る車も少ない。資料を読みながら、メールをいくつか。「書評のメルマガ」の編集をしていると、12時になった。うどん醤油をぶっかけて食べる。


このまま家にいると、うだうだしてしまいそうなので、資料本を詰め込んで、自転車で出かける。銀行郵便局に寄ってから、〈谷中コミュニティセンター〉の図書室へ。月曜でほかの館はすべて休館だが、ココだけは日曜日が休みなのだ。ただし、それを知っているヒトが来ているため、狭い閲覧席は満席。ようやく端っこに座るが、椅子椅子の距離がホトンドないので、椅子の背が触れたらしく後ろのオヤジに舌打ちされる。台東区荒川区図書館には、行くところのない老人や涼みに来るホームレスが多いのだが、今日はいつも以上に殺伐としている。ぼくと同じ列の男が、後ろの席の男にぶつけられたと怒鳴りつけ、相手も負けずにこづいたりしていたし、児童コーナーの椅子に座った男が館員に注意され、「二度と来ねえよ!」と捨て台詞を吐いていた(そのあと、ぼくの隣の席に移動)。そんな雰囲気なので、ゆっくり読書という雰囲気でもナカッタが、仕事で使う資料に目を通すという事務的な作業には向いていたかも。


5時前に、雷が鳴り、雨が降り出す。止むのを待って、館を出る。〈幸洋軒〉でレモンハイと冷奴。ウチに帰り、資料本の続きを。集中できたおかげで、今日一日で5冊に目を通すコトができた。そのナカの一冊、青柳いづみこ『青柳瑞穂の生涯 真贋のあわいに』(新潮社)で、これまで、中央線文士の集まり「阿佐ヶ谷会」に場所を提供した人物としてしか知らなかった青柳瑞穂のことを詳しく知ることができた。青柳が仕事に精出す性格ではなく、生活費を妻の実家に頼っていたこと。創作を志しながらも、翻訳に甘んじ(戦前はそういう風潮があった)、それでいて「かんじんのフランス語の語学力には難があった」こと。終戦後翻訳の需要が高まり、出版や連載が決まるが、出版社から入る金を家に入れず、骨董ばかり買ってたこと。なんというか、このダメさ加減に、ヒトゴトではないものを感じてしまった。


晩飯は、昨夜のカレー。昨日ヤマイモをすりおろしてカレーに入れることを提唱したのは、旬公でした。遅ればせながら、ご報告。そのあと、桂千穂脚本長谷部安春監督《暴行切り裂きジャック》(1976)を観る。最初から最後まで、反道徳的でヒリヒリした感じが貫ぬかれている。殺人シーンにかかる音楽が妙にほのぼのしてたのが、合っているようで合わないような。

さて、いよいよ明日から、大阪〈calo bookshop and cafe〉(http://www.calobookshop.com/)で「チェコマッチラベル展」がはじまります。一昨日、石川さんより無事会場設営が終わったとのメールをもらいました。添付の会場写真を見ると、かなりイイ感じであります。復刻マッチチェコ古本も販売していますので、お早めにお出かけください。8月27日(土)のトークショーも、まだ予約受付中です。どうぞよろしく。

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2005-08-14 三ノ輪−日暮里・不動産屋ツアー

朝8時半起き。盆の間は隣の工事も休みなので、読書が進む。そういえば、昨日届いた『日本古書通信』の短信に、平凡社から八木福次郎さんの『書痴斎藤昌三と「書物展望」』(仮題)という本が出るコトになったとある。今年中に出るのだろうか。楽しみだ。畠中さんからは、〈書肆アクセス〉での岡崎武志フェアの小冊子が届く。三種類の表紙、どれもイイ。フェア関係の本を購入したヒトに進呈されるとのこと。林哲夫さんからは、スムース文庫新刊の松本八郎『加能作次郎 三冊の遺著』が届く。「なるべく一緒に出したい」と云われていた『古本漫画』は、まだ。どうしても載せたいマンガ家の新作をずーっと待っているのだ。何度となく催促しているが、ここのところご本人とまったく連絡が付かず、シャレにならない状況になりつつある。でも、もうちょっと粘らせてほしい。


旬公と自転車日暮里へ。一昨日、韓国のお客さんを案内したときに、〈間間間〉(http://blog.sankenma.com/)がカフェとしてオープンしていたのが気になって、行ってみるコトにしたのだ。まだ営業前だったが、「よかったらどうぞ」と入れてもらう。古い商家(たぶん)をそのまま使って、カフェにしている。土間のテーブルに座る。今日は、毎月一度、女の子二人が運営する〈喫茶白猫〉の日だというので、白猫コーヒーというのを飲む。カキ氷も出していた。


土間にガラス付きの古い本棚が置いてあり、そこに、誰の蔵書だろうか、何十冊か本が収められている。そのナカに、東京都交通局都電60年の生涯』(1971)という函入りの大きな本を見つけ、開いてみる。都電に関する本は最近でも何冊かあるが、写真集みたいなのが多くて、資料としては使いづらい。しかし、この本は戦前から1971年までの都電の変遷を写真でたどるとともに、都電歴史や系統図まで詳しく載っている。コレは手元に置いておきたいなあ。巻末に識者による「市電都電の思い出」があるが、冒頭に池田文痴菴が。例によって史料を引きながらのコメントなので、ほかのヒトよりも長いのがこのヒトらしい。同書には「電車唱歌」のソノシートも挟み込まれていた。「ひだりに きゅーじょーを ながめつつ/とーきょーふちょーを みぎにみて/ばばさきもんや わだくらもん/おほてーまちには ないむしょー」。コレが2番で、52番もあるらしい(以下でメロディーが聴ける。http://www.interq.or.jp/japan/k3j/song/meiji%20middle/densya%20syouka.htm)。一方、旬公は同じ棚の、世界の籠図鑑みたいな本を見て、コーフンしていた。ヘンな二人組だ。


初音小路入口の〈一力〉で、ギョーザラーメン大盛りを食べ、日暮里から適当に走って、三ノ輪へ。いつもの古本屋で、阿佐田哲也新書を一冊100円で4冊と、中古ビデオで《暴行切り裂きジャック》を1500円で。ちょうど観たかったので、いいタイミング。駅前の不動産屋2軒に行くが、いずれも盆休み。貼り紙だけ見る。根岸のほうへ移動しながら、不動産屋があると止まって貼り紙を見る。最後に日暮里の繊維街に行くと、一軒だけ営業していたので、入ってみる。数件紹介されたうち、一件だけ見てみるコトにし、車で連れて行ってもらう。町屋の駅の近くのマンションで、新しいし広さもソコソコあるのだが、たぶんココに決めることはないだろう。まあ、時間をかけて、いくつも物件を見ていくしかないね。日暮里西日暮里谷中根津三ノ輪南千住根岸入谷町屋あたりで、安くて(12万円以内)、広い(50平米以上)マンションあるいは貸家の情報をお持ちのかたは、ぜひぜひ教えてくださいませ。不動産屋さんにもとの場所に送ってもらい、日暮里駅近くの喫茶店で涼む。


ウチに帰り、東野圭吾『鳥人伝説』(新潮文庫)を読む。日記ではいちいち触れてないが、ココのところ、図書館で未読の(あるいは読んでいてもすっかり忘れている)東野作品を借りてきては読んでいる。この作品はまあまあ。夜はカレーをつくる。すりおろしたトロロを投入すると、味に深みが出るコトを知る。テレビローランド・エメリッヒ監督GODZILLA ゴジラ》(1998、米)を、そのお気楽極楽に突っ込み入れつつ観てしまった。

2005-08-13 雨に濡れても近藤十四郎ライブ

朝刊で、石井輝男の死去を知る。81歳。この監督映画は、いまはなき〈大井武蔵野館〉で何本も見た。首が飛ぶシーンでかならず拍手が起こる、「日本ロッキー・ホラー・ショー」こと《江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間》(1969)を筆頭に、《明治大正昭和 猟奇女犯罪史》(1969)、《ポルノ時代劇 忘八武士道》(1973)など。インタビュー集『石井輝男映画魂』(ワイズ出版)をもう一度読みたくなった。昨夜、映画館でもらった、フィルムセンターでの「特別企画 成瀬巳喜男シンポジウム」(8月20日)のチラシに、石井輝男ゲストとして出演する旨の告知があった。石井成瀬組の助監督だったのだ。しかし、このハナシは永遠に聞けないコトになってしまった。


午前中はゲラ直し。『彷書月刊』次号が創刊20周年で、その特集につける年表をチェックする。大きな出来事から判る人には判るエピソードまで入っている。願わくば、発売後にこのテキストサイトで公開し、適宜増補されればとイイと思う。午後は図書館へ。帰ってから、ビデオビリー・ボブ・ソーントン主演、脚本監督スリングブレイド》(1997、米)を観る。地味なハナシだが、最後まで目が離せない。ラストだけ、ありがちに思えたが、こうしないと終わらないのもたしか。夕方から大雨。しばらくして止み、少し涼しくなる。


7時過ぎに〈古書ほうろう〉へ。近藤十四郎さんのライブがあるのだ。入口から派手な装飾がされていて、お祭り気分。1700円を払い、缶ビールを受け取ってナカへ。往来堂の笈入さんが来ていたので、一番前のゴザに座って見る。オープニングはロメル・アマード(ギターボーカル)。そのあと、近藤さんサックスを持って登場。一曲吹いたあと、ギターを弾きながら歌いはじめる。ご本人が、「ぼくの歌には〈月〉とか〈海の底〉とかのキーワードが多い」と云っていたが、たしかに、自然不思議な情景を、ふにゃふにゃとした声でうたう。スローな曲もロックな曲もよかったが、後半でやった「ナントワルツ」というのが気に入った。客の反応も上々(後ろで聞いたコトのある声が叫んでるなと思ったら、ほうろうの山崎さんだった)で、何度もアンコールがあった。終わって外に出ると、ふたたび雨が降り出していた。自転車でウチに帰り、うどんをつくって食べる。

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2005-08-12 短縮版・谷中の案内人

朝8時半に起きる。今日はナゼか、隣の工事が休みだった。来週からの〈calo bookshop and cafe〉での展覧会で販売する、チェコ古本(一部は新刊として購入したもの)を選び出し、値段をつける。いずれもプラハに行ったときに購入したものだ。ヨゼフ・ラダやヨゼフ・チャペックの絵本(新刊だけど)も出しますよ。あと、「一箱古本市」で売れ残った、ヨゼフ・チャペックの装幀集も再出品。カバーに難アリだけど、まずは一度ナカを見てください。魅了されるコトは必定です。ダンボール一箱をコンビニから発送する。


12時に自転車で出かけて、上野へ向かう。ふだんあまり通らない道を行き、中華料理屋の〈BIKA〉の前に差し掛かる。ランチエビと卵の炒め)がウマそうだったので、入ってみる。二度目か。950円とちょっとお高いが、やはり美味しい。上野の〈ABAB赤札堂〉に行き、5階の〈ユニクロ〉でジーンズ2本とズボン(パンツって云うべき?)2本を。試着してると、汗がダラダラ出てくる。スソ直し(短足なので、かなり余ってしまうのだ)を待つあいだ、上の階の〈HMV〉で時間つぶし。できた当時はよく買いに来たが、今日はナニも見つからず。とくに、日本のコーナーのCDの並べ方は、以前よりも退化しているような印象がする。ジーンズを受け取り、〈吉池〉で安い魚を買い、根津図書館に寄って、ウチに帰る。


週刊読書人』到着。今回から3週、ぼくの「読書日録」が載る。今回は、かんべむさし『第二次脱出計画』(徳間文庫)といしいひさいち大阪100円生活』(講談社)について。取り上げるのは古い本でもイイというゆるいシバリがありがたい。写真は『週刊朝日』に載ったものと同じ。同じ一面に姜尚中写真が載っているが、それに比べてあまりにも動物じみているので、自分でも笑ってしまった。あと、『コミックMate』も到着。塩山芳明「新・嫌われ者の記」で、ぼくのコトが。「使い捨てフリーライターになるなり、仕事が殺到しているのはめでたいが、誰でも最初はそう」とあるが、どの辺に「仕事が殺到してる」のか見せてほしいもんだよ、おい。


先日、杉浦康平さんとの会食の際にお会いした、韓国のYu,Jong koogさん(男性。以下、ユウさん)とイラストレーターのHongsiyaさん(女性)から電話がかかり、旬公も一緒に日暮里で会うコトになる。ユウさんは、日本のシブイ場所を紹介する本を執筆するツモリだというので、谷中を案内することになったのだ。それほど時間がないので、最短コースを。朝倉彫塑館の前を通り、〈間間間(さんげんま)〉にカフェオープンしてるのを見て、その先の路地を通り、〈タムタム〉を覗き、全生庵へ(幽霊画の展示時間は終わっていた)。新しくできた靴屋を見て、〈伊勢辰〉に入り、靴屋の〈ショップnakamura〉を見て、〈青空洋品店〉を見る。そして、〈結構人ミルクホール〉に入り、Hongsiyaさんの作品ファイルを見せてもらう。彼女サイトは、http://hongsiya.com  作品が載っているので、興味のある方はどうぞ。そのあと、〈往来堂書店〉に入り、千駄木駅まで案内して、解散。駆け足の上、ぼくと旬公の趣味優先の谷中歩きになったが、二人はけっこう愉しんでくれたようだ。これまで何人もこの辺りを案内しているので、短い時間で案内することは慣れている。ただし、ぼくの案内は、「相手が本好きなら」という条件のもとで成立するものなのだけど。


ウチに帰ると、いろいろファクスが。晩飯は、焼いたハラス。脂がのっていてウマイ。テレビで、巻き込まれ型のアクション映画を観るが、出演者は地味で、ストーリーもどこかで見たようなパターンの組み合わせだったが、テンポがいいのでわりと飽きなかった。でも、日記に書こうとしたら、タイトルがどうしても浮かんでこない。その程度の映画。途中から大雨にカミナリ。明日は少しは涼しくなるのだろうか。

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2005-08-11 心頭滅却、騒音を減ず

工事の音がうるさいと思いつつ、朝寝。10時から仕事にかかり、12時までに短い原稿を一本書く。そのあと、5時までかけて、やや長めの原稿を書く。集中すると、工事の音もあまり気にならない。毎日これぐらい集中してできれば、もっとサクサク仕事をあげているのだけど……。


6時頃に、自転車日暮里図書館へ。リクエストの本を受け取る。ウチに帰り、晩飯(挽肉とモヤシ、ニラの炒め物)をつくって食べる。『レモンクラブ』最新号が届いていた。伊藤岳人氏のコラムに「このネタは南陀楼氏からいただきました」とある。そういえば、こないだ新聞社説があまりにバカバカしかったので、「伊藤さんに渡してください」とメモをつけて塩山さんに送ったのだった。お役に立てて何より。

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2005-08-10 ママおうちが揺れているの

タイトルは、淡島千景主演《ママおうちが燃えているの》(1961)をもじったもの。昔、たしか〈大井武蔵野館〉のレイトショーで観たのだが、コメディかと思っていたら、ホントに母子家庭の家が火事燃えるハナシだったので驚いた記憶がある。


さて、隣の工事は、だいたい朝8時からはじまる。最近早起きになったとはいえ、これはまだ寝ている時間だ。そして10時前には休憩し、12時には昼飯、5時には撤収する。それ以外の時間は、起重機がうごき、怒鳴り声が聞こえ、ときにはウチのマンションも震動する。こんなナカでは、仕事が進むわけはない(言い訳)。昨日から読んでいる、村上龍半島を出よ』上・下(幻冬舎)を最後まで読む。まあまあか。この本の装幀は鈴木成一だが、カバーにも本の扉にも、ぼくの大嫌いな爬虫類カラフル写真が使われていて、じつに困る。カバーは外し、扉はクリップで綴じて読みました。


金沢荒木幸葉さんから手紙。〈リブロ〉での「本とコンピュータ」フェアの写真を送ってくれる。『印刷に恋して』のイラストや、雑誌ロゴを使って、いいディスプレイをしてくれている。ありがたい。……とか云ってるウチに、たちまち夜になった。明日はなんとか。

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2005-08-09 もう一度、「チェコのマッチラベル展」のお知らせ

今日も暑い。午前中、大阪の〈calo bookshop and cafe〉より荷物が到着。今度の「チェコマッチラベル」展で販売する特別グッズなのだ。気を持たせずにあっさりバラしてしまうと、チェコマッチラベルの復刻マッチ。一箱の表と裏に、同じシリーズに属する別の絵柄が載っている。6種つくったので、12種類の絵が愉しめるワケだ。会場では一個200円で、6個セットでは1000円【8月12日訂正】で販売します。お楽しみに。東京でのトークイベントも決まったので、ココでもう一度、展覧会の告知をしておく。


チェコマッチラベル展」

大阪

8月16日(火)〜9月3日(土)

Calo Bookshop&Cafe/Calo Gallary

〒550-8527

大阪市西区江戸堀1-8-24 若狭ビル5階

12:00〜20:00(土曜は〜18:00) 日曜・月曜休み

tel/fax 06-6447-4777

http://www.calobookshop.com/


8月27日(土)17:00〜

トークショー「10円コンビが見た 紙モノと古本プラハ

南陀楼綾繁×内澤旬子イラストルポライター

会費1000円(1ドリンク付き)

要予約


東京

9月8日(木)〜19日(月・祝)

カフェNOMAD

〒113-0031

文京区根津2-19-5

14:00〜24:00 水曜・第3火曜休み

TEL 03-3822-2341 FAX 03-3822-2342


9月12日(月)18:00〜

トークショー「チェコの本と音楽をめぐって」(仮題)

南陀楼綾繁×渡邉裕之(ライター

会費1000円(1ドリンク付き)

要予約


大阪での8月27日(土)のトークショーは、予約受付中です。「行きますよ」と云ってくださる方は多いのですが、現時点の予約数が少ないのでちょっと心配です。できればcaloさんか南陀楼まで、メールでお申し込みください。当日はスライドで、プラハ写真をお見せするつもりです。また、東京での9月12日(月)のイベントも、予約受付を開始します。予約はNOMADまで電話ファクス、もしくは南陀楼までメールでお願いします。こちらの会場は30人で完全に満席となりますので、お早めにお申し込みください。


午後一杯、原稿を書こうとするが、進まない。夕方に出かけて、中野へ。〈タコシェ〉で、山川直人さんのフェアを見て、取り置きしてもらった山川さんの豆本とマッチのセットと、ポストカードセットを受け取る。ほかに、吉田光彦『こま綴り二重星』(道出版)サイン入り、『産直あづまマガジン』第3号と増刊(「うつうつひでお日記」)、『ユリイカ』8月増刊号(「オタクVSサブカル 1991-2005ポップカルチャー全史」)、『野宿野郎』第3号を買う。ミニコミ野宿野郎』は表紙といい本文といい、『畸人研究』そっくりなのが笑える。今さん、知ってた? そういえば、大学のとき、同じサークルの連中が『NOJUKAR(ノジュカー)』というコピー誌をつくってたな。アレも野宿についてのミニコミだった。


阿佐ヶ谷に行き、古本屋を数軒覗く。ちょっと歩くだけで、汗が噴き出す。〈ラピュタ阿佐ヶ谷〉で、レイトショーの特集「桂千穂の危ない悦楽映画図鑑」を観る。今日は、風祭ゆき主演のにっかつロマンポルノ《襲われる女教師》(1983、斉藤信幸監督)。ドコがどうというワケでもないストーリーで、格別優れた脚本とも思わないが、かなりオモシロかった。風祭ゆきの同僚の男教師が、いやがる風祭を車中でムリにやってしまった直後に、「結婚してください、真剣なんです」というのが、妙に笑えた。客は7、8人だったが、その半分が女性だった。そういえば、桂千穂もインタビュー集の中で「授業でロマンポルノを見せると女の学生のほうが食いつきがいい」と云ってたな。駅前でラーメンを食べ、ウチに帰る。

2005-08-08 政界のいこいさん

朝8時に起きる。うちのマンションの隣の工事が本格的に始まり、朝からドスンドスンとうるさいこと、この上なし。イツまで続くのだろうか? 単行本の企画を立てたり、本を選んだりしているウチに昼になり、うどんにトロロと大根おろし、醤油をぶっかけて食べる。テレビでは、郵政法案についての参議院投票がはじまろうとするところ。2時に出かけて、神保町へ。袋一杯の本を持っていたトコロににわか雨に出会い、往生した。


彷書月刊』編集部に寄り、ある企画のための本を渡す。それがナニかは次号のお楽しみ。そのあと、田村さんや皆川さんと雑談。辞去して下の階に下りたら、ちょうど編集部に行こうとする荻原魚雷さんと出会う。そのあと、9月から通うことになった某社に行き、企画や、条件面の打ち合わせ。ナンとか暮らしていけそうなのでホッとするが、忙しくなりそうでもある。


6時過ぎにウチに帰る。テレビをつけると、参議院で郵政法案がかなりの差で否決され、小泉衆議院を解散したというニュースが。緊迫した情勢を伝える映像に混じって、数日前に撮ったらしい森前首相記者会見をやっていた。小泉を説得するつもりで官邸に行ったら、寿司のひとつも出さずに缶ビールウーロン茶、それにひからびたチーズを出されたというコトに呆れつつ、空き缶やチーズ(「硬くて噛めないよ!」と強調していた)の現物を記者にひけらかしていた。あまりの内容のなさに記者たちは呆然。終わったあと、「即時撤収!」という感じで散会していた。もう、大笑い。森喜朗は政界のいこいさんだね。


晩飯はチャーハン。桂千穂のインタビュー集『多重映画脚本家 桂千穂』(ワイズ出版)を一気に読む。一作品についてのコメントが少ないのが残念。ちょうどいま、〈ラピュタ阿佐ヶ谷〉で、桂千穂自身が選んだ作品をレイトショー公開しているので、せめて一本は観ることにしよう。

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2005-08-07 表参道でアジア

昨日の続きで、朝一度起きるが、そのあとまた眠ってしまう。ハッと気づくと1時前。急いでパスタベーコンしめじの和風)をつくって食べ、旬公と出かける。表参道で降り、青山学院大学近くのフランスものの雑貨屋(店名が発音できず)に付き合い、そのあと〈青山ブックセンター〉へ。「アジアに驚く!」と題する杉浦康平さんと津野海太郎さんの対談。例によってたっぷりスライドが用意されており、対談をはさんで全部見せられるかと思ったら、やっぱり時間が足りずに、インドデザイナーについてはカットされた。例によって濃密な2時間だった。臼田捷治さんや工作舎のIさんなど、顔見知り多数。


終わって帰ろうとしたら、加賀谷さんに誘われ、杉浦さんや津野さんと一緒に食事に。照明を落とした、和食の店。『G』誌の編集部の方や、ABCでたまたま出会ったという韓国ジャーナリストイラストレーターコンビも同席。杉浦さんのいつもながらのホスト精神により、楽しく話をする。解散した後、旬公と喫茶店コーヒー。ウチに帰り、サム・ライミ監督ギフト》(2000、米)をビデオで。途中で先の展開がある程度読めてしまうのだが、脅しっぷりがうまいから最後まで観てしまった。

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2005-08-06 その男、夏風邪につき

頭が痛くなり、一日中使い物にならず。出る予定だった会合にも行けなかった。エアコンのかけすぎなのかもしれないので、なるべく使わないようにしたいけど、この猛暑ではなんとも。夜、ビデオで《カンフー・ハッスル》(香港)を観る。いやあ、笑った。

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2005-08-05 『古書肆・弘文荘訪問記』はスゲエぞ!

8時半に起きる。午前中は、ふたつのゲラを直す。チェックしなければならぬコトが多く、けっこう時間がかかってしまった。一段落してから、昨日到着した青木正美『古書肆・弘文荘訪問記――反町茂雄の晩年』(日本古書通信社)を読み始める。コレが最高におもしろく、途中でやめられなくなってしまった。4時ぐらいまでかかって、370ページを読み終わった。


まえがきによると青木氏は、以前から『私の「反町茂雄」伝』を書くことを志し、その目次まで考えていた。それは実現せず、「反町氏の晩年の言行にその十年間に交わした氏との書簡を交えながら、その晩年十年の氏の面影を写そうとするもの」になった。だから本書は、日記の抜書きのように、時系列に反町と会ったこと、話したことを記録したものになった。しかし、かえってこの形式が良かったのではないか。業界内部ではよく話されていても、文字には残されてこなかった反町の強烈な人柄が、日記の記述からはっきり立ち上がってくる。いずれ書評を書くつもりなので、いちいち例は挙げないけど、ナカでもある件で突然激昂して青木氏を殴るシーンは白眉。気になるところに付箋を貼っていったら、20箇所にもなってしまった。本書に何度も出てくる反町編の鶉屋書店の追悼文集、そして反町の追悼文集は、いま某誌編集部に預けてあるのだが、早く読み返したくなった。本書は万人におもしろい本だとは云えないが、『一古書肆の思い出』(平凡社ライブラリー)を読んだコトのあるヒトにとっては、絶対オモシロイはずと断言しよう。ぼくとしては、現段階で、今年のベスト5に入ると思う。昨日〈書肆アクセス〉に入っていたので、読みたいヒトはそちらでどうぞ。


山本善行さんからメール。8月11日〜16日、京都・ガケ書房内で、「古本ソムリエ 山本善行の世界 〜ガケに蔵書大放出〜」という古本市をやるそうだ。「ガケに大放出」というのがスゴイ。その初日、下鴨神社納涼古本祭りの初日会場では、山本さんや岡崎さん、林さんが「ランチタイム古本トーク」をやるそうだ。まず、店に入って食べ物を注文まで20分ぐらい古本話が白熱すると思います(笑)山本さんからは、「下鴨、面白いですよ。河上くんもどうですか。古本の話、したいですね」と誘われる。行きたいけど、その二週間後に大阪に行くので、ちょっとムリだよなあ。


伊丹市矢部直英さんからお手紙。ぼくも(幽霊)会員であるJMCC(日本マッチラベルコレクタークラブ)の会員の方で、「マッチのコレクション」(http://www.eonet.ne.jp/~nyabe/)というサイトをおやりになっている。チェコマッチラベルを1100枚お持ちで、データベース入力されているという。ぼくの本を読んで、チェコのラベルに出てくるCSNやsoloが何か判ったと感謝された。いやー、ここまで深く読み込んでいただけると、こちらこそ嬉しいです。図版中心の本であっても、マッチラベル・コレクションのディープな面を押さえておいて、ホントにヨカッタと思う。


4時過ぎに出て、郵便局に寄り、〈NOMAD〉でトークの打ち合わせ。マッチラベル9月展開催中の9月12日(月)に行うコトに。ゲスト、その他の詳細は、数日中に発表します。谷中コミュニティセンター図書館に寄った後、夕焼けだんだんの下にできた飲み屋へ。酒類もつまみも390円均一。店内は広いが、早い時間なので、客は誰もいなかった。店員は、どうも隣の屋台村をやっていたヒトたちに思えるが、どうか。谷中銀座で買い物して帰る。晩飯は、タラチゲをつくってみる。暑気払いにはイイ味。

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2005-08-04 尾崎一雄、反町茂雄、そしてもう一人の「雄」

朝9時に起きて、メールを見たあと、『週刊読書人』の「読書日録」第一回目を書く。何度か書き直し、11時に完成。文房具の〈ナガハマ〉でコピー用紙を買ってくる。今日も暑い。帽子をかぶらずに出たら、クラクラした。昼は、豚コマとネギを炒め、卵で綴じて、ご飯に掛けて食う。あー、うまい。


前橋スズラン古本市目録を見ていたら、〈みやま書店〉が筑摩書房の『尾崎一雄全集』を1万5千円で出していた。裸本(函ナシ)で、全15巻のうち第2巻が欠、月報も3巻分欠けているが、それにしても安い。尾崎一雄をまとめて読みたいヒトは、急いで注文すべし。ちなみに、ぼくは同じ前橋の〈大成堂書店〉で揃いを6万円で買っている。前橋高崎古本屋には一度行きたいと思っている。今年は「青春18きっぷ」を買い、1枚余る予定なので、それを使って前橋に行こうかな、とも。


青木正美さんより、新著『古書肆・弘文荘訪問記――反町茂雄の晩年』(日本古書通信社)2500円を贈られる。反町の実像を、かなり赤裸々に描いているらしい。早く読みたいと待っていた。〈荻文庫〉からは注文した、季刊書物誌『限定本』第1〜5号(東京文献センター)2000円が到着。2号は水曜荘主人(酒井徳男)のインタビュー、3号は「斎藤昌三七回忌号」だ。ゲラや資料を見ているウチに、4時になった。山手線有楽町へ。〈ビックカメラ〉でファクスのインクを買う。有楽町線永田町に出て、半蔵門線に乗り換える。車中、さっき届いた『山口瞳通信』のゲラに朱を入れていたので、乗り換えるとき反対方向に乗ってしまい、途中で引き返す。


神保町で〈岩波ブックセンター〉へ。宮守正雄『昭和激動期の出版編集者 それぞれの航跡を見つめて』(中央大学出版部)、『歴史民俗学』第24号(特集「路地裏の民俗学」)、松平誠『駄菓子屋横丁の昭和史』(小学館)を買う。共同通信のMさんに声を掛けられ、立ち話。〈書肆アクセス〉に行き、奥の机で『チェコのマッチラベル』にサインを書く。レジには濱田研吾『脇役本』(右文書院)のサイン本が山と積まれている。やるなあ、ハマびん。15日から開催される「岡崎武志さんが選んだ書肆アクセスの16冊」のフリーペーパーをもらう。「Web読書手帖」(http://yotsuya.exblog.jp/)で紹介されている通り、最終ページのマンガで、モクローとセドローが引き合いに出されていて笑った。コレが笑えるヒトは、アクセスの優良なお客様です。


店内で荻原魚雷さん、右文書院の青柳さんと待ち合わせる。2階から下に降りてきた〈キントト文庫〉を初めて覗く。1階に移っても、品揃えをまったく変えてないトコロがこの店らしい。客が次々入ってくるので、安心した。〈三省堂書店〉地下の〈放心亭〉へ。ハートランドビールの生がうまい。ある件のために、魚雷さんを青柳さんに引き合わせる。尾崎一雄でもなく、反町茂雄でもないが、名前の最後に「雄」が付く人物についての企画です。途中からいろんなハナシになり、「あれもやりたい」「これもやってほしい」合戦になる。どれも実現しそうな気がしてしまうトコロが、右文書院の恐ろしさである。気持ちよく飲んで、千代田線で青柳さんと帰り、11時半に帰宅。

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2005-08-03 書誌鳥たちとの夕べ

早起きして、原稿書きに励む。まずは『進学レーダー』の受験記事のまとめ。本文のほかにコラムキャッチリード見出しまで書かねばならぬ。ライターなら当然の仕事ではあるが、けっこう苦手。1時までにはなんとか書き上げるが、そのあと編集部からの直しが入り、それを反映して学校に送ったのは3時すぎていた。一休みして、次の原稿にかかる。あと数行というところでタイムリミットになり、自転車で出かける。


根津の〈オヨヨ書林〉へ。先日の中央線古書展の目録で、オヨヨ草森紳一ナチスプロパガンダ 絶対の宣伝』(番町書房)4巻揃いを、3000円で出していた件(http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20050721)について山崎さんに訊くと、「あれ、一ケタ間違えてました」と云う。注文殺到した(アタリマエだ)そうだが、3万円と聞いてみんな引き下がったそうだ。罪なことするなあ。高校生のときに創刊号を買って、ピントはずれな印象を抱いたサブカル雑誌『月刊MOGA』(東京三世社)の第5号(1986年9月)を500円で買う。内容よりも、5号も続いたのかというコトに驚いたので。


山崎さんから、文鳥書店四谷店のミニコミ『かると』創刊号(1980年)を見せられ、500円だというので即買い。当時の『本の雑誌』のフォーマットを真似して、本や映画に関するコラムを入れている。保坂和志「孤立無援の翻訳者が二回転半ひねりを打ちながらヴォネガットのことを」という文章があるが、これ、あの保坂和志だよねえ。巻末の近刊情報では、マイナー版元の情報が押さえてある。小沢書店の『小沼丹作品集4』3800円と、大和書房の柳瀬尚紀編『猫文学大全』1900円と、葦書房の『山本作兵衛画集』予価30000円と、プレイガイドジャーナルの『ぶがじゃイヤーブック80』(コレは初耳だ。ホントに出たんだろうか?)予価800〜900円と、情報センター出版局村松友視『私、プロレスの見方です』780円と、北宋社の橋本治×糸井重里『悔いあらためて』の予告が一緒に並んでいるのは、なかなか壮観。ないものねだりではあるが、この時代に(たっぷり現金を持って)タイムスリップしてみたい気がする。


もっとも、あくまで「近刊情報」なので、この通りに出たかは検証する必要がある。北冬書房は「つげ忠男の作品集『懐かしのメロディ』の刊行準備をはじめた」とあるが、つげ忠男サイトリストhttp://www.mugendo-web.com/t_tsuge/tankou.htm)を見ると、同著が刊行されたのはコレより3年先の1983年5月である。「四谷の文鳥堂は、うるさく電話してきて、しつこいから、だまって他の書店で、売り切ってしまうそうです。要注意!」とは、いかにもこの版元らしいコメントだ。また、北宋社は、亀和田武『舌下風雲選抜雑貨店 亀和田スーパーマーケット』8月刊、としているが、コレは1983年に同社から出た『1963年ルイジアナママ』の仮題だったのだろうか?(同書がパッと出てこないので、あとがきなどが参照できないが)。北宋社からはほかにも「倉多江美(原文は「倉田」) 題未定(絵本です)」とあり、国会図書館で調べると、同年9月に『どっちライン』という単行本が出ている。……などなど、調べだすときりがない。こういう資料がたくさんあれば、「仮題」や「刊行予告」とじっさいにできた本との違いを比べるという、意地悪な遊びができるのだけど。


ココで、〈金沢文圃閣〉の田川浩之さんと、書誌学の森洋介さんと待ち合わせる。田川さんから森さんのコトを聞き、サイト「【書庫】*書物のトポス=書物のトピック*」(http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Library/1959/)も見て、ぜひ会いたいと思っていた。3人で根津を歩き、〈往来堂書店〉を覗いてから、〈乱歩〉に落ち着く。森さんは現在、日大博士課程に在学中で、匿名批評の系譜を研究している。そのもっと前は、復刻専門の出版社で編集をやっていたそうだ。ちょうどぼくがゆまに書房をヤメた頃だったから、直接のコンタクトはないのだが、近い場所にいたので、やたらとハナシが通じる。田川さんからは、「お中元に」とある資料をいただいてしまう。嬉しいなあ。手元に置いて役立てます。


ブックオフ〉→〈古書ほうろう〉と案内し、西日暮里の〈大栄〉へ。旬公が先に来て、場所を取っている。4人でサンギョプサルにチヂミ冷麺やコムタンなどを食べ、いろいろ話す。森さんが取り組んでいるテーマはどれも興味深いし、印刷物でもウェブでも旧字旧かな表記を貫く姿勢もすごい。まだ若いのに、古武士のようなヒトだ。帰りに、コンビニ日大の紀要『語文』に載った「一九三〇年代匿名批評の接線――杉山平助とジャーナリズムをめぐる試論」をコピーさせてもらう(この論文タイトルも本文も旧字旧かなだけど、ココでは新字でご勘弁)。田川さんと森さんは、痩せていて眼鏡をかけているだけでなく、雰囲気もちょっと似ている。旬公はあとで「仲のいい鳥みたい」と云っていた。森さんと田川さんは、人から「君たちは書誌顔だね」と云われたのだとか。じゃあ、二人は「書誌鳥」かな。なんか始祖鳥みたいだけど。二人の書誌鳥と会って、いろいろ教えてもらい、刺激にもなった。世の中には、まだまだ面白いヒトがいるのだ。いい気持ちでウチに帰り、先刻の原稿の残りを書き上げた。

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2005-08-02 続・ちょっとずつ、ちょっとずつ

今日も昨日と同様。午後、取材を兼ねて、自転車南千住へ。図書館に寄り、〈荒川ふるさと文化館〉で「下町の空想画家 小松崎茂」展を見る。なかなかヨカッタ。


夕方、出かける。池袋西武池袋線に乗り換え、大泉学園へ。弟の家で、田舎から上京してきた両親と会う。弟一家が近くに中古の家を買うので、大工の父親が検分にきたのだ。弟や甥のシンタロウが帰ってくるのを待ち、車で石神井のほうへ。街道沿いのすし屋で夕食。石神井公園で下ろしてもらい、ウチに帰る。夜は寝苦しく、妙な夢ばかり見た。

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2005-08-01 ちょっとずつ、ちょっとずつ

今日から8月だ。これで「本とコンピュータ」編集室が解散してから、一月経ったワケだ。いろいろやるコトがあって、長い一ヶ月だったような気もするし、その一方で、予定通りに進められなかったという反省もある。


今日は一日ウチにいて、あれこれやっていた。ちょっとずつ、ちょっとずつでイイから、前に進みたい。うちのマンションの隣で、基礎工事がはじまり、起重機が地面をドスンドスンと撞いている。うるさいったら、ありゃしない。

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