ナンダロウアヤシゲな日々

◎この日記は、ライター・編集者の南陀楼綾繁が書いています。
◎新刊『町を歩いて本のなかへ』(原書房)発売中です。
◎著書『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)、『谷根千ちいさなお店散歩』(WAVE出版)、『小説検定』(新潮文庫)、『ほんほん本の旅あるき』(産業編集センター)、『路上派遊書日記』(右文書院)、『ナンダロウアヤシゲな日々』(無明舎出版)、『老舗の流儀 戦後六十年あの本の新聞広告』(とうこう・あい監修、幻冬舎メディアコンサルティング)、編著『チェコのマッチラベル』(ピエ・ブックス)、共著『ミニコミ魂』(晶文社)。
◎ご感想・ご連絡は南陀楼綾繁 まで。
◎「不忍ブックストリートの一箱古本市」は毎年春に開催します。
詳細は不忍ブックストリート公式ホームページもしくは、しのばずくん便りをご覧ください。
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2009-04-30 エエ市で観る《グラン・トリノ》

朝8時起き。仕事場へ行き、いくつか用事を済ませてから東京駅へ。高速バスに乗り込み、エエ市へ。しだいに田んぼ風景の中心を占めるようになっていく。旬公が「スナック誘惑」という店の看板写真に撮っていたが、バスから見ていると、「美容室 美人」とか「スナック 温情」とかの直球な店名の看板が目に入り、ああ、エエ市に来たのだとしみじみする。


バス停を降りて、〈ユニクロ〉で着替えを買い込み、歩いて隣のショッピングセンターへ。その中にある蕎麦屋で旬公と待ち合わせ、昼飯。それから店内の映画館に入る。6スクリーンあるシネコンで、やたらと設備はいいが、客の姿は少ない。そんな、どことなく侘しい地方映画館で、地域のコミニティが崩れた街に居座って生きる老人を描いたクリント・イーストウッド監督の《グラン・トリノ》(2008・米)を観るとは、不思議な気分。前半はイーストウッドとモン族の少年のすれ違いをコミカルに描く。イーストウッドが気に入らないコトに出会うたびに「ガーッ」と唸るのが可笑しい。そして、終わりの30分の息をつかせない展開。自分の決めた通りに生きるという、人間尊厳テーマになった作品という意味で、大西巨人小説を思い出す。しかし、テーマは重いが、なによりもオモシロイ映画なのである。観終わって、幸福感に包まれる映画は久しぶりだ。


映画が終わったら、さて、いよいよ旬公の運転する車に乗り込まねばならぬ。数か月レンタルワゴンカー。とんだグラン・トリノである。まだ乗り始めて2日目なのに、駐車場を逆側から出ようとするから驚く。なんでいきなり、そんな大胆なコトができるかなあ。どうにかエエ市の家に着いた頃には汗びっしょりだった。もとは居酒屋だったという大きな家を掃除して、なんとか住めるようにしている。仕事の連絡を少しやったあと、なんだか疲れて夕寝。起きてから、旧国道の横を歩いて、晩飯を食べに行く。目的ピザ屋が休みで、適当に選んで入った焼肉屋が大当たり。カルビもタン塩もウマかった。


帰って、原稿を2本読み、風呂に入る。だたっぴろいので、身の置きどころに困る。旬公はすっかり疲れて寝ているが、こちらはなかなか眠れず。山崎豊子運命の人』第一巻(文藝春秋)を終わり近くまで読み、朝方に眠る。

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2009-04-29 ブーザンゴから谷中ボッサへ

朝8時起き。《つばさ》を観てから、仕事場へ。今週の授業の準備や、今日のトークのメモなど。新潮社から太宰治の特集号届く。太田光セレクト短篇がウリ。『yom yom』別冊という感じ。12時半に出て、〈みずま〉でロースカツ


ブーザンゴ〉に行き、今日のトークの準備。出演してくれる『coaster』の安達玲奈さん到着。昆虫が大好きな「虫愛ずる姫」なので、虫のイラストが全面に入った服を着ている。その後、お客さんが集まり、ほぼ満席となる。最初の方、どこの会場でもやっているフリーペーパーの現状を話したが、お客さんがシーンとしているのでなんだか緊張して来て、大学講義みたいな口調になる。ヤバイと思っていたら、茂木淳子さんが遅れて入ってきたので、話しかけて立ち直る。後半は安達さんに、いろいろ訊いていく。何を尋ねても意外な答えが返ってくるので、オモシロイ。手作業でつくっているとは思っていたが、あのリングプラスチックをひとつひとつ切断してつくっていたとは! 小学校のときにすでに「編集癖」があったというには、なんか納得した。あと、同誌にはご主人がエッセイを書いているものの、「制作はなにも手伝ってくれない」と云っていたのだが、あとで彼に怒られたとして、ブログhttp://fpcoaster.blogspot.com/)で訂正しているのがカワイイ


お店が狭いので、お客さんは15人で一杯だったが、『エホンだより』のオアナさん、『京都ワッチャー瓦版』の山本くん、奈良の〈よつばカフェ〉でのカルピスイベントに合わせてフリーペーパーをつくっている女性静岡からやってきた男性メディアテーク仙台女性千駄木ライター女性など、客層が濃い気がした。和光大学の教え子2人も来てくれたので、終わってから、〈イリアス〉や〈不思議〉を案内する。


いちど西日暮里に帰り、メールチェックしてから、また出かける。日暮里図書館ポストに延滞していた本を返し、〈馬賊〉でつけ麺を食べる。今週はなぜかつけ麺への愛が高まっている。ここのスープは濃くてうまいけど、どんどん冷めていくのが哀しい。谷中墓地側に渡り上野桜木町へ。先日爆発した工場の焼け跡を見る。ホントに残骸だ。


谷中ボッサ〉で、「菅原克己風景展」のオープニング雑談会。行ってみたら、25人もいたのでびっくり。いつの間にこんなに予約入っていたのか。げんげ忌でお見かけする方もちらほら。冊子と展示作品の作者である山川直人・保光敏将・内田かずひろの3人に加えて、小沢信男さんが加わり、吉上恭太さんの司会で進行。いろんな話が出たが、菅原克己現実には大きい場所を、詩では小さなものとして描いていて、「それが菅原さんの詩なんだ」という小沢さん言葉がよかった。針小棒大の反対なんだな。


終わってどこかに行こうというコトになるが、近くの〈デニーズ〉は満席根津まで下って、いつもの韓国料理屋に入る。12、13人であれこれ話す。カムジャタンに掛っている粉を、ぼくが「ジャガイモの粉ですよね?」と訊いたら、店のお姉さんに「いいえ、エゴマの粉です」とビシッと訂正される。すいません、いい加減なこと云いました……。10時半にお開きになり、ウチに帰る。


新聞で、俳優中丸忠雄の死去を知る。76歳。東宝アクション映画で、クールな悪役といえば、この人でした。岡本喜八映画では、カッコイイのにどこか間抜けなキャラとして扱われがちで、ちょっと気の毒でした。でも、好きだったな。


ブーザンゴ〉(http://www.bousingot.com/)のフリーペーパー展は、明日も明後日もやってますので、ぜひどうぞ。開店時間をお確かめの上お出かけください。配布用のフリーペーパーは、数に限りがありますので、いろいろ欲しいヒトは早めにご来店を!

coaster 安達玲奈coaster 安達玲奈 2009/04/30 10:57 昨日は本当にありがとうございました。
私自身、ものづくりの衝動を子供の頃まで遡ってじっくり振り返ることはなかったので、自分自身の発見にもなり楽しかったです。
ちなみにおしゃれデザインに反発し始めたのは、広告の仕事をしていた時、あるアートディレクターに「昔のパルコのポスターっぽくさー、ほら子供の頃よく見てたじゃん」と言われ、「秋田の片田舎にパルコのポスター貼ってるわげねーべ」と思ったあたりからです。
これからもダサく(南陀楼さんに言われてちょっとショックでしたが 笑)地道に作り続けます。。

山川直人山川直人 2009/04/30 13:39 昨日はありがとうございました。なんかグダグダになってしまいましたが、そこがよかったと言ってくれる人もいてホッとしています。なにより小沢さんが素晴らしかったです。二次会の店さがしまでさせてしまってすみません。ほんとにありがとうございました。

kawasusukawasusu 2009/04/30 21:11 >安達さま
昨日はどうも。トークだと文章書く時みたいに言葉を選ぶ暇がなくて、ナマな表現になってしまいがちです。すみません。軽いデザインでなくて、重い、土着的なデザインだと云おうとしたんですが…。次号も楽しみにしています。

>山川さま
四者四様の話しぶりが良かったです。展覧会にもたくさんの人が訪れてくれるといいですね。

coaster安達玲奈coaster安達玲奈 2009/05/01 01:27 こちらこそすみません、本気で気にしているわけではないので。。笑
今日、ある集まりで亜紀書房田中さんと飲みましたヨ。
最近いろんなところで繋がっているかんじが面白いです。

おかまちおかまち 2009/05/02 16:45 中丸忠雄さんは大好きな役者さんでした。奥さんが中丸薫さんとはしりませんでした。

奥田みのり奥田みのり 2009/05/17 19:17 千駄木のライターです。先日は、楽しい時間をありがとうございました。集いの様子をブログにまとめました。なんと、3部作となってしまった長文です。間違いなどありましたら、ご連絡ください。
なお、ブログのトップ記事は毎日変わってしまいますので、「フリーペーパー」でブログ内検索をしていただけると見つかるかと思います。今後もよろしくお願いします。

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2009-04-28 「ケチ、アイス、光クラブ」

8時起き。《つばさ》を観てから、仕事場へ。『本当にあった禁断愛』の原稿を書く。そのあと、一箱古本市に出す本の値付けなど。エエ市に戻る旬公を見送って、神保町へ。〈書泉グランデ〉で、倉阪鬼一郎『遠い旋律、草原の光』(早川書房)、北原尚彦古本買いまくり漫遊記』(本の雑誌社)、鈴木鱸生『向島墨提夜話 ヨミガエル明治大正下町』(栞文庫)、『ハヤカワミステリマガジン』を買う。久しぶりに『HMM』を買ったのは、ドナルド・E・ウェストレイク追悼特集ともうひとつ読みたい記事があったから。


ディスクユニオン〉で、鈴木博文[metrotro-on-line 2009 february]を買う。サイトライブ会場での限定発売だが、ココに入っていた。〈高岡書店〉を覗くが、めぼしい新刊はなにもなく、〈すずらん堂〉に回ると、唐沢なをき『まんが極道』第3巻(エンターブレイン)と松本正彦劇画バカたち!!』(青林工藝舎)が見つかる。最近高岡は、秋葉原あたりに客をとられたせいか、明らかにパワーダウンしており、すずらん堂のほうが活気がある。


東京堂書店〉で『キネマ旬報』(クリント・イーストウッドグラン・トリノ》特集)と、塩山芳明出版奈落断末魔』の書評が載っている『週刊読書人』を買い、〈神保町シアター〉へ。待ち時間に『週刊読書人』の堀切直人さんによる書評を読む。意図的なのか、サブタイトルの「エロ漫画黄金時代」がタイトルとして採られている。この本の反権威的な部分を大いに評価しているも、末尾で、左翼尻尾がついていることや福田和也にヘイコラしてる点を批判。でも、塩山さんは「自分利益をもたらす者には目に見えるようにヘイコラし、しかるのち別の機会にぶったたく」という点では分け隔てなく公平なお方であるのだった。


今日映画は、川島雄三監督《明日は月給日》(1952)。前に一度観ている。川島には珍しく正義感にあふれた明朗な作品。とはいえ、桂小金治落語のシーンがやたらと長かったりする特徴はある。父親役の日守新一の深刻になり過ぎない演技が素晴らしい。息子の高橋貞二が弟に借金を断られ、「ケチアイス光クラブ」と叫ぶシーンがある。「光クラブ」は、この数年前に東大生の山崎晃嗣が金貸し業を始めて多額の資金を集めるが失敗し、自殺した事件を指す。「アイス」は高利貸し氷菓子という意味で、『隠語大事典』(皓星社)によれば、1917年に初出があり、1920〜30年代に普及しているようだ。戦後でもよく使ったのか、それとも、古めかして云ったセリフなのか。


西日暮里に戻り、原稿を1本読んでからウチへ帰る。晩飯は高菜チャーハンテレビで録画していた映画宇宙戦争》を、原稿を読みながら眺めるが、あんまりオモシロくない。リアル死体を出せばイイってもんじゃないよ。

森 洋介森 洋介 2009/04/29 01:02  高利貸をアイスと呼ぶのはもっと早く一八九〇年代には普及してゐたやうな……と思ひ、記憶を辿って柴田宵曲『明治の話題』の「アイスクリーム」の項を見たら、森鷗外の『金色夜叉』評などから引例してありました。「想ふに、これから幾千萬年の後にICE-CREAMで氷菓子といふ洒落なども分らなくなつてから、開明史家は此小説を研究して、これをたよつて今の人物、今の思想を推知するだらう」云々(『柴田宵曲文集 第五卷』小沢書店、1991.2、p.208所引)。たまたま『隠語大事典』に採録した隱語辭典での立項が一九一七年だといふだけかと愚考します。

森 洋介森 洋介 2009/04/29 01:08  あ、『隠語大事典』は『隠語大辞典』の誤りでした。訂正のみで失禮。

HisakoHisako 2009/04/29 02:00 「アイス」=高利貸し、という洒落は『金色夜叉』以前に出ていたのを明治の雑誌で見た気がします。東京堂版『隠語辞典』の「アイス」の項目には「明治初期の洒落」とあり、「つめたい=冷酷」を利かせてある、と書かれています。

kawasusukawasusu 2009/04/29 09:02 >森さん
『隠語大辞典』以外にあたる暇が無かったので、適当に書いたら、やっぱり食いついてきましたね(笑)。「初出」はこの辞典で採られている最古の時期のつもりでした。すいません。

>Hisakoさま
『金色夜叉』以前に使用例があるんですね。とすれば、あの映画で使われた時点で50年以上の歴史があったんですね。

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2009-04-27 儲けそこなったタルコフスキー(南会津の)

朝8時起き。《つばさ》を観て、昨夜の残りで朝飯。久しぶりに旬公と一緒に仕事場へ。『SPA!』の書評、今回は下関マグロまな板の上のマグロ』(幻冬舎文庫)。単行本(『露出者』メディアワークス)が好きで、『レモンクラブ』で書評を書いたこともあり、かなり早く書き上げる。原稿には入れられなかったが、本書には意外なヒトが出てくる。


1983年頃、スワッピング雑誌自分電話番号を載せたマグロさんの部屋には、女性からバンバン電話が掛かるようになった。


僕は、これがなにか商売につながるんじゃないかとおぼろげに考え始めていた。かなり大きなビジネスチャンスがあるという予感があった。しかし具体的に何をどうしていいかわからなかった。そこで当時『元気マガジン』(白夜書房)という雑誌編集長である山崎邦紀氏を訪ね、あれこれ聞いたのだ。山崎氏はわけのわからない若僧に丁寧に応対してくださった。


山崎さんの答えは否定的だったが、その後しばらくして、「テレクラ」が爆発的な流行を見せ始め、マグロ氏は儲けそこなう。相談する相手を間違えたのだ。ダメですよ、「南会津タルコフスキー」(塩山芳明命名)にそんなコト訊いても……。それにしても山崎さん、カネにつながらない体質は25年前もいまとまったく同じだったんだなあ(ヒトのことは云えないが)。


ウィスキー・ボイス』第35号到着。創刊十周年記念号で、表紙は柳原良平。特集の「私の一冊」が読ませる。「読者の広場」でもバーテンダーに「私の一冊」を訊いていて、半村良の『新宿馬鹿物語』『雨やどり』を挙げている人がいるのが、なんとなく嬉しい。となりの店のオーナーに「水商売に携わるなら読んでおけ」と云われたのだという。『酒とつまみ』を挙げているヒトも。


原稿で取り上げることもあり、〈ラピュタ阿佐ヶ谷〉へ映画を観に行くことに。12時半に阿佐ヶ谷に着き、駅前の中華料理屋でつけ麺。超シンプルな麺ばっかりのもので、けっこう好き。ラピュタ中平康監督作品を、《夏の嵐》(1956)、《野郎国境はない》(1965)と2本続けて観る。例によって爆睡ラピュタではこの特集の後、5月31日から警察映画の特集をやる。《刑事物語シリーズもたくさんやるので通わねば。


西日暮里に帰り、〈ときわ食堂〉でチューハイ定食。〈古書ほうろう〉と〈ブーザンゴ〉に寄ってからウチに帰り、原稿を一本読む。


しのばずくん便り」(http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/20090427)に一箱古本市モデルコースをアップしました。トンブリンさん作成のgoogle map付きです。


4月29日(水・祝)の〈ブーザンゴ〉でのフリーペーパー・トークは残り2名さまとなりました。当日は入れませんので、予約を願います。【おかげさまで埋まりました。受付終了します。4月28日追記】

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2009-04-26 みちくさ市には都電に乗って

朝8時起き。快晴。仕事場に寄ってメールチェックしてから出かける。山手線大塚都電荒川線に乗り換え、鬼子母神前で降りる。すぐにみちくさ市のぼりが目に入る。雨で順延になったため、鬼子母神境内の手づくり市が開催されず、その分、人出が少ないが、客としてはゆっくり見られてありがたい。店主もスタッフも知り合いが多く、挨拶しながら回る。手持ちのしのばずくんトートバッグがしだいに重くなっていくので、方々で買いすぎだと冷やかされる。


買ったものは以下。「北方人」で、高山純『南海の大探検家鈴木経勲 その虚像と実像』(三一書房)1000円。「モンガ堂」で、『淀川長治の活動大写真』(朝日文庫)300円。「書肆紅屋」で、『トップ屋戦士の記録 梶山季之署名ノン・フィクション』(季節社)、梓『梓『梓『梓『梓『勝目老醜の記』(文藝春秋)、上坂高生『有馬頼義と丹羽文雄の周辺 「石の会」と「文学者」』(武蔵野書房)3冊600円。「古書魚月」で、岩本ナオスケルトン・イン・ザ・クローゼット』(小学館)250円。ピッポさんのところで、『若者たちの神々1』(新潮文庫)100円。店名忘れたところで、吉本たいまつおたく起源』(NTT出版)600円。別の店で、いわしげ孝『上京花日』第1巻(小学館)100円。「たけうま書房」で、CD2枚を1800円。「古本くちびるごう」で、豊田健次『文士のたたずまい 私の文藝手帖』(ランダムハウス講談社)300円。別のところで、生活教育協会編『女ひとり東京自活案内』(田中書店)800円。そして、「オホンゴホン堂」で、EMIL VACHEK『BIDYLKO』(1954、プラハ)。この本の表紙・本文のイラストはヨゼフ・チャペック。これが750円とはOさん、安すぎ! あと栗原裕一郎さんが新書をたくさん出していたが、ご本人とは会えずじまい。


すっかり満足して、前も入った〈風味亭〉でビールギョーザ。350円のギョーザは具がいっぱいで、噛むと口の中にうまみが広がる。「風味定食」750円は、豚角煮のあんかけみたいなのが皿で出てくるが、これをご飯にかけて食べるとウマイ。いい店です。満腹して外に出ると、目の前に塩山芳明さんがしょんぼりと立っていたので、店番を代わりこの店に行くようススメる。一回りして、12時半ごろに切り上げ、都電でまた大塚まで戻って、西日暮里に帰ったのは1時過ぎ。たのしい午前中の過ごし方だった。


あれこれ雑用やって、自転車で動坂上の〈千駄木文庫〉へ。預かった原稿を読む。3時前に協和会の蔵に「D坂シネマ」を観に行く。入ると前の回の終りのあたり。3時からは、谷根千に関連するドキュメンタリー3本立て。なかでも、《わたくしたちの街》(1953)は、台東区池之端七軒町の「パチリ会」という映画愛好グループが、自分たちの街を紹介したフィルムで、どこかからやってきた2人の少女を街のおじさんが案内するという設定。小学校校長などが出てきて喋るシーンが多いが、「街の偉い人を全員出さないとおさまらないから」という事情によるらしい。トロリーバス市電などが走っており、不忍通りの道幅もぜんぜん狭い。今回は七軒町の三堀久子さんの解説、柳下美恵さんの伴奏という特別上映。柳下さんの伴奏は、遅れてきた旬公が、はじめから演奏付きだと勘違いするほど、画面にマッチしていた。ちなみに、この映画についての記事は『ベスト・オブ・谷根千』に再録してあります。そのあと、千駄木に住んで一人でアニメをつくっていた熊沢半蔵のショートフィルムを6本上映。ときどきヤケクソみたいにぶっ飛んだ表現があり、面白かった。


まだ上映は続くが、失礼して〈ブーザンゴ〉へ。配布用のフリーペーパーがだいぶ減ったので、ストックから補充する。〈のむらや〉で買い物してウチに帰る。晩飯は、鶏肉のトマト煮。ミニコミ『葬』の奥山さんから、彼女が出演したフジテレビ東京マスメディア会議》のビデオを見る。いろんなミニコミ雑誌の面白い部分を引き出したいい番組徳島の『ASA』の名物連載で、ラブホテル編集部ノートを置き、その書き込みを誌面にそのまま載せるという「夜のらくがき帳」は素敵な企画だ。単行本にできるな、と思ったら、もう出てた↓

夜のらくがき帳MAX

夜のらくがき帳MAX


そういえば、みちくさ市で〈旅猫雑貨店〉の金子佳代子さんから、「ウチザワさんって、一千万円の工事見積もりを十万に負けさせたんですって?」と訊かれてびっくり。ブログに書いたのを武藤良子が読んで騒いでいたとか。「いや、百万円のはずだよ」と答えるも、金子さんも一千万と書いてあるのを見たという。雑駁で注意散漫ななムトーならともかく、「わめぞ」の良心金子さんの云うことなら確かだと思い、「じゃあ、ケタ間違えたんだ。ウチザワは数字に弱いからなあ〜」と答えたのであった。しかし、本人に伝えてブログを確かめたら……。やっぱり百十万円と書いてあるじゃないか! もう、誰も信じられない。ぼくや旬公も含め、みんな計算ができない連中で小学生みたいだ

かねこかねこ 2009/04/27 20:01 すみません!二日間寝てなかったもので!(笑)

ムトームトー 2009/04/27 20:12 100万も1000万も、貧乏人から見れば同じですよ。ふん。

kawasusukawasusu 2009/04/27 20:43 >かねこさん、ムトーさん
一番の問題は、ウチザワが100分の1へのダンピングを実現させてしまうようなキャラだと、みんなが認識していることだよなあ…

小西昌幸(徳島)小西昌幸(徳島) 2009/04/27 21:49 ■見積もりの桁間違いのエピソード。そこはかとなくしみじみとした良いやり取りで、すっかりなごませていただきました。いやー、ありがとうございました。

2009-04-25 一箱古本市week、雨の中の初日

朝8時起き。昨夜からの雨がいまも激しく降っている。「みちくさ市」は当然延期。でも、コレぐらい明確にできないと判っているほうが、関係者には助かるはず。《つばさ》を観て、昨夜の残りで晩飯。今日一箱古本市weekの初日で、いろいろ動かなければならないのだが、雨で移動が徒歩になるのが痛い。自転車だとスムーズなんだけど。


三崎坂上の〈茶ノ間〉へ。今日一日、ミシマ社が出張してくるというイベント。すでに社員のヒトたちが準備中社長三島さんが車で会社の畳を運んでくる途中ということだが、ギリギリ時間になるようだ。あとで来ることにして、西日暮里仕事場へ。ドアの前に宅急便の大箱が置いてある。S社のNさんからの仕事の荷物だった。ゴールデンウィーク初日にこんなのを送ってくるとは、憎いヤツだ。ほかに、ミリオン出版から中田薫(構成)・中筋純(撮影)『廃墟本3』を送っていただく。石風社からは、岩崎京子『花咲か 江戸植木職人』と小林澄夫『左官礼讃2』を。あと、アマゾンからsakanaの初期音源を集めた4枚組[initial works collection 1990-1991]が届く。リマスターしているようだが、ブックレットに歌詞しか載っていないのは不満。せっかくの復刻なのだから、メンバーインタビューぐらい入れてほしい(そういうのがナイのがsakanaっぽいとも云えるが)。


フリーペーパー展の荷物をまとめ、タクシーで〈ブーザンゴ〉へ。助っ人のオアナさん、山崎さんが急遽手伝ってくれる。展示用のファイルと配布用の最新号、膨大な量になり、この空間でどう並べるか判らなくなる。あまりな無計画ぶりに、店主夫婦も助っ人の2人も呆れたことだろうが、自分からアイデアを出してくれる。結局、ファイルは中央の棚の上に積み重ねて、配布用は手前の箱にというレイアウト。壁際には現物をいくつか吊るしてみた。3時前にはなんとかカタチがつく。皆さん、ありがとうございました。


〈礪波〉で半チャンラーメンを食べて、〈茶ノ間〉へ。2階ではワークショップが進行中。参加者を何班かに分けて、本の企画を考えさせ、編集会議で1点決めた後は、営業会議POPづくり、デザイナーとの打ち合わせ、と進んでいく。ぼくが行ったときには、すでにタイトルが決まっていて、POPづくりに入るところだった。狭い二階に30人ぐらいがひしめきあっていた。文化通信の星野渉さんが取材に来ていた。S社の女性も来て挨拶したら、先のNさんは隣の席だという。名前もなんだか似ている。スープデザインの尾原史和さんが来て、三島さんとの公開打ち合わせに入るところに電話があり、〈ブーザンゴ〉に戻り、京都フリーペーパー『ぱんとたまねぎ』の林舞さんと友だちに会う。林さんは相変わらずのんびりしていて、東京堂への行き方を説明しているだけで1時間ぐらい経ってしまった。


また、〈茶ノ間〉に戻り、最後のところだけ聴く。終わったあと、ワークショップに参加した中村孝司さん(スモールライト)に声をかけられる。10年以上前に彼が『レトリックアンドロジックス』というフリーペーパーを出していたときに、文化通信で取材している。いまは『音頭大百科』『日本語訳詩の洋楽カバーおもしろ大百科』などの冊子をつくっているが、そのうち単行本を発行したいと考えて、このワークショップに参加したという。意外なトコロでの再会だった。終わって、よみせ通りの〈H〉で打ち上げ根津土曜日に20人が入れる店はココしかない(よって、店名を黙秘)。カウンターで隣に座った女性が、話している最中三島さんの奥様だと気づき驚愕。めちゃくちゃ美人で頭の回転も速いヒトだった。


千駄木駅でみなさんと別れ、ウチへ。一日に三崎坂を歩いて三往復して疲れたが、フリーペーパー展もミシマ社イベントもうまく行って、よかった。


なお、〈ブーザンゴ〉での29日(水・祝)のトークは、残り3名です。狭いので立ち見はお受けできません。来たいと思っている方は、早めにメールkawasusu@nifty.comで予約してください。

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2009-04-24 和光大学「雑誌研究」の予定です

和光大学の「雑誌研究」ですが、ゲストに出ていただく日が大体決まりましたので、予定を載せておきます。授業は毎週金曜日16:20〜17:50、A棟3階のメディア室5(N307)です。ニセ学生は歓迎しますが、あくまでも受講生優先なので、できるだけ後ろの方で聴いてください。あと、遅れると入室できないので注意してください。


2009年度「雑誌研究講義予定


4月25日 第3回 街を編集する


5月1日 第4回 週刊誌はいまどうなっているか

ゲスト:戸井武史さん(週刊現代


5月8日 第5回 神保町という街と書店

ゲスト畠中理恵子さん(東京堂書店


5月15日 第6回 神保町ツアー

案内人:退屈男さん


5月22日 第7回 ミニコミフリーペーパーについて

ゲスト:奥山晶子さん(アストラ


5月29日 第8回 雑誌の見本(サムネイル)をつくる

ゲスト:浅見なつこさん+山本由子さん(和光大生、「キクロク」)


6月5日 第9回 タウン誌地域メディアのいま

ゲスト:前野久美子さん(book cafe 火星の庭)+佐藤純子さん(ジュンク堂仙台ロフト店)


6月12日 第10回 目次と広告デザイン


6月19日 第11回 雑誌ライターという仕事

ゲスト栗原裕一郎さん(フリーライター


6月26日休講


7月3日 第12回 雑誌の見本発表会


7月10日 第13回 まとめ〜編集の力をどう生かすか〜


7月17日(補講) 第14回 (たぶん)飲み会


変更する場合には、このブログでお知らせします。


朝8時起き。今日はなんだか寒い仕事場へ行き、先週の授業で学生に書かせた「雑誌履歴書」を集計するが、知らない雑誌や間違った誌名が多く、まとめるのに苦労する。結局、男子の分だけ終えて、女子の分は次回配ることに。


彷書月刊』届く。ぼくの連載は「古本ツアー・イン・ジャパン」(http://blogs.dion.ne.jp/tokusan/)を。掲載前からその正体をめぐって、いろんなブログで言及されていた。この連載でここまで反応があったのは初めてじゃないか? ちなみに、武藤良子さん提案の「古ツア正体あてトトカルチョ」は全員ハズレ。唯一、岡崎武志さんの書いた年齢がニアピン賞(1歳違い)でしたのじゃ。


2時に出て、学校へ。早めに着いたので、メディア準備室に寄り、機材の使い方を教えてもらう。授業は前半、雑誌履歴書の集計を見せ、お題(買ってきた雑誌を見せる)を学生に話させる。けっこう目の付けどころがいい子が多い。後半では一箱古本市など、本イベントの話。豆惚舎くんがニセ学生で来てたので、明日のみちくさ市宣伝させる。でも、明日は雨で延期みたいだな。終わって、豆惚舎くんと、編入してきたという2人の男と一緒に駅までバスで。千代田線の車内で眠る。


西日暮里に戻り、明日のフリーペーパー展の荷物を持って、〈ブーザンゴ〉へ。明日昼から設営開始。ウチに帰ると、風邪気味の旬公が。晩飯をつくるよりも先に眠くなり、11時まで横になる。そのあと、薄花葉っぱのセカンド[朝ぼらけ]の音源を聴く。5月3日に発売だが、ボーカルの下村よう子さんが送ってくれた。最初はなんというか、組曲みたいなはじまりかた。それからライブでもおなじみの曲に入っていく。ファーストよりシリアズな面が強まったような気がする。6月24日には東小金井海風〉で東京ローカルホンクとのライブが決定している。コレは行かねば。


明日からいよいよ「一箱古本市week」です。初日のイベントは、〈茶ノ間〉の出張ミシマ社、蔵のエクスペリメンタルフィルム、〈ブーザンゴ〉のフリーペーパー展などです。この日からの展覧会もたくさんあります。残念なのは、谷中バテレン商會の「織田雅己パノラマ地図展」が中止になったこと。隣の工場が爆発したとのことで、延焼は免れたもののしばらく営業できないそうです。早く営業再開できることをお祈りします。ともあれ、いろんなイベントがありますので、「みちくさ市」が雨でも、こっちにお出かけください。で、日曜日にはみちくさへどうぞ。

http://sbs.yanesen.org/projects/sbs/wiki/%E4%B8%80%E7%AE%B1%E5%8F%A4%E6%9C%AC%E5%B8%82week_2009

dozodozo 2009/04/24 19:04 どの回も興味津々、ゲストの皆さんも良いですネエ。午後休とって伺いたいものです。南陀楼さん、講義録どこかでまとめられますか?今から楽しみです。

shomotsubugyoshomotsubugyo 2009/04/24 23:06 おもちろそう… 出たい…(´・ω・`)

kawasusukawasusu 2009/04/25 00:49 >dozoさま
重複消しときました。講義録って、べつに録音してないですからねえ…。

>書物奉行さま
じゃあ、古雑誌についてゲストで話していただきます!

2009-04-23 いろいろ届いてます

イベントの案内や本が方々から届いてます。ほんとは、ひとつずつ丁寧に紹介するのが筋でしょう。まとめて紹介すると埋もれがちだし。でも、余裕がないのでまとめてにさせてください。まあ、タイミング優先ってコトで。じゃあ、行きます。


まず、岸川真さんの新刊『半ズボン戦争』は幻冬舎から刊行、本体1400円。いきなりメジャー、そして初の小説だ。ぼくは原稿を読ませてもらったことがあり、とても面白かった。小学校時代のいじめ体験を描いていて、逃げ出す場所のない恐ろしさと、それがあっさり解決する理不尽さが印象的だった。


それと、nakabanさんの絵本『ころころオレンジのおさんぽ』イーストプレス、1100円。このヒトの絵は、画材テーマによっていろんなスタイルがあるのだが、どこかに「nakaban印」が押されている。横長でオレンジ色がきれいに映えている装幀は、奥様の中林麻衣子さん。根津から引越しされたので、しばらくお会いしてないけどお元気ですか。赤ちゃんも大きくなったことでしょうね。


京都ガケ書房〉の山下さんからは『山と崖』というフリーペーパーなどを送ってもらう。以前、小沢健二イベントを店内でやったそうで、その参加者10人が自分で書いてプリントしたものを持ち寄り、ホチキス止めしたもの。制作部数は100部なので、各自の手にするのは10部(なので、ガケでは閲覧のみとか)。山下さんがつくったのは「世界妄想地図」で、まあなんというか……スゴイです。ガケでご覧あれ。


エルマガジン東京支社からは『横浜本』が届く。表紙イラスト柳原良平。「内澤旬子横浜ラストピース」はストリップ小屋に行ってます。『酒場百選』(ちくま文庫)の原田信郎の野毛居酒屋案内も。ぼくの好きな野毛の〈三陽〉がカラー写真で大きく出ている。


広島では11月の一箱古本市前哨戦として、5月に「空中一箱古本市」を開催。なんじゃそりゃ? 出店者募集中です。ぼくも出るかも、。


2009年広島市袋町 「まちづくりフェスタ」からお知らせ

 2009年5月16日(土)、17日(日)開催 場所広島市中区袋町 市民交流プラザ(袋町小学校横)

 広島初!★空中「一箱古本市」出店者大募集!★

出展料無料!(事務手数料のみ一日200円必要) 雨の心配も無用!!


■会場の広島市中区袋町まちづくり市民交流プラザ」4Fの建て物と建物をつなぐ「渡り廊下」が 「一箱古本市」の会場となります。非常に、素敵な場所を確保できました。屋外ではありませんので、「雨天決行」です。

さながら、空中に浮かぶ 「空中庭園」ならぬ、「空中古商店街」です!!

■お店の看板や屋号などは、ぜひとも付けてください。 渡り廊下を2日間限定の楽しい「空中古商店街」にしましょう!! たとえば、「ブックスざいまさ」や「空中古本堂」「ママブックス」などなど・・・。

 広島初の古本フリーマーケット一箱古本市」にお店を出そう!!と言う方は早めにお申込みを!

■まだ、両日ともに出店の受付をしております。(満箱になり次第、締め切ります)

現在、非常に女性出店者が多いです! 女性の方も安心してお店を出していただけます!!

 知人、友人のかたをお誘いしてみては、いかがでしょうか?みなさん! 出店 お待ちしています!!

 お申込みは、下記 ↓ ざいつ まで! 電話でも、メールでも、faxでも!

 * メールでのお申込みが大変、助かります。* 電話は「留守電」になったら、録音してください。

       

主催ブッククロッシングジャパン本部(株式会社 イーセット内)   

代表  財津 将斗(ざいつ まさと)

〒736-0071   広島県安芸郡海田町東海田1031

 TEL 082-822-4816  FAX 082-286-2690 メール master@bookrainbow.com


「お好み本ひろしま2009 スタッフブログ

http://okonomibon.cocolog-nifty.com/blog/


広島といえば、山本善行さんのブログで知った、『宮地嘉六と街を歩く 小説・随想集〈広島関西編〉』(休山舎)1500円、がアマゾンから到着。呉市に住んでいたのか。ほかにアマゾンからは、かえる目のセカンド[惑星]届く。さっそく聴いているが、前作以上の傑作。どの曲も鼻歌で歌いたくなる。とくに「とんかつ岬」「とんかつ飛行」の2曲は、岸野雄一の「とんかつ一代」([80年代詩歌集 A to 2]収録)以来の傑作とんかつソングだ。


朝8時起き。フジテレビを観ていたら、「スマップクサナギツヨシ容疑者逮捕」と聞こえて、耳を疑う。夜中に全裸で酔っぱらい、公然わいせつ逮捕されたと。状況が判ってないので、小倉コメントのどっちつかずぶりが全開。あと、前忠は報道部の速報をなぞる以外のことが云えず、使えないことが決定的になった。


9時半に千駄木の郷で、実行委員の桐谷さんと待ち合わせ。一箱古本市5月4日で、大家さんにお借りすることになっており、その確認。ラウンジではテルミン演奏もあります。千駄木の〈ブックオフ〉を覗いてから、仕事場へ。おにぎりを食べてから、神保町へ。〈ぶらじる〉で岡崎武志さん、朝日新聞出版の小柳さんと、単行本の打ち合わせ。おお、なんだかいきなり動き出したぞ。岡崎さん帰られたあと、小柳さんと別の話。〈ふらいぱん〉でまいたけハンバーグを食べたあと、〈東京堂書店〉へ。1階で、佐藤嘉尚『人を惚れさせる男 吉行淳之介伝』(新潮社)を買う。著者は『面白半分』の編集長だった。カバー、表紙、扉の吉行の写真がイイ。3階で『G』誌のMさんと待ち合わせ、〈TAKANO〉で打ち合わせ。


終わって、〈神保町シアター〉へ。次の回を観るつもりだったが、ちょうど開場したところなので、前の回から観ることに。清水宏監督《蜂の巣の子供たち》(1948)は、前半ちょっと寝てしまったが、子どもたちの自然なやりとりがいい。後半で、「海を見たい」と云って死ぬ子どものシーンが悲しい。次の回は、本多猪四郎監督《恋化粧》(1955)は、今日出海原作メロドラマだが、池部良越路吹雪小泉博と芸達者が揃っているので、安心して観られる。岡田茉莉子は「私がいないと、あの人だめなんです」と語る、元祖「だめんず好き女」を好演。この映画のもうひとつの主役は、大川端の風景大川を挟んで反対側に浅草松屋(ものすごく大きい!)が見えるし、橋場や浅草柳橋と川でつながったエリアで話が展開する。


西日暮里に帰り、連絡アレコレ。土曜日から一箱古本市weekなので、確認しておかないとならないことが多い。〈ブーザンゴ〉でのフリーペーパー展も土曜日からなので、配布用のフリペがじゃんじゃん届く。29日(水・祝)のトークは、まだ席があります。フリーペーパーをつくっているヒトと気軽に話ができる機会なので、ぜひお出でください。http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20090419


明日の和光の授業のテーマは、「街を編集する」。一箱古本市を中心に、各地の本イベントの動きについて話します。

kshinshinkshinshin 2009/04/24 01:03 御紹介ありがとうございます! ついに、です。
かなり加筆増補したので、ご講評賜われれば幸いです。
それと、やっとこさ、出歩けるお金があるので、ぜひ
赤提灯でもいきませんか。

財津正人財津正人 2009/04/24 01:33 ご紹介いただきましてありがとうございます。
5月3日、どうぞよろしく御願い致します。賞品、べたでもいいですか?

kawasusukawasusu 2009/04/25 09:16 >岸川さま
おめでとうございます。じゃあ、連絡しますね。

>財津さま
賞品はなんでもいいですよ。でも、一箱古本市の賞品で「べた」ってなんでしょう?

財津正人財津正人 2009/04/25 20:11 はい! べたべたの広島からの○○○、ということで・・。笑

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2009-04-22 浦和と上野

朝8時起き。雨はすっかり上がり、いい天気。仕事場に行き、メールへの返事やらなにやら。出かけるのがちょっと遅れ、京浜東北線南浦和武蔵野線に乗り換え、某駅で降りる。女子校図書館取材。かなり面白い図書館だったが、新刊コーナーに内澤旬子おやじがき』(にんげん出版)が並んでたのには驚く。高校生リクエストで入れたというのが嬉しい。ヨメが書いた本だと云うと、「じゃあ、ご主人にサインを」と求められたが、丁重にお断りする。


12時半に終了。2時前に〈神保町シアター〉で観たい映画がある。間に合うかなと思ったが、やっぱりギリギリになりそうだったので、諦めて西日暮里に帰る。きのう、すごく久しぶりに「チン」こと前田和彦くんから電話があった。アスペクト編集者になって、丁寧語も身についてきたので、チンは返上すべきか。矢部智子さんが書いた『本屋さんに行きたい』を編集したので、送ってくれるとのこと。今日届いたが、東京関西の主要な独立書店が23店紹介されている。吉祥寺の〈古本屋さんかく〉は行ったことないなあ。写真は、わざと人を排しており、店の雰囲気を見せることに徹している。あっ、28ページの写真に『ブックカフェものがたり』(幻戯書房発見矢部さんたちとこの本をつくってから、もう3年以上経つんだなあ。もう一冊、前に前田くんが担当した『1980年代のポップ・イラストレーション』も送ってくれた。ありがとう


もろもろ連絡やってるあいだに出かける時間となり、自転車で出かける。〈往来堂書店〉に寄ってから、ふれあい館でチラシのコピー上野の〈TSUTAYA〉を久しぶりに覗き、7時にその近くの居酒屋へ。音楽研究家毛利眞人さんが上京してきたので、国書刊行会のいつもの3人(一人は元だが)と一緒に飲む。毛利さんが今年出す予定の本、相当面白そうだ。5つも年下なのに、フリーランスでここまで手間のかかる仕事をやられていることには頭が下がる。解散してから、ちょっと涼しくなった不忍通り自転車で帰る。

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2009-04-21 ラジオはいつも恋愛中毒

6月仙台一古本市の店主、募集中です。

Book! Book! Sendai 一箱古本市 in サンモール一番町


Book! Book! Sendai 2009』のイベントとして、東京不忍ブックストリートで始まった「一箱古本市」を仙台・サンモール一番町で開催します。商店街舞台に、本好きの人々がそれぞれに持ち寄った古本を販売する、フリーマーケット形式の古本市です。一箱分の本があれば、どなたでも気軽にご参加いただける楽しいイベントですので、是非この機会にあなたも「古本屋さん」になってみませんか?


主催杜の都を本の都にする会

【日時】6月27日(土)11:00〜17:00

【会場】サンモール一番町商店街

【参加費】1,500円


【出品のルール】一箱は概ねミカン箱程度(3辺の合計が120cm以内)のものとし、基本的にご自分古本を販売していただきます。補充分を用意して、箱に追加するのはOKです。また、イベントに適切ではない出品がある場合は、スタッフの判断により、 当日撤収していただく場合がございます。

【参加資格】販売は各自の責任で行っていただきますので、当日会場にて店番のできる方。(複数での参加による交代制も可)18歳未満の方は保護者同伴のこと。

募集期間】4月11日5月20日

 スペースが埋まり次第、受付終了となります。


以下、詳細はサイト

http://bookbooksendai.com/modules/bulletin/


塩山×いがらしトークも詳細決定。塩山さんは「オレの名前が先だと、客が入らないから」と強硬に主張して、〈火星の庭〉の前野さんに順序を変えさせたとか。どうでもイイじゃん、そんなの……と思うが、意外なところで小心者なのである。


いがらしみきお×塩山芳明トークイベント

 「漫画家VS編集者 出版業界最底辺を語る」

《日 時》 6月26日(金) 19:00〜20:30

《会 場》 市民活動シアター(「仙台市市民活動サポートセンター」地下)

《内 容》 いがらしみきお漫画家)と塩山芳明漫画編集者)によるトークショー。

司会は南陀楼綾繁編集者ライター)。

出版業界の最底辺を支えてきた編集者塩山芳明新刊出版奈落断末魔』(アストラ)の刊行を記念して、塩山編集漫画誌から華麗に転身した漫画家いがらしみきお仙台在住)が、当時を振り返る。

毒舌で知られる塩山さんはいがらしさんと旧知の間柄、よそでは聞けない貴重な話題、爆弾発言が連発!?するかも。

《参加料》 2,000円(要事前申し込み)。定員100名。

《申 込》 こちらのメールフォームをご利用ください。

http://bookbooksendai.com/0906/mailpro/


ほかにも「わめぞ」の古本市武藤良子展覧会、ブックカフェの作り方講座(ちょうちょぼっこ福島杏子さん出演)など盛りだくさん。仙台6月は本の月、なのだ。


仙台4月29日(水・祝)に「定禅寺ブックストリート一箱古本市」も。こっちの店主は集まったんだろうか?

http://attakakokoronet.blogspot.com/2000/01/bookmarkets.html


朝8時起き。《つばさ》を観てから仕事場へ。うす曇。最近仕事をしながら、FMJ-WAVE)を聴いているが、誰がDJ番組でも、読まれるメッセージ恋愛がらみばかり。みんなそんなに恋愛に飢えてんのか。しかも、メッセージの内容からは男と女の云っているコトがほとんど区別つかないのだ。〈古書ほうろう〉に地図など取りに行く。


早稲田古本村通信」の原稿書く。今回は音楽がらみの話。続けて、先日の仕事で一本ペンディングになっていた原稿を書く。これでホントにこの本の原稿は終わりかな? 雨が降り出してくる。


4時前に神保町へ。郵便局で振り込み、〈高岡書店〉で『映画秘宝』を買い、〈神保町シアター〉へ。今日清水宏監督小原庄助さん》(1949)。人から頼まれるといやとは云えない大河内伝次郎が、他人のために旧家の財産を使い果たし、ついに無一物になって村を去っていく。馬や子どもの使い方が絶妙。田中春男演じるヒトのいい借金取りよかった。最後、「小原庄助さん」と出るので「終」かと思ったら「始」で、暗闇の中、歌が1コーラス流れるのは監督洒落っ気だろう。でも、そのあと「終」が出ないので、なんとなく釈然としない終わり方だ。


外に出ると、雨が激しくなってきた。三田線白山へ。〈兆楽〉でシューマイチャーハン。ココの2階が一箱古本市のあとの打ち上げで使えないかと思って聞いてみたが、狭すぎた。スーパー〈大銀〉で買い物してウチへ。DVDで《Gメン‘82》観る。香港舞台にした2回がいかにも昔の海外ロケという感じで笑えた。


このところ、1時になると眠くなっていたが、今夜は寝つきが悪く、4時前まで起きたり寝たりで、雑誌などを読んでいた。

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2009-04-20 『手塚先生、締め切り過ぎてます!』がイイぞ

朝8時起き。今日もいい天気。仕事場に行き、溜まっていた雑用をする。12時に出て、千代田線から都営新宿線に乗り換えて、新宿三丁目。〈模索舎〉で『山からお宝』の納品と精算。コレで手元にはほとんどなくなってしまった。カウンターに、アストラの「美人葬儀マネージャー」こと奥山さんの彼氏(なのか? いつも彼女にくっついてるが)が入っていたので驚く。昨日から働いてるそうな。副都心線に乗ろうと、地上の出口を探すが見つからず、都営線の入口まで戻って入る。


雑司ケ谷駅から地上にあがると、そこここに「みちくさ市」ののぼりが。もう今週末なのか。昨日の《花籠の歌》のとんかつがウマそうだったのを思い出し、明治通りに出る手前のとんかつ屋(〈よしや〉だったかな)に入り、おろしとんかつを頼むが、ボーッとしてて出てきたときに、とんかつソースをかけてしまう。横についてる大根おろしをどうすれば……? 結局、ソースとしょうゆのミックスという悲しい味で食べる。


古書往来座〉で、一箱古本市とweekのチラシを置いてもらう。店番ののむみちさんが、「こういうのガックリくるんですよねえ」と見せてくれたのが、コミックスの揃いのパッキング。左から1巻から並んでいると思ったら、13、14巻だけ左端にあった。器用な間違え方だ。もういちど最初からやり直していた。ちょっと時間があるので、店内をじっくり見て回る。「小説検定」の資料のほかに買ったもの。新刊の『東京レポート』第1号(特集「池袋豊島区」)1300円。茨城つくば書店の発行。古代から現代までの池袋についての知見が盛り込まれていて、すごく役に立ちそう。ほかの地域も特集してくれると嬉しい。『読書マガジン』と『軽量版読書マガジンLight』各100円。南川潤『夜の虹』(美和書房、1946)1000円。面出しにされていて、花森安治装丁が目に入る。花森装丁の南川の本はこれで2冊目【←コレは間違い。南川ではなく新田潤『煙管』が花森装丁でした。4月22日追記】。『緑なす音羽の杜に』1・2(講談社)。OB数十人のエッセイと座談会。1巻目のサブタイトル講談社創業八十周年に寄せて OBたちの記録」、2巻目は「野間省一社長と私たち」。伝説編集者と呼ばれる人たちが多く寄稿している。前に講談社の資料室で見て以来、欲しかった本だ。2冊で1500円はメチャ安でしょう。


まだ時間が余ったので、〈ジュンク堂〉へ。出版関係の棚はいまいち。地下のマンガ売り場で、吾妻ひでお『地を這う魚 ひでおの青春日記』(角川書店)、いがらしみきお『フンティーちゃんとレポンちゃん』(竹書房)、永山薫昼間たかし編著『マンガ論争勃発』(マイクロマガジン)を買う。そのあと、池袋の某校図書館の取材。終わって、Iさんたちと喫茶店ケーキ食べる。


東池袋駅から有楽町線飯田橋東西線阿佐ヶ谷へ。〈ラピュタ阿佐ヶ谷〉で、特集「映画監督 中平康」。今日は《おんなの渦と渕と流れ》(1964)。この映画のことは、連載「居眠り名画座」で書くつもり。レイト特集「60年代まぼろしの官能女優たち」にも惹かれるが、遅くなるのであきらめる。


帰りの中央線で、福元一義『手塚先生、締め切り過ぎてます!』(集英社新書)を読了。面白くて、一気に読み終える。これまで手塚本は数多く出ているが、漫画史の中での功績を描くか、ある一時期(トキワ荘時代とか、その編集者担当していた時期とか)の手塚を描くものがほとんど。しかし、本書の著者は、最初は編集者として手塚に会い、のちに手塚プロアシスタントとなって、47年間も手塚のそばにいたのだ。しかも、手塚と年齢も近い。内部にいたからこそ見聞きできたエピソードが多く、手塚を尊敬していながら盲信はしていないところもイイ。竹熊健太郎さん云うところの「手塚伝説」が満載で、手塚本の新定番になりそうな回想記だ。

2009-04-19 一箱古本市week、いろいろやります

一箱古本市weekは、もう今週末からスタートです。とりあえず、フリーペーパー展の告知をもう一度。トークはまだ席に余裕があります。フリペを出している方、これから出してみたいという方に集まっていただければと思います。


ブックス&カフェブーザンゴ (B-2)文京区千駄木2-33-2 TEL03-3823-5501

http://www.bousingot.com/


南陀楼綾繁セレクトフリーペーパー小さなメディアの放つ光」展

内容もカタチもさまざまなフリーペーパーが大集合。

ライター南陀楼綾繁が全国から厳選した約 60誌のフリーペーパーを展示します。制作者のこだわりや想いが感じられるものばかりです。最新号は持ち帰りできます。福岡大阪名古屋からの巡回展です。

日時:4月25日(土)〜5月6日(水・祝) 14:00〜21:00(金・土14:00〜23:00、日14:00〜20:00) 

4月28日(火)定休


トーク「つくる愉しみ・見る愉しみ」

南陀楼綾繁ライター編集者)×安達玲奈(『coaster』編集行人

日時:4月29日(水・祝) 14:00〜16:00

入場料:1000円(1ドリンク込)

定員:15名 要予約

kawasusu@nifty.comまでメールでお申し込みください(件名「ブーザンゴトーク」)。

この企画の連絡先 南陀楼綾繁TEL 090-9347-8767 kawasusu@nifty.com


あと、〈茶ノ間〉の出張ミシマ社も面白い企画ですよ。ワークショップは残念ながら満席キャンセル待ちですが、展示の部分は誰でも入れますのでどうぞ。


茶ノ間(ちゃのま) (A-1) 台東区谷中6-3-8 TEL03-3824-5231

http://www.cha-no-ma.com/


出張ミシマ社〜ミシマ社を丸ごと1日再現します!〜

2006年 10月に産声を上げた「自由が丘のほがらかな出版社」。その「いつも」をまんま再現。一軒家から畳とちゃぶ台、古い本棚を持参し、全刊行物を展示。ワークショップでは、「出版社を立ち上げた」という仮定のもと、企画から「売る」までの過程を体験。「出版社を作るということ」を 1日疑似体験します。

日時:4月25日(土) 11:00〜18:00(1階)


ワークショップ

11:00〜(約 60分) (1)編集時間企画から構成作り・依頼まで!)

(12:15〜みんなでお弁当。ぜひ一緒に食べましょう!)

13:15〜(約 60分) (2)営業の時間(注文書作りから書店営業まで!)

15:00〜(約 60分) (3)仕掛け屋の時間POPパネル、「ミシマ社通信」作り!)

(16:00〜おやつタイム。ぜひご一緒に)

17:00〜 (4)デザイン時間 尾原史和さん(スープデザイン)に装丁をお願いしよう !?

この企画の連絡先 ミシマ社 http://www.mishimasha.com/ 


そのミシマ社がテレビ東京の「ワールドビジネスサテライト4月16日放映の出版特集に登場。見逃してしまったが、動画が見られることを仲俣暁生さんのブログで知る。

http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/2009/04/o1-104.html

文化通信の星野渉さんがコメントしている。ほかの動きがこれまでの出版業界のかたちを前提とした防御的なもの(だからなんとなく辛気臭い)のに対して、冒頭の渋谷書店編集部(いつも店名を忘れる)と、ミシマ社は前向きだし、非常に明快。だから若い連中に受けるんだろうな。この動画、いつまでアップされているんだろう? できたら来週の授業で学生に見せたいんだけど、保存のしかたが判らない……。


朝7時起き。洗濯をしたり、風呂に入ったり。10時前に出て、神保町へ。〈三省堂書店〉4階で雑誌関係の資料を探す。このフロアには、出版ジャーナリズム、書物エッセイと関連しそうな棚が3つある。酒井道夫編『教養としての編集』(武蔵野美術大学出版局)は、教科書としての使いやすさは「?」だが、後半に内田魯庵市島春城前田晃、木村毅出版に関する文章が入っているので買っておく。ほかに、『少女の友 創刊100周年記念号』(実業之日本社)、小林弘人『新関メディア論 新聞雑誌が死ぬ前に』(バジリコ)も買う。フェア台に「神保町の匠」なるグループの選ぶ本が並べられている。名前がどうも気色悪い。2階に移り、大野茂『サンデーマガジン 創刊と死闘の15年』、難波功士ヤンキー進化論 不良文化はなぜ強い』(いずれも光文社新書)を買う。後者東村アキコひまわりっ』のそのものズバリの1コマが帯に使われているのにつられて。野中英次『ハタキ』第2巻(講談社)や文庫本も数冊買い、手提げの紙袋がいっぱいになった。


神保町シアター〉へ。待ち時間に、『週刊朝日』緊急増刊として出た『朝日ジャーナル』創刊50年号パラパラ。書き手が『論座』から移ってきた感じで、なんだか色気がない。中森明夫辻本清美秋元康の「新人類の24年“同窓会”」という座談会は面白かったが(秋元の発言がなかなか的確だった)。


今日映画は、五所平之介監督《花籠の歌》(1937)。冒頭、川にかかった橋の上を市電が走るシーン。これは埋め立てる前の三十間堀川か? カメラが大きく振れると、服部時計店。そして銀座飲食店街に入り、話の舞台となるトンカツ屋の二階へと移動する。基本的にのんきなハナシで、大学生笠智衆がお経を読むシーンなどは大いに笑う。ただ、満洲からやってきた中国人コックが田中絹代失恋して帰国したり、佐野周二の知り合いの女給が殺されて佐野警察に留置されたりと、暗い世相が垣間見える。最後に「4年後には外国人が何十万もやってくる」と話すのは、1940年開催予定だった東京オリンピックを指しているのだろう。短くてテンポのイイ映画だが、ずいぶん話をはしょっている。


今日はこのあと、世田谷文学館松本清張展に行き、阿刀田高の講演を聞くつもりだったが、さっき買った本が重いのであきらめる。今日から始まった「新宿展」を覗きに、久しぶりに古書会館へ。帳場にいたセドローくんから「(ブログで)明日は遊びに行くぞって、ココのことですか」と冷やかされる。予定変わったんだよぉ。川本三郎編『モダン都市文学5 観光と乗り物』(平凡社)1000円、亀井淳『「週刊新潮」の内幕』(第三文明社)300円、河北新報編集局編『地方出版の源流』(地方・小出版流通センター)300円、安藤鶴夫おやじの女』(青蛙房)500円、などを買う。こないだ書いた原稿で、参考文献として取り上げた本が105円で見つかったのも嬉しかった。やはり新宿展は安い。


大荷物を抱えてウチに帰り、マンガを読みつつ昼寝。5時に〈古書ほうろう〉に寄ってから、千駄木交流館で実行委員会議。一箱の当日配るものをセットしつつ、いろいろ打ち合わせ。細かい確認事項が多いが、これをやっておかないと当日混乱するのだ。8時すぎに終わり、ほうろう経由で帰る。録画した《噂の東京マガジン》を観たら、北野誠の姿はなく、ほかのメンバーの席の間隔が少しずつ広くなっている。番組中、いちども北野の不在について触れられることはなく、圧力と自己規制のつよさを感じさせた。


一箱古本市weekまでのあいだ、「しのばずくん便り」で、企画の紹介記事を掲載していきます。今日はトークについて(http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/20090419)。どれも要予約なので、お早めにどうぞ。

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2009-04-18 終わったァ〜!

朝8時起き。昨夜の残りで朝飯を食べ、仕事場へ。『本が好き!』の原稿にかかる。今回は「BOOKMARK NAGOYA」について。途中、〈ちくさ正文館〉の古田一晴さんに電話インタビュー。鋭い意見をもらった。2時前に原稿を書き上げる。これで、先月後半からつづいた原稿地獄がなんとか一息。終わったァ〜! と脱力し、うどんをつくって食べる。そのあと、滞っていた「書評のメルマガ」を発行し、連絡メールあれこれ。


栗原裕一郎さんが『〈盗作〉の文学史』(新曜社)で、日本推理作家協会賞の「評論その他部門」受賞の快挙!(http://d.hatena.ne.jp/ykurihara/) 労作がちゃんと報われるのは、いいことです。ちなみに、。「南陀楼綾繁のトーク十番勝負」で栗原さんの回のゲストに出てくださった安藤礼二さんは『光の曼陀羅 日本文学論』(講談社)で、大江健三郎賞を受賞。津野海太郎さんも『ジェローム・ロビンスが死んだ』(平凡社)で文科省芸術選奨を受けてたと、「トーク十番勝負」の出演者が賞をやたらと受けている。ホストにはなんの功績もありませんが。


5時に出て、〈往来堂書店〉で資料の本を買い、ふれあい館の会議室へ。すでに多くの助っ人さんが集まっており、時間を間違えたかと不安になる。あとからどんどん入って来て、20人以上集まった。助っ人班の吉井さん、吉上さんのリードで、注意事項を説明し、当日の配置を相談する。そのあと、景品の◎◎の制作作業。


ぼくとモンガ堂さんは先に出て、居酒屋を探す。いつもの韓国料理屋以外に、一箱当日の打ち上げに使えそうな店を探し、それっぽい店に入る。前に一人で飲みに来たことがある店だが、貸し切りで使うのによさそう。あとから、ドンベーさん、たけうまさんらが加わり、あれこれ話す。10時にお開きになり、ウチに帰る。


録画してた、昨日の《タモリ倶楽部》。西浅草ジャパンパーカッションセンターで収録している。ココは、高校の時に吹奏楽雑誌で知って、全国大会で上京した時に友だちに付き合ってもらって行っている。民族打楽器の多さに目移りした。大学の時にも行って、ボンゴを買った。その後使うことも少なく、実家に転がっているが。最後に行ってからでも、15年以上経ったが、まだ同じ場所で営業しているとは知らなかった。番組では4フロアもあるみたいだが、当時は1フロアか2フロアしかなかったのでは?


明日は夕方から実行委員会だが、その前はまったくナンにもしなくてもいい。久しぶりに出かけるぞ〜!


オフノートの神谷さんから講座とライブのお知らせ(あいかわらず告知文が長すぎ)。オフノート雑誌と通信を創刊するそうです。



[講座・オフノート


「講座・オフノート」開始にあたって

みなさま。

「講座・オフノート」なる催しをおこなうことになりましたのでご案内いたします。オフノートをはじめて早15年。これまでわたしは自身が関わってきた作品について、あるいは「音楽」について語ることを故意に避けてきました。「音楽をして自由に語らしめよ」、そう思い定めてきたからにほかなりません。この考えはこれからもきっと変わらないでしょう。永年、音楽制作現場に身を置きながら、ただ一度たりとも「音楽」を音楽として専門的に捉えたり、音楽の構成要素を科学的に分析して組み立ててみたり、などということはしたことがありません。言わずもがなですが、「ヒット曲を編み出す仕組み」とか「売れっ子音楽プロデューサーになるためには」といった処世術とも無縁に生きてきました。ただ、わたしは「音」が喚起する言葉ならぬ「ことば」や言葉のもつ「音楽」をなんとかかたちにしようと試行錯誤し悪戦苦闘してきたにすぎません。けして「ヒット曲の作り方」みたいに一般化できない「何処にもない音楽を創る方法?」をすこしずつでも語り継いでいきたい、そんな心境に到っています。

何卒、ご理解の上、奮ってご参加頂ければ幸甚。宜しくお願い申し上げます。

2009年4月6日 オフノート 神谷一義


■第一回 キオクの方法1 -沖縄島うたの成立を中心に

2009年4月25日土曜日

豊島区センター・第二会議室


■第二回 キオクの方法2 -「ウチナージンタ」以来(このかた) 

2009年5月30日土曜日

同・第二会議室


■第三回 キオクの方法3 - AROUND JAZZ「他の音楽」の可能性

同・第三会議室

※以降、本講座は毎月一回ペース(原則的には最終土曜日)、豊島区センターでお

こなってまいります。


講師 神谷一義(オフノート主宰)

■司会 原田健一映像民俗学専攻/新潟大学教授


■18時開場/19時開始 

■参加費 1500円

豊島区センター

東京都豊島区東池袋1-20-10 

TEL 03-3984-7601/FAX 03-3984-0865

交通案内 JR山手線池袋駅東口下車 徒歩約5分

http://www.toshima-mirai.jp/center/a_kumin/


■ご予約・お問い合わせ/オフノート

TEL 03-5660-6498 / FAX 03-5660-6499 

offnote@k5.dion.ne.jp


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都市のおと]

Aurasia/off note presents

urban song collection 2009 

omnibus concert 都市のおと @ 新宿ゴールデン街劇場


■VOL.1 まばたきノオト 4月27日月曜日) 

鈴木翁二 唄とギター

 *

鈴木常吉 唄とアコーディオン

 *

cookin

'熊谷剛 唄とギター 

きく川えいじろう ハーモニカ等  

健介 ウクレレバンジョー、のこぎり等 

津田貴司 ギタレレ等


■VOL.2 唄に牽かれてEl Dorado 5月29日金曜日

いとうたかお 唄とギター

 ※

上野茂都 唄と三味線 

 ※

NRQ(ニュー・レジデンシャル・クォーターズ)

吉田悠樹 二胡 

牧野琢磨 ギター

服部将典 コントラバス 

中尾勘二 ドラムス


■VOL.3 水無月のスケッチ 6月30日火曜日) 

ひがしのひとし 唄とギター

 ※

上野茂都 唄と三味線 

 ※

plays COMPOSTELA ※出演交渉中 

向島ゆり子 ヴァイオリン

関島岳郎 チューバリコーダー

中尾勘二 ドラムスクラリネット


いずれも、

新宿 ゴールデン街劇場

東京都新宿区歌舞伎町1-1-7マルハビル1F

TEL 03-5272-3537(FAX兼用

)http://www.geocities.jp/golden_gai_gekijou/

OPEN:19:00  START:19:30

■ご予約・お問い合わせ/オフノート

TEL 03-5660-6498 / FAX 03-5660-6499 

offnote@k5.dion.ne.jp

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2009-04-17 好きにやるのだ

朝8時起き。今日はちょっと寒い仕事場のパソコンプリントできないので、ウチで使っているのを持って行く。プリンタドライバダウンロードして、使えるようになった。今日の授業のメモをつくり、資料を読む。


週刊読書人』届く。児玉憲宗『尾道坂道書店事件簿』(本の雑誌社)の書評を書いています。塩山芳明さんのインタビュー記事の載った『新文化』を、編集のヒトが送ってくれる。なかなか男前に写ってましたよ。〈瀧之家〉で昼飯を食べて、千代田線大学へ。ちょっと早く着いたので、図書館で資料を読む。


雑誌研究」の授業、今回は2回目。まだ50人以上出ているが、そのうち適正人数に落ち着いてほしい。ことしも「雑誌履歴書」を書かせたが、提出するときに「ウチザワさんのファンなんです」という女の子や、韓国からの留学生、『エルマガジン』を愛読してましたという男子など、それなりに面白そうなやつはいる。それで、いろいろ考えたが、今年から学生に気を遣いすぎず、自分の好きなように授業を進めることに決めた。べつに小難しいハナシをするつもりはないが、みんなに判る平均的な話ばかりしていても、フラストレーションが溜まるばかりだ。


同時に、ゲストバンバン呼ぶことにした。謝礼の出るゲストを呼ぶには手続きが面倒で、昨年までは1人しかお呼びしなかった。だけど、いろんな雑誌ミニコミのヒトに出てもらう方が、ぼくにとっても学生にとってもオモシロイに決まっている。だから、ぼくの知り合いにはご依頼さし上げるコトにします。わずかな謝礼で鶴川までお呼びして恐縮ですが、コレも知り合いになった災難だと思って諦めてください。また、地方の方で、上京の機会がある方は、ぜひ授業に顔を出して、少し話をしてくださると嬉しいです。


ニセ学生も歓迎します。ただ、いまは受講生が多いので、机はありません。パイプ椅子でもよければ、どうぞ。教室はA棟3階のN307(メディア室5)、毎週金曜日16:20〜17:50です。ゲストをお呼びする回は、このブログで告知します。


来週は「不忍ブックストリート」を含む、本のイベントの現状について話します。一人で話すのも退屈なので、一箱古本市の店主さんや助っ人さん、実行委員会の皆さまで時間のある人はぜひ遊びに来てください。「わめぞ」や他のイベント宣伝に来るのでもいいですよ。

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2009-04-16 『月刊佐藤純子』に水着はありません

まず告知です。


Book! Book! Sendai 2009 企画

塩山芳明×いがらしみきおトークイベント

漫画家VS編集者 出版業界最底辺を語る」


日時 6月26日(金) 19:00〜20:30

会場 市民活動シアター(仙台市市民活動サポートセンター地下)


塩山芳明漫画編集者)といがらしみきお漫画家)によるトークショー。司会は南陀楼綾繁編集者ライター)。

出版業界の最底辺を支えてきた編集者塩山芳明新刊出版奈落断末魔』(アストラ)の刊行を記念して、塩山編集漫画誌から華麗に転身した漫画家いがらしみきお仙台在住)が、当時を振り返る。


参加費 2,000円(要事前申し込み)定員100名


Book! Book! Sendai

http://bookbooksendai.com/


まだ申し込み開始になってないのですが、とりあえずお知らせ。そのうち上記サイトで受け付けると思います。タイトル・内容説明ともに奥歯にモノのはさまったような書き方になっているのは、大人の事情からですが、当日はもちろん規制なしで話してもらいます。「Book! Book! Sendai 2009」の企画は、27日(土)の一箱古本市や、その前の週の「わめぞイベントなど15以上あるようだ。


NHK BS hiのドキュメンタリー番組「いま つたえたい ことば〜仙台漫画家30年 いがらしみきお〜」を〈火星の庭〉の前野久美子さんから送ってもらって観たが、めっぽうオモシロかった。間に80年代前半のインタビュー映像が挿入されるが、話し方やソフトながら本質をズバッと突く発言はいまと変わっていない。


そのDVDとともに送られてきたのが、『月刊佐藤純子』。新潮社アイドルグラビア写真集ではなく、〈ジュンク堂仙台ロフト店のアイドル・ジュンコちゃんが描くマンガを載せたフリーペーパー。悪意なくほのぼのとしていて、楽しい。コレはいいなあ。


朝8時起き。昨日の残りもので朝飯。昨夜からの鼻水、まだ止まらない。仕事場に行き、連絡事項いろいろ。原稿にかかると、電話やら宅急便やらで中断される。それでも2時までに、『進学レーダー』の図書館連載と書評を書きあげる。もう一本書かねばならぬが、取材データを整理しているだけで時間切れ。


SPA!』の「新宿二丁目からゲイが消える」という記事で、竜超さんがコメントしている。ちょうど今日届いた『COMIC Mate』で、その竜さんの『消える新宿二丁目』(彩流社)と塩山本を紹介した。


日暮里ルノアール〉で、小沢信男さん、大村彦次郎さん、坂崎重盛さん、『遊歩人』の石井さんと待ち合わせ。谷中墓地散歩して、〈乃池〉へ。ここで『遊歩人』の阿部さんが合流し、いつものメンバーが揃う。とくに名前はないが、この顔ぶれで2、3カ月おきに集まって、散歩して飲むことが続いている。〈乃池〉の2階に座敷があるとは知らなかった。9時すぎに散会。小沢さんに誘われて、〈千駄木倶楽部〉でコーヒー。鼻水はどうやら止まったが、まだちょっと体がだるい


ブーザンゴ〉でのフリーペーパー展で配布するフリーペーパーが、仕事場に続々届いている。着払いなので、受け取るためにはなるべく仕事場から離れられない。29日(水・祝)のトーク申し込みも、少しずつ来ている。15人限定なので、来るつもりの方は早めに申し込みください。あと、ドタキャン禁止ね。入れないヒトが出たら悪いので(といっても、結局1,2人キャンセルは出るのだが)。なお、25日(土)に〈茶ノ間〉で行うミシマ社イベントだが、ワークショップはすでに満員。キャンセル待ちの状態だとか。ほとんどが一日コースを申し込んでいるというところに、参加者の本気を感じる。ワークショップ以外の部分は、出入り自由ですので、ぜひおいでください。詳しくは下記を。

http://sbs.yanesen.org/projects/sbs/wiki/%E4%B8%80%E7%AE%B1%E5%8F%A4%E6%9C%AC%E5%B8%82week_2009

ジュンコですジュンコです 2009/04/17 12:22 おひさしぶりです。ご紹介ありがとうございます。定期購読受付中ですよ〜。
アイドルなんて恐れ多い…実物を見てがっかりして石を投げられかねません。
ちなみに仙台店じゃなくて仙台ロフト店です。
ジュンコ堂の佐藤ロフ子と覚えてくださいませ。
仙台でまたお会いできるのを楽しみにしています!

kawasusukawasusu 2009/04/17 12:27 >ジュンコさま
ごめん、直しました
定期購読料はいくらでしょうか? 申し込みますよ

ジュンコジュンコ 2009/04/18 00:41 お金はいりませんよー。
裏に手紙書いて便せん代わりにして、おたより出します。

竜超です。竜超です。 2009/04/18 22:30 ご紹介いただきましてありがとうございました!
楽しく読ませていただきました。

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2009-04-15 鼻水と原稿まみれの42歳

8時起き。昨夜から鼻水が止まらなかったのだが、今朝はもっとひどくなる。それでも仕事場へ行かねばならぬ。ひっきりなしに鼻をかみながら、長めの原稿に取りかかる。資料の使う部分を最初に決めておいたせいか、意外に順調に進み、2時すぎに書きあがる。腹が減ったので、コンビニ弁当を買ってきて食べ、薬を飲む。そのあと、まえがきと参考文献リストを完成させたら5時半。これでこの本については、一通り原稿を書き終わった。名古屋から帰ってからの20日間ちょっとで、なんとかデッドラインに間に合わせることができた(まだ直しや校正があるのだが)。今日はこの仕事で精いっぱいで、一箱古本市関係の連絡はひとつもできず。すいません。


途中、niftyからのメール今日誕生日ということを思い出す。42歳。この1年間はやたらと早かったなあ。


往来堂書店〉で、牧村健一郎『獅子文六の二つの昭和』(朝日新聞出版)、坪内祐三ストリートワイズ』(講談社文庫)、下関マグロまな板の上のマグロ』(幻冬舎文庫)、森孝一編『文士と骨董 やきもの随筆』(講談社文芸文庫)、『谷根千』第92号などを買う。『ストリートワイズ』の単行本晶文社から出た1997年は、『季刊・本とコンピュータ』が創刊した年で、編集室で平野さんか津野さんから、この本の出版記念会に行ったことを聞いた覚えがある。アレから、もう12年も経ったのか、などと感慨にふけりつつ、ウチに帰り、布団にもぐりこむ。


8時すぎに起き、DVDで《Gメン’82》の2枚目。井上梅次瀬川昌治など手堅い監督の演出した回はやっぱりオモシロイ江波杏子車椅子霊安室に突っ込むシーンの江波の顔が怖い。厚揚げと豚肉のトマト炒めをつくって食べ、薬を飲む。まだ鼻水は止まらない。『谷根千』第92号を眺める。特集は「谷根千町工場」。ほかの部分でも、これまでこの雑誌がやってきたことを、いまの視点で過不足なく押さえており、とてもいい号になっている。ところどころに「最後のお願い」「最後の募集」などとあり、あと1号で終わるんだなという気分を新たにする。なお、8月21日〜30日に谷中の〈ギャラリーTEN〉(http://blogs.dion.ne.jp/blogten/)で、「谷根千工房がやってきた 雑誌谷根千』の終刊から」という展覧会が行なわれます。


『HB』の橋本くんが「ワメトーク」の写真をアップしてくれている(http://d.hatena.ne.jp/hbd/)。なんだよ、文章だけじゃなくて、写真もウマイじゃないかよ。モノクロだと上がり屋敷の雰囲気が引き立つなあ。Pippoとウサリン写真が、アメリカサーカス団みたいだ。塩山芳明さんもちょっと男前に見える。

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2009-04-14 「古本屋地図の解題書誌(改訂)」は労作

朝8時起き。自転車西日暮里へ。風が強い。遅れていた『彷書月刊』の原稿を書く。予告通り、「古本屋ツアー・イン・ジャパン」(http://blogs.dion.ne.jp/tokusan/)について。2時間ほどで書き上げる。先日のワメトークの打ち上げで、武藤良子が「『古ツア』の正体当てクイズをやるから、ここに予想を書け!」と岡崎武志さんと退屈君に職業と年齢を書かせていた。「当ったヒトにはナンダロウさんがおごる」と勝手に決めていたが、どうしてそうなるんだろう? まあ、職業・年齢ともに完璧に当てたヒトにはビールの1杯ぐらいおごってもイイですよ。我と思わん方は、このブログコメント欄に書き込んでください。


この原稿の枕で、全国の古本屋地図が冊子版では、2005年野村宏平ミステリーファンのための古書店ガイド』(光文社文庫)以降出てないと書いたが、あとで、「書物蔵」さん(http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20090412)が「古本屋地図の解題書誌(改訂)」を発表していることに気づく。これは労作。こういう一覧が欲しかったんですよ!


一箱古本市week関係の雑用、旬公がエエ市に送る荷物の発送、売り込みの電話や訪問などに対応しつつ、残った長い原稿の資料をチェック。だいたい構想はできたが、原稿を書くにはいたらず。Tさん、明日かならず仕上げますんで。時間がなくタクシー映画保存協会に行き、Iさんと一箱古本市の打ち合わせ。いつも公園側から入っていたので、事務所のほうから上がるのは初めて。『谷根千』の最新号ができたと教えてもらう。


豆腐屋と鶏肉屋で買い物して、ウチに帰り、資料読みの続き。ちょっと寝てから、『へんなの 杉浦茂摩訶不思議世界』(晶文社)を読む。装丁が知り合いの真田幸治さんだった。こういうポップなデザインがウマイとは意外だった。図版を眺めていると、京都でやっている展覧会に行きたくなる。本書は「中野晴行編」となっているが、作品解説は「マンガ評論界の淀川長治」こと、みなもと太郎さん(細部にわたる記憶力がスゴイ)、コラムあとがきは蔦津よたろうというヒトが書いていて、中野氏名義の文章は一つもない。蔦津=中野かと思ったら、そうでもなさそう。なんかフシギだ。


ワメトークの感想を、いろんなブログで拝見。司会をホメてくださっているのも嬉しい。ただ、みんな「ナンダロウさん」とか「南陀楼さん」としか書かないから、「はてなキーワード」や検索で見つけにくいんだよなあ。ホメるにしろけなすにしろ、せっかく言及してくださるのなら、いちおう知っておきたいので、どこかに一度フルネームで書いてくださると助かります。ぼくは知り合いのことを書くときも、なるべくそうしています。変換するだけで面倒な名前ですいません。

shomotsubugyoshomotsubugyo 2009/04/14 23:31 わいわいo(^-^)o むかし古本病にとりつかれた時、周りに同好の人がおらず「全国古本屋地図」だけがたよりだったことがありましたのです(*゜-゜) あとは南陀楼さんが辻井甲三郎に言及していたのに触発されてまとめてみました。思ったより地方のものがでてきたりもしたので。Id:kuzanさんも書き足したいとブクマしてたのでみんなでつくるとオモシロいかも(^-^;)
つぎの『彷書月刊』たのしみですらo(^o^)oわくわく

kawasusukawasusu 2009/04/16 22:21 はーい、私も気付いたら付け足します
これも適宜改訂が必要ですね
では

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2009-04-13 一箱古本市weekの発表です

お待たせしました。チラシはしばらく前に配布開始していましたが、今年の一箱古本市weekの企画一覧を、公式サイトにアップしました(http://sbs.yanesen.org/projects/sbs/wiki/%E4%B8%80%E7%AE%B1%E5%8F%A4%E6%9C%AC%E5%B8%82week_2009)。


今年は4月25日(土)〜5月6日(水・祝)の12日間。一箱古本市を含む、45以上の企画エントリーしています。チラシ配布後に決定した企画もありますので、ウェブもあわせてご覧下さい。ここでは、ぼくが関わっている企画を載せておきます。フリーペーパー展覧会は、これまでの4会場でもっとも狭く、トークの参加人数も限られていますので、早めにご予約ください。


★ブックス&カフェブーザンゴ (B-2)

文京区千駄木2-33-2 TEL03-3823-5501

http://www.bousingot.com/

南陀楼綾繁セレクトフリーペーパー小さなメディアの放つ光」展


内容もカタチもさまざまなフリーペーパーが大集合。

ライター南陀楼綾繁が全国から厳選した約 60誌のフリーペーパーを展示します。制作者のこだわりや想いが感じられるものばかりです。最新号は持ち帰りできます。福岡大阪名古屋からの巡回展です。


日時:4月25日(土)〜5月6日(水・祝) 14:00〜21:00(金・土14:00〜23:00、日14:00〜20:00) 

4月28日(火)定休


トーク「つくる愉しみ・見る愉しみ」

南陀楼綾繁ライター編集者)×安達玲奈(『coaster』編集行人

日時:4月29日(水・祝) 14:00〜16:00

入場料:1000円(1ドリンク込)

定員:15名 要予約

kawasusu@nifty.comまでメールでお申し込みください(件名「ブーザンゴトーク」)。


喫茶 谷中ボッサ (B-1)台東区谷中6-1-27 TEL03-3823-5952

http://www.yanakabossa.jp/

菅原克己風景展〜昼と夜の空のつぎ目で〜

内田かずひろ・保光敏将・山川直人


高田渡が唄う「ブラザー軒」に導かれ、詩人菅原克己に出会った漫画家内田かずひろ山川直人イラストレーター保光敏将。菅原克己の詩の風景をじっくり旅した3人が、漫画イラストレーションとそれぞれの表現によって3冊の本を作りました。その原画を展示します。

日時:4月29日(水・祝)〜5月11日(月) 11:30〜20:00 

5月3日(日・祝)・5月6日(水・祝)のみ11:30〜15:30までの営業

※お立ち寄りの際には1オーダーお願いします


オープニング雑談会〜小沢信男さんを囲んで〜

日時:4月29日(水・祝)18:30〜20:00

入場無料(1オーダーお願いします)

要予約(席に限りがございます。下記まで電話でご予約の上、ご来場ください)

予約・問い合わせ TEL 03-3823-5952


★茶ノ間(ちゃのま) (A-1) 台東区谷中6-3-8 TEL03-3824-5231

http://www.cha-no-ma.com/

出張ミシマ社〜ミシマ社を丸ごと1日再現します!〜


2006 年 10月に産声を上げた「自由が丘のほがらかな出版社」。その「いつも」をまんま再現。一軒家から畳とちゃぶ台、古い本棚を持参し、全刊行物を展示。ワークショップでは、「出版社を立ち上げた」という仮定のもと、企画から「売る」までの過程を体験。「出版社を作るということ」を 1日疑似体験します。

日時:4月25日(土) 11:00〜18:00(1階)


ワークショップ

11:00〜(約 60分) (1)編集時間企画から構成作り・依頼まで!)

(12:15〜みんなでお弁当。ぜひ一緒に食べましょう!)

13:15〜(約 60分) (2)営業の時間(注文書作りから書店営業まで!)

15:00〜(約 60分) (3)仕掛け屋の時間POPパネル、「ミシマ社通信」作り!)

(16:00〜おやつタイム。ぜひご一緒に)

17:00〜 (4)デザイン時間 尾原史和さん(スープデザイン)に装丁をお願いしよう !?

参加費:(1)〜(3)500円、(4)のみ1000円 要予約

この企画の連絡先 ミシマ社 http://www.mishimasha.com/ 


青空洋品店 (B-2) Leprotto並びの長屋の前

青空洋品店の里帰りwith analog books, cocoloya, nikko coffee


昨年から行動の場を栃木に移した青空洋品店。今回、日光は今市という宿場町から素敵な仲間達とともに一日限りの里帰り出店! へび道名物・牛乳屋さんの露店の横で、ブックカバーと新作Tシャツを販売します!


日時:5月4日(月・祝) 11:00〜16:00

※雨の場合は、ギャラリーKINGYO(B-2)前に移動


朝8時起き。仕事場に行き、原稿にかかる。もう少しで終わりそうなところまで行くが、出かける時間になる。G社でM氏のインタビュー。ご高齢だが、しっかりした話し方だった。記憶力もすごい。そのあと、Tさんと打ち合わせ。途中段階のゲラを見せてもらい、だんだん本になるのだという実感が湧く。神保町に出て、出版関係の本を探す。この種の定番のはずなのに、二軒探してもなく、〈東京堂書店〉で手に入れる。歩き回って、すっかり汗をかいた。


三省堂書店〉で、塩沢槙『東京ノスタルジック喫茶店』(茉莉花社発行、河出書房新社発売)を買う。下北沢〈マサコ〉、本郷〈万定フルーツパーラー〉、西荻窪〈物豆奇〉など、好きな店が並んでいる。きちんと取材しているようであり、写真ごまかすタイプの本ではない。〈神保町シアター〉で映画を観て帰りたい気になるも、原稿が気になって西日暮里へ。最後の数行を書き終えて、原稿完成。コレでメイン部分の34本を書き終えた。まだ、総論が残っているので、気が抜けないのだが……。


千駄木に戻って脱力していると、旬公から電話があり、二人で〈ターボラ〉へ。あさってがぼくの誕生日だとmixiからのお知らせで知ったそうで、その日はエエ市にいるからと、今日誕生祝いとしておごってもらう。


ネットニュースを見ていたら、北野誠が問題発言で活動を自粛するとか。発言内容がいっさい明かされていないのが不気味。かたや、吉本芸人を占う小笠原まさやわいせつ罪で逮捕とか。『ヤングマガジン』連載の木多康昭喧嘩商売』での「朝までゴムTV!」(淫行タレントが出演)のパネリストがまた一人増えたじゃないか。

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2009-04-12 チキンどもの宴

朝8時起き。仕事場に行き、昼過ぎまでに長めの原稿を1本書く。今日のトークのメモを取り、明日書くための資料を読んでから、1時に出かける。池袋で、東武百貨店の〈旭屋書店〉(都内に残っている数少ない旭屋では?)を覗き、書評の本を選ぶ。ココのカウンターはいつも客が長い列をつくっている。近くのラーメン屋油そばを食べる。あまりくどくなく、けっこうウマい。


会場には2時すぎに来いと云われているが、どう考えても、そんなに早く行く必要がない。そこで、西池袋の街をぶらぶらと歩き、公園のベンチで塩山さんの本にざっと目を通す。酒屋の自販機で缶ビールを買い、会場の「上がり屋敷」へ。入口に〈往来座〉の瀬戸さんが立っているが、昔のGS歌手みたいな髪型になっている。そのあと、退屈男くんにあったら、その一世代下みたいなカットになっていた。いつの世代だ。今日の主役の塩山芳明武藤良子の両名は、早くも到着していた。虚勢を張っているが、ふたりともけっこう緊張しているのが伝わってくる。意外とチキンなのである(あとから否定してもダメ、みんなが見てたぞ)。


リハーサルが終わり、お客さんがしだいに入ってくる。4時10分にスタートリコシェ・豆ちゃんの開会の辞、アストラ・奥山嬢の葬儀調のあいさつに続き、3人で壇上に上がる。座布団に座り、ビールを飲みながらトーク開始。最初はジャブ程度に、塩山本の「外側」についての悪口を。そのあと、Pippoとウサリンライブ。30分ほどだが、じつに堂々としてやりきった。途中の詩の朗読もイイ。前にライブハウスでのアウェイ感はまるでなく、初めて見る客も楽しんでいた(最初、苦笑気味に下を向いていた人が、終わりの方では手拍子をしていた)。休憩をはさみ、後半。すっかり出来上がってきたので、二人の受け答えも上がり調子になり、安心してツッコミを入れられる。ときどき、こちらにも攻撃が来るので油断できない。途中、いがらしみきおさんに出ていただいたが、「耳が悪いから話がうまくできない」とおっしゃっるにもかかわらず、話がめちゃくちゃうまく、間の取り方が絶妙だった。6月仙台での塩山・いがらしトークを司会することになっているが、なんの心配もいらないな、コレは。


終りごろ、塩山さんから「なんでそんなにオレの文章を買ってるの?」と真顔で質問される。そ、それに公衆の面前で答えろっつのか。なんて、自己愛の強いヒトなんだ……。お客さんからの質問を入れて、6時40分ぐらいに終了。盛りだくさんの内容のわりには、コンパクトにまとまったほうだろう。終わってから、何人ものお客さんに声をかけられ、おおむね好評だったのでヨカッタ。セドローくんがブログで司会をホメてくれた(わめぞのドンに褒められると、なんかウラがあるんじゃないかと疑ってしまうが)。昨年来の「トーク十番勝負」の修業の成果がすこしはあったかも。塩山、ムトーの二人は、終わった途端、さきほどの緊張を忘れたように元気になる。やっぱ、この二人、似てるわ。


目白駅近くの〈海賊〉という居酒屋で、打ち上げ。いがらしさん、多田さん、高崎俊夫さんらと話す。栗原裕一郎さんも来てくれ、ムトーから「出版界の変な慣習を変えるために立ち上がれ!」と無茶なハッパをかけられていた。岡崎武志さんからは、水戸芸術館雑誌『WALK』の日記特集号をいただく。岡崎さん、栗原さん、林哲夫さんらが日記を書いている。10時頃にお開きとなり、目白から帰る。

dozodozo 2009/04/14 18:22 宴、最高に面白かったです。司会お疲れ様でした。開宴前に、サインさせてくださいとおっしゃる塩山さんとトークでの塩山さんとのギャップ。奥山さんの開宴の挨拶は完全にプロだと思いました只者ではないですね。いがらしさんも負けていない。反撃にあっている南陀楼さんの答えもよかったなあ。Pippoさんには癒されました。皆さんキャラクターが非常に濃くて、すごいなー。これからも楽しみです。ありがとうございました。

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2009-04-11 〈神保町シアター〉が満席になった日

朝8時起き。まだ寝ている旬公を置いて、仕事場へ。すぐ原稿を書きはじめる。今日は4本あげるつもりだったが、意外と字数が多く、3本書いたところで力つきる。でも、やっと終わりが見えてきた感じだ。


神保町へ。〈神保町シアター〉で、今日から特集「昭和の原風景」が開始。チケットを買ったら78番。本屋を覗いて開場前に戻ってきたら、「100番です」という声が聞こえ、そのあと完売していた。メジャー作品ならともかく、石田民三監督、花井蘭子主演の《むかしの歌》(1939)なのである。こんな映画満席になるなんて。作品そのものはとても良く、音楽の使い方(山場でものすごく大きくなったり、最後では花井蘭子の歌だけで音楽を入れない)が上手かった。前半眠ってしまったのが、残念。


この特集、観たいのが10本以上あるのだが、来週いっぱいはGW進行で観に来れなさそう。並行して、〈ラピュタ阿佐ヶ谷〉で中平康特集もはじまるし、なんで、こんなに重なるんだよ。


ウチに帰り、豚汁の残りと、焼いたサンマで晩飯。松本清張原作ドラマ《駅路》を観るが、清張物に必須の泥臭さがなく、もう一歩だった。


明日はワメトーク。塩山芳明武藤良子という二大狂犬を戦わせる行司役をやります。なんの用意しもしてないけど、まあ、なんとかなるでしょう。ギリギリまで原稿を書いてから、駆けつけます。当日でも入れるらしいので、よっぽどヒマならどうぞ。

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2009-04-10 今年も授業がはじまりました

朝8時起き。昨夜つくった豚汁で朝飯。暖かいというより、暑い仕事場へ行き、午前中に2本書く。休む間もなく、今日の授業のメモをつくり、そのあともう1本書く。いろいろ連絡取っていたら、出かける時間になった。電車の中で、柴田元幸編『昨日のように遠い日 少女少年小説選』(文藝春秋)を読み、しばし現世を忘れる。


鶴川駅から歩いて大学へ。また数か月間、週一回、この坂を行き来するのだ。職員の待合室にいると、大学時代の知人・道場親信くんに声をかけられる。社会学研究者だが、今年度からココの准教授になったのだ。研究室を持ったそうなので、ときどき寄らせてもらうことに。


授業開始。今日講義内容を説明するオリエンテーション。5限にしたので、学生の数が少ないかと思ったら、教室からあふれていてげんなり。20分ほど話し、今年は出席も取るし、課題も出すと脅す。来週、適正な人数になってくれているとイイなあ。『東京トーフ屋散歩手帳』の豆惚舎くんが、〈岡本太郎美術館〉に行ったついでに聴きに来てくれた。ニセ学生第一号だな。豆惚舎くんと駅前のスタバで話すも、隣のギャル2人がうるさい。


7時半に西日暮里着。アマゾンから、発行元が国書刊行会に変わった『映画論叢』第19号と西本英雄『もう、しませんから』第8巻(講談社)届く。5日ぶりに旬公と会い、〈tono〉で夕飯を食べる。コンフィ、旨し。エエ市でのドタバタをいろいろ聞く。〈古書ほうろう〉に寄ると、昨日の朝日新聞に載った『ベスト・オブ・谷根千』(亜紀書房)の記事を見せてくれる。4段もある記事で、〈東京堂〉でのトークの写真も載っている(ぼくも右端にチラッと)。旬公の仕事が終わり、先月末で朝日の配達が終わったので、載ったことを知らなかった。

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2009-04-09 今野勉、淀川長治、成瀬巳喜男

朝8時起き。《つばさ》(ちょっと面白くなってきた)を観てから、仕事場へ。今日はほかのコトは一切せず、原稿に専念する。午前2本、午後2本をなんとか書き上げる。もう1本書きたかったが、資料が少し足りず、明日回しに。今野勉テレビ青春』(NTT出版)を最後まで読む。初めて知るエピソードばかりで、一気に読んだ。TBSの『新・調査情報』に9年間連載されたのをまとめたもの。同誌にはイイ連載が多い。


さすがに疲れたので、〈ときわ食堂〉でチューハイを飲みつつ、『週刊文春』を読む。性同一障害を売り物にするタレントについての、能町みね子さんの堂々たる意見が載っていた。そのあと、本駒込図書館に寄り、『キネマ旬報』の淀川長治特集を読む。高崎俊夫さんが『イメージフォーラム』で淀川さんと仕事したときの回想を書いているが、著者から熱い原稿を受け取ったときの編集者の昂奮が伝わってくるいい文章だった。


ウチに帰り、ちょっと眠る。資料を読んだあと、DVD成瀬巳喜男監督娘・妻・母》(1960)を観る。5人の兄妹とその配偶者、母と出演者はかなり多いが、成瀬は見事にさばいている。宝田明が団令子に「お前を見ていると、なんだか腹が減ってくる」と云うのが笑える。


Hanako』最新号は池袋特集で〈旅猫雑貨店〉も出ているが、うしろのページで、谷根千散歩の記事が4ページ掲載されている。執筆不忍ブックストリートの実行委員の中濱潤子さん。『ソトコト』にも一箱古本市の短い紹介が載っています。

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2009-04-08 一箱古本市の出店場所が発表されました

お待たせしました。さきほど、「しのばずくん便り」(http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/20090408)で、一箱古本市の店主さんの出店場所が発表されました。お目当ての店主がどこに出るか、ぜひチェックしてみてください。告知文を読むと、今年もさまざまなジャンルのさまざまな箱が並ぶようで、いまから楽しみです。南陀楼の「古本けものみち」は、4日(月・祝)に千駄木の郷で出店します。


店主さんには今日、明日ぐらい到着予定で、「全店主一覧」や「店主マニュアル」を含む書類をお送りしています。基本的な情報はここに入っているので、届いたら目をお通しください。


この前後に開催される「一箱古本市week」のチラシも完成済みです。44もの企画が出ています。こちらも数日中に「しのばずくん便り」かサイトにアップされる予定です。


今朝は8時起き。《つばさ》を観てから、仕事場へ。午前中1本、午後1本書く。資料を見ながら書くので、このスピードが最速だ。3時に定休日の〈古書ほうろう〉を借りて、「不忍ブックストリートMAP」やチラシを配布してくれる店やメディアに発送する作業。5人でやったのだが、けっこう時間がかかり、できたところまでを5時前に台車郵便局に持っていく。また戻って、吉上さんと二人で6時半まで。仕事場に戻るとぐったりしてしまう。目を通す資料を持って千駄木に帰り、パスタをつくって食べる。


東京堂書店〉畠中さんよりご案内です。


『笑撃!これが小人プロレスだ』(現代書館)刊行記念

高部雨市さんVS森達也さんトークセッション

小人プロレスを葬ったのは誰だ」


 80年代90年代にかけて、女子プロレスの興行とタイアップして日本全国を回り、絶妙の演技で豊かな笑いを提供してきた小人プロレスプリティアトム、リトル・フランキー、角掛仁、天草坊主等、現在、ほとんど亡くなってしまった彼らの全盛期の活躍とその後の人生を徹底取材。異端を排除するテレビ局に放映を禁止されても、懸命に演じ生きた彼らの実態に迫る渾身のノンフィクション『笑撃!これが小人プロレスだ』。

 著者である高部雨市さんと本書に解説も寄稿されている森達也さんが、熱く小人プロレスの魅力を語り合います。


○日時 4月11日(土)15:00〜17:00(開場14:45)

○於 東京堂書店神田本店 6階

〒101‐0051 千代田区神田神保町1‐17(ホームページ http://www.tokyodoshoten.co.jp

○会費 500円

○定員 100名


●お申し込みは、お電話メールでお願いいたします。

 電話 03‐3291‐5181

 メール tokyodoshoten@nifty.com

諒 2009/04/09 02:48 この本、随分前に、大変に楽しく拝読いたしました。

諒 2009/04/09 02:51 あれっ、これは新刊のようですから、姉妹本でしょうか。確かめずに書き込みしてしまいまして、すみません……。

kawasusukawasusu 2009/04/09 19:49 >諒さま
この著者はこれまでにも小人プロレスの本を出しているようですから、そのどれかでしょうね。私はどれも未読ですので、今回のを読んでみようと思っています。

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2009-04-07 別居しました

内澤旬子南陀楼綾繁は、このたび別居しました。……遅ればせのエイプリルフールではなく、ホントです。事情により、別れて住むことになったのです。


とはいえ、旬公のブログを読んでいればすぐ見当が付くように、その事情とは、内澤が某エエ市で豚を飼い、それを同時進行でルポとして書くという、一種の実験的生活に入るためでして、何日かに一度は戻ってくるはずですし、半年ぐらいで別居は解消となる予定です。まあ、単身赴任みたいなモンですね。


昨年は、旬公が新聞小説挿絵のため、週に数日は仕事場に泊り込むような生活だったので、半分ぐらい別居というか、週に数日しか一緒に居る機会がありませんでした。その延長に今回の別居はあるといえばあるのですが。しかしまあ、見事なぐらい、好き勝手やってますね、お互い。仕事場、家、エエ市の仮住まいと、3ヶ所に分居というコトになって、さてどうなるか。不安でいっぱいです。


数日このブログを書くのを怠っていたら、たちまち日が過ぎる。土曜日の昼に、中華料理屋で昼飯食っていたら、NHKニュースで「いま北朝鮮から飛翔体が発射されました!」と。緊迫した状態でそのまま数分待っていたら、誤報だと判り、がっくり。そのあと、恒例の「げんげ忌」へ。今年のお話津野海太郎さんと、堀内路子さん。「今年は時間厳守で終わります」と云っておいて、終了間際に長々と喋るヒトが出てくるのも相変わらず。月の湯にも行きたかったが、間に合わなかった。


名古屋彩流社のHさんから、新刊井上善博『名古屋絵はがき物語 二十世紀ニューメディアは何を伝えたか』(本体1800円)と、そのもとになった名古屋市博物館の図録『名古屋市博物館収蔵 絵葉書図版目録』を送っていただく。単行本と図録ではまとめかたが違うので、両方比べながら読もう。


日曜の午前中、ニュースを見ていたら、「午前中にも発射か」と報じた後のCMで、パチスロの『宇宙戦艦ヤマト』をやって、波動砲が発射されていた。スネークマンショー(古い)の「日本は、いい国だなあ〜」を思い浮かべる。結局、出かけた後発射されたが、日本に直接の影響はなかった。


お昼から、ふれあい館で「不忍ブックストリートMAP」や店主関係の書類を折ったり、発送したりする作業。印刷室のリソグラフが不調で、汐見地域活動センターに回ってくれというので、そのダンドリを組んだが、そのあとであっさり「直りました」と云われる。タクシー代、返してよ! 助っ人さん、実行委員合わせて20人ぐらいで作業。5時に一段落して、10人ぐらいで韓国料理屋へ。


月曜は夕方に国書刊行会へ。昔の広告スクラップブックを見せてもらう。会社の前にある、小ぢんまりとした中華料理屋で、ビールギョーザラーメン。合計1300円という驚きの安さで、しかもウマかった。そのせいか、どのテーブルも相席で満員だった。


今日仕事場で、午前1本、午後1本、いずれも書評を書く。『フリースタイル』届く。何度目かのリニューアルで、マッチラベルの連載はあえなく2回で終了。その代りに、一人が3つを選ぶコラムをぼくも書いている。しばらくはこのスタイルで続いてほしい。


夕方、神保町へ。〈ディスクユニオン〉で、スチャダラパー[11]、二階堂和美[ニカセトラ]、Perfumeワンルームディスコ]を買う。久しぶりにレコード屋で新譜を買った。〈東京堂書店〉の3階で、畠中さんに一箱関係のチラシを渡す。その畠中さんのインタビューが載っている『ほんまに』第9号、橋爪紳也ほか『大阪近代建築企業文化』(ブレーンセンター、新なにわ塾叢書)、虫明亜呂無『女の足指と電話機 回想の女優たち』(清流出版)を買う。ここで「古本ツアー・イン・ジャパン」(http://blogs.dion.ne.jp/tokusan/)さんと待ち合わせし、向かいの〈TAKANO〉で取材。メールアドレスが判らず、ブログコメント欄に「メール乞う」と書き込んで、連絡がついたのだ。いま古本界で興味津々の「ツアー」氏の衝撃的な正体が知りたい方は、次号の『彷書月刊』をご覧あれ。とりあえず、「富山の薬売り」ではありませんでした>岡崎さん。


ウチに帰り、DVDで《Gメン'82》を観る。覚醒剤中毒を扱った回で、清水健太郎が「シャブが……」と喋っているのがリアルすぎる(いまウィキペディアで見たら、この翌年に大麻逮捕されている)。もう一本、ほとんど家の中だけで進行する回があり、監督瀬川昌治だった。


東京新聞夕刊に、焼失した谷中五重塔テーマにした、セミドキュメンタリー映画谷中暮色》が完成との記事。監督船橋淳(船の右は「公」)で、谷中の魅力にひかれてこの辺に住んでいるそうだ。ベルリン国際映画祭の招待作品となり、11日には谷中コミュニティーセンター無料上映会を行うとのこと。時間があれば行きたいのだが……。

okatakeokatake 2009/04/07 21:31 ううむ、ついに古ツアの正体が明らかに! コンビニの、あれは何と言うのか、指導してまわる仕事じゃないか、とこれは書肆紅屋説。たのしみです。

kawasusukawasusu 2009/04/08 00:05 ふふふ。紅屋説の当否も含め、しばらくお待ちください。これから原稿書くんですけど。

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2009-04-02 バッタリと眠る

朝8時起き。仕事場に行き、午前中に1本書く。昼は旬公と、スサミストリートから谷田橋通りに入ったところにできたフランス料理屋へ。一番安い1500円のランチにするが、前菜もメインも美味しかった。戻って、白水社PR誌の原稿を書く。今回で最終回


『WB』届く。けものみち計画の「文豪擬獣化宣言」、今回は吉屋信子。同誌リニューアル(『こどもWB』という仮の誌名になっている)のため、ほとんどの連載が今回で終了。仕込みは大変だが書いていて愉しい仕事だったので、もうちょっと続けたかったな。


4時に〈カフェ・ド・パルク〉でS社のNさんと打ち合わせ。初めてやるタイプ仕事なので、まずは手を着けてみないと。デザイナー板谷さんの事務所で、一箱古本市weekのチラシの版下を受け取る。今年も44の企画が出ている。来週には発表します。


6時すぎに渋谷へ。〈ブックファースト〉で、柴田元幸編『昨日のように遠い日 少女少年小説集』(文藝春秋)を買う。この装丁クラフト・エヴィング商會の真骨頂だな。あと、くつきかずや『闘うグラフィックデザイナー秘密 ネタ休み休み言え! 2』(新書館)も。出口のところで、晶文社高橋さんNTT出版島田さんと待ち合わせ。〈プロント〉に入り、島田さんの晶文社在籍時のお話を聞く。貴重な証言ばかりだが、やっぱり書けないハナシのほうがおもしろい。


西日暮里に戻り、旬公とたまりに溜まった雑誌ダンボールを出して、すずらん通りの〈鳥ぎん〉で釜飯。ずーっと汚いままだったメニューが新しくなっていた(少し値上げしたようだ)。千駄木に帰って洗濯を始めるが、終わるまで待っていられず、旬公に後を頼んでバッタリと眠ってしまう。

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2009-04-01 ビルの谷底に川があった

朝8時起き。《つばさ》を観てから、仕事場へ。午前中に1本書き、昼は〈イアナック〉のホットドッグ。もう1本書いたら1時半になり、次の回の映画に間に合いそうなので、急いで出かける。今日映画の日で1000円なのだ。池袋の〈シネマサンシャイン〉。初めて入る劇場だが、9階のは全体的につくりが小さく、椅子も窮屈。座席の列が長いので、端の席に座ったら、客がやたらと出入りする。指定席だが、遅れてきた客が予告編をやってる間、席を探してウロウロ。上映が始まると、外の廊下の足音は聞こえてくるし、トイレに立つ客が多くドアの音がうるさい。なんか、場末映画館という感じだ。


観たのはクリント・イーストウッド監督チェンジリング》(2008・米)。陰惨というほかない映画だが、アンジェリーナ・ジョリーの美しさと、この先どう展開するのだろうという興味で、目が離せない。2時間20分を長く感じなかった。満足して館を出る。


リブロ東池袋店で、勝田文『プリーズ、ジーヴス』第1巻(白泉社)を買い、有楽町線要町へ。駅からすぐのところに、川を埋め立てた緑道があり、その道をゆっくり歩く。周りを高いビルに囲まれているが、ここは高い建物がなく、谷底にいるみたいだ。かなり前に整備された土地らしく、けっこう寂れている感じがある。塀の上で二匹の猫がにらめっこしていた。さほど迷わずに〈マルプギャラリー〉に到着。一軒家の居間がギャラリーになっている。武藤良子個展「耳朶とスプーン」が開催中。誰もいなかったので、勝手に上がって絵を見る。鉄道の鉄橋らしき絵が2点あって、気に入る(ムトーに訊いたら「そんなの描いてない」と云われそうだが)。2階にヒトがいる感じだが、声をかけても答えがなかったので、そのまま辞去。また緑道を通って駅まで。


要町の〈ブックオフ〉に初めて入り、100円で4冊買う。このあたりでちょっと飲みたい気がしたが、店が決まらず、池袋経由で西日暮里に戻り、いつもの〈はやしや〉に落ち着く。いちど仕事場に戻ってから、〈古書ほうろう〉へ。柳下美恵さん伴奏無声映画上映会。すでに1本目が始まっていて、アメリカ男性を愛した中国人女性の悲恋みたいなハナシだが、妙におもしろい。知り合いの中国人が通りがかると、2人揃って、ひっきりなしにパタパタと扇子を仰いでいるのがオカシイ。休憩をはさんで、斎藤寅次郎監督短篇(の部分)。柳下さんの演奏は、木魚や打撃音まで入れた賑やかなものだった。打ち上げは遠慮して、先に帰る。雨がひどく降っている。

ムトームトー 2009/04/01 23:20 ナンダロウさん、個展見に来てくれて、ありがとー。
鉄橋らしき絵、であってます。
ギャラリーのい2階はデザイン事務所になってます。

kawasusukawasusu 2009/04/02 15:23 あの緑道はおもしろいところだね。左右の家には廃墟っぽい家もあったし。
要町の駅周辺にはなぜか焼肉屋がやたら目についた。ウマイ所を見つけたら教えてください。

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