ナンダロウアヤシゲな日々

◎この日記は、ライター・編集者の南陀楼綾繁が書いています。
◎新刊『町を歩いて本のなかへ』(原書房)発売中です。
◎著書『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)、『谷根千ちいさなお店散歩』(WAVE出版)、『小説検定』(新潮文庫)、『ほんほん本の旅あるき』(産業編集センター)、『路上派遊書日記』(右文書院)、『ナンダロウアヤシゲな日々』(無明舎出版)、『老舗の流儀 戦後六十年あの本の新聞広告』(とうこう・あい監修、幻冬舎メディアコンサルティング)、編著『チェコのマッチラベル』(ピエ・ブックス)、共著『ミニコミ魂』(晶文社)。
◎ご感想・ご連絡は南陀楼綾繁 まで。
◎「不忍ブックストリートの一箱古本市」は毎年春に開催します。
詳細は不忍ブックストリート公式ホームページもしくは、しのばずくん便りをご覧ください。
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2007-07-31 コミさんのポスターを思わず拝む

29日は選挙。そして大雨の中を、『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』を持って出かけ、新阿佐ヶ谷会に参加。〈書肆アクセス〉閉店の件が、朝日新聞に載る。30日は早稲田に行き、〈立石書店〉の帳場に座って、「ウィークエンド・ワセダ」用の本の値付け。我ながら結構イイ本出してます。帰りにバス停バスを待っていたら、ヨコに立った男が「今日もいい本買ったなあ〜」とつぶやく。アヤシイ奴と思ったら〈三楽書房〉のアキヒロくんだった。近くに倉庫があるという。


今日は午前中に雑用。塩山氏から書き下ろし原稿届く。書きたくないとゴネていたテーマなのに、注文の倍以上の枚数だった。東京駅に行き、〈ブリジストン美術館〉の喫茶室でG社のKさんの取材を受ける。3時直前に終わり、走って〈フィルムセンター〉へ。ベルが鳴っているうちにチケットを買って、着席。成瀬巳喜男監督女の中にいる他人》(1966)。再見。例によって途中で気持ちよく眠るが、ラストにおける新珠三千代の表情の変化に慄然。


INAXギャラリー〉で「『室内』の52年 山本夏彦が残したもの」展を見る。おもしろいんだけど、ココの展示っていつもこう、分量的に物足りないんだよな。そのあと7階で、「舟小屋 風土とかたち」展を見る。日本海各地の舟小屋(船を格納する小屋)の写真を展示するもので、変わったカタチの小屋を見ているだけで楽しい。この展示には、ライターの渡邊裕之さんが関わっている。「海モノならオレに任せろ」という感じ。渡邊さん、イイ仕事してるよなぁ。写真は「小屋モノならオレに任せろ」の中里和人さん(ちゃんとしたクレジットがないのが不審)。図録もイイ。この展示は8月18日(土)までやってるので、ぜひどうぞ(http://www.inax.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_000906.html)。銀座で遅い昼飯を食べて、〈旭屋書店〉でジョン・ダニング『災いの古書』(ハヤカワ・ミステリ文庫)を買う。


西荻窪へ。〈今野書店〉で『荷風!』最新号を買う。あんまり買わない雑誌だが、今回の特集は「中央線青春」。ジャズ喫茶、『荻窪風土記』、中野サンプラザ丸井映画館永島慎二などキーワードを拾うだけでもスゴイ。ディープな特集。〈音羽館〉は定休日だが、入り口で広瀬さん一家がシャッターを下ろしている。頼み込んで、話題の田中小実昌ポスターを見せてもらう。没後に行きつけだった酒場のヒト(?)が数枚だけ印刷したというもの。コミ棒をかぶったコミさんの顔のド迫力のアップ。お得意の「後ろからおされて」云々も本人の筆跡で入っている。いいポスターだなあ。すでに譲ってほしいという声が多いそうだが、広瀬さんは売る気ないそうだ。西荻に来るたびに、拝みに寄ろう。〈ハートランド〉のあとに移ってきた、元吉祥寺にあった旅の本屋〈のまど〉を覗く。各国の旅行書、旅エッセイが充実。必要になったらまとめ買いに来るだろう。


アケタの店〉で渡辺勝ソロ五十嵐さんも来る。客は5人だが、相変わらず一気呵成の演奏でヨカッタ。一部の終わりに、明田川さんのピアノ渡辺さんのギターでやった「追放の歌」がイイ。二部の途中に松倉如子さんが3曲参加。10時に終わって、西日暮里に帰る。『書肆アクセスの本』(仮題)の原稿依頼書および刊行基金の呼びかけをまとめる。1、2日中に公式ブログオープンする予定。


明日から8月。7月はなんか怒涛のようにイロイロとあったなあ。

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2007-07-28 二週続けて「古本けものみち」

kawasusu2007-07-28

告知です。8月3日(金)からの「ウィークエンド・ワセダ」と、8月11日(土)からの「下亀納涼古本まつり」の両方に、「古本けものみち」が古本を出します。この二週間ほどでまたけものみちを浚って、相当レアなものを掘り出しました(ジャズインディーズLPレコードが20枚も残っていたことにワレながらビックリ)。これでもう血も出ません。「けものみち」としての大規模出品はこれが最後かもしれません(といいつつ、数カ月経ったらあっさり数百冊出せるかもしれないところが恐ろしいのですが……)。どちらのイベントも初日はいますので、見かけたら声をかけてください。


「週末は、早稲田に行こう!」

WEEKEND WASEDA Vol.1 〜お店で古本市


▼日時

2007年8月3日(金)〜5日(日)雨天決行

3日(金) 19:00〜23:00

4日(土) 11:00〜19:00

5日(日) 11:00〜17:00


▼会場(2ヶ所で開催!)

古書現世立石書店

◎第一会場 立石書店

東京都新宿区西早稲田2−1−2 ハイツ森川1階

TEL&FAX 03−6276−4011

http://d.hatena.ne.jp/tate-ishi/


■参加店舗

ゲスト

古本けものみち南陀楼綾繁http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/

早稲田

いこい書房/二朗書房/谷書房/ブックスアルト/さとし書房

わめぞ

旅猫雑貨店リコシェ


◎第二会場 古書現世 

東京都新宿区西早稲田2−16−17

TEL&FAX 03−3208−3144

http://d.hatena.ne.jp/sedoro/


■参加店舗

ゲスト

bookcafe 火星の庭仙台http://www.kaseinoniwa.com/

早稲田

平野書店三楽書房/渥美書房

わめぞ〉ほか

古書往来座/m.r.factory武藤良子)/退屈男/ハルミン古書センター


下亀納涼古本まつり

8月11日(土)〜17日(金)

12:00 〜 22:00

ガケ書房

〒606-8286京都市左京区北白川別当町33

075-724-0071

http://www.h7.dion.ne.jp/~gakegake/index.htm


毎年開催されている古本界のフジロック下鴨納涼古本まつり」。 下鴨神社境内にて、青空の下、多くの古本屋さんが出店します。ガケ書房では、それにビンビンと便乗します!

下鴨祭りと同じ日程でそしらぬ顔で便乗します! 本家が‘鴨‘なのでガケ書房のご本尊は‘亀‘!! なわけで開催します「下亀 納涼古本まつり」。


古本提供者)順不同

友部正人 ふちがみとふなと 岸田繁くるり) オクノ修(六曜社) あーす書房 蟲文庫 興居島屋 書肆砂の書 岡崎武志 山本善行 高橋輝次 南陀楼綾繁 荻原魚雷 尻プロダクション ふるほんミシシッピ Lマガジン編集部 ガケ書房


同時開催

2007年8月11日(土)〜8月25日(土)

「くすすみてぬぐい・招布(まねぎ)展」


ついでに、もうひとつ告知。8月4日(土)に〈カフェヒナタ屋〉で田川律さんとトークやります。どんなハナシになりますか、自分でもよく判ってないのですが、とても楽しみにしています。20席しかないので、予約をお願いします。


ヒナタ屋4階トークvol.1

「アヤシイ二人の東京・街歩き術〜音楽・人・本との出会い旅〜」

『ぐるり』執筆陣である田川律(たがわ ただす)さんと南陀楼綾繁さんを招いて、街歩きの楽しさ、それに必要なアンテナの張り方や広げ方などについて語っていただきます。


【出 演】田川律舞台監督)× 南陀楼綾繁ライター編集者

【日 時】2007年8月4日(土)17時30分〜19時30分(受付17時〜)

【参加料】800円+1ドリンクオーダー

【定 員】20人

【予 約】カフェヒナタ屋へメールFAX電話のいずれかで受付いたします。

      ※お名前、人数、ご連絡先をお知らせください。

      ※お電話でご予約の場合は、営業時間内の14時以降でお願いいたします。

お問い合わせは

カフェヒナタ屋 hinata.ya@ivory.plala.or.jp 03-5848-7520 まで。


朝8時起き。今日暑いぞ。西日暮里に行き、単行本割付の仕事。少し慣れてきたが、なかなかスピードアップできない。すぐメール雑誌に逃避してしまう。『週刊現代書評欄の「リレー読書日記」のメンバーが変わり、その一人に東川端参丁目さん(http://d.hatena.ne.jp/thigasikawabata/)が! 書物ブログ界から雑誌書評界への初の参戦だ(たぶん)。どんな芸を繰り広げてくれるかタイヘン楽しみ(って、プレッシャーかけてみたりして)。新メンバー作家山之口洋氏が入っているが、この号の著者インタビューが山之口さんだったのにはちょっとビックリ。週現ってずいぶん鷹揚なんだなあ。高橋源一郎の連載はいつもじつにまったく面白くないが、今回に限ってはヨカッタ。《R65》というシルバー専門チャンネルとそのDVDの紹介なのだが、すぐさま見たくなった。ただ、落ちの部分でどこまで本当なのかあやふやにしているのは良くない。検索すると、少なくとも《R65》というタイトルの老人が出演する「偽ドキュメンタリー」のDVDは発売されているようだ。


旬公が神奈川新聞原稿を届けにいくというので、一緒に出かける。横浜みなとみらい線に乗り換え、馬車道で降りる。新聞社に寄ったあと、関内駅へ。根岸線磯子止まりに乗ってしまい、乗り換えにやたら時間がかかる。鎌倉に着いたら5時になっていた。久しぶりに、「裏駅」(旬公用語)側の出口を出て、御成通りを歩く。しばらく来ないうちに、店がずいぶん入れ替わっている。歩くヒトが増えているのはイイんだけど、なんか安物リゾートっぽい感じの店が多くなっている。レコード洋書セレクトショップができていたが、どうも絞り込めてないというか中途半端。通りの中央にあった古い銭湯が消えていたのがショックだった。


由比ガ浜の〈公文堂書店〉へ。相変わらずイイ本あるなあ。外村繁や梅崎春生の単行本もほしかったが、ガラスケースの中にあった、川崎長太郎文学碑を建てる会『私小説作家 川崎長太郎』(1991)を4000円で買う。内容は写真、本人エッセイ、追悼文、追想、小田原文学散歩、自筆年譜など。以前、目録で何度か注文してハズレているので、手に入れられて嬉しかった。その近くのうなぎ屋に行くも、一杯だと断られる。来るときに「今日うなぎだ!」と盛り上がっていたので、うなぎ気分が抜けず、長谷寺の近くにもう一軒あるという旬公の記憶を頼りに行ってみる。〈浅羽屋〉という老舗らしい店で、テーブル席がひとつだけ空いていた。しかも食べている間に閉店の札がかかったから、ギリギリのタイミングで間に合ったのだ。歩き回ったのでビールうまい。肝焼きがやわらかくてウマイ。そして、うな重のボリュームにも満足。料金も二人で6500円と、わりとリーズナブル。ココはまた来たい。


そのまま海辺に向かって歩き、暗くなってきた長谷の海岸を散歩大通りに上がり、ビルの3階にあるバーに入る。旬公が先日行って気に入った店。海辺に面したカウンターに座り、ウィスキーロックを飲む。そういえば、ここしばらく旬公とこんな風に出かけたことはなかった。たまには、用事のないお出かけもイイものである。江ノ電鎌倉に戻り、横須賀線に乗る。車中では熟睡。西日暮里に戻り、片づけをして千駄木へ。『書肆アクセスの本』について、本多正一さんから「何か手伝えることはないか」というメールをいただく。ありがたい。


写真由比ガ浜通りの閉店したおもちゃ屋の建物。このあたりは、かろうじて古い建物が残っている(菓子屋、元銀行など)が、そこここで取り壊し工事が進行中だった。

2007-07-27 『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』の見本出来

kawasusu2007-07-27

『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』の見本が届いたので、カバー画像を載せておきます。間村俊一さんの装幀です。昭和10年代阿佐ヶ谷南本通り商店街現在パールセンター)の写真カバーに、昭和33年阿佐ヶ谷駅南口の写真を表紙に使っています。タイトル文字は表面、背ともに箔押ししてあります。瀟洒な仕上がりになりました。


朝7時起き。日差しの強いこと、強いこと。昨夜干した洗濯物がもう乾いてるんだもんなあ。千駄木に行って、『「「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』の献本リストなどをつくる。知り合いの書店ファクスを送って営業したり、旬公にPOPをつくってもらったり。本って、できたらできたで、けっこうやるコトが多いのだ。


3時に飯田橋に行き、デザイナーMさんに見本を渡す。お世話になりました。神楽坂を歩いて上がり、S社へ。出版部Aさん、広告部Yさん、季刊誌KさんとTさん、週刊誌Kさんと、『「「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』を見せて回る。出かける途中のツムツムにも会えた。編集部に届いていた新刊のうち、川原テツ名画座外地 「新宿昭和館」傷だらけの盛衰記』(幻冬舎)が目に留まる。「幻冬舎アウトロー大賞(ノンフィクション部門)特別賞受賞作」とオビにある。装幀もイラストもおよそ幻冬舎らしくない。ナンだかおもしろそう、と著者紹介を見たら、このヒト、〈浅草名画座〉で番組紹介をしている「浅名アニキ」だった。西日暮里に帰ってから「入谷コピー文庫」の堀内さんに電話して話したら、彼も今日書店で見つけたということだった。


祥伝社から木村衣有子『もうひとつ別の東京 ひそかに愛し、静かに訪ねる55景』(本体1200円)が届く。ウェブ連載をまとめたもので、一カ所の文章と写真が見開き2ページで掲載されている。写真木村さんが撮っている。東京スタンダードな場所が多いが、短い字数でその印象をよくつかんでいて、近頃山のように出されている、「雰囲気街歩き本」とは一線を画している。イラストの装幀もこの本にマッチしている。


もうひとつ別の東京―ひそかに愛し、静かに訪ねる55景

もうひとつ別の東京―ひそかに愛し、静かに訪ねる55景


昨年夏の仙台一箱古本市」で「ダダカン」関係の本を出していて、今年の「外市」にも来ていた高熊洋平くんから、仙台でブックカフェを開いたというお知らせが。〈書本&cafe magellan(マゼラン)〉(http://magellan.shop-pro.jp)。開店直後にパソコントラブルがあり、サイトはまだ整備中のようだ。〈火星の庭〉から歩いていける距離だそうで、この2店を中心に、いずれ「仙台ブックストリート」みたいになってくれると地元のヒトにも東京から行くヒトにも嬉しいな。なお、「外市」の打ち上げのときはまだ店名が決まってなくて、みんなが酔っ払っていろんな屋号を提案した。しかし、「屋号については、結局くだんの修験者(あやしい?)さんに決めてもらっちゃいました。わめぞの皆さんには色々相談にのって頂いたのに、残念ながら「ワーメイド」も含め、全面却下されてしまったのでした」。まあね、「ワーメイド! それは幸運をよぶ名前よ!」なんて修験者に絶賛されたら、それはそれで困ったコトになったろうが。


千駄木に帰ってから、なんだか急速に眠気が訪れ、2時間ほど眠ってしまった。この週末もいろいろやらねば。

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2007-07-26 たまにはテレビを

朝8時起き。今日もすごく暑い。昨夜は飲みすぎたか。出演した《週刊ブックレビュー》をDVDで観る。ぼくの髪の毛はほとんど白髪なので、頭がテカっているが、ハゲではありません。いい間違えたり曖昧だったところは見事にカットされていて、どの世界でも「編集」の力はすごいもんだと感じ入る。それにしても、じっさいの放映時間の倍ぐらい収録してたんだな(終わってからプロデューサーが「今日は長かった」と云ってた)。いろいろ恥ずかしかったけど、ま、出してもらってよかったです。紹介した『梶山季之と月刊「噂」』はアマゾンで一時期2000位台まで上昇してたし。


仕事場に行く気力起きず、DVDデヴィッド・R・エリス監督スネーク・フライト》(2006・米)を観る。サミュエル・L・ジャクソン主演、航空パニックものの定番にヘビを投入したストーリー自分勝手な乗客の描写を笑っていると、そいつらが次々にヘビにかみ殺される。こんなにヒトがたくさん簡単に死ぬパニック映画は久しぶり。オモシロかった。


『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』の見本ができたという連絡がある。おお、できたか! 宅急便で送ってもらうことに。見るのが楽しみだ。3時すぎに仕事場に行き、単行本の割付をやる。慣れない作業なので、神経が疲れる。久しぶりにもつ焼きが食いたくなり、5時に出かける。綾瀬町屋に行こうと思ったが、雨が降ってきたので、西日暮里の某店ヘ。もつ焼きはウマイけど、なんとなくあまり好きな店でない店。客のほうが気を使わされるというか。今日もそうだった。


千駄木に帰り、洗濯したり映画を観たり。本を読みながらゴロゴロしているうちに、眠ってしまい、気づいたら10時だった。そのあとテレビを見る。そういえば、こないだコンビニに「なまか」がどうこうというポスターが貼ってあり、その後『週刊文春』の堀井憲一郎コラムでも説明なしに「なまか」が使われており、なんかの符牒か? と思った。数日後にテレビドラマでこんど映画になる《西遊記》で流行ったというコトを知る。「仲間」のいい間違いなんだって? どうでもイイが。もうひとつ、「どんだけぇ〜」というのも週刊誌見出しマンガでやたらと見るが、これが誰のどういう状況でのセリフなのかがワカラナイ。旬公も同様だった。知りたくもないが、先に引用パロディを大量に見せられるのもヘンな感じだ。


もうひとつ、テレビネタだが、「レモンガス」のラップ少女って、いま流行ってるの? 我が家では2年ほど前に《渡辺篤史の建もの探訪》をよく観ていたときに、この少女の出るCMに出会っている。その後、新バージョンが出たが、じつは最初はもっと過激だった。「ウチの父ちゃんのガス漏れ止めてくれ! YO!」は名セリフだったが、いまでは使われてなくて残念。

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2007-07-25 私たちは私たちにできることをやる

昨夜は寝苦しかった。ちょっと鼻がグズグズする。今朝はすごく暑い。ドコが冷夏なのか。シラスだしをご飯にぶっかけて食い、西日暮里へ。今朝も塩山さんの書き下ろし原稿が届く。気合入ってるなあ。読んでいる間、何度も笑ってしまった。夕方の会合のために、文書をつくる。


4月に〈乱歩〉でやった中里和人さんのトークに来てくださった白石ちえこさんから写真展のお知らせ。「猫目散歩」というタイトル。8月3、4、5、10、11、12日。会場は、写真家尾仲浩二さん(前に「アンダーグラウンド・ブック・カフェ」で林哲夫さんらとのトークを見た)の私設ギャラリー〈街道〉(http://kaido.mods.jp/)。古いアパートの二階すべてをギャラリーに変身させたもので、部屋ごとに写真展をやったり、ショップがあったりするらしい。南阿佐ヶ谷の駅から歩いて数分のところだ。帰省の直前でなかなか微妙だが、同じ時期に阿佐ヶ谷勝川克志さんの個展もあるので、一緒に回れるか。


自転車西日暮里駅の裏通りにあるおにぎり屋に行き、ランチを食べる。そのあと日暮里図書館で本とCDを返却。ちょっと外に出ただけで、体中から汗が噴き出す。いちどウチに戻ってから、駅に出かけて、『ウイスキー・ボイス』のKさんと待ち合わせて〈花歩〉へ。場所がわかりにくいことを除けば、雰囲気はイイし静かなので、打ち合わせには最適の店である。Kさんから旬公に静岡骨董屋で見つけたという、年代モノのヤカンをいただく。デカいなあ……。4時前に神保町の〈上島珈琲店〉で右文書院青柳さんと会う。日記本と塩山本の原稿を渡して話しているうちに、このあとの会合にも急遽出席してもらうことになった。


カフェヒナタ屋〉で、『書肆アクセスの本』(仮題)発行についての会合。アクセスという店がなくなるに際して、私たちができることは何かと考えた。店の存続への働きかけについてはセンターと取引のある版元や書店が動いているようだ。私たちはそれとは別のしかたで、アクセスを応援したい。私たちは、アクセスという場を通じて、さまざまな本に出会い、多くの人と知り合うことができた。本と人との結節点である「アクセスという場」の記憶・記録を、一冊の本にとどめておきたいと思ったのである。著者、編集者出版社というアクセスの客の多様さを生かして、それぞれが自分の職能をこの本のために少しずつ無償で提供する。それがアクセスへの感謝を示す上で、いちばん自然で、いちばんいいカタチなのではないかと思う。


今日集まったのは、岡崎武志さん(編者の1人)、南陀楼綾繁編集)、荻原魚雷さん(編集)、リコシェ柳ヶ瀬さん(販売)、退屈男くん(ウェブ広報)、アクセスの畠中さん。そして発行元を引き受けてくれることになった右文書院青柳さんも参加。発行主体を「『書肆アクセスの本』編集委員会」と決める。アクセスに関わってきた人たちになるべく多く執筆してもらうこと、出版のための基金を設けることが決まった。10月末の神保町ブックフェスティバルには、なんとか間に合わせたい。アクセス神保町から消えてしまったあとではなく、まだあるうちに店内にできあがった本を並べたいからだ。未確定の部分が多いので発表は来週以降になるだろう。さっそく退屈男くんにブログを用意してもらうことにした。基金集めや助っ人の募集は、このブログを通じて行ないますので、みなさん、ご協力をお願いします。


急いで西日暮里に戻り、荷物を千駄木に置いてから、光源寺・駒込観音へ。ココの大部屋をお借りして、「不忍ブックストリート」に協力してくれる地元の方々との交流会を開くのだ。軒先に生ビールサーバーを置き、〈宝家〉のいなり寿司や〈コシヅカハム〉のハムを並べる。最初集まりが少なくて心配したが、7時半頃から続々参加者が増える。初めて会うヒトとずいぶんいろんなハナシができた。個人的には、〈アートスペース・ゲント〉のご主人が、世界のマッチラベルコレクターだという話がいちばん衝撃的だった。見せてもらわねば。プロジェクター映像を写す準備をしていたが、いろいろ不具合多し。なんとか《情熱大陸》と一箱古本市映像を解説つきで映す。


こういう集まりを、みなさん喜んでくださったので、今後も定期的に行なうことに決める。不忍ブックストリートに興味を持っている人なら誰でも(地域内でも地域外でも)参加できる、ゆるい交流会。次回は9月5日(水)20:00〜 千駄木ブーザンゴ〉(http://www.bousingot.com/)を借りて開催します。12時前にシメて、そのあと片付ける。ウチに帰ったら1時だった。《BSブックレビュー》のDVDが届いていたが、見る気力なく眠る。

2007-07-24 「けものみち」の未発掘地帯

kawasusu2007-07-24

目が覚めたら時計が8時を指していた。今日はまだ寝たりないなと思いつつ起きたら、見間違いで、まだ6時前だった。ネットを見たり、マンガ雑誌を読んだりしてから眠り、8時に起きる。うどんを食べて千駄木へ。来週末から〈立石書店〉の「ウィークエンド・ワセダ」、その翌週には〈ガケ書房〉のイベントなので、本を用意しておかねばならない。奥のほうの本や雑誌が山積みされているあたりを掘り返してみると、出てくる出てくる。文庫、紙モノ、図録、パンフレット、LP……。山によってふさがれていた棚には、岩波文庫中公文庫のイイところが収納されていた。おお、これは目玉になるぞと喜んだが、考えてみれば、買って棚にしまわれたきり読まないままに売られるというのは、つまり、その、この部屋が古本屋の倉庫でしかない、というコトなのではないか。預かっていた年数分の利ざやを乗せたいが、いまどき、以前より高くなっている古本ってあんまりないもんなあ……。

 

中里和人さんから〈INAXギャラリー〉での「舟小屋 風土とかたち展」(7月24日8月18日)のハガキが届く。世間遺産本を読んでから、個人的に小屋ブームなのでコレは行かねば。〈フィルムセンター〉とセットで行こう。あと、〈海月書林〉から実店舗オープン一周年記念イベント8月3日〜14日)。「新書館フォア・レディース特集」「しおり展」「古本均一市」を開催とのコト。


石風社の藤村さんからメール。今年の「ブックオカ」の内容が固まりつつあるようだ。ぼくは10月26日(金)のリトルマガジンをめぐるトーク、27日(土)の一箱古本市に参加する予定。その日のうちか翌朝には東京に帰り、神保町ブックフェスティバルであるヒトとトークすることになっている。


〈青猫書房〉、〈東急東横店〉古本市目録を見る。後者で杉本梁江堂が『全国遊郭案内』関東編・関西編(昭和5)の二冊ぞろいを出していた。田中小実昌さんの書斎にこの本があった。5万円。石田清『横濱カフェー名鑑』(横濱酒類新聞社昭和7)も店紹介のほか「カフェー百科事典」などあってオモシロそうだが、18万円。なでしこ(中平文子)の『婦人記者化け込みお目見得廻り』正・続(大正5)が5万円。どれも手が出る値段ではない。『婦人記者〜』の正は先日の「趣味展」で2500円で出て注文したが、案の定ハズレだった。


和光大学雑誌研究」の課題発表つづき。今日はヤマモトさん編集女性)の『SeeKeR』。A4判・16ページ。写真雑誌というより、写真家(プロ・アマ含め)にスポットを当てた雑誌のようだ。特集は「プロヴォーグに魅せられる人々」。プロヴォーグ森山大道中平卓馬などが参加した写真家集団。授業で知って興味を持ったそうだ。目次には写真ベタ焼きを貼り付けて、ナマっぽい雰囲気を出している。ほかにアイドル被写体立場としての思いを聞くインタビューアイドル追っかけを追っかける、広告写真家に聞く、写真批評(毎号お題に合わせて写真を投稿する)などで構成。裏表紙からはヨコ組みで、巻末特集「東京の夏」が始まる。写真好きの子のようで、いろんな写真コラージュして、それなりにカッコよくつくっている。

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2007-07-23 神保町でいろいろとうろうろ

朝8時起き。パンにカツをはさんで食べる。千駄木に行き、文庫本書評原稿。700字。ソーメンを冷したのにしょうゆをぶっ掛けて食い、〈花歩〉にて某ブログの方の取材。とてもおもしろかった。帰って『COMIC Mate』の書評。2000字。違う字数なのに、どちらも2時間ぐらいかかるのがフシギだ。


4時に出て、神保町へ。靖国通りで、向こうから歩いてくる見覚えのある男女が、スポーツ用品店の前で登山靴(?)を見てる。旅猫夫婦だ。こないだ富士登山に行ったメンバーで、こんどは屋久島に行くハナシが出てるそうだ。いいなあー、オレも連れてってほしい。古本屋は多分ないだろうけど、屋久島で『浮雲』ごっこがしたいのだ。G社で『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』のプロモーションの打ち合わせ。中央線沿線書店の反応は上々。TRCからまとめて注文が来たとあとから聞かされる。この調子で事前注文を集めて、増刷まで持っていきたい。刊行記念トークのアイデア、あれこれ出す。


書肆アクセス〉に寄り、畠中さんといろいろ相談。そのあと〈岩波ブックセンター〉で柴田さんにも相談する。なんとなくラーメンが食べたくなり、白山通りの〈さぶちゃん〉へ。閉店間際だったからか、待たずに入れる。数年ぶりだが、同じ二人組でやっていた。なんということもない味だが、ウマイ。〈なにわ〉に行くと、「テレビ見ましたよ、お客さんと内澤さんが結婚されてたなんて、知りませんでしたよ!」となんども云われる。『さよなら絶望先生』の名セリフ(あんたは初めて云うかもしれないけど、聞かされるこっちは100回目だよ!)を思い浮かべつつ、莞爾と笑う。Tさんがやってきて、二人で飲む。焼酎ボトルを入れて、一本空けてしまった。最後のほうは、お互い酔っ払ったまま意気投合していた。西日暮里に帰ったのは11時すぎ。今日も一日ムシムシしていて、暑苦しかった。

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2007-07-22 〈書肆アクセス〉という玄関口

神保町書肆アクセス〉の閉店については、19日(木)に「文化通信」の速報が出たあたりから、じわじわと知られるようになり、この数日はいろんなヒトがコメントしている。ぼくは昨年末に「そうなるかもしれない」という可能性を畠中さんから知らされ、先月にはその決定を伝えられていたが、誰にも話すわけにはいかず、旬公と二人で、悲憤慷慨し、存続の可能性を検討し、一縷の望みをかけ、そして最後に覚悟した。だから、発表があったときには、怒りの段階をすぎて、自分にナニができるかを考えるようになっていた。


ぼくがアクセスと直接の縁を持つようになったのは、1999年の「本の学校大山緑陰シンポジウム」の会場で、ミニコミ電子書籍即売会をやったときだ。第5分科会のテーマ「これからは私たちが本を作り、本を残す」に合わせて、じっさいにブツを並べ販売したいと思ったときに、当時アクセスの店員だった黒澤説子さんが手伝ってくれた。それまでも店にはよく行っていたが、畠中店長と話すようになったのはそれからだ。以降、店内や店外で、さまざまな企画やフェアを一緒にやってきた(いずれリストにしてみたい)。2002年刊の『神保町書肆アクセス」半畳日記』(無明舎出版)には、もういいよ、というぐらい何度もぼくの名前が出てくる。ぼくの最初の本(『ナンダロウアヤシゲな日々』)が無明舎から出たのも、アクセスのこの本が先にあったからなのだ。


考えてみれば、畠中さんはその頃から、これまでのアクセスのよさを生かしながら、もっと変えていこうといろんな実験をしていた。親会社地方・小出版流通センターが主力としている地方版元の本に対しても、新しく出てきたミニコミに対しても、本や版元の特性を生かした売り方を試みていた。この数年、アクセスの売り上げが下がっているのは事実だろう。でも、親会社の地方小がそれに対して、どのような努力をしてきたのか? そのことを明らかにせずに、「この数年売り上げ不振が顕著となり、経営を維持することが困難と判断」という他人事みたいな通告で終わりにされては、取引先の版元・書店、客はたまったもんじゃない。「みずのわ編集室」の「書肆アクセス閉店に異議ありッ。」(http://d.hatena.ne.jp/mizunowa/20070721)は、「『人の来ん家は栄えん』と母方の亡祖母がよく云っていた。アンテナショップがそこにあるからこそ『人』が来る」のだと書いている。アクセスは地方出版や小出版、ミニコミへの、神保町への、本の幅広い世界への「玄関口」だった。その玄関口を閉ざすことは、地方小という「家」を閉ざすことにつながる。地方小の人たちは、そのリスク店舗閉店によって守られるもののどっちが大きいかを、真剣にギリギリの段階まで論議したのだろうか? ぼくにはそうは、思えない。


しかし、こんなコトを書いても、親会社が決定を翻すつもりがない以上、いくら腹が立ってもアクセスの閉店を事実として受け止めるしかない。問題はこの先、閉店までに、自分がアクセスから得たものを、いくぶんかでも何らかのカタチで返すことができるか、ということだ。これについて、いまのところ2つ、具体的な案を考えている。1つは「けものみち計画」(南陀楼綾繁内澤旬子)が選ぶアクセスの◎冊フェア。かえって畠中さんたちの労力を増やすだけかもしれないが、やらせてほしいとお願いした。9月に実現できるだろう。もう1つはこれから相談するが、編集者ライターという自分の職能によってせめて貢献しようと考えた企画だ。動き出したらココで報告しよう。


今朝は8時起き。鎌倉の義父母が来る。《BSブックレビュー》のハナシになり、義母が「あの三人で本の紹介するコーナーでしょ。あの組み合わせはどうやって決まるの? 仲良く話していたり、あまり話さなかったりするので気になって……。いつもチェックしてるのよ」。おかあさん、あなたの注目ポイントはそこですか。この母にして旬公あり。書かねばならぬ原稿あるが、ついヨコになる。昼は〈ラ・カンパネラ〉のキーマカリー。サエキけんぞう『さよなら!セブンティーズ』(クリタ舎)読了。刺激的なエピソードがたくさんあった。『COMIC Mate』の書評で書こう。


アラン・J・パクラ《大統領陰謀》(1976・米)を再見。やっぱりオモシロいなあ。これは数カ月前に加盟した〈TSUTAYA DISCAS〉という宅配サービスを利用している。ところがこのDISCASの品揃え、ずいぶんバラつきが多い。意外なマイナー作品がある代わり、こりゃ基本だろうという作品が登録されていない。新作でもこないだDVD化されたドン・シーゲルの《突破口》なども見つからない。〈TSUTAYA〉の店舗レンタルのほうで探してみると、渋谷店にはあるというので、ライブに行くついでに渋谷に寄った。しかし、店内はヒトでいっぱいで落ち着いて探せない。検索端末で調べてみると、入荷してないと。なんだよ、そりゃ。〈TSUTAYA〉は、店舗データDISCASデータを連動して、どちらでも借りれるようにしてほしいものだ。ココまで大きくなったんだから、それぐらいのサービスをやってもイイでしょう。


ブックファースト〉で、小野俊太郎『モスラ精神史』(講談社現代新書)と鏡明『不確定世界の探偵物語』(創元SF文庫)を買う。代官山駅で『ぐるり』の五十嵐さんと待ち合わせ。〈晴れたら空に豆まいて〉で、Mio Fouのライブ鈴木博文と美尾洋乃のユニットで、20数年ぶりにセカンドアルバムを出した。店内はライダーズ系の律儀な客で満員。まず、ミンガスという女性ボーカルトリオドラムが元ローザ・ルクセンブルクのヒトで、全体にうまいけど、つまらなかった。次にMio Fou。ピアノを弾いて歌っているのはたしかに美尾洋乃なのに、反対側に彼女そっくりのバイオリン女性が。目を疑うが、妹さんであった。それにしても似ている。ほかに多田葉子のクラリネットバスクラ、「ジャック達」の夏秋文尚のドラムという編成。心地いい曲が続き、眠くなった。そういや、Mio Fouって、寝る前によく聴いていたのだった。


そのあと、ジャック達。一色進は老犬のような顔をしているが、カッコいい。夏秋文尚のドラム音色豊か。大学3年生(たしか)のとき、高校の同級生の誘われてスカバンドの急造ドラマーとなり、吉祥寺の〈JABB50〉(バウスシアター隣り)でライブをやったことがある。その対バンが夏秋さんのバンド(たしか三人組)だった。当時からすごく上手くて、その後、鈴木博文ソロドラムを叩いているのを聴いて、ああやっぱりなと思ったものだった。以前は夏秋冬春という名前じゃなかったっけ? そしてもう一度Mio Fouの登場。やっぱり美しい曲ばかりでやっぱり眠くなる。アンコールジャック達と一緒にやった曲が、いちばんライブぽかったな。帰るときに五十嵐さんに教えられて、客席に鈴木慶一がいるのに気づく。渋谷で別れ、半蔵門線千代田線を乗り継いで帰ってくる。アクセスの件など、メールいくつか。

2007-07-21 なんという美しい「インターナショナル」

朝7時起き。昨夜途中まで観て寝てしまった、リチャード・ドナー監督16ブロック》(2006・米)を最後まで観る。刑事証人を護送中に自分も命を狙われてしまう……という使い古されたストーリーにもかかわらず、かなりオモシロかった。リチャード・ドナーはほんとに上手い。主人公のしょぼくれた刑事が、ブルース・ウィリスだと始まってしばらく判らなかった。朝飯は釜玉うどん


千駄木に行き、「早稲田古本村通信」の原稿を書く。今回は戸塚市場古本市。そのあとゲラを戻したり、メール連絡したり。〈谷中コミュニティセンター〉の図書館にいくついでに、よみせ通りの〈宝家〉でいなり寿司を買ってくる。センター前に最近できた防災広場は、ふだんは閉めているのだが、土日に開放されている。ただの原っぱでよけいな遊具がないので、子どもが思い切り走っている。なかなかイイ光景だ。


1時に出て、東京駅へ。〈フィルムセンター〉の川島雄三特集。40分前に着いたのに、地下の階段まで長蛇の列。以前、〈文芸坐〉で川島特集やってたときにはガラガラだったのに、そういう時代なんだろう。G社のTさんも来ていた。今日観るのは《人も歩けば》(1960)。梅崎春生原作フランキー堺主演。前にも一度観ている。ナレーションでのオープニングが川島流でイイ。本編もテンポがいいが、このところ早起きなので暗闇に慣れると寝てしまう。30分ぐらい寝て起きたら、佳境に入っていた。義妹(小林千登勢)がフランキーに「わたあめみたいにフワフワしないでね」と云うシーン、よろし。コレも「妹萌え」」か。ラストは堂々の夢オチ。観終わると幸せな気分になる快作。川島本人は気に入らなかったみたいだが。川島特集は明日で終わり。今回は4本しか観られなかった。次の「逝ける映画人を偲んで」特集は、観たいのがたくさんあるので、せいぜい通いたい。


銀座線浅草へ。〈松屋〉の古本市を見る。今回はいつもより会場が広く、全部見るのに時間がかかった。「小説検定」の資料のほか、原将人『見たい映画のことだけを』(有文社)700円、山下恒夫『明治東京犯罪暦 明治元年明治23年』(東京法経学院出版)800円、が拾いもの。前者はカルト映画といわれる《初国知所之天皇》(未見)の監督が書いたことと、『○○街図』シリーズの有文社からの刊行という点で。後者山下氏は石井研堂の伝記を書いたヒト。牛イチロー先生喫茶店雑談。「ウィークエンド・ワセダ」の準備や、初めて聞くハナシなど。そうそう、牛先生はいま出てる『日本古書通信』に早稲田に移るまでのことを書いていて、これが彼らしい生真面目でいい文章なのだ。まだのヒトは読んでみて。


六区に出て〈ROX〉の〈リブロ〉へ。いましろたかしデメキング 完結版』(太田出版)、竹内洋大学という病 東大紛擾と教授群像』(中公文庫)、開高健ルポルタージュ選集『日本人の遊び場』(光文社文庫)、それと『映画秘宝』最新号を買う。合羽橋のほうへ歩き、商店街の途中にあって気になっていた〈キッチン城山〉という洋食屋へ。ハンバーグエビフライ焼肉の盛り合わせを食べるが、ウマイ。奥の壁にどこかで見た人物写真が。会計のとき店主に「あれ、誰でしたっけ?」と訊くと、「仙台四郎だよ」と教えてくれる。実在の人物だが、福の神としてイコン化されている。荒俣宏の本で知り、諸星大二郎マンガで登場させたのを読んだ。「効くんですか?」と云うと、「いやあ、繁盛するかと思ったんだけどね、ちょっと貼るのが遅かったなあ」という答えが。どう反応すればイイのか。


台東区中央図書館に行くと、土曜なのに8時まで開館していた。閲覧席で文芸誌などを読む。「書物蔵」さんが紹介していた(http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20070708)、『論座』8月号の座談会「転換期を迎える図書館サービスの今」を読む。『論座』の本関係の特集はゆるいものが多いけど、書物蔵さんがおっしゃるとおり、「これはまともな図書館人や図書館ファンなら読むべき」です。20ページという長さで、公共図書館の抱える問題を論じている。


7時半になったので、道を渡った反対側にある〈なってるハウス〉へ。今日渋谷毅さんで、小川美潮さんがゲスト。15人ほど入って満員の盛況。このデュオを見るのは2回目だが、息がぴったり合っている。いい気持ちで聴いていたが、後ろのカウンターにいる70ぐらいのじいさんが、酔っ払ってて、でかい声で合いの手を入れたり下駄でリズムを取ったりして、それがすべてズレているので邪魔で仕方ない。休憩時もうるさかったが、後半、渋谷さんのソロが始まって、曲が終わった直後になんか歌謡曲を歌いだし、次の曲の出だしが邪魔される。一拍おいて、渋谷さんが別の曲を弾きだす。それがなんと「インターナショナル」。どういう意図なのかはよく判らないが、じじいは一瞬おとなしくなった。それにしても、なんという美しい音の「インターナショナル」なのか。


その後、このじじいの知り合いだというフルート奏者が出てきて、渋谷さんと一曲やる(エリック・ドルフィーのできそこないみたいだった)。このあたりからじじいがまたうるさくなった。リズムの複雑な曲にズレズレの合いの手を入れるから、美潮さんは歌いにくそう。MCではっきり「だって、へんなタイミングの合いの手が入るんだもん」と云ってるのに、次の曲でも下駄を踏み鳴らすので、さすがにキレて「うるせえぞ」とじじいに云う。すると、すぐにおとなしくなって拍子抜け。もっと早く注意すればよかった。ぼくら(以下)の世代はこういうシチュエーションに慣れてないから、つい萎縮してしまいがちだ。


おかげで最後の数曲は、まっさらの気持ちで聴けた。20年以上聴いている「窓」と「おかしな午後」が、渋谷さんのピアノによって、まるで新曲みたいに新鮮だった。美潮さんの歌い方もじつに伸びやか。いままで何度ライブを聴いても声をかけなかったは、今日は思わず終わってから挨拶する。『ぐるり』に書いたのを読んでくださっていた。「ぜひ渋谷さんとアルバムつくってください!」とお願いする。いつもなら鶯谷まで歩くが、怒るやら感動するやらで疲れたので、西日暮里までタクシーで帰る。

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2007-07-20 和光大学で「雑誌の見本」の品評会

kawasusu2007-07-20

昨夜は少し酔っていたが、今朝は7時起き。早起きが続くのは体質が変わったのか。ちょっとブキミだ。おにぎりを買って千駄木に行き、書評の本を読む。塩山芳明さんから右文書院の本の冒頭に入れる書下ろし(20枚)が届く。原稿用紙に手書きで、升目いっぱいに書かれているので読みにくいのだが、塩山さんがエロ漫画編集者になるまでの軌跡が書かれていて、一気に読んだ。昼はソーメン。


メールを何本か書いているうちに出かける時間。鶴川に着いたのは4時。学バスに乗って和光大学へ。レジメのコピー、資料の借り出し、教務課への相談をこなし、10分遅れで教室に駆け込む。前期だけなので、今日最終回だ。先週課題をやってこなかった4人もちゃんと完成させてきた。エライエライ。後半は「編集」という行為や概念が、どういう局面で役に立つかを話して、この講義のまとめとする。文章化されてないので判りづらいだろうが、そのレジメを以下に挙げておこう。


雑誌研究 自分でつくってみる 

                          2007年7月20日(金)

                          河上進

第13回(最終回) まとめ〜編集の力をどう生かすか〜

★課題「雑誌の見本(サムネイル)をつくる」の講評


★読みたい雑誌=つくりたい雑誌にするためには

雑誌についての知識・イメージがまだ足りない

→もっとたくさん雑誌を見よう


雑誌オリジナリティ

ほかの雑誌のいいところの真似からはじまり、独自のスタイルをつくる


編集とは

自分が伝えたいことを、誰に向かって、何の目的で、どういうしかたでカタチにするかを決める「技術」である

・いろんな局面で「編集」はある

ex 授業のレポート手紙Eメール、チラシ、人と話すとき

編集術コース以外に進む学生も、「編集」の力は重要


編集の力

・同じテーマ、同じ執筆者なのに、編集デザインによってまったく違う印象を与える雑誌をつくることができる

・「編集」によって、国家宣伝も左翼運動の宣伝も両方できるという怖さ

ex 戦時中の『FRONT』


来年の「雑誌研究」でやりたいこと

・こんどは雑誌そのものをつくる

フリーペーパーミニコミなどをたくさん集めて研究する

編集者ライターミニコミ発行者をゲストに呼んで話を聞く


★心がけてほしいこと

・毎回買う雑誌を1誌以上つくる

・週に1度は書店に行く

・本に関するイベント古本市、トークなど)に足を運んでみる

書評のメルマガ」(河上編集号は毎月前半の2号)に情報を掲載。以下で登録できる。

http://back.shohyoumaga.net/


編集仕事に進みたいなら、必読ベスト5

*どれも入手可なので、極力買って読むこと!

津野海太郎『新・本とつきあう法―活字本から電子本まで』中公新書

山崎浩一雑誌のカタチ』工作舎

岸川真『フリーという生き方岩波ジュニア新書

カラー版 本ができるまで』岩波ジュニア新書

南陀楼綾繁ナンダロウアヤシゲな日々 本の海で溺れて』無明舎出版


来年もこの講義を受け持つことになるのか、半期なのか通年なのかは、いまのところ未定。ぼくとしては、今年この講義をやらせてもらって、ずいぶん刺激になった。なんとか終わったコトを祝して、大学の下の中華料理屋(しょぼくれていて好き)でビールを飲む。ウチに帰ったのは8時過ぎ。


今日から何日かにわたって、和光大学雑誌研究」の課題として生徒がつくった「雑誌の見本(サムネイル)」を紹介しよう。雑誌テーマタイトルを決め、表紙と目次、8〜16ページの誌面構成をつくるというもの。ビジュアルに凝る子もいれば、アイデア一発勝負の子もいてオモシロイ


今日は、コマツくん編集の『George』創刊号。A5判・18ページ。吉祥寺タウン誌に載らないくだらないネタを追うミニコミのようだ。表紙は毎号ジョージ・ハリスンで、めくったところに「今月のジョージ」というコーナーがある(って、本人死んでるんだけど)。目次には「追跡! 吉祥寺ピーポー」「ヨドバシカメラ吉祥寺オープンに乗っかってヨドバシカメラ近くにオープンしたうどん屋潜入レポート」「吉祥寺はどこまで吉祥寺なのか」「対談 ネイティブ吉祥寺人VS地方出身吉祥寺人」「吉祥寺音楽紹介 赤い疑惑」「まんが 大橋裕之」などが並ぶ。なんだか〈バサラブックス〉みたいだなあと思ったヒトは鋭い。コマツくんはこの店でアルバイトしているのだ。


発表のときの「赤い疑惑西荻在住ですが、吉祥寺ライブをやっているので入れておきました」などのコメントにも笑った。身辺5メートル範囲の出来事に着目したミニコミで、これなら吉祥寺にいくらタウン誌・フリペがあっても絶対にバッティングしないから、すぐつくって、バサラ福井さんに交渉して店内で売るべしとアドバイスした。バサラだけじゃなくて、〈タコシェ〉でも売れるんじゃないかな。ぼくは必ず買うから、コマツくんは夏休みにつくるように。

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2007-07-19 鼻水夫が《BSブックレビュー》に出ます

朝6時半起き。ここ数日、朝が涼しい塩尻市の〈古田晃記念館〉より、晒名昇編『古田晃記念館資料集』(2003)と館のパンフレットが届く。前者は先日精興社に行ったときに、原本が並んでいる棚で見つけて驚いたもの。筑摩書房創業者である古田晃に宛てた書簡(井伏鱒二臼井吉見上林暁中野重治ほか)と古田からの書簡を収録している。口絵には渋川驍「柴笛」の血染めの原稿も掲載されている。昭和20年8月、古田はこの原稿伊那の印刷所に入れるために乗った松本行きの列車の中で、米軍機の機銃掃射を受けた。この血は隣にいた男が撃たれて即死したときに飛び散ったものである。和田芳恵の『筑摩書房の三十年』で書かれた、筑摩書房創業時の印象的なエピソードだ。


資料集が2500円でパンフが500円。さっそく送金しようと、現金書留の宛名を書こうとしたら、先方の郵便番号がドコにも書いてない。ネットで検索したが、塩尻市郵便番号はけっこう複雑だった。郵送させるのに、郵便番号を書かないのはどういうつもりなのか。今回に限らず、住所を尋ねているのに郵便番号を書かないヒトや、会社サイト郵便番号が記載されてないケースがきわめて多い。宅急便でもメール便でも郵便番号の記載が義務付けられているのだから、かならず書いてほしい。7ケタになってから何年経つと思ってるのか。


12時半に出て、渋谷へ。NHK西口玄関で、《BSブックレビュー》のヒトと待ち合わせ。7月22日(日)放映予定のこの番組に、書評ゲストとして出るコトになったのだ。テレビ出演といえば、「映ってしまった」という状態に近い《情熱大陸》以外では、『本とコンピュータ』時代に大日本印刷制作していたスカパーかなにかの番組に、コメンテーターとして出たことがあるだけだ。韓国ネット事情を紹介するということで、ヘンなカッコをさせられてソウル風景をバックに喋らされたのだった。


他のゲスト詩人蜂飼耳さんと、国立情報研究所の高野明彦さん。蜂飼さんははじめてだが、高野さんは「じんぼう」などの取材でなんどかお会いしているので少しは気がラクだ。司会は作家藤沢周さんと中江有里さん。ぼくが紹介するのは、いち押しが『梶山季之と月刊「噂」』(松籟社)で、あとの2冊が、カラスヤサトシカラスヤサトシ』(講談社)と宮田昇『新編 戦後翻訳風雲録』(みすず書房)だ。最初のコメントで思いっきりいい間違い、カメラを止めさせてしまったほかは、どうにかこうにか、最後まで終えることができた。しかし、コメントを求められたときに、「たとえば◎◎が」とか「◎年頃」の「◎」が一瞬出てこなくて、かといって、急にメモを見るわけにもいかず、しどろもどろになった箇所、多数。テレビは本でいう「校正」の過程がなく、喋ったことがそのまま流れてしまうからコワイなあ。あと、喋っているうちに鼻水が垂れてきそうで困った。二番組続けて、鼻水たらしたら、みんなになんと云われるか……。終わって控え室に戻ると、特集ゲスト平山夢明さんがいらした。顔を見るとスグ、「トート売れましたか?」とおっしゃる。しまった、みんなに売りつける用にトートを持ってくればよかった。


タクシーを出してくれるというので、それに乗って早稲田へ。混んでいてけっこう時間がかかる。第二回「戸塚市場古本市」を覗く。買わなかったけど、会場としてはステキすぎる。「早稲田古本村通信」の次回で取り上げよう。〈古書現世〉に行き、セドローくんと立ち話。彼のブログで書かれていたことで、いくつか教えてもらう。そのあと、早稲田駅のほうに歩いていったら、〈ふぉっくす舎〉のNEGIさんとバッタリ会う。〈シャノアール〉に入っていろいろ話す。NEGIさんの職場のハナシ、おもしろい。


昼飯食べてなかったことに気づき、〈メルシー〉でラーメンを食べる。東西線阿佐ヶ谷へ。南に歩き、〈書原〉へ。久米田康治さよなら絶望先生』第9巻(講談社)と『spectator』の新しい号(特集「日本放浪術」)を買う。久米田康治講談社漫画賞を取り、アニメスタートしたのに、あいかわらずネガティヴだ。アニメの放送がU局(チバテレビとか)なことを、さっそくネタにしてた。


ココで、ライター木村衣有子さんとぼくの友だちの松井貴子さんと待ち合わせ。阿佐ヶ谷引っ越してきて間がない木村さんに、阿佐ヶ谷歴の長い松井さんを紹介しようという趣向。新高円寺駅近くの〈屯〉という焼き鳥屋へ。1階は満員だが、2階は静かだった。焼き鳥と焼きとんの両方を出す店。木村さんが盛岡で買ってきてくれた、立原道造盛岡ノート』(東山堂)を受け取る。新しい『てくり』で紹介されていた、立原が盛岡旅行したときのノートを一冊にまとめたもので、生前はもちろん未刊。1988年盛岡で刊行された。本書はその再刊だ。A6判(?)で段ボールの函がついている。並装だけど、ハードカバー・背継ぎ表紙の雰囲気を出そうとしている。本文の組版も端正だ。これで933円(本体)は安い。「Yahooブックス」(http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31846831)などで買えるようだ。


ぼくが阿佐ヶ谷会本のカバーと一部抜きを出すと、木村さんもこんど祥伝社から出す新刊『もうひとつ別の東京 〜ひそかに愛し、静かに訪ねる55景』のカバーと一部抜きを取り出すという具合に、いろいろシンクロして話が盛り上がった。バッグから次々とネタを取り出すところは、ぼくと似てるかもしれない。ぼくがブログで紹介した『フリーという生き方』も読んでいて、同書のいいところ、惜しかったところを語り合う。BSブックレビューで思うように話せなかったことを、居酒屋で取り返してるみたいな按配だった。


11時に解散し、新高円寺から丸の内線に乗る。国会議事堂千代田線に乗り換えて、西日暮里に帰ると12時すぎていた。一日動いていたから、眠いし、疲れた。千駄木に帰って、すぐ寝る。

2007-07-18 8月上旬刊行『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』

まず告知。例の本の詳細情報です。

『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム

青柳いづみこ・川本三郎監修


2007年8月上旬刊行予定

ISBN978-4-901998-25-3

A5判・上製・356ページ(写真12ページ)

定価=3800円+税

装幀=間村俊一

印刷・製本=精興社


戦前から戦後にかけて、中央線阿佐ヶ谷で、作家評論家文学研究者編集者らが集まる団体があった。「阿佐ヶ谷会」といわれるこの集まりには、井伏鱒二をはじめ、上林暁木山捷平太宰治青柳瑞穂、外村繁らが参加し、ときに文学談議を行い、ときに将棋や酒を楽しんだ。

文学史文壇史に足跡を残す「阿佐ヶ谷会」の唯一の資料集であり、中央線沿線に集った文学者たちの交流を生き生きと描き出した本である。


《目次より》

★第一部 「阿佐ヶ谷会」の文士たち〔同時代の文章・全43本〕

井伏鱒二「縁台将棋」「太宰治――その印象記」「小沼君の将棋」「阿佐ヶ谷将棋会」ほか

上林暁作家会合風景」「阿佐ケ谷案内」「太宰治弁当」「奥多摩行」ほか

木山捷平「阿佐ケ谷会雑記」「阿佐ケ谷将棋会」「そばの味」

青柳瑞穂「阿佐ケ谷会」「外村君の横町」「井伏鱒二の眼」ほか

外村繁「将棋の話」

小田嶽夫「阿佐ケ谷あたりで大酒飲んだ――中央沿線文壇地図」ほか

浅見淵「「阿佐ケ谷会」の縁起」「阿佐ケ谷会の解散」ほか

亀井勝一郎「罪と道化と――太宰治断章」

中村地平「将棋随筆」

安成二郎太宰治君の写真

村上菊一郎「東京の詩」

伊馬春部「“ぴのちお”の青春

河盛好蔵「酒と酒客」「阿佐ヶ谷会」「青柳瑞穂君を悼む」ほか

島村利正伊藤整氏と阿佐ヶ谷会など」「聖なる影――上林暁追悼」ほか

巖谷大四「青柳さんの会」「純情可憐の酒飲み――外村繁」


★第二部 インタビュー

兄・上林暁と過ごした四十年  徳廣睦子さんに聞く

父・木山捷平の反骨  木山萬里さんに聞く

父・外村繁の面影   外村和夫さんに聞く

阿佐ヶ谷文士たちの印象  真尾悦子さんに聞く


★第三部 「阿佐ヶ谷会」再考〔書き下ろしエッセイ

川本三郎作家もいた、画家もいた、そして漫画家も」

青柳いづみこ「外国文学者と私小説作家

前田速夫「町内の先生

堀江敏幸「鮎と鮪と私小説――島村利正阿佐ヶ谷会」

大村彦次郎阿佐ヶ谷会と文士村」

岡崎武志阿佐ヶ谷荻窪文学散歩」(写真田村邦男)


★第四部 解説・文献目録・年表

解説 阿佐ヶ谷会の素晴らしき仲間たち 萩原

阿佐ヶ谷会」関連主要文献目録 萩原茂編

阿佐ヶ谷会」開催日一覧

阿佐ヶ谷会」関連年表


発行元 幻戯書房

〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-12 岩崎ビル2階

電話 03-5283-3934

FAX 03-5283-3935

http://www.genkishobou.com/


先日、定価は「講談社文芸文庫3冊分」と予告していましたが、同文庫の高いほう3冊分ではなく、安いほうの3冊分で抑えられたのはヨカッタです。阿佐ヶ谷会席上の写真岡崎さんの文学散歩写真たっぷり入っているし、解説や書誌も充実しています。一家に一冊、どうぞお買い求めください。書店さん向けのチラシは来週にはできるようなので、ファクスにて幻戯書房営業部までご請求ください。8月上旬と書きましたが、じっさいには月アタマにはすぐ書店に並ぶはずです。詳細がわかったら、お知らせします。


朝8時起き。ちょっと風邪気味なので、午前中はウチで本を読むことに。テレビワイドショーを見ていたら、足立区小学校での学力テスト不正行為問題をやっていた。校長コメントが、「(先生が生徒に問題を教えていたことに)あっと気づいて大変なことだと思ったが、校長室に入ってしまった」とあり、旬公と二人で激しく笑う。こないだの《情熱大陸》で都合の悪いハナシになると奥の魔窟に消えていった誰だかさんみたいだったからだ。しかし、校長先生が巣穴にこもってたら、そりゃマズイだろう。


昼は旬公がつくった、トマトタマネギの煮込み風パスタ。いちど西日暮里に資料を取りに行き、1時に谷根千工房へ。某社の2人に会い、ある企画プレゼン。実現すればいいのだけど。西日暮里に戻ると、アマゾンから荷物。木村和世『路地裏の社会史 大阪毎日新聞記者村嶋歸之の軌跡』(昭和堂)とサエキけんぞう『さよなら!セブンティーズ』(クリタ舎)。前者は柏書房から著作集も出た、社会学者というか裏社会研究家の評伝。図書館で見かけたのだが、コレは買うべきだと思った。後者mixiの小西昌幸さんの日記で見て。1970年代の回想記だが、ミュージシャンだけでなく「全冷中」についての証言も。


精興社から連絡があり、G社で会うことに。阿佐ヶ谷会本の一部抜き(本文の刷り出し)を受け取り、カバーなどを責了にする。これで見本ができるまで、ぼくにできることはナニもない。無事に仕上がるコトを祈るのみ。


三省堂書店〉の前で、『dankaiパンチ』のリニューアル号のセールをやっていた。赤田祐一さんがいらっしゃったので、挨拶する。もう知っている人も多いだろうが、『クイックジャパン編集長の森山裕之さんが、こんどからこの雑誌スタッフになっている。赤田さんが編集長、森山さんが副編集長でその下に数人のスタッフがいるそうだ。赤田さんは「こんなに多くのスタッフとやっていくのが苦手で……」と云っていたが、そりゃそうでしょう。すべて自分で決めて自分でやる、というタイプ編集者なのだから。リニューアル号を買うと、ボールペンフェイスシートをくれる。なにしろ特集が「臭いオヤジは嫌われる」なのである。あとでパラパラ見るが、一気にオヤジ的な誌面になった。デザイナーも変わり、文字も大きくなった。もちろんそれがリニューアルの狙いなのだろう。この変化がどういう効果を生むのか、興味ある。それにしてもあれだけ先鋭的な雑誌をつくってきた赤田さんが、まったく先鋭的なところのない(ように見せかけた)雑誌をつくれるとは、このヒトはホントの職人だと思う。


書肆アクセス〉で、小松史生子『乱歩と名古屋 地方都市ダニズムと探偵小説風景』(風媒社)、舟橋武志『アマゾンマーケットプレイスでおこづかいっ! 古本屋やろうよ』(ブックショップマイタウン)、『岩根豊秀の仕事場 孔版画に映し出された湖国のモダニズム』(サンライズ出版)を買う。『岩根〜』は彦根謄写版工房経営し、孔版画を描いた人物の展覧会の図録。こんな展覧会をやってたこと自体、知らなかった。さすが、アクセスだなあ。それにしても、今日買った(届いた)本の版元は、名古屋が3社、京都1社、彦根1社だ。ぼくの好みはあるにしても、出版業界東京中心なんてウソっぱちだよなと思う。


千駄木に戻り、ぐたっと疲れて2時間ほどヨコになる。明日の収録に使う本を読み返した。7時すぎに出て、〈お茶ごはんや〉でえぴチリソース。辛くてウマイ。ビールの小瓶を飲み、〈古書ほうろう〉に行ったら、みんなから「顔赤いですよ」と云われる。飲んでも顔に出ないほうだったが、もう年なのだろう。今日の議題は来週開く、一箱古本市の大家さんらとの談話会の段取り。それから発展して、「不忍ブックストリート」の今後について。解散してウチに着いたら、12時になっていた。


一箱古本市に出ている「こちどり」のりつこさんからメールで、神田小川町ビーズワールドのサイトの「着物ハーネス」という連載(http://www.hobbysworld.com/taniguti/new.html?blog_id=469361)で、古本のコトを書いたというお知らせが。読んでみると、一箱だけでなく、〈古書現世〉〈追分コロニー〉などにも足を運んでおり、それまで古本と無縁だったヒトがその世界の深みにどんどんハマっていく楽しさ(恐ろしさ)が感じられる。長いけど、おもしろく読んだ。ところで、ぼくが「どうも容姿が似ているところからか漫才師のお姉さんが二人できたようで、と懐いてくれていました」という部分は、「懐いて」というよりは、「畏敬して」もしくは「遠巻きに観察して」のほうが正確かと(笑)


【そのうち書きたいと思っているコトのメモ

ぼくは「スケール感覚」を持った書き手しか信用できない。理論(評論)が、身の内から出てきたものに合ってない文章には、嘘くささを感じてしまう。

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2007-07-17 連載企画「けものみち検定」の実現を!

朝8時起き。今朝はけっこう涼しいと思ったら、雨が降っている。仕事場に行き、『進学レーダー』の図書館原稿を書く。今回は国立国会図書館関西館。2時、某紙の取材。自宅で取材が受けられるようになる日がくるとは思わなかった。だけど、撮影を終えてからちょっとだけカメラマンに「けものみち」を見せたら、トタンに「いいですねえ〜、ここで撮ってもいいですか?」と訊かれる。すでに読売新聞に載ったので今回はお断りしたが、すごく残念そうだった。「けものみち」からカメラマンを刺激するフェロモンみたいなモノでも出ているのだろうか。


例によって旬公と雑談していて、「けものみち検定」という企画はどうかというハナシになる。会社や個人の「けものみち」をわれわれ「けものみち計画」の2人が訪れ、査定するというもの。毎回いろんな「けものみち」が登場。文章は2人の対話体で、旬公のイラストが入るというもの。冗談で云っていたのだが、けっこうコレ、おもしろいんじゃないの? 第一回はS社の「ツムツム」ことMさんの部屋で決まりだ。ウチで連載したいという雑誌の方は、ぜひご一報ください!(本気です)


色校が出たという連絡を受けて、神保町のG社へ。おお、イイじゃないですか! カバー、オビ、そして表紙のコンビネーションが素晴らしい。精興社のKさんと飯田橋に行き、デザイナーMさんに色校を見せる。いくつか指示があったが、基本的には責了。安心したせいか、Kさんと別れたあと休みたくなり、〈ムギマル・カフェ〉へ。早苗さんとアメリカ人Hくんの友人(日本人)と話す。草茶とチーズ入り&さつまいも入りのまんじゅう大江戸線上野御徒町に出て、〈珍満〉でビールギョーザしょうが焼き定食。


西日暮里に戻り、連絡いくつか。旬公に阿佐ヶ谷会のカバー、表紙を適当な本に巻いてもらう。いろんなヒトに見せて回りたい。まだ食べてないという旬公に付き合って、団子坂下の〈ターボラ〉。ぼくは赤ワインを飲む。とりあえず一段落したので、ささやかなお祝いだ。


勝川克志さんから『のんき新聞』第14号届く。勝川さん、8月上旬に新刊を出すそうだ。『庄太』上巻、さんこう社(http://www.sanko-sha.info/)、1995円(税込み)。下巻は10月刊行とのコト。これにあわせて、阿佐ヶ谷画廊喫茶〈対山館〉で、8月3日(金)〜10日(金)に勝川さんの展覧会が行われる。出雲帰省する直前だが、コレは行きたい。前回の高田馬場での展覧会は、場所を間違えて行き着けなかったので。それにしても今年十数年ぶりに新刊(『少年幻燈館』小学館)を出したと思ったら、あと2冊出るとは、続くときには続くものです。勝川ファンとしては、とてもウレシイ。

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2007-07-16 『フリーという生き方』への賛辞と疑問

朝、釜玉うどんを食べて、仕事場へ。〈高原書店〉から注文した本が3冊届く。田川律『男らしいって、わかるかい?』(晶文社)、同『ぼくの時代、ぼくらの歌 ライナー・ノウツ1974〜1984』(思想の科学社)、別冊・話の特集話の特集図書館』。先日、「書店話の特集」というコーナーのチラシについて書いたら、さっそく「書誌鳥」森洋介さんよりメールあり。


これ、のちに『別冊・話の特集 話の特集図書館 BEST SELECTION 5000』(話の特集、1984.11)に纏まったものではありませんか。ずっと前に古本で買ひましたが、百册のリストが五十人分、選者それぞれの短文附きでした。南陀樓さんや林さん程の本好きなら當然ご存知とは思ふものの、お二人とも觸れてないので、一往申し上げる次第です。無論、『話の特集図書館』が書店で實施した企劃の全てを收めたわけではありますまい。林さんの擧げた選者一覽と較べ合せても異同はありますし、實態は當時のチラシに就かなければ判らぬこともありさうです。


ブック・リストの類は好きで色々蒐めてゐますが、特に一九八〇年代に盛行した印象があります。松岡正剛編輯『遊』然り、池袋リブロの「棚の思想」然り。安原顕などは九〇年代以降の『マリ・クレール』も『リテレール』もその手法で押し通したわけです。すなはち、カタログ文化といふ蔑稱で呼ばれた『ぴあ』に代表されるやうな或る種の志向が七〇年代の萌芽を經て開花し、ニュー・アカ・ブームと相伴って輕薄化した教養主義(當時「軽チャー」なんて言葉もありましたっけ)を成してゐたと見受けます。輕薄といっても非難の意のみにあらず、功罪ともに考へたいところです。いづれにせよ、「書店話の特集」乃至『話の特集図書館』もこの系列上、特筆されるものかと愚考します。


もちろん「當然ご存知」じゃないのです。『話の特集』はリアルタイムでもあとになってからもポツポツ読んではいるけれど、どうも全面的に好きになれないところがある。なんか全体に「洒脱」なカンジが肌に合わないのかもしれない。この別冊も以前見かけたような気がするが、覚えていなかった。本のほうには、この店で行なわれたトークの記録が9本入っている。チラシとの異同はこれから調べてみよう。


10時すぎ、地震が起きる。妙にゆっくりとして長い揺れで、気持ちが悪くなる。あとで新潟長野での地震だと知る。死者も出て、大変なことに。遅れていた『ぐるり』の原稿を書く。今回はマーガレットズロース。前から書きたいと思っていたバンドなので、気合が入った。そのあと、『路上派2006』の注の候補を考えたり、ボーナストラック原稿コピーをしたりして、右文書院に送る。


夕方に『進学レーダー』の書評原稿を書く。今回は岸川真『フリーという生き方』(岩波ジュニア新書)、樋口有介『ぼくと、ぼくらの夏』(文春文庫)、金子桂三『東京 忘却の昭和三〇年代』(河出書房新社)。岸川真は、『「映画評論」の時代』(カタログハウス)などを手がけているフリー編集者滝本誠の新刊もこのヒトの編集だった。『映画秘宝』でときどき日本映画監督インタビューなどをやっている。『フリーという生き方』は、フリーランスとしての体験談だが、恥をかいたことも含め、ほとんど実名で書いているところが勇気ある。2007年の収支予定を見てけっこう実入りがあることに一瞬ムカツクが、それだけの仕事をこなしているから当然だろう。岸川がインタビューした映画監督脚本家新藤兼人の「素通しの自由がフリーですから」というコトバは力強い。利益リスクもこの身に引受けてこそ得られるのが、「素通しの自由」なのだろう。


イイ本なので学生に勧めようと思うが、ひとつ疑問も。本文のイラスト、あれはナンなんだ? 中学生落書きしたようなもので、味があるワケでもなく、だいいち本文の内容と合ってない。115ページのウマの絵などまったく意味不明イラストが本文にふさわしいかどうかをジャッジすることは、編集者としてあたりまえの仕事だろう。最近岩波書店は、テーマ設定や編集が妙にゆるい本を出していると感じていたが、これはちょっとヒドイんじゃないか。本文で著者がどんな仕事でも「自分の力を出し切る」のがフリーランスだと書いているだけによけい、会社に守られている岩波編集者はナニやってるんだと云いたくなった。


往来堂書店〉で、押切蓮介でろでろ』第10巻(講談社)と、杉岡幸徳『奇妙な祭り 日本全国〈奇祭・珍祭〉四四選』(角川oneテーマ21)を買う。後者は「書評のメルマガ」で荒木幸葉さんが紹介していて、オモシロそうだと思っていたもの。ウチに帰り、しばらく前に録画したNHKの《世界音楽遺産》を見る。ゴンチチの二人が知られてないミュージシャンに会いに行くというもの。フレットをえぐったギターで伸び縮みする音を奏でるベトナムのキム・シン、ギターを横にして弦を叩いたりはじいたりして演奏するカナダエリック・モングレイン。どちらもコレまで聴いたことのないタイプ音楽だった。ゴンチチとの共演とソロ演奏をたっぷりと聴かせてくれる構成もイイ。ゴンチチ(とくにチチ松村)にはFMや本を通じて、未知の音楽をたくさん教えてもらった。この番組シリーズ化を望む。そのあと、やはりNHKでのYMO再結成HASと云うんだとか)を見るが、つまらなくて1時間が長く感じた。今回はゴンチチ圧勝

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2007-07-15 台風のあと、ぼーっとして夕暮れ

朝から台風がピークに。今日仕事場に行かず、ウチで仕事することにした。11時ごろ、ちょっと雨がやんできたので、不忍通りスーパーまで行って買い物してくる。昼は久しぶりにトマトソースベーコンパスタをつくる。このところ、うどん三昧だったからなあ。食べながら、これもリアルタイムで見るのは久しぶりの《噂の東京マガジン》を。


食べ終わったら眠くなって、本を読みながら眠ってしまった。4時ごろに起きだすと、どうやら台風は通過した模様。「ぼーっとして夕暮れ」(マーガレットズロース)になってしまった。旬公と〈やなか珈琲店〉の2階へ。『路上派2006』のゲラを読み出したら、けっこう熱中してしまう。〈往来堂書店〉の市川さんもコーヒー飲みに来ていた。〈ときわ食堂〉でチューハイ台風なのにいつも以上に満員だった。『新潮45』で、鈴森髑髏という人(かなり鋭い文を書く)が河瀬直美を批判していた。作品については、ぼくも同感だ。村野たけよしのテレビ文化人についての文章は、肩すかし。なんだ結局、自慢かよ。テレビ文化人ではないが、いろんな雑誌テレビ関係の記事でいつも似たようなコメントをしている麻生千晶という作家(?)、あれはナンなのか。ライター編集者速水健朗の「【B面】犬にかぶらせろ!」(http://d.hatena.ne.jp/gotanda6/20060121/asouchiaki)に「麻生千晶パブリックドメイン説」を唱えた記事があって、おもしろかった。


ウチに帰り、またゲラの続き。ちゃぶ台の前に座りっぱなしで、腰が痛くなる。晩飯は野菜と鶏肉のスープ瀬々敬久さんが演出した、《NONFIX》の「廃墟映画」という回を見る。放映は2000年ごろか。廃墟特集を組んだ『萬』の田端ヒロアキくんと写真家大沼ショージさんが冒頭に出てくる。こんな番組、知らなかった。そのあと12時すぎまでゲラを読み、一区切り。フロに入って寝る。

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2007-07-14 聖蹟桜ヶ丘で桂牧の世界にひたる

朝6時半起き。外は雨。台風が近いらしい。朝飯食べてから、歩いて千駄木へ。単行本の校了で資料を積み重ねていたので、少し整理する。その間に書評の本を読んだり、古書目録を眺めたり。「書評のメルマガ」を編集して発行する。


2時に出て、山手線新宿京王線聖蹟桜ヶ丘へ。一度も降りたことのない駅、と思ったら、以前「せどりツアー」で〈ブックセンターいとう〉の桜ヶ丘店には来たコトがあった。雨足が強くなるなか、その〈いとう〉へ。文庫マンガも量は豊富だが、とくに欲しい本はない。その裏手にもう一軒古本屋があると、『ミステリーマニアのための古書店案内』(光文社文庫)にあったので、行ってみたら貸店舗になっていた。『ミス古書』、そろそろ改訂版を出してくれないかなあ。難しいことを承知の上で、お願いしたい。


3時半すぎに〈草苑〉へ。花屋の奥がカフェスペースになっていて、そこでライブをやるのだ。テーブルも椅子も種類がバラバラだが、なんとなく落ち着くカンジ。客は10人ぐらいか。まず吉上恭太さん。ベースとのデュオ。吉上さんのギタージャズっぽくて、間奏にカッコいいフレーズが多い。最初のビートルズ日本語カバーなんて、よかった。次に深水無門という人。歌とアコースティックギターで、吉上さんのエレキギターパーカッションがバック。


そしてトリが桂牧さん。ライブを聴くのは2年ぶりか。ほかの二人が複数で出たのに、自分だけひとりなので不利だとブツブツ云ってた牧さんだが、ステージに立つとさすがに貫禄がある。最初の一音から桂牧の音楽の世界に連れて行ってくれる。チューニングや歌詞をミスるとごまかさずにやり直す潔癖性もあいかわらずで、「私のライブはいつもこんな調子なので、みなさん慣れてくださいね」と云ったのには、思わず笑ってしまった。「間氷期」「木」「突然炎のごとく」などのおなじみの曲が、アレンジを大きく変えて演奏された。「新鮮と循環」とかいう新曲もやった。自分がやっていることに強烈な確信を抱いている点で、このヒトはプロのミュージシャンなのだ、と改めて思った。最後に桂・吉上で「夢で逢う」をやっておしまい。雨の中を遠くまでやってきた甲斐があったと思える、いいライブだった。


来たのと逆の順序で西日暮里へ。雨が激しくなっている。荷物を片付けて、千駄木へ。DVDで、大曽根辰保監督《顔》(1957)を観る。松本清張原作で、岡田茉莉子が主演だが、上昇志向がくっきりと顔に出て、しかもそれが美しい。笠智衆がアタマいいんだか悪いんだかよく判らない刑事を演じたり、サスペンスシーンになるとテルミンっぽい音楽が流れたりといろいろオモシロかったが、冒頭の殺人シーン、ありゃなんだ? 男が岡田茉莉子ともみ合って列車の外に落ちるのだが、どう見ても自分から扉を開けて外に出て行っている。見間違いかと思って、なんども見返してしまったよ。


このブログ今日、65万ヒットに達しました。読んでくださっている方、感謝です。《情熱大陸》放映後は、やはり増え方が変わってきてるような気がします。それと先月、ブログ休んでいるあいだのことですが、2004年6月の開始から丸3年が経過しました。4年目以降も相変わらずのペースで続けて生きたいと思うので、ご愛顧のほどを、よろしくお願いします。

2007-07-13 構内に焼き鳥屋が出る大学です

朝8時起き。東京新聞見出しに「プールサイドに本のソムリエ」というのがあり、「おお、山本さんが登場か」と思ったら、〈ホテルニューオータニ〉のプールサイドで「リラックスして読める本12冊を用意し、専属スタッフがお客さんに合った1冊をセレクトしてプレゼントする」というキャンペーン、なのだという。たった12冊から1冊をセレクトなんて、本をなめんなよ、コラ。その上には、大日本印刷丸善が業務・資本提携をするという記事があった。


そのあと仕事場に行き、本家「古本ソムリエ日記」(http://d.hatena.ne.jp/zenkoh/)の以下の部分を読んで、心が洗われる。50歳になっても本のコトで親に怒られる山本さん、ステキです!(「あと5倍あっても大丈夫」の説得力が皆無なところなんて特に)


実家の2階に少しだけ本を置いてるのだが、そのことで、親におこられた。本が重たいというのを知らんのか、というのだ。でも本当にちょこっとなのだ。「こんなんで底抜けるわけないやろ」「こんなんで底ぬけるんやったら、もう何人も友達死んでる」「あと5倍あっても大丈夫や」といろいろ説明するが、自分でも説得力のない言葉に思えてきて、言うのをやめる。何年か前に全く同じ、いい合いがあったことを思い出した。


先日書いた短い書評に書き直しを指示され、今日ようやく直して送る。こんどはパスしたのでホッとする。400字でも800字でも2000字でも、書評はそれぞれ難しい。と思ったところに、某紙から800字の書評の依頼。話題になっているあの本だよ。緊張緊張。右文書院から『路上派2006』(作業上の仮題をこうしておく)のゲラが届く。一緒に、新刊の浦野興治『諫早思春記』(1600円)をいただく。武田花写真を使った、林哲夫さんの装幀。本扉も含めて良い。


旬公のつくったそうめんを食べ、昼すぎに千駄木へ。〈往来堂書店〉で『コミックビーム』8月号を買う。ちくま学芸文庫で「日本の百年」全10巻が刊行中だが、2巻目の松本三之介編著『わきたつ民論』が出ていたので買う。あとがきに「執筆にあたっては小沢信男氏のご協力をえた」とあるが、『サンパン』の「作家小沢信男一代記」で本文のかなりの部分を小沢さん自身が書いているとおっしゃっている。


ギャラリーKINGYO〉(http://www13.plala.or.jp/sd602kingyo/)で、秋山祐徳太子美濃瓢吾「ブリキ男と招き男」をようやく見る。美濃さんの人物や風景に圧がかかってぐんにゃりしている絵が好きだ。「温泉津の怪」は、今度「世界遺産」に登録された石見銀山の近くの温泉町を描いたもので、欲しくなるが、画面下に苦手な生物がいるので諦める(金額的に手が出ないだけなのだが)。根津から千代田線に乗り、代々木上原まで。ぐっすり眠った。


下北沢で降り、音楽喫茶〈いーはとーぼ〉でコーヒーを飲みつつ、石持浅海『BG、あるいは死せるカイニス』(東京創元社)を読む。この店の選曲はいつもイイなあ。踏み切りを渡り、〈古本ビビビ〉で、外山滋比古読書の方法 〈未知〉を読む』(講談社新書)350円を、〈ディスクユニオン〉で、中古清水靖晃[シネフィル]、カーネーション+政風会[DUCK BOAT]を買う。のんびりしてるウチに時間がなくなり、小田急線に乗って鶴川へ。


和光大学の「雑誌研究」。今日学生の課題の発表会。場所をゼミに使う部屋に変更して、各自がつくってきた雑誌サムネイル(表紙、目次、8〜16ページのレイアウト)を発表させる。思ったよりも、凝ったつくりにしている学生が多く、オモシロイ未完成学生は来週発表することに。今日サークル祭りとかで、構内に焼き鳥やエスニックの屋台が出て、DJ音楽を掛けている。ホント、珍しい大学だよ。授業を早めに切り上げ、学生にカネを渡して、ビール焼き鳥を買ってきてもらう。来週で最後なので、打ち上げの先取りのつもりだ。


鶴川から電車で戻る車中、携帯に緊急連絡が何度も入る。西日暮里に帰ったら、ドッと疲れた。〈古書現世〉から、有馬頼義編『東京空襲19人の証言』(講談社)と『積乱雲とともに 梶山季之追悼文集』(季節社)が届く。前者には小沢信男「徽章と靴」が収録されている。後者は追悼文のほか、年譜、著作目録などが充実している。橋爪節也さんからは、『新菜箸本撰(しんさいばしほんえらみ)』第4号をいただく。前号に続き「ほんや乙三洞」の特集だ。わずか20ページのなかに、珍しい図版や新知見が盛り込んであって100ページの雑誌を通読したような満足が得られる。


千駄木に戻り、〈がもう〉のうどんをだし汁で食べながら、DVDテリー・ツワイゴフ監督アートスクール・コンフィデンシャル》(2006・米)を観る。原作ダニエル・クロウズで、《ゴースト・ワールド》と同じコンビ。美大で自分の才能の方向性を見出せずもがくハナシで、出てくる連中が全員イタいのは《ゴースト〜》と同じ。でも、前作ほどラストカタルシスが得られなかった。

2007-07-12 〈ヒナタ屋〉で田川律さんとトークやります

まずはお知らせ。


カフェヒナタ屋でやる「ぐるり的音楽生活」フェア』


期間:2007年7月18日(水)〜9月8日(土) 11時30分〜22時(LO:21時)

※会期中のお休み:日曜・月曜・祝日(定休日)、8/12〜15(お盆休み)

会場:カフェヒナタ屋

千代田区神田小川町3-10 振天堂ビル4F/TEL&FAX03-5848-7520

   e-Mail:hinata.ya@ivory.plala.or.jp

   HPhttp://www4.plala.or.jp/HINATA-YA/

*「新御茶ノ水」(千代田線)、「神保町」(半蔵門線都営新宿線都営三田線)、「御茶ノ水」(JR総武線中央線)、いずれの駅からも徒歩5、6分。


 ビレッジプレスリコシェ企画でビレッジプレスイベントを開催します。

 コーヒー1杯分の情報マガジン『ぐるり』と『雲遊天下』の最新号からバックナンバー音楽関連本の「ビレッジプレス・ブック・フェア」です。

 また、ビレッジプレスが選んだCDの展示販売や、トークショー、ライブなど「ぐるり的音楽生活」をたっぷりと楽しめる内容になっています。

 ビレッジプレス五十嵐洋之の気になるCD&本のミニコーナーもあります。お楽しみに!

 会場は、2007年春にオープンした神保町カフェヒナタ屋〉です。明大通りを一望する眺めの良い、のんびり、ゆったりとした時間が過ごせるお店です。是非遊びにきてください。


《トークショー》

ヒナタ屋4階トークvol.1「アヤシイ二人の東京・街歩き術〜音楽・人・本への小さな旅〜」

 『ぐるり』執筆陣である田川律さんと南陀楼綾繁さんを招いて、街歩きの楽しさ、それに必要なアンテナの張り方や広げ方などについて語っていただきます。


出演:田川律舞台監督)× 南陀楼綾繁ライター編集者

日時:2007年8月4日(土) 17時半〜(受付開始17時)

参加料:800円(1ドリンクオーダー別)

定員:20名

予約:カフェヒナタ屋へメールFAX電話のいずれかで受付いたします。お名前、人数、ご連絡先をお知らせください。お電話でご予約の場合は、営業時間内の14時以降でお願いいたします。


《『ぐるり』企画ライブ

ヒナタ屋4階ライブvol.1「平井正也・松倉如子 with 渡辺勝」 


出演:平井正也(マーガレットズロース)、松倉如子 with 渡辺勝

日時:2007年9月7日(金) 19時〜(受付開始18時半)

料金:1,500円(1ドリンクオーダー別)

定員:20名

予約:カフェヒナタ屋へメールFAX電話のいずれかで受付いたします。お名前、人数、ご連絡先をお知らせください。お電話でご予約の場合は、営業時間内の14時以降でお願いいたします。


ところで、田川律さんって「たがわただす」とお読みするんですね。いままでずっと「りつ」と読んでいて、著書に「ただす」と読み仮名があるのにも気づかなかった。だって、みんな「たがわりつ」って呼んでるぞ。


朝6時半起き。どうも早起きの癖がついた。東京新聞の朝刊を見て爆笑。情報欄で〈日本橋高島屋〉で開催中の「瀬戸内寂聴展」に関して、梅原猛の書の図版が載ってるが、小学生のような字で「桃源郷はここ」と書かれているのだ。図版とても掲載したいが、ヤメておこう。寂聴展になぜこの書が出てるかは判らないが、アンタの頭の中が桃源郷じゃないのかい(寂聴も)。


トイレに入って座ったとたん、精興社のKさんから電話タイミング悪い。そのあと仕事場でトイレに入ったときにも、電話が鳴り出られなかった。着信を見るとKさんだった。そのあと、懸案の事項について電話連絡、ひっきりなし。とても原稿書く心境に至れず。1時半ごろ、昼飯を食べに出て、郵便局など回って帰る。


5時半、〈ブーザンゴ〉で『yom yom』次号の打ち合わせ。3号も増刷したそうでおめでたい。次号のテーマ、「◎◎◎」に決まる。その最中にKさんの携帯電話。「えっ? 講談社ノンフィクション賞星新一に決まった!?」。もちろん、最相葉月星新一 一〇〇一話をつくった人』のコトね。『yom yom』第3号で最相さんが星新一の遺品を整理した話を興味深く読んだが、この際、新潮社星新一の遺品・蔵書目録を刊行すべきではないかと進言する。タクシー田端に出て、〈がらんす〉へ。旬公も後から来て、いろいろ盛り上がる。なるほどなー、というハナシがいろいろあった。11時ごろに解散し、西日暮里に帰る。


本の雑誌』8月号届く。上半期ベスト1ということで、小沢信男『通り過ぎた人々』(みすず書房)についてのぼくの談話が載っている。それから、今号の津野海太郎サブカルチャー創世記」は一同必読! 晶文社バラエティ・ブックの起源が明かされている。植草甚一が古い革トランクに書いたものの切抜きを投げ込んでいて、そこから「植草甚一スクラップブック」が生まれたことは有名だが、その前に「あの革トランクをそのまま本にしてしまう」案があったらしい。「コラージュや手書き原稿コピーをふくむ色とりどりの紙片やパンフレットをトランクがわりの箱に賑やかにつめこんでさ、などとけっこう本気で考えた」というのだ。そして、津野さんはこう書く。


植草さんだけでなく、双葉さんも小林さんも小野さんも筒井さんも、たとえていえば、それぞれに大きな革トランクをもっていて、そのなかみ(雑誌などに発表したまま本にならなかった大量の切り抜き)を編集者が自由につかわせてもらうことができた。そういうぜいたくな条件がなければ、充実したバラエティ・ブックなどつくりようがない。七〇年代後半になると、晶文社の刊行リストからこの種の本が減ってゆく。私があきたという理由も多少はあるが、それ以上に、世の中にサブカルチャー本が急増し、それにつれて著者のトランクのなかの蓄積がとぼしくなってしまったのである。


なるほどなぁ。バラエティ・ブックから少しズレるかもしれないが、サブカルだけでなく、かつては著者があちこちに書いた文章を、時期が着たら一冊にまとめる、ということがわりと多かった。評論集にしろ雑文集にしろ、書名とまるで関係のない文章が入っていて、それがけっこうオモシロかったりした。しかし、いまは雑誌に連載したものをそのまま一冊にするか、テーマを決めてその枠に収まるものを集めた本がほとんどだ。雑多なものを編集者のセンスでつないでまとめた本は、売りにくいのだろう。著者としても書いたものから良い分だけつまみ食いされてはたまらない、という気もあるのかもしれない。でも、編集者としてのぼくは、いま、いろんなヒトのまさに雑文集がつくりたいし、(大売れはしないにしろ)きちんと読者に届く本ができるという確信はある。だけど、いまの出版界では、そんな姿勢よりも売り上げデータに直結する本こそ求められているのだろうな。

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2007-07-11 『映画秘宝』田野辺氏は8・2分けだった

8時起き。しとしとと雨。朝風呂に入り、豆腐ぶっかけ飯を食べる。10時に精興社の神田事務所へ。ココに来るのは初めてだ。営業のKさんに出張校正室に案内される。ゲラを地下の工場とやりとりするシューターが残されている。武骨な機械だが、なんかカワイイ。阿佐ヶ谷会本の目次、口絵などの最終チェック。1時間ほどで終わる。先日お会いした吉上さんの友だちとKさんが、若い頃からの付き合いだと聞きビックリ。世間は狭い。関係ないが先日、精興社のKさんと間違えて、白水社の同じ名前のヒトにメールを送ってしまった。この二人も知り合いだったりする。


神保町の〈三省堂書店〉へ。2階で、山本マサユキ『ガタピシ車でいこう!!』暴走編・第4巻(講談社)と書評の候補1冊。開店直後の〈ヒナタ屋〉に寄り、本を読みながらカレーコーヒー都営新宿線新宿三丁目で降り、〈紀伊國屋書店〉へ。ココでも3冊買う。旬公と待ち合わせて、歌舞伎町の〈ロフトプラスワン〉。何年ぶりだろう(以前は別の場所じゃなかったか?)。町山智浩柳下毅一郎のトーク。入り口に30人ぐらいヒトがたまっていて、「おお、まだこんなに並んでるのか、ガース&ウェイン、スゴイ人気だなあ」と旬公に云うと、「みんな、韓国語喋ってるよ……」と。韓国人観光客の集団でした。


ナカに入るとほぼ満員。奥に席を見つけるが、冷房の近くでかなり寒かった。トークは9月に公開される映画グラインドハウス》をめぐってのもの。クエンティン・タランティーノ監督の《デス・プルーフ》とロバート・ロドリゲス監督の《プラネット・テラー》とフェイクの予告編がセットになっているというもので、柳下氏が《デス・プルーフ》派で町山氏が《プラネット・テラー》派だった。『映画秘宝』前(?)編集長田野辺尚人ステージに上がっていたが、文章から勝手想像していたのとまったく違い、8・2分けの髪型の実直そうなヒトだった。休憩をはさんで、高橋トシキと三留まゆみゲストに上がる。最後まで聞いていたいが、仕事の連絡があるので3時に出る。旬公と別れて西日暮里へ。


千駄木に戻り、坂出〈がもう〉のうどんの受け取り。精興社から念校のファクスデザイナーのMさんから「あと1時間で出来る」と連絡あり、急いでうどんをつくって食い、タクシー神楽坂まで。〈上島珈琲店〉に入ろうとしたら閉店時間で、店の前で精興社のKさんを待つ。Mさんの事務所で装幀版下の受け取り。おおおお、イイですねえー。コレにて入れるべきものは入れた。あとは色校と見本だ。


ココに来るまで忘れていたが、今日は〈ブックオフ飯田橋店の開店日だった。東口まで歩いて、元〈文鳥書店〉のビルにできたブックオフへ。すごい混雑ぶり。2階で105円本をざっと見る。梶山季之文庫が大量に出ていたので、10冊ほど。その他も含めて、ちょうど20冊買う。レジのところで、リコシェアベちゃんに声をかけられる。地下鉄で帰ってくるが、蒸し暑くてしんどかった。


ところで、6、7年使ってきたパソコンハードディスクが完全に一杯になり、キーボードも不調なので、買い換えようかと思っています。だけど、〈ビックカメラ〉に行ってもメーカーサイトを見ても、ナニを買えばいいのか見当がつきません。その辺を詳しいヒトに教えていただきたいと思っております。このブログコメント欄がないので、mixiのほうでパソコン購入の相談をさせていただきたく。詳しい方、ぜひ教えてください。ニックネーム「カワスス」です。

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2007-07-10 チキンライスが食べたかった

8時起き。9時から「けものみち計画」の会議。議題は旬公の単行本2冊について。両方とも年内に出したい。そのあと、遅れていた原稿を1本書き、「書評のメルマガ」を編集して発行。


ファクスが送られてきたが、インクが切れていて印字できないので、有楽町の〈ビックカメラ〉に買いに行く。そろそろパソコンを買い換えようかと考えていたので、ついでに見てみる。ぼくの条件は、(1)軽いこと、(2)バッテリー駆動時間が長いこと、(3)ハードディスクの容量が多いこと、(4)Microsoft Officeインストール済み、という4つだが、これを全部満たして20万円に収まるマシンはほとんどない。どうするか。交通会館の〈三省堂書店〉で、書評の本と、武富健治鈴木先生』第3巻(双葉社)、きらたかし赤灯えれじい』第10巻(講談社)を買い、西日暮里に帰る。


単行本の件で、電話連絡あれこれ。6時ごろに千駄木に帰り、ちょっとヨコになったら眠ってしまった。旬公から電話あり、7時半に一緒に光源寺(駒込観音)の「ほおずき千成り市」へ。境内に20ぐらいの出店が出ている。雑貨食べ物おもちゃなど。出しているヒトたちが楽しんでやっているのがイイ。〈旅猫雑貨店〉の金子さんは、テキ屋みたいな格好がお似合い。谷根千工房のところで黒ビールを飲み、往来堂の笈入さんが売っているワタアメを食べる。しかし、〈古書ほうろう〉の宮地夫妻が出しているチキンライスはすでに売り切れ。コレが食べたかったのにぃ〜と、遅れてきた旬公に愚痴を云う。


三味線の演奏などあって盛り上がっているが、先に失礼して、白山まで歩き、〈兆楽〉へ。トマト卵炒めとエビチャーハンを食べる。帰り道、雨はまだ降り続いている。


トートお申し込みの方へ。今週月曜日までに御注文の方には、本日までに発送しています。到着しないようでしたらご連絡ください。また、昨日あたりから必要なメール迷惑メールフォルダに分類されてしまっているようです。注文したのに返信メールが来ない、という場合にもご連絡ください。どうぞよろしくお願いします。

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2007-07-09 「けものみち計画」始動です

朝6時半に目が覚めてしまったので、《カポーティ》をラストまで観る。風呂に入って朝飯食べて、仕事場へ。これまでなんとなくボカして書いていたが、《情熱大陸》にも出てしまったので説明しておくと、今年1月に千駄木本郷図書館そばに住居を移して、西日暮里マンションはそのまま仕事場として使っている。だから、朝は千駄木で目覚めて、自転車西日暮里まで「出勤」しているのだ。仕事場に到着して9時から仕事にかかれるときは、わりと調子がイイ。ちなみに事務所の名前は「けものみち計画」。これまでぼくは「物数奇工房」、旬公は「碧鱗堂」と名乗ってきたが、今後はこの名前に統一する。まだ名刺をつくり直してないんだけど。


アマゾンで届いた『ウンポコ』第10号を。この雑誌、ウチの近所の書店で見つからない。久世番子『番線』がおもしろい。国会図書館の取材なのだが、司書がポロっとこぼす一言をキャッチしている。取材しするときに、こちらがオモシロイと思ったことと、先方が伝えたいことがズレているコトがよくあって、泣く泣く削ったりするのだが、久世さんはそのあたりをじつに上手に通している。この『番線』、ひょっとして『暴れん坊本屋さん』よりもオモシロいんじゃ? 単行本出たら、どこかで書評を書きたい。


府中市郷土の森博物館〉から『宮本常一の見た府中』が届く。「東京新聞」に載ったのを見て申し込んだ。宮本は亡くなるまでの20年、府中に住み、武蔵野美術大学で教鞭をとっていた。宮本が全国を歩き回って撮影した約10万枚にのぼる写真のうち、府中が写っているものをピックアップし、場所やテーマ別に紹介している。館員とボランティア写真が所蔵されている〈周防大島文化交流センター〉に通って調査し、特定していったものだ。タイヘンだったと思うが、府中歴史資料として、あるいは宮本常一の見直しとして、きわめて貴重な仕事である。商業出版とは違う、公共図書館博物館ならではの出版行為だと思う。


昨日、吉上智子さんから「友だちからもらったから」と、1970年代西武百貨店渋谷店B館地下1階にあった〈ブックストリート〉にあった「書店話の特集」というコーナーのチラシのコピーをいただいた。一人がテーマを立てて100冊選ぶという企画で、ヒトとテーマの組み合わせがオモシロイ。新刊書店のフェアだと在庫切れの本がどうしても出てしまうが、このリストには品切れや絶版の本も入っている。この店のコトは知らなかったが、いつ頃まであったのだろうか?(もしかして1980年代に別の階に移っている?)偶然なのか、林哲夫さんの日記http://sumus.exblog.jp/6955198)にmixiに載っていたという、そのリストの一覧が紹介されている。


1時に出て、新御茶ノ水で降りる。神田錦町に通っていたときによく行っていた、〈ふくのや〉という洋食屋オムレツメンチ定食を食べる。しっかりとウマイ。別売り味噌汁(50円)もたっぷりと量があった。神保町まで歩き、7日にオープンした「神保町シアタービル」のヨコを通る。たしかにヘンなカタチの建物だ。この中に入る〈神保町シアター〉では14日にオープンし、川本三郎セレクション「こどもたちのいた昭和風景」という特集をやる。1本立ての名画座神保町にできるのはありがたいのだが、番組といいチラシのデザインといい、なんか〈ラピュタ阿佐ヶ谷〉っぽい。もうちょっと持ち味出してよ。


三省堂〉の前で佐藤助教授に声をかけられる。ファッションセンスのないぼくが云うのもなんだけど、その帽子やめたほうがイイよ。30代なのに70代にしか見えんぞ。一緒に〈書肆アクセス〉に寄り、「荻原魚雷が選んだ書肆アクセスの20冊」を見る。ナニか買いたかったが、ぜんぶ持ってる本なんだよなあ。小冊子をもらう。錦華通りの音楽書の店で、田川律あやしい舞台監督』(JICC出版局)600円、〈長島書店〉で、中村八朗『文壇資料 十五日会と「文学者」』(講談社)1050円を。G社で三校の戻し。本文はコレで校了。ホッと一息。飯田橋東西線に乗り換え、神楽坂へ。S社で打ち合わせ。


西日暮里に戻り、用事を済ませてから千駄木へ。今日・明日、光源寺で「ほおずき千成り市」が行なわれている。今日は旬公の都合で行けなかったので、明日はかならず。

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2007-07-08 「座右の書物會」とはナニか?

kawasusu2007-07-08

朝7時起き。単行本の三校の疑問点を調べる。その合間に「しのばずくんトートバッグ」の発送作業。水曜日までの注文はだいたい発送する。おかげさまで合計50枚近くの注文をいただき、採算分岐点の200枚まであと10枚ぐらいの売れ行きとなりました。今後も継続して販売し、秋の「一箱古本市」で完売させたいと思っているので、どうぞよろしくお願いします(塩山さんに「どっかの自虐芸で売り出し中の、目付きの悪いトートバック売り」などとヤユされてますが)。


本郷図書館で調べ物して、バス停に向かって歩いていたら、自転車に乗った旬公と会う。ヨガの帰りで、フランス大使館勤務の女性フランス人)と一緒だった。挨拶すると「そのTシャツいいですね!」と云われる。夏になるとよく着ている、ソウルで買った「ゾウリTシャツ」だ。今日はこのあと3人ぐらいに、このTシャツのことを云われる。池袋行きのバスに乗る。白山五丁目のバス停手前あたりのマンション入り口に、「株式会社 座右の書物會」という表札を見つける。ナニをやっている会社なのだろうか? あとでネット検索しても、サイトが消えていてよく判らない。そのヒトにふさわしい座右の書物を選んであげる会社だったりして。岡崎さんには『ミコのカロリーブック』とかな(もともと座右の書か)。


池袋に着き、〈往来座〉の手前にあるうどん屋へ。いい店だが、今日はやたらと混んでいた。さんま天ぶっかけうどんを食べる。「外市」は二日目なので、そこそこの人出。今回は雨が降らなかったのでヨカッタ。買った本。〈善行堂〉より、岡本喜八『ななめがね』(ミセス編集部)1000円、外村繁『春夏秋冬』(新創社)1000円。〈古書現世〉より、『イラストレーション1999年1月号(特集・羽良多平吉編集光学)400円。〈往来座〉から、辻征夫の『萌えいづる若葉に対峙して』(思潮社)600円、『ゴーシュの肖像』(書肆山田)840円、『貨物船句集』(同)500円。「外市」では初めてこんなに多く買った。上京中の山本善行さんに会いたかったが、今日はこちらに来ないというコトで残念。


もう2時回ったし、仕事あるし、どうしようかなーと思いつつ、駅の反対側に出て〈上り屋敷会館〉の「ワメトーク」へ。荻原魚雷さんと浅生ハルミンさんの三重ばなし。ぼくも同じ程度の地方の町出身だけど、ぜんぜん状況が違っていたんだなあ。中学高校も多少問題はあったとはいえ、のどかなものだった(中学が荒れていたという旬公には「あんたは『おとぎの国』からやってきたのか!」としょっちゅう云われている)。魚雷さんが津、名古屋大阪とだんだん遠征の距離を伸ばしていくあたりには共感。だけど、このトークはもう少し短くてもよかったかな。司会のセドローくんがツッコんだり話の流れをつくろうと頑張っていたけど、聴いている連中は二人のキャラクターをよく判ってるんだから、ムリにコントロールしなくてもよかったかもね。


西日暮里に帰り、Hさんに電話して三校の疑問点を解決する。7時に西日暮里駅で、吉上恭太さん、智子さん夫妻と待ち合わせ、〈大栄〉へ。サンギョプサル、タコ炒めなど食べる。恭太さんは児童文学翻訳家で、歌とギターもやっている。ぼくが好きな二人の著名人(時代もジャンルも違うヒト)の係累なのだが、ご本人じたいが面白い。ご夫妻とはこれまでに、いろんなトコロでいろんなヒトを通じて接点があったことが判る。吉上さんが出演するライブ7月14日にあります。〈草苑〉は花屋の奥のカフェらしいです。よかったらゼヒ。桂牧さんのライブを見るのも久しぶりだなあ。


出演:吉上恭太

   深水無門 

   桂牧


3時半開場 4時スタート

2500円+1ドリンク


場所:草苑  042-339-5587

京王線聖蹟桜ヶ丘駅下車

多摩市関戸4−4−1


吉上夫妻と駅で別れて、10時頃に帰ってくる。DVDベネットミラー監督カポーティ》(2005・米)を観る。殺人犯に取材しておきながら、死刑の直前まで本人に原稿存在さえ匂わせない冷血さに作家の業を感じる。また、有名な『アラバマ物語』の作者であるネル・ハーパー・リーが、カポーティの幼馴染でこの事件の取材にも同行していたという事実が興味深い。フィリップ・シーモア・ホフマンはたしかに熱演だと思う。過剰さを排した演出もいいのだが、途中で眠くなって最後まで観られず。


写真は〈今井書店出雲店での販売の模様。ご近所の方はどうぞよろしく。

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2007-07-07 東京ブックフェアよりも青空文庫のほうがエライ

7時半起き。ようやく普通のサイクルに戻ってきたか。シラスだしを冷奴とご飯にぶっかけて食う。三校のチェック、塩山本の目次案、「しのばずくんトートバッグ」発送作業。トートは最初の10人の方へメール便で発送した。


12時半に旬公と出て、有楽町へ。駅前のビルがもう建っていてビックリ。かろうじて戦後の雰囲気を残す〈中園亭〉でパイコー飯を食べる。この店なくなったら、有楽町駅を使うコトはなくなるだろうな。有楽町線新木場りんかい線国際展示場前。久しぶりに東京ビッグサイトへ。「東京国際ブックフェア」の第3日目。一般公開日なのでヒトが多い。高野マユタン、茂木さんなどにバッタリ会う。


15時、JPICの「活字文化コーナー」でトーク「街に出て本と出会おう」。ブックオカのときとあえて同じタイトルにして、読書や本をめぐる状況の変化について30人ほどの前で話した。隣のブースとまったく仕切りがなく直接音が飛び込んでくるので、自分の声がどのぐらいの大きさか判らず、上ずった調子になる。でもまあ、用意したハナシはなんとか話せた。終わってサイン会。『路上派遊書日記』とトートバッグを買ってくれた方多し。ありがたい。


そのあと一回りし、〈みすず書房〉のブースで荒川洋治『黙読の山』を2割引で買う。〈アノニマ・スタジオ〉のブースはカフェ形式になっており、丹治さんがおいしいコーヒーを淹れてくれる。テーブルには本を読む女の子がいっぱい。たむらしげる『象の思い出』(サイン本)を買うと、アノニマのトートバッグに入れてくれる。コレで元が取れるのか(取れないだろうなあ)と心配だ。河出書房新社は、11月刊行開始の池澤夏樹個人編集『世界文学全集』全24巻の宣伝に力を入れていた。


東京ブックフェアは二年ぶりだが、正直云っていつも新味がないなあ。「グーグル・ブック」(http://books.google.co.jp/)にしても、わざわざブックフェアでデモを見たいとは思わない。全体に、なんであんなにハデなディスプレイで、誰も聴きたくない騒音を垂れ流さないとならないのか。韓国台湾のブックフェアもけっこうハデだったけど、東京ほど騒々しくはなかったぞ。


旬公と合流し、疲れきって外に出る。日の出桟橋に行く海上バスで帰ろうということになり、船着場に下りる。われわれの前の客は日の出桟橋で乗り換えて浅草に行くチケットを買っていたが、ヨコで券売機をいじっていた職員が「浅草行きはもう終わりだよ」と他人事みたいに云い、券を売った職員があわてて払い戻していた。どの職員もお役所仕事で、「まるで共産圏の店みたい」と旬公が云っていた。水上バスは涼しくて、見晴らしがよくて気持ちよかった。浜松町駅まで歩いて、西日暮里へ戻る。


池之端の〈鴎外荘〉で「青空文庫」の10周年パーティーをやっているので、タクシーで向かう。着いたらもう終わりに近づいている。最後に、野口さんが司会で景品の当たるルーレットが。入場のときにもらったDVD青空文庫に登録されている作家の名前があり、「Wii」リモコンを使って、画面上でそれらの作家名がランダムに動かし、ストップした作家名を持っているヒトがあたりという趣向。野口さんが気合を込めてつくっている。5、6人賞品が当たり、「最後の賞品は任天堂DSライト」と告げられる。そしてストップした作家名は石川三四郎。なんと旬公が持っている名前だった(ちなみにぼくは渡辺温だった)。受け取りに前に出た旬公にすばやく不忍ブックストリートMAPしのばずくんトートを渡し、ついでに宣伝してもらう。《情熱大陸》を見たヒトもいたようで、終わるとスグに何人もトートを買いに来てくれる。すいませんねえ。


青空文庫が始まった1997年は、『本とコンピュータ』が始まった年でもあった。ぼくは富田倫生さんが青空文庫スタートを告げた場である、「本の学校シンポジウムに同席し、創刊2号にその記事を書いた。それ以来、何度か青空文庫を紹介する記事を書いたし、オンデマンド出版で『青空文庫へようこそ』という本を編集した。工作員ではないが、青空文庫の動きを見守ってきたつもりだ。だから、本コが8年で終わったあとも、非営利運動である青空文庫が続いてきたことを嬉しく思っている。大きなビジネスとして14年も続いてきたが、何も生み出したように見えない「東京国際ブックフェア」よりも、財政的な基盤もなく志だけで10年間続いてきた「青空文庫」のほうが絶対にエライのだ。富田さん、八巻さん、LUNA CATさん、野口さん、そして工作員の皆さんに拍手


「最後に来ていちばんイイ賞品当てるなんて、運を使い果たしたかなあ」などと云いつつ、歩いてウチまで帰る。ずいぶん歩き回ったし、多くのヒトと会って話したので、ぐったりと疲れました。

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2007-07-06 雑誌づくりはヤメられない

昨夜の酒はどうやら抜けた。6時半には目が覚める。明日の東京国際ブックフェアで話すことをメモする。そのあと、和光の授業で学生に出している課題「雑誌の見本(サムネイル)をつくる」のために、自分でもつくってみる。マッチラベル情報と読み物の雑誌として、『燐票道楽』という誌名を考え、目次をつくっていく。学生イメージを伝えるためのものだから適当に、と考えていたが、やりだしたら結構オモシロくなって、書体を変えたり図版のカラーコピーを貼り込んだりと熱中してしまう。編集者のサガですなあ。ホントにつくりたくなってきたよ。30分で考えた目次を挙げておこう。目次には実在の執筆者を挙げたが、ココでは伏字にしておく。あくまでも妄想雑誌の目次ですからね〜。


燐票道楽 創刊号 目次


燐票道楽宣言 1

エッセイ マッチ一本の話  ◎◎◎◎

特集 チェコマッチラベルマッチラベル大国の魅力を探る 

    グラビア   チェコマッチ発祥の地「スシツェ」訪問記 4

    インタビュー 私がチェコ一の燐票家です!

    コラム    チェコマッチ史/コレクター裏話

対談 マッチラベルの魅力を語りつくす  ◎◎◎◎×◎◎◎◎

コレクター訪問 私の「門外不出」コレクション

           第一回 ◎◎◎◎さん(ライター

連載 江戸グラフィズム逍遥  ◎◎◎◎

私がつくった燐票 ◎◎◎◎さん(画家

インタビュー 煙草社会の〈益虫〉である!  ◎◎◎◎

世界の燐票事情 第一回 フィリピン――エキゾチズムとモダニズム

連載 街ラベル散歩記  南陀楼綾繁

火打石 日本と世界の燐票ニュース 

 神戸マッチラベル展覧会インドネシア燐票本出版/中国マッチ産業

 マッチの出てくる映画 アキ・カウリスマキマッチ工場少女

編集後記/執筆者紹介/次号予告


進学レーダー』夏別冊が届く。この中の読書に関する記事2本を企画執筆した。岡崎武志さんのインタビュー往来堂で撮影)と、理論社よりみちパン!セ」の取材。どちらも好評らしくてヨカッタ。


12時に出て神保町へ。古書会館明治古典七夕入札会の下見会を見る。文学書3万円、それ以外が5万円スタートなので、個人が手が出る額ではないが、どれも手にとって見られるのがありがたい。お目当ては上林暁の安成二郎葉書(8枚)。昭和15〜18年ごろのもので、妻の死去や井伏らとの「阿佐ヶ谷将棋会」についての記述が見える。阿佐ヶ谷会をめぐっての貴重な資料だと思うが、誰の手に渡るのかなあ。ほかにもカネさえあれば入手しておきたい資料が、いくつかあった。目録を送ってくださった〈稲垣書店〉の中山さんに挨拶して外に出る。


ディスクユニオン〉で、HAKASE-SUN[Le Ciel Bleu]、こまっちゃクレズマ+おおたか静流[すっぽんぽん]、[フリクションマニアックス]、ザ・フールズ[憎まれっ子世に憚る]を買う(あとの2枚は中古)。交差点本屋で『まんがくらぶ』を。カラスヤサトシの連載、藤本和也読み切りが。〈岩波ブックセンター〉で、永井荷風『墨東綺譚』(岩波文庫)と岸川真『フリーという生き方』(岩波ジュニア新書)を買う。


都営新宿線新宿へ。小田急線鶴川。あっつ〜い。なんとか大学にたどり着き、図書館で本や雑誌をチェックする。講義のとき、《情熱大陸》を見たという学生が数人。ある女子にトートバッグを買ってあげると云われ、750円だというと、「たっか〜い!」と返されてしまった。その場で「じゃあ600円にしてあげるから」と値下げする、ヘタレな鼻水夫なのだった。次回はいよいよ、学生が課題を発表。どんなのが出てくるか、楽しみだ。終わって松枝到さんに会い、研究室ジンロを飲む。それから鶴川まで戻り、西日暮里に帰ってきたら8時半だった。〈ときわ食堂〉でチューハイいわし竜田揚げ、カレーライス


明日、15時から東京ビッグサイトの「活字文化推進コーナー」で、1時間ほどトークをやります。予約で定員に達したみたいですが、その前後は近くにおりますので、よかったら声をかけてください。トートバッグもしつこく売りますよ。

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2007-07-05 山手線にて「泥酔大陸」

今朝も7時前に起きる。朝ちょっと涼しいと思ったら、たちまち暑くなった。事務作業あれこれ。「しのばずくんトート」の発送準備を少しずつ。明日には第一便を発送したい。〈古書ほうろう〉に不忍ブックストリートMAPを取りにいく。新入荷に前田豊『玉の井という街があった』(立風書房)1500円が。こないだ玉の井に行ったトコロなので、じつにいいタイミング。〈稲垣書店〉さんが下さった、明治古典会の入札会の目録をやっと受け取る。もちろん手が出そうな本はなく、眺めるだけ。


〈くりや〉で昼飯食べ、〈カフェ・ド・パルク〉でS社のFさんと打ち合わせ。S誌の書評欄で定期的に書く件。木村衣有子さんから、盛岡雑誌『てくり』が。立原道造盛岡滞在時に書いた『盛岡ノート』が再刊されたのを記念して、木村さんが立原の足跡をたどるというもの。写真と文章のバランスがイイ。久しぶりに盛岡に行きたくなった。『コンフォルト』最新号届く。藤田洋三『世間遺産放浪記』(石風社)の書評掲載。『COMIC Mate』に書いたのとは違う持っていき方をしてみた。


3時に出て、山手線田町へ。カンカン照りのなか、駅から15分ほどのところにあるK社へ。知り合いのSさんの紹介で、在宅で校閲仕事をさせてもらうことに。少し離れたところにあるSさんの編集部に行き、そのあともう一人のSさんと三人で田町駅近くの寿司屋へ。三人とも古本好きなので、ハナシに困ることはナイ。ビールのあと、二人にならって冷酒を2杯飲む。


7時半になったので、新大久保韓国料理屋で行なわれる《情熱大陸》の打ち上げへ。山手線に乗り、空いた席に座ったとたんに気持ち悪くなる。吐き気頭痛が交互に押し寄せる。焼酎にしておけばよかったか。新大久保が近づいてきたが、とても立ち上がれそうになく、そのまま乗って西日暮里へ。なんとか持ちこたえた。旬公に電話して、泥酔して行けそうにないコトを告げる。ウチに帰りすぐにヨコになるが、まだ酔っ払っているので寝ながら歌ったり独り言を云っていた。ここ数年、チューハイ焼酎ばかり飲んでたから、日本酒に弱くなったのだろうか。それとも飲んだ酒が強かったのか。

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2007-07-04 『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』が出ます

この数ヶ月、編集にかかりきりになっていた本が来週で校了になるので、お知らせします。「阿佐ヶ谷会」については、井伏鱒二をはじめ多くの作家が書き残しています。村上護氏の『文壇資料 阿佐ヶ谷界隈』(講談社、1977)という評伝もあって、これは名著。今回はこの「阿佐ヶ谷会」の全貌が判る本にしようと、同時代の文章の採録とともに、書き下ろしのエッセイや資料を収録しています。写真もできる限り集めています。


定価は来週決まるはずですが、「講談社文芸文庫3冊分」程度になると思われます、高いと感じられるかもしれませんが、本書に採録した文章をまとめて読もうと思ったら、それこそ講談社文芸文庫で井伏、木山、上林青柳、浅見のエッセイ集を7、8冊買わねばなりません(半分以上は文庫未収録ですし)。それを考えたら、かえってリーズナブルといえると思うのですが。目次はいずれ載せるとして、今日のところは概要を。


『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム

青柳いづみこ・川本三郎監修


2007年8月上旬刊行予定

A5判・上製・356ページ

装幀=間村俊一

印刷・製本=精興社


戦前から戦後にかけて、中央線阿佐ヶ谷で、作家評論家文学研究者編集者らが集まる団体があった。「阿佐ヶ谷会」といわれるこの集まりには、井伏鱒二をはじめ、上林暁木山捷平太宰治青柳瑞穂、外村繁らが参加し、ときに文学談議をたたかわせ、ときに将棋や酒を楽しんだ。

文学史文壇史に足跡を残す「阿佐ヶ谷会」の唯一の資料集であり、中央線沿線に集った文学者たちの交流を生き生きと描き出した本である。


《本書に登場する文学者

井伏鱒二上林暁木山捷平太宰治青柳瑞穂、外村繁、火野葦平、小田嶽夫、亀井勝一郎、安成二郎瀧井孝作村上菊一郎、伊馬春部河盛好蔵伊藤整島村利正、巖谷大四ほか


《書き下ろしエッセイ・評論》

青柳いづみこ、川本三郎堀江敏幸大村彦次郎前田速夫、岡崎武志萩原


《資料》

関係インタビュー、解説、年表、参考文献目録地図阿佐ヶ谷写真など


発行元 幻戯書房

〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-12 岩崎ビル2階

電話 03-5283-3934

FAX 03-5283-3935

http://www.genkishobou.com/

日記です。1月近く書かなかったのに、いつの間にか元通り毎日書くようになっている。東京新聞の「したまち」欄に「外市」の記事が。瀬戸さんと向井くんが外市看板を持って写っている。これは効果あるぞ。昨日飲んでいるときに云うのを忘れたが、〈はやしや〉のマスター(超寡黙)の顔はセトさんにそっくりだ。


朝から雨。「阿佐ヶ谷会」本の三校のチェック。確認すべき点が多いので、時間がかかる。今日はやたらと電話が多し。3時に〈千駄木倶楽部〉で精興社のKさんに会い、口絵のゲラを受け取る。いいカンジだ。本文中に岡崎武志さんの文学散歩があるのだが、ちょうど折りの切れ目に当たったので、ココに入れる写真も口絵と同じ紙で印刷できる。Kさんと別れてから団子坂上の〈ラ・カンパネラ〉に行き、関係者に送るゲラをまとめる。店の奥さんが入院するので閉めていたが、先週から再開。元気そうだったのでよかった。郵便局まで歩いて、ゲラを発送。


ウチに帰り、塩山さんから送られてきた追加のコピーを読む。1980年代の連載でゼヒ入れたいのが見つかった。DVDでジョン・ブアマン監督《脱出》(1972・米)を観る。2度目。湖に沈むことになっている街から川下りした4人が異常な事件に遭遇する。雄大な自然ブルーグラス音楽。なのに超陰惨なストーリーアクション映画と呼ぶには暗すぎる。マッチョバート・レイノルズがあっさり倒れるのも非ドラマチック。アメリカのどす黒い雰囲気を十分堪能できる。


しのばずくんトートバッグ」の申し込み、ありがとうございます。放映後に旬公が脱力しているため、サインが遅れています。週末までには送りますので、もうしばらくお待ちを。ぼくのブログアクセス数も増えているので、アクセス先を見てみたら、「佐々木譲のプッシュピン」(http://blogs.dion.ne.jp/sasakijo/)からけっこう来ていた。あの作家佐々木譲さんである。ブログやられているんですね。『ベルリン飛行指令』と『エトロフ発緊急電』は大好きで、何度も読み返した。最近の警官小説もそろそろ読もうと思っていたトコロだった。


あと検索していたら、2ちゃんねるで「情熱大陸板」みたいなのがあったので、怖いものみたさで覗いてみる(旬公はゼッタイに見ない)。とりあえずは穏当な発言ばかりでした。「今回の人って旦那さんは専業主夫みたいなもの?」「あのダンナといい基本的にゲテモノ好きなんだろうな」などの笑えるのもあり(笑ってる場合ではないが)。「何だかアクの抜けたアンジェラ・アキみたいな人だったなぁ」という発言には禿同(って使い方間違ってるか?)。

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2007-07-03 駆け込みフィルムセンターとホリキリズ・ブートキャンプ

今朝は涼しくて過ごしやすい。午前中はメールの返事や、郵便物のチェック。名古屋の協同目録「伍魅倶楽部」に鳥見迅彦の詩集が三冊出ているが、タイトルが『けものみち』『なだれみち』『かくれみち』だった。ウチの魔窟のことみたいだ。


他人の懐に敏感な塩山さんが、《情熱大陸》放映後の『世界屠畜紀行』の売れ行きをアマゾンでチェックするのは当然の行動としても、「コバンザメ効果か、25万位が定位置だった『路上派遊書日記』さえも、1000位台に」は余計なお世話。『en-taxi』のコラムで、この本を「厚さで勝負した業界初の“枕本”という以外、特に注目すべき点はない(すべてになまぬるい!)」と切り捨てた本のコトをそんなに気にかける必要はあんめえ(ちなみに今朝の『路上派〜』は1万位以下に転落。ま、そんなモンっすよ)。そういえば、『en-taxi』での塩さんの肩書きがいつもの「エロ漫画下請け編集者」じゃなくて「編集者」になっていたが、まさかエロを切って文化人の仲間入りをめざすという、AV上がりのタレントみたいなコトを考えてるんじゃないでしょうね?


ウチを12時に出れば1時に京橋フィルムセンターでの川島雄三特集にらくらく間に合うのだが、一緒に出る旬公がモタモタしていたのと、西日暮里駅裏のそば屋でえらく待たされた(しかもマズイ)ために、東京駅に着いたのが12時50分。早足から駆け足で、1分前に会場に駆け込む。ほぼ満席で端っこに席を見つける。息を整えている間に上映開始。今日は《銀座二十四帖》(1955)。たしか長いあいだ上映がなく、カワシマクラブが自費でプリントをつくったときの上映会で観たはずだ。冒頭、ぼくの嫌いな生き物が出てきて目をそむける。川島はコイツが好きらしく、同じ年に撮った《愛のお荷物》でも出てくる。


ストーリーが甘ったるく、しかも長いので途中で寝てしまう。森繁久彌ナレーション(「ジョッキー」とあった)と歌がなければ悲惨なことになっていただろう。コメディリリーフが安部徹のヘンな絵描きぐらいしかいないトコロが弱い。銀座風景がふんだんに使われているところは貴重だが。じゃじゃ馬娘の北原三枝が「ミス平凡コンテスト」に出場するシーンでは、水ノ江滝子が司会で、審査員に平凡出版の清水達夫がいたけど本物か?


銀座舞台にした映画を観たあとに、銀座に向かって歩くのは、なかなかイイ気分。〈旭屋書店〉で書評の本を探す。金子桂三『東京 忘却の昭和30年代』(河出書房新社)という写真集を買う。浅草の興業街の写真もイイが、著者が生まれ育った羽田写真がたくさん入っている。丸の内線大手町で乗り換え、半蔵門線神保町へ。打ち合わせまで時間があるので、またまたヒナタ屋〉へ。気に入ったら何度も行くんだよなー。今日も客はいず(大丈夫か?)、明大通り側のカウンターに座って、コロナビールを飲む。風が気持ちイイ。


5時にG社で印刷のS社から三校を受け取る。口絵以外はほとんど揃った。チェックして関係者に発送する。ウチに帰り、メールの返事とか書いていたら、右文書院青柳さんから電話。〈ギャラリーKINGYO〉(http://www13.plala.or.jp/sd602kingyo/)での秋山祐徳太子美濃瓢吾「ブリキ男と招き男」の初日を見てきたそうで、「この辺に安い飲み屋はありませんか?」とのお尋ね。じゃあ西日暮里まで来てくださいと答え、片づけしてから自転車で出かける。青柳さん、堀切直人さん、晶文社のMくんに会い、駅向こうの〈はやしや〉へ。いつも一人で行っているので4人入れるか心配したが、並んで座れた。


話題は、『en-taxi』の塩山さんのコラムについてとか、浅羽通明さんの新刊のこととか、『ちくま』最新号で石堂淑朗が種村季弘さんのことを書いていること(冒頭部分がいろんな意味でスゴイ)とか。いろんなヒトを肴に楽しく話すが、堀切さんと話していると、突然コッチにもツッコミが来るので気が抜けない。今日も終わり近くにかなり厳しいことを云われ、恐れ入る。キツイぞ、「ホリリズブートキャンプ」は。君も入隊するか? 店を出ると、すぐ前が地下鉄入り口。そこで3人と別れて帰る。

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2007-07-02 「泣きバイ」継続中

昨夜の《情熱大陸》には笑ったなあ。撮影現場では、なんとか使える一言を引き出そうとする演出のゼゼさんと、意地でもまともに答えまいとする旬公のあいだのバトルが見られたが、番組になってみると、そういうバトルが一段落して休憩したり、おまけ的に撮影されたシーンが多く使われている。「右と左が判らない」「『魁!クロマティ高校』を読みながら死にたい」などなど。こんなの入れるなよなーと旬公はぼやいていたけど、ブログMixiを見ると、みんな、まさにそういうシーンに反応しているのだった。やはりゼゼさんのほうが一枚上です。お礼に、今度の番組打ち上げの際に、旬公がゼゼさんに噛み付く(文字通り)シーンを撮影し、ブログにアップする予定です。


南陀楼は、岡崎さんほかが書いてくださったとおり、旬公を引き立てるボケ役として登場。それにしても、ラストうどんを食うシーンで、鼻水出しているところが使われるとは思わなかったよ。自称「なんちゃまグルーピー」のこちどりさんから早速「なんちゃま、鼻水くらいは自分で気付いて拭いてよね!」というメールが。


自費でつくったトートバッグが「一箱古本市」で売れ残る模様が意外と長く映っていたおかげで、放送終了後、トートの申し込みメールが10通以上届く。ありがたいことです。ポストカードに内澤と南陀楼のサインをして送りますので、2、3日お待ちください。まだたくさん余ってます(泣き)ので、引き続きのご購入をお待ち申し上げております。ちなみに、放送終了後の旬公、自分宛のメールよりもぼく宛のトート申し込みのほうが多かったコトに少々ショックだったご様子。ふだん人付き合いを制限しているからしかたないよ。でも、内澤に番組感想を伝えたいヒトは遠慮なく本人にメールしてやってください。べつに噛み付きませんから(アナタには)。


細かいことだが、屠畜の「畜」が終始「蓄」になっていた。ちゃんと校正しなさいよ、Oくん。あと、西日暮里仕事場が「アパート」とあったが、いちおう「マンション」です。われわれはどーでもイイけど、大家さんに悪いんでね。


ついでに告知を。今週末に行なわれる「東京国際ブックフェア」で、トークを行ないます。ブックフェアを見に来るつもりの方は、お立ち寄りください。予約優先らしいですが。申し込みは以下のサイトから。《情熱大陸》のハナシはせずに、「入谷コピー文庫」のハナシをします。


東京国際ブックフェア「活字文化推進コーナー」

トークショー「本と出合う〜人と出合う」

【日程 】

7月7日(土) 13:00〜14:00 岡崎武志 さん

ライター書評家。『読書の腕前』『気まぐれ古書店紀行』など)

7月7日(土) 15:00〜16:00 南陀楼綾繁(なんだろうあやしげ、河上進)さん

編集者ライター。『ミニコミ魂』、『ナンダロウアヤシゲな日々』など)

7月8日(日) 13:00〜14:00 永江 朗 さん

ライター。『本』『ブックショップワンダーランド』など)


【参加費】 無料 

【会場】 東京国際ブックフェア

http://www.jpic.or.jp/


で、日記。今朝も7時に目覚めてしまう。ゲラに手を入れたり、書類を書いたり。昼に出かけて、2時に阿佐ヶ谷パール街のあるお店で古い写真を借りる。久しぶりに〈阿南古堂〉に寄り助教授と話す。飯田橋に出て、デザイナーのMさんに写真とオビの原稿を渡す。そのあと、また西に取って返し、三鷹へ。〈上々堂〉で先月の売り上げを受け取る。近くの宮崎地鶏の店で、ビールチキン南蛮冷や汁食べたら、売り上げの金額がちょうど吹っ飛ぶ。


西荻へ。〈興居島屋〉に行く途中の角が、広大な更地になっていてビックリ。石丸澄子さんに聞いたら、質屋があったと。消えてしまうとナニがあったか、判らなくなるなあ。〈アケタの店〉で渋谷毅・石渡明廣デュオ。7時半に行ったら、客はぼく一人だけ。渋谷さんがなぜか「静岡おでんはウマイらしいよ」と教えてくれる。買いそびれていた、華乃家ケイ渋谷毅CD[たそがれの夢]を割引してもらって買う。あとから『ぐるり』の五十嵐さん来る。石渡さんのギターを弾く指先を見ていると、飽きない。


1セット目終わり、休憩のときに、渋谷さんに「南陀楼さんは古本売るときはどうしてるの?」と訊かれたので、「この辺だと〈音羽館〉がイイですよ」と薦める。ミステリや古い音楽雑誌があるとのこと。音羽館向きでしょ?>広瀬さん。そのうち電話があるかも。「不忍ブックストリートMAP」を差し上げたら、地図を見て「西日暮里なんて駅あったんだあ〜」とのたまう。「だって、ぼくが芸大学生だった頃はなかったよ」と。たしかに、昭和30年代には存在しなかった駅なのだ。「はてな」のキーワードによれば、「1969年12月20日営団地下鉄(現・東京メトロ千代田線の第一期開業と同時に同線の西日暮里駅開業国鉄(現・JR)の西日暮里駅千代田線綾瀬まで延伸し常磐線との相互直通運転を開始した1971年4月20日開業した」そうだ。


2セットの最後にやった曲が、とてもヨカッタ。終わってみると、かなり客が増えていた。ミュージシャンが多く、マイク・モラスキー氏(ピアニスト、『戦後日本ジャズ文化』)も来ていた。五十嵐さんと駅で別れ、西日暮里に帰る。仕事の連絡をしたり、トートバッグの申し込みへの返事を書いていたら、もう12時だ。


東京人』8月号(特集「東京の橋100選」)に、「いま、区立図書館がおもしろい!」という記事を書いています。台東区千代田区豊島区(7月開館)の中央館を取材しています。同誌の場合よくあることですが、今回も依頼から締め切りまで10日ぐらいしかなく、リサーチの時間が足りなかったのが惜しまれます。機会があればまた別の区立図書館を取材してみたいです。

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2007-07-01 勝手に協賛、《情熱大陸》放映記念「しのばずくんトートバッグ」

本日夜に放映される《情熱大陸内澤旬子篇をご覧になって、こちらにいらっしゃった方へのお知らせです。ワタクシは、内澤の「不肖の夫」と呼ばれている南陀楼綾繁と申します(判りやすい自己紹介)。まだ放映前なので本編で写るかは判りませんが、「一箱古本市」でワタクシが販売しておりましたトートバッグ(イラスト内澤旬子)は、絶賛販売中です。〈古書ほうろう〉〈往来堂書店〉〈オヨヨ書林〉での販売のほか、こちらでの通販も受け付けております。通販は送料込みで800円、内澤旬子サイン入りポストカードを1枚付けます。番組をご覧になって、なんだか呆れるほどに手間のかかる仕事をやっているヒトだなあと内澤のコトを不憫に思われた方は、(内澤とその夫、あるいは不忍ブックストリートへの)お布施のつもりで、トートをお買い求めいただきたく存じます。お申し込みは kawasusu@nifty.com まで。お名前・ご住所・購入枚数をお忘れなく。


酔っ払って寝たのに、朝6時に目が覚めてしまう。ここんところ、妙に朝が早いなあ。昼までに仕事をひとつ。12時に出て高円寺へ。南口のパスタ屋で、しめじベーコンパスタを食べる。同じ値段の中盛(1・5倍)だったが、けっこうボリュームがあった。バス和田公園へ。関東バス車両は小ぶりで、座席に足がつかえる。〈杉並区立郷土博物館〉でTさんと打ち合わせ。終わってまたバスに乗り、永福町へ。


ホントはこのあと、武蔵小山アゲイン〉で「メトロトロンひみつナイト2」と題する、鈴木博文のトークショーに行くつもりだったが、ウチで処理せねばならぬ件があり、諦める。三五さんと一緒に行くはずだったが、電話して一人で行ってもらうことに。すいません。井の頭線渋谷に出て、山手線西日暮里へ。しばらく仕事して、昨日買った浅羽通明天皇反戦日本 浅羽通明同時代論集・治国平天下篇』(幻冬舎)を読み始めるや、たちまち引き込まれ、半分ほど読んでしまう。いろいろ感想はあるが、いずれ書こう。


今週の『週刊新潮』をパラパラやっていたら、「焼酎で行こう!!」という記事広告で、昨日行った鐘淵の〈十一屋〉が載っていた。「屋号は、浪曲講談でお馴染み『天保水滸伝』に出てくる料亭の名を拝借。武士の『士』を分解して『十』『一』屋。魂を込めてお客さんをもてなそう、という意気込み」とある。クドウさんが説明してくれた通りだ。『天保水滸伝』を得意とした浪曲玉川福太郎さんがこないだ事故で亡くなったんだよねえ、とエンテツさんと話したのだった。

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