ナンダロウアヤシゲな日々

◎この日記は、ライター・編集者の南陀楼綾繁が書いています。
◎新刊『町を歩いて本のなかへ』(原書房)発売中です。
◎著書『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)、『谷根千ちいさなお店散歩』(WAVE出版)、『小説検定』(新潮文庫)、『ほんほん本の旅あるき』(産業編集センター)、『路上派遊書日記』(右文書院)、『ナンダロウアヤシゲな日々』(無明舎出版)、『老舗の流儀 戦後六十年あの本の新聞広告』(とうこう・あい監修、幻冬舎メディアコンサルティング)、編著『チェコのマッチラベル』(ピエ・ブックス)、共著『ミニコミ魂』(晶文社)。
◎ご感想・ご連絡は南陀楼綾繁 まで。
◎「不忍ブックストリートの一箱古本市」は毎年春に開催します。
詳細は不忍ブックストリート公式ホームページもしくは、しのばずくん便りをご覧ください。
2004 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 |
2015 | 11 |
2017 | 06 | 07 | 08 | 09 | 11 |
2018 | 02 |
2421162

2009-08-31 雨の地元取材

このブログ本日、150万アクセスに達しました。開始から5年と1か月です。この2カ月ほどはほとんど更新できなかったし、今後もときどき途切れるとは思いますが、細々と続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。


朝8時起き。昨夜からの台風で大雨。《つばさ》を観てから、仕事場へ。午前中は、あさってある会で話すことになっている各地の一箱古本市の資料をまとめる。この一覧は新書にも使おう。


留守中に届いたもの。桐野夏生セレクション『憑かれし者ども 松本清張傑作選』(新潮社)、『ラップ歌謡大百科』(スモールライト)、遠藤勁『我が骨折顛末記』『戦後のくらしパノラマ館』(遠藤勁デザイン事務所)、文興植写真集ソウルブルース』(ビレッジプレス)、『道の手帖 長谷川四郎』(河出書房新社)など。


u-senこと松田友泉くんのミニコミコラム等(ひとし)』は高遠ホテル読了。『HB』のデザインコピーにギョッとするが、よく読むとパロディではなく、きちんと『HB』が設定したテーマに取り組んでいる。マジメだけどその裏になげやりな感じが透けて見える、不思議な文章。「古本縛り」のマンガもいい味出している。それに比べると、後半の生活エッセイはけっこう陳腐。前半だけで1冊つくる方が良かったかも。しかし、これだけを一人でつくってしまうパワーには感服した。まあ、ぼくも20歳の頃は同じようなコトをやってたけど。


雨が止まず、2時半に傘をさして外へ。〈砺波〉で鮭チャーハン。〈往来堂書店〉で、『藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん1』(小学館)と、野澤延行『のらネコ、町をゆく』(NTT出版)。後者は『谷根千』最多登場者の一人である西日暮里獣医さん。映画私は猫ストーカー》を観た人には必読かも。笈入さんと〈やなか珈琲店〉に行き、店のことや不忍ブックストリートについて話を聞く。ふだんはこんな話を正面切ってしたりしないので、新鮮だ。仕事場に戻り、「小説検定」の本を読む。


7時前に〈サミット〉で買い物して、〈古書ほうろう〉へ。今日から3日間休みで、棚卸をしている。その時間を割いてもらい、4人に話を聞く。ほうろうになるまでの経緯など、これまで断片的に聞いていたコトがやっと一つの筋につながった。かなり突っ込んだ話になったので、終わったら10時すぎていた。店を出ると雨が止んでおり、歩いてウチに帰る。晩飯をつくって食べ、1時ごろまでテレビを観て眠る。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20090831

2009-08-30 楽しいフェスとつらいバス

朝7時に起き、テレビニュースを眺める。1階で簡単な朝食を取り、バスに乗って高遠へ。午前中は図書館で調べ物をしたり、スタッフへの取材。永江朗さんと立ち話。昼はNEGIさんと、〈土味の家〉で高遠そば。そば自体は細いそばだが、つゆの味が独特で美味しかった。この店では短歌本の展示をやっていた。


1時半、「やますそ」の3階で行われる「本の町シンポジウム」へ。ちょっと人少ないように見えたが、あとから増え、ほぼ満席に。北尾トロ角田光代、市村次夫(小布施堂)、熊田俊郎(駿河台大学)で、司会は永江朗というメンバー。それぞれの意見に説得力があり、予定調和でないハナシの進み方なのがよかった。トロさんは、こういう場にあってもトロさんらしく正直な人だなあ。市村さんが小布施の町起こしの話をされたので、その流れで9月5、6日に小布施で行われる「まちとしょテラソ市」(一箱古本市)に触れられるかと思っていたら、言及なし。せっかく長野県内からヒトが集まっていて、告知するのには最適のチャンスだったのに……。


終わって、図書館前の広場スタッフ高野ユタンに取材。トークの作家担当で忙しく飛び回っていた。目の前に止まったバスに乗り、5時に出発。トロさん、斉木さんら、緑のスタッフTシャツを着た人たちが、手を振ってバスを見送ってくれる。今回のスタッフはなんと100人もいたという。本をテーマにした滞在型のフェスティバルとしては大成功だったと思う。同時に、不忍ブックストリートや「一箱古本市」という手法との違いも、見えてきたような気がする。今回のフェスについては、『本が好き!』の連載最終回で書きます。ちなみに同誌は12月発行の1月号で休刊だという。読みごたえのある雑誌に成長していただけに、残念だ。


帰りのバスは行きとルートが違い、高速に入る前に山道を走ったので、少し気分が悪くなる。高速では途中から渋滞する。おまけに台風が近づいていて、途中から雨が激しくなる。眠れないので、入りの悪いラジオを聞いたり、文庫を読んだり。〈リブロ西鉄平尾店の栗田朋子さんが東神奈川の新店の店長になるため上京したので、夜に飲む約束をしていたのだが、この様子ではムリそうなので延期してもらう。八王子すぎると、車内のテレビ選挙番組を流してくれたので、それを観て時間をつぶす。民主党300議席以上確保するようだ。10時にようやく新宿到着。山手線に乗り、11時前にウチに着く。選挙報道を横目にシャワーあびたり洗濯したりして、1時前には眠る。フェスは楽しかったが、バスはきつかったなあ。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20090830

2009-08-29 夏の高遠へ

朝5時半起き。昨夜は蒸し暑くて寝苦しかった。6時前に出て、新宿西口。高遠ブックフェスティバル専用の1泊2日ツアーバスに乗る。一人で参加したので、隣は当然知らない人。2人掛けのシートで身動きできないのはつらい。車内には晶文社の宮里さんの姿も。高速に乗ってすぐに渋滞となり、4時間で着くところが5時間後の12時に高遠到着。以前来たのは秋だったので気づかなかったが、高遠は盆地なので夏は暑いのだという。バスを降りるとたしかにかなり暑い。それでも、風があるので動き回ることはできる。


図書館で、伊那市までの路線バスでやってきたNEGIさんと会う。東京でポスターやパンフが配られ始めたのが7月に入ってからだったので心配していたが、メイン通りだけじゃなくて、裏通りにも人があふれている。若い人だけじゃなくて、家族連れや熟年夫婦も多い。なにか面白いことをやっているみたいだという期待を持って、県内の各地から車で集まって来ている(河原の駐車場は常に満員だった)。本部の置かれる「やますそ」は、今日は期日前投票、明日は投票の会場でもある。投票所の奥に食堂や「世界の本の町」の展示場があるのは、なんだか面白い。本部で取材の腕章(こういうのをちゃんと用意しているのがエライ)を受け取る。


茅野からレンタカーでやって来たツカダさんと相方さんと会い、〈みすず食堂〉へ。1階が満席で2階の座敷に通される。前から食べたかったローメン(汁気のある焼きそばみたいなもの)を食べる。蒸してから焼いたメンと汁がよくからみ、ウマい。暑いので、瓶ビールを3人で分けて飲む。そのあとメイン通りの展示や古本販売を覗く。ブックマーク名古屋にも参加していた〈五つ葉文庫〉さんの「痕跡本」展示がアホらしくて、楽しい。五つ葉さんはこのフェスの中で痕跡本を探すというツアーも行ない、参加者を先導して歩いていた。この企画、不忍の一箱古本日でもやってほしいな。お寺の山門には、長野のミニコミ『街並み』のスタッフがバックナンバーを販売。小布施の特集を買う。


角田光代さんのトークの終りぐらいに会場を覗き、写真を撮る。そのあと、ツカダさんの車にNEGIさんと便乗して、〈高遠長藤文庫〉へ向かう。いちど来ているぼくがナビゲートしてたどり着くが、なんと臨時休業の張り紙が。「当店は高遠ブックフェスティバルには参加いたしておりません」とある。うーん。店主のOさんは知り合いだし、現〈本の家〉と袂を分かった経緯も取材している。だから、フェスに参加しないのは当然でも、わざわざ休むことはないのでは? 我々は車だからヨカッタけど、フェスの地図を見て、バスに乗ってここまで来たらしい人がチラホラ近辺にいたのだ。彼ら、彼女らはさぞやガックリきたことだろう。帰りに〈TETSURO〉へ。築90年の古民家で、豆本や器を展示している。ご主人は鉄をつかった生活用具をつくっている。ぼくにしては珍しく、蓋つきの小さな入れ物が欲しくなる(NEGIさんもそう云ってた)が、用途が思いつかないので断念。ちょっと惜しかったな。


郵便局の前で車を降りると、島村利正の文学碑があった。高遠についての文章が、前面は自筆で、後ろ面は本の反面そのままで彫られている。この日は高遠に縁があったんだとしか思わなかったが、翌日図書館で調べてみると、島村は高遠生まれだった。全集には故郷についての随筆が何篇も収められていた。秩父や奈良についての作品が多いので、出身についてはあまり意識していなかった。そのあと、「お好み本ひろしま」の財津さん、加井さんに会い、〈土味の家〉でコーヒー。11月の広島でのイベントの進捗状況を聞く。


また通りに戻って、美篶堂の展示会場で上島真一さんに取材。飯沢耕太郎さんのトークを聴きたかったが、次のイベントとかぶるので断念。7時に図書館の児童室で、「往復譜面集からの音楽ライブ」を観る。二階堂和美、岡田kaya真由美、黒川紗恵子とこの日参加しなかったもう一人で、曲の断片を書いた手書きの譜面を相手に送り、新たな譜面を加えて完成していくという試み。岡田さんは「譜面もまた書かれた文字なのです」と云う。解説を加えつつ演奏されていく曲は、ジャズのようなロックのようなクラシックのような、不思議な味わいだった。二階堂和美さんの歌がほとんど肉声に近いかたちで聴けて幸せ。しかし、8時には伊那市行きのバスが出てしまうので、途中で抜けざるを得なかった。これに限らず、今回のイベントは微妙に時間が重なるものが多く、どちらかを諦めないとならないのが惜しい。ホントは8時からの都筑響一トーク、10時からの北尾トロトークにも出たかったのだが、しかたない。


町中で出会った知り合い。ブックマーク名古屋実行委員の〈YEBISU ART LABO〉の二人、〈シマウマ書房〉さん(別々に来ていた)。新文化の石橋さん。現在浜松にお住まいのライターの石井政之さん。金沢〈あうん堂〉の本多夫妻。本の町展示を担当した青秋部のイシイ・ナカムラ。などなど。


伊那市までは30分。ホテルの鍵を受け取ってから、部屋に入らずに、近所の飲食街へ。〈来々軒〉というベタな名前の中華料理屋がよさそうなので、入ってみる。ビールとスーローサイ(ローメンの麺抜き)、それとソースカツ丼。どちらも雑というか、あまり凝ってないつくり方なのがイイ。満腹して部屋に戻り、同じ階にある大浴場で湯につかる。バスでもときどき読んでいた、折原一『逃亡者』(文藝春秋)を読了。いつものように仕掛けに凝るのではなく、主人公の女性の逃避行がリアルに描かれている。なんとなく、酒井法子に重ねながら読んだ。ラスト20ページほどでどんでん返しがあるが、これで謎が全部解決したのか、いまいち飲み込めず(誰かに教えてほしくて、翌日、NEGIさんに渡した)。空調の調整がうまくいかず暑かったり寒かったりで、夜中に目覚めてしまった。

2009-08-28 秋も一箱、店主募集開始

まず告知です。


2009年秋も一箱古本市 応募要項


秋も一箱古本市、店主さんの応募要項を発表します。応募受付は9月6日(日)午前0時からですので、お間違えのないようお願いします。


<秋も一箱古本市

2009年10月10日(土)11:00〜16:30

*雨天の場合は、10月11日(日)に順延


天高く馬肥ゆる読書の秋、「本と散歩が似合う街」谷中・根津・千駄木で、秋も一箱古本市を行ないます。一人一人が「店主」となって、一日限り、一箱だけのお店屋さんを開きます。

箱の中身は十人十色。本で埋まった箱もあれば、一風変わったモノを売る箱もあります。本が好き、本も好き。そんな店主こだわりの箱をたずねて、谷根千の街歩きを楽しんでください。

本と人、出会いを探して街を歩けば、ちょっぴりいいこと起こるかも。


募集要項>

「秋も一箱古本市」で、一日店主をしてみませんか?

必要なのは、ダンボール箱ひとつと、そこで売る本だけ。10冊以上の古本があれば、それ以外にCDやグッズ、手づくり品などどんなモノを売ってもかまいません。(但し飲食物は不可です)


募集箱数>45箱

<応募受付期間>9月6日(日)〜13日(日)

それ以前のお申し込みは、無効となりますので、ご注意ください。

なお応募多数の場合は先着順とさせていただきます

<参加費>2000円

メールでのお申し込み後、指定の口座までお振込みください。参加費の振込みを以って本エントリーとさせていただきます

お申し込み後のキャンセル、返金はできませんので、予めご了承ください。


<応募の流れ>

(1)メールで応募:9月6日(日)〜13日(日)

1. 氏名

2. 屋号

3. 住所

4. 電話番号

5. メールアドレス携帯不可)

6. 参加人数(予定でかまいません)

7. どんな品揃えにするかというPRのメッセージ(200字以内)

8. ご自分サイトブログmixiのページなどがあればご記入ください(1つ)

以上の項目をご記入のうえ、不忍ブックストリート青秋部までメールでお申し込みください。

2、7は、そのまま不忍ブックストリート公式サイトにて公開し、8は、サイト上の店主一覧とリンクさせます。それ以外の情報は連絡用に使用し、外部には公開いたしません。

      ↓

(2)仮エントリー受付

青秋部より、仮エントリー受付の確認メールをお送りいたします。

      ↓

(3)参加費の振込み:9月18日(金)締め切り

確認メールに記載されている指定の口座へ、参加費2000円をお振込みください。締め切りは9月18日(金)とさせていただきます

      ↓

(4)本エントリー受付

参加費のお振込みが確認でき次第、青秋部より、本エントリー受付の確認メールをお送りいたします。

みなさまのご応募、お待ちしております!(I&N)


秋も一箱古本市 / 青秋部 東奔西走の記

http://d.hatena.ne.jp/seishubu/


こないだ春の一箱が終わったと思ったら、こんどは秋ですよ。早いなあ。


8時起き。シャワーを浴びてから、《つばさ》を観て、西日暮里へ。〈イアナック〉のパンを食べてから、国会図書館へ。仙台商店街市民活動について、文献を見つけコピーする。途中、電話カタツムリ社の加藤哲夫さんに取材する。11時半に終えて、西日暮里に帰る。集めた資料を読んだり、〈火星の庭〉の前野さんに電話で確認を取ったりしながら、合宿で書いた原稿をさらに直す。4時前にいちおう完成する。『老舗の流儀』の献本を10冊ほど用意し、メール便で発送。デザイナーIさんの事務所にも持参し、少し雑談。戻って、遅れていた「カフェ・ド・ポッシュ」のイベント冊子用のアンケート回答を書く。


リブロ名古屋店から、「二十歳のための読書案内」という小冊子届く。「スムース同人のほか、荒井良二市川慎子梅佳代豊崎由美、幅允孝、松浦弥太郎など、回答陣が豪華。松尾ミユキさんのコラージュイラストもいい。ぼくは20歳(じっさいには大学一年生)頃に読んだ3冊を紹介。名古屋の方はなくならないうちにリブロへどうぞ。店長の辻山さんはこんどの異動で池袋店へ。名古屋店は、大阪江坂店の三浦さんが店長になるとのこと。二人とも新天地で思う存分、力をふるってほしい。


今日はこれから「本のメルマガ」&「書評のメルマガ」の合同パーティー秋葉原であるので出かけます。久しぶりにいろんなヒトに会えるか。明日は7時前に新宿に集合して、ツアーバスで、高遠ブックフェスティバルに向かいます。一泊二日で取材です。高遠涼しいかな?

つかだつかだ 2009/08/28 18:09 高遠、私も行く予定ですが、ツアーバスではなく電話&レンタカーにしました。

つかだつかだ 2009/08/28 18:10 高遠、私も行く予定ですが、ツアーバスではなく電車&レンタカーにしました。

kawasusukawasusu 2009/08/28 18:14 つかださま、そうでしたか。だれか車に乗せて行ってくれる人を探していたのですが、けっきょくバスになってしまいました

2009-08-27 「缶詰」から絞り出されたもの

25日から二泊三日で、「缶詰」になっていた。7、8月に『本が好き!』連載をベースに書き足して光文社新書を仕上げることになっていたのに、どう進めればいいのかが判らず、パソコンを前に冷や汗をかくに終わった。その間、気持ちが落ち着かずに昼夜が逆転して、コミケにも行けなかった(u-senくん、ごめん。ミニコミ『コラム等』受け取りました)。その状況を察して、担当のKさんが箱根にある会社の保養施設での合宿を用意してくれたのだった。


25日は朝10時半のロマンスカーで新宿発。箱根湯本の駅でKさんと待ち合わせ。ロマンスカーに乗るのも、箱根に来るのも初めてと云うと、東京出身のKさんに呆れられる。だって、これまで来る機会がなかったんだもの。駅前のそば屋で昼を食べ、バスに乗る。曲がりくねった山道(箱根駅伝のコースだという)を登りきったあたりで降りる。ほんとに山の中という感じで、さっきの駅よりも気温が低い。涼しいというより、ちょっと寒いぐらい。もちろん店など皆無。保養所は和室で、窓からバーンと山が見える。もはや仕事するしか仕方ないという環境だ。


Kさんは別の部屋にこもる。2時すぎからある章の直しにかかる。連載分を読みなおし、どこを広げていくといいか、いろいろいじる。なんとか方向性が見えて来る。部屋からはネットが接続できない(ロビーのパソコンのみ)なので、確認できないこともある。それらは後回しにして、どんどん書いていく。5時すぎに一段落し、地下のフロに入る。温泉ではないが、広いし、人がいないのでゆったり入れる。いい湯だった。6時に食堂で食事。ほかにも2組宿泊客がいた。献立を書いた紙が添えられており、けっこう手の込んだ料理が出てくる。ビールを少し飲み、満腹に。そのあと部屋で、Kさんに原稿を読んでもらう。あとは資料を読む。早めに布団を敷いて横になるが、書こうと思っていることの断片が思い浮かび、起き上がってメモを取る。2時間ぐらいそれをやっていたので、かなり構成ができてくる。寝たのは2時ごろ。


7時半に起きると雨が降っていて、肌寒い。フロに入る。8時に食事、9時から仕事開始。昨夜構成を考えた章を書こうとするが、3枚ほど書いて止まる。ちょっとディティール不足か。追加で取材しないとなあ。結局、書くことを箇条書きにしているうちに、昼になる。詰まると寝ころんで、「小説検定」の文庫本を読む。昼飯は出ないので小腹がすく。日差しが出てきたので、Kさんを誘って散歩へ。バスで〈富士屋ホテル〉に行くことに。明治11年創業で、旅館とホテルが入り混じったような巨大なホテル。カレーライスが6000円(!)というレストランは素通りして、ティールームに入りコーヒーとアップルパイ。それでも1500円とられる。お土産屋で富士屋ホテルのカレーパン(300円)を買う。


バスに乗って戻り、またパソコンに向かう。5時すぎにフロに入っていると、書くべきことがいくつか思い浮かび、忘れないうちに部屋に戻る。パソコンに入力していると、いきなりwordが落ちる。6年ぐらい前からのパソコンで、ハードディスクはほとんど一杯になっていて、それを騙し騙し使ってきたのだが、ココに来て限界に達したようだ。再起動をかけているうちに食事のアナウンスが流れ、しかたなく食堂へ。気もそぞろに食事を終え、部屋に戻ってパソコンを確認。ファイルは無事だったが、さっき入力した部分は消えていた。もう動作がおぼつかなくなっていて、これ以上、このマシンで仕事するのはヤバそう。結局、Kさんにできた部分までを見せ、あとはメモを取ったり資料を読んだりする。9時からNHKのBSで小津安二郎監督《浮草》(1959)を観てしまう。2回目だけど、最初観た時よりも面白かった。親方への忠誠を説いておきながら、まっさきに逐電してしまう役者が笑わせる。談話室にあるマッサージ機にかかりながら本を読み、1時ごろに眠る。


最終日の朝は、いい天気。日差しも強い。朝フロに入り、朝食。部屋で今後のスケジュールをミーティング。この缶詰でどう直していくかがやっと見えてきたので、あとはペースを落とさずに書いていくしかない。10時にチェックアウトして、バスで箱根湯本へ。ロマンスカーで12時すぎに新宿着。Kさんと別れる。生まれて初めての缶詰だったが、大量に原稿が書けたわけではないが、頭の中にあるものが絞り出されたような気がする。


〈ジュンク堂書店〉へ。折原一『逃亡者』(文藝春秋)、柳広司『ダブル・ジョーカー』(角川書店)、西村賢太『瘡瘢旅行』(講談社)と嬉しい新刊が出ている。読んでるヒマはないが、当然買う。6階で開催中の関西の書店・古書店フェアを覗く。かなり丹念に買い付けてきたようで、珍しい本やミニコミが並ぶ。新刊と古書をごっちゃにしたディスプレイもグッド。このコーナーをつくった人には、そのうち会ってみたい。三丁目方面に歩いて、〈新宿バルト9〉で《サマーウォーズ》を観ようと思ったのだが、かなり混んでいるようなのでヤメて、三丁目駅近くの〈雪園〉でランチ。前よりちょっと高くなったか? 都営新宿線経由で西日暮里に戻る。東京はやっぱりまだ暑いな。


とにかく明日から仕事を進めやすい環境をつくらねばならぬ。まずはパソコンをチェックするが、基本動作ができないほど容量が少なくなっており、メールソフトにいたっては送受信さえできない状況。よけいなフォルダを削除しようにも、その作業が中断されてしまう。しかたないので、明日からは別のマシンをメインで使うことにして、必要なデータを外付けハードに移す。けっこう時間がかかる。5時に出て、日暮里で期日前投票をする。ラーメン屋でギョーザとつけ麺。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20090827

2009-08-26 新刊『老舗の流儀』が出ました

お知らせが遅くなりましたが、今週、とうこう・あい 監修/南陀楼綾繁 著『老舗の流儀 戦後六十年 あの本の新聞広告』(幻冬舎メディアコンサルティング)が刊行されました。本書は、出版新聞広告につよい広告代理店として知られているとうこう・あい(以前は東弘通信社)の創立60周年記念として企画されたもので、同社が扱ってきた版元の出したベストセラーや話題になった本について、出版の経緯や広告戦略を中心に記述しています。

必殺紹介人の書肆紅屋さん(http://d.hatena.ne.jp/beniya/20090824)がさっそく目次を掲載してくれましたが、そこにあるとおり、篠山紀信 撮影『Santa Fe 宮沢りえ』(朝日出版社)、郷ひろみ『ダディ』(幻冬舎)をはじめ、謝国権『性生活の知恵』(池田書店)、河野実・大島みち子『愛と死をみつめて』(大和書房)、イザヤ・ベンダサン日本人とユダヤ人』(山本書店)、紀田順一郎荒俣宏 責任監修『世界幻想文学大系』(国書刊行会)、植草甚一植草甚一スクラップ・ブック』(晶文社)、アレックスヘイリー 著/安岡章太郎松田銑 訳『ルーツ』(社会思想社)、土居健郎『「甘え」の構造』(弘文堂)、 ポール・ケネディ 著/鈴木主税 訳『大国の興亡』上・下(草思社)、小林康夫船曳建夫 編『知の技法』(東京大学出版会)、江本孟紀プロ野球を10倍楽しく見る方法』(KKベストセラーズ)、東京サザエさん学会 編『磯野家の謎』(飛鳥新社)などを取り上げています。また、「出版広告証人たち」として、見城徹幻冬舎)、村崎和也(元有斐閣宣伝部)、紀田順一郎評論家作家)、渡邊隆男(二玄社会長)の各氏にインタビューしています。


出版新聞広告についての本は、包括的なものとしては、尾崎秀樹石川弘義『出版広告歴史 1895年1941年』(出版ニュース社、1989)がありますが、戦後については類書はありません。ただ、新聞広告の華ともいえる一面の「三段八割」広告については、森田誠吾編『三段八割秀作集』(精美堂、1972)があり、大いに参考にさせていただきました(この本の現物は〈聖智文庫〉さんの目録で手に入れました)。執筆にあたっては、とうこう・あいの社員およびOBに聞き取りを行なったり、当時の新聞雑誌の記事、関係者の回想などを参照しました。『世界幻想文学大系』(国書刊行会)や『植草甚一スクラップ・ブック』(晶文社)のように、版元に所蔵されている広告スクラップを見せていただいたケースもあります。


本書は、とうこう・あいがクライアントとなる「企業出版」として企画されたものであり、会社歴史など一部の記事は幻冬舎メディアコンサルティング編集部執筆しています。その意味で、100パーセントぼくの著書とは云い難い面もあるのですが、なるべく広く目配りするように心がけたつもりですし、読み物としてはいちおうのレベルに達しているのではと思います。というか、そう評価されると嬉しいです。また、通常の書籍と同じく書店に並ぶことでは同じですし、200ページで1429円+税という買いやすい定価になっています。タイトル装丁マーケティング系っぽいので、書店では出版関係の棚よりは、広告の棚に並んでいるようです(〈ジュンク堂新宿店ではそうでした)。これも、読者の層が限られている出版コーナーに置かれるより、広告本として扱われることで意外な売れ方をしてくれないかなー、などと皮算用しております。


この企画は、昨年8月に幻冬舎メディアコンサルティングのTさんから持ち込まれたものです。Tさんはぼくのブログの愛読者で、旬公の描くモクローくんイラストデスクトップに貼っているという奇特女性です。熱心かつ有能な編集者で、原稿についても細かく読み込んでくれ、クライアントとのやり取りもほとんど一人で行なってくれました。なかなか資料がそろわず、原稿を書きあぐねた時にも、いろいろ励ましてくれました。感謝します。それと、『本とコンピュータ』の同僚で、現在フリー翻訳編集をしている松井貴子さんには新聞や資料の探索など、めんどうな作業を引き受けていただきました。三人で大宅文庫に行き、大量のコピーを取ったことも、いまとなってはいい思い出です。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20090826

2009-08-23 茶話会と谷根千展覧会

告知です。南陀楼はこの日、外せない用事が出来てしまい欠席しますが、不忍ブックストリート常連が集まるので、初めての方もお気軽にどうぞ。


不忍ブックストリートの茶話会


7月はお休みしてしまいましたが、今月は不忍ブックストリートの茶話会を開催します。

場所はいつもの<ブーザンゴ>です。

いつも通り、気軽に参加して、自由におしゃべりしてください。


21時ごろから30分ぐらい、不忍ブックストリートの実行委員で「やまがら文庫」の吉井孝博さんに、この10年ほど仕事で手がけているという点字カレンダーについてお話したいただきます

ご興味のある方はぜひ。

みなさまお誘い合わせのうえ、お越しください。


日時 2009年8月26日(水)20:00〜23:00頃(出入り自由)

場所 ブックス&カフェブーザンゴ

〒113-0022 東京都文京区千駄木2-33-2

TEL & FAX: 03-3823-5501

http://www.bousingot.com/


参加費 各自オーダーのみ

問い合わせ 不忍ブックストリート実行委員会

shinobazu@yanesen.org


なお現在谷中の〈ギャラリーTEN〉で「谷根千工房がやって来た」展を開催中(30日まで)。夕方からはバーや、イベントも開催されます。それにしても、『谷根千』のホントの最終号として94号が出たのには驚いた。ほぼ同時進行で2号つくってしまうとは、おそるべきパワーだ。

http://www.yanesen.net/archives/topics/topic/3264/


彷書月刊』最新号で、先日の茶話会について書きました。参加者の皆さんにあらためてお礼を申し上げます。

shomotsubugyoshomotsubugyo 2009/08/23 22:22 ほへー(・o・;) このまえの茶話会のこと書いたですか(^-^;) わちきは早々に出来上がってしまって後半のめづらか本を分析書誌学できずじまいでしたわい(^-^;) でも本まみれで楽しかったなぁ(*゜-゜)
ところで風邪は大丈夫ですか?

パイが世界を救う日パイが世界を救う日 2009/08/27 09:51
パイおパパイパパぱいいいぱいいい!!!!!!!!
なんでセ ッ ク スさせて貰えたのに5 万貰えたわけー?wwwww
てか初 体 験ゴチーーみたいなぁーwwwwwwwwww

今までこれ知らなかった俺ってアフォすぎぃーー(^▽^;;

http://koro.chuebrarin.com/XDNahfJ/

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20090823

2009-08-13 小布施で一箱古本市

長野県小布施町で町立図書館オープンするのに合わせて、9月5日、6日に一箱古本市が開催されます。図書館主宰での一箱古本市は全国初でしょう。小布施は栗が名産であり、葛飾北斎晩年に何度も滞在した地として知られています(高橋克彦北斎殺人事件』にも小布施記述があり)。町内には美術館ギャラリーなどが多くあり、文化的な雰囲気の強い町です。県外からも、刊行がてら一泊二日で参加されてみてはいかがでしょう? 私も店主として出る予定です。


まちとしょテラソ市(古書市)開催のお知らせ


はじめての方でも大丈夫リンゴコンテナ1箱に中古本を入れ、販売する古書フリーマーケット「まちとしょテラソ市」を開催します。

2005年に東京の「不忍ブックストリート」ではじまった「一箱古本市」、その小布施版が「まちとしょテラソ市」です。

ぜひ、お店のオーナーとして参加ください。

また、8月に準備を手伝っていただけるサポーター募集しています。


出店募集要項を確認の上、出店登録ください。

? 募集要項を読む

? 事前登録をする(サイトhttp://xippi.com/ichi.htmlもしくは、FAX

? 出店登録完了!!

まちとしょテラソ市出店募集要項

■日時

9月5日(土)午前11時〜午後6時まで

9月6日(日)午前10時〜午後6時まで

■場所

まちとしょテラソ周辺

■ 出店条件

プロアマは問いません。

・年齢は、問いません。(未成年者は、保護者同伴で出店してください)

・出店は、出店募集要項に従ってください。

・図書のジャンル等は問いません。新刊は定価でならば、販売可能です。


■ 本の冊数について

本の冊数は、リンゴコンテナ1箱に収まる範囲(幅600mm×奥行280mm目安)を上限とします。補充分は自分で持てる限りなら、いくら持ってきても大丈夫

ただし、開催中はほかの人のジャマにならないように。補充分をコンテナの外に置いたりするのは不可。必ず、コンテナの下に敷くか、自分で持っているようにしてください。

コンテナは、貸出も行います。

■ 箱について

コンテナは、リンゴコンテナまたは、りんご木箱に限ります。(貸出も行います)

箱の側面に屋号を書き込む、ペイントして飾り立てるなど、見た目に趣向を凝らす工夫は、どんどん自由にやってください。出店場所によって、箱の側面が隠れる可能性も想定の上、差し込み型の看板を作っておく、なんていうのもひとつの案です。

(ただし、箱からあまり大きくはみ出さないようにしてください。)


以下、ブログを参照してください。

http://www.machitosho.com/


ぼくとしては、間違いなく、今年の全国の「一箱系古本イベント」への参加回数1位を誇るモンガ堂さんには小布施まで出張っていただきたいものだと思います。宿泊も斡旋してくれるでしょうから、ぜひご参加を!

自由だーーーー!!!!!!自由だーーーー!!!!!! 2009/08/16 17:54
セ ク っ て 稼 げ るなら旅したついでにヤる事にしたんだけど、これウメェわwww
女の家に泊まるから宿代いらないし、旅先で稼げるから財布もイラねーwwww

とりあえず女の子と約束して、家に泊めてもらって、ハ メ て、諭 吉ゲットwww
楽勝すぎてすげぇ笑えるwwwww
儲 か る旅って最高ーーーwwwwwww

http://yuzo.plusnote.net/a7YKN4O/

よーちよちよちよち!!!!よーちよちよちよち!!!! 2009/08/23 07:04
最近ここの女におしゃぶり咥えさせてガラガラ持たせて
パッコンパッコンしてやったんだが、反応がハンパネェっすwwwwwwww

「気持ちいいですぅーん!!はあっぁぁああ!!!」

こんな萌えボイスで叫ばれたら余計に興 奮するっての!!!!!!

仕方ないからずぶずぶ奥まで挿れてあげたら
ずっと潮ピュルーって飛ばして痙攣しまくりー(・∀・)ぐっふふ

http://okane.d-viking.com/SvrAfqR/

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20090813

2009-08-11 コミケ、新刊は出ません……

恒例のコミケは、8月16日(日)東M-04bに「けものみち計画」で出ます。ただし、けものみち文庫の新刊は間に合わず(内容はスゴイが構成に手間取ってます。9月中には出るかなあ)。委託として、u-senくん(http://d.hatena.ne.jp/u-sen/)のミニコミコラム等(こらむひとし』と、和光大ヤマモトさんのフリーペーパーを並べます。よかったら覗いてください。


日曜日の午後から、エエ市へ。待ち合わせのカフェでまずいパスタを食べたために、あとで移動した〈つちや食堂〉であまり食べられず、残念。旬公のヨガ仲間と九十九里浜に行き、国粋団体の街宣車がビーチに並ぶというシュール光景を目撃。夜は旬公と〈又兵衛〉に行き、感動的なハツ刺しと子袋を食べる。一泊二日で帰るつもりだったが、台風が接近中ということで、もう一泊していくことに。湿気が家中に充満しており、布団がぐっしょりして眠りにくかったので、ホームセンターまで歩いて布団乾燥機を買いに行く。夜は、昼の余りのリゾットと、適当につくった豚肉鍋。余っている焼酎を飲んでイイ気分に。夜中には雨も止み、朝のバス東京駅へ。新幹線乗り場にやたら人がいる。台風の影響かと思っていたが、あとで静岡震度6地震があったコトを知る。

うちにもけもの道ありますうちにもけもの道あります 2009/08/12 04:56 今朝の地震では、静岡で崩れてきた本に埋まって一人暮らしの女性が亡くなりました。土砂崩れよりも水害よりも、この方の死は身につまされます。人ごとではないのです。
しばらく前には、やはり蔵書に埋もれて亡くなり、発見されたのが遅れたという学者の方も。ご本人には本望でしょうか。。。(いや、決して洒落ではありません)

kawasusukawasusu 2009/08/12 09:34 そのことは知りませんでした。まったく他人事じゃあないですね。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20090811