ナンダロウアヤシゲな日々

◎この日記は、ライター・編集者の南陀楼綾繁が書いています。
◎新刊『町を歩いて本のなかへ』(原書房)発売中です。
◎著書『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)、『谷根千ちいさなお店散歩』(WAVE出版)、『小説検定』(新潮文庫)、『ほんほん本の旅あるき』(産業編集センター)、『路上派遊書日記』(右文書院)、『ナンダロウアヤシゲな日々』(無明舎出版)、『老舗の流儀 戦後六十年あの本の新聞広告』(とうこう・あい監修、幻冬舎メディアコンサルティング)、編著『チェコのマッチラベル』(ピエ・ブックス)、共著『ミニコミ魂』(晶文社)。
◎ご感想・ご連絡は南陀楼綾繁 まで。
◎「不忍ブックストリートの一箱古本市」は毎年春に開催します。
詳細は不忍ブックストリート公式ホームページもしくは、しのばずくん便りをご覧ください。
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2007-08-28 日記は楽しく

昨日あたりに、このブログアクセスカウンターは70万を超えました。ありがとうございます。


いろいろやらねばならぬコト山積みで、煮詰まってしまいました。日記は楽しく書きたいので、いちおう片付くまで、しばらく休憩します。25日(土)に観た《天然コケッコー》についてや、昨日の渋谷クアトロ〉での中川五郎プロデュース「福なる音楽士たちの系譜」第一夜(全員熱演だったのに、客が少なくてもったいない)については、いずれまた。


今週末は「外市」と、うらたじゅんさんの展覧会があります。シュヴァンクマイエル展も行かないと……。


★第4回 古書往来座外市西荻わめぞ上陸


日時 9月1日(土)〜2日(日) 

1日⇒11:00〜20:00(往来座も同様)

2日⇒11:00〜17:00(往来座は22:00まで)


会場

古書往来座 外スペース(池袋ジュンク堂から徒歩5分)

東京都豊島区池袋3丁目8-1ニックハイム南池袋1階

http://www.kosho.ne.jp/~ouraiza/


メインゲスト(大棚使用約200冊出品)

古書 音羽館西荻窪

にわとり文庫西荻窪


スペシャルゲスト

街から舎本間健彦)、書肆アクセス神保町)、嫌記箱(塩山芳明)、

白水社、ハルミン古書センター浅生ハルミン)、文壇高円寺荻原魚雷)、

貝の小鳥、伴健人商店(晩鮭亭)、ふぉっくす舎、他、往来座お客様オール

スターズ


うらたじゅん

9月1日(土)〜9月13日(木)

うらたじゅん展 夏のてっぺん

漫画家うらたじゅんの水彩やパステルによる作品展。


ビリケンギャラリー

http://www.billiken-shokai.co.jp/index.html

ビリケン商会:03-3400-2214

毎週月曜日定休

営業時間 12:00〜19:00

住所/〒107-0062 東京都港区南青山5-17-6-101 ビリケン商会

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2007-08-24 阿波踊り前夜の高円寺

kawasusu2007-08-24

今朝の東京新聞に、幻戯書房の下段2分の1という大きい広告。『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』が中心。西日暮里に行き、短い原稿を一本書く。そのあと資料読み。またしても、つい一月前に買った本がけものみちにうずもれてしまい、いまだ発見できず。


日本古本屋」で注文した、太宰治正義と微笑』(永晃社、1947)が届く。2000円。名前だけの「文庫」かと思えば、ほんとに文庫判だった。奥付を見ると、発行者は永井直保。発行所の住所は「世田谷区下代田92番地」だ。林さんの『古本屋を怒らせる方法』およびブログhttp://sumus.exblog.jp/7308793/)によれば、筑摩書房版『太宰治全集』の書誌には、永晃社の住所は「中央区入舟町2ノ3」とあり、発行者は「杉村一嘉」とあるそうだ。書誌に記載されたものとぼくが買ったものは、同じ1947年11月刊行であり、違う版とは考えにくい。この異同はドコから生じたのだろうか? また、永晃社のほかの本に杉村一嘉の名はあるのか? どうでもイイことだろうが、気になってきた。


ちなみに、『正義と微笑』のバックには、薄い模様と「青春文庫」「永晃社」という書き文字が入っている。サインはないから断言できないが、このフォーマット花森安治の手になるものでは?(写真では見えにくいが)


2時すぎに出て、神保町古書会館で「ぐろりや展」。『鶴見俊輔書評集成1』(みすず書房)3000円、『早稲田大学八十年史』300円、『暮しの手帖索引(第一世紀)』500円を買う。『鶴見俊輔書評集成1』は新刊で買おうかどうか、悩んでいたので、ありがたい。〈三省堂書店〉へ。コミック売り場で『本屋の森のあかり』を探すが、見つからず。これで5軒目ぐらい。見当違いなところを探しているからか? 諦めてアマゾンで注文することにした。〈ヒナタ屋〉で新聞社の取材を受ける。そのあと〈右文書院〉の事務所に行き、青柳さんと打ち合わせ。塩山本のゲラ、半分近くを受け取る。


中央線高円寺へ。明日から始まる「高円寺阿波踊り」のために、街全体がざわついている。少し時間があるので、久々にガード周辺の古本屋を回るが、ナニも買わず。〈RARE〉でKYOZO&BUN[トラベリン・バンド]を買う。KYOZOは西岡恭蔵ベースで参加している高橋ゲタ夫は、1980年代松岡直也向井滋春オルケスタ・デル・ソルなどのレコードで見て、なんておかしな名前だと思っていた。こないだ道を歩いていてふっと、「高橋ゲタ夫っていまナニしてんのかな?」と考えたところだった。ご本人のサイトhttp://www.visioni-net.com/getao/)を見ると、いまでも活躍中である。


高円寺文庫センター〉で、すぎむらしんいち(画)・リチャード・ウー(作)『ディアスポリス』第5巻(講談社)を買い、店員兼『モツ煮狂い』発行人のクドウヒロミさんに第2号を早く出すように云う。〈高円寺書林〉で「キノコカフェ」を見ようとするが、人形作家イベントが急遽入ったとかで、すごい人ごみ。こんな小さな店で2つのイベントを一緒にやるのはムリでしょう。大橋あかねさん作の「エノキダニョッキ」のぬいぐるみストラップ(1500円)を買う。ミニコミきのこる』で連載しているマンガキャラクターだとか。大橋さんと、この展示の企画者の福本浩子さんと話す。福本さんとは7年ほど前、京都の〈ギャラリーそわか〉でミニコミ展をやったときにお目にかかっている、はず。


駅で『ぐるり』の五十嵐さんと待ち合わせ、〈グッドマン〉へ。〈円盤〉の近くだった。行きがけに、屋台で飲んでいる渋谷毅さんに会う。「富樫雅彦さんが亡くなりましたね」と話す。まだ67歳だった。ブラバンパーカッションをやっていた中学校とき富樫雅彦は偉大なる先輩だった(高校生とき仙波清彦)。


「狭いから早めに行きましょう」という五十嵐さんの言葉通り、〈グッドマン〉は10人入るといっぱいになる店だった。そこに15人ぐらい入っていたので、酸欠状態に。渋谷さんのソロで開始。松倉如子渋谷さんの組み合わせは、今回は初めて。まだ慣れてないカンジはあるが、渋谷さんのピアノに乗った松倉さんの歌は、渡辺勝さんとのときとは印象がかなり違ってくる。これは、松倉さんの新しい方向かもしれない。休憩を挟んで10時すぎまで。


店を出ると、阿波踊りタイコの音。本番は明日なのに、前夜祭から盛り上がっているようだ。御茶ノ水千代田線に乗り換えて、千駄木で降りる。地上への階段を上がろうとしたら、途中にヒトが溜まっている。急に大雨が降ってきたのだ。近くだからと外に出るが、ものすごい勢いの雨にびしょぬれに。なんとか駆け上がり、ウチに入って濡れたものを乾かす。旬公は、講談社の若手編集者麻布十番でモヒートを飲むとかで、夜中まで帰ってこなかった。まさかとは思うが、酔っていい気分になって、若い連中を「新しいおっぱいつくる会」に勧誘したりしなかっただろうな。

2007-08-23 人生の先輩たちと観る《実録阿部定》

朝8時起き。久しぶりに涼しい風が入ってくる。ちょっと雨も降った。本郷図書館に寄ってから、西日暮里へ。『進学レーダー』の原稿を書く。日暮里りそな銀行に行ったら、窓口の女性がみんな浴衣姿だったので、びっくり。あざといが、でも、ちょっとナゴミました。日暮里図書館に寄り、おにぎり屋で定食食べて戻る。


2時に出て、東京駅。〈八重洲ブックセンター〉で、大西巨人地獄三部作』(光文社)を買う。トンネル函で表紙にはボッシュ最後の審判」が使われている。これは読むのが楽しみ。三井住友銀行に寄ってから、〈フィルムセンター〉に着くと、場内は8割の入り。「逝ける映画人を偲んで 2004-2006」という特集で、しかも平日の3時に、こんなに客が多いとは。もっとも3分の1は時間をもてあましたらしき老齢の方々で、自分の親と同じぐらいの歳のヒトたちと並んで、にっかつロマンポルノを観るというのはナンとも妙な感じ。


田中登監督《実録阿部定》(1975)は、宮下順子阿部定と、江角英明の吉が、待合の二階にひきこもり、ひたすら情交するだけの映画。世間=外部は雨戸によってシャットアウトされる。宮下の「外の光が邪魔なのよ」というセリフにシビれる。ジャレあう二人の前で三味線を弾かされている芸者花柳幻舟)が、どんどん不機嫌になっていくシーンが笑えた。いどあきお脚本カメラも、抑制されていてイイ。阿部定といえば、石井輝男の《明治大正昭和 猟奇犯罪史》(1969)に晩年のご本人が登場している。


終わって、銀座線上野へ。駅ナカの〈明正堂書店〉で、冨士正晴『贋・久坂葉子伝』(講談社文芸文庫)、『映画監督 田中登の世界』(シンコーミュージック)、『サイゾー』9月号(100号記念)を買う。入手したいマンガがあったのだが、ココにはなく、「上野古本のまち」を覗いたあと、〈TSUTAYA〉、御徒町の〈明正堂書店〉にも行くが見つからず。久世番子さんがオビを書いている、磯谷友紀『本屋の森のあかり』(講談社)という少女マンガなのだが、なぜかドコにも置いてないぞ。安野モヨコ働きマン』第4巻(講談社)を買って、西日暮里に帰る。

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2007-08-22 「秋も一箱」助っ人募集

昨夜から今日にかけて、小谷野敦『悲望』(幻冬舎)を読みふける。これが私小説として成立しているかは判断できないが、書かなければならないという強い思いがビンビン伝わってくる。西村賢太『どうで死ぬ身の一踊り』(講談社)を読んだときの、厭らしいけど読み進まずにはいられない感じに通じるものがあった。書評の本、同時に何冊か読み進めながら、遅れていた書評原稿を夕方に一本アップ。綱渡りだった。


6時に〈カフェ・ド・パルク〉で、旬公とともに『早稲田文学』の市川真人さんとお会いする(このブログでは編集者はだいたいイニシャルだが、市川さんは書き手でもあるので実名にする)。同誌デザイナーの奥定泰之さんに紹介される。『彷書月刊』のデザインも手がけている方。こんなに若いヒトだったんだと驚く。フリーペーパー『WB』での「けものみち計画」コンビの連載の打ち合わせ。思い切りヘンな連載になりそう。


〈大栄〉に行き、サンギョプサル、タコ炒め、ミソチゲという黄金コース。数年ぶりにソウルに行って、いろいろ食べたい気持ちになる。


「秋も一箱古本市」のスタッフから、助っ人募集のお知らせです。毎回、新しい人が参加してくれ、運営を助けてくれています。できる範囲でのお手伝いでかまわないので、ぜひご協力をお願いします。


第1回助っ人集会のお知らせ


ただいま着々と(?)「秋も一箱古本市2007」の準備を進めております。

とはいえ、我々の小さな脳みそではアイディアは枯渇気味。今後準備を進めていく上で、物理的にも沢山の方々のご協力を必要としております。

ということで、こちらのブログではご協力頂ける方々を募るべく、順次「助っ人」(ボランティアの方々の呼称です)集会に関する情報もアップしていきたいと思います。古本市でこんなことをやったらどうだというアイディアをお持ちの方、何だかよく分からないが楽しそうだから参加したいという方、とりあえず肉体労働がしたい、などどんな動機でも構いません。協力してもいいかな、と思ってくださった方は気軽に足を運んでみてください。

まずは今週末に、第1回助っ人集会を開催いたします。


日時:8月26日(日)18:30開始(20:00頃終了予定)

場所:千駄木交流館 (文京区千駄木3-42-20)


今回は、顔合わせと今後の予定の報告、および皆様からアイディアを募るのが主な目的です。途中入場、途中退出も構いません。お時間のある方も無い方も是非是非お越しくださいませ。

お問い合わせは、不忍ブックストリート青秋部(mailto: akimo-hitohako@adagio.ocn.ne.jp)お願いいたします。特に出欠はとりませんが、事前にご一報いただけると助かります。(I)


8月25日(土)〜9月12日(水)、原宿ラフォーレミュージアム〉(http://www.laforet.ne.jp/)で「ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展」が開催。江戸川乱歩人間椅子』のために描かれたイラストも展示するそうです。友人のライター・渡邊裕之さん(http://d.hatena.ne.jp/hi-ro/)が図録の編集担当し、なぜかグッズ売り場で売り子までやるらしい。これは見に行かねば(シュヴァンクマイエルをじゃなくて、渡邊さんを)。

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2007-08-21 猫に演技賞

ちょっと寝坊。いろいろやって、4時ごろに出る。〈谷中コミュニティセンター〉の図書室へ。そのあと、久しぶりに〈不思議はてな)〉を覗く。本に値札がつくようになっていた。田川律『〔台所〕術・なにが男の料理だ!』(晶文社)500円、ほかを買う。久しぶりに、米をといで、時間をかけて料理をつくる。鶏肉と大根ニンジンゴボウスープ。田川さんの本に載っているレシピを見ると、自分でもつくれそうなのがいくつかあり。こんどやってみたい。


DVDで、久松静児監督《神坂四郎の犯罪》(1956)を観る。姫田真佐久カメラ木村威夫美術伊福部昭音楽スタッフが揃っているのに、凡作。「藪の中」的な法廷物だが、驚きがまったくない。みなさん、やたらとオーバーな演技で、とくに森繁久彌は話が進むにつれ、オカマ喋りになっていくのが奇怪。いちばん演技が自然で巧かったのは、猫だった。

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2007-08-20 地蔵さんの誕生日を祝う

まず告知です。「秋も一箱古本市2007」は、10月13日(土)11:00〜17:00 で開催決定しました。雨天決行です。店主募集などの詳細は、決まり次第、「秋も一箱古本市 / 青秋部 東奔西走の記」(http://d.hatena.ne.jp/seishubu/)で告知します。このブログでもフォローしますので、ウォッチよろしく。


コミケ疲れで9時起き。仕事場に行っても、なんとなくボーっとしてしまい、原稿は進まず(いつもか)。〈ガケ書房〉から「下亀納涼古本まつり」の結果を知らせるメール。売り上げは4万6000円。「参加者の在庫数がまちまちなので、いちがいにはいえませんが、金額では間違いなく1位でした」と山下さん。ふーむ、どうかねソムリエくん。何か言い訳でも?(買う方ではまったく敵わないので、いばってみる) しかし、目算では6万円ぐらいいっているハズだったが、やはり後半伸びなかったか……、などとゼイタクな感想を抱いてしまうのであった。


シネマヴェーラ渋谷〉で9月8日からはじまる「妄執、異形の人々供廖http://www.cinemavera.com/schedule.html)のラインナップがスゴい。《怪談せむし男》《海女の化物屋敷》《二匹の牝犬》《戦後猟奇犯罪史》《異常性愛 ハレンチ》《ニッポン´69 セックス猟奇地帯》……。通うしかないでしょ、これは! 一年前の第一弾では5回・計10本観ているが、今回は何回通えるか? シネマヴェーラの会員になることを検討中


3時に出て、山手線田町へ。〈虎ノ門書房〉で、升本喜年田宮二郎、壮絶! いざ帰りなん、映画黄金の刻へ』(清流出版)、小谷野敦『悲望』(幻冬舎)を買う。三田のK社で打ち合わせ。終わって、神保町へ。〈高岡書店〉で『映画秘宝』を買う。


〈ぶらじる〉で、鈴木地蔵さんと同僚のSさん、右文書院青柳さんと待ち合わせ。〈浅野屋〉に入る。地蔵さん、あいわからず絶好調で、最近武勇伝などを聞く。終わりのほうになって、「じつは今日誕生日なんです」と恥ずかしそうに云う。64歳ということは、ぼくの二回り上なのだ。お祝いにこちらがご馳走すべきなのに、「気分がいいから」と自分で払ってしまった。解散して、千代田線青柳さんと帰る。

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2007-08-19 コミケは下鴨より暑かった

kawasusu2007-08-19

朝8時起き。西日暮里に行き、原稿を一本書く。11時前に出て、有楽町へ。〈中園亭〉で上海焼きそば有楽町線新木場へ。りんかい線の改札前で、Yozakuraさん(ブックフェアのトークに来てくれた方)と茂木さん(一箱古本市常連助っ人)と待ち合わせる。この3人でコミケを見に行くのだ。和光学生どもからは結局ひとりも連絡なし。あいつらがこのブログを読んでないことが判明した。


この前コミケに来たのは、たぶん1999年冬で、塩山さんの『出版業界最底辺日記』に出てくる。このときは「物数奇工房」でブースを出している。旬公が疲れて、ブースの裏でヨコになって寝たことを覚えている。その後いちど、客として行ったような気もするが、はっきりしない。まあ、それぐらい久しぶりということです。


国際展示場に着くと、ホームから改札を出るまでが大混雑。外に出てからも会場への長い行列が続く。12時すぎているから余裕で入れると思ったら、アマかった。場内に入るが、空調が効いている様子はなく、たちまち汗が噴き出す。日差しがないだけマシだが、ものすごく暑い。まず、西ホールに行き、それから大移動して東ホールへ。途中はぐれてしまい、一人で見て回るが、評論系を一通り見たあとは、とくに欲しいものはナシ。疲れたので荷物を降ろすと、スタッフが飛んできて注意するので休めない。ようやくベンチを見つけ、20分ほど脱力する。暑くはあったがそこここに休憩所のあった下鴨神社古本市より過酷だよ。これは。急ぎ足だったが、買った本・いただいた本は以下。


★大西進堂(久世番子) 『棚に無ければありません。』

完売していたが、ご本人からいただいてしまった。ありがとうございます

★あまりもの(三五千波) 『ソウルレスポップ』、『漫画の手帖』第53号、『ティプトリー賞戦記』

★時刻堂 『古本ぐらし』第7〜10号、「古本屋探訪」、「戦時中の本」、「総集編1」

★司伴楽風頌歌 『全集パンフ選集』B5・岩波書店篇、B5・諸派篇、『懸賞応募用紙・資料』

★日曜研究社 『旅と趣味』創刊号

串間さんからいただいた

畸人研究学会 『畸人研究』第23号

→今さんからいただいた

近藤遺跡 『サブカル評論』第13号、『Re:Re:Re: 近藤正高雑文集』第1〜4

★デウスエクスマキな食堂『多摩湖B食ライン』

★みにゃもと(みなもと太郎) 『風雲児外伝14 名将列伝』

→いつも送っていただいてるので買おうとしたが、やっぱりいただいてしまった


あと、新刊は出てなかったが『野宿野郎』のブースにも行った。秋に『野宿戦隊! シュラフマン〜予告編〜』という映画(?)をつくるらしい。『別冊野宿野郎DVDムック』も出るらしい。って、ナンですか? これは……。


3時前に再合流。行列について外に出て、浜松町行きの水上バスに乗る。混んでいたが、デッキで座れたのはよかった。浜松町駅カフェお茶し、山手線で帰ってくる。ああ、疲れた……。コミケに客で行くのはもう体力的にムリかもなあ。来年あたり久しぶりにブースを出してみようかな。そしたら、椅子で休めるからだいぶラクなのだが。


ウチに帰ってから気づく。島本和彦のブースに行くの忘れてた! サイト見ると新刊が出ていたようだ。やはりカタログ買わないとダメだなあ。 


あんなに大量の人間が一カ所にたむろしているのを見るのは久しぶりで、すっかり疲れてしまった。ウチに帰ってからぐったりとヨコになり、いちど起きてから本格的に眠り、佐9時まで。夢に群集が出てきたような……。恐るべし、コミケ

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2007-08-18 「怪しい夜」の歌とスープ

kawasusu2007-08-18

昨夜から今朝にかけて、ほとんど半月ぶりに「涼しい」という感触を味わう。数日前に、「7人のメタボ侍、内臓脂肪を斬る」として活動中の市職員の一人が、ジョギング中に亡くなったそうだ(http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=276027&media_id=20)。今日ぐらいの気温だったら、死なずにすんだかも……。


朝8時起き。西日暮里に行き、『進学レーダー』の原稿を書く。塩山芳明さんから『路上派遊書日記2007』(仮題)の注釈原稿が届く。豪語してただけあって、さすがにオモシロイ宅急便で来たのだが、一緒に来た荷物が大家さん宛だった。すぐに追いかけるが、次の配達に行ってしまっておらず、上の階まで配達に行く。それなのに、午前中に届くはずだった荷物(実家からの梨)は在宅中に届かず。出かけた直後に不在票が入っていた。むかつく。


山手線池袋へ。イルムス館2階で開催中の西武古本市へ。いくつか収穫あり。棚のヨコに立っていたオヤジが、目下探書中の本を手にしていたので、買わずに棚に戻したら値段を見ようと思って待っていたのだが、いつまで経っても動かない。なんと最初から立ち読みしてるのだった。その本が『学歴貴族の栄光と挫折』だったので、「読むんだったら買えよ。出世しねえぞ……」と念を送るも、そのまま30分読み続けていた。


リコシェアベちゃんと待ち合わせて、西武池袋線に。大泉学園駅で降り、5分ほどで〈ポラン書房〉に到着。「2箱3日古本市」の2日目。移転してから初めて来たが、広いしセンスのいい店だ。その店内に武骨な段ボール箱が十数箱、ドーンドーンと置かれている。ずいぶん深い箱に入れている店もあり、下まで掘り出すのがタイヘンなり。〈揚羽堂〉の箱に、滝本淳助サイン色紙(というか、その辺の厚紙に書いたもの)を発見。指紋、落款入り。あの『タキモトの世界』の主人公のお筆先なので、1000円でも買わずにはいられない。それにしても、こんなの、売るほうも売るほうだが、買うほうも買うほうだ。店内の本も見て回るが、びっくりするぐらい安く、けっこう買い込んでしまった。支払ったらくじを15枚も引かされ、600円分当たったので、その分を2冊買う。


南口に出て、阿佐ヶ谷行きのバスに乗る。渋滞していて時間がかかる。駅の改札口で、オヤジがバンドマンに食って掛かって、喧嘩が発生中。その最中アベちゃんの妹さんと待ち合わせ、〈バルト〉へ。「律&あみ 怪しい夜」の会場。田川律さんが自ら入り口で受付をやっている。30人近く入って満員。あみさんがピアノを弾き、二人で交互に歌をうたう。戦時中替え歌特集なんて、おもしろかった。田川さんの歌はうまくはないが、長いあいだその歌を愛し、くちずさんできたという感じがする。いまどきのカラオケボックス的な歌いかたとは対照的だ。最後に、菅原克己の詩を何篇か朗読し、そのあと「ブラザー軒」をうたう。初めてなので危なっかしくはあったが、心にしみいる歌であった。途中ふるまわれた、田川さん作の「アホスープ」はアボガドと鶏肉の取り合わせが抜群にウマかった。


打ち上げには参加せず、店を出る。駅に向かう途中で、アベちゃんに「南陀楼さん、ほんとに寝るんですね」と云われる。気持ちいいと眠ってしまうので、今日も歌の途中に20分ぐらい眠ってしまったのだ。駅前で別れ、その辺をぶらついてから電車に乗ってウチに帰る。


こないだ神奈川近代文学館佐藤さとる展を見たところだが、コロボックルシリーズ挿絵画家村上勉の展覧会が、根津の〈COCOLOYA〉(文京区根津2−5−9)で8月25日9月26日まで開催。〈青空洋品店〉の店内の小さなギャラリースペースだ。あそこで何点ぐらい展示するのか、ご本人は現れるのか…店。興味津々で開催を待つ(月、火休み)。

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2007-08-17 神保町も暑かった

朝8時起き。早めに西日暮里に行き、原稿を一本書く。昼過ぎにはなんとか出来上がる。資料を読んだりし、3時に出かけて、神保町へ。久しぶりだ。〈東京堂書店〉のウィンドウを覗くと、『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』が売り上げ10位に入っていた。慶祝。〈書肆アクセス〉で、若狭邦男『探偵作家追跡』(日本古書通信社)を買う。池谷伊佐夫さんの装幀。〈高岡書店〉で、石黒正数それでも町は廻っている』第1巻(少年画報社)と島本和彦新吼えろペン』第8巻(小学館)を買う。コミケのカタログは見つからず。会期中は会場以外では販売しないのか。


ヒナタ屋〉でリコシェコンビと畠中さんと、打ち合わせ。終わって一人残って、コロナを飲む。店内にいても汗が噴き出す。帰って、「書評のメルマガ」の編集など。


旬公がトークをやります。お相手は高野秀行さんです。すでに予約入りつつあるようなので、お早めにお申し込みください。


内澤旬子×高野秀行トーク「肉から覗いた世界」


旅をしていて必ず訪れるのは市場トイレ、屠畜場……。持ち前の旺盛な好奇心で世界を歩くイラストルポライター内澤旬子さんと、「誰も行かないところへ行き、 誰もやらないことをやり、誰も知らないものを探す。そして、それをおもしろおかしく書く」がモットーの辺境冒険作家高野秀行さん。各国の辺境の地で、ワニ、カワウソ、サル、ニシキヘビなど、さまざまな「マイナー・ ミート」を食べてきた高野さんと、世界の屠畜現場を見てきた内澤さんが語り合う、「肉から覗いた世界」。


JUNKU 連続トークセッション

2007年9月15日(土) 19:00〜

会 場 ジュンク堂書店 池袋本店4階喫茶にて。

入場料1,000円(ドリンクつき)

定 員 40名

受 付 1階 案内カウンターにて。電話予約承ります。

ジュンク堂書店 池袋本店

TEL.03-5956-6111 FAX.03-5956-6100

http://www.junkudo.co.jp/


帰りに〈古書ほうろう〉に寄ったら、新入荷棚に、亀倉雄策の『デザイン随想 離陸着陸』(美術出版社、1972)という本が出ていた。函入り・ビニカバ装で、随所に和田誠イラストが使われている。短いエッセイを集めているが、「河野鷹思の顔」「名取さんの死」「市川崑」「早川良雄」「ソウル・バス」「日本工房」「日宣美始末記」など、興味深いタイトルが並ぶ。3000円だけど、これは買っておくべきだろう。なお、昨日ほうろうに来たときには、やはり新入荷で、大出才無『デザイン馬鹿』(鳳山社)1000円、を見つけた。デザイン界の状況をパロった本のようで、全体に河原淳っぽいテイストが漂っている。第一章は河原淳、第二章は今和次郎編集部が話を聞いてまとめた、ともあるから、河原淳が関わっていたことは間違いない。この二冊は同じヒトが処分したようで、ほかにもほうろうではいま、デザイン史の本が充実している。


縁もゆかりもなかったのに、いきなり札幌で部屋に泊めていただいたフリー記者小笠原淳さんが緊急入院! 慌ててブログ小笠原劇場」(http://ch10387.kitaguni.tv/)を見ると、写真と文章に笑ってしまった。ふざけてる余裕があるのはいいけど、なにしろ狭心症ですからね、気をつけてください。

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2007-08-16 カナブンで古書店の資料に出会う

昨日は暑さのため、一日、ほとんどナニもできず。


今日は朝8時起き。いったん西日暮里に行き、旬公と出かける。東海道線横浜みなとみらい線元町・中華街駅。港が見える丘公園への急勾配を汗流して登る。〈神奈川県近代文学館〉へ。神奈川新聞仕事で旬公が調査するのにくっついてきて、「尾崎一雄文庫」の資料を見る。事前に資料名を把握してなかったので、出てくるのに時間がかかる。その間に、読みかけ林哲夫古本屋を怒らせる方法』(白水社)を読み終わる。いまいる「カナブン」のこともよく出てくるので、おもしろい。いろいろ興味深いが、ひとつだけ。


正義と微笑」で、太宰治正義と微笑』が大阪の弘文社から昭和22年2月に、東京の永晃社から同年11月に出た、とある。永晃社といえば、先日下鴨で入手した、高見順『神聖受胎』(昭和23年3月)の版元ではないか。林さんの文章には、『正義と微笑』は「青春文庫3」として出たとあるが、ぼくの持っている久米正雄『嘆きの市』(昭和23年11月)には「青春叢書」とある(国会図書館データベースでは、同年刊の深田久弥『知と愛』も「青春叢書」だ)。ちなみに、林文で永晃社の住所が「中央区入船町二ノ三」とあるが、架蔵の二冊では、この住所は印刷所の永井印刷工業株式会社のもの。では、永晃社はといえば、『神聖受胎』では「世田谷区下代田町九二番地」、『嘆きの市』では「世田谷区羽根木町一八三七番地」とある。永晃社の社長は永井直保とあるので、永井印刷は同族会社なのかもしれない。まあ、ぼくの興味は『正義と微笑』の装幀者が、花森安治かどうか、という点のみ。カナブンにはこの版はないので、どこかで確認したい。


やっと資料が出てくる。尾崎一雄宛の書簡や、尾崎所蔵の雑誌など。そのなかで、ある古本屋に関する資料がスゴかった。この資料は、冊子版の目録には載っているが、OPACにはまだ反映されていないもの。わざわざ来てよかったと思えるものだった。『古書月報』連載(1回休んでしまった)の次号は、この古書店で行こうと決める。旬公が終わるのを待ち、展示室で「佐藤さとる コロボックル物語展」を見る。デビュー前の草稿を綴じた本に感動する。『誰も知らない小さな国』の私家版(1959年)の表紙イラストは、永島慎二の絵に似ているけど別人だろうなあ。この展覧会9月30日までやっているので、コロボックル物語のファンは行くべし。


横浜市の街巡りバス(100円)で下まで降りる。中華街台湾料理の〈秀味園〉で、つまみ(豚耳と豆腐の煮物)と魚団子スープ、魯肉飯。ココで食べると、いかにも「食った!」という気になる。繊細さとは無縁な豪快な味。中華街駅から東横線直通に乗り、終点の渋谷まで寝る。〈ブックファースト〉で『クイックジャパンリニューアル号を買う。森山編集長のときとはかなり変わった。いまのところは濃い要素が全部落ちてしまったように見えるが、ホントのイミでのリニューアルは次号だろうから、そこで新しい編集長なりの濃さが出せるかどうかが、ポイントだろう。〈ビックカメラ〉でコピー用紙を買い、西日暮里に帰ってくる。原稿書かねばならないが進まず、〈古書ほうろう〉に寄って千駄木に帰る。


8月16日付けの東京スポーツ、「お宝スーパースター列伝」で、南陀楼が三野輪幸節さんの「幸節豆本」を紹介しています。「出版界でカルト的な人気を誇る」(どこで?)とか、「江戸時代に実在した俳人」(戯作者っていいましたよね?)とか、微妙な間違いが多いんですが。「1冊100円」というのも安く出ればの話で、そもそも部数が多くないはずだから入手はけっこう難しいかも(こないだ〈ガケ書房〉にダブリを2冊出したら、大井さんがすぐに買ってくれた)。あと、「まめ本」という表記も謎だなあ。「生活日報」さん(http://d.hatena.ne.jp/mashco/20070816)が書いてた通り、東スポで「紙媒体未来」を訊かれるとは思わなかった。


〈ガケ書房〉の「下亀」は明日(17日)が最終日。古本ソムリエを悔しがらせるため、かつ、本が大量に戻ってくるのを防ぐため、みなさん「古本けものみち」から本を買ってくださいネ。

2007-08-14 お懐かしやの80年代

朝8時に旬公と出て、築地へ。場外の通りにある喫茶店カウンターコーヒーを飲む。今日暑いが、この通りは風が通るので、少し涼しい。隣のラーメンの〈井上〉は今日も盛況だった。正門前でOさんと娘さんと待ち合わせ。旬公の高校の友達で、アメリカで世話になったヒト。場内の寿司屋でお任せコースを食べる。そのあと場内を散歩していたら、あるビルに〈銀鱗文庫〉という看板を見つける。市場関係の資料を集めている図書室らしい。ココは移転前に取材しないと……。いつも行く喫茶店コーヒーを飲む。


Oさん父娘と大江戸線に乗り、汐留で別れる。駅に直結しているビルの中に、〈アド・ミュージアム東京〉という博物館があり、そこで「昭和広告展機廚鮓る。この展示のことは「神保町系オタオタ日記」(http://d.hatena.ne.jp/jyunku/)で知った。昭和初期の広告ポスターデザイン広告関係資料を展示している。目新しいものはあまりないが、思ったよりも量が豊富で楽しめた。なにしろ無料だし。同じ場所に〈広告図書館〉があり、誰でも利用できる。新しい本が多かったが、戦前の資料も集めてくれないかなあ。ミュージアムショップで、マッチラベル絵葉書4種と『広告批評』8月号を買う。後者の特集は「広告の中の戦争」。同誌を買うのは何年ぶりだろう。誌面から漂う独特の臭みは1980年代から変わっておらず、なんだかねえ……。


同館を出た斜め前に、〈WAVE〉があったので入ってみる。さほど期待してなかったが、セレクトとPOPの書き方に、かつての渋谷六本木の同店を思い出す。試聴機に入っているCDを聴いてみるとどれもイイ。矢野顕子レイ・ハラカミの[yanokami]、ペンギン・カフェ・オーケストラトリビュート、Eric Mongrain[Fates]を買う。最後のはゴンチチNHK番組で、ギターをヨコに寝かせて弾きまくるミュージシャンとして紹介されていた。〈WAVE〉は池袋にもあるが、ぼくの感じではほかの外資系大型店とナンの違いもない。まだココに、〈WAVE〉本来の匂いを残した店があったのか、と驚いた。ポイントカードじゃなくて、スタンプカードなのもイイね。アド・ミュージアムといいWAVEといい、この汐留のあたりに、1980年代的な雰囲気のスポットがあるのは、この辺が開発中のエリアだからだろうか?(あとで調べたら、23区内の〈WAVE〉は池袋汐留、そして大泉のみ。あとは田無とか埼玉千葉にあるのだった。昨年、量販電気店の〈ノジマ〉グループの傘下に入っていたコトもはじめて知った)


千駄木に帰り、買ってきたCDを聴きつつ仕事試聴機で聴いたときと、音の悪いDVDプレーヤーで聴いたときの落差を感じる。これも〈WAVE〉で買ったCDによくあった現象。[yanokami]はヘッドフォンで聴きなおしたほうがイイだろう。ペンギン・カフェ・オーケストラトリビュートは、かなりいい。参加ミュージシャンは、蓮実重臣、嶺川貴子高橋幸宏坂本龍一高田漣、スティーヴ・ジャンセンほか。ジ・アザー・フォーというホーン入りバンドの「Air A Danser」が気に入った。



〈ガケ書房〉の「下亀納涼古本まつり」速報。「古本けものみち」は、今日までに82点、4万円ちょっと売れたそうです。山本さんの〈善行堂〉の本拠地でこの成績は、自分をホメてやりたいですよ。2年ぐらい、いろんな場所に出していたスタールの『山陽行脚』(金尾文淵堂、大正6)も今日売れたそうです。好きな本なので誰かの手に収まってくれて、ホッとしました。イラストサイン入りの「しのばずくんトートバッグ」は、残り6枚とのこと。京都ではほかに置いてないので、この機会にお買い求めください。17日(金)までですよ〜。

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2007-08-13 開いててよかった、往来堂書店

朝8時起き。旬公と千駄木の〈ドトール〉の2階で、朝飯。不忍通りを見下ろして、あの店はどうとかとあれこれ無駄話。そのあと書評の本を読む。10時に〈往来堂書店〉へ。この辺はお盆にはほとんど休んでしまうが、ココは開いている。しばらく東京の新刊書店に行ってなかったので、開いていてウレシイ。井上晴樹『日本ロボット戦争記 1939〜1945』(NTT出版)、田沢竜次B級グルメこの町が美味い!』(ちくま文庫)、竹内洋『立志・苦学・出世 受験生社会史』(講談社現代新書)、石黒正数それでも町は廻っている』第3巻(少年画報社)、そして『コミックビーム』『本の雑誌』を買う。井上晴樹の新刊は、名著『日本ロボット創世記』(NTT出版)の続編らしい。装幀もイイんだよねえ。


西日暮里仕事場に行くと、郵便がいろいろ届いており、実家京都からの宅急便も受け取る。それらの整理で午前中が終わってしまう。アマゾンからは、佐々木貴範『釜石橋上市場 追憶光景』(無明舎出版)、マーガレットズロース[雛菊とみつばち]。堀内恭さんからは、「入谷コピー文庫」の新刊、桂浜吉『そ・し・て……未亡人読本 黒百合篇』。はらたいら尾崎豊芹沢博文逸見政孝山崎唯、左ト全の未亡人本を紹介。4冊目にて完結。ほかに、『spin』第2号、『一寸』第31号。白水社より、林哲夫古本屋を怒らせる方法』(本体2000円)。索引に「南陀楼綾繁」が8箇所も出ていてビックリ


うらたじゅんさんからは、展覧会のお知らせハガキが。


うらたじゅん展 夏のてっぺん


9月1日(土)〜9月13日(木)

ビリケンギャラリー

http://www.billiken-shokai.co.jp/index.html

毎週月曜日定休

営業時間 12:00〜19:00

住所/〒107-0062 東京都港区南青山5-17-6-101 ビリケン商会

03-3400-2214


竹内洋大学という病 東大紛擾と教授群像』(中公文庫)がめちゃめちゃ面白く、興奮しながら読了大学版「仁義なき戦い」そのものである。巻頭の「主要登場人物」の写真と履歴も「仁義なき」シリーズの人物相関図っぽい。本書を読んで、大森義太郎に興味を持つが、戦前に亡くなったこともあって、著書は少ないのだな。


夜はカレーをつくる。DVDで、ジョナサン・デミ監督シャレード》(2002・米)を観る。オードリー・ヘプバーン主演作のリメイクだが、元版の骨格だけ活かして、多民族都市パリの猥雑な雰囲気を描き出している。音楽レゲエヒップポップ、シャンソンと多彩で、曲の入るタイミングが絶妙! さすがはトーキング・ヘッズ映画ストップ・メイキング・センス》の監督だぜ。


和光大学雑誌研究」の受講者へ。19日(日)にコミケに一緒に行きたいというヒトは、このブログ見てたら、上記のメルアドまでメールください。待ち合わせ場所などを連絡します。南陀楼の知り合いで、「いちどはコミケに行ってみたいけど、一人じゃあ……」というヒトの参加も歓迎します。お昼頃に到着して、3時ごろまで見て、そのあと浅草まで船に乗る予定です。

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2007-08-12 地獄の新幹線

11日の日記は、もうちょっとあとで。十番勝負の模様をちゃんと報告しないと、山本さんに怒られるのでね。


扉野さんの部屋で8時に目覚める。魚雷さんと三人でウダウダ話し、10時に下鴨神社へ。今日暑い。本部で荷物を預けて1時間ほど見て回る。数冊買い、昨日買った本といっしょに宅急便で送る。休憩所でぶっかけうどん(350円)を食べる。大井さんに電話して、〈三月書房〉の前で待ち合わせることに。


出町柳からバスに乗り、京都市役所で降りる。〈三月書房〉の前まで来たが、開店の12時までまだ間がある。通りをぶらつき、押し寿司を売っている店に入る。持ち帰りのあなご寿司を1本頼み、できあがるのを待っていると、冷たい番茶を出してくれた。店に戻ると大井さんが来た。12時すぎてもまだ店は開かず、そろそろ喫茶店でも退避するかと思った頃に、宍戸さんシャッターを開けてくれた。本を見ていると、昨日「すむーすの会」に出ていたコウノさんと北條さんが店に入ってくる。


4人で一緒に昼飯に行くことになり、角にあるレストランに入る。ナカに入ると外国人カップルが窓際に座っていたり、こぎれいなカンジの客が多く、わたしたち、モロに場違いでした。ランチを頼むと、牛肉の焼いたのにフライドポテトが山盛りになって出てくる。バターが上にかかっていて、くどいくどい。大井さんはついこないだチェコに行ってきたそうで、「チェコのご飯って3日でイヤになるよね」と話していたのだが、その再現みたいだった。なんとか食い、レジで大井さんが「会計は別々で」と云ったときに、店の男が苦笑したのを見逃さなかったぞ、オレは。三月書房の隣の台湾料理屋(いちど宍戸さんに連れて行ってもらったが、かなりウマイ)が日曜で休みじゃなけりゃ、こんな店に来るコトはなかったよ。


二人と別れて、大井さんと南に歩く。扉野さんに教えてもらった、〈ふや町映画タウン〉というレンタルビデオ屋を覗く。マンションの一室で、監督別・作品別のリストを見て奥から出してもらうというシステムリストパラパラ見ただが、相当ヘンなのも揃えていた。ほとんどがDVDではなくビデオテープだ。大井さんと、高円寺の〈オービス〉みたいな店だねえと話す。西荻に住んでた頃は、ココでマニアックビデオを借りていた。


昨日も行った〈黒猫堂〉に寄り、そのあと〈アスタルテ書房〉へ。『ニューミュージックマガジン』創刊号(1969年4月)を2800円で買う。田川律さんが創刊スタッフとして参加し、コラムも書いている。先日のトークを『ぐるり』に載せるときには、図版として提供しますからね、五十嵐くん。レコードレビュー執筆者の一人、朝妻一郎氏は音楽プロデューサーで、旬公の叔父さん。といっても、いまだにお会いしたことはナイのだが……。大井さんと別れ、三条河原町へ。8時の新幹線切符を買っているが、疲れてきたので早めに帰ることに。バス地下鉄に乗ろうとしたが、場所がわからず、暑いのでタクシーに乗ってしまった。京都に来ると、タクシーの利用率が高くなる。


京都駅は大混雑。空いてるだろうとタカをくくっていたのぞみ号は2時台が満席で、1時間後がとれた。待合室も満員。席を見つけ、座っていると眠くなった。3時半にのぞみに乗ると、3席の窓際二つに女性二人と子ども二人が収まっていて、目が点になる。一人は腕に抱き、もう一人は座席の間にベビーカーを突っ込ませて、そこに座らせているのだ。腕に抱かれた幼児はなぜかぼくをつかもうとするし、ベビーカー女の子は落ち着きなくこちらを蹴るし、順番に泣き出すしでスゴイことに。検札に来た車掌は直接文句は云わなかったが、空いた席に移るようにすすめたので、名古屋からは一息つけた。しかし、どっちみち車内は子どもの嬌声や泣き声で充満しているのであった。東京駅に着く直前には停止信号が出たとかで、5分ぐらい立ち往生したし、この時期の新幹線地獄ですな。


汗みどろになり、仕事場には寄らず、千駄木に戻ってシャワーを浴びる。夜は録画していた《やりすぎコージー》《噂の東京マガジン》《タモリ倶楽部》や、テレビ韓国映画タイフーン》を観るなど、だらだらして過ごす。《タイフーン》のつまらなさは凄まじかった。晩飯に、京都から持って帰ったあなご寿司を食べる。うまいけど、感動するほどではない。あなご寿司に関しては、谷中〈乃池〉の味を知ってしまってるからなあ。明日からは、たまっている仕事を片付けねば。

2007-08-11 京都の夏は古本の海に漂う

kawasusu2007-08-11

朝4時半起き。部屋の片づけをし、おにぎりを食べて、父親に出雲市駅まで送ってもらう。やくも号の車内では熟睡。岡山のぞみ号に乗り換え、10時前に京都駅へ。外に出るなり、日差しが照りつける。並んでバスを待つ間に、汗が噴き出す。厳しい一日になりそうだ。


出町柳で降り、歩いて下鴨神社へ。古本市の幟が立ち、境内へと急ぐヒトの姿が多くなる。到着すると、「下鴨納涼古本まつり」はすでに佳境であった。とりあえず、〈竹岡書店〉の均一コーナーから取り付き、数軒覗くが、背にリュック、手には袋なので、身動きが取れない。困ったと思ってたところに、扉野さんから電話。「魚雷さんがいちど(扉野宅に)戻るそうです」と。「百円均一コーナー」で待ち合わせて、歩いて5分ほどの扉野さんのマンションへ。荷物を置き、汗をかいたシャツを替えて、再度出かける。


会場に戻り、〈キトラ文庫〉で目録注文していた、板祐生の『冨士の屋草紙』2冊と雑誌雑談』5冊を受け取る。合計1万7000円。ぜんぶ当たるとは思ってなかったので、手持ちのカネが乏しくなる。〈シルヴァン書房〉の棚で、高見順『神聖受胎』(永晃社、1948)の背が目に入る。模様みたいなカットに見覚えあり。さっと引き抜いて、表紙を見ると、イラストの下に「H」のサイン。間違いない、花森安治の装幀だ。探していた一冊。600円は安い(いま「日本古本屋」を見たら、中野書店が89,250円で出していた)。ちなみに、花森は同じ永晃社刊の久米正雄『嘆きの市』の装幀もやっている。並べてみると、背のデザインが共通している。


そのうち、向こうから歩いてくる男だらけの一団が。京都古本仲間たちだ。前も行ったことのある〈グリル生研〉に行くが、満員。いったん解散するが、予約を入れてまた一回りしてから、1時に戻る。同席したのは、林哲夫さん、聖智文庫さん、BOOK ONN・中嶋さん、西秋さん、エエジャナイカ・北村くん、Kさん、Yさん、Mさん。Yさんは、作家稲生平太郎さんなのだった。奈良古本屋のハナシをした。ちょっと変わったハヤシライスを食べ、ビールを飲む。奥のテーブルには、〈アトリエ箱庭〉の幸田さんら「古本女子」のご一行様が。またまた会場に戻り、1時間ほど見るが、体力の限界を感じ、縁台に座って20分ほど休んだ。


中嶋さんと待ち合わせ、タクシーに乗って〈ガケ書房〉へ。こちらでは「下亀納涼古本まつり」が開催中。店内に入ると、聞き覚えのある声が。ふちがみとふなとゲリラライブ最中だった。船戸さんは今日チェロを弾いていて、やりにくそうだった。終わると古本の棚に取り付く客多し。ぼくの本は、奥のほうに置かれていた。ふちがみとふなとさんの棚から、ジャック・シフマン『黒人ばかりのアポロ劇場』(スイングジャーナル)500円を買う。内藤忠行写真と装幀がカッコいい。店内には、東京でよく会うヒトが多く、「物好きだなあ」と自分を棚に上げて思う。大井由紀子さんもその一人。中嶋さんと一緒に、ガケの北にできた〈全適堂〉という古本屋を覗き、そのあと〈太陽カフェ〉でお茶を飲む。


レンタル自転車に乗る大井さんと別れ、中嶋さんとタクシー三条河原町へ。〈アスタルテ書房〉の近くにブックカフェができたというので、近くを歩いてみるが見つからない。アスタルテで聞こうかと向かうが、ちょっと迷ってしまった。たどり着くと、ソファに座って店主と話しているヒトの後姿に見覚えが。林さんでした。「すぐソコだよ」と教えてもらい、ビルの狭い階段を登った3階にある〈bookshop黒猫堂〉(http://www011.upp.so-net.ne.jp/kuronekodo/)へ。6畳ほど(?)の小さな店。カウンターに入っている女性店主が腕にギプスをしている。階段から落ちて腕を折ったそうで、カフェはしばらくお休みだそうだ。本の量は少ないが、セレクトによってはオモシロイ店になりそうだ。「BAL」の上の〈ジュンク堂書店〉で、大井さんと待ち合わせ、木屋町通りの〈ディラン?〉へ。岡崎武志さんの弟さんの店。2005年春の「すむーす友の会」もココが会場だった。


同人は奥に座って、参加者の到着を待つ。半分は知った顔である。ちょっと遅れてスタート自己紹介で一冊本を紹介するのだが、さっき下鴨でスゴイ本を掘り出したという報告が続々。先日「ウィークエンド・ワセダ」にも来てくれた、ブログ「空想書店 書肆紅屋」(http://d.hatena.ne.jp/beniya/)のbeniyaさんは、ぼくが編集した『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』との奇縁を語られる。カバー・表紙に写真提供してもらった阿佐ヶ谷和菓子屋〈とらや椿山〉の坂井さんは、beniyaさんの叔父さんなのだった。その坂井さんが先代の記録をまとめた『追慕 坂井寅三郎』(とらや椿山、1974)を頂戴してしまう。このときには話されなかったが、beniyaさん、下鴨小林信彦『エルヴィスが死んだ』(晶文社)の美本を3000円で掘り出したという。自分の目の節穴ぶりを呪う。しかも、あとでそのハナシをしていたら、山本さんが「それ、ブックオフで500円で買ったなあ」とか云うのでイヤになる。こういうヒトたちと張り合うだけムダである。


アトリエ箱庭〉の幸田さんから待望の『dioramarquis』第2号をいただく。創刊号より雑誌っぽくなっていてイイ。〈cafe de poche〉の伊東さんからは前回のイベントのフリペを。あと〈とらんぷ堂〉(http://www.oct.zaq.ne.jp/afaai707/tr.html)の宮下さんとか、『gris-gris』の野崎さんとか、古本女子とお話しする。


宴もたけなわとなり、恒例の岡崎武志×山本善行の「古本十番勝負」。始まる前から、ルールはどうするかなど、山本さんのテンションが上がりっぱなし。各自が1冊ずつ本を見せ、ギャラリーにどちらが欲しいかを挙手してもらうという判定法。以下がその結果です。


★第一回戦

先行=岡崎『太陽』植草甚一特集。200円。後攻=山本ディラン・トマス『皮商売の冒険』(晶文社)200円。山本ディラン・トマスの小説というのは珍しい」。岡崎「ま、それだけやな」。結果は岡崎=16人、山本=9人で、岡崎勝利。


★第二回線

先行=山本。中桐文子『美酒すこし』』(筑摩書房)3冊500円。詩人・中桐雅夫の思い出。後攻=『たくさんのふしぎ』の「かくれんぼ」。写真植田正治。100円。結果は山本=8人、岡崎=15人で、岡崎勝利。


★第三回戦

先行=岡崎。『男子専科』100円。草刈正雄が表紙のを「一発ネタ」といって見せる。後攻=山本開高健『ずばり東京』の単行本初版。200円。辻まことの装幀。結果は岡崎=3人、山本=19人で、山本勝利。岡崎がちょっと敵に塩を送った風情もあり。


★第四回戦

先行=山本。『濱田隼雄作品集』100円。そりゃ、誰なの? という名前だが、「富ノ沢麟太郎伝が入ってるよ」の一言に、古本者のどよめきが。後攻=岡崎。『漫画読本』の和田誠表紙の号。3冊500円。「写真にちょっとイラストが入ってるンや」。結果は山本=8人、岡崎=12人で、岡崎勝利。この二冊がけっこうイイ勝負だったところが、いかにも「すむーすの会」である。ちなみに、山本は『濱田隼雄作品集』は2冊目ということで、数人でジャンケンし、「ブッダハンド」こと扉野良人さんの手に落ちる。ぼくも欲しかったのだが……。


★第五回戦

先行=岡崎。『山之口獏全集』第1巻(全詩集)3冊500円。後攻=山本。『ハアディー小曲集』200円。結果は岡崎=7人、山本=14人で、山本勝利。


★第六回戦

先行=山本前川竹之助『大丸と私』200円。私家本。大丸京都店に勤めていた人の回想らしい。後攻=岡崎あかね書房の「少年少女世界推理文学全集」のチェスタトン『ふしぎな足音』。前川康男訳。岡崎「この装幀がいいんや。この背をよく覚えといて」と教師口調に。結果は岡崎=13人、山本=9人で、岡崎勝利。ここまでで岡崎4勝、山本2勝。


★第七回戦

先行=岡崎イヴリン・ウォー吉田健一訳『ブライヅヘッドふたたび』(筑摩書房)200円。ちくま文庫にも入っているが、単行本は宇野亜喜良の装幀というのがミソ。後攻=山本田山花袋『花袋随筆』(博文館昭和3)200円。函入りの小さな本。岡崎圧勝かと思われたが、結果は岡崎=10人、山本=11人で、山本辛勝。


★第八回戦

先行=山本。宇崎純一イラスト大阪の波屋書房の刊行本。800円。「タイトルは?」と聞くと、山本「知らん」と。横文字のタイトルトランプ占いの本だとか。後攻=岡崎。『主婦の友』別冊付録『奥様百科宝典』200円。岡崎「この手の本は多いけれど、函入りは珍しい」。結果は山本=14人、岡崎=6人で、山本勝利。4勝ずつのイーブンに。


★第九回戦

先行=岡崎開高健『完本 白いページ』100円。後攻=山本藤沢桓夫『朝の歌』200円。結果は岡崎=2人、山本=17人で、山本勝利。


★第十回戦

先行=山本。『小林多喜二日記』300円。ほるぷの復刻。後攻=岡崎映画『てなもんや東海道』のポスター。500円。〈ガケ書房〉で買ったとのこと。結果は山本=8人、岡崎=13人で、岡崎勝利。


これで5対5の引き分けになる。けっこう時間がかかったので、延長戦には入らずに終了。山本さんは「どちらかといえばオレのほうが優勢やったな」と一人で勝利宣言していた。あー、結果入力するだけで1時間かかってしまった。


1次会終わったが、残っている人多く、扉野さんの実家の徳正寺に上がらせてもらい、飲んだり喋ったりする。正面にいる男がどこかで見たよなあ、と思っていたら、こないだ「ウィーワセ」で会ったミニコミHB』のHくんだった。最後にソーメンをいただき、解散。扉野、魚雷タクシーに乗り、荷物をいちど置いてから〈まほろば〉へ。30分ほど飲むが、突然眠気が押し寄せる。扉野宅に戻り、ヨコになったらすぐ眠ってしまった。

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2007-08-10 「煤けた場所」にいたはずの自分

朝7時起き。「書評のメルマガ」を編集して発行。弟一家と一緒に、大社町の〈島根ワイナリー〉へ。お土産の出雲そばなどを買う。ウチに帰り、『楽園』を読了。『模倣犯』とは登場人物がダブるだけで別のハナシ。むしろテーマ的には『火車』のほうが近いか。ただ、『模倣犯』を読んでないと、判りにくい描写がある。バブル最盛期に生きたある人物の心情に、「テレビ雑誌で見ると、世の中はこんなに明るくて豊かににぎやかなのに、自分のいるこの場所は煤けている。こんなの不公平だ。不当だ、何が何でもここから抜け出して、あたしもいい思いをするんだ」とあるが、ぼくは鈍かったのかなんなのか、自分が「煤けた場所」にいることに気づかなかったのか、不公平だという気持ちを抱いたことはなかった。有形無形にバブル恩恵に預かっていたからなのか。


旬公は今日ネットカフェへ。ぼくは昨日送った原稿の直しなど。ダイヤルアップで遅い上、つないでいると突然回線が切断されてしまうコトがたびたびある。効率の悪いことこの上ない。ネットサーフィン無駄に時間を使わなくて済むのは健全だが。今年の年末には実家ADSLを導入することを決める。7時、深夜バスに乗る旬公を駅まで送る。そのあと、みんなで夕飯食べて、明日の準備。持ちかえりの仕事は、3分の2残して、そのまま東京行きの宅急便に押し込められた。東京に戻ってからがキツイなあ。


明日が5時半の特急に乗って京都へ向かう。下鴨&下亀のダブル古本市だ。夜はすむーす友の会京都、あっついんだらうなあ。

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2007-08-09 車を持たざる者は田舎で暮らすべからず

昨夜は暑くてクーラーのある部屋で寝た。どこから入って来るのか、たっぷり蚊に刺される。7時に起きて、本を読む。午前中に原稿を書くはずが、進まず。藤子不二雄が『まんが道』で描いた、帰省中にすべての仕事を落としてそのあと干されるというエピソードを思い出す。


これじゃいかんと、旬公と市内のネットカフェへ。出雲市には2軒しかなく、この暑さのナカを自転車で行くのはヤバイので、母親に車で送ってもらう。パソコンのあるブースに入るが、空調が悪いのか蒸し風呂のような暑さ。2時間ほどでようやく原稿を一本書く。5時ごろ、また車で迎えに来てもらう。田舎では車を運転しないヤツは、誰かに頼って生きるしかない。


6時半に、こんどは弟の車に乗せてもらい、〈今井書店〉出雲店へ。「情熱大陸ご出演記念」として旬公のコーナーができている。トートバッグも置いてもらっているが、まだ残っている模様。本日イラスト入りを3枚追加したので、お近くの方、よろしければぜひ。店長のHさんと会い、〈炉端かば〉という店へ。魚料理中心の居酒屋で、安来の辺が本拠とのコト。東京にも進出しているようだ。刺身を食べつつ、書店についていろいろハナシを聞く。10時にお開きになり、ウチまで車で送っていただく。田舎では(以下同)。


弟一家と両親が、DVDで《大脱走》を観てたので、最後の30分付き合う。下巻に突入した宮部みゆき『楽園』を読みつつ、寝る。今夜も暑い。

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2007-08-08 松江で見つけた新しい店

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昨夜は書庫にあった、加藤一雄『無名の南画家』(三彩社)を読む。『sumus』で山本善行さんが絶賛している。南画家としてまったく無名で、菓子折の包装紙の絵を描いて口に糊している靄山先生。「あのドンキホーテ絵描きとしては学者すぎるし、学者としては夢を見すぎる。しかも、この両者を統一するだけの大才能は恵まれていないのだ」と評される「無能の人」ぶりに、共感を禁じえなかった。


7時起き。〈ガケ書房〉に送る荷物をつくる。目の前にぶらさがっている締め切りはいくつもあるが、たまには夏休み気分を味わいたくて、旬公と出かける。一畑電鉄に乗って松江温泉駅(「松江しんじ温泉駅」と改名してた)へ。堀川遊覧船でお堀の周りをぐるっと回り、〈橘屋〉で鳥そば。だしが絶妙にウマイ。南田町の〈artos book store〉へ。住宅街の一角で、雑貨ロハス・クーネル系の本や写真集絵本を置いているセレクト・ブックショップ。いい店だと思うが、コレでやっていけるのかと心配になる。店主に教えてもらい、10分ほど先にあるネットカフェへ。途中、古くからやっている牛乳屋の建物に感動を覚える。


1時間ほどネットカフェにいて、バス松江駅へ。歩いて殿町のほうへ戻る。暑いので旬公が不機嫌に。〈T〉という古本屋を覗くが、ネット販売にあわせているため、ぜんぶがパッキングされていて値段もバカ高い。そうしないとやっていけないのは判るけど、コレで店売りと云えるのか。〈ダルマ堂書店〉が懐かしい。末次本町の〈NU RECORDS〉へ。テクノブレイクビーツCDアナログがたくさん。バーもあり、DJもできるようだ。地元に住んでいたら通ってるだろうな。川沿いの〈珈琲館〉でケーキセット。バスに乗って松江温泉駅に戻り、一畑電鉄で帰ってくる。


ウチに帰ると弟一家が到着していた。晩は、ぼくが坂出〈がもう〉からコッチに取り寄せたうどんをぶっかけにして、一家で食べる。

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2007-08-07 出雲もやっぱり暑かった

昨夜7時に東京駅八重洲口から夜行バスに乗った。いつもは渋谷から乗ることが多かったのだが、霞ヶ関から六本木を経て渋谷にいたるルートを夜バスから眺めるのはなかなか楽しかった。渋谷からは満席となり、われわれの隣に母親子ども三人が座る。小さい女の子がハシャぐのをほほえましく眺めていたが、1時間経っても一向に落ち着きなく騒ぐので、うとうとしていたのを起こされる。ちょっと注意したら静かになり、母子ともにすやすや眠り始める。おかげで、こっちは眠るタイミングを逃してしまう。利かない空調に悩みながら、本を読み、12時前にやっと眠る。終点の出雲市駅に着いたのは7時半。


タクシー実家に帰ると、家のヨコの道路が完成していた。走る車も少なく、どう見ても不要な道路だと思うんだけどなあ。2階は涼しい風が通り、窓を全開にすると過ごしやすい。しかし、10時ごろになると風が止まり、日が照りつけてくる。やっぱりこっちも暑いのだ。父親が孫と乗るために自転車を購入していたので、前回の帰省でぼくが買ったのとあわせて2台になった。そこで旬公と出かけて、電器屋などを回る。途中、いつも使っている扇子(モクローのイラスト入り)が見つからなくなり、どこかで落としたのだと気づく。昨日手帳が戻ってきたばかりなのに運が悪いなあと思いつつ、来た道を逆にたどったら、駅前の道に落ちていた。見つかったのは嬉しいけれど、よっぽど通行量が少ないんだなあ。


えきねっと」でネット予約していた京都行きのチケットを受け取ろうと駅に行ったら、「予約が確認できません」との返事。帰ってネットで確認したが、ちゃんと予約が入っている。しかし、サービスセンター電話して、JR東日本管内でしか受け取りできないコトをはじめて知る。これは完全にこちらのミスキャンセルしてもらい、改めて駅までチケットを買いに行く。自転車で往復して大汗かいた。


書庫の本を整理して、〈ガケ書房〉に送る本を発掘する。売れそうな本やCDがもっとたくさんあったような気がするが、すでにもう、何度かの売却でココにはないのだった。満腹だと思っていたら、それが錯覚だったような、さびしい気持ちを覚える。残っていた本のうち、日夏耿之介『瞳人閑語』(高陽社、大正14)を読む。序に「読みぱなしの書きぱなしを綴じてをく」とあるとおり、バラエティに富んだ随筆集。「獄中文学考」「焚書史話」「散歩の説」「映画の持つ芸術的境地に就いて」など、寝転んで読むのに最適。「大森あたり」には馬込文士村が成立する以前の大森山王の様子が描かれている。「地獄風呂」という短文集には、神保町古本屋街の批判が入っている。おもしろいので、全文引こう(踊り字などは普通の表記に換えた)。


読書子に贅沢は允されぬ。たまに古本街を見て廻る位しきや楽みはないが、その古本屋が特に神田神保町辺の店と来たら下種商人の根性を無遠慮に発揮して不愉快此上もない。これは対手とする書生のたちが誠によくないから自然さうなつたのでもあらうがこれこれにまかりませんかと云へば、黙つてそつ方を向く位はよい方で、ともすれば、あべこべにがみがみ噛み付くやうに怒鳴りつけられて仕舞ふ。いつか、ある本の値を訊いてこれには小別けにした目次はあつた筈だがと云へば、そんなものがあつてたまるものかい、人をバカにしたと顔色をかへて叱られてしまつた。これは松村の付近の色白い丸顔の三十位な主人の家であると覚えてゐる。少しヒポコンデリヤにでもかかつてゐたのであらうが、怒鳴つても暮しがつくから怒鳴りがきくのであらう。田舎出の学生特に女学生などは見てゐても気の毒な扱ひをされても買ひに行かねばならないのは、古本が割に高いと云つても幾分でも新本より安くつくから忍んで怒鳴られに行くのである。古本やの比較的上品なのは大学前の通りだ。早稲田は喧しいけれど乱暴ではない。神田水道橋へゆく通りや丸善支店から国民英学舎へ行く通りは温和なしい。神保町と来たら、下種で、乱暴で卑しくして欲張りな店が十の七は占めてゐる。本好きはどうかしてこのインフエルノオを改めてやりたいとよく話してゐる。それには静かな散歩道に比較的人柄の古本屋のみの(沢山ゐるかどうか分らんが)組合で店だけの露店を開くのに、セーヌ河岸の古本屋が用ひてゐるといふホンの簡単な但し岩畳な箱に夜は鍵をしてかへるやうにしてゐる方式でもよからうが、日本の事だから箱を破つて盗まれてしまふのであらうから夜は車で持つてかへるやうにでもしたらどうかなど考へて見た。今のやうではヒステリー本屋殿の機嫌を伺つて売つていただくのである。


負けてくれないからとココまで毒づくこともないとは思うが、「怒鳴つても暮しがつくから怒鳴りがきくのであらう」というのは当たっている気がする。ぼくが上京した頃でも、神保町古本屋で店員にナニか尋ねるときにはビクビクしながらだったもの。


明日8日の〈カフェヒナタ屋〉での書肆アクセス本の作業ですが、当初の時間を18時に変更したそうです。2時間ほどで終わるということなので、参加できるヒトはお願いします。

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2007-08-06 手帳忘れて《天コケ》観られず

8時起き。昨夜遅かったから、ちょっと眠い。今夜から帰省するので、荷物の準備。冷蔵庫の残りで朝飯食べて、西日暮里へ。単行本の割付の仕事、なんとか終える。終わりごろになってようやく慣れてきた。昼はソーメン。


書評原稿、うまく書けず、しょうがないから、〈シネスイッチ銀座》で《天然コケッコー》を観て、そのまま東京駅バス乗り場に行こうと予定を立てたトコロで、手帳がナイことにハタを気づく。記憶をたどると、昨夜「ウィーワセ」の打ち上げのときに、武藤良子さんの個展パーティの日をメモしたことははっきり覚えている。あのとき、袋がいちど椅子と壁の間に落ちたと思い出す。いちおう千駄木に帰り、手帳がないことを確認し、4時過ぎに〈和民〉に電話したらやっぱりあった。ヨカッタ。


急いで地下鉄に乗って受け取りに行く。受け渡しのときに「名前を云ってください」といわれたらどうしよう。「けものみち計画 南陀楼綾繁です」というのか、と不安だったが、そういうやりとりもなくあっさり手渡される。山手線西日暮里に戻り、出かける準備をしてこれから東京駅に行って、出雲行きの夜行バスに乗る。《天コケ》は田舎から戻ってから観にいくか。


帰省中の連絡は、メール携帯電話にお願いします。ブロードバンドではないので、返事は少し遅くなります。11日は京都に行き、「すむーす友の会」に出席します。よろしくお願いします。

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2007-08-05 「ウィーワセ」から「下亀」へ

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8時起き。今日暑い。朝洗濯したタオルが、1時間後に出かけるときにはもう乾いてるもんなあ。冷夏はドコ行った。西日暮里に行き、〈ガケ書房〉での「下亀古本市」に送る荷物の準備。同時期に2ヵ所の古本市に関わるので、どっちに出すほうがイイか考えねばならず、時間がかかる。そのあと単行本の割付の続き。注番号の振り直しを、途中で間違えてしまい2度も修正液で書き直す。やっぱり、向いてないのかなあ。


古書ほうろう〉に寄ってから、バス停バスを待っていると、以前もこのあたりでなんどか見かけた気がする妙な車が。車の前や上をキューピーやこけしで飾り立てて、ステッカーを貼りまくっている。「鬼のサルマタ広報班」「鬼の種なし広報班」など「鬼の◎◎広報班」が何種類も。「選挙に行こう」というメッセージもあるがついでっぽい。乗っているのはヤンキーっぽい若い男で、右翼でも宗教でもなさそう。ナンなのだろう? 


バス早稲田へ。4時前に到着。さすがにヒトは少ない。根岸さんが来てくれた。5時すぎに終了。ナカの棚を空けてもらって、「古本けものみち」の本をそこに移す。昨年のオープニングセールと同様、しばらくのあいだ、店内で継続販売するので、よろしく。片づけしていると、浅生ハルミンさん来る。すっかり足がよくなったようだ。ぼくの売れ行きがよかったと聞いて、ハルミンさんの口がトンがる。「他人の売り上げがいいのって、ムカつくもんねえ」と同情すると、「いえいえ、それで早稲田がよくなればよろしいんですのよ」とか何とか、「官邸コメント」みたいな負け惜しみを呟いたのには笑った。


7時に〈和民〉で打ち上げ。売り上げ発表。「古本けものみち」は首位で、12万1100円。1割引いて、10万8990円を受け取る。ほかの出品者の羨望のマナコに負けて、飲み会に5000円寄付。旬公にも1万円あげるので、9万ちょいか。スリップの束がものすごく厚い。200枚はあるかも【翌日数えたら227枚だった】。ただ、高くつけた本は見事に売れず。今後、立石の目録に載せてもらうことにする。ともあれ、来てくださった方、ありがとうございました。牛先生ナベちゃん金子さん、アベちゃんバイト松崎くん、3日間お疲れ様でした。


一足先に出て、山手線田端へ。駅構内や駅前の再開発が始まっている。〈デニーズ〉で、秋の一箱古本市実行委員のナカムラ&イシイと会う。ビデオカメラを借りるついでに、相談に乗る。10月13日(土)か14日(日)のどっちかになりそう。歩いて西日暮里まで。


旅猫雑貨店〉のブログhttp://tabineko.seesaa.net/article/50429145.html)に、立石書店の前で店番しながら本を読むぼくの写真が載っている。木陰だし風が通る(ヨコに地下鉄の通風孔があるし)ので、意外と涼しい。終わって片付けのために店の中と外を行き来したときのほうが汗をかいた。缶ビール片手に本を読んでいると優雅に見えますが、遅れに遅れている書評の本なのでコレは仕事中なのであります。

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2007-08-04 田川律さんとヒナタ屋で

「『書肆アクセス』の本をつくる会ブログhttp://d.hatena.ne.jp/jinbouac/)にて、本づくりの基金の呼びかけをアップしました。アクセスという店あるいは機能の継続の可能性については、いくつかの動きがあるようですが、この基金はあくまでも、『書肆アクセスの本』の製作資金に充てるものです。具体的には、200部買い取りを目標と思っております。また、8月8日(水)午後2時から、〈ヒナタ屋〉で依頼状などの発送作業を行います。どなたでも、できる範囲で参加できるので、よろしければ。アクセス関連の最新ニュースも聞けるかも。


8時起き。ベランダに出ると、日差しの強さにクラクラする。本郷図書館に寄ってから、歩いて西日暮里へ。もろもろの雑用。『SPA!』が届く。今週号の書評欄で、「文庫一冊決め」というコラムを書いているのだ。紹介したのはランダムハウス講談社の『手紙読本』。日本ペンクラブ編で福武文庫が出していたシリーズを、ランダムが再刊しつつある。『SPA!』では今後、だいたい1月に一度、文庫本を紹介するコトになった。


バス早稲田へ。昨日買った『HB』の巻頭コラムで、早大演劇博物館の「古川ロッパとレヴュー時代 モダン都市の歌・ダンス・笑い」展が日曜日までだと知ったので、慌てて見に行く。ロッパの個人史と、レヴューの歴史の両面についてよく判る、非常に質の高い展示だった。ロッパ日記現物が見られてヨカッタ。このヒトの字は素晴らしい。今日オープンキャンパスとかで、やたらヒトが多かったので、ゆっくり見られなかったのが残念。受付で売っている図録(1200円)もスゴイ出来で、あとでセドローくんに見せたら、「牛先生なら倍付けて目録に載せますよ!」と云っていた。この展示は、同館助手の中野正昭氏の個人研究発表でもあるらしい。この中野氏には注目したい。


西門通りの立ち食いそば屋でざるそばを食べ、缶ビール買って〈立石書店〉へ。牛先生に代わって、店の前で椅子に腰掛けて店番。岡崎武志さん、『yom yom』のK&Tコンビなどやってきてくれる。岡崎さんがマッチ箱入りの古いビンを買ってくれた。昨日ほどではないが、それでも立ち寄るお客さんが多く、見ていて飽きない。暑いけど、風がよく通るので意外と過ごしやすい。ビール飲みつつ、本を読んでいたらいい気分になって、ちょっとうとうとしてしまった。


4時に出て、神保町へ。〈書肆アクセス〉に行くと、満員列車のごとき盛況。『出雲そば街道』(ワン・ライン)を買う、出雲市のそば屋も多く載っている。来週帰省だから、何軒か寄ろう。アクセスと〈東京堂書店〉に『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』が入っているのを確認。


5時前に〈カフェヒナタ屋〉へ。田川律(ただす)さん、先にいらしていた。帽子、シャツ、ズボンのどれも派手でカッコいい。72歳とは思えん。奥に座って話すことになっていたが、田川さんが「あそこはひが差すし、このあたりがいいよ」といい、窓際のソファに座って話すことに。お客さんに囲まれるような位置なので、たしかにリラックスして話せた。さすが舞台監督。15人ほどのお客さんの前で、トーク。岡崎さん、根岸さんも来てくれる。田川さんはどんな振り方をしても、おもしろいエピソードで答えてくれるのでやりやすい。ぼくのほうは、田川さんに振られても、うまく打ち返せず。アドリブ利かんなあ。でも、「38年間フリーで暮らしている」大先輩の田川さんのハナシが聞けて、ぼくとしては満足。


1時間半で終わり、畠中さん、小柳さんらもそのまま残って、打ち上げになる。ヒナヤ屋の新メニュー「タコライス」を食べる。うまい。田川さん、ヒナタ屋が気に入ったようで、「どうすればお客さん入ってくるかなあ」と心配してくれる。厨房を覗いて、「ここでぼくが料理つくろうか」と。それを食べながら、あれこれ話す会をやろうというコトになる。ナンだかおもしろいことになってきたな。10時ごろにお開きとなり、これからカラオケに行くという畠中さん(疲れてるハズなのに体力あるなあ……)らと別れてウチに帰る。


DVDで、ジェフ・フォイヤージーク監督悪魔とダニエル・ジョンストン》(2005・米)を観る。絵にも歌にも天才的なセンスを持ちながら、精神を病んで苦しむ男の半生を描くドキュメンタリー。表現と才能について悩んだことがあるヒトは、《ゴースト・ワールド》とともに、ゼッタイ見るべき映画ふちがみとふなとカバーした、「うたうひと」のオリジナルが聴けたのもよかった。

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2007-08-03 「ウィーワセ」で会いましょう

『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』、都内書店には土曜日には並ぶようです。神保町今日かな。昨日、〈書泉グランデ〉で1冊見かけました。アクセスにも入りますよ。オンライン書店bk1が24時間以内(http://www.bk1.jp/product/02907883)、アマゾンはいまのところなぜか3〜5週間以内と遅いです。


「阿佐ヶ谷会」文学アルバム

「阿佐ヶ谷会」文学アルバム


これから取材に出かけ、そのまま外で用事をこなしてから、夕方に早稲田に行こうという段取り開店前から〈立石書店〉におります。では。


といいつつ、出かける前に、伊藤理佐『女いっぴき猫ふたり』第2巻(双葉社)を読む。第1巻は、伊藤理佐のほかのマンガに比べていまいちだった(ウェブ連載のせいか、当初は4コママンガではなかった)が、この巻、めちゃめちゃオモシロイ。この巻で終わりとはもったいない。苦労して建てた家をあっさり手放すあたり、「無頼派」とはホントはこういうヒトを指すのではと思った。前から何度も書いてるけど、伊藤理佐インタビューしたい……。『yom yom』でやらしてくんないかなあ。


10時前に出て、東横線の某校で『進学レーダー』の図書館取材。いろいろオモシロくて、2時間超えてしまった。早めに終われば、渋谷で《天然コケッコー》観ようと思っていたのだが、いたしかたなし。編集のIさんと〈カフェ・ド・ラミル〉で昼飯食べつつ、ワリとマジな話を。渋谷回りで、阿佐ヶ谷へ。南口の〈対山館〉という喫茶店で、勝川克志さんの原画展を見る。勝川さんのカラー原画は、ほのぼのとしてじつにイイね。ただ、もうちょっと展示点数が多いと嬉しいんだけど……。店内には勝川さん待ちのお客さんが多い。記帳だけして店を出る。向かいの〈栗田書店〉に閉店を知らせる貼り紙が。60年も続いていたんだ。ときどき覗くと変わった本がある店だった。その近くの〈風船舎〉も店売りをやめて事務所だけになっていた。


〈書楽〉に行くと、新刊コーナーの正面に『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』が平積みになっていた。今日あたりから都内には並んでいる模様で、「ウィーワセ」でも「買いましたよ」と云ってくれるヒトが多かった。駅ビル中古レコード屋〈RARE〉で、ハイポジHOUSE]、清水靖晃案山子][STARDUST]を買う。ココはぼく好みのCDがよく見つかる。


東西線早稲田へ。蒸し暑くてたまらない。〈立石書店〉に着くと、牛先生バイトくん、金子さん、アベちゃんがいた。表の棚が空くのを待ち、本を並べていく。ジャンルとか考えずに、サイズで並べてみた。雑誌文庫ワゴンに。上の棚に、マッチ箱入りの大瓶バリ島タイコ趣味誌のこけしなどを置くと、アヤシイ感じが増した。隣は旅猫雑貨店リコシェのさわやかな感じの棚なので、ギャップがすごい。


例によって準備中に本を手にとろうとするヒトが多く、「7時から開けますから」とビニールシートをかぶせたのだが、開店直前に待っているのは荻原魚雷さん一人だった。大丈夫かよ、と不安になるが、3分後には続々お客さんがやってくる。ガードレールに寄りかかって、お客さんが本を選ぶのを見ていると楽しい。ときどき話しかけてくるヒトも。旬公に懇願してイラストを描いてもらった「しのばずくんトートバッグ」のヨコに、自虐的な売り文句を書いておいたら、「これに打たれました」と買ってくれたヒトが。しかも2枚目だという。ありがたし。30分経ったところで、牛先生が「けものみち、2万売れましたよ」と報告してくれる。


9時ごろに、アベちゃん自転車を借りて、〈古書現世〉へ。こっちの会場はまた雰囲気が違う。現世の店内、奥のほうがすっきりしたレイアウトになっていた。新雑誌HB』のHさんに紹介される。丸坊主で上下黒のスーツで暗がりに立っているから、葬儀会社のヒトかと。一冊いただくが、もう一冊買う。創刊号は高田馬場特集で、かなりディープな感じだ。立石に戻る。10時すぎるとさすがに減ってきたが、それでもときどき売れていく。11時に閉店。「古本けものみち」の初日売り上げは約7万円。帰省京都行きの交通費が捻出できた。あと2日で、大物(スクラップブックとかヨゼフ・チャペックの装幀集とか)が1点売れてくれるとイイのだが。現世の近くの中華料理屋で、みんなで食事。12時半になったので、タクシーで帰る。大回りされた上、道を間違えたので、支払いのときにちょっとゴネたら、1000円ぐらい安くなった。総会屋か。


「ウィーワセ」2日目は、11時開始です。南陀楼は2時ごろから〈立石書店〉前にいます。5時半からは、神保町カフェヒナタ屋〉で、田川律さんとのトークをやります。ぜひお越しください!

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2007-08-02 『書肆アクセスの本』のブログができました

書肆アクセスの本』(仮題)のブログができました。「『書肆アクセスの本』をつくる会」(http://d.hatena.ne.jp/jinbouac/)。ブログタイトル、あまり思い浮かばなかったので直球にしましたが、ナニかいいのがあったらご提案ください。ココでは、本の進行状況のほか、基金への寄付のお願い、作業へのご協力のお願いなどを掲載していきます。また、アクセス関連のニュースもお知らせします。ブログ担当神保町男君って、キミぃ、名前変えるイミあるんかいな。


もうひとつ、告知。

第2回京都すむーす友の会・開催決定!


出席者:林哲夫岡崎武志山本善行扉野良人荻原魚雷南陀楼綾繁

日時 8月11日(土) 夕方(開始時刻は後日決定します)

場所 Dylan-II(ディラン・セカンド)

京都市中京区木屋町蛸薬師上ル下樵木町192 樵木ビル4F

TEL 075-223-3838


参加申込(先着順、定員に達ししだい締め切ります)

sumus_co@yahoo.co.jp


下鴨&下亀の古本市の初日と、林さんの新刊のお祝いを兼ねる会のようです。岡崎さんのブログ見て、知りましたが。


それから、先日取材した〈古書モダンクラシック〉(http://mc-books.blogspot.com/)さんが企画した古本市が10月に開催されます。


「PURE BOOKS」


10月5日(金)〜10月7日(日)

代々木上原ギャラリー「hako」

金曜・土曜:12時〜20時

日曜:12時〜18時

参加店舗古書モダンクラシック、PRECIOUS BOOKS、BOOBY BOOKSTALL


詳しくは「PURE BOOKS」のHPにて。

http://www.purebooks.net/


「PURE BOOKS」のホームページデザイン、なかなかカッコいいです。


8時起き。朝飯食べてから、田川律あやしい舞台監督』(JICC出版局)を読む。外に出ると、陽が照りつける。日暮里の〈馬賊〉でつけ麺を食べる。このところ、急につけ麺好きになっている。とはいえ、「うまいつけ麺」がどういうものか、まだ判らずにいる。いましろたかしの『釣れんボーイ』につけ麺食べるシーンが出てきたが、アレはうまそうだったな。日暮里図書館の閲覧室で、紀要のチェックの仕事。まるっきり畑違い(法学)の論文なので、眠気が押し寄せる。一瞬気を失った。2時までやり、ウチに帰って続きを。5時までになんとか見終える。


酒とつまみ社(仮)から新刊『酔客万来 集団的押し掛けインタビュー』(1600円)が届く。ミニコミ的だった前著と違って、こんどはフツーの本っぽい。中島らも井崎脩五郎蝶野正洋みうらじゅん高田渡。二人もお亡くなりになった方が……。いちばん長生きしそうなのは、どうみても井崎氏。ストレス溜めない生き方が、結局はいちばん強いのだ。


6時半に出て、神保町へ。〈書肆アクセス〉で畠中さんと立ち話。勝川克志『庄太 遠き故郷の空』上巻(さんこう社)を買う。外国人カップルが入ってきて、「マコト・コバヤシの本はないか?」と英語で訊く。「アーティスト」「デザイナー」という単語が聞き取れるが、思い当たる人物はいない。「マンガ家小林まことなんじゃあ?」と云うもハズレ。ガンダムシリーズイラスト(?)かフィギュア(?)をやっているヒトらしい(あとで検索すると「小林誠」と)。まったく知らなかった。〈三省堂書店〉で、宮部みゆき『楽園』上・下(文藝春秋)と伊藤理佐『女いっぴき猫ふたり』第2巻(双葉社)を買う。


旬公、S社のUさんと待ち合わせ、〈Ole Ole〉へ。口数の多いマスター(ちょっと石風社の藤村さん似)はご健在で、われわれのことも覚えていてくれた。ココで「東京すむーす友の会」をやったんだよなあ。久しぶりにうまい南欧料理ワインを。Uさんにおめでたいコトがあり。よかった、よかった。いい気分で外に出ると、恐ろしく蒸し暑い明日の晩は「ウィークエンド・ワセダ」です。ぼくは〈立石書店〉におりますので、声をかけてください。売り上げは夏を乗り切るために充てられるので、どうか、たくさんお買い上げ願います。

名古屋・岐阜のホームページ制作名古屋・岐阜のホームページ制作 2009/03/02 21:33 はじめまして。
検索エンジンで調べてたら、
こちらにたどり着きました。

面白いブログですね!
とても参考になりました!

では、また来ます。

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2007-08-01 彦次郎さんが書いた『万太郎 松太郎 正太郎』

朝8時起き。旬公と団子坂下の〈ドトール〉で朝飯。図書館で借りた、門井慶喜『天才たちの値段』(文藝春秋読了。謎の解決が判りづらい(専門的なので)ところはあったが、オモシロイ。〈往来堂書店〉で、山田風太郎『わが推理小説零年』(筑摩書房)、滝山正治『東京文学散歩 上野谷中本郷浅草隅田川界隈』を買う。後者地元高校先生自費出版


千駄木へ。今日はやたら電話が鳴る。メールのやり取りも多い。某誌から「けものみち計画」の二人への連載依頼あり。こないだから「こういうのできたらイイねえ」と話していた、そのものズバリだったので、驚いた。「これまでにやった仕事」ではなく、その人に「これからなにをやらせたいか」という発想で依頼してくれる編集者は、本当にありがたい(稀少という意味と、感謝という意味で)。先日、この雑誌にピッタリだと思って提案した企画却下どころか、2週間経っても一言の返事もないという状態(よくあることだが)に、いささか落ち込んでいたので、コレは嬉しかったな。帰ってきた旬公に話し、スグに承諾のメールを書く。


大村彦次郎さんから新刊『万太郎 松太郎 正太郎 東京生まれの文人たち』(筑摩書房)を送っていただく。久保田万太郎川口松太郎池波正太郎の三人を論じたものだと思ったら、ほかにも、水上瀧太郎広津和郎をはじめ、東京下町山の手生まれの文人を取り上げていた。云ってみれば、大村さんの文壇三部作東京篇だ。読むのが楽しみ。ちなみにカバーに使われているフシギなイラスト(擬獣?)は、池波正太郎の手になるもの。


万太郎・松太郎・正太郎―東京生まれの文士たち

万太郎・松太郎・正太郎―東京生まれの文士たち

週末の古書展にはひとつも行けず。目録注文の、石井研堂『独立自営 営業開始案内』第二編(博文館大正2)は8000円だったが、「新古書籍業、新聞雑誌取次業、絵葉書絵双紙業、」貸本業の巻なので。『勝呂忠の世界』(池田20世紀美術館)1500円は、宮田昇『新編戦後翻訳風雲録』(みすず書房)の早川清の項で、ポケミスの勝呂忠の装幀原画所有権をめぐる騒動が記されていることもあって。


昨日五十嵐さんから借りた、田川律家族ってなんや』(早川書房)読む。田川さん自身の「家の履歴書」。住む家と家族のかたちが結びついている。小さな発見も多く、土曜日のトークでいろいろ尋ねたいコトが増えた。ヒナタ屋のトーク、いまのところ予約は10人ほどだそう。もう少し増えてくれるといいカンジなので、予約をよろしく。「ウィークエンド・ワセダ」のあとで寄ってくれると、ちょうどいいコースなのですが……。その「ウィーワセ」(不自然な略称だ)の首謀者、セドローくんの日記http://d.hatena.ne.jp/sedoro/)がいい。「わめぞ」もそうだが、彼は直前に、読んだら必ず行かねばならない気にさせる名文をアップするのだ。次の一文には、激しく共感する。


今、「新しい」というと、古いものを切り離して同じような世代、同じような感覚の人が集まって行う、という感じがある。でも、自分は地味な道だけど、古いものの上に、少しずつ砂を盛るような、そういう「新しさ」を求めて生きたいと思っている。「古いもの」を「新しいもの」の、どの位置に「つけるか」。違和感があるものとも向かい合って自分の意見を言い、何かをやっていきたいのだ。


ぼくも、一箱古本市などの古本イベントをやっているが、それは「新しいもの」の優位を強調するためでなく、これまで古本屋からこうむってきたことへの感謝を、ぼくなりにカタチにしているつもりでいる。「古いもの」を壊すために「新しいもの」を生み出すんじゃなくて、「古いもの」のいいところを次の世代に手渡していくために、シロウトの立場でなにかやっていけたらと思うのだ。だから、こんど「ウィーワセ」でご一緒するワセダの古本屋の皆さん、「若い人だけでやりたいのに参加しちゃったら悪いかな」なんて思うこと、まったくナイですよ。むしろ、セドローくんの頭の中では、「古本けものみち」や「火星の庭」のほうが、このイベントの「当て馬」(もしくは「かませ犬」)なのですから。


7時から〈古書ほうろう〉で近藤十四郎さんのライブ。入ったら、もう始まっていた。客は50人ぐらい。ベースの尾形慶次郎さんとのデュオぶんぶん唸るベースに、近藤さんのふわふわした声が乗るとフシギにいいカンジ。後半がとくにヨカッタ。8月22日(水)にもこの二人のライブがあるので、今日見逃したヒトはぜひどうぞ。西日暮里に戻り、片づけしてから千駄木へ。久しぶりに旬公のつくった晩飯を食べる。フランシス・コッポラ監督《カンバセーション…盗聴…》(1973・米)。ジーン・ハックマン主演の静かなサスペンス。オモシロいけれど、全体の3分の2は静かなので、眠くなった。

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