「ウィーワセ」で会いましょう

『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』、都内書店には土曜日には並ぶようです。神保町は今日かな。昨日、〈書泉グランデ〉で1冊見かけました。アクセスにも入りますよ。オンライン書店bk1が24時間以内(http://www.bk1.jp/product/02907883)、アマゾンはいまのところなぜか3〜5週間以内と遅いです。


「阿佐ヶ谷会」文学アルバム

「阿佐ヶ谷会」文学アルバム


これから取材に出かけ、そのまま外で用事をこなしてから、夕方に早稲田に行こうという段取り。開店前から〈立石書店〉におります。では。


といいつつ、出かける前に、伊藤理佐『女いっぴき猫ふたり』第2巻(双葉社)を読む。第1巻は、伊藤理佐のほかのマンガに比べていまいちだった(ウェブ連載のせいか、当初は4コママンガではなかった)が、この巻、めちゃめちゃオモシロイ。この巻で終わりとはもったいない。苦労して建てた家をあっさり手放すあたり、「無頼派」とはホントはこういうヒトを指すのではと思った。前から何度も書いてるけど、伊藤理佐、インタビューしたい……。『yom yom』でやらしてくんないかなあ。


10時前に出て、東横線の某校で『進学レーダー』の図書館取材。いろいろオモシロくて、2時間超えてしまった。早めに終われば、渋谷で《天然コケッコー》観ようと思っていたのだが、いたしかたなし。編集のIさんと〈カフェ・ド・ラミル〉で昼飯食べつつ、ワリとマジな話を。渋谷回りで、阿佐ヶ谷へ。南口の〈対山館〉という喫茶店で、勝川克志さんの原画展を見る。勝川さんのカラーの原画は、ほのぼのとしてじつにイイね。ただ、もうちょっと展示点数が多いと嬉しいんだけど……。店内には勝川さん待ちのお客さんが多い。記帳だけして店を出る。向かいの〈栗田書店〉に閉店を知らせる貼り紙が。60年も続いていたんだ。ときどき覗くと変わった本がある店だった。その近くの〈風船舎〉も店売りをやめて事務所だけになっていた。


〈書楽〉に行くと、新刊コーナーの正面に『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』が平積みになっていた。今日あたりから都内には並んでいる模様で、「ウィーワセ」でも「買いましたよ」と云ってくれるヒトが多かった。駅ビルの中古レコード屋〈RARE〉で、ハイポジ[HOUSE]、清水靖晃[案山子][STARDUST]を買う。ココはぼく好みのCDがよく見つかる。


東西線で早稲田へ。蒸し暑くてたまらない。〈立石書店〉に着くと、牛先生、バイトくん、金子さん、アベちゃんがいた。表の棚が空くのを待ち、本を並べていく。ジャンルとか考えずに、サイズで並べてみた。雑誌や文庫はワゴンに。上の棚に、マッチ箱入りの大瓶やバリ島のタイコ、趣味誌のこけしなどを置くと、アヤシイ感じが増した。隣は旅猫雑貨店&リコシェのさわやかな感じの棚なので、ギャップがすごい。


例によって準備中に本を手にとろうとするヒトが多く、「7時から開けますから」とビニールシートをかぶせたのだが、開店直前に待っているのは荻原魚雷さん一人だった。大丈夫かよ、と不安になるが、3分後には続々お客さんがやってくる。ガードレールに寄りかかって、お客さんが本を選ぶのを見ていると楽しい。ときどき話しかけてくるヒトも。旬公に懇願してイラストを描いてもらった「しのばずくんトートバッグ」のヨコに、自虐的な売り文句を書いておいたら、「これに打たれました」と買ってくれたヒトが。しかも2枚目だという。ありがたし。30分経ったところで、牛先生が「けものみち、2万売れましたよ」と報告してくれる。


9時ごろに、アベちゃんに自転車を借りて、〈古書現世〉へ。こっちの会場はまた雰囲気が違う。現世の店内、奥のほうがすっきりしたレイアウトになっていた。新雑誌『HB』のHさんに紹介される。丸坊主で上下黒のスーツで暗がりに立っているから、葬儀会社のヒトかと。一冊いただくが、もう一冊買う。創刊号は高田馬場特集で、かなりディープな感じだ。立石に戻る。10時すぎるとさすがに減ってきたが、それでもときどき売れていく。11時に閉店。「古本けものみち」の初日売り上げは約7万円。帰省と京都行きの交通費が捻出できた。あと2日で、大物(スクラップブックとかヨゼフ・チャペックの装幀集とか)が1点売れてくれるとイイのだが。現世の近くの中華料理屋で、みんなで食事。12時半になったので、タクシーで帰る。大回りされた上、道を間違えたので、支払いのときにちょっとゴネたら、1000円ぐらい安くなった。総会屋か。


「ウィーワセ」2日目は、11時開始です。南陀楼は2時ごろから〈立石書店〉前にいます。5時半からは、神保町〈カフェ・ヒナタ屋〉で、田川律さんとのトークをやります。ぜひお越しください!