ナンダロウアヤシゲな日々

◎この日記は、ライター・編集者の南陀楼綾繁が書いています。
◎新刊『町を歩いて本のなかへ』(原書房)発売中です。
◎著書『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)、『谷根千ちいさなお店散歩』(WAVE出版)、『小説検定』(新潮文庫)、『ほんほん本の旅あるき』(産業編集センター)、『路上派遊書日記』(右文書院)、『ナンダロウアヤシゲな日々』(無明舎出版)、『老舗の流儀 戦後六十年あの本の新聞広告』(とうこう・あい監修、幻冬舎メディアコンサルティング)、編著『チェコのマッチラベル』(ピエ・ブックス)、共著『ミニコミ魂』(晶文社)。
◎ご感想・ご連絡は南陀楼綾繁 まで。
◎「不忍ブックストリートの一箱古本市」は毎年春に開催します。
詳細は不忍ブックストリート公式ホームページもしくは、しのばずくん便りをご覧ください。
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2006-07-21 梅田晴夫の二人の子ども

8時半起き。今朝も雨。こんなに雨続きだと、気分もあまり盛り上がらない。余計なことばかり考えてしまって、仕事イマイチ進まず。〈青猫書房〉の目録着。この店としては珍しいことに、前号の重複注文を発表している。ぼくが入手した本は5人注文、旬公がハズレた本は4人注文。先着順だから、最初に注文した人以外はぜんぶハズレだ。ネットで注文した、イトウサチ[台風一過](ホルモンタンク・レコード)が届く。東京ローカルホンクのライブのときに、魚雷さんから紹介された女性デビュー作。ローカルホンク(このときはまだ「うずまき」だった)のメンバーサポートしている。ジャケットレーベルもなんだかCD-Rっぽいが、ちゃんとしたCDなのだった。


3時半に出かけ、神保町へ。久しぶり(ひょっとしてUBC以来かも)の古書会館今日趣味展で、オヨちゃんが帳場の台にダランともたれかかっている。ちょっとは見せろよ、やる気を。時間がないので急いでひとめぐり。出口のところで、服部鉦太郎『写真図説 明治名古屋の顔』(ろっぽう)1000円を手に取ったら、「燐寸考」という小文があったので、買っておく。


書肆アクセス〉でミニコミを一冊買う。すでに持っているものなのだが、原稿を書くのに参照しようと思ったら、出てこなかった。いつものコトなので、早々に諦めて、アクセス電話して確保してもらっておいたのだ。〈ディスクユニオン〉で、シネマ[ゴールデンベスト]を買う。松尾清憲鈴木さえ子、一色進らがやっていたバンドアルバムMotion Picture](鈴木慶一プロデュース)とシングルなどのレアトラック集の2枚組。この秋、再結成ライブを行なうらしい。バンド名に合わせてか、場所が鶯谷の〈東京キネマ倶楽部〉というのがシブイ。行こうかな。


神保町から三田線に乗る。志村坂上駅で出口を間違え、ちょっと迷って、国書刊行会に到着。ビル全体に同社が入っている(塩山さん、「版元様の御殿拝見」の立ちション取材、いつでもどうぞとのことでした)。海野弘展に本を提供してくれた竹中さんと、浅倉久志『ぼくがカンガルーに出会ったころ』の担当者・樽本くんと雑談しつつ、2本ばかり企画を提出。樽本くんが「こういう本が出るとイイんですけどね。ちくま文庫が出してくれないかな」とやたら云うのがオカシイ。でも、各社の編集者で「ちくまなら出してくれそう」という企画を持っているヒトは多いだろう。じっさいに筑摩企画が通るかどうかはべつにして、そういうイメージを持たれているワケだ。竹中さんと巣鴨に出て、駅前の居酒屋でちょっと飲む。ウチに帰ったら、テレビで《ハウルの動く城》をやっていた。途中から見たせいもあるが、なんだかさっぱりワカラナイ。金の掛かった自主映画を見せられた気分。


そうだ、竹中さんとのハナシでびっくりしたこと。「はてな取締役で『ウェブ進化論』の著者である梅田望夫氏は、雑学や趣味本を多く書いた梅田晴夫の息子なのだそうだ。ぼくは梅田晴夫の多面体ぶりが好きで、著書は何冊も持っており、『ねがい 梅田晴夫追悼文集』という小冊子まで持っているが、まったく知らなかった。慌ててその冊子を引っ張り出すと、冒頭に「父から息子へ」という書簡があり、その宛先が「梅田望夫」だった。あとがきは望夫さんが書いており、そこには、父から「自分と同じ仕事は絶対にするな」と言い聞かされていたとある。その教えが、息子を今の道に進ませたのだろう。ちなみに、検索して知ったのだが、いま放映中の『CAとお呼びっ!』(日本テレビ系)の脚本家梅田みかさんは長女だという。うーん、お二人に梅田晴夫についてインタビューしたくなった。どこかでやらせてくれないものか。

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