ナンダロウアヤシゲな日々

◎この日記は、ライター・編集者の南陀楼綾繁が書いています。
◎新刊『町を歩いて本のなかへ』(原書房)発売中です。
◎著書『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)、『谷根千ちいさなお店散歩』(WAVE出版)、『小説検定』(新潮文庫)、『ほんほん本の旅あるき』(産業編集センター)、『路上派遊書日記』(右文書院)、『ナンダロウアヤシゲな日々』(無明舎出版)、『老舗の流儀 戦後六十年あの本の新聞広告』(とうこう・あい監修、幻冬舎メディアコンサルティング)、編著『チェコのマッチラベル』(ピエ・ブックス)、共著『ミニコミ魂』(晶文社)。
◎ご感想・ご連絡は南陀楼綾繁 まで。
◎「不忍ブックストリートの一箱古本市」は毎年春に開催します。
詳細は不忍ブックストリート公式ホームページもしくは、しのばずくん便りをご覧ください。
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2007-05-29 ちょっと休みます

26日は午後に国分寺喫茶店で、山川直人さんの原画展を見る。夕方に〈コクテイル〉で荻原魚雷さんの出版記念会。入れ替わり立ち替わり、多くのヒトたちが参加。石田千さんに云われて、つたないスピーチをするが、魚雷さん以外は聞いてなかったかも。とにかく、よかったです。おめでとう、魚雷さん。


日曜日は〈アンダーグラウンド・ブック・カフェ〉の『幻影城』トークを覗くつもりだったが、行けず。月曜日は、健康診断の結果を聞きにいき、図書館で資料を探す。


……というような日記は、書いててつまらない。かといって、この先しばらく面白いコトもなさそうなので(というより、オモシロそうなことに感応する気力が低下しているので)、しばらく日記更新するのを止めておきます。もう数日したら旬公が渡米するので、その間は、しっかりと仕事して、一通りメドがついたら、また再開します。では、また。


といいつつ、追記。カンヌ映画祭河瀬直美監督の《殯(もがり)の森》がグランプリを受賞したという。ニュースを見たら、河瀬監督の隣に古本屋〈ならまち文庫〉宇多さんが。そう、この映画の主演「うだしげき」は、あの宇多さんだったのです。おめでとうございます。ただ、この作品、ぼくは試写を見せてもらっているのだが、いい映画だとは思えなかった。宇多さんが熱演しているのはよく判ったけど、彼の本領は、『ぶらり奈良町』などを通じてのならまちでの活動と、『黄色い潜水艦』に書いている小説にあると思っているので、ちょっと複雑だった。

2007-05-25 『噂』という雑誌があった

この数日で届いた本。まず、海野弘二十世紀』(文藝春秋)。20世紀を10年ごとに区切り、そこで起きた事件や文化現象を軸にその時代を描き出す。607ページ。この3年ほど、海野さんにお会いするたびに、「20世紀歴史をまるごと書きたい」というハナシをお聞きしていた。それが実ったのだ。心して読もう。海野本では、中公文庫の『モダン都市東京 日本の一九二〇年代』の改版も出た。装丁の絵が変わり、初刊本とはかなり違うイメージの本に。


太田順一さんからは写真集『群集のまち』(ブレーンセンター)。「中年のウツなのか、人を相手にすることに少々うみ疲れて〈もの〉〈風景〉に向かうようになりました」という太田さんの人が居ない大阪の街の風景鈴木一誌装丁がイイ。


朝から雨。旬公と谷中アパートに行き、最後の荷物を引き取る。今日でこの部屋とはお別れ。旬公のアトリエだったが、ぼくも2005年の「一部屋古本市」で使わせてもらった。あのときはオモシロかったなあ。「近くに来たら寄ってくださいね」とおっしゃる大家さんに挨拶してから、タクシー西日暮里へ。仕事の準備、いろいろ。


旬公と新御茶ノ水。駅前のレストランで、鶏肉と大根のポトフ。一人で神保町へ。〈三省堂書店〉で、梶山季之資料室編『梶山季之と月刊「噂」』(松籟社)、〈書肆アクセス〉で、こけしマッチ制作所『大阪みてな帖 雑貨喫茶エトセトラ』(毎日コミュニケーションズ)、芳賀八恵『本づくりのかたち』(8plus)、〈すずらん堂〉で、唐沢なをき『まんが極道』第1巻(エンターブレイン)、鈴木みそ『銭』第5巻(エンターブレイン)、冨澤良子『TOKYO図書館日和』(アスペクト)など、久しぶりに買い込む。雨の日なのに。


ダイバー〉で第2回「ふるぽん寄港市」を覗く。「古書梅酒」の棚から、池田弥三郎東京の12章』(淡交新社、1963)800円を。「動く」「働く」「生れる」「消える」「休む」「見る」などのテーマで切り取った東京風景写真に、池田が文章を付けたもの。たしか、〈高円寺書林〉のときも出していて、気になっていた本。買おうと思っていた、近所のバー〈しゃれこうべ〉の冊子『神保町しゃれこうべ』をいただいてしまった。なお、塩山さんの〈ダイバー〉評(http://www.linkclub.or.jp/~mangaya/nikkann.html)は、引用をはばかられる。


都営線新宿に出て、乗り換えて、遠くへ。車中、『梶山季之と月刊「噂」』を読む。『噂』は、梶山季之が出した文壇史のゴシップ作家の裏話などを載せた雑誌古本屋で見つけるとちょこちょこ買っているが、まだ数冊しか持っていない。本書は、この『噂』の全目次、企画別の内容一覧、編集者の回想、それに本文の復刻などで構成されている。とにかく一つの雑誌についての資料集として、ここまで充実したものはメッタにない。掲載広告の一覧まである。この雑誌のためにカネを使いまくった梶山と、その資料を受け継いだ未亡人の執念が伝わってくる。この本を読んだら、現物が見たくなり、出先の図書館で検索したら幸いなことに所蔵していた。時間がなく、1972年6月号の龍円正憲「広瀬正の“ライズ・アンド・フォール”」のみ読む。龍円氏は河出書房新社で『広瀬正小説全集』を企画編集したヒト。作家編集者幸福出会いを描いた、素晴らしいエッセイ。先日の半村良についての回想といい、龍円氏の文章は抑制が効いていてとてもいいのだ。そのあとの仕事、そろそろ具体的になってきた。雨は止まず、蒸し暑い電車の中で汗が引かない。西日暮里に戻ってきたのは8時前。

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2007-05-24 「でるべんの会」で「本の学校」を思い出す

朝から原稿を書く。こないだ何軒か古書店・新刊書店を取材したもののルポ。『小説すばる』7月号掲載。出だしに手間どるが、昼頃から調子が出てきて、6時前に書き上げる。18枚。ちゃんと書けたと思うのだが……(あとで編集部から直しを匂わせるメールが。びくびく)。


時間ギリギリになり、荷物をまとめて出かける。水道橋西口を降りて、会場の貸し会議室の近くまで来たら、〈往来堂書店〉の笈入さんに会う。ぼくの顔を見るなり、「あっ、地図忘れてきた!」と。自転車で急いで店まで戻っていった。会議室専門学校の教室だったようだ)に入ると、「でるべんの会」の世話役の人たちが準備中パソコンをセッティングする。


7時前に笈入さん戻り、ヒトも集まってきたところで、「街・人・本をつなぐ試み〜不忍ブックストリートの3年間〜」と題する対談を開始。一箱古本市きっかけや経緯を、映像を交えながら話していく。書店について話すときの笈入さんは、じつに堂々としていて、この仕事についての覚悟が感じられる。最後に、自分が今井書店主催の「本の学校大山緑陰シンポジウム」で、つくり手と読者をつなぐ機会に参加した体験が、一箱の動機になっているコトを話す。たまたま今井書店の永井伸和さんがいらしていたが、もちろんヨイショではない。今回、経緯をまとめてみたので、参考のためにその部分だけ上げておく。


一箱古本市の経緯

2004年12月 地元の新刊書店古書店、本好きの個人が「不忍ブックストリート実行委員会」を結成

2005年4月 「不忍ブックストリートMAP」作成

4月30日(土) 第1回「一箱古本市」開催 75箱・12スポット

2006年4月 「不忍ブックストリートMAP」第2版作成

4月29日(日) 第2回「一箱古本市」開催 100箱・15スポット *雨のため途中で中止

    10月22日(日) 有志による「秋も一箱古本市」開催 50箱・4スポット

2007年4月 「不忍ブックストリートMAP」第3版作成

    4月29日(日) 第4回「一箱古本市」開催 100箱・15スポット


一箱古本市の広がり

2006年7月8日(土)、9日(日) 「一箱古本市in仙台」50箱 ブックカフェ火星の庭

2006年11月3日(金)、4日(土)、5日(日) 「ブックオカ

       *4日に「けやき通り一箱古本市」 82箱・21スポット

2006年12月 立石書店オープニングイベント古本市/夜・昼」(早稲田

2007年2月、4月 ダイバー古本寄港市」「ふるぽん秘境めぐり」(神保町

2007年2月、5月 往来座外市 軒下の小さな古本祭」(池袋

2007年4月 西荻窪柳小路通り飲食街「昼本市」

2007年5月 高円寺書林「ちょこっと古本市


終わって、例によって「しのばずくんトート」を宣伝すると、哀れに思ったか、みんな買ってくれる。急いで出たのでつり銭もなく、オタオタしていたら、聴きに来ていたリコシェ阿部ちゃんがさっと前に出て、販売を手伝ってくれた。13枚売れました。そのあと、近くの居酒屋に場所を移して、二次会。「でるべん」の結成メンバーとは、「本の学校」シンポの最終回あたりに初めて会っているのだが、それから8年ぐらい経って、それぞれの場で活躍している。その一人、イーストプレスの営業Kくんによると、『ブンブン堂のグレちゃん』早くも増刷決定だと。11時すぎにお開きとなり、帰ったら12時だった。

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2007-05-21 家庭内上司

『世界屠畜紀行』を出してからの旬公は仕事が増え、夜遅くまで仕事している。テレビカメラは2ヶ月ぐらい張り付いているし。その一方で、仕事場と住居の分離という偉業をなしとげている。しばらく前までのぐんにゃりした姿を知っている身としては、家庭内にいきなりやり手の上司が出現したようで、どうにも煙ったい。こちらは云われたとおりに動くだけの、ダメな部下である。そんな上司が昨日からご機嫌ナナメで、話しかけても答えてくれない。腫れ物に触るように、ひとり静かにすごす部下。ツライなあ。その上司の機嫌が元に戻ったのは、you tubeで以下の映像http://www.youtube.com/watch?v=epUk3T2Kfno)をご覧になってからである。よかったあ……。もうひとつ上司がご機嫌になるのは、道でいいモノを拾ったときだ。さっきも、いいデザイン日傘を拾ったとご満悦だった。


今日も自宅で仕事。久しぶりに早川義夫『ぼくは本屋のおやじさん』(晶文社)を読み返す。初読のときよりも、出版界のことが判っている再読のほうが、身にしみて読める。それにしても、この本が出た1982年といまでは、書店の状況は大きく変わったが、本質的な問題はなにひとつ解決されてない。いま現場で働いている書店員と、書店を閉めて歌手に戻った早川義夫が対談したら興味深いと思う(早川さんが引受けないだろうが)。


5時すぎに出て、千代田線大手町三田線東横線直通に乗り、武蔵小山まで。初めて降りる駅だ。大学の先輩が住んでいたハズ。もっと小ぎれいな街を想像していたが、駅前に闇市のなごりみたいな飲み屋街があるし、商店街にも小さな店があってぼく好み。もつ焼き屋や立ち飲み屋が多いのもイイなあ。しかし、駅前の再開発が進行中の様子だ。うろうろした末、あまり時間がないので、〈インドナ〉という店でコロッケカレーを食べる。


ライブカフェ アゲイン〉(http://www.cafe-again.co.jp/)でふちがみとふなとライブ。駅からスグの線路沿いにあるビルの地下1階。壁にレコードジャケットディスプレイされている。狭い店なのでテーブルは相席になる。同じテーブルに沼田元氣さんたちがいらした。ふちふなは定番の名曲からめったにやらない曲まで、たっぷりと聴かせてくれた。途中、店主でありバートン・クレーンCDを出した石川氏が、蓄音機でSPを聴かせるコーナーもあった。


終わってビルの1階にあるレコード屋〈ペット・サウンズ・レコード〉(http://www.petsounds.co.jp/)を覗く。店長音楽雑誌に寄稿していたりするようで、マニアックな品揃え。でも、この手の店にありがちなセンスの押し付けがあまり感じられないのがイイ。なにか一枚買いたくなり、ザ・ラトルズ[四人もアイドル]を買う。紙ジャケットブックレット付きで3200円(税抜き)という限定盤。これと同じ内容の輸入CDをずいぶん前に買っているのだが、雰囲気に負けたというコトで。


武蔵小山から三田線直通の電車に乗る。白山まで座って帰れるのはありがたい。白山から千駄木まで歩いて帰る。携帯留守電に〈TSUTAYA白山店から、DVDが返却されてないというメッセージあり。とっくに返したと思っていたのだが、引き出しの奥に埋もれていたので、青くなる。さっきの道をまた白山に向かう。9日間の延滞で1800円ナリ。思ったほど高くなくてヨカッタ。なんでこんな時間にこの道を往復しているのかと思いつつ、また千駄木に向かって歩いた。

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2007-05-20 高円寺で「一箱」同窓会

午前中は資料読み。12時すぎに出て、高円寺へ。〈高円寺文庫センター〉に寄り、〈雄旺〉でひき肉入りラーメン。「台湾風」と前につけるのを忘れて注文したら、想像したのと別のが出てきた。うまかったけど。


高円寺書林〉で「甘夏書店」主宰の「ちょこっと古本市」を見る。店の前のスペースに7、8箱出ている。甘夏さんのほか、「ぐるぐる堂」「ふしぎなぽっけ」「古書梅酒」「ゆず虎嘯」「石ころ書房」「退屈文庫」「古書無人島」が出ている。ほとんどが一箱古本市に出したことのあるヒトだ。甘夏さんの話では、一箱のほか、岡崎さんの古本講座や〈ダイバー〉で出会ったとのコト。みんなで記念撮影


初めて話すヒトもいるので、いろいろ聞きたかったが、どうも女性が多くいる場で堂々と振舞うことができない。アガっているのか、手作りケーキを一口いただくが、明らかにバナナなのに「アップルケーキですね」と云ったりして。ヒトの顔を覚えられないのも、堂々と振舞えない原因の一つだろう。今日メンバーでは、石ころさんとクドウさん以外はまだ覚えられていない。すいません。荻原魚雷さんが来たので、途中まで一緒に帰る。増刷おめでとう。


高円寺から御茶ノ水丸の内線茗荷谷へ。時間の目算があまく、駅に着いたら2時半すぎていた。急いで〈古書モダンクラシック〉の事務所へ。店主の古賀さんが自転車で迎えに来てくれたらしいが、違う道だったようで入れ違いだった。古賀さんと奥様のカヨさんに話を聞く。この店を始めるまでの経緯がおもしろく、それだけで1時間以上費やす。「一古書肆のブログ」(http://mc-books.blogspot.com/)に「警官の職務質問のようにいろいろ聞いてきた」と書かれてしまったが、そんなにしつこかったですか……?


5時前に辞去する。ウチに帰り、ようやく『古書月報』の原稿を書きはじめる。今回は本郷赤門前にあった〈木内書店〉の目録について。手に入る資料はだいたい集めたつもりだが、それでも謎は残った。いずれ判る日がくるのだろうか。9時に書き上げる。晩飯はジャガイモとひき肉の煮物。久しぶりにまともな料理をつくったような気が。


布団の中でカラスヤサトシカラスヤサトシ』第1、2巻(講談社)を読む。実体験の漫画化だが、行動よりも微妙な感情の描き方がうまく、共感するコトしきり。

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2007-05-19 バス→都電、都電→バス

8時半起き。昨日図書館で借りた『吉野作造選集』第14巻「日記」を読む。原稿の資料なので、最初は拾い読みだったが、あまりにオモシロイので最初から読みはじめてしまう。この日記古書展通いの記述については、神保町のオタさん(http://d.hatena.ne.jp/jyunku/)が報告してくれているが、ほかにも、版元とのバトル(何年もかかった『明治文化全集』の編集費を踏み倒される記述に涙)、宮武外骨との交流(外骨もよく借金申し込んでる)など、興味深い記述多し。この選集は1996年に出たで品切れになっているが、この巻は買いである。できれば、岩波文庫に入れてほしいものだ。


資料を読んでいるうちに1時すぎる。うどん(市販のヤツ)を釜玉で食べる。〈火星の庭〉の前野さんからもうどん情報をいただく。ありがとー。2時から打ち合わせにヒトが来るというので、旬公に追い出される。3時半の池袋の用事まで、微妙に時間があるので、西日暮里駅前でバスに乗る。しかし、今日はいつも以上の混み方で、乗っているのがつらく、新庚申塚というバス停で降りる。都電荒川線新庚申塚駅が近くなので、そっちでのんびり行こうという算段。ところが都電バス以上の混雑で、押し合いへし合いしつつ、奥に入る。雑司ヶ谷で降りて、適当に歩いているうちに鬼子母神に出る。〈往来座〉まではスグだ。


早めに店に着き、棚を眺めていると、Y&NのYさんが来店。そのあと、『進学レーダー』のSさんとカメラマンが来て、岡崎武志さんが来る。今日岡崎さんのインタビューなのだ。店内で写真を撮っていると、セドローくんまでやってくる。誘蛾灯みたいな店だな。先日買い取ってもらったのが2000円になり、それで、雑司ヶ谷コーナーにあった磯ヶ谷紫江雑司ヶ谷風物』(紫香会、1948)を買う。和紙ガリ版の10ページほどの小冊子だが、味がある。


撮影は30分以上にわたる。サービス精神旺盛の岡崎さんは、いろんなポーズをとり、Sさんに古本レクチャーをしてくれていた。終わって向かいの喫茶店インタビュー。セトさんに「あそこは小三治さんのマネージャーがやっている店で、ご本人もいらっしゃいますよ」と云われたが、取材途中にまさしく、ご本人がやってきていろいろ話していた。


取材終わり、駅に向かう岡崎さんたちと別れて、鬼子母神駅まで歩いてまた都電に乗る。スグに早稲田に着く。早大図書館で調べ物。わずかな情報を求めて、雑誌バックナンバーを丹念に見る。結局求めていた情報は見つからなかったが、いちおう通して見たコトで安心感が得られる。地下書庫では某文庫古書目録が数点所蔵されていると判ったのが、収穫なり。7時半頃、退館。


バス停に向かう途中、腹が減ったので前から気になっていた中華料理屋に入る。メニュー豊富でどれも安い。牛肉とニラ、卵の炒め定食を食べるが、味・量ともに満足。ココのバス停早稲田の中心から外れていて、たどり着くまでが億劫なのだが、コレからはこの店に寄ればいいな。バスに乗って西日暮里に帰る。


本日、このブログは60万ヒットを超えました。読んでくださっている方に感謝。もうすぐ開始からまる3年です。早いなあ。2005年日記をまとめた『路上派遊書日記』(右文書院)、まだお読みでない方は読んでみてくださいませ。昨年(2006年)の日記も、今年中に右文書院から刊行予定です。

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2007-05-18 朝も夜もうどんうどん

毎週金曜日の午後は用事で出かけるのだが、昨日留守電に連絡があり、はしかが流行っているので先方が一週間休みだという。ゼンゼン新聞見てなかったけど、そんなことになっていたのか。驚いたが、遅れ気味の原稿を片付ける時間ができて、ありがたくはある。朝は〈がもう〉のうどん(冷)。


午前中に『ぐるり』。昨日の時点で待ったなしだったのだが、書けずにいた。松倉如子の声の質を文字で表現するのはむずかしいなあ。谷中銀座に出かけて、トルコ料理屋台で煮込みとライスを買う。今日は完全ネイティブのお兄さんが相手で、おたおたしているウチに、いつもの倍の量を買ってしまう。隣の〈すずき〉にはコロッケ買うのに30人ぐらい並んでおり、それをテレビカメラが撮影している。ちょっとヒートしすぎなのでは。


飯食ってから、『進学レーダー』の書評。『17歳のための読書案内』(ちくま文庫)を紹介したのだが、ココで挙げられている名著のうち、自分が読んだのが10冊以下だということに気づいてガクゼンとする。もし17歳に戻って、これらの本を読みたいなあ。……ホントに戻っても、読まないような気がする。そのあと図書館原稿


樽見博さんより『三度のメシより古本!』(平凡社新書)届く。新書っぽくないタイトル。第二章「明治文献はなぜ値が上がったか」をめくると、いまから書こうとしていた古本屋のことが出てくる。献呈のしおり代わりに、古本についての狂句を詠んだ冊子(?)が挟み込まれていた。それから、大阪府古書商業協同組合編『古書をとりまく視点』も届く。先日、林哲夫さんの日記で見て、執筆者に自分の名前があるのでビックリして大阪組合電話すると、「4月に出ました」との返事。おいおい、掲載依頼の連絡も献本もぜんぜんなかったぞ。あとで担当古本屋さんから電話があったが、以前使っていたアドレスメールしたという。当然、不達で戻ってきているはずなのに、そのままで済ませたらしい。うーん、ちょっといい加減すぎるのではないか。大阪組合の機関誌に書いた原稿は、自分の本にも入れているし、連絡もらえばスグに返事したのに。それはともかく、この本、吾妻ひでお唐沢なをきみなもと太郎古本マンガが1ページずつ入っているのが、オモシロかった。


5時過ぎに自転車千石へ。風が強いので、坂を上るのがたいへん。千石図書館で資料を借り出す。本郷通りを白山に向う途中に、〈ブックマート本駒込店を見つける。こんど行ってみよう。


7時半に〈往来堂書店〉へ。『コミックビーム』6月号を買う。山川直人さんの表紙だ。笈入さんと待ち合わせ、根津の〈釜竹〉へ。落ち着いた雰囲気のうどん屋だが、値段はリーズナブルビールつまみを前に、来週の「でるべんの会」でナニを話すか相談する。ナンとかなりそうかな。シメに釜揚げうどんを食べる。朝もうどんだったな。


5月24日(木)の「でるべんの会」、まだ席に余裕があるそうです。参加費1000円ですが、よかったらご参加ください。テーマは「一箱古本市」について。ブログhttp://deruben.exblog.jp/)をご参照ください。

2007-05-17 半村良に再会する

昨日から読み出した、半村良戸隠伝説』(河出文庫)を読了都立中央図書館の閲覧室から始まる出だしが最高で、半村良を思わせる作家水戸宗衛の仕事場や、そこにやってくる編集者たちなどの日常の中に、非日常が入り込んでいく前半をワクワクしながら読む。しかし、後半に入ると古代の神たちの闘いが延々と続く。『黄金伝説』や『平家伝説』だと、日常と非日常が混じり合いつつ、ラストに向かうのだが、本書は非日常のままで日常に戻ってこない。一時期半村のアシスタントだった清水義範の解説を読むと、主人公井上にはモデルがいるという。清水より前に半村のアシスタントだった野村芳夫で、彼は『KAWADE夢ムック 半村良』に「半村良小伝」を書いている。知らなかったことがいろいろ判る。この順序で読んで、トクした気分。


そのあと止まらなくなり、ムックをだいたい読んでしまう。河出はこのムックにあわせて、河出文庫で半村作品を再刊するようだ。『戸隠伝説』のあと、『英雄伝説』(出雲が出てくる)、『邪神世界』『半村良短篇コレクション1(仮)』が予定されている。そういえば、中学の頃に半村良全集が出るという情報があり、出たら定期購読するつもりでいた。講談社から「半村良独演会」というタイトルで予告もされていたが、中止された。いま出たら、がんばって買うのだけど。なお、ファンクラブ「続・半村良のお客になる会」(http://www.hpmix.com/home/hankyaku/)のサイトがあることも知った。


出かけようとしてポストを見たら、イースト・プレスから郵便グレゴリ青山ブンブン堂のグレちゃん 大阪古本屋バイト日記』だ。書下ろしや、カラーページ、写真が多い。フリーター時代につくった旅の記録の折本にはビックリ。いい本になってヨカッタが、『彷書月刊』の皆川さんは自社で出せなくて悔しいだろうなあ。ちょっと複雑。


すごく久しぶりに神保町へ行き、〈書泉グランデ〉で戸板康二グリーン車子供 中村雅楽探偵全集2』(創元推理文庫)を買う。右文書院に行き、先日の海野弘さん供出の古本の残りを分配する。3ヶ所で20万円以上売れたようでヨカッタ。青柳さんと〈穂高〉に行き、いろいろ。進めるべきこと、多し。そのあと秋葉原に出て、京浜東北線東十条へ。駅で堀切直人さんと久しぶりに会う。この辺に仕事に来ることがあるという。十条方面に歩き、古い商店街の途中にある〈和田屋〉へ。家族でやっている飲み屋で、食べ物のメニューが多く、一皿のボリュームがすごい。一品ごとに取り皿を人数分出してくれるのも珍しい。飲み食いしながら4時間ぐらい、いろいろ話す。右文書院からの堀切コレクションの2冊目のゲラを戻すところで、ノリノリ状態。このパワーを見習わねば。11時ごろに帰ってくる。

2007-05-16 堀内誠一からつながっていくもの

朝から原稿にかかるが、うーん、なかなか進まない。困ったなあ。しょうがないので、4時ごろに出かけて、有楽町へ。〈教文館〉で、教が最終日の堀内誠一展覧会を見る。まず6階の〈ナルニア国〉で、『パリからの旅』の原画と、堀内が愛した110人の絵本画家パネルを見る。堀内が訳したアンドレ・エレの絵本『ノアのはこぶね』(福音館書店)が会場に置いてあったが、これがとてもイイ。大胆なデザインだ。しかし、いまは品切れとのことであった。堀内編の『絵本の世界 110人のイラストレーター』全2巻(福音館書店)が欲しかったが、2冊で15000円なので手が出ず、『ぼくの絵本美術館』と増補版『父の時代私の時代 わがエディトリアルデザイン史』(いずれもマガジンハウス)を買う。後者の原本は持っているが、未読だった。


9階に上り、堀内絵本原画の展示会場へ。受付のところに上品な老婦人がお座りだったが、路子夫人だと思う。ぼくは子どものときに絵本を飛ばしていきなり児童文学に行ったので、堀内作の絵本にそんなに思い入れはない。でも、見ていて飽きない。若い女性を引き連れて説明している男性がいる。その豪快な笑い声が聞き覚えがあった。新谷雅弘さんだ。『本とコンピュータ』の大伴昌司特集でお世話になった。久しぶりにご挨拶したが、師匠展覧会銀座で開かれたことを喜んでいらした。新谷さんは追悼文集『堀内さん』(堀内事務所)の装丁者でもある。出かけるまでにこの本を引っ張り出してパラパラ見ていたら、先日お会いした吉上恭太さんの追悼文を見つけた。吉上さんのお母さんは翻訳家の内田莉莎子。内田は堀内路子の姉で、つまり、吉上さんにとって堀内誠一は叔父にあたるのだった。内田はこの追悼文集の編集中に亡くなったので、代わりに吉上さんが「誠ちゃん」(吉上さんの家ではこう呼ばれていたという)の思い出を書いている。


いま、内田莉莎子と書いて、アレ? どこかで見た名前だと思ったら、先日、〈ポポタム〉を取材したときに買った、『ロシアわらべうた』の作者だった(絵は丸木俊)。この本は架空社とポポタムの共同出版で、展覧会もやっている(見られなかったが)。なんだか、いろいろつながってくるなあ。


7時に鶯谷の〈笹乃雪〉へ。近所なので豆腐料理の名店ということは知っているが、行く機会がなかった。今日はココで、旬公と一緒に、サントリー雑誌ウイスキーヴォイス』のKさんとお会いするのだった。Kさんは寡黙なカンジのシブイ男性……だと思ったら、ぼくや旬公と同じ1967年生まれだと聞いてビックリ。いろいろ話がはずむ。料理はホントに豆腐づくしだった。


もう一軒ということになり、タクシー千駄木へ。〈ブーザンゴ〉に行くが、月〜木は8時ラストだった。で、三崎坂を上がったトコロにあるバー〈EAU DE VIE〉へ。ぼくは初めて入った。さっきからどうも腹具合がおかしくなり、トイレに駆け込む。『ウイスキーヴォイス』というより『酒とつまみ』的展開になってきたぞ。でも、『ウイスキーヴォイス』には以前、『酒とつまみ』大竹さんが編集者として関わっていたのだから、べつにイイのだ。小学校のときに図書館で、吉行淳之介編『酔っ払い読本』全7巻(講談社)を愛読していたハナシをすると、二人に呆れられる。調子に乗って、「アレの表紙を描いた佐々木侃司(かんじ)はもっと評価されるべきだ」などと述べると、Kさんに「佐々木さんはサントリー宣伝部だったんですよ」と教えられる。あとで調べると、ちゃんとサイトがあった(「カンさんのアート館」http://www.kan-art.net/)。2005年に亡くなっているが、まとまった作品集が出てもいいヒトだと思う。


千駄木の駅でKさんと別れて、帰宅。その後も腹具合は不調で、とっとと寝てしまう。

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2007-05-15 石景山遊園地で「ゆるキャラ選手権」を!

月曜は朝から表参道へ。『進学レーダー』で、某シリーズ編集部の取材。編集長のSさんからかなり赤裸々な話を聞き、いろいろオモシロかった。〈青山ブックセンター〉で、岡田斗司男・唐沢俊一オタク論!』(創出版)、大森望豊崎由美文学賞メッタ斬り! 2007年版・受賞作はありません編』(PARCO出版)を買う。あとで両方とも対談集であるコトに気づく。体がこういうのを求めているのか。『オタク論!』はいろいろツッコミどころが多い本だが、第一次おたく世代のしぶとさみたいなものも感じた。ココで批判されている「萌え」論者たちは、この本を無視するのではなく、きちんと反論するべきでしょう。


火曜日は鬱々のうちに。午後に〈がもう〉のうどんが到着。夜、釜玉で食べる。平野甲賀さんより『僕の描き文字』(みすず書房)が届く。作品集や『装丁術 好きな本のかたち』(晶文社)はあったけど、コレが初めてのエッセイ集。編集中川六平さん。『季刊・本とコンピュータ』でぼくが担当したインタビュー甲賀の眼 僕のデザイン見聞史」2回分も収録されている。カバーみすず書房がよく使う紙と色で、そこに平野さんの描き文字が乗っている。一見ミスマッチ、でもベストマッチ


しばらく前に、北京の「石景山遊園地」で、ディズニーそっくりのキャラクターがたくさんいるという報道をやっていた。くたびれたドラえもんがすごい迫力。海外報道の多さに、それらのキャラアトラクションを中止しはじめているそうだ。どうせなら、そうなる前に、テレビ東京テレビチャンピオン》の「ゆるキャラ選手権」をココで開催してほしいなあ。

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2007-05-13 ツムツムはアマゾンの箱を抱えて

朝から原稿を書いたり、入稿前の原稿を整理したり、明日の取材の下調べをしたり。手元に「今日すべきこと」を書き出して、ひとつ終わるごとに線で消していくが、5つのうち4つまでしかできなかった。これが翌日に繰り越されると、また別のひとつが延びていく。なんだか、そういうコトを繰り返して生きている。


5時に出かけて、神楽坂へ。ちょっと小腹が空いたので、そばでも食べようかと思うが、もともと店が少ない上に日曜日だから開いている店がほとんどない。坂を下って、牛込天神町のほうまで歩く。大学のときにお世話になった〈牛込文化〉(ポルノ映画館)のあった場所を通り過ぎる。適当お好み焼き屋に入り、焼きそばを食べる。隣に入社数年目かの若者グループがいて、「住宅手当は25万が上限」とか「月給が手取りで40万」とかの勝ち組会話を交わしているので、ムカつく。水でもぶっかけてやろうかと思ったら、店のブレーカーが落ちて停電してしまう。店員が総出で直しているが、真っ暗なままだ。ざまあみろと思いながら、会計を済ませて店を出る。


S社で資料の受け取り。終わって、乗り込んだタクシーが走り出した瞬間、目の前を丸坊主で短パンの男が歩いているのに気づく。あ、ツムツムだ! S社の某誌編集部勝手に自分の書斎をつくってしまったというツワモノである。ツムツムはアマゾンの大きい箱を2つも抱えて、とても嬉しそうに会社に向かって歩いていた。ああ、なごむなあ。帰ってスグに旬公に電話で報告したのは云うまでもない。


弟からメールで、大阪の叔父さんの娘が結婚するらしい。大阪人なのにナゼか出雲大社結婚式をするという。親戚で唯一このブログを読んでいる子だ。おめでとう、ヒサヨ。こんどメールアドレス教えなさい。

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2007-05-12 BIG BOXに別れを告げて

午前中、短い原稿を書く。ちょっと手間取った。アマゾンから仕事に使う本3冊が到着。ほかにもアレコレ用事があり、3時ごろ出かける。高田馬場BIG BOX古書市。今回で最後だ。さすがに感慨を覚えて、いつもより丹念に回る。文庫2冊買い、そのあとまた2冊買う。さようなら。今回の「早稲田古本村通信」は、BIG BOXのコトを書こうと決めた。セドローくんを誘って、いつものパン屋でアイスコーヒーBIG BOX歴史を調べている若いヒト(ブログ名を聞き逃した)が見つけてきた資料から、意外なことが判ってきたそうだ。あのお方があんな風に関わっていたとは……。外市の今後についてのハナシも。一箱古本市と同じ悩みを抱えているようだ。


東西線三鷹へ。〈江ぐち〉でビールチャーシュー皿、大盛りラーメン。これで1200円ぐらいなんだから、泣けてくる。普通盛り(400円)と大盛り(430円)の差がわずか30円というのも、浮世離れしたありがたさだ。〈上々堂〉で先月の売り上げを受け取る。スリップの束を見るのが楽しみ。「古書モクロー」や「古本けものみち」の売れたスリップは、小さいダンボール箱に投げ込んでいるのだが、そろそろ満杯になってきた。このまま捨てるのはもったいないから、スリップを綴じた冊子をつくろうか。


駅前の〈啓文堂書店〉で、石橋春海『封印歌謡大全』(三才ブックス)、武藤康史『旧制中学入試問題集』、『17歳のための読書案内』(ちくま文庫)、奥武則『論壇の戦後史 1945-1970』(平凡社新書)を買う。『封印歌謡大全』には話題のヒト、川内康範のオビ文が。『旧制中学〜』と『17歳のため〜』はタイプの違う本なのに、南伸坊さんの装幀が2冊でセットになっているのがオモシロイ。今月の新刊だから、平積みで判るだろう。


高円寺へ。久しぶりに〈円盤〉へ。松倉如子のライブデビューアルバム[星]の発売記念。制作円盤田口氏が協力したというコトだ。次々に客が押し寄せ、30人以上になる。五十嵐さんも来る。その熱気の中、松倉さんも緊張していたようだが、歌うときにはとたんに堂々とする。『ぐるり』次号で書くつもり。[星]の音源は先に聴いていたが、自分でも欲しくなり、終わってからCDを買う。一緒に中古で、くじら[ストレイト・トゥ・ヘブン ベスト・セレクション1985−1990]を買う。くじらを聴くのは10年ぶりか。


南口商店街入ってスグの〈南よし〉というモツ焼屋へ。以前から気になっていた。カウンターが奥に長い。まだ日本語のおぼつかないお姉さんの応対が、なかなかイイ。チューハイを飲みつつ、いろいろ話していると、11時になる。中央線で飲むと、帰りが遠いのが難だなあ。西日暮里に戻ってきたら、12時すぎだった。

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2007-05-11 最近いちばん活発なのはうどんについての活動です。

いろいろ停滞しているナカで、目下もっとも活発なのは、さぬきうどんに関する活動だ。直接行くのはしばらく無理なので、ネット取り寄せでうまい店をサーチしている程度だが、ブログを読んだヒトから有意義な情報が寄せられてくる。阿佐ヶ谷〈元我堂〉の石ころさんからは、以下のメールが。


私がお薦めしたいおうど〜ん屋さんは高松にある「上原屋本店」です。http://www.e-sanuki.com/udon/shop/ueharaya/index.html 有名店ではないのですが、ここのおうどんは喉ごしが素晴らしいです。おうどんはこしも大事ですが、最終的には喉ごしですよ、奥さん! おうどんは噛むものではなく、飲み込むもの。にゅ〜するするするです。また、上原の更にやばいところは、だし(かけの)です。こんなに上品で美味しいだしは、他店でもそうないと思います。


石ころさんは香川出身うどんは最終的には喉ごしである、というテーゼをありがたく承った。S社のKさんからは、〈池上〉(通称「瑠美子ばあちゃんの店」)の半生うどんを送っていただいた。ブログを読んで送りたくなったそうだ。オススメ通りに釜玉で食べると、たしかにウマイ。しっかり腹に収まるカンジ。Kさんは高知出身だが、このうどん高知空港で売っているので帰省のたびに買っているとのこと。


お二人ともありがとうございます。ほかに、このブログの読者でうどん好きのヒトがいらっしゃったら、取り寄せ情報を教えてください(香川出身者はとくに)。こう書いているうちに、また食べたくなって、〈がもう〉の生うどんを注文してしまった。


今日は午前から午後2時まで、書評原稿に難渋。福嶋聡『希望書店論』(人文書院)。すごくイイ本なのだが、多岐にわたる内容なので要約が難しい。結局、いちばん刺激的だった点にフォーカスして書いた。なお、内容とは別に、本としてのまとめかたについては、見出しを立てるなど編集上の工夫がほしかった。この点は、「空犬通信」(http://sorainutsushin.blog60.fc2.com/blog-entry-322.html)さんの意見に同感。


強風のなか外出。千代田線は強風のため遅延。目的地に着いたら、あまり時間がなく、ええいタクシーに乗ってしまえと思ったら、タクシー乗り場で10分待っても来なくて、やっときたと思ったら、乗客を降ろすのに3分ぐらいもたもたして、そのあとスーッと向こうに行ってしまった。不条理だ。そのあと来た車に乗ったのだが、渋滞につかまり、遅刻決定。最初から歩いていけばよかったよ。肝心の用事は、うん、ちょっと手ごたえがあったかもしれない。久しぶりにMさんに会うと、いきなりコーリャン酒をすすめられ、そのあと別のMさんと一緒に3人で駅前の居酒屋へ。10時にお開きとなり、ウチに帰ったら12時前だった。

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2007-05-10 魚雷さんがうらやましい

昨日は神田のS社で打ち合わせ。終わってから〈穂高〉でMさんと雑談。帰って、コピーを取りに行ったり、書類をまとめて発送したりするとたちまち夕方に。夜にデザイナーIさんの事務所に行き、「不忍ブックストリートMAP」の謝礼をお渡しする。昨年よりちょっと多めに渡せたのがうれしかった。


献本2冊。まず、藤田洋三『世間遺産放浪記』(石風社)。オビの文章がいいので引用する。「働き者の産業建築から小屋屋根・壁、近代の擬洋風建築職人奇祭無意識過剰な迷建築まで、庶民の手が生んだ「実用の美」の風景」。メインコピーが「忘れられたもうひとつのヘリテイジ。」、サブコピーが「沸騰する「遺産ブーム」にびっくり水! 痛快無比の247葉」。編集藤村さん、ハジけてんなあ(笑)。内容も素晴らしく、この世の中にはこんなにヘンテコなカタチのモノがたくさんある(あった)のか、とビックリしてうれしくなること請け合い。オールカラーで2300円というお値打ち価格。たくさん売れてほしいので、しばらくやってなかったが、アマゾンのバナーを貼ってみるか(やりかた忘れてた)。

世間遺産放浪記

世間遺産放浪記


もう1冊は、喜多村拓『古本屋開業入門 古本商売ウラオモテ』(燃焼社)。せっかくいただいたのに悪いが、なーんかなあ。志多三郎『街の古本屋入門』(光文社文庫)に書いてあることとほとんど変わらない。オンライン販売についても、正直、目新しい記述はない(まあ、こちらが耳年増になっているせいかもしれないが)。マニュアルとしても中途半端。かといって、エッセイとして面白いわけでもない。本の袖で高橋輝次氏が「ユーモアと風刺の効いた絶妙の文体」と書いているが、どこが? 古本屋の本なのに、〈まんだらけ〉を「マンダラケ」と表記するあたりも、ちょっとね。


そうだ、荻原魚雷古本暮らし』(晶文社)をようやく買った。〈往来堂書店〉にはサイン本が入っていたのだが、なかなか買いに行けなかった。署名だけだったので、こんど会ったとき識語を入れてもらおう。林哲夫さんの装画は、野球グラウンド?を描いたもので、東京ローカルホンク(魚雷さんの友達のバンド)のアルバムジャケットを連想した。街、野球、ベンチなどが、魚雷的なるものなのだ。その点ではこれは、いままでの古本本とはかなり違うものになっていると思う。それにしても、編集中川六平、装幀=間村俊一、装画=林哲夫というゴールデントリオの手で、最初の(商業)単行本を出したことが、うらやましいと云わなかったらウソになる。いや、ホントにうらやましいぞ。しかも、こんどコクテイル出版記念会まで開かれるという。みんな魚雷さんが好きなんだね。ねたましいねェ。塩山氏にならって、アマゾンの順位をチェックしたり、書店平積み状況を観察に行くか。

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2007-05-09 日記モードになれなくて

どうも調子がでない。こういうときに、その日あったことを振り返って書くと、むなしくなってしまうので、メモ風にこの数日の出来事を。


★道灌山通り(通称「スサミ・ストリート」)のラーメン屋居酒屋。「ツブレるオーラが出ている」と旬公と話していたら、ホントに閉店してしまった。すぐに内装をやり直し、近々新しい店(焼き鳥屋)ができるようだが、店名からして微妙なカンジ……。同じ通りの立ち飲み屋のあとには、美容室ができるようだ。あんな狭いところで、よくまあ。どちらも生きながらえてほしいと願う。また、ずっと建築中だった「やなか音楽ホール」は6月に落成する模様。どんな音楽やるのかなあ。


★受贈書。今柊二さんから『定食ニッポン』(竹書房文庫)。第一章は山手線定食屋めぐりで、知っている店がけっこう多い。カラー写真も入っている。柴田信さんから『本の街・神保町から』(私家版)。神保町仕事をしてから30年経ったことを記念しての小冊子。


マンガ勝田文『かわたれの街』『しゃべれども、しゃべれども』(白泉社)。このヒトの新刊が2冊一緒に出るとは。後者佐藤多佳子小説マンガ化。原作の雰囲気をよく活かしている。


★買った本。大竹昭子『きみのいる生活』(文藝春秋)。スナネズミとの共同生活。『KAWADE夢ムック 半村良』(河出書房新社)。半村良についてのこういう本、ほしかったよ! 半村の河出の担当編集者・龍円正憲(広瀬正担当者でもある)のエッセイがイイ。大崎梢『サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ』(東京創元社)。挟み込みに久世番子さんのマンガが。なんとこの小説マンガ版を、久世さんが『WINGS』(新書館)で連載開始するそうだ。久世さんといえば、『ウンポコ』の最新号を買い、「番線」を読んだ。本に関わる仕事ルポマンガだが、目の付け所がさすがにイイ。


★取材。〈ギャラリー・ポポタム〉。大林さんとサワダさんのお二人に。某女子校図書館司書教諭の信念に感動する。間違いなく、これまで取材した学校司書の中でNO.1。


映画。ルイス・マイルストン 監督《オーシャンと11人の仲間》(1960・米)。瀬々敬久雷魚》(1997)。何本か見た瀬々作品では、これがいちばん好きかも。鈴木卓爾の演じる根っこのない男がいい。


★〈千駄木倶楽部〉で4時間。Aさんの取材のあと、W社のひとと打ち合わせ。同じ場所に座っていると、どうも疲れてしまい、終わってからウチで横になってしまった。

2007-05-05 出雲人にはわかるハズ

午前中は茅場町へ。〈森岡書店〉(http://www.moriokashoten.com/)の取材。このヒトもまたすごい情熱の持ち主だった。「有田昌史 十月島―IZUMONESIA―展」が見られたのもヨカッタ。有田氏のつくる図案は、日本人の心の奥底にある土俗的なものを引っ張り出してきたもので、誰でも共感できるものだが、とくに出雲出身者にとっては説明を聞くまでもなく、見た瞬間にわかる、という作品がいくつもあった。オレんちをこの図案で飾りたい! という欲求がフツフツと湧いてくるが、とりあえず出雲和紙絵葉書を1枚購入。数年前にプラハに行ったときに買った本を10数冊、森岡さんに買い上げてもらうコトに。


そこから銀座に出て、丸の内線池袋へ。明治通り沿いの讃岐うどん屋で、肉ぶっかけうどん定食を食べる。第2回「外市」の会場である〈往来座〉の前に行くと、にぎやかにヒトが集まっている。ふぉっくす舎のNEGIさんの話では、開始直後はすごいヒトだったという。店番している連中がみな楽しそうなのがイイ。前回に比べて、参加店舗が増えて、本のバラエティも広がっている。河内紀さんの箱から、平凡社が出した『われら日本人1 そのからだ』という本を買う。日本人の体型やポーズについて、写真をたくさん入れながら考察しているもの。百科事典の材料を使って出されたものだろう。これが300円とは。あと、セドローくんの箱から『評論家になろう!』(婦人生活社)400円を。セドローくん手製のオビに「松沢呉一登場」とあったため。キワモノっぽい本だが、各ジャンル評論家のハナシはそれなりにオモシロかった。


今回の外市は明日まで開催。心配されていた雨、ひょっとしたら降らないかもね。「古本けものみち」は帳場の裏側に出ているので、ぜひ覗いてください。「しのばずくんトート」も販売中。


帰ったら、旬公が棚を制作中だったので、手伝う。そのあと仕事。少しずつ進んでいるのだろうか。そうあってほしい。

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2007-05-04 79歳と69歳と40歳

昨日は午後に吉祥寺に出かけ、〈バサラブックス〉のFさんに取材。すごく緻密に考えているところと、やりたいことに突っ込んでいくところが混在しているヒト。Fさんが店番しているヨコでノートを広げて話を聞いたのだが、わずか1時間に買取のお客さんが3人も来ていた。Fさんから店で掛けていた、GELLERSというバンドCDをもらう。終わって、編集のOさんと北口の古本屋〈百年〉を覗く。2回目だが、最初に行ったときより棚が充実してきた気が。京都ミニコミペリカンクラブ』を2冊買う。


いったんウチに戻り、あれこれやってから出かける。日暮里津野海太郎さんと待ち合わせ、〈千尋〉へ。あとから小沢信男さんと福島紀幸さんがいらっしゃる。津野さんと福島さんは『新日本文学』の編集部で一緒だった。ちょうど先日、五反田で買ったスクラップブックに『文藝編集長時代の福島さんのインタビューが載っていたのでお目に掛ける。小沢さんの新刊『通り過ぎた人々』のハナシから、新日本文学会のあの人、この人について。小沢さん79歳、津野さんと福島さんは69歳。この3人にたっぷり話を聞けて、すごく贅沢な時間だった。盛り上がって11時すぎまで居座ってしまった。日暮里駅まで送ってから、ウチに帰る。


先日取材を申し込んだ〈古書モダンクラシック〉のKさんからOKの返事。このヒトの書いている「一古書肆のブログ」(http://mc-books.blogspot.com/)もオモシロイが、今日見たら、「WEB古本用語辞典」(http://www.mc―books.org/biblio_matrix/lexicon.html)がアップされていた。古書組合50年史などから作成しているようだが、うまくまとまっているので便利。

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2007-05-03 北千住でギターに浸かる

8時半起き。旬公とダンボールを抱えて出かける。根津の〈カフェ・ド・クリエ〉でコーヒーを飲み、谷中アパートへ。5月中にココを引き払うことになったので、残った荷物を運びに。タクシーを拾って、積めるだけ積んで西日暮里へ。


そのあと3時ごろまで仕事して、北千住へ。〈COSMIC SOUL〉(http://www17.plala.or.jp/cosmicsoul/cosmic.html)で、よしだよしこさんのライブを見るのだ。共演は吉上恭太さん。最近大阪の貴島公さんからメールで、この人と会ったとあった。翻訳家で、「げんげ忌」に来ているという。一方、桂牧さんの日記で「一箱古本市」を吉上さんと回ったともあった。それでなんとなく気になるヒトだった。ところが、しばらく前によしだよしこさんのサイト北千住ライブをするというのを見て、メモしていたのを見直すと、この吉上さんがゲストだというのでビックリする。なんだか、何重にも人間関係がつながっている。


〈COSMIC SOUL〉は落ち着いた感じのバーで、奥のスペースがステージになっている。正面のカウンターに座ったのでよく見える。最初は吉上さん。一曲目は、店のマスターがたらいを裏返したような音階付きの打楽器スティールパンの裏返しみたいなもの)で伴奏する。あとで聞いたら「ハング」というスイス楽器だという。昨年、nakabanさんが友達が楽器を買うので一緒にスイスに行くというハナシをしていたが、その楽器がコレじゃなかっただろうか。


吉上さんのギターは繊細で、ジャズラテンうまい。歌のほうは昨年はじめて人前で歌ったというコトだが、どうしてなかなか。桂牧さんがジャグバンドでやっていた、「夢で逢う」をカバーしていた。


続いて、よしだよしこさん。2年前、金沢の〈もっきりや〉でよしださんのライブを行ったとき、よしださんの口から高田渡が亡くなったコトを聞いたのだった。あれから2年か、早いなあ。その高田渡をうたった「ア・シ・オ・ト」、茨木のり子の「汲む」という詩に曲を付けたものなどやる。吉上さんとのデュオ、そして店のマスターのホーミー倍音がスゴイ!)との共演もあり、マウンテンダルシマーの演奏もあり、たっぷり聴いた。


会場には、山川直人さんたちと菅原克己本をつくっている、イラストレーターの保光敏将さんもいらしていた。いま、阿佐ヶ谷の〈吐夢〉で「猫と音楽」という展覧会を開催中とのこと(5月31日まで)。終わって外に出ると、8時15分。なんと3時間もやっていたのだ。でも、吉祥寺下北沢と違い、北千住だと近いからラクだ。


旬公と〈ターボラ〉で、マグロカルパッチョチーズフォンデュパスタを食べる。10時過ぎまで開いている店が近所にないので、ときどき行くのだが、今日はマスターに「いつもの帽子(コミ帽のこと)はどうしました?」と訊かれた。頭からずり落ちないかと気にしていたそうだ。コレから暑くなるから、かぶる機会が減るけど、この店には行くときにはかぶろうかな。


私信です。吉上さんにメールアドレスを聞くのを忘れてしまったので、ココをご覧になっていたら南陀楼までメールください。よろしくお願いします。

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2007-05-02 松倉如子の余韻を感じながら

一箱の翌日は「しのばずくん神社」の撤収をやって、午後から経堂へ。〈ロバロバカフェ〉の古本市。相変わらず独特のスタイリッシュな品揃え。〈恵文社〉ともちょっと違うんだよなあ、うまく云えないが。〈古書モダンクラシック〉の棚から『銀座モダン都市意匠展』図録、ほかの棚から山川方夫『その一年』(文藝春秋新社)を買う。前者2800円、後者3000円だったかな。久しぶりに高めの古本を買った。そのあと高円寺に行き、〈高円寺書林〉でHさんの取材。終わってから、ふちがみとふなと+ラブジョイのライブに行き、帰りにコクテイルでも、と考えていたが、取材が終わるとドッと疲れが押し寄せ、ウチに帰って寝る。


昨日はウチで仕事を進め、夕方にバス池袋へ。〈往来座〉にトランク一つ持ち込み、「外市」まで預かってもらう。


今日は少し朝寝して、昼から仕事。6時半に出て、入谷へ。〈ときわ食堂〉でチューハイ。同じ「ときわ」でも、本駒込町屋と違ってココはずいぶん小ぢんまりとしている。8時に〈なってるハウス〉へ。しばらくぶりだ。今日渡辺勝と松倉如子。まず渡辺さんのソロ。久しぶりだが、やっぱりガーンと響くなあ。初めて聴く曲も何曲かあった。そして、松倉如子が加わる。いろんなヒトからイイという話は聞いていたが、今日初体験。おお、なんと広がりのある声なんだ。「雲」という曲がとくにヨカッタ。その後また渡辺勝ソロ。松倉さんの歌に触発されたように、こちらも凄みがある。「東京」は何度聴いてもイイ。最後に二人で、「夜は静か通り静か」(はちみつぱい)と「トンネルの唄」(高田渡)のカヴァーを。これがまた素晴らしい。5月12日には松倉さんのファーストアルバム[星]がリリースされ、高円寺円盤〉で発売記念ライブが行なわれる。コレに行ってから、『ぐるり』の連載で書くことにしよう。


終わってすぐ外に出て、松倉如子の歌声が頭に残っているウチに自転車に乗った。友人と聴くのもイイが、一人で来るとさっきの雰囲気が反芻できる。歌の余韻を感じながら、家まで帰ってきた。

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