ナンダロウアヤシゲな日々

◎この日記は、ライター・編集者の南陀楼綾繁が書いています。
◎新刊『町を歩いて本のなかへ』(原書房)発売中です。
◎著書『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)、『谷根千ちいさなお店散歩』(WAVE出版)、『小説検定』(新潮文庫)、『ほんほん本の旅あるき』(産業編集センター)、『路上派遊書日記』(右文書院)、『ナンダロウアヤシゲな日々』(無明舎出版)、『老舗の流儀 戦後六十年あの本の新聞広告』(とうこう・あい監修、幻冬舎メディアコンサルティング)、編著『チェコのマッチラベル』(ピエ・ブックス)、共著『ミニコミ魂』(晶文社)。
◎ご感想・ご連絡は南陀楼綾繁 まで。
◎「不忍ブックストリートの一箱古本市」は毎年春に開催します。
詳細は不忍ブックストリート公式ホームページもしくは、しのばずくん便りをご覧ください。
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2008-01-29 モクローくん、初めてのスポーツクラブ

午前中は仕事の本を読む。昼過ぎに旬公と日暮里で昼飯。米屋さんが経営しているおにぎり定食の店で、780円でおにぎり2つ(けっこう大きい)とおかず、味噌汁が付く。おかずはいつも手がかかっているし、米屋だから当然おにぎりはウマイしで、気に入っている。夜も営業しているので、そのうち行きたい。そのあと、日暮里駅近くのスポーツクラブ見学。旬公が田端スポーツクラブからコッチに移ろうかと云いだしたので、なんとなく見学についてきたのだ。40歳すぎてから、なんか体がうまく動いてくれない気がしてるので、入るかどうかはともかく、スポーツクラブってどんなトコか、見るだけ見ようと思って。


ホテルの地下にあってスペースが限られているせいか、ロビーは狭いし、トレーニング機械が狭い場所に押し込められているし、天井は低いし、そこらへんの階段におばさんがへたり込んでいるしで、なんとなくショッパイ雰囲気。外に出るなりそのコトを旬公に告げると、「勘がイイね」と云われる。喫茶店一休みして、「やっぱりあそこはナシ」ということになり、田端スポーツクラブへ。旬公が延長の手続きしたあと、ちょっと見学。こっちは広いし、明るい感じ。まあ、一度ぐらい一日体験してみてもイイかなと思う。スポーツは親の敵だと思っていたが、40過ぎるとまあイロイロ妥協せざるを得ないこともありますって。


夕方に神保町に出て、〈神保町シアター〉へ。30分前にウチを出て間に合うところがイイ。いまやっている特集は「中村登市川崑」。中村登は何本か見ているが、あまり監督として意識していなかった。だけど、すっごくシャープなセンスの監督だね、このヒトは。今日観た《明日への盛装》(1959)は、高千穂ひづるの主人公が、キャバレーで学費を稼ぎながら、修学院大学学習院)に通い、金持ちの旦那をゲットしようというハナシだが、高千穂の計算高さがどこかいじらしくて、可愛くて、イイ感じなんだなあ。あと、大木実があつかましい青年を演じている。大木はこないだ観た中村作品の《顔役》(1958)では、「スター歌手大木実」役で出ていておかしかった。中村実と大木実は相性がイイのかもしれない。


三省堂書店〉で、『荷風!』の池袋特集と『エスクァイア』を買う。後者ピアノ特集で、このブログhttp://d.hatena.ne.jp/mansoka/20080126)で、渋谷さんのインタビューが載っていたから買った。帰りの電車で読んだが、とてもいい記事だった。今号ではオリジナルCDが付いているけれど、この2ページのために700円出す価値はあります。『ぐるり』のインタビューと云っていることは共通しているが、『ぐるり』のまとめかたが渋谷さんの言葉の余白をそのままにしているのに対して、『エスクァイア』ではその真意を汲み取るべく頑張ってまとめている。どちらも渋谷さんのコトバに対する敬意が感じられて、気持ちいい。ぼくもいつかは渋谷さんのインタビューをやりたいと思っている。『荷風!』の「再見! 昭和女優」というコラム、今回は偶然にも高千穂ひづるだった。

2008-01-28 「一箱古本市week」に向かって

しのばずくん便り」に「一箱古本市week 企画募集」という記事が載りました(http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/)。今年の一箱古本市は、4月27日(日)と5月3日(土)の2日間。なので、この前後を含む、4月26日(土)から5月4日(日)までを、「一箱古本市week in 不忍ブックストリート」と名づけ、この地域で、さまざまなイベントをやろうというものです。一箱とイベントとの組み合わせは、前からやりたかったのですが、一日15ヵ所回ったお客さんはそれだけで疲れてしまって、ほかに足を運んでくれなかったのです。こういう期間を設けることによって、いろんな企画が実現可能になるのではと思っています。


実行委員会での企画案はかなり挙がっていて、それらを一つずつ検討しているところです。すでにほぼ決まったものもあります。少なくとも、ライブ、トーク、展示、ワークショップを1つずつはやりたいと思っています。


また、地元のお店や地元在住のヒト、あるいはこの地域で何かやってみたいというヒトの参加も募集します。芸工展ほど大きい規模にはならないし、する気もありませんが、この期間に谷根千に行けば、「本」をテーマにした企画にいくつも出会えるようになったらいいと思います。「自分で企画は出せないけど、場所は提供してもいいよ」というヒトも歓迎します。アイデア持って参上しますので。


あと、やっぱり手伝ってくれるヒトは、いくら多くてもいいのです。一箱の当日だけでなく、week中のそれぞれの企画について、中心になって引っ張ったり、店番をしてくれたりするヒトを募集します。一箱の店主に応募するつもりのヒトが、別の日に手伝ってくれるのももちろんOKです。次の茶話会では、具体的に話が出るかもしれません。2月6日(水)8時から、〈ブーザンゴ〉でやります。気軽に参加を。


2月9日から3月2日までは、名古屋で「Bookmark Nagoya」(http://www.bookmark-ngy.com/)が開催されます。この期間の企画は50本もあるようです(正確には数えてないけど)。〈リブロ名古屋店での「名古屋古本市」には、ぼくも参加します(ほうろうにも出品協力してもらって)。このパワーはすごい。「ブックオカ」もそうだけど、ひとつの都市を巻き込んだイベントと、我々のように東京の一地域でのイベントでは、いざ動くときに集まるヒトの数が違うのです。だけど、小さくてもいろいろやりようはあるんです。期待しててください。


今日は一日、校正と単行本の割付の仕事で、テーブルに座ってひたすら赤ペンと鉛筆を振るった。7時半に日暮里駅で、『ぐるり』の五十嵐さんと待ち合わせて、〈豊田屋〉へ。最新号を受け取る。巻頭は友部正人さんインタビューで、渋谷毅さんのソロアルバムについてのインタビュー渋谷さんの力の抜け加減を、聞き手の五十嵐さんがうまく再現している)もある。ぼくの連載は、細馬宏通さんの「かえる目」を。ライブが見られなかったので、CDだけで書いた。本文で、「かえる目【ルビもく】」とあるのは、「目」のヨコに「もく」とルビを振ってくれという指定で、校正でもそう書いたのだが、直っていなかった。残念。『ぐるり』は次号でリニューアルするので、ぼくがどう関わるかを相談する。その他、いろいろやりたいことを話す。五十嵐さんとはこの3年ぐらい、ずっとこんな雑談を繰り返してきたけれど、今年は具体的に動き出すのかも。楽しみだ。

kaerusankaerusan 2008/02/03 20:58  ごぶさたしてます。ぐるり拝読。ご紹介感謝。「浅草十二階」と連関させて書かれるとは。光栄です。

kawasusukawasusu 2008/02/03 23:53 やっぱり両方見ていると、結び付けたくなります。ご本人の意図はともかく。
東京でまたライブがあるのでしたら、今度は見に行きますね。

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2008-01-27 神楽坂の新しい流れ

朝から校正仕事をやってから、夕方、飯田橋へ。土日なので、神楽坂通りには歩きにくいぐらいヒトが多かった。〈ムギマル2〉に行くも、下も上も満員。どうにかスペースを見つけて座ると、テーブルの向こう側に座っていた男女から声をかけられる。なんと、〈音羽館〉のバイトのヒトだった。顔も名前も覚えてなくて、スマン。今日二階堂和美ライブに来たという。そのうち、〈古書ほうろう〉の山崎・神原の「五号荘」コンビもやってくる。音羽館とほうろうの相席だ。


まんじゅうチャイで一息ついてから、〈シアターIWATO〉に行くと、もう開場していた。まだ客が少ないので、前から2列目という位置に座れた。ピアノの真ん前だ。セルフサービスワインを飲んだりして待つうち、満員になる。桟敷席にぎゅうぎゅうで、200人は超えていただろう。「うたのIWATO」は今回で二回目。二階堂和美は去年も出ていたが、そのときは曽我部恵一を見に行ったのだった。今年はKILLING TIMEも出ていたとあとで知る。そっちも行きたかったな。


7時過ぎにライブ開始。生駒祐子(アコーディオン)の伴奏で、エディット・ピアフの「愛の賛歌」を歌う。渋谷毅ピアノ)も出てきて、3人で。昨年の渋谷クアトロ〉でやった曲が多いが、音数が少ない分、そして歌い手と聞き手の距離が近い分、歌が直接入ってくるカンジでよかった。渋谷さんがブログhttp://blog.carco.jp/)で書いていることが、二階堂和美という歌手をよく表している。


しかし二階堂和美はすばらしい。安っぽくなく、といって深刻でもなく、歌が上手で、普通で、でもときどきこわれたり、また場合によっては天使に見える、なんて歌手はそうはいない。


今日の聴き手は、二階堂和美の変幻自在さをたっぷりと楽しんだと思う。前半、一人になってからのMCは歯止めが利かなくなった子どものようで、まさに「こわれている」状態だったが、みんなやさしく見守っていた(ぼくは疲れました)。終わったら10時過ぎていた。


それにしても、〈IWATO〉はいい場所だなあ。どんな企画でも、自由に対応できるところがイイ。コレがあることで、これまで殺風景だった大久保通りが盛り上がっている。不忍ブックストリートにもこんなハコが欲しいと、五号荘と話した。最近創刊したリトルマガジン『イワト』も小ぶりで、ちょっとした読みどころが多くて、いい雑誌だ。


日曜で休みの店が多いので、大久保通りのラーメン屋〈伊太八〉に二人を連れて行く。旬公は「店のヒトが変わってぜんぜん美味くなくなった」と、すっかり行くのをヤメているが、ぼくはときどき来たくなる。メンマつまみビールを飲み、ギョーザ醤油チャーシューメンを食べて満足。たしかに以前ほどの感動はないけど、やっぱりラーメンっぽいラーメンですよ。カフェライブラーメン大久保通りで過ごした日曜日だった。東西線千代田線西日暮里に帰り、旬公と一緒にウチへ。

イワト/きみこイワト/きみこ 2008/02/16 22:43 200人なんて入っていません!
狭い思いさせてすみませんね。
ニカさんのMCは今回異常というほど長かった。
私も渋谷さんの大ファン、仲良しです。
3月13−15のマイムソロライブ必見ですぞ。またきてね。

kawasusukawasusu 2008/02/17 16:18 きみこさん、どうも
えー? それぐらいいたように見えたけどなあ。
また行きますね。

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2008-01-26 「中里ブルー」の力

写真家中里和人さんの新刊が2冊出た。中野純(文)との共著『東京サイハテ観光』(交通新聞社、本体1800円)と写真集『4つの町』(清流出版、本体3600円)。前者は未入手だが、後者を版元から送られてきた。


4つの町というのは、4つの場所ではない。「褪色の町」「黒い町」「原色の町」「白い町」と、中里さんがその町に感じた色ごとに、複数の町の風景をまとめている。どれもいいが、やはり「原色の町」(津軽)の色が強烈。とくに青。中里さんの写真では、空や建物の青色がいつも際立っているが、この原色の青は強い。他の部分にもくすんだ青、淡い青などが登場する。「中里ブルー」と呼びたくなるほど、青に特徴がある。


東京サイハテ観光』刊行記念に以下のイベントが。


東京サイハテ観光』房総ツアー

期日:2月16〜17日。1泊2日。東京出発・帰着(千葉方面でも乗り降り可)

費用:27000円 (宿代2食付(勝浦海辺の民宿)・ バス代・新刊書「東京サイハテ観光」付)

募集人員:20名(先着順・定員になり次第終了)


内容:ヒカリモ、黒潮ジャングル、夢の桟橋、サハリン岬、民家トンネルなどなどを巡り、夜には中野純ナイトハイクもあります。

また、オマケとして、日本三大朝市の一つ勝浦朝市にも寄ります。

全行程マイクロバスで移動。


sana1956@w8.dion.ne.jp

電話090*3689*3740 中里和人


というものですが、ひょっとしたらすでに予約が埋まっているかもしれません。ぼくも行きたかったけど、残念ながらこの辺りに東京にいないのです。


鈴木慶一ブログを見て、漫画家鴨沢祐仁が亡くなったことを知る。この十年ほど、ほとんど仕事ができない状況だったというのは聞いていたが、自宅で転倒して誰にも見取られずに亡くなったとは悲しすぎる。自身のブログhttp://blog.goo.ne.jp/kamonegi_001/)には1月8日の記述があるが、その4日後ぐらいに亡くなったらしい。コメント欄が追悼欄になっているのは、月本裕氏や〈黒猫堂〉の高橋由美子さんの場合と同じ。鴨沢さんは『季刊・本とコンピュータ』創刊号(1997年7月)で「書物に乗って」という4ページのマンガ(せりふはなし)を描いているが、入稿はぶっちぎりの最後で、ほかの記事がぜんぶ校了になった後に、担当仲俣暁生さんが印刷所に原稿を持っていった記憶がある。

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2008-01-24 まだ始まってもいなかったのに

停滞の日々続く。そんなときに、「書店員ナイト」のメーリングリストで、〈calo〉の石川さんが「悲しいお知らせ」を伝えている。京都の〈黒猫堂〉(http://www011.upp.so-net.ne.jp/kuronekodo/)の店主・高橋由美子さんが、心不全で亡くなったというのだ。石川さんメールによると、亡くなったのは18日(推定)ということだが、高橋さんブログhttp://bookshopkuronekodo.blog107.fc2.com/)には、1月16日風邪を引いていると書いてあった。先日の月本裕氏の場合もそうだけど、亡くなる直前までのコトバがウェブに残されているというのは、とても不思議な気がする。


黒猫堂〉については、昨年8月11日http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20070811)およびその翌日の日記に書いている。新しいブックカフェができたというので、〈BOOK ONN〉の中嶋さんと覗きに行った。〈アスタルテ書房〉の近くの小さなビルの、急な階段を上がった二階にある、ホントに小さな店だった。古本は奥の本棚2本分、手前に新刊・ミニコミが置いてあった。右側がカウンターで、その中に高橋さんが立っていた。片腕を釣っているので、どうしたのかと訊くと、「酔っ払って、そこの階段から落ちたんです」と云う。「私が落ちたので、階段に手すりが付いたんです」と笑っていた。ぼくより年下に見えるが、こりゃあナカナカの豪傑だなあと思ったものだった。


翌日も大井由紀子さんを案内して行ったのだが、二日とも本は買わなかった。持っている本が多かったし、まだこの店のカラーみたいなものが出ていないと思えた。これから何度か通ううちに、どんどん良くなっていくのだろうな、という予感みたいなものはあったが、その後、京都に行く機会がなく、その予感を確認するコトはできなかった。この店や高橋さんとの縁は、まだ始まってもいなかったのに、突然終わってしまった。残念です。


書肆アクセスという本屋があった』が、『出版ニュース』1月下旬号の「情報区」で紹介、『週刊朝日』の書評欄で書評(土屋敦氏)が掲載されました。神保町のオタさんによると読売新聞にも載ったらしいけど未確認。塩山本の書評が載った『週刊アスキー』はこれから買いに行ってきます。

shomotsubugyoshomotsubugyo 2008/02/13 00:26 ちょっくら京都へ寄って、黒猫堂さんにサイン本を差し上げてきました。古本とおなじく古本屋も一期一会なのかもしれません。書肆アクセスも友人Aにいつも連れられていったのが今となっては夢のようです。

kawasusukawasusu 2008/02/14 09:33 書物奉行さん、そうでしたか。たしかに一期一会です。いまある店も、次に行ったときにはなくなっている可能性が常にありますね。

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2008-01-20 肩がパンパン

2日間、重いものを持ったり運んだりしたせいで、昨夜から肩がパンパンに腫れてしまった。ツボを押す器具を使ったり、旬公に教えてもらったヨガポーズをちょっとだけやってみたりするが、痛みはあまり引かない。風呂に入って一晩寝ると、肩の重みがずいぶん和らいだ。


仕事場に行き、原稿を2本書く。壁面にだけ本棚がある部屋はかなり広く、新しく買った椅子も座り心地がよく、なかなか快適。だが、すぐに部屋の中央に、天井まである高さの本棚が4本、机の左右にも2本設置されることになっている。自分で決めたこととはいえ、そうなったらさぞ息苦しいだろうな。いっそ、いまある本棚に収まらない本はすべて処分してしまったらどうかという思いが、一瞬アタマをよぎる。ムリに決まってるけど。


橋爪節也さんから『新菜箸本撰』第5号が届く。今回は、江戸時代言葉遊びや見立てものを紹介している。相蘇一弘「「正遷宮のつくり物」と心斎橋筋」は、身近な道具を使って事物を表現する遊びについて。板祐生の故郷鳥取県南部町の法勝寺では、いまでも「一式飾り」という行事が行われていて、前に見に行ったことがある(旬公が『銀花』にルポを書いている)。アレも大阪から伝わったものだろうか。本誌に挟み込まれたオマケ(ねずみのおみくじ)に、次の歌が。「みわたせば よすみのやまは ほんのみね かすみのかかる よんだないよう」。作者は「積読院」。苦笑するしかない。


オヨヨ書林が三年ぶりに目録第4号を発行。特集は「未来の見本」。広い意味でのモダニズム関連の資料が中心。かなり気合の入っており、池田文痴菴ほかの「創作絵葉書のコレクション」150枚(15万7000円)をはじめ、欲しいものが多いが、手が出ないなあ。


本日より朝日新聞朝刊で、島田雅彦(作)・内澤旬子(絵)「徒然王子」が始まりました。朝日を取っている方は眺めてくだされば幸い。連載中はウチにも朝日が届くので、書評欄を読みに図書館に通う必要がなくなってヨカッタ。

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2008-01-19 人生初IKEA

けものみち計画」事務所フロント部分は、旬公の努力高橋美礼さんのレイアウトによって、昨年4月には仕事場っぽいカンジに生まれ変わっていた。しかし、「けものみち」の本体たるぼくの部屋は手付かずで、日が経つうちに床が見えなくなっていった。そこで、フロントにある製本作業用の大きな机にパソコンを持ってきて、仕事をしてみたところ、きわめて快適でそこに居着いてしまった。蜜月は続かず、昨年秋に「そろそろナンとかしないと追い出す」と旬公に云われ、不忍ブックストリート青秋部のイシイ青年アルバイトに雇い、奥の院解体に着手した。美礼さんにも再度採寸に来てもらい(最初に来てもらったときには上から本が落ちてくるので危険だった)、購入する棚まで決めた。これまで使っていた棚6本をすべて廃棄し、その代わりに、同じ種類の棚を導入するコトとなった。


そして昨日、いよいよ棚を買出しに。目指すは〈IKEA横浜港北店。〈往来座〉のまこちさんに運転してもらい、瀬戸さん、美礼さんと一緒に乗り込んだ。1時間ほどして到着。「とにかく巨大」と聞かされていたが、高速道路を降りるときに、でっかいマークが目に入ってきて驚いた。ナカは目的ごとにフロアが分かれており、1フロアの広さが尋常じゃない。そして、全体に「いいものを安く」という信念(エコ風味入り)が充満しており、家族連れで訪れる客(平日だというのにたくさんいた)もそれを喜んで受け入れているようで、息苦しかった。しかし、そんなコト云ってられないのでちゃんと棚を見る(美礼さんに「これイイですね」と云われれば「そうだねえ〜」と返すだけの主体性なきオーナーなのだが)。1フロア見終わってレストラン(これもIKEA直営でスウェーデン風メニュー)に入ったときに、もう1時間半経っていたことに驚く。この空間では時間の流れが速いのか。さらに2時間かけてライトなどの小物を選び、最後に巨大な倉庫で棚6本、椅子1つを運び出して会計する。レジIKEAファミリーカードをつくると1万円安くなる(棚が割り引き対象だった)と云われ、はいはいとつくる。荷物を積み終わってから50円のソフトクリームも食べたし、コレだけ買ってもまだ予定の半分なのでまた来なければならないしで、どうも気に食わないIKEAなのだが、すっかり軍門に下った気がする。


帰りは後部座席に棚を突っ込み、その余白にぼくと瀬戸さんが紛れ込むようにして座ったが、まこちさんの運転がうまいのでつらくはない。3時半に西日暮里に到着。荷物を降ろしていると、イシイ青年が到着。それから部屋に上がり、まず、本棚に収まった本をフロント部分に運び出して棚をベランダに持ち出して解体、その一方で、買った棚を組み立てて奥に入れるという、無計画かつ場当たり的な作業を行なう。しかし、美礼さんの指示により瀬戸さんが棚を切ったり背板に穴を開けたりという超絶技巧を発揮、何度も何度も本を運ばされているうちにすっかり慣れてきたイシイくんとさすが本職のまこちさんが順調に本を積み上げていき、8時頃には壁面に棚が6本設置された。ぼくはとりあえず直近で使う本が紛れないように気をつけているだけで精一杯で、ナニもできず。みなさんのおかげです


作業中、西向きの窓から沈んでいく夕日が見える。この窓は本棚で完全にふさがれるので、美礼さんが「この部屋最後の夕日ですね」と云った。夕方からヘリコプターが何機も飛んでいるので気になっていたら、夕方、千駄木四丁目で女児への通り魔事件が発生していた。あとから来た旬公が「いまそこにテレビの中継車が来てるよ」と云う。一区切りついたので、全員で〈大栄〉に行き打ち上げ


今日は午前中に仕事場に来て、フロントに積み上げた本を奥の棚に入れていく。今度の棚は奥行きが狭い(その分、本数を多くした)ので、二重に本を入れることができない。奥の本が見えるようにしたいので、手前に数冊を横積みにするだけにした。そのため、どうしても収容率が低い。2時頃に美礼さんとイシイくんが来てくれたので、本棚に納まらない本を箱詰めしたり、床に積み上げたり、ベランダの倉庫に入れたりする。椅子を組み立てて、次回の作業で棚が4本入るスペースを空けて、今日のところは終わり。新しい椅子に座って、棚を見渡すと、本の背表紙が(前の本で一部隠れているにしろ)見えるというアタリマエの事実に感動してしまった。この大改装が完成すれば、さくさく仕事ができるようになる……のかな?


発展途上の部屋の写真をココに載せておきたかったが、デジカメのケーブルがどこかに消えてしまったので、また今度。

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2008-01-18 一箱古本市の開催日決定

16日の会議を受けて、今年春の一箱古本市の日程が以下のように決まりました。〈古書ほうろう〉の宮地さんが「しのばずくん便り」に書いた文章を転載します。


「第6回 不忍ブックストリート一箱古本市」の開催日時が決定いたしました。

 箱を出そうと思っている方、遊びにこられるつもりの方、そしてお手伝いしてくださる方も、みなみなさま、どうぞ予定を空けておいてください。


第6回 不忍ブックストリート一箱古本市

日時 2008年4月27日(日)、および5月3日(土祝)

時間 11時〜16時(両日とも)


 今回は、これまでとは趣向を変えて、2日開催となります。詳細は後日の発表になりますが、いまのところ根津千駄木側で1日、谷中側で1日と考えています。また、出店はどちらか1日のみとさせていただきます。


 昨年までの「1日開催、出店100箱」は、100人の店主さんが一堂に集まることによる盛り上がりや、1日に出品される本の数など良いところもたくさんあるのですが、どうしても歩く距離が長くなるため「1日では回りきれない」「疲れる」といった声が寄せられていました。

 そこで、今回は思いきって「2日開催、各日50箱ずつの出店」としました。上で挙げた1日開催の弱点を解消すると同時に、1日は店主として箱を出し、もう1日はお客さんとして見て回ったり助っ人としてお手伝いをしていただくことも可能になるので、「1人でフリーマーケット方式で出店すると他の箱が全然見られない」「助っ人にも興味があるけどやっぱり箱を出したい」ということもなくなります。


 さらにあともうひとつ、一日中ただ古本を見て回ってお終いというのではなく、この土地をもっとゆっくりと見てもらいたい、味わってもらいたい、という気持ちも、この決定にあたっての大きな後押しとなりました。ご存知のように、この界隈には居心地のよいカフェや、ユニークギャラリー、そして数多くの個性的なお店があります。そんな、日頃から不忍ブックストリートを支えてくださっているみなさんのところへも、ぜひ足を運んでいただきたいのです。


 一箱を出す店主さんの募集は、3月8日から(24日まで)となります。繰り返しになりますが、出店できるのはどちらか一日のみとなりますのでご注意ください。申し込み方法や参加費などの詳細は、決まり次第このしのばずくん便りで発表いたしますので、お見逃しなく。


 また、一箱古本市が行われる2日間を含んだ4月26日(土)から5月4日(日)までを「一箱古本市week in 不忍ブックストリート」と題して、期間中はこの界隈のあちこちで、展覧会ワークショップライブなど、さまざまなイベントを行う予定です。こちらについても決まり次第、順次発表していくつもりですので、お楽しみに。

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2008-01-14 文化批評雑誌『HOLIC』を集めてみたい

kawasusu2008-01-14

明日、ライターの渡邉裕之さん(http://d.hatena.ne.jp/hi-ro/)と久しぶりに会うことになっているので、本棚から、渡邉さんがスタッフとして参加していた『HOLIC』(発行・少年社、発売・雪渓書房)を取り出してきた。B5サイズで80〜90ページ。表紙も含めカラーはなく、文字が詰まっている。各号の特集は次のようになっている。


創刊号(1985年5月) 特集:きわどくパフォーマンス

2号(1985年7月) 特集:まぶしいか? 60年代

3号(1985年9月) 特集:アイドル、見つけた!

4号(1985年11月) 特集:住宅開拓宣言

5号(1986年1月) 特集:細野晴臣観測事典

6号(1986年3月) 特集:声と語りの大宇宙

7号(1986年5月) 特集:美少年マンガ少女


ぼくが持っているのは、創刊号、4号、7号の3冊。ほかの号も集めたいものだ。7号の次号予告に「特集:カルトムービーって何だ!」とあるが、出たかどうかは不明(ちなみに国会図書館データでは、1巻3号(1985年9月)以後廃刊と大ウソが書かれている)。【追記・渡邊さんの話ではやはり8号は出ずに終わったそうだ】


この雑誌キャッチフレーズは「文化中毒者のための批評ドリンク」(7号では「元気な批評マガジン」)。特集のほか、各ジャンル批評コラムが載っている。たとえば創刊号では、大友良英・神谷一義(音楽)、久保覚・斎藤美奈子長岡義幸(本)、松山巌建築)、藤井誠二教育)、朝倉喬司犯罪)、西垣内堅佑(法律)らが寄稿している。ほかの号でも、小田光雄(本)、石原基久(落語)、近藤十四郎(アダルトビデオ)らの名前が目に付く。三上寛の連載「出前人生相談」もある。


少年社は、東大赤門前の「赤門ビル」という古いビルに入っていた。ぼくが大学1年のとき(まさに『HOLIC』が出ていた頃)、1階に古本屋があってよく行った。そのときに「少年社」というロゴ入り看板を見ている。少年社は冨田均の『東京徘徊』や『聞書寄席末広亭』などを刊行している。『HOLIC』にはその冨田が、意外にも、テレビスポーツについて旧かなづかいで時評を書いていて、コレがめっぽう面白い。たとえば、「徹底取材!! 東京新名所100ヶ所マラソン」という番組について、こう書く。


各種学校博物館牧場等々胡散くさい施設が次々に紹介されてゆく。歌ひ文句の筈の“マラソン”はどこにもなく、各施設の間を車でレポーターが移動してゐるのは歴然。これは詐欺である。なぜマラソンが面白いかは、各施設をつなぐ経路を写し出すことであるひは東京といふ町の微妙な空間構造が浮かび上がるかも知れないと思はすからである。たとへば谷中大名時計博物館から渋谷の塩と煙草博物館に向かふ経路を丹念に追つてみることが、今のテレビで必要なことなのだ。もうどこそこにこんな施設があると教へてくれたところで何も知つたことにはならない。情報の提供、つまりは東京紹介の時期から、今はもう東京をどう映像で表現するかに入つてゐる筈だ。


しかし、この文章から22年経っても、テレビは「東京紹介の時期」から抜け出てはいない。なお、冨田は同じ号で、東京国際マラソンについて、そのルートをたどりながら、「宗(茂)は東京の案内者であった」と書いている。「宗は都市空間の構造を開展しながら、それぞれの町を、坂を、崖下を、丘を吹きぬける風のやうに疾走てゐた」。


『HOLIC』の編集長森口秀志現在は在外日本人教育などについて書いている。渡邉さんは創刊号から7号までスタッフであり、4号の特集「住宅開拓宣言」では、「家は想像力のかたまりだ」という、のちの渡邉さんの仕事に直結するような文章を書いている。


ちょっとハナシがずれるけど、先日、〈古書ほうろう〉の宮地夫妻に誘われて、『雲のうえ』のプロデューサーである中原蒼二さんの逗子のお宅に遊びに行った。中原さんは昔、UPUで編集をしていたそうで、1986年に出した『東京劇場 ガタリ東京を行く』という本を見せてもらった。文字通り、フェリックスガタリ東京に来て、柄谷行人浅田彰と対話したときの記録で、写真集みたいな造りになっている。その中に下北沢の「ラジオホームラン」にガタリが来たときの写真が載っていて、「そういえば、渡邉さんもメンバーだったな」と思った。そして帰ってから渡邉さんのブログを覗いたら、その二日前にそのときの写真がアップされていたのだった(http://d.hatena.ne.jp/hi-ro/20080108)。フシギな偶然。


図版は創刊号に載っていた、宅配ビデオ開業広告。なんだかスゴイので載せてみた。「時代の波に乗って大きく稼いでリッチになろうではないか」とある。開業セットに含まれるビデオデッキにベータがあるのが、哀しい。この広告を見て宅配ビデオ屋を始めて、一山当てた人はいるのだろうか? いたら、会ってみたい。


昨日の東京新聞書評欄に、塩山芳明東京の暴れん坊』の書評が載りました。筆者は岡崎武志さんです。「本はすべて身銭を切って買っていることが、誰にも文句は言わせないという著者の盾になっている。しかも盾は分厚い」……。よかったねえ、塩山さん。


【追記】「日本古本屋」で、『HOLIC』3号が出ていたので入手。特集「アイドル、見つけた!」は、タレントアイドルだけでなく、歌手文化人なども取り上げているが、1色ページでアイドル特集をやるのは、1985年の時点でももう無理があったのではないか。この中で、詩人北村太郎戸川純への偏愛を語っていた。ねじめ正一荒地の恋』で描かれていた、アパート住まいの時期に書かれたものだ。

hi-rohi-ro 2008/01/17 23:16 ワタナベです。1色問題、確かに。今いわれて、22年後に気づきました。こういうのをスローライフというのでしょうか。
しかし、80年代中期は、アイドルを徹底的に言葉で語るに適した時代ではあったと思います。
おニャン子が出てきて、アイドルだけでなく、そのシステム自体が言葉化され、売られるようになっていましたから。ただし、その時代認識、当時僕ら編集者が共有していなかったみたいだな〜どうも。
私が金塚貞文さんに「アイドル・オナニー論」をお願いし、そのテクストで「男の子を監視するアイドルのこと」が対象化され言語化されているのですが、このあたりについて、もっと掘り下げるべきだったな〜。悔しい。
北村太郎のことは、自分が依頼していないので忘れていました。
北村太郎が、ヒステリー=子宮の人として魅惑されているのは、ヤプーズ時代の戸川純ですね。ゲルニカはどうなんだろう? 想定ですが、ゲルニカのライブを見ている「荒地」の詩人のイメージを丁寧につくりあげていくと、身が引き締まります。
しかし、この北村のエッセイ、くだけた何でもない原稿ですが、読解を工夫していけば、多くのものを生産できる可能性をもったものですね。「1984年2月19日、ラフォーレミュージアム原宿」という具体的日時が出てきますし、『荒地の恋』という参照テキストもあるし、補助線を引けば、北村太郎・戸川純・上野耕路という、痛烈なラインも浮かび上がってくるし。
よいものを思い出させてくれました。

kawasusukawasusu 2008/01/18 09:27 たしかに1980年代前半は、どんなビジュアルなテーマでも、平気で1色で扱う傾向はありましたね。でも、1985年頃には小さな雑誌にもカラーページがあるようになったという印象があります。ミニコミ「よい子の歌謡曲」も1色だったけど、表紙はカラーでした。

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2008-01-12 月本裕はなんだか気になる人だった

8日(火)の午前、ボーッとネットを見ていたら、「私たちは20世紀に生まれた」(http://numabe.exblog.jp/)に、フィルムセンターで「マキノ雅弘監督特集」が始まったという記事が載っていた。しばらくチェックしてなかったので、まったく知らなかった。さっそくその日2本観て、それから毎日1本とか2本とか観にいっている。10日(木)は《野戦軍楽隊》を観にいったのだが、映写が始まって映し出されたタイトルは《不沈艦沈没》だった。おかしいなあー、でも戦前映画って正式名じゃないタイトルがあることがときどきあるからなあと思って観ていたが、そこで展開されているのは戦時中の軍事工場のハナシで野戦も軍楽隊も出てこない。さすがにおかしいと思ったあたりでフィルムが中断し、「間違ったフィルムを映写してしまいました」というアナウンスが入ったので、客が笑った。誰かが気づいて受付に知らせれば、もっと早く中断したのだが、まさかフィルムセンターで間違いがあるとは思えなかったのだろう。ともあれ30分近く上映した上で中断したので、《不沈艦沈没》をもう一度見るべきかどうか迷うところだ。


昨日の新聞に、作家の月本裕(ゆたか)さんが脳溢血で亡くなったという記事が出ていた。享年47歳。月本さんは自分のブログhttp://www.tsukimotoyutaka.com/)で、7日に浜崎あゆみ難聴について書いているが、その2日後に亡くなったのだ。月本氏の名前は1980年代にはいろんな雑誌で見ている。東京に詳しい人、コラムをよく書いている人、編集者でもある人、という程度の印象はあった。新設された「坊ちゃん文学賞」を受賞したときに、初めて顔を見て、「月本裕ってこんなにでかい(体が)人だったのか」と思ったものだ。書いたモノを読んだことは少ないのだが、山崎浩一えのきどいちろうに比べると自分の年代に近い(1960年生まれ)ということがあって、なんだか気になる人ではあった。どこかで出会っていたら、ひょっとして一緒に仕事をしていたかもという気がする。その機会がなかったのは残念だ。ご冥福を祈る。


礫川全次さんより新著『アウトローの近代史 博徒ヤクザ暴力団』(平凡社新書)を送っていただく。礫川さんは一貫して、底辺の民俗探究している。この本も怪しく面白そうだ。しかし、平凡社新書っていつの間にかアングラ専門になっちゃったねえ(オモシロいからイイけど)。


〈結構人ミルクホール〉(http://kekkojin.heya.jp/)が、サイト非常事態宣言をしている。


◎閉店・並びに閉店阻止チャレンジのお知らせ

新年早々いきなり不吉な告知で申し訳ありません。

オープンから約3年半、お一人様でも雰囲気・味ともにくつろげる空間を目指し邁進してきましたが、3月いっぱいで区切りをつけなければならなくなってしまいました。

手前の努力不足以外のなにものでもないのですが、打ち出したコンセプトが広まるにはまだまだ時間がかかりそうなのですが、そこまで続ける金銭的体力が現状ではありません。

しかし逆を言えば、一定の利益を超えられれば続けることが可能です。

ですがその目標は易々とクリアできない数字です。

閉店を阻止すべくこの3ヶ月は必死に営業していきます。

チーズケーキ通販の他、できる限りの方策を練る所存です。

恥を忍んでのお願いです。

どうか、店を続けさせてください。

そのために、ご来店・ケーキ通販へのご協力、どうか、どうか、宜しくお願いいたします。

存続の目処がつきましたら当ホームページで告知させていただき、4月からは新たな結構人ミルクホールとしてスタートいたします。その日が来ることを願って、努力してまいります。


固定客も付いて繁盛しているように見えたんだけど……。客商売というのは傍目からは判らないもんだなあ。この店の静かさは貴重だと思うので、少しでも長く存続するようにせいぜい通おうと思う。

YozakuraYozakura 2008/01/19 21:40 綾繁さま:寒中お見舞い申し上げます
 ご要望に応え本日午後、友人と巡った「新春記念・谷根千懐旧ツアー」の休憩時間に、こちらの店舗《結構人ミルクホール》にて休ませて貰いました。
 店内は、1) 若いカップル、2)単独来店の若い男性、3)年配の二人連れなどで、ほぼ満席の入り。綾繁さんの呼びかけは、本日のところは奏功していた模様です。
 今年も、お元気で。2008/01/19(土曜日) Yozakura 敬白

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2008-01-08 なんとなくモヤモヤと

3日から開いている台東区中央図書館仕事したり、食あたりっぽいナニかでダウンして数日寝込んだり、ノンフィクションライター黒岩比佐子さんにお昼をご馳走になって今年の仕事の予定やこんど出た本で辛かったハナシなどをお聞きして我が身の怠けぶりに赤面してろくすっぽ喋れなかったり、外市には行けなかったり、歯医者で歯を2本抜かれてユーウツになったりという、なんとなくモヤモヤした年明けです。年賀状たくさんいただいていますが、まだ返事も出せずにおります。そのモヤモヤについてこの場で書くのはなかなか難しく、また、書いたからといって別に解決するワケでもないので書きませんが、一時的に日記的な文章に倦んでいる状況なのはたしかなようです。


で、告知。恒例の「不忍ブックストリートの茶話会」は明日、9日に行ないます。場所はいつもの〈ブーザンゴ〉。だいたい8時から11時ごろまで、出入り自由です。今回は次の「一箱古本市」でどんなことをやるかが話題の中心だと思います。「こんなことやりたい!」というアイデアがあれば、持ち寄ってください。歓迎します。

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2008-01-01 元旦は「グラインドハウス」で

大晦日の夜は、旬公と神楽坂〈シアターIWATO〉に行った。シューベルトの歌曲「冬の旅」の全24曲を、斎藤晴彦さんが歌い、高橋悠治さんがピアノを弾くという催し。日本語の歌詞は斎藤さんや悠治さん、平野さんたちが訳したもので、ユーモラスな歌も激しい歌もすっと胸に入ってくる。ピアノの響きが気持ちよかったので、途中、少し眠ってしまった。終わってからパーティー。知り合いたくさん。平野さん、津野さん、萩野さん、中川六平さん、高橋茅香子さんと美礼さんらと話す。S社のツムツムに高野マユタンを紹介したら、「ブログによく出てる人ですね」と云われ、八巻美恵さんに「今日のこと、ちゃんとブログに書いてね」と念を押される。ココを読んでいるヒトが多いのだ。一足先に失礼して、大手町経由で千駄木に帰る。まもなく12時を回った。今年もよろしくお願いします。


今日は9時すぎまでぐっすり。障子を開けると、真っ青のイイ天気。まさに正月晴れだ。旬公と三軒茶屋へ。〈三軒茶屋中央〉で映画を観るのだ。近くに開いている喫茶店が見当たらず、早めに入館。映画の日なので1000円。元旦だからとサービスタオルをくれる。この映画館、五年ぶりぐらいに入ったが、見事に感じが変わってない。天井が高くて客席数の多いのだが、椅子ボロボロ。暖房が行き届かずに、足からしんしん冷える。そんな中で観た「グラインドハウス」2本立ては、この館におあつらえ向きの映画だった。ロバート・ロドリゲス監督の《プラネット・テラー》はコレでもかと残虐描写つるべ打ち。対して、クエンティン・タランティーノ監督の《デス・プルーフ》は女たちのダラダラした会話とカーアクションの落差がスゴイ。ゾンビ映画にさほど思い入れがないせいもあるが、圧倒的に後者のほうが面白い。ハナシの行き先が怪しくて、低予算っぽくて、よく知らないながら「これぞグラインドハウス!」と叫びたくなる映画だった。ただ今回は、本来の「2本立て+フェイク予告編4本」のカタチではなく、1本ずつ切り離しての上映で、それぞれが2時間近くあったので、見終わるとグッタリした。全部で3時間に収めてほしい。


映画館を出て、元旦から開いている店を探すと、今風の中華料理屋があった。映画館の緞帳に台湾料理屋の広告が入っていた(いつ寄贈したのか、電話番号のアタマに「3」が付いていなかった)のを見て、中華が食べたかったのだ。ニラ卵炒めと角煮ラーメンを食べる。疲れたし寒くなったのでほかに寄らず、地下鉄千駄木に帰り、ヨコになって本を読んだり眠ったりしているうちに、夜が更けていった。いいカンジに力の抜けた元旦の過ごし方だった。

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