また、浅草にて地震

8時半起き。昨夜2時過ぎまで起きていたので、ちょっと眠い。夜更かしが向かなくなっているのかも。「浅草の図書館に行くよ」というと、珍しく旬公が一緒に行くと云う。カレーの残りを食べて、バスで出かける。まだ盆休みなのか、道路が空いているなあ。西浅草三丁目の停留所で降りて、入谷方向に歩く。途中、不動産屋2、3軒の貼り紙を見る。このあたりは、日暮里あたりより1、2万安いコトが判る。いくつか見ておきたい物件があった。


台東区中央図書館へ。旬公に図書館のカードをつくらせ、2階のビジネスルームへ。パソコンを使うにはこの席がイイと教える。ぼくは下に降り、閉架の本を借り出す。おお、こんな本持っていたのか、というのを何冊か借りられた。コピーを取ろうとしたら、ホームレスっぽいおじさんが、「ピル・ブック」とかいう薬の本をコピーしていた。目次からはじめて全ページ取ろうとしている模様。途中で、「先にどうぞ」と割り込ませてくれた。それにしても、コピー代が足りるのか、そんなカネあるんだったら保健証なくても医者に行くほうがイイのでは、などと余計な心配をしてしまった。


2階で調べものをしていると、地震が。7月23日の地震(このときも、浅草にいたのだった)ほど強くはないが、そのかわりヤタラと長く揺れている。もっとも、コレはこの図書館の構造がそうなっているらしい。ラジオを聴いてたおじさんが、「東北が震源地で震度6だって」と教えてくれる。かっぱ橋道具街の脇に入ったところの〈やまと〉というそば屋で昼飯。ショーガ焼き丼+かけそばで680円。ニュースは盛んに地震の模様を伝えていた。気に入ったのでまだしばらく図書館にいるという旬公と別れ、〈ROX〉前の停留所でバスに乗って、西日暮里に帰る。地震の影響はナシ。出かける準備をしながらワイドショーを観ていたら、奈良の「布団タタキおばさん」の公判があったとかで、被害者の撮った映像をバンバン流している。この時期、ワリと忙しくて、映像を見るチャンスがなかったのだ。なるほど、コレか。


山手線で新宿、総武線に乗り換えて三鷹へ。駅前の〈啓文堂書店〉で、正津勉『脱力の人』(河出書房新社)、きらたかし赤灯えれじい』第4巻(講談社)、『本の雑誌』9月号を買う。そのあと〈上々堂〉へ。小森さんから、なかなか受け取りに行けなかった「古書モクロー」の精算金を受け取る。5カ月で2万円ほど。助かるなあ。CDがけっこう売れているそうだ。カウンターの隅をお借りして、値付けしないまま送ってしまった本に、値札をつける。紙モノやパンフレット、図録など、この店に合うようなセレクションにしたつもり。いちおしは、『TICKET』。世界の入場券や乗車券を集めた男が、なぜかバカデッカイ本にまとめてしまったもの。コレは、まだ渋谷にあった頃の〈PROGETTO〉で買ったのではないだろうか? 2時間ほど作業して、玉川しんめい『日本ルネッサンスの群像 大正期ロマンチストの系譜』(白川書院)700円、井伏鱒二『文士の風貌』(福武文庫)600円、小林信彦『地獄の読書録』(集英社文庫)350円を買って、辞去する。


ウチに帰ったのは8時。まだカレーが残っているので、カレーうどんに。「書評のメルマガ」を編集して発行。そういえば、〈上々堂〉で「『まち』がミュージアム! 富士吉田アートフェスティバル2005」というイベントのチラシをもらった。9月10日(土)〜18日(日)、富士吉田の街でアートと音楽のイベントを行なうというもので、シバのライブや町田忍氏の銭湯についてのトークもあるらしい。このイベントの一貫として、古本市も行なうそうで、「古書モクロー」も〈上々堂〉のストックから何十冊か出すコトになった。どういう古本市になのかは、チラシではよく判らないし、サイトの類も見つからないのだが、もうひとつの「ブックストリート」になればイイと思う。