MEGUMIのフリーペーパーはけっこうイイぞ

暑いのであんまり外に出たくない。それでウダウダしているうちに5時前になった。渋谷に出て、神山町にできた〈SHIBUYA BOOKSELERS〉へ。今年春にオープンした新刊書店だが、最近その存在を知った。奥は事務所になっているが、素通しなので店じたいが広く感じる。1960年代、70年代、80年代、90年代、0年代と、時代で区切っての棚作りがユニーク。サイトを見ると、いろんな方向での複合化を目指しているようだ。ただ、ぼくぐらいの年になると、もうちょっとおじさんくさい本屋のほうが落ち着くのだが。杉浦康平ほか登場の『本の話』(ワークスコーポレーション)を購入。


この店に来たのは例によってフリーペーパー探しだが、2、3誌しか置いてない。その中で、『FREMAGA(フリマガ)』というやたら厚いフリーマガジンをもらう。井の頭線の車内でめくると、これ、タレントのMEGUMIとそのマネージャーのOKAMAIが編集する雑誌だった。この二人がなんか雑誌をやっているというのは何かで読んでいたが、ここまで本格的だとは知らなかった。著名人を登場させながら、フリーペーパーという媒体にふさわしい扱いにしているところに好感を持つ(MEGUMI本人の露出も少ない)。これが2号目らしいが、業界臭がほとんどしないのがイイ。この調子でどこまでいけるか注目したい。


下北沢駅前の〈松菊〉で、いわし香味おろしがけ定食。客がおじさんばかりでまったりとする。しばらくは下北にきたらこの店に来ることになりそう。7時に〈ラカーニャ〉前で五十嵐さんと待ち合わせ。受付していたら、後ろに吉上恭太・智子夫妻が並んでいたので、一緒のテーブルに。ラカーニャは初めて来るが、適度に広くて、適度に落ち着いていてイイ感じ。開演を待つうちにほぼ満席となる。


まずは、宮武希with松永孝義、今井忍。小笠原の歌など、スローな曲を中心にやる。ゆったりと聴き入る。休憩のあと、ふちがみとふなと。会場がオトナの雰囲気だったせいか、コミカルな曲を控えめにした構成。そのあと、ボーカル2人+今井忍、宮武+船戸、渕上+松永などめったに見られない組み合わせを経て、船戸vs松永のベース対決、そして全員入っての演奏。最後にやった宮武さんの「マスト」という曲と、アンコールのふちがみとふなとの「坂をのぼる」は絶品なり。


2時間半ぐらいの長さだったが、もっと聴きたいという感じだった。渕上さんと密談(そのうち発表します)してから、店を出る。ウチに帰ったのは12時前。


〈ラカーニャ〉の前に、近くの〈ハイライン・レコード〉に寄ろうとしたら、休みのようだった。そのあと、五十嵐さんから閉店したと聞く。サイト(http://www.highline.co.jp/)でもそう書かれていた。インディーズのCDが一望できるし、店員のオススメにアタリが多いので、好きな店だったが。下北沢には〈レコファン〉があり、品揃えは悪くないと思うのだが、なんか落ち着かないんだよなー。