ナンダロウアヤシゲな日々

◎この日記は、ライター・編集者の南陀楼綾繁が書いています。
◎新刊『町を歩いて本のなかへ』(原書房)発売中です。
◎著書『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)、『谷根千ちいさなお店散歩』(WAVE出版)、『小説検定』(新潮文庫)、『ほんほん本の旅あるき』(産業編集センター)、『路上派遊書日記』(右文書院)、『ナンダロウアヤシゲな日々』(無明舎出版)、『老舗の流儀 戦後六十年あの本の新聞広告』(とうこう・あい監修、幻冬舎メディアコンサルティング)、編著『チェコのマッチラベル』(ピエ・ブックス)、共著『ミニコミ魂』(晶文社)。
◎ご感想・ご連絡は南陀楼綾繁 まで。
◎「不忍ブックストリートの一箱古本市」は毎年春に開催します。
詳細は不忍ブックストリート公式ホームページもしくは、しのばずくん便りをご覧ください。
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2009-10-31 一箱の父、博多でスルーされる

朝8時起き。シャワーを浴びて、シャツなどを洗濯。部屋に洗濯機があるのはありがたし。快晴で一箱には文句ない天気。〈青木堂〉の朝定食(390円)を食べて、ぶらぶらと歩いて、けやき通りの〈キューブリック〉前へ。店主のミーティングのあと、福岡銀行の前に移動。ココに3箱出るのだが、朝の日差しギラギラ照りつけてきて、開店前にグロッキーに。しかし、売上は好調で、12時までに1万5000円に達する。今年はなんだか出足が早い。今月半ばに一箱古本市をやる「ブックマルシェ佐賀」の人たちや、顔見知りの人たちが、挨拶しに来てくれる。


12時半ごろ、実行委員の古賀さんに店番をお願いして、ほかの箱を見に行く。並びの少し先に出ていた「古書西海堂」がすごい。戦前のクロっぽい本や雑誌パンフレット、絵葉書などをすごい量出している。しかも極美。台湾愛書会の『愛書』2冊、『刀圭界の奇人 田中みはる君』(いもづる社、1942)などを格安で頒けていただく。店主は唐津の方で、これから古本屋をはじめるそうだ。この箱のショックがあまりに強く、そのあと一回りするも、印象の強い箱が見当たらなかった。それでも数冊は買う。


箱に戻り、しばらくすると、NHKテレビが取材にやってくる。ぼくの隣の二箱には、一箱の印象や読書についてコメントを求めていたのに、それが終わると「はい、終了で〜す」と、こちらを見もせずに撤収。きっと見た目で、取材するに及ばずと決めつけられたのだろうし、べつに取材してほしかったワケではないが、下調べとかしないんだ、ふーん、と思う。博多でもだいぶ認知されたといい気になっていたが、まだまだ存在感が薄いのだろう。


いちどビルの陰に隠れた日差しが、また復活し、耐えがたくなった頃に、場所の移動を指示され、日陰に移る。4時に終了。売り上げは2万5000円にちょっと及ばず。売れ残った一箱を宅急便広島に送り、他の荷物を持って、いちど〈konya〉に戻る。今朝できなかった無線LAN接続だが、Mさんにキーを教えてもらい、無事接続できた。


5時ちょっとすぎに〈ヌワラエリヤ〉に着くと、表彰式が始まっている。ブックオカ実行委員会が出した賞が、ぼくの選んだ箱と重なってしまった。一緒の場所に出た「活版トラベル」さん、おめでとうございます。そのあと、懇親会。店主さんやボランティアの方と話す。明日のセミナーで話される元小学館大原哲夫さんもあとから参加。思った通り、熱く語るヒトだった、


お開きになったあと、実行委員5人と裏通りのカフェへ。そこで合流した店主さんで、藤村さんの友達という人が、むかし「乱調社」に顔を出しており、しかもぼくと時期がダブっていたらしく、出す固有名詞がすべて合致して驚く。そのうえ、いまおやりになっている仕事も、ぼくの知りあいだったりする。こういう出会いがあるんだなあ。


12時前に店を出ると、生野さんから電話。「年金バーにいるから、すぐ来なさい」というコトだったが、これ以上疲れるとあす使い物にならないので、辞退する。国体道路の、前に入った〈ナンバーワンラーメン〉へ。一組しかいなかったのに、ぼくが入ってすぐ、客が続々入ってくる。なかには、ハロウィーンゴレンジャーの格好をした10人組なんてのも。満席で、空くのを待つ客も。オレって、やっぱり「仙台四郎」の末裔なのでは……(自分自身は儲からないが)。

pandapanda 2009/11/01 10:02 昨日、お隣に並ばせていただいたパンダ書店です!初参加のド素人でしたが、横目でプロの仕事を拝見させていただくことが出来て、一箱古本市の面白さを存分に味わうことができました。ものすごく幸運だったと思います。本当にありがとうございました♪♪ご著書も必ず買います!来年、お会いできたらサインしてくださいね〜!

kawasusukawasusu 2009/11/01 10:16 パンダ書店さま。お互い暑さに耐えた一日でしたが、たくさんお客さんが来てくれてよかったですね。打ち上げでもお話できてよかったです。来年もお会いしましょう!

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2009-10-29 明日は京都、そして博多へ

まず、告知。あがた森魚さんらのトークは、用事があって行けず残念。


アトリエ空中線10周年記念展

インディペンデント・プレスの展開


アンデパンダン=自主独立画家作家たちのインディペンデント出版作品集を独創的な造本で制作しつづけて高い評価を得る間奈美子主宰の〈アトリエ空中線〉。その孤高の活動の10周年を記念して、全制作書籍・約120点を一挙展覧します。書籍それ自体が作品であり表現である自主制作出版のあり方を模索しつつ、作家たちと向き合いながら、編集・造本・組版印刷製本設計・配本まで一貫して取り組み、内容にふさわしい本の形を一つひとつ送り出してきたアトリエの全貌が初めて明かされます。

書籍大量生産・消費に抗して19世紀末イギリスに始まった「プライベートプレス運動20世紀現代美術世界で生まれた「リーヴル・オブジェ」「アーティスト・ブック」、詩集詩画集を中心に大正期以来、脈々と受け継がれた「限定版」の伝統……。そして現在雑貨趣味的「リトル・プレス」やサブカル的「ZINE」の本づくりが注目を集めるなか、人文創作の精髄としての自主出版活動「インディペンデント・プレス」を問いかけます。


2009年11月13日(金)〜12月6日(日)

13:00〜19:00  (最終日は17:00まで) 

※会期中無休


◇ オープニング・レセプション  11月13日(金) 19:00〜

ギャラリートーク 「書物のインディーズの夢の継承

第1回 11月21日(土) 18:00〜19:30

     〈ダダシュルレアリスムからパンクニューウェイブへ〉

       あがた森魚音楽家)・間奈美子・郡淳一郎

第2回 11月28日(土) 18:00〜19:30

     〈瀧口修造と『地球創造説』『稲妻捕り』「草子」「煌文庫」〉

       山田耕一(書肆山田 創設者)・間奈美子・郡淳一郎

※記念ブックレット(定価1,000円)をお買上の方、ご参加いただけます。

   要予約/定員各40名

   ご予約順整理番号付き/全席自由

※当日は、ご予約時の整理番号順にご入場いただきます。開場時間を過ぎてからのご入場は、整理番号が無効となります。ご了承ください。

会場でブックレットご購入時に直接ご予約いただくか、事前にTELかメールでご予約いただいてから当日精算でもかまいません。

ご予約・お問い合わせはこちらまで  

   1) TEL : 080-2023-0499

   2) E-MAIL : info@posterharis.com


ポスターハリスギャラリー

〒150 - 0043

東京都渋谷区道玄坂2丁目26番18号 朝香ビル103号

TEL : 080-2023-0499  FAX : 03-3463-2992

http://posterharis.com/gallery.top.html

 


朝8時起き。《ウェルかめ》を観てから、仕事場へ。再校の最後の見直し。12時前に光文社のKさんと道灌山下で待ち合わせ、喫茶店校閲との付き合わせ。1時間ほどで終わる。ようやく手を離れ、あとは白焼きで問題なければ校了だ。短いようで長かったなあ。宣伝チラシを受け取り、〈古書ほうろう〉と〈往来堂書店〉に置きに行く。〈フレンディー〉にMAPを持っていき、ついでに鰆の定食を食べる。


宇野常寛更科修一郎サブカルチャー最終審判 批評ジェノサイズ』(サイゾー)を一気読み。とってもリーダブルで、楽しく読んだ。宇野は「島宇宙サブカル業界)に巣くう御用ライター」をこてんぱん(死語)に叩いているつもりらしいが、罵言のボキャブラリーに乏しい上に、安全な関係にある東浩紀宮台真司のほかには批判対象の名前はまったくといっていいほど出てこず、音だけは景気のいい空気鉄砲みたいになっている。テレビドラマアニメに関しては、嬉しそうに作品名や作者を羅列するのに、文学作品については文学御用ライターどもが絶賛するF氏やM氏の部数って」などと、気遣いのヒトと化すところに、むしろ「島宇宙」内への目配せを感じる。宇野の発言に「オレは一切関係ないから」と執拗に強調する更科もいい。これが「ゼロ年代批評」なのかと、目からウロコが落ちること請け合いの一冊。


明日出かける準備をして、5時に日暮里ルノアール〉へ。店内のレイアウトがかなり変わっていた。『遊歩人』の石井さん、阿部さん、小沢信男さん、大村彦次郎さんと、諏訪台通りから田端の高台にかけてゆっくりと歩く。ちょうど昨日観た《影なき声》の舞台となった操車場近くのアパートは、この辺だったなと思う。久しぶりに〈がらんす〉へ。坂崎重盛さんも合流。小沢さん坂崎さんの新刊が出たこともあり、ワインを飲みながらいつも以上に楽しく話す。先日亡くなった新宿の流し・マレンコフの話から、大村さんが「田中小実昌はいろいろ持ち歌がありましたよ。『ポクポク仔馬』なんて歌ってました」とおっしゃる。どうも、バートン・クレーンの歌らしい。コミさんによく似合うコミカルな歌だ。


10時前にお開きになり、仕事場に戻る。新書館から『カレンダーボーイ 祝日擬人化コミック』というのが届いていた。サブタイトル通り、元日大晦日イケメンの主人公になっているマンガなのだが、なんでぼくにコレが送られてきたかは不明。ウチに帰り、明日の荷物の準備。


明日は朝から出かけて、京都で〈善行堂〉その他を駆け足で回り、夜には博多に到着。そのまま「書店員ナイト」に顔を出すつもりです。土曜日は「一箱古本市」、日曜日は「編集ライター養成講座 特別編〜福岡ブックスクール」の編集者座談会の司会です。あんまり無理しないようにしたいものです。では、行ってきます。

jun-jun1965jun-jun1965 2009/12/22 00:38 「リーダビリティ」は「リーダブル」では。

kawasusukawasusu 2009/12/22 11:35 ご指摘ありがとうございます。その通りです。直します。

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2009-10-28 神田古本まつりで新刊を買う

朝8時起き。《ウェルかめ》(ますますヒドい)を観てから、眠くてちょっと二度寝。昨夜、溜まっていたマンガを処分しようとして、二ノ宮知子のだめカンタービレ』を読み返しはじめたからだ。寝るまでに10巻近く読んでしまった。10時頃に仕事場へ。金曜から出かけるので、その準備をあれこれ。


12時に出て、神保町へ。〈神保町シアター〉でチケットを買い、〈三省堂〉の別館4階にできた三省堂古書館へ。ネット系など十数店が棚ごとに本を出している。上の古書モールと違って整然と並べられている。何か目的を持って探すときには便利かもしれない。今日はナニも買わず。下に降りて、昨日からはじまった神田古本まつりを覗く。靖国通りから〈岩波ブックセンター〉ヨコの会場に向かって流すが、減らさねばならない仕事場とウチの本の量を考えると、いまあえて買わねばという気になる本には出会えず。三一書房の本が大量にゾッキに出ており、『近代庶民生活誌』シリーズが1冊1600円と激安だったが、置く場所がないのでとても買えない。大学生のときにこの中のある巻が欲しくて、生協で分割で買ったコトを思い出した。


けっきょく古本は1冊も買わなかったが、新刊は買う。〈高岡書店〉で、西島大介魔法なんて信じない。でも君は信じる。』(太田出版)とカラスヤサトシキャラ道』(講談社)、〈すずらん堂〉で、山岸凉子舞姫 テレプシコーラ第2部』第3巻(メディアファクトリー)、〈東京堂書店〉で、坪内祐三風景十二』(扶桑社)、宇野常寛更科修一郎サブカルチャー最終審判 批評ジェノサイズ』(サイゾー)、飛鳥新社編集部編『はじめての神保町』(飛鳥新社)を買った。


神保町シアター〉で、鈴木清順監督《影なき声》(1958)を。主演の南田洋子が亡くなったせいか、満席の盛況。初見では松本清張原作としてはいちばん面白い作品だと思っていたが、今回はそれほどではなく、途中20分ほど眠る。ただ、何度も出てくる操車場が田端のそれだと今回初めて知り、興味深かった。南田の住むアパートも、なんとなく場所の見当がついた。


西日暮里に帰り、荷物を持って、ウチへ。しばらく待つうち、書肆紅屋さんから再校のチェックが戻ってくる。こちらが気付かなかった指摘がいろいろあり、それらを反映させるのに1時間ほどかかった。コレで再校の著者校正は終わり。明日戻して、ようやく手から離すコトができる。


8時に〈ブーザンゴ〉で茶話会。面出しされていた村岡秀男『下町東京昭和遠ざかる』(彩流社)という写真集を手に取ると、千駄木谷中、下谷や南千住1980年代初頭のモノクロ写真が多く収録されていた。こんな写真集が出ていたのか。1400円だったので購入。そのうち、人が集まってきて12人ほどに。今日お話は、吉上恭太さん。親戚であったギタリスト伊勢昌之さんについて、残された演奏を聞かせながら話していく。自分のつくりたい音楽が明確にあったにもかかわらず、さまざまな事情でそれが実現できないことへのいらだち、クスリへの耽溺などを経て、若くして亡くなる。彼の「生きづらさ」が少しだけ判るような気がした。決して好人物とは云い難い伊勢さんにギターを習い、その後も付き合ってきた恭太さんもすごい。最後に恭太さんがアコースティックギターで数曲披露してくれた。


次回の「不忍ブックストリートの茶話会」は11月18日(水)。ゲストは『はじめての神保町』(飛鳥新社)の取材・執筆担当したライター濱野奈美子さんに、同書の裏話をいろいろお聞きします。


12時半ごろ、旬公が帰ってくる。今日成田近くの農家に取材に行き、そこで売っている豚肉でしゃぶしゃぶをするというコトになっていたのだ。ブーザンゴチーズをつまんだだけなので、空腹がたかまる。二種類の豚肉のしゃぶしゃぶは、待った甲斐があるというウマさ。夜中に食べちゃいかんのだけど。

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2009-10-27 久々にやります「古本ジェットストリーム」

告知です。

オヨちゃんとモクローくん古本ジェットストリームvol.5 

東京地方、どっちがイイ!?


2009年11月22日日曜日) 19:00〜

古本酒場コクテイル

高円寺北2-24-13 TEL 03-3310-8130

http://koenji-cocktail.com/

チャージ 800円

※予約優先


出演:山崎有邦オヨヨ書林

   南陀楼綾繁ライター編集者

ゲスト:交渉中


オヨヨ書林山崎有邦(オヨちゃん)と、ライター編集者南陀楼綾繁モクローくん)による、古本テーマとする実況ぐだぐだ話。久しぶりに開催です! 第5回となる今回は、全国各地のブックイベントルポした南陀楼の新刊『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)の刊行と、オヨヨ書林のなんと金沢への移転を記念して、お送りします。お題は、「東京地方」。ゲストは交渉中です。決まりしだいお伝えします。

前にやったのは2007年4月なので、なんと2年半ぶりの開催なのです。東京から離れるオヨちゃんと、こんな機会が持てるのはこれが最後かも!? 話を肴に飲みに来るつもりで、気軽にご参加ください。


朝8時起き。《ウェルかめ》を観てから、仕事場へ。今日は「ブックオカ」での福岡出版人座談会の準備。各社の本をざっと読む。葦書房創業者の久本三多の追悼文集を読み、いくつかのエピソードに心を打たれる。まだ48歳で亡くなったとは。途中、郵便局まで行き、〈善行堂〉オープニングイベント用の本を発送する。夕方からは、「小説検定」の本読み。


亀鳴屋から、木田隆文ほか編『ひたむきな人々 近代小説情熱家たち』(2200円、税込)が届く。国木田独歩から宮尾登美子まで、ひたむきな「情熱者」を描いた短篇アンソロジーカバーグレゴリ青山さん。亀鳴屋・勝井さんからのメールでは、けものみち文庫『山からお宝』の表紙が気に入って、グレゴリさんに依頼したとのこと。それは嬉しい。同社では、来年『したむきな人々 近代小説落伍者たち』も刊行予定。アッパーとダウナーですな。『彷書月刊』もようやく届く。岡崎さんが紹介している〈町家古本はんのき〉(http://machiyakosyohannoki.blog114.fc2.com/)と〈カライモブックス〉(http://www.karaimobooks.com/)に行きたいが、30日はすでに回る予定がいっぱいで、ちょっとムリかもなあ。


新刊記念のトーク、次々に日程が決まっていく。お相手はまだこれから。せっかく何回もやらせてもらうので、他では見られない組み合わせにしたいもの。


明日の夜は不忍ブックストリートの茶話会です。8時から〈ブーザンゴ〉。9時からは翻訳家ギタリストでもある吉上恭太さんが、伊勢昌之という亡くなったギタリストについて話してくださいます。お気軽にご参加ください。

2009-10-26 飯のまずいカフェとバッハを知らない大学生

朝8時起き。大雨。《ウェルかめ》(主人公の編集者としての幼さが延々と描かれるので、だんだん疲れてきた)を観てから、仕事場へ。再校チェックの続きや、もろもろの連絡で時間が過ぎていく。『彷書月刊』をはじめ、今日届くはずの郵便が届かない(けっきょく夜になっても届かなかった)。


3時前に出て、S社へ。あとから旬公も合流して、新連載の打ち合わせ。終わってから、カフェに入る。中央のテーブルに学生の一団が陣取っており、店主らしきおじさんにいろいろ尋ねている。サークルで出している雑誌の取材という雰囲気。店主の声が大きいので、すべて聞こえてくるが、どの話も他愛のない自慢でしかなく、学生に対してもの判りのいい大人を気取っているのもナンか痛い。学生学生で、店でかかっている音楽を聴いて、「これ、なんですか?」、「バッハだよ」(店主)、「バッハって……なに?」と真顔で訊いている女子がいた。どこの国の人だとか、代表曲は何かという質問ではなく、どうも、バッハという単語を耳にしたことがないらしい。最後に判ったのだが、彼らは早稲田大学学生だった。この店、前に一、二度来たことがあるが、店主の趣味を客に押し付けているようで、どうも好きになれない。食事にもなんかこだわっている風なのだが、はっきり云って相当まずかった。店を出るなり、旬公と思わず語りあってしまった。


西日暮里に戻り、雑用を片付ける。雨の中を歩いてウチに帰り、「小説検定」の本読み。ほかの用事を片づけながらだと、頑張っても1日に2冊までだなあ。

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2009-10-25 ダニー・ボイルの性癖を知る

朝8時半起き。朝から雨。9時に出て、大手町経由で高田馬場へ。久しぶりに〈吉野家〉で牛丼みそ汁。開映20分前に〈早稲田松竹〉に着くが、場内にはけっこうヒトがいた。ダニー・ボイル監督特集で、《トレインスポッティング》(1996・英)と、《スラムドッグ$ミリオネア》(2008・英)の2本立て。《スラムドッグ〜》はどこかの名画座で観るつもりだったが、カップリング作品がいまいちだったので、今日に決めた(ホントは11/4(水)〜7(土)に〈新文芸坐〉で《レスラー》と一緒にやるのがいちばんいい組み合わせだと思うが、そのときは観られないので)。《トレインスポッティング》は前にDVDで観たが、大画面だとウンコのシーンの汚さが全開だ。立ち直り→やっぱりダメの繰り返しがキツく、93分という上映時間より長く感じた。


スラムドッグ〜》は、世界最大のクイズショーの進行と、そこで勝ち上がっていくスラム出身の少年のこれまでの人生を並行して描いていく。リアルさとファンタジーの配分が絶妙で、じつに面白かった。ラストインド映画お約束ダンスもいい。この作品でも冒頭で、少年がクソまみれになるシーンがあり、ダニー・ボイル監督ウンコ好きであることがよく判った(判ったからと云って、ナンの得にもならんが)。


観終わってロビーに出ると、次の回の入場者が長蛇の列。朝イチで来て、正解でした。ちなみに、10月31日11月6日は、いま話題の横浜聡子監督の2作品を上映し、監督のトークショーやメイキング映像の上映もあるそうだ(横浜さんは早稲田松竹アルバイトしていたとか)。行きたいけど、福岡広島のあいだだからムリだろうなあ。


早稲田古本街に行くつもりだったが、おっくうになって、高田馬場から山手線西日暮里へ。新書の再校ゲラを読む。この期に及んで、まだ直したいところがボロボロ出てきて困る。早く完全に手から離したい。夜はウチで、「小説検定」の本読み。まだまだ山のように読まねば。


急に決まった〈善行堂〉オープニングイベント。『sumus』の皆さんが集まるようだが、ぼくはブックオカに出るからムリなんだよなあ。その代わり、10月30日京都に寄り、〈善行堂〉にも顔を出すつもりです。入札用の本も直接持っていきます。いまのところ、ですが。


“実は善行堂、まだオープンしていなかったのです。プレオープンのままなのです”(山本善行談)

知恩寺古本祭り開催中の11月1日、オープニング・イベント


場所 古書善行堂前路上

日時 11月1日(日) 


岡崎武志看板制作 14:30〜

岡崎武志山本善行ぶっちゃけトーク 司会・扉野良人 15:30〜

荻原魚雷乱入予定!)

善行堂、岡崎堂、ラビット堂、文壇高円寺による古書公開競り&スムースメンバー出品古書入札 16:30〜


 入札の商品は10月30日(金)から善行堂店内にて展示してあります。スムースメンバーによる特撰古書が並んでいますのでお立ち寄りください。

 各出品物には、出品者の決めた希望低価格が書かれた封筒がつけられています。入札者は設置された指定のメモ用紙に、貴下がほしいと思う商品の封筒へ、そこに記された価格以上の額面と、貴下の住所氏名を記して、その封筒のなかへ入れておきます(封筒のなかをけっして覗いてはいけません)。

 11月1日のトークのあと、その封筒を最高値を記入した方に商品は落札されます。なお一人しか入札者のいない商品は、その方へ封筒に記載された額(出品者希望低価格)での落札となります。

 なお11月1日の発表時、その場にいる方のみの落札になります。落札者が不在の場合は席次の入札額面で、そこに居合わせる方へ落札権利が移ります。


イベント完成後、ささやかですがオープニング・パーティーを開きます。

みなさまのご来店をお待ちしています。


古書善行

http://www.hat.hi-ho.ne.jp/zenkoh/

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2009-10-24 「大乱歩展」にはいろんな発見があった

まず、告知です。

★【講座オフノート・番外篇】

埋み火の記憶を辿る 

知られざる「日本フォーク」秘史


フォーク創世記に『主婦ブルース』『受験生ブルース』等、それまで類のなかったオリジナル曲を引っ提げて鮮烈デビューを飾った中川五郎。遂にこの国に定着しなかったボーディソング、マーダーバラッドの独自の解釈に真っ向から挑んだ問題作『フルッチンのうた』で登場した古川豪。六〇年代、関西フォーク揺籃期から七七年、URCレコード倒産に至るまでの疾風怒濤を、中川五郎被告人となって争われた法廷闘争『フォークリポート』ワイセツ裁判、その「表現と規正」をめぐる攻防の全容を、そして、この国のフォークソング受容の限界とそれを乗り越える新たな可能性を。二人の歌手のそれぞれの歩みを通して知られざる「日本フォーク」の裏面をあますことなく語り尽くす。


講師 中川五郎フォーク歌手)、古川 豪(フォーク歌手

司会進行 神谷一義(オフノート


2009年10月25日日曜日

豊島区センター・第二会議室

18時〜 

参加費 1500円


豊島区センター

東京都豊島区東池袋1-20-10 

TEL 03-3984-7601/FAX 03-3984-0865

交通案内 JR山手線池袋駅東口下車 徒歩約5分

http://www.toshima-mirai.jp/center/a_kumin/


ご予約・お問い合わせ/オフノート

TEL 03-5660-6498 / FAX 03-5660-6499 

offnote@k5.dion.ne.jp


★【都市のおと】

Aurasia presents urban song collection 2009 

omnibus concert 都市のおと

新宿ゴールデン街劇場

vol.7 IT時代の昔語り[2DAYS]


2009年10月27日火曜日)&28日(水曜日) 


出演

有馬敲 詩朗読

岡大介 唄・カンカラ三線

中川五郎 唄・ギター 

古川豪 唄・バンジョー 


新宿 ゴールデン街劇場 TEL/FAX 03-5272-3537

東京都新宿区歌舞伎町1-1-7マルハビル1F

http://www.geocities.jp/golden_gai_gekijou/

OPEN:19:00  START:19:30

予約・3000円/当日・3500円/二日通し券・5000円


朝8時起き。《ウェルかめ》を観てから、医者へ。9時に行ったのに、もうかなり待っている。来週は東京を離れるので、薬を多めに出してもらう。西日暮里に行き、『SPA!』の書評。今回は古庄弘枝『沢田マンション物語 2人で作った夢の城』(講談社+α文庫)を。元版は2002年情報センター出版局から出ているが、どうしていままで文庫化されなかったのかと思えるほどイイ本だ。


12時半に西日暮里駅のホームで旬公と待ち合わせ、横浜へ向かう。みなとみらい線元町・中華街駅を降りると、ポツッと雨が落ちてくる。コンビニで傘を買い、港の見える丘公園へ。神奈川近代文学館の2階ホールで、「大乱歩展」に合わせての紀田順一郎さんの講演「江戸川乱歩少年探偵の夢」を聴く。会場はほぼ満員。スライドを使っての進行に前半眠気を誘われてしまったが、人嫌いだった乱歩が戦中・戦後にどうして社交的になったかという考察など、興味深かった。


終わって、1階の展示を観る。たくさんの人がいたので駆け足だったが、それでも数年前に池袋でやった展覧会に比べて、見せたいポイントがはっきりしており、面白かった。自筆資料を収める袋に、ひとつひとつレタリングタイトルを書き入れるなど、乱歩の絵やデザインへのこだわりが感じられた。早稲田大学在学中に手製本でつくった『奇譚』の表紙図案もカッコイイ。会場で、ポスターや図録などで乱歩人形写真担当した石塚公昭さんや、〈東京堂書店〉の佐野店長に声をかけられる。そのあと、資料室のロビーでの「昭和期の稀覯本小説)」を観る。版画荘版の井伏鱒二『集金旅行』の美しさに息をのむ。装丁川上澄生


乱歩展は11月15日(日)まで開催。その次は、11月21日1月11日まで「生誕130年 長谷川時雨展」。評論家の尾形明子の監修。近々、藤原書店から『長谷川時雨作品集』が刊行されるとのこと。


雨がひどくなったので、タクシー中華街まで。いつも行く店が準備中だったので、市場通りの適当な店に入る。米シューマイ、チンゲン菜炒め、海老そば、海鮮おかゆ。どれもあっさり味で美味しかった。来たルートの逆を通って、西日暮里へ。旬公はウチに帰り、ぼくは仕事場へ。


新潮社から津野海太郎『したくないことはしない 植草甚一青春』(2200円+税)が届く。『東京人』に数回連載したものをもとに、ほとんど書き下ろした伝記。318ページあるが、仮フランス装ということもあって、重苦しくはない仕上がりだ。カバーをめくった表紙の写真がイイ。宇田川新聞さんから『木版画手習帖』(池田書店、1200円+税)をいただく。木版画イラストレーターの宇田川さんが、自身の作品を例に引きつつ、手軽にできる木版画のつくり方を指南している。オールカラーで、この値段は安いよ。編集矢部智子さんで、ちょっとしたところに工夫が見える。手元に置いておきたい本です。


今日、明日は「根津千駄木 下町まつり」なのだが、この雨だと中止の企画が多かっただろう。須藤公園では数日前からリサイクル市の準備をしていただけに気の毒。明日は芸工展の最終日でもあるし、早めに雨があがるとイイが。

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2009-10-23 駆け足の芸工展

緊急告知です。神奈川近代文学館現在開催中の「大乱歩展」に関連して、明日、紀田順一郎館長の講演があります。展示は11月15日までです。


乱歩展/文字・活字文化の日記念講演会

講師紀田順一郎作家評論家・当館館長・大乱歩編集委員

演題=「江戸川乱歩少年探偵の夢」

日時=2009年10月24日(土)14:00開演(13:30開場)

会場=神奈川近代文学館 展示館2階ホール(定員220名)

料金=一般1,000円(友の会会員800円)

http://www.kanabun.or.jp/


なお、閲覧室ミニ展示として「昭和期の稀覯本小説)」もやっています。古本マニア垂涎の本が並んでいるようです。

    

もうひとつ告知。いつも一箱古本市に参加してくださっている東京新聞のMさんから招待状いただきました。残念ながら、この日はブックオカなので行けません。芳賀さんは最近タモリ倶楽部》の地図特集では必ず声がかかり、軽妙なガイド役をされています。神保町地図のハナシ、きっと面白いと思います。


神保町ブックフェスティバル 芳賀啓氏 講演会神保町地図物語


 六本木汐留赤坂など絶えることなく再開発が行われ、東京風景は常に変わり続けています。そんな東京を振り返ることができるのが地図。古地図や旧版地形図のオーソリティである芳賀啓さんに神保町クローズアップして、その歴史をひもときながらお話いただきます地図を通して、東京江戸の街を再発見してみませんか?

日時 2009年11月1日(日) 開演14時00分〜15時30分(開場13時30分)

会場 岩波ブックセンター3F 岩波セミナールーム

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2−3

申込方法は下記を

http://www.tokyo-np.co.jp/ad/book09/


芳賀 啓(はがひらく)さん

1949年、仙台市生まれ。

早稲田大学法学部中退後、日本書院、秀文出版中学校高等学校地図編集に従事。

書房歴史地図帳や各種地図資料、一般書籍編集に携わった後、代表取締役社長をつとめる。

2003年に一人出版社之潮(コレジオ)を設立。『帝都地形図』『多摩地形図』『明暦江戸大絵図』『寛永江戸全図』『川の地図辞典』などを編集発行。詩集に『身體地圖』(深夜叢書社)がある。


朝8時起き。《ウェルかめ》を観てから、仕事場へ。先日の「蟲文庫さんモデル疑惑」は、蟲さんのブログでも話題になっている(http://mushi-bunko-diary.seesaa.net/category/504039-1.html)。広島でのトークのつかみはコレに決まったな。関係者は《ウェルかめ》を観とくように。


仕事場に寄ってから、日暮里へ。日暮里図書館近くの立ち食いそば屋で、コロッケ卵そば。営業時間が7時〜14時になっていた。前は夕方もやっていたはず。ココは東京の立ち食いそばでトップレベルだと思うが、ほとんど話題にする人はいない。駅からけっこう遠いからなあ。台東区立中央図書館の郷土資料室で、引用した資料の確認。そのまま閲覧席で、書評の本を読了する。


鴬谷駅の坂を上り、谷中へ。今週末までが芸工展なのだが、昨日会った森まゆみさんに「早く見ないと終わっちゃうよ」と云われ、いくつか見ておくことにした。まず、新装開店した〈カヤバコーヒー〉へ。内装はたしかにシャレた感じになり、若くて小ぎれいな男女数人がカウンターにいるが、以前の店内の雰囲気は残っており、ホッとする。ココでやっていた古い写真展はすでに終了。その近くの〈さくら茶屋〉で「名画ポスター展」を観るが、数枚しか展示されていなかった。はじめとの細い道を通って、〈遊遊空間ねこじゃらし〉へ。初めて来たが、木造二階建てのいい感じのギャラリーだ。吉田敬子「鋸屋根写真展」の第二会場。こちらでは、大きく引き伸ばした写真が見られる。日曜日には、もう一度吉田さんのトークが追加開催されるらしい。


坂を下り、〈やぶさいそうすけ〉へ。ベレーとハンチング展覧会オーナーメンバーの一人。いくつか被ってみたいベレーがあったが、頭が大きいからなあ。〈フレンディ〉で昼飯。鶏の竜田揚げのランチ。奥さんに「地図なくなっちゃったから、持ってきてよ」と頼まれる。〈往来堂書店〉で、矢作俊彦(原作)・谷口ジロー(作画)『サムライ・ノングラータ』(フリースタイル)、小川和也大佛次郎の「大東亜戦争」』(講談社現代新書)、書評用の文庫数冊を買う。仕事場に着くが、原稿にかかる前に、異様に眠気が襲ってきて、ちょっと寝てしまう。本の雑誌社のHさんから電話で、文庫増刊への原稿依頼。それはありがたいが、二週間で十数冊を読みなおさねばならなくなった。


3時半に出て、神保町。〈神保町シアター〉へ。鉄道特集はかなり来ている。今日川島雄三監督《新東京行進曲》(1953)。おそらく川島特集でもめったにかからない作品で、ぼくは初めて観た。冒頭は空撮で、銀座の泰明小学校が写り、地上に降りてからも、銀座秋葉原などの街並みや、都電国電が出てくる。東京を描いた映画として貴重だが、ストーリーもなかなか。いかにも川島らしいヘンなところはあまりないが、柳沢類寿の脚本は偶然の積み重ねをシレッと多用しており、楽しく観られる。主演の高橋貞二は堂々としており、精悍な感じ。若死にしたコトを小津安二郎が嘆いたというが、たしかにもっと歳をとれば凄い役者になったのかも。もっと観る機会があってもいい映画だと思う。終わって、小川町の〈大勝軒〉でつけ麺。これぐらいの時間に行くと、空いていていい。


千代田線千駄木。〈千駄木倶楽部〉で光文社のKさん。早くも再校が出てきたので、受け取る。ほかにチラシのことやプロモーションのこと。宣伝部があまり動く気なさそうな感じなので、結局、自分でやるしかないかも。各地の新刊書店さん、古本屋さん、よろしくお願いします。仕事場まで歩いて戻り、連絡いろいろ。「小説検定」の本を読んでいたら、10時すぎたのでウチに帰る。


東京新聞夕刊に「宅八郎評論家が殺害予告容疑」という見出し宅八郎mixiである男性を名指しで「殺す」と書いて、警察に被害届を出されたのだという。宅八郎には生きづらい時代になった。それにしても、この見出しはヘンだなあ。「評論家宅八郎が」もしくは「オタク評論家が」とするべきじゃないか。「村上春樹作家が」とは書かないだろう。

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2009-10-22 「名誉市民」の提灯がステキ

朝7時に旬公の目覚ましで起こされる。しかたなく早めに起きたのだが、布団を片付けた直後に旬公がまた寝入ってしまって、ややムカつく。《ウェルかめ》を観てから、仕事場へ。「早稲田古本村通信」の原稿を書く。


堀内恭さんから『入谷コピー文庫図書目録2009』が届く。これまで出した本の解説目録。たとえ15部しか発行しない本でも、こうやってリストに残せば、いつか誰かが見つけてくれるかもしれない。それにしても5年間で36点は立派。目録のほか、岡崎満義、大川渉、ぼくが一文を寄せている。


10時半に出て、神保町へ。〈神保町シアター〉でチケットを買うために並んでいたら、後ろから塩山芳明さんに声をかけられる。最終回の分を買いに来たと。「さっき、そこんところに坂崎(重盛)さんが学生連れていたの見た?」と訊かれる。どこかの大学の課外授業だろうか? 塩山さんと〈ドトール〉でコーヒー。さっそく光文社新書タイトルが悪いと嬉しそうにけなされる。なんだよ、自分の本のときは最後まで編集者本心を押し隠してたくせに。しかし、先日ぼくが言葉足らずなケナしかたをしてしまった《幽霊列車》を、「あれは、小国英雄脚本はいろいろ詰め込んでいるのに、無能な監督が処理しきれなかったんだよ。助監督で付いている加藤泰が撮ればよかったのに」と指摘するあたりは、さすがに鋭い。


神保町シアター〉に戻り、瀬川昌治監督喜劇 急行列車》(1967)。入りはほぼ半分。渥美清主演で、寝台急行の中で起こりうるすべての事件を詰め込んだ、幕の内弁当みたいなコメディ。売り子の大原麗子がまだ初々しくてカワイイ。終わると、一緒に観ていた瀬川監督が立ちあがり、挨拶を。寝台急行新幹線が追い付くシーンなど、その時代ならではの工夫と苦労を語る。まだまだお元気そうだったが、20分以上話されたのに椅子なしで立ったままというのはお気の毒だった。


東京堂書店〉で、坂崎重盛神保町「二階世界」巡り及ビ其ノ他』(平凡社)、中川六平『ほびっと 戦争をとめた喫茶店 べ平連1970-1975 in イワクニ』(講談社)、三浦衛『出版は風まかせ おとぼけ社長奮戦記』(春風社)を買う。坂崎本の装丁間村俊一さん、中川本は平野甲賀さん、三浦本のイラストしりあがり寿坂崎本には『路上派遊書日記』の書評が入っていて嬉しい。


仕事場に戻ると、10月15日の「中国新聞」が届いている。1ページで、11月7、8日開催の「ひろしまぶっくでいず」(http://www.bookrainbow.com/okonomi/)を特集している。イベント紹介、トークをされる作家湊かなえさん(尾道市生)の寄稿など。ぼくも一箱古本市の魅力についてコラムを書いたが、春に広島に行ったときに撮られた写真に赤面。いつもなら顔だけだが、今回はなぜか全身。そういうときに限って、小汚いカッコをしてるんだよな〜。袋町一箱古本市は、まだ店主受付中のようです。その他トークも予約してください。


2時間ほど仕事して、〈映画保存協会〉へ。谷根千工房主宰の「D坂シネマ」。今回のテーマは「仕事の結果」で、今日は二日目。カナダの積み木アニメ(恐るべき手間だろう、これは)から始まって、谷中墓地周辺に暮らす人々を描いた《あき・らんだむ》、工事シーンが8割を占める《あすをひらく東西線》など。最後に観た《彫る 棟方志功世界》(1974)がサイコーに面白い。彫りながらいろんな理屈を述べるのだが、訛りと早口でほとんどナニを云ってるのか聞き取れない。乗ってくるといろんな歌をうたう。青森市名誉市民第一号になるのだが、ねぶた祭りに「名誉市民」と書かれた提灯を持って参加。などなど、型破りというか、型を意識していない行動がいちいち素晴らしい。あの「名誉市民」の提灯、ちょっと欲しいな。


会場で配布していたチラシの中に、『月刊トドロキユキコ』創刊特別号が。発行者は山口博哉。6ページのコピーだが、「日本で唯一の轟夕起子専門研究誌」だけあって、出演映画完全リストとその調査の方法などが詳しい。最終ページには大阪にある〈阪急学園・池田文庫〉を「私の大学」として紹介。ぼくもいちど行ったことがあるが、豊富な蔵書といい、データベースの使いやすさといい、素晴らしかった。とくに芸能史を研究する人にとっては、早稲田大学演劇博物館と並んで、天国みたいなトコロだろう。この『月刊トドロキユキコ』創刊特別号は昨年1月発行だが、その後、発行されていれば読みたいものだ。


帰って、晩飯を食べながら、《不毛地帯》を観るが、役者がみんな、まさに型にはまった演技しかできないでいる。とくに、柳葉敏郎はヒドイな。セルフイメージをなぞらないとナニもできないのだろうと思うと、なんか哀れな感じさえする。


新刊に合わせてのイベント、版元の宣伝部の方とのミーティングをするより先に、ぼくが話をしやすい店からどんどん決まっています。ありがたいです。ただ、今回は新刊書店での販促もやりたいと思ってますので、何か話させてみようとか、ワクが余ってるからやらせてやるなどのご意向があれば、ご連絡ください。フェアの選書なんかもやりますよ。あと、これからブックイベントをやりたいと考えている人たちに向けて、この本をテキストにした講座を開くのもアリかと思います。コレに出席すれば翌日にはスタートに向けて動ける、とか。札幌とか金沢とか、呼んでくんないかなあ……。

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2009-10-21 山崎豊子からカタリココへ

まず、告知。


今月も不忍ブックストリートの茶話会を開催します。場所はいつもの<ブーザンゴ>です。いつも通り、気軽に参加して、自由におしゃべりしてください。


21時ごろから30分ぐらい、翻訳家の吉上恭太さんがお話してくださいます。テーマは、「ギタリスト伊勢昌之のこと」です。ご興味のある方はぜひ。みなさまお誘い合わせのうえ、お越しください。


日時 2009年10月28日(水)20:00〜23:00頃(出入り自由)

場所 ブックス&カフェブーザンゴ

〒113-0022 東京都文京区千駄木2-33-2

TEL & FAX: 03-3823-5501

http://www.bousingot.com/


参加費 各自オーダーのみ

問い合わせ 不忍ブックストリート実行委員会

shinobazu@yanesen.org


朝8時起き。《ウェルかめ》を観てから、バスに乗って池袋へ。〈富士そば〉で肉そばを食べ、コンビニでパンを買ってから〈新文芸坐〉へ。たっぷり4時間いなければならないので、それなりの準備がいる。山崎豊子特集。まず、吉村公三郎監督《女の勲章》(1961)。洋裁学校校長京マチ子と、その弟子若尾文子、叶順子中村玉緒の4人を、事務局長の田宮二郎が手玉に取るという、同じ山崎原作の《女系家族》(三隅研次監督)とよく似た話。後者田宮二郎ドンファン役だし。なかなかエグくて面白い。


しかし、もっと面白かったのが次の豊田四郎監督《花のれん》(1959)。遊び好き、寄席好きの夫(森繁久彌)があっさり死んだあと、淡島千景が女手一つで寄席経営を続ける。モデルは、吉本興業吉本せい。淡島を助ける番頭花菱アチャコ、つかず離れずに見守る市会議員の佐分利信の二人の男がイイ。劇中、出雲から「安来節」を呼ぶエピソードがある。多くの東京人は「やすきぶし」と濁らないのだが、この映画では「やすぎぶし」と発音していた。2時間10分という長さがあまり気にならなかった。


池袋駅前からバスに乗って、団子坂下へ。不忍通りの〈ダージリン〉の隣におにぎり屋が開店していた。〈千駄木倶楽部〉で、光文社のKさんと会う。新書初校を戻す。章タイトルなど懸案もだいたい決まり、ホッとする。来週再校を戻せば、完全に手から離れる。ウチに戻り、ヨコになりながら、「小説検定」の資料読み。7時に早めの晩飯。おかずは、旬公がお送りした豚肉を坂東眞砂子さんが加工されたという、恐れおおきベーコン。よく塩が利いてました。


8時前に〈古書ほうろう〉へ。大竹昭子さんがホストイベント「カタリココ」。ゲスト黒川創さん。お客は40人ほど。仲俣暁生さんや新潮社ツムツム、吉上夫妻など、知った顔が多い。大竹さんの最初の質問は、黒川さんがどんな子どもだったか、ということ。黒川さんの答えは決してスムースではなく、沈黙したり、うまく喋れなくて自分で笑ったりするのだが、一生懸命考えている様子が伝わってきて、とてもいい。そのあと、小説の話になるが、ひとつひとつ挙げられる例が納得のいくもので、さすがだなあと思う。大竹さんはわざと鈍重さを装って、直球の質問を投げ込み、黒川さんの重い口を開かせるのに成功していた。大竹さんの訊きかたがうまいというのは、人物ルポを読んでつねづね感じていたことである。


休憩のときに、黒川さんに挨拶。『季刊・本とコンピュータ』で座談会に出ていただいたことがあるのだ。覚えてくれていて、嬉しかった。後半は、いろんな方向に話が弾み、終わったら3時間経っていた。しかし、長すぎるという感じはなかった。「カタリココは朗読イベント」というのが頭にあって、これまで行かずにいたが、黒川さんのぶっきらぼうで早口の朗読は、かえってその場面を頭に思い浮かべさせてくれ、文章を耳で聴くのもけっこうイイものだな、と思う。黒川さんは最近引っ越された鎌倉への終電を気にしながら、缶ビール乾杯。とてもいい会だった。

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2009-10-20 《ウェルかめ》に蟲文庫さんモデル疑惑!?

朝8時起き。数日前から《ウェルかめ》に「カメになりたい」という女性が登場。また、編集部坂井真紀は「コケが大好きな郵便局員」として取材された経歴が明らかに。……なんか、これ、〈蟲文庫〉の田中美穂さんのコトを二人に振ったみたいじゃない? ひょっとして、こっそり取材されてたりして。西日暮里に行き、『進学レーダー』の書評を書く。11時にあげて、神保町へ。


神保町シアター〉、今日は野淵昶監督幽霊列車》(1949)。エンタツアチャコ柳家金語楼らが出ているコメディだが、クスリとも笑えず。ストーリーも陳腐、列車が走るところは露骨なミニチュア。出ている役者がみな大根で、とくに羅門光三郎は『映画論叢』で戦前活躍を知ったばかりだが、無声映画を引きずった大仰なセリフ回しで白ける。いちばん演技がウマいのが金語楼という、絶望的な映画だった。これを画調のベターっとしたデジカム素材で見せられたのだから、眠っても仕方ない。おまけに、半分ぐらい経ってから、爺さんの客がブツブツ云いながら入場して来て、うるさかった。


終わって、〈すずらん堂〉で、勝田文の新刊二冊、『ちくたくぼんぼん』第1巻と『ウランバナ』(集英社)、〈高岡書店〉で、押切蓮介ピコピコ少年』(太田出版)と『映画秘宝』を買い、〈ヒナタ屋〉へ。カレーを食べ、今日から始まった「こびっちゃんのエホン部屋」を観る。はとちゃんの絵とオブジェフリーペーパー『エホンだより』発行のわた毛文庫セレクト絵本が並ぶ。はとちゃんがジャケットを描いた、ゴトウイズミアコーディオン[私は哀しいアコルデオン弾きなの]を買う。11月7日の「お好み本ひろしま」(http://www.bookrainbow.com/okonomi/)では、ゴトウさんが路面電車演奏します。


西日暮里に戻り、しばらくすると、バイク便校閲チェックが届く。いくつかの事実関係を確認するのに手間取る。本駒込図書館に寄り、引用文の確認をしてから、ウチへ。録画した番組を見ながら、晩飯をつくって食べたりしてると、もう12時だ。


スサミ・ストリートニュース。昨日、〈リバティ〉がDVDレンタルを止めてゲームソフト屋に転換するという張り紙を見たのだが、今日、〈ロムハウス〉が〈TSUTAYA〉に変わることを知る。統合が進むなあ。しかし、〈TSUTAYA〉はこの通りのスサミ具合をナメないほうがいい。メジャーなチェーンでも、思い切りマイナーな感じになってしまう魔法ストリートなんだもの。

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2009-10-19 『月刊のこぎり屋根』0号創刊!

8時起き。《ウェルかめ》を見たあと、洗濯をする。2人暮らしに戻ってから、洗濯物の量が多くなった。10時によみせ通りの〈旭プロセス製版〉へ。のこぎり屋根が印象的な工場だが、この一角で、吉田敬子さんが撮影した各地ののこぎり屋根写真展を開催中。写真は少しだが、ひとつひとつ興味深い。あのカタチは採光のためだったんですね。ちょうどやってきた谷根千工房山崎範子さんに、『月刊のこぎり屋根』0号をもらう。山崎さんは『谷根千』終刊以降にやりたいこととして、この『月刊のこぎり屋根』の発行を挙げていた。有言実行のヒトである。0号はわずか4ページだが、吉田さんのカラー写真が魅力的で、雑誌としても面白くなるだろうという気がする。発行は工房内の「のこ屋根編集室」。1号は来年発効の予定で、「目下、スポンサー募集中!」ということです。この「鋸屋根写真展」は25日(日)まで、〈旭プロセス製版〉と上野桜木の〈ねこじゃらし〉で開催中。後者では昨日、吉田敬子さんのスライドトークがあり、盛況だったそうだ。


もうひとつ谷根千工房の企画を紹介しておく。恒例の「D坂シネマ」、今回のテーマは「仕事の結果」。10月20日(火)、22日(木)、24日(土)、25日(日)の4日間、それぞれ別の記録映画を上映します。ぼくは谷中の生活や、東西線映画をやる22日に行くつもり。場所は〈映画保存協会〉です。詳しくは、http://www.filmpres.org/archives/580


いったん西日暮里に行き、11時に旬公と出かけて新宿へ。豚飼育プロジェクト完遂のご褒美というコトで、伊勢丹で靴を買ってあげることに。広い売り場を旬公が回るあとについていったが、自分の身なりのあまりにも貧乏くささが周囲から浮いていることに気づいてしまう。なんか親近感の湧く格好のヒトたちがいるなあと思ったら、台湾香港からの観光客だった。結局、欲しいのがなかったというので、アクセサリー売り場に行き、ピアスだったかを買う。旬公と店員が会話するのをほとんど夢うつつで聞き、夢うつつカードで払う。伊勢丹別館の上にあるレストランハンバーグを食べ、今度は無印良品へ。寒くなったので、上にはおるものを旬公に選んでいただく。あー、疲れた。山手線西日暮里へ。


車内で、『文献継承』15号(金沢文圃閣)を読む。楠田五郎太という図書館人について、先行論文を載せ、それを書物蔵さんが批判的に検証している。まったく知らなかった人だが、二本いっしょに読むと、興味深い人物だと判ってくる。ただ、書物蔵さんが見出しで遊んでいるのが、気になった。「ゴロウタン」というのも、そういう呼びかたがされていたと思ったら、書物蔵さんがつけた愛称なのだ。堅苦しくなりがちな図書館史を面白く、判り易くという書物蔵さんの意図は判るのだけど、本文がまっとうな論文調なだけに、ブログを読んでない人には、このタイトル見出しの軽さが奇妙なものとして映るのではないか。いや、「ゴロウタン」を使いたいなら、本文に自分がそう呼んでいるコトを書くなり、いつものブログ調で進めれば構わないと思うんですよ。これまで書物蔵さんが『文献継承』で書かれた文章とかなり感じが違うので、ちょっとメモしておいた。もう一本、われらがu-senくんこと松田友泉くんが「マンガ研究の文献 古本・収集・閲覧」を寄稿。独学者の真摯な叫び(ルサンチマン込み)というところ。マンガ研究での私家版や同人誌重要性が指摘されている。あれっと思ったのは、「『本流!マンガ学』所有のもの」、「公開される意思があるため」という表現で、前者は「所載」が適当で、後者主語がはっきりしない。悪いね、細かくて。金沢文圃閣は、谷沢永一編解題『近代 性・風俗・軟派文献 書誌解題集成』全4巻を刊行。これ、パンフレットもらってたかなあ? ぜひとも見たいものだ。


アマゾンで注文していた、岡崎武志『あなたより貧乏な人』(メディアファクトリー)が届く。『進学レーダー』の書評で取り上げるのですぐ読みはじめたが、一気に読了貧乏についてのエピソード集だが、さすがに面白いものばかりを引いている。いかにも貧乏エピソードの似合う人から、一見そういう話に無縁そうな人まで、いろいろ。10代に読んでもらいたい。第三章で、女性貧乏話が少ないとあるが、手塚能理子『ビンボー自慢』(潮流出版)をお忘れなく。手塚は『ガロ』の編集者で、現在青林工藝舎社長渡辺和博と並んで、「明るいビンボー」を世に知らしめた先駆者だと思うのだが。『完本シンボーズ・オフィスへようこそ』(フリースタイル)の「貧乏」がテーマの座談会にもゲストで出ていて、そこでも笑えるエピソードが満載なのです。そういえば、昨夜は〈コクテイル〉で、本書刊行記念の岡崎さんのトークがあったのだが、行けなくて残念。


夜は旬公と、すずらん通りの〈鳥ぎん〉へ。焼き鳥、しし唐、アスパラを焼いて、五目釜めし。久しぶりでうまい。メニューの紙が変わっていた。微妙に値上げしたかも。ウチに帰ると、旬公は疲れ切って先に眠ってしまった。ぼくも、土日に動きすぎたから、ぜんそくが出ないように気をつけないと。

shomotsubugyoshomotsubugyo 2009/10/19 19:40 すまんです(´・ω・`) たしかに断りを入れるべきでした(*´д`)ノ

kawasusukawasusu 2009/10/19 19:42 おお、素早い(笑)。「文献継承」には書物蔵さんのブログの読者も多いでしょうから、まあ、余計な心配かもしれませんです。

shomotsubugyoshomotsubugyo 2009/10/19 19:50 じつは締め切りすぎてしまって、焦って書いたら論文調そのまンまに…
せっかく紙にするのですから、もっと初見のヒトにわかりやすくすべきでしたね… 茶話会のとき、「むかしの古本マニアは、ひとこと説明してくれればみんなで盛り上がれるのに、それをはしょっちゃうから…」と聞き、まことにそのとーり、と思いつつ自分でもおもはず同じことしちゃってますな(^-^;)

okatakeokatake 2009/10/19 20:02 ナンダロウくんにはもちろん送らせてもらうつもりだったが、手遅れですまない。手塚能理子『ビンボー』は手に入れながら、使いきれなかった。あのさ、オヨヨくんが金沢へ移転するんだって。文圃閣さんと仲よくなって、一箱古本市が開かれるといいねえ。

kawasusukawasusu 2009/10/19 20:08 コクテイルのイベント、昨日だったんですね。間違えてました。オヨヨさんのこと、聞かれましたか。そうなんですよ。

shomotsubugyoshomotsubugyo 2009/10/19 20:16 えっ(’0’*)  金沢に古本屋が増えるんだぁ(o^∇^o)ノ オヨヨさんってば、金沢出身なのかすら…

オヨヨ書林オヨヨ書林 2009/10/20 19:05 出身は富山です。金沢でやるんだったら百万箱古本市でしょう。

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2009-10-18 太鼓たたきの血が騒ぐ

朝8時起き。《ウェルかめ》を観てから、仕事場へ。ちょっと作業してから、神保町へ。〈神保町シアター〉で、井上和男監督喜劇 各駅停車》(1965)。引退を勧告されるベテラン機関士森繁久彌と、万年機関助手三木のり平との友情を軸に描く。岡田茉莉子は、飲み屋のおかみ役。ちょっと欲求不満な感じをよく出していた。終わってから、靖国通りの〈埼玉屋〉(だったかな)でつけ麺。大盛りでも500円なのはありがたい。


ディスクユニオン〉へ。1階がリニューアルして、日本インディーズの新作をあまり置かなくなったので困る。2階で、CD+DVD[BRILLIANT MOMENTS 栄光の山下洋輔トリオの軌跡]、森山威男パーカッションアンサンブル[フル・ロード]、それとCD用のビニール袋を買う。〈高岡書店〉で、押切蓮介猫背を伸ばして』(Bbmfマガジン)を。まだ『でろでろ』の連載をはじめた頃を描いたエッセイマンガ。どろどろと暗い。友人として、清野とおるが登場。〈三省堂書店〉2階で「小説検定」の資料を買う。


久しぶりに古書会館へ。今日は「新宿展」。奥成達宮澤賢治ジャズに出会う』(白水社)、平出隆『猫の客』(河出書房新社)、森卓也『シネマ博物誌 エノケンからキートンまで』(平凡社)、塩澤実信『ベストセラー作家その運命を決めた一冊』(北辰堂出版)を買う。いずれも安い。西日暮里に帰り、資料を読んだり、ちょっと昼寝したり。


6時に出て、バス池袋へ。豊島区役所の近くにある楽器屋の地下で、ドラムスティックを買う。ジョージ川口モデルで、1080円。昔はもっと高かったような気がするが……。先日突然結成されたu-senバンドメンバーと、近々スタジオで音を出すときのため。セドローくんに「わめぞバンド結成話はやるやる詐欺」と茶化されたが、少なくともぼくは本気だ。


そのままグリーン大通りに出ると、向こうから太鼓や鐘の鳴る音が。白い飾りの下がった高い山車みたいなのを引いた一団が、道路沿いにたくさんいた。なるほど、コレが「御会式(おえしき)」の万燈なのか。コンビニで酒を買い、たぶんこの方面だろうと思う方向に歩いて行くと、鬼子母神が見えてきた。境内の入口から屋台と人でぎっしりで、前に進むのもままならない。いったん外に出て、大回りして、鬼子母神商店街へ。ココのガレージで、わめぞ連の飲み会が開かれるのだ。屋台で買ってきた焼き鳥や、NEGIさんがつくってきたイモのはさみ揚げ(うまい)などを食べながら、ビールを飲むうち、通りが騒がしくなってくる。


向こうからドンツクドンツクという音が聞こえてくると、鐘の音リズムキープするのに合わせて、たくさんの太鼓をたたきながら、揃いの服を着た人たちがやってくる。前の方にはまといを派手に振り回して歩く男がおり、後ろから万燈が引かれてくる。そこまでの一団がひとつの「講」であり、すぐ後ろには別の講がつづく。そして、太鼓の叩くリズムは基本的には同じだが、講によって少しずつリズムやテンポが違い、まるでテクノDJを聴いているようだ。そう思うと、この行列ベルリンのラヴパレードに見えてくる(行ったことはナイが)。


両方に皮が貼ってある普通太鼓ではなく、一枚皮の法華太鼓音色がよく響き、自分でも叩いてみたいな〜と思ったところに、ある講の一員で旅猫雑貨店金子さんが登場。太鼓を手渡されたので、そのまま叩きつつ、数十メートル一緒に進む。おおお、すごく気持ちイイ! そのあと、ガレージの隣の店が法華太鼓を貸してくれたので、それを握りしめて、来る講来る講の横で、ひたすら叩く。ときおり、講の人が行列からこっちにやってきて、お互いリズムを交換し合ったりして、もう、気分はジャムセッション


いちばん最後の行列を見送って、やれやれと思ったら、「境内ではまたリズムが変わるんですよ」とセドローくんに云われ、行ってみる。たしかに、お堂に向かって南妙法蓮華経に合わせて叩いていた。ガレージに戻って飲んでいるうちに、11時半になった。はしゃぎすぎて疲れたので、タクシーに乗って千駄木に帰る。太鼓たたきの血が騒いだ一日だった。もう少し書きたいことがあるが、「早稲田古本村通信」の連載に回します。

いちかわいちかわ 2009/10/23 19:24 こんにちは。
以前、和光大での津野先生の最終講義でご挨拶しましたいちかわです。
その後、『DTPWORLD』をお送りした……。
お会式、いらしてたのですね!
私は小学校から高田若睦という連で叩いていましてて、今年も18日だけ出ていましたー。今では10月になると血が騒ぐ体質になっております。
10/18は第二の正月という感じです。
ついつい嬉しくなって書き込んでしまいました。
また何かの機会にお話できたら嬉しいです。

kawasusukawasusu 2009/10/24 21:40 いちかわさま、こんばんは。その節は雑誌送っていただきありがとうございました。あの日、あの行列の中にいらっしゃったんですね。ヤンキーばかりの連だったりして…。来年もヨコから参加するつもりです。そのときは見つけられるとイイのですが。

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2009-10-17 国会図書館、向島、表参道、黄金町

なんか、今日日記は長くなりそうな予感が……。朝8時起き。《ウェルかめ》を観てから、仕事場へ。荷物を置いてから、国会図書館へ。一行だけ書いたことの確認を取るために、1980年代の『野性時代』を閲覧。間違いなかったことが判り、ホッとする。改めてこの時期の『野性時代』を眺めたが、当時「ゲラ雑誌」と呼ばれたにもかかわらず、意外に雑誌っぽいバラエティがあるのに驚いた。面白いのは広告で、他社広告は目次周りにしかなく、本文に大量に入っている広告はすべて自社広告なのだ。それもイラストあり、写真ありと、明らかにこの雑誌だけのオリジナル版下で、サイズがB5ということもあるし、ほかの雑誌への流用はあまりしていないと思われる。恐らくアートディレクションのK2(黒田征太郎長友啓典)の意向だろうが、多くのクリエイターの米びつ(資金源)になっていたのではないだろうか? 1980〜83年頃の『野性時代』がまとめて出たら欲しいけど、なにしろ厚いから置く場所がナイだろう。


永田町から半蔵門線押上東上線に乗り換えて曳舟へ。そこから大体の目星をつけて、15分ぐらい歩く。方向が判らなくなりつつあった頃に、向島百花園の入口に到着。隣接した児童遊園で、「すみだ向島百花園古本市」が開催中。第一回なので、小さなテント二つほどで小ぢんまりとやっている。ただ、出ている本は江戸東京や芸能、植物に関する本など、会場に合わせて選ばれていた。〈ほんのたまご〉の出した、内田保広編『文学史こぼれ話』(大和書房)600円、を買う。『海』の無署名コラムをまとめたものだが、編者以外は単行本でも名前があかされず、略歴が書かれているのみ。これから著者を推測できる人は、相当な文壇通だろう。あとがきには「このコラム担当であった村松さん」への感謝が。当然、村松友視だろう。今回の企画者の〈古書一路〉さんに挨拶


せっかくココまで来たので、百花園の中まで入ってみる。秋なので花は咲いてないが、広い園内にはかなりの人がいた。吟行で来てる人が多いのかな。とにかく高齢者ばかりで、間違いなくぼくが最年少だった。ひとめぐりして出る。近くのバス停から、亀戸発、日暮里駅行きの都バスに乗る。「里22」というルート。白髭橋を渡り山谷のど真ん中を通って、三ノ輪荒川区役所、三河島、そして日暮里。このルートをたどれば、自転車でも向島までわりと近いコトを知る。昼時で混雑している〈又一順〉で、ランチ(ハムと卵炒り定食)を食べ、仕事場に戻る。ちょっとメールしてから、ヨコになって一時間ほど眠る。以前はこういった休憩がなくても、一日中動けてたんだけどねえ。


3時半に起きて、千代田線表参道。新しい場所でオープンした〈古書日月堂〉へ。同じビルの同じフロアだが、かなり広くなったか。中央には紙モノを収める木製ケースが三つ、ドンと置かれており、その中に戦後現代美術パンフレット類が並べられている。久しぶりに佐藤真砂さんと話し、リニューアルまでの経緯を聴く。相変わらずパワフルで、思い切ったことのできる人だ。一時、『彷書月刊』にいたSさんも来ていた。開店祝いにナニか買いたかったが、手が出ず、坊主で店を出る。


半蔵門線渋谷東横線に乗り換えて横浜。さらに京急線日ノ出町。駅を出ると、小雨が降りだしている。速足で歩き、6時15分に〈試聴室〉に着いたら、客は二人しかいなかった。なんか珍しく加藤和彦CDをかけていると思ったら、あとで自殺したというニュースを知り驚く。今日ライブは、田中亜矢とぱぱぼっくす。一見かなり違うタイプだが、10年来の知り合いらしい。田中亜矢はいつもの曲を、いつものように弾き語る。どれもいい曲なので、すっかり夢心地に。「図書館」とソロでは、けっこう歌い方が違うんだなと思った。次にぱぱぼっくすドラム活動休止中とかで、二人で登場。フォーク王道を行く歌と、ぼやき夫婦漫才的なMCとのギャップは相変わらず。もっと東京ライブをしてほしい。曲を用意できなかったというので、アンコールはなし。9時すぎには終わってしまう。帰ろうとしたら、折田烈さんに声をかけられる。久しぶり。


日ノ出町で夕飯をと、裏通りを歩いていると、一軒の中に本棚が見える。ふらふら寄っていくと、古本屋のようだ。なかに若い男女がおり、「どうぞ」と誘われる。タイ古式マッサージ古本貸本の〈猫企画〉(http://ameblo.jp/neco-kikaku)という店で、まだオープンして6日目だという。狭い間口で分かる通り、ココはいわゆる「ちょんの間」、つまり売春宿だった建物。その1階にカウンター古本の書棚、2階をマッサージルームとしているのだ。2階も見せてもらったが、なるほどなあ、こんなトコロだったのか……と思う。男性は東京京都の新刊書店で働いていたそうで、マッサージをやりたいという奥さんに便乗するカタチで、古本屋をはじめたそうだ。一部は貸本もやっているそうだが、その区別はあんまり判らなかった。本はもろサブカルで、ぼくが読んだり買ってきた本がずらりと並んでいた。あまりに趣味がかぶり過ぎていて、買えなかったが。話し好きの若夫婦だったので、ぼくにしては珍しく初対面で話し込んでしまった。古本の品揃えはまだコレからだけど、立地だけでネタになる古本屋はそうないので、皆さん、足を運んでください。とくに「古本屋ツアー・イン・ジャパン」さんには、ぜひ突撃レポートをお願いしたい。


日ノ出町まで戻り、いつもの〈第一亭〉で、子袋炒めと角煮ラーメンを食べる。ココに来ると、いろいろ頼みたくなるのだが、一人だとあまり食べられなくてもったいない気がする。こんどは4、5人で来たい。京急横浜に出て、JRに乗り換えて、西日暮里に戻る。今日は久しぶりによく動いたなあ。仕事場に旬公がいたので、加藤和彦のハナシなど。


着物入谷コピー文庫の新刊『あたご劇場 高知市名画座ものがたり』と、赤穂貴志ツッコミ邦画劇場』が同時に。後者で同文庫は36冊目。近々、これまでの書目を載せた出版目録を出す予定で、ぼくも一文寄せている。朝日新聞出版から、岡崎武志編『古本検定』(2000円+税)。自身も古本好きである真田幸治さんのデザインが、いい感じ。ぼくはいちおう「編集協力」となっているが、最初だけで、途中経過はほとんど知らされていなかった。取材・執筆の北條一浩さんの努力の賜物でしょう。新潮社のAさんからは、10月30日に、津野海太郎『したくないことはしない 植草甚一青春』(2200円+税)が出るというお知らせ。装丁はもちろん平野甲賀さん。『COMIC Mate』、今回の書評小沢信男東京骨灰紀行』(筑摩書房)を。


やっぱり書くのに時間がかかり、1時まで。旬公とウチに帰り、即、布団を敷いて眠る。

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2009-10-16 「ブックオカ」のルームパートナー求む

今月の31日(土)は「ブックオカ」の一箱古本市です。ぼくは30〜11月1日まで福岡にとまり、2日の朝の飛行機で帰京する予定です。昨年に続き、今年も〈紺屋2023〉の宿泊スペースに泊まることになりました。同じ建物ギャラリーカフェがあります。設備ホテル並みとはいきませんが、シャワーもあるし、なにより繁華街に近いです。しかも料金が格安。ベッドのほかに、ソファベッドがあるので、一日につき500円出してもらえば、あと1人いっしょに泊まれます。なるべく安く、「ブックオカ」見物をしたいという方は、私までご連絡を。ただし、面識のある男性のみ。「出会い系」じゃないですよ(笑)

http://travelers-project.info/konya2023/konya-stay.html


朝8時起き。《ウェルかめ》を観てから、仕事場へ。『進学レーダー』の図書館原稿を書く。「ブックオカ」「お好み本ひろしま」と一箱古本市への出店が続くので、値付けをやる。コピーしたスリップカットするのに、けっこう時間がかかった。ウェッジ文庫から、馬場孤蝶明治文壇の人々』と平山蘆江『蘆江怪談集』が届く。なんという、反時代的な組み合わせだ! 後者和田誠装丁


2時前に、新装開店の〈いっとく〉で、いつものつけ麺。テーブルが一つ増えて、券売機の位置が変わった以外、とくに変化が見られないのだが。〈古書ほうろう〉で「古本検定」の資料を。仕事場に戻り、書評で書く小説を読んでいたら、眠くなり、ヨコになる。そのあと、「書評のメルマガ」の編集林哲夫さんのロング書評は今回で最終回。長い間、お疲れさまでした。


ウチに帰り、新書ゲラの続き。録画していた番組をいくつか見ながら、12時すぎまでにいちおう最後まで通して読む。表記の統一で気になるところはあったが、大きな直しをする必要はなさそうで、ホッとする。1時半に、〈ロフトプラスワン〉での町山智浩柳下毅一郎トーク(お題はタランティーノの新作)を観に行った旬公が、ご機嫌で帰ってくる。すぐに寝る。

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2009-10-15 11月に新刊出ます

ちょっとまだ先のことですが、タイトル決まったのでお知らせです。11月17日頃、光文社新書から『一箱古本市の歩きかた』が出ます。2005年にはじまった「不忍ブックストリート一箱古本市」と、その後全国に広がっていった一箱古本市や、その他のブックイベントについて書いた本です。第一部では、不忍ブックストリート、第二部では、福岡名古屋仙台わめぞ中央線沿線米子広島追分小布施高遠大阪京都神戸フリーペーパーの動きを描いています。第三部は、ブックイベント読書の変化について。『本が好き!』連載分をもとに、大幅に書き加えました。この一冊を読めば、誰でもブックイベント主催できるように書いたつもりです。約320ページで、定価は800円を超える模様です。目次は近日中に掲載します。


本書刊行に際して、トークやブックフェアなど、できることは何でもやりたいと思います。東京だけでなく全国の新刊書店古書店、ブックカフェや、イベント主催者の皆さん、なにかアイデアがあればご連絡ください(このブログ上部にメールアドレスがあります)。都合がつけばドコでも参ります。「ブックオカ」や「お好み本ひろしま」は刊行前なのがちょっと残念ですが。どうぞよろしくお願い申し上げます!


今年の「ブックオカ」でぼくが関わる企画が決まりました。一箱古本市の翌日です。


編集ライター養成講座 特別篇〜福岡ブックスクール


【日程】11月1日(日)10:30〜17:00

今年で7年目を迎える「宣伝会議 編集ライター養成講座」。11月下旬の開講に先立ち、第一線で活躍中の編集者による特別講座を開催します。


1時限目「創造的、根元的編集論」

講師大原哲夫氏(元・小学館編集者

時間:10:30〜12:00

『百年前の日本』『バッハとの対話』『モーツァルト全集』『武満徹全集』など数多くのロング&ベストセラーを手掛け、“戦う編集者”とよばれた大原哲夫氏の珠玉の編集論。


2時限目「人気雑誌編集長雑誌づくりの醍醐味と裏話を語る!!」

講師:秋吉健太氏(『福岡ウォーカー編集長)×馬場健治氏(シーアール社長

時間:13:30〜15:00

福岡で多くの読者を抱えるタウン情報誌編集長と、地場最大手の編集プロダクション社長が、これまでの編集者人生経験した数々のエピソードを交えながら、雑誌づくりに注ぐ想いと情熱を語る2時間


3時限目「座談会 福岡ベストセラー舞台裏!」

座談会出席者:福岡出版社でつくるフリペ「はかた版元新聞」加盟12社の編集者

司会:南陀楼綾繁さん(編集者/「不忍ブックストリート」主宰者)

時間: 15:30〜17:30

福岡は知る人ゾ知る「地方出版メッカ」。その福岡から生まれたベストセラーを仕掛けた地元出版社編集者たちが、出版までの秘話ベストセラーになった理由、はたまたその裏側で埋もれゆく「売れない良書」への思いなど、キタンのない本音でぶつかる座談会!


【会場】バル・ロッサロッサ(福岡市中央区警固2-18-14アバンダント91ビル1F)

【料金】1コマ750円(ワンドリンク付・要予約)

【予約】kyushu@sendenkaigi.co.jp(氏名、連絡先、人数、メールアドレスを記載)


共催/宣伝会議九州本部・はかた版元新聞

問/宣伝会議九州本部(092-731-3331/kyushu@sendenkaigi.co.jp


このうち、大原哲夫さんは、〈書肆アクセス〉の由来となった情報誌アクセス』の名付け親で、アクセス閉店時の本に原稿を書いていただいた。福岡でお会いできるとは楽しみだ。


8時起き。《ウェルかめ》、新人編集者によくありがちな勘違いイタい(けっこう感情移入してたりして)。仕事場に行き、雑用あれこれ。午後はウチに帰り、you tube音楽を流しながら、新書レイアウトを読みなおす。書評用に石原千秋『読者はどこにいるのか』(河出ブックス)読む。読者論というよりは、読者の存在を意識することで、小説をどう読み解けるかという内容だった。


7時に〈千駄木倶楽部〉でKさんと待ち合わせ。初校を受け取り、注意点をいくつか。これから二週間ほどで校了まで持っていかねばならず、けっこう忙しいスケジュールだ。〈砺波〉でチャーシュー麺を食べて、ウチに帰る。夜はテレビで《不毛地帯》第一回スペシャルを観る。

2009-10-14 〈tono:4122〉で旬公の豚肉を

朝8時起き。《ウェルかめ》を観てから、仕事場へ。午前中は原稿1本書き、新書関係の作業いくつか。1時に出て神保町へ。〈三省堂書店〉で「小説検定」の資料を買い、〈神保町シアター〉へ。今日山田洋次監督下町太陽》(1963)。なんか『赤旗』っぽい感じがしてこれまで観るのを避けていた。ある意味ではその通りの映画(主人公・倍賞千恵子の描写はとくに)だが、向島の街並みと電車京成都電)が素晴らしい。「下町から脱出して郊外団地に住む」ことがステータスだった時代の映画だ。途中、ちょっと眠った。彷徨舎に寄り、昨日のテープと資料を渡す。


帰りに電車で『本の雑誌』をパラパラ。特集「昭和文学が面白い!」では、坪内祐三亀和田武目黒考二の座談会「昭和雑文番付をつくる」や栗原裕一郎さんの昭和文学入門、大竹聡さんの文壇バー潜入など。柴口育子「ぐーたら雑誌中毒」は『Sanpo magazine』を紹介(末尾にやや辛口の言も)。いつも最初に見る書名索引が見つからないので、「経費削減で掲載をやめたのか」と思ったら、編集後記で「掲載図書索引はお休みです」と。索引が休載って、そんなことあるのか。


西日暮里に帰り、「小説検定」の調べものをしていると、旬公がエエ市から帰ってくる。7時に〈tono:4122〉へ。今日はココで、不忍ブックストリート関係者を招いての、旬公が育てたブタの肉を食べる会がある。ぜんぶで15人(ほんとは16人だったが、ぼくの連絡ミスで)。前菜からソテー、煮込み、パスタまで、さまざまな料理法で豚肉を味わった。〈シアター・イワト〉のときは、あまり食べられなかったので、落ち着いて食べられるのがいい。〈往来堂書店〉の笈入さんは、後期から早稲田大学書店論の講義を持っているそうで、こんどゲストに呼ばれるコトになった。


途中、大雨が降りだし、店を出る頃もまだ雨。ウチに帰ったが、久しぶりにワインをたくさん飲んだのでアタマが痛くなってすぐ眠る。しかし、変な夢(《ウェルかめ》の編集部で下っ端として使われる)を観て4時頃に目覚め、そのあとは眠れずに録画した番組を観たりする。

2009-10-13 朝の神楽坂はディープだった

朝8時起き。《ウェルかめ》を観てから、仕事場へ。朝のBGMは、湯浅湾[港]。秋の一箱で「たけうま書房」さんから買ったのだが、歌詞と歌の力強さに魅了される。とくに1曲目がいい。


文教堂書店〉でK社のKさんと待ち合わせ、借りていた資料をお返しする。時間があるというKさんと一緒に、〈風俗資料館〉(http://pl-fs.kir.jp/pc/top.htm)へ。2人まで入れる展覧会の招待状をいただいたので。ナニしろ、ここは会員制の図書館で、一日入館料が5,500円なのだ。今日は中原館長は不在で、若い女性が受付にいた。館内で展示されている「小妻容子秘画帖〜豊艶の濫り〜」は、むっちりした女性の緊迫画を好んで描く画家画集原画展。お尻の張りを執拗にとらえようとしたデッサンがスゴかった。


前回も見た『ぬれきしんぶん』(作家で縛り師の濡木痴夢男氏の個人通信)を眺めていたら、唐沢俊一自分SM雑誌コレクションを「脳天気」としたことへの怒りが書かれていた。あとで検索したら、唐沢氏の日記http://www.tobunken.com/diary/diary20001124000000.html)でもそのコトに触れられていた。しかし、濡木氏は心情的な怒りだけでなく、唐沢氏があるSM雑誌と別の雑誌を完全に混同しているコトを指摘するなど、間違いを正してもいる。その辺をネグっているのは、フェアじゃないな。


Kさんに本や雑誌スクラップブックを一通り見せ、「そろそろ行きましょうか?」と云うも、食い入るように雑誌に見入っていて返事もせず。もしかして、ツボだった? その後、2度も声をかけると、なごりおしそうに雑誌を棚に戻した。受付の女性名前を聞かれたので、少し話す。先日刊行の『令嬢訓育画報』はかなり話題になっているようで、「昔の雑誌の復刻だと思いこんだ方から電話をいただいたりします」とのこと。そう勘違いするのもムリのない出来なのだ。ココでしか売ってないそうだが、せめて〈タコシェ〉あたりには置いてほしいと思う。


ムギマル2〉に入ろうと思ったが、まだ営業前。〈ベローチェ〉で雑談したあと、Kさんと別れて、矢来町方面へ。今日は妙に暖かい、というか暑い交差点新潮社方向へ曲がり、〈キイトス・カフェ〉を過ぎた先、隣にそば屋のあるビルの2階に〈クラシコ書店〉(http://www.clasicoshoten.com/index.html)が見つかる。10月4日オープンしたばかり。5、6坪ぐらいだろうか? 古本は、生活に関する本や雑誌が中心。雑貨は輸入物のスナックお茶など。店主はご夫婦らしい若い男女だった。菅野拓也『現代若者文化考 古、ミック・イメージソング・深夜放送etc.』(築地書館、1981)600円、を買う。新潮社や〈シアター・イワト〉に来たときに寄る店ができたのはヨカッタ。


神楽坂から東西線早稲田へ。腹が減ったので、久しぶりに〈三朝庵〉に入る。きつねそばと天丼のセットを頼むが、1000円もするワリにはなんかショボイ。まあ、この店に期待するのはムリなんだろうけど。〈立石書店〉を振り出しに、「小説検定」の資料を探して歩くが、あまり見つからず。〈古書現世〉のワゴン松原治『私の履歴書 三つの出会い』(日本経済新聞社)100円、と店内で講談社社友会編『緑なす音羽の杜に3』(講談社)1000円を買う。後者は1、2を〈古書往来座〉で買っていたが、3冊目があるとは知らなかった。さまざまな部署の社員の回想が載っており、とてもいい資料だ。


三楽書房〉のシャッターが半分閉まっていたが、中にいるアキヒロくんに合図して開けてもらう。春に店の奥さんがお亡くなりになって、本格的に店を受け継ぐことになったとのこと。いろいろ先の展開も考えているようなので、期待したい。高田馬場まで歩き、山手線西日暮里に戻る。


4時、入谷駅の交差点でHさんと待ち合わせ、近くの喫茶店で、『彷書月刊12月号の特集用のインタビューを収録。久しぶりにネットを一切見ないという人と話したら、なんか新鮮だった。主な情報源が『彷書』と塩山さん編集雑誌という偏り方がすごい。西日暮里まで戻り、久しぶりに〈はやしや〉でチューハイを飲む。


ウチに帰り、ニュースを見たら、札幌古書店の棚が崩れて、店員と客の子どもが怪我をしたと。《報道ステーション》では、神保町〈悠久堂〉の若店主が本の積み方を指南していた。

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2009-10-12 秋のブックイベント

告知です。まずは秋のほうろうイベント


大竹昭子のカタリココ ゲスト黒川創


三年目を迎えるトークと朗読の会<カタリココ>。

今年は都内の五つの町の五つの古書店でおこないます。

それぞれ特徴ある店作りをして街と人をつなげているお店です。<カタリココ>を聞きに、本をたずさえて、東京逍遥に出かけませんか。(大竹昭子


ナビゲーター 大竹昭子

ゲスト    黒川創


日時 2009年10月21日(水)

    開場 19時 開演 20時

会場 古書ほうろう 東京都文京区千駄木3-25-5

入場料 1,500円


カタリココHP http://katarikoko.blog40.fc2.com/blog-category-0.html

書評空間  http://booklog.kinokuniya.co.jp/ohtake/


★詩の朗読会 "Evergreen Knee-high Revue" 10/24(土)

第17回芸工展参加企画

DOUBLE TAHESHI PRODUCTION PRESENTS T.K.REVUE 04

TRIBUTE TO 岸田衿子

"Evergreen Knee-high Revue"


出演 カワグチタケシ 石渡紀美 小森岳史

日時 2009年10月24日(土)18時開演

料金 1000円

会場/お問合せ先

   古書ほうろう 東京都文京区千駄木3-25-5

★田村七痴庵独演会 第二回

彷書月刊編集長が語る小さな雑誌の作り方


日にち 11月4日(水)

時間  18時半開場/19時開演

木戸銭 1000円(飲み物持込み可)


出演  田村七痴庵(彷書月刊

ゲスト 川原理子谷根千工房


第一回は「彷書月刊編集長が語る古本古本屋とどうでもいいこと」と題して、9月4日にポラン書房さんで開催され大盛況でした。第三回は浅生ハルミンゲストに、2010年1月31日(日)<西荻ブックマーク>今野スタジオマーレで予定されています。


※ご予約は電話メールで。

古書ほうろう 03-3824-3388

horo@yanesen.net

イベント名、お名前、人数、当日ご連絡できる電話番号をお書き添えください)


次に〈ヒナタ屋〉。


第2回LITTLE EXPO '09スタンプラリー参加企画

はと+わた毛文庫

「こびっちゃんのエホン部屋」


期間:10月20日(火)〜11月28日(土)

場所:カフェ・ヒナタ屋

〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-10 振天堂ビル4F

phone&fax 03-5848-7520

OPEN-11:30 CLOSE-22:00 

Last-order-21:00 定休日-日/月/祝

※11月1日(日)は臨時営業いたします

http://www4.plala.or.jp/HINATA-YA/


絵描きのはとちゃんが産み落とした”こびっちゃん”。

わた毛文庫さんセレクト絵本が並ぶ店内外を、沢山のこびっちゃんがを占拠します。

お気に入り絵本雑貨と隠れたこびっちゃんをカフェ・ヒナタ屋で見つけてね!


第2回LITTLE EXPO '09ブログ

http://ameblo.jp/littleexpo/entry-10344087420.html

あと「西荻ブックマーク」。


2009年10月18日(日)

第36回西荻ブックマーク

コラムニスト、なのである」

〜雑談日和〜

出演:えのきどいちろう×進行:北尾トロ

会場:今野スタジオマーレ

開場16:30/開演17:00

料金:1500円(会場でお支払い下さい)定員25名 要予約


ラジオパーソナリティをしていても、スポーツ観戦記を書くときも、アイスホッケーにのめり込んでも、肩書きはいつも「コラムニスト」。今宵はそんなコラムニスト人生についてのんびりと話します。


2009年11月15日(日)

第37回西荻ブックマーク

「読むこと・歩くこと・書くこと(仮)」

平出隆×扉野良人師弟対談

会場:今野スタジオマーレ

開場16:30/開演17:00

料金:1500円(会場でお支払い下さい)定員25名 要予約


多摩美術大学芸術学科で教鞭をとられている詩人作家平出隆さんと、そのゼミのご出身で僧侶・エッセイスト扉野良人さん。

例えば平出さんが「海の背広」という短編で、川崎長太郎から譲り受けた背広をヨーロッパへの旅に持ち出す様子を描けば、扉野さんは「ぼくは背広で旅をしない」というエッセイで、石川啄木萩原朔太郎の詩歌から背広を着て旅に出かける一節を紹介しつつ“旅に対する時代感覚”の違いを表す―――書かれたときは異なれど、「旅」と「背広」についてわざわざ思いを巡らせて書く、しかもタイトルに記す、というお二人の感性は、師弟関係であること以上の何かを物語っているのでは、と楽しく想像力を刺激してくれます。

「詩と散文」「パサージュ」など、そのほか共有されているキーワード固有名も引き合いとしながら、ゆるやかに語り合っていただく2時間です。


えのきど&北尾も気になるが、平出×扉野をやるとは知らなかった。好企画です。

次に仙台。〈火星の庭〉で飯沢耕太郎さんの企画。Pippoさんのライブもあるよ。


1970〜80’s 少女漫画喫茶


飯沢耕太郎さんの最新刊

戦後民主主義少女漫画大島弓子萩尾望都岡崎京子を読む〜』(2009年6月刊/PHP新書)をガイドに、火星の庭期間限定少女漫画喫茶をひらきます。


★飯沢さん所蔵の少女漫画カフェで読み放題。10/15(木)〜10/26(月)

店内も80年代少女漫画テイストに変身。

★特設コーナーにて70〜80'漫画2000冊SALE。 10/15(木)〜10/26(月)

★Special企画!!飯沢さんの少女漫画トークと、文系ファンタジックシンガーPipooとうさぎギター弾きウサリンライブを開催。二組の共演ははじめて。ファンタジックな夜をぜひお楽しみ下さい。


飯沢耕太郎トーク&Pippo with ウサリン ライブ

10/17日(土) 開場18:30 開演19:00〜21:00

場所book cafe 火星の庭 入場料2000円


part1:飯沢耕太郎トーク「ぼくが好きな少女まんが」

part2:文系ファンタジックライブ 「 Pippo with ウサリン

※要予約。メールかお電話で受付中。

メールアドレス  kasei@cafe.email.ne.jp

電話 022-716-5335

☆ご来場の際、お好きな少女漫画を1冊お持ち下さい。


そして、京都。

子どもの本専門店メリーゴーランド京都2周年記念企画          

“小さな古本市

10月10日(土)・11日(日)・12日(祝月) 10:00〜19:00

会場   寿ビル5F メリーゴーランドギャラリーギャラリーの公共スペース

   600-8018 京都市下京区河原町通四条下ル市之町251-2 寿ビル5F

電話 075−352−5408(メリーゴーランド京都 担当,三野 協力,扉野)

E-mail mgr-kyoto@globe.ocn.ne.jp

ミニ・ライブ   吉田省念と三日月スープ 

10月12日 15:00スタート 投げ銭ライブ

出品者

アトリエ箱庭、伊藤まさこ岡崎武志堂、文壇高円寺古書部、海文堂古書部、

貸本喫茶ちょうちょぼっこ、GALLERYGALLERY、古書コショコショ、古書善行堂、

とらんぷ堂書店トンカ書店、FORAN、BOOKONN、古本コリオヤジ、

増田喜昭、moshi moshi (モシモシ)、りいぶるとふん、吉田省念と三日月スープ


cafe de poche vol.8 −私的読書週間− 〜音楽


2009 Oct.29(thu)-Nov.1(sun) 12:00 - 19:00

    Nov.3(Holiday)Cafe 11:00-14:00(L.O.), Live17:00-

at:trico+


cafe de pocheはスタッフセレクトした本でつくる期間限定のブックカフェです。8回目となる今回のテーマは「音楽」。音楽を楽しむためのテキスト読書を楽しむための音楽。音を感じる小説音楽家にまつわる本、解説、詩集、音楽雑誌楽譜コンサートパンフレット、ライナーノーツ……。そんな“音楽”をイメージする本や印刷物、“本”を感じる音楽をたくさんご用意してお待ちしています。最終日には、たくさんの本に囲まれたギャラリーでのアコースティックライヴを開催。スタッフゲストの蔵書放出の古本マルシェも開催します。紅葉あざやかな秋のひとときを、お気に入りの一冊、そして一曲とともに。

ライヴ(予約制) 11月3日(火・祝)17:00−

ふちがみとふなと / 吉田省念と三日月スープ

fee 2500円(tax in) drink持込可

予約受付開始 10月10日(土)10:00〜

cdp@zacca.com までメールにてお申込下さい。(先着順)

定員になり次第締め切ります。  

            

古本マルシェゲスト 

  古本コリオヤジ 古書善行堂 古本けものみち スクラップ館 火星の庭

アトリエ箱庭 貸本喫茶ちょうちょぼっこ カライモブックス ポコモケ文庫 ほか

cafe de poche による小冊子、CDP vol.1「音楽と本と人」を限定販売します。

*期間中、六曜社地下店焙煎のコーヒー、Luluの焼菓子をお愉しみいただけます。

  気になる本を手にとって、心ゆくまでおくつろぎください。

11月1日(日)には数量限定の“三日月スープランチ”を予定しております。


cafe de poche http:// cccc.ra indrop. jp/cdp

produced by 小西佐紀子/大林ヨシヒコ/伊東琴子/ナカムラユキ

                

trico+(LOGO)

地図     zakka+galerie+petit cafe

〒606-8255京都市左京区北白川西瀬ノ内町27-1

TEL&FAX075-723-1185 

HP: http://tricoplus.petit.cc

阪急河原町駅より市バス3番線「北白川小倉町」下車3分

  JR京都駅より市バス5番線「北白川別当町」下車5分

  叡山電鉄「茶山駅」より徒歩8分


一箱古本市系のイベントについては、こちら(http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20090902)。このほかに佐賀でも初の一箱古本市が開かれるそうです。11/14(土)、15(日)の二日間。各日25箱。

ブックマルシェ佐賀http://book-marche.com/

また、浦安の〈猫実珈琲店〉でも10/8(木)〜10/11(月)に。

http://hananeko-kobo.com/nekozane-coffee.html


朝7時半起き。《ウェルかめ》を観てから起きる。昨夜の残りで朝飯をすませ、西日暮里へ。追加の写真を探すため、パソコンと外付けハードディスクを総ざらいする。何枚か見つかるが、なかなか「これだ!」という確信が持てる写真はないなあ。やっぱり、ナニを撮ろうとしているのかがはっきりしない写真は使えない。京都「cafe de poche」に出す本の値付けをやってしまい、ちょうど配達に来たヤマト運輸に集荷してもらう。


2時に出て、神保町へ。〈三省堂書店〉の4階へ。創刊した「河出ブックス」から、石原千秋『読者はどこにいるのか 書物の中の私たち』、紅野謙介『検閲と文学 1920年代の攻防』を買う。映画コーナーでは、田丘広編『女優魂 中原早苗』(ワイズ出版)と、7月に出ていたのに気づかなかった『映画論叢』第21号を。レジでOさん(店内挙げて《沈まぬ太陽Tシャツを着用中)に挨拶し、来週、地方出版物コーナーがリニューアルすることを教えてもらう。「本の本」は編集などの近くに行くそうだ。2階に下りて、「小説検定」の資料探し。女性作家のが数点見つかった。


東京堂書店〉ふくろう店で、『はじめての神保町』(飛鳥新社)が平積みされていた。神保町本で四六版は珍しいと思って、奥付を見たら、「取材・執筆 濱野奈美子」とあった。おお、あの濱野さんか! 彼女なら神保町の隅々に精通しているだろう。


神保町シアター〉へ。堀川弘通監督裸の大将》(1958)だが、意外に少なく、しかも女性が極端に少ない。山下清は女に人気ないのか? 小林桂樹は「ぼ、ぼくは〜なんだな」という喋り方だけでなく、人から話しかけられた時にちょっと詰まって答える様子など、実際の山下清をかなり研究したのではないか。鉄道映画としては、冒頭、警官から逃げる清をトンネルの出口でSLが追い越して行くシーンなど、盛りだくさん。バス車掌の団令子がちょっとよかった。15分ぐらい居眠り。


〈古書日月堂〉が同じフロアの部屋に移り、今日オープン。たぶん混雑しているだろうから、今週中に顔を出すコトにしよう。オープニング記念・展示販売企画「事件を起こせ! 1950s〜1970s 戦後日本・前衛美術の青春期」の展示リスト(値段が掲載されているので、古書目録ではないという扱い)も興味深い。

http://www.nichigetu-do.com/index.php


映画論叢』は長い記事より先に、コラム類から目を通す。今回は川喜多英一「映画本の困った人たち」で平沢剛(葛井欣士郎『遺言 アートシアター新宿文化』河出書房新社、の聞き手としての)、重政隆文「《映画の見かた》の見かた」で阿部嘉昭を批判している。また、「鈴木英夫映画祭2008シンポジウムレポート」では、〈アテネ・フランセ〉の鈴木英夫映画祭で、映画ガラガラなのに、シンポは満員という状況や、蓮実重彦のやばいボケっぷりや、ほどんど作品を観ずに「◎◎の作家だ」と断言する黒沢清や篠崎誠の世渡りのうまさを、クールに描写。ブログ「Art de Vivre アール・ド・ヴィーヴル」(http://ssbs.blog36.fc2.com/blog-entry-456.html)にもシンポの入りについて同様の感想があるが、予告されていたシンポのレポート一年以上経っても載らないので、今回のレポートはその代わりとなろう。

はまのはまの 2009/10/20 23:49 すっかりごぶさたしてしまい、すみません。。。「はじめての神保町」をご紹介いただき、ありがとうございます。有能なスタッフのおかげで(私以外の…)素敵の本ができました。ぜひ、神保町花月のお客さんにも読んでほしいです。

kawasusukawasusu 2009/10/20 23:56 おお、濱野さん。ずいぶんお目にかかってないですねえ。新しいタイプの神保町ガイドですね。メールアドレスがどっかに行ったので、いちど私にメールもらえませんか。アドレスはこの上にあります。どぞ、よろしく。

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2009-10-11 片づけをすると本が見つからなくなる

8時半に目覚める。昨夜の酒がやや残っている感じ。洗濯をしながら、部屋の掃除今日から旬公が東京に戻ってきて同居するので、スペースを空けねばならぬ。10時すぎに出て、西日暮里に行き、こんどはコッチの掃除。本をあっちに押し込め、こっちに並べていくと、必要だからとどけておいた本の位置までが判らなくなってきて困る。


なんとか場所はできたかな、と思った頃に、旬公から電話。エエ市で借りたレンタカーをNさんに運転してもらって、西日暮里に着いたと。下に降りてみたら、2トン車だったのでビックリ。たまたま大きい車しかなかったという。三分の一ぐらいしか荷物はなかったが、それでも、思っていたよりはけっこう多く、段ボール箱を積み重ねてどうにか収める。千駄木で使うものはタクシーを拾って、トランクと座席に入れて運ぶ。こっちの部屋もたちまち狭くなる。エエ市の家の広さに慣れていた旬公に、「こんな狭いところに住んでいたのか」「遠近感が狂う」「もっと痩せなさい」などと云われる。しばらくは、お互い落ち着かないだろうなあ。


夕方、根津の〈やぶさいそうすけ〉さんにヒトが集まるということで、お誘いを受けていたのだが、そんなこんなで行けなかった。〈往来堂書店〉で、書評の本と『中央公論』、『コミックビーム』、『KISS』、市橋俊介漫画家失格』(双葉社)を買う。『中央公論』は、巻頭に〈善行堂〉の店内写真、中の古本特集に山本善行さんの開店までの手記が掲載。オシャレな雰囲気の店だ。開店初日に、棚に紛れ込んでいた自分の本を客に差し出され、事情を話して許してもらった、というのは、いかにも山本さんらしいなあ。今年中はに、なんとかして店を訪れたい。


ブーザンゴ〉に行き、ラフゲラを眺めて、写真の位置などをチェック。あとから旬公も来る。晩飯は、旬公養育、〈プリムール〉謹製ソーセージオリーブオイルで焼いて、おいしくいただいた。

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2009-10-10 雨降って地固まった日

本日一箱古本市を開催します! 秋の一日、たっぷり楽しみましょう。

朝8時起き。昨日夜の息苦しさは消えたが、安心はできない。9時前に医者へ。行きつけのN医院は休診だったので、千駄木駅近くの医者へ。さほど待たず診てもらい、ぜんそくの薬を出してもらう。〈古書ほうろう〉で薬を飲んでから、専従スタッフ用の荷物を持って、〈アートスペース・ゲント〉へ。ココには7組が出店。北方人さん、とみきち屋さん、orz文庫さん、及川さんなど知り合い多し。小布施から「まちとしょテラソ」チームも参戦。前半の専従は岩井さん。てきぱきしている。いつもの段取りを済ませ、11時に開店フランスものの多い「Photogramme」さんから『ブニュエル 映画、わが自由の幻想』(早川書房)、北方人さんから平塚市博物館村井弦斎展の図録を、それぞれ1000円で買う。


そろそろお客さんが集まりだしたかなと思ったあたりに雨が降りだす。最初はポツポツだったが、ちょっとずつ強くなる。しかたなく中断して、ゲントの中に本を入れさせてもらう。このまま降り続けたらどうするか。ほかのスポット電話すると、〈ライオンズガーデン〉と〈コシヅカハム〉以外は販売停止中だという。気をもむうちに、空が明るくなってきた。このままイケそうなので、12時すぎに再開する。その後はイイ天気になったので、よかった。


ライオンズガーデン〉へ。ココは16箱。「料理専門古本屋onakasuita」さんはオリジナルの鍋つかみを売っていた。隣の「谷中姉妹舎」で、明治商標マッチラベルの絵柄のトートバッグを売っている。2000円。日暮里の繊維街でこういう柄の布が手に入るらしい。本を入れるのにちょうどいい大きさなので、購入。「脳天松家」さんでは、封筒入りの絵葉書セットを100円で。「寝床や」さんでは、矢野誠一『文人たちの寄席』(文春文庫)200円と結城亮一『あゝ東京行進曲』(河出文庫)300円を買う。


ここで光文社のKさんと待ち合わせ。昼時でどの店も満員。〈千駄木倶楽部〉で、ボルシチを食べながら打ち合わせ。Kさんがレイアウトしたものを受け取る。なんと310ページ近くに達している。年表などを入れるともう少し増えるかも。新書にしては厚めの方だ。細かい点やタイトルなどを打ち合わせ。そのあと、Kさんを連れて、もうひとつの会場へ。〈C.A.G〉+〈Negia〉は、二店の前にそれぞれ3箱ずつ。「たけうま書房」で今回もCDを選ぶ。湯浅湾[港]800円、BOBBY CONN[The Golden Age]1000円。後者は「今回いちおし」と云われて買う。

 

三浦坂を上がり、宗善寺へ。ここは13箱。入りがけのところで、高野ひろしさんがいつものペンギン写真の撮影をしており、写真の展示もやっていた。高野さんの箱から、埴谷雄高編『スポーツ、わが小王国 楽しみと冒険6』(新潮社)を350円で。塩山芳明さんの「嫌記箱」からは『月ノ光』第22号(特集「天皇物語」)を500円で。今回初参加の「junglebooks」(http://jbooks.exblog.jp/tags/JUNGLEBOOKS/)さんは、「エロス」をテーマにした本や雑誌で箱をつくっていて、インパクトが強かった。『寝室手帖』1965年3月号を500円で買う。三崎坂に戻り、大円寺。菊まつりのなかで、2箱が販売中。向かいは谷根千工房のテーブルだった。


最後に〈コシヅカハム〉。ココは8箱。「もす文庫」さんからは例によって新作缶バッジ。「やまがら姉弟文庫」では別冊宝島東京できごと史1945〜1985』を200円で。〈ドンベーブックス〉さんから『エルマガジン2007年10月号(特集「書店カルチャー」)を400円(?)で。すぐ近くのすずらん通りでは、書家の北村宗介さんが路上での書道ライブをやっている最中。よみせ通りまで出たところを見る。いちど西日暮里仕事場に寄り、休憩。


ゲントに戻ると、専従が交代して、石井くんの教え子の女子大学生2人になっていた。素直なイイ子たちで、「一緒に写真撮っていいですか?」と訊かれてにやけてたら、ミカコさんに目撃されておりあとで冷やかされる。もういちど箱を覗き、北方人さんから『つげ義春流れ雲旅』(朝日ソノラマ)を激安の300円で、とみきち屋さんから『東京人1988年11・12月号を買う。後者は同誌最初の古本屋特集で、坪内祐三さんが編集部にいた時期のもの。とみきち屋さんの箱はいつも見ているが、ぼくが買ったのは今回が初めてだそうです。4時半近くなっても客足が途切れず、このまま終わるのが惜しいぐらい。あとのこともあるので、強引に打ちきって撤収。ほうろうに荷物を届けると、中村正さんの「メリーさんの奇妙な果実 〜第2章〜」をやっている。店の前に小さな小屋が出現していた。


5時半に西日暮里駅向こうの〈八天将〉へ。横に長い配置で、50人近くの店主、スタッフ打ち上げに集まった。飲みだしてしばらくして、各賞の発表。南陀楼賞は「谷中姉妹舎」さんに決定。賞品として、新書の見本をスグにお送りすることに。そのあとはさまざまに盛り上がり、前に店主で出たSさんの相談にマジメに答えているうちに、奥の方が大騒ぎに。気づけば、宮地、石井、坂東あたりが泥酔。12時前にお開きになるが、まだまだ終われず、〈八剣伝〉へ。実行委員プラスNEGIさんで、あっちこっちに話題が飛ぶ。2時に終わって、ウチに帰る。薬を飲んだので、ぜんそくが出ずに一日過ごせたのはヨカッタ。


ともあえ、今年も二人でほぼすべてを企画し実現させた青秋部こと石井中村コンビ拍手サポートしてくれた助っ人さんや春の実行委員にも感謝来年春は、いよいよ通算10回目という大きな節目を迎えます。みなさま、どうぞよろしくお願いします


今年春に引き続き、モンガ堂さんに一箱古本市リンク集をお願いしたところ、さっそく取り掛かってくれた(http://d.hatena.ne.jp/mongabook/20091011)。充実したリンク集にしたいので、トラックバックコメントなどで情報提供ください。ぼくにメールくれてもOKです。


10月12日追加】青秋部ブログから各賞の発表を転載しておきます。

南陀楼綾繁賞   谷中姉妹

古書ほうろう賞   だいこん洞

オヨヨ書林賞    本棚やどかり

■青秋部賞      junglebooks

 

■売上金額

第1位  朝霞書林     ¥45,000

第2位  とみきち屋    ¥38,940

第3位  あずき・きんとき ¥32,550


■売上点数

第1位  どすこいフェスティバル 111点

第2位  とみきち屋        82点

第3位  古書北方人        77点

 

となりました。なお、全49箱の合計売上金額は、644,370円、点数は1,887点でした。あの数時間で、これだけたくさんの本が新しい持ち主のもとへ旅立っていったのかと思うと、ちょっと感慨深いです。 (I&N)


どすこいフェスティバル」さんの111点はスゴイ。2、3位はゲント前に出店の2箱が独占。よく売れてたもんな。

風太郎(とみきち屋)風太郎(とみきち屋) 2009/10/11 14:36 持病の喘息のことを書かれていたので、心配しておりましたが何とか薬の助けもあって一日乗り切られたようで、ほっとしております。突然の雨への対応も含め、当日はいろいろとありがとうございました。
ナンダロウさんに<とみきち屋>の本をこれまで購入いただけなかった理由は、品揃えを考えている私自身が十分自覚の上、失礼と思いながらも、話やブログのネタにさせていただいておりました。実は「東京人」も自力ではなく(笑)、有名な早稲田の古書店のMさんから(推薦していただき)安価で譲り受けたものです。必要なところはかなりのページ数コピーをとって出品しました。その方のお名前を明かせば「それなら、わかる」と思っていただける方です。
本は巡る。今回も同じ体験をほかの本でもしました。「レポートよろしくね」と仰せつかりましたが、まだ頭の中を整理中なので、いつもの如くゆっくりじっくり書いていきます。
11月に発行されるナンダロウサンの(一箱古本市に関する)光文社新書、心待ちしております。
どうか、ご自愛ください。

junglebooksjunglebooks 2009/10/11 19:34 昨日は初めてで右も左も分からず、緊張状態で二人いるのに他を回れず、自分のブースのところに張り付き、宗善寺だけ他の方の出店が拝見できました。
ブログを拝読させていただいた限りでは朝はお加減がよろしくなかったの由。
その中で全て回っていただきこうして文章で読ませていただき様子がわかりました。
ご購入とお声かけ大変うれしゅう御座いました。
次回も気合を入れて参加させていただきます。青秋部の皆様やお手伝いの方にも感謝しています。
有難う御座いました。

kawasusukawasusu 2009/10/12 23:11 >風太郎さま、junglebooksさま
コメントありがとうございます。そして、二組とも受賞されましたね。おめでとうございます。来年の春もぜひご参加ください!

2009-10-09 明日は「秋も一箱古本市」です!

いよいよ明日です。

秋も一箱古本市2009


谷根千恒例の一箱古本市、今年の秋は6か所で開催します!


2009年10月10日(土)11:00〜16:30

*雨天の場合は11日(日)に順延


大家さん(古本市会場

宗善寺、ライオンズガーデン谷中三崎坂、コシヅカハム、アートスペース・ゲント

C.A.G.+Negla、大円寺

 

≪お楽しみイベント

・あのひとの一箱

不忍ブックストリートで本に関わる仕事をしているひとたちが、自宅の本棚から一箱を出店します。ベールに包まれた読書生活が明らかに!? あのひとは普段どんな本を読んでいるんでしょう?


メリーさんの奇妙な果実 〜第2章〜  古書ほうろう

昨秋、大人気を博したヤギのメリーさんが、秋も一箱古本市に帰ってきます!メリーさんに扮するのは、美術家中村正さん。古書店舞台に、動物人形たちが生み出されてゆく不思議ライブパフォーマンスをお楽しみください。

今年は子ヤギのティペットも登場します。こちらもお見逃しなく!


路上ペンギン写真展  宗善寺

東京の街を徘徊するペンギン・銀の輔の即席即日写真展を開催します。カメラマン写真家高野ひろしさん。谷根千界隈の写真も一杯あります。銀の輔も会場で待ってます!詳しくはこちらをどうぞ。

10月7日(水)朝日新聞東京面で紹介されました。


・そうすけの100m書行  古書ほうろう

「書法現場ライブ」でもおなじみの書家、北村宗介氏が、宋代の三大書家黄山谷の草書李白詩巻全文を一行書100mに書き上げます。遅々と歩み、筆と紙との接点のドラマは展開します。「百聞は一見に如かず」。書の大きなうねりと風を感じてください。北村氏のプロフィールなど、詳しくはこちらへ。

14時 古書ほうろう集合 すずらん通り縦断


・まちのイベントあれこれ

秋も一箱古本市当日は、まちのあちこちでイベントが開かれています。併せてお楽しみください。

芸工展    10月10日(土)〜10月25日(日)

谷中まつり  10月10日(土)・11日(日) 初音の森ほか

菊まつり   10月10日(土)・11日(日) 大円寺


詳しくは http://d.hatena.ne.jp/seishubu/


ぼくは今回は新書にかかりきりで、ほとんど手伝えていませんが、青秋部を中心とするネットワークがにぎやかな企画をいろいろ用意してくれています。明日は、ぼくは朝と夕方にはゲントにいて、その間は自転車で動いています。見つけたら声をかけてください。寒くなければ、いつもの赤シャツです。【追記】と書いた夕方に、ゼンソクが出てしまいました。自転車に乗っているのもキツイので、朝は病院に寄ってからゲントに行きます。すいません。


昨夜は妙に目がさえて、4時ごろまで眠れず。『彷書月刊』特集の追加企画を思いつくたび、なんども起きて、皆川さんにメールを送る。このうち2本実現できれば、相当に濃い特集になるだろう。8時に起きて、《ウェルかめ》を観る。もう、グダグダ云わんと、とりあえずそこに潜りこんどけよ、と思う。本郷図書館に寄って、『文學界の』小特集「文学と出会う場所」を読む。「高遠ブックフェスティバル」のレポート北尾トロさんのインタビューはよかったが、あとの2本がちょっとヒドイ。文学フリマ主催者のハナシを並べているだけだし、熊野大学体験記は子ども夏休みの作文並みだった。


仕事場で、部屋の整理。あさって、エエ市から荷物が届くので、その前に場所をつくらねば。「あった場所に本を戻す」ことが、どうしてこんなに大変なんだろう? ホコリっぽいので、案の定、ゼイゼイ云いはじめる。気分転換に2時ごろ出かける。新お茶の水で降り、湯島聖堂を通り抜けて、〈美篶堂〉の隣のカフェへ。カレールーがねっとりしていて、ぼく好み。ウマイ。


〈美篶堂〉で、多田進装丁展「楽しく文庫本」を見る。B6判、表1のみ、用紙固定というワクのなかでどれだけ遊べるかが、この展示のテーマのような気がする。ちくま文庫版の小林信彦オヨヨ大統領シリーズ、手に取らずにいたが、とてもインパクトのあるデザインだったコトを知る。18日(日)まで開催。ギャラリーのヒトに聞くと、隣のカフェに多田さんがいらっしゃるとのこと。さっき奥に入っていった二人組がそうだったのか。取って返し、ご挨拶。多田さんにビールをおごっていただく。一緒にいらした重原保男さんは多田さんとは数十年来の装丁家仲間だそうで、多田さんのブログhttp://tadasusu.exblog.jp/)を通じて、先日20年ぶりに再会されたとのこと。重原さんも「画写ッ!」というブログhttp://ky11shige.exblog.jp/)をやっておられ、ぼくのコトもよくご存じだったので驚いた。もっとも、店を出たところで、ささめやゆきさんが多田さんに声をかけ、多田さんがぼくを紹介してくださったが、もちろんご存じなく、怪しいペンネームの悲哀を味わう。


お茶ノ水駅まで戻る間に、ゼイゼイがひどくなり、途中休み休み歩く。皆川さんと交差点近くの〈ディスクユニオン〉で待ち合わせしたが、行ってみると、中古楽器屋になっていて焦る。最近、この通りは歩いていなかった。しばらく待つが皆川さんは来ず、駅近くのほかの2店にも行ってみるが姿見えず。ひょっとして神保町店にいるのでは? と坂を下りきったところで連絡がつき、落ち合えた。編集部に寄ろうとしたが、ホコリがひどいのでやめたほうがと云われ、〈ベローチェ〉へ。中で、風俗資料館の中原館長に挨拶される。さっきま『彷書』の編集部にいらしたとか。以下の紹介文を書いてから出かけたので、奇遇だ。皆川さんと雑談したあと、小川町まで歩き、千代田線西日暮里へ。ゼイゼイが激しい。今週、医者に行っておくべきだった。


風俗資料館(http://pl-fs.kir.jp/pc/top.htm)から、贋作少女雑誌『令嬢訓育画報』が届く。コレはですねえ、昭和13年に発行されていた少女雑誌の復刻という架空の設定に、もうひとつ、「少女雑誌を装った、お仕置きマニアによるお仕置きのための完全なるお仕置き雑誌」という設定がかぶさるもので、少女雑誌っぽいイラストレイアウト、記事で、やってるコトは「お仕置き」という、もうなんだかスゴイ代物なのです。「架空」だけど「それっぽい」ものをつくるための情熱はハンパではなく、怪しい通販広告コラム、目次などすべてに手を抜いてない。きっと製作費もかなりかかっているだろう。「着せ替え紙人形付録」もついて定価3000円。SMに興味があろうがなかろうが、変わった本が好きなら常備したい一冊だ。なお、同館では11月28日(土)まで「小妻容子秘画帖 豊艶の濫り」なる、これまたスゴイ展示を開催中。会員以外は入館料(一日5500円)が必要となるが、膨大な蔵書を見ることができるので、思い切って入ってみては。ぼくは招待券をいただいたのですが、あと一人一緒に入れるので、興味のあるヒトはご連絡ください。館長さんは女性で、女性の来館者も歓迎されています。


青木正美さんから『場末の子 東京・葛飾一九三三〜四九年』(日本古書通信社)。木村衣有子さんからは『京都こころAtoZ』(ポプラ文庫)。アルファベット順に京都のツボを紹介した本。本文はカラーカバーシンプルだけどとてもよく、本文のケイの使い方がいいなあと思ったら、文平銀座デザインだった。これはぼくにじゃないが、新潮社から『考える人』。特集は「活字から、ウェブへの……。」。インタビューが読みごたえありそう。旬公がエッセイを書いてます。


9時近くまで仕事場にいて、短い原稿を書いたり、片付けしたり。〈谷中コミュニティーセンター〉のポストに本を返そうと行ったら、隣の広場が騒がしい。スクリーンを張って野外上映をやっている。しかも活弁つきだ。谷根千工房山崎さんの企画、今日だったのか。声を聞きながら会場を後にする。〈のむらや〉で買い物して、ウチに帰るまでに、自転車に乗っているのが苦しくなる。これは薬ナシではしのげないと思い、明朝内科に行くコトにして、青秋部の中村さんに連絡。あとは、なるべく動かないようにして、アマゾンで届いた『細田守 PLUS MADHOUSE 03』(キネマ旬報社)を読む。《サマーウォーズ》完成までの過程を関係者に聞いたものとか、監督脚本家へのインタビューは面白い。細田さんって同い年なんだ。ただ、作画監督監督の対談などは、互いにホメあっていて気持ち悪い。それと、こういう本を手元に置いてもう一度観たときの参考にしようとか、細田監督の《時をかける少女》以外の作品を観ようという気にはならない。アニメ以外の映画音楽でもそうだけど、そういう検証に付き合うコトに飽きてしまったようだ。CDのライナーもあんまり開かないし。

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2009-10-08 神保町で懐かしい名前に出会う

朝7時頃、風の音で目が覚める。すでに暴風域に入っている。次々止まる交通機関のニュースを見ながら、ソーメンで朝飯。日がさしているのに、ものすごい風が吹いている。仕事場まで歩いて行けそうにないので、「小説検定」の本を読んですごす。『彷書月刊』の特集、未定だった対談相手とやっと連絡が取れ、快諾してもらう。これで対談二本とも成立。嬉しや。12時ごろには風も収まってきたので、出かける。団子坂を下りて行くと、掲示板に貼られていたものがすべて吹き飛ばされていた。


久しぶりに神保町へ。新お茶の水近くのラーメン屋でつけ麺を食べる。〈神保町シアター〉でチケット買ってから、〈東京堂書店〉へ。3階に行ってビックリミニコミリトリート』の第2号が並んでいるではないか。発行人の枕屋探涼ことSさんは、ぼくの大学時代サークルの先輩で、めちゃくちゃ影響を受けた。大学卒業後、Sさんは沼津就職したが、しょちゅう会っており、1998年には一緒に『日記日和』をつくったが、発行後に(いま考えると大したコトのない理由で)喧嘩し、絶縁してしまった。2002年に出した『リトリート』創刊号(坪内祐三さんが『本の雑誌』の日記で取り上げていた)は買っていたが、その後続きが出ていなかった。この2号は、宇田川新聞さん(『日記日和』の表紙を描いてくれた)の表紙で、中は92ページ。この厚さで500円は安い。ほとんどの記事は一人で書いている。寄稿者の一人、・ホシノフミオさんはぼくも知り合いだったが、数年前に亡くなっている。冒頭の「ひとりもの」特集や、CDマンガレビューなど、対象は違えど、文体とか皮肉っぽさは学生時代からほとんど変わっていない。43歳(たぶん)のSさんがつくる、ローテク・文字だらけのこのミニコミを、たとえば、退屈男くんやu-senくんがどう読むだろうか? 感想を聞いてみたい。10年ぶりにSさんと会ってみたいけど、向こうもこちらもガンコだから、きっかけがないとムリだろうなあ。


1階に下りて、「小説検定」の資料を買い込む。〈すずらん堂〉で、葛西りいち『あしめし』第1巻(小学館)と岩本ナオ『雨無村役場産業課』第2巻(小学館)を買う。〈神保町シアター〉に戻ると、さすがに今日は人が少ない。それでも台風の直後に40人ぐらい集まっているのはすごい。鉄道映画特集で、丸山誠治監督『山鳩』(1957)を観る。草軽電気鉄道の駅長を森繁久彌が演じており、一両しかない電車がゴトゴト走ってきたり、ポイントを切り替えたりという描写が細かくて、まずは鉄道映画として優れている。しかしそれ以上に、迷い込んできた若い女(岡田茉莉子)と森繁のあいだに生じる温かい交流が素晴らしく、このまま最後まで悲劇が起きずに終わってくれるよう、祈るようにして観ていた。いくつかのトラブルを乗り越えて、ハッピーエンドで終わってくれた。岡田のはつらつとして、しっとりとした演技が素晴らしい。旅館番頭田中春男、主人の左卜全岡田の母の清川虹子など脇役も名手揃い。これから機会があれば、何度も観かえす映画になりそうだ。今回の特集でこの作品を選んでくれた川本三郎さんに感謝


西日暮里に戻り、片付けいろいろ。『貸本マンガ史研究』第21号や、『Sanpo magazine』のフリーペーパーが届く。こないだ店が閉まっていた道灌山下ラーメン屋は、閉店ではなくリニューアルだった。よかった、コレでまたつけ麺が食える。ウチに帰って、新高円寺〈プリムール〉のマスターがつくった、旬公が育てたブタソーセージをボイルして食べる。肉がぷりぷりしていて、中のスパイスととても合う。ご飯がよく進んだ。『あしめし』を読む。ブログでの連載をまとめたものだが、うーん。エッセイマンガは好きなのだが、これはエッセイではあってもマンガにはなってなよなあ。アシスタントものでは、志々藤からり『イカサマアシスタントへの道』(新書館)のほうが面白いと思う。

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2009-10-07 秋のはじめの《サマーウォーズ》

朝8時起き。今朝も雨。明日には台風上陸と。《ウェルかめ》を観てから、仕事場へ。巻末の年表をまとめる。ブックイベントにあわせて、社会出版の動きを入れたいと思っていたが、イベントを並べるだけで4ページになりそう。この3年ほどのイベントの数の多さは凄い、と改めて思う。とにかく並べてみて、協力者のお二人にメールで送る。そのあと、中国新聞から頼まれたコラムを書く。11月広島一箱古本市にからめて。


やっと一区切りついたので、一週間ぶりに電車に乗って出かける。新宿三丁目で降り、適当中華料理屋で定食を食べて、〈バルト9〉へ。ウワサ通り、広くてきれいなシネコンだ。エスカレーターから甲州街道あたりの風景が見える。新宿高校なんか、教室の中まで見える。小沢信男さんが『東京骨灰紀行』で歩いたルートじゃないか。でまあ、雰囲気はいいのだが、困るのはロビー椅子がほとんどないこと。上映階の11階なんか、ひとつもない。10階のカフェで金払って座れってコトか? 次からはネットで予約して、開場時間ちょうどに来ようかな。予告編前のこの映画館の説明CMが、蛙男商会によるコント仕立ての5分近くあるアニメで、周囲は引いていた。これ、次に来るときも見せられるのか……。


このあいだから何度も観ようとして、時間が合わなかった細田守監督サマーウォーズ》(2009)をやっと。8月頭公開なのに、この時期までやってくれていて助かった。予告編は何度も見ていたが、それ以外にナニも情報を入れないようにしていたので、とても楽しんで観た。上田市の旧家の出来事と、OZ(オズ)というネット上のバーチャルワールドグーグルがめざす最終形みたいなネットワーク)の事件が並行して進んでいく。デジタルスピードを無視してバーチャルネットワーク血縁や人の縁を対峙させたり、ひとつの家に関係者が何人も集まっているというご都合主義はあるけど、あんまりやりすぎてない。数学の天才であることを除けば、主人公があまりにフツーの少年すぎる気がする(劣等感が感じられない)が、いまどきはこのほうが共感できるんだろう(《オネアミスの翼》と比べてしまった)。音楽音響もよく、この映画館で観てヨカッタ。時間をおいてもう一度観てみたい。なお、この感想が甘口過ぎると思う方は、「たけくまメモ」(http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-5e10.html#more)をご覧ください。ネタバレありです。これはこれで納得する意見ではある。


紀伊國屋書店〉で「小説検定」の資料を数冊買って、西日暮里へ。しばらく雑用してから、7時前に〈お茶ごはんや〉へ。上原隆さんが先着していた。そのあと、岡崎武志さん、黒岩比佐子さん、栗原裕一郎さんと集まる。ライター仕事にしている人たちで一度集まろうという岡崎さんの提案で、会食をするコトになったのだ。全員、経験立ち位置も違うのでお互いの話が興味深く、それでいて身につまされる話も多く出た。黒岩さんは仕事を始めてからの原稿料の記録と取材ノートをぜんぶ残しているというので、いつか見せていただきたいと思う。〈ブーザンゴ〉に場所を移して、10時半まで。解散してウチに帰った頃から、いったん止んでいた雨が激しくなりはじめる。明日は朝から大雨だろうか。


洗濯しながら、高林陽一監督本陣殺人事件》(1975)を観る。角川映画より早い横溝正史作品の映画化だが、いかにもATGらしく、横溝の世界を「幻想とロマン」のみで描こうとして、見事に失敗している。退屈の極み。この作家にはもっとリアルで、かつモダンなセンスがあるのだ。そのコトを、少なくとも角川春樹市川崑はよく判っていたと思う。だいたい、中尾彬金田一耕助なんて。近所のトウのたった大学生にしか見えなかった。

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2009-10-06 脱稿のち脱力

一週間のご無沙汰です。29日の旬公の豚を食べる会、30日の茶話会も滞りなく終わったのですが、その後は、新書の第三部の持っていき方に難渋し、一歩も進まぬまま二歩下がるという毎日でした。おまけに、秋になるとゼンソクも出てくるし。気づけば、初日に行くのを楽しみにしていた早稲田青空古本祭りも、秋も一箱古本市助っ人集会も、岡崎武志さんのナビゲートによる東京古書会館での入札体験イベントも終わっておったわけです。新刊や雑誌もいろいろ届いていますが、ぼちぼち紹介させていただきます


そうだ、『ぐるり』休刊のハナシもしなきゃいけなかった。前号が出たあと、編集長五十嵐さんから連絡があったのだった。この雑誌では、連載「ふたたびの音」で23組のミュージシャンを取り上げ、途中から担当した巻頭インタビューでは、小川美潮山川直人東京ローカル・ホンク、近田春夫松倉如子渡辺勝の各氏に話を聞くことができた。次はだれにインタビューしようと考えていたところなので休刊は惜しいが、五十嵐さんが情報誌という形式に飽きて、別のかたちの雑誌をやりたくなったというのが休刊の一番の動機なので、発展的解消ととらえたい。ともあれ、お疲れさまでした。『ぐるり』がなくなると、ライブハウスに行く機会が減りそうだなあ。なお年内には、以前出ていた『雲遊天下』をまったく新しい内容で新創刊するそうで、ぼくも長めの連載を書くことになりそう。


原稿が進まないと、ウチに引きこもり、目先の苦しさを紛らわせてくれる本を読んでいた。この数日間では、奥泉光グランドミステリー』(角川書店)、香納諒一無限遠』(小学館文庫)、歌野晶午世界の終わり、あるいは始まり』(角川文庫)、同『安達ヶ原の鬼密室』(講談社文庫)、大村友貴美『首挽村の殺人』(角川文庫)、今野敏茶室殺人事件』(講談社文庫)、奥田英朗『無理』(文藝春秋)など。『無理』における、地方都市のただれかたがスゴかった。


香納さん(このブログコメントをいただいたのでさんづけ)の『無限遠』は、週刊誌仕事を失ったカメラマン探偵ハードボイルド。筑波学園都市らしき無機質な街の描写がうまい。それにしても、いまどき自動車電話……と思ったら、1993年に出た『春になれば君は』の加筆修正版だった。解説によると、間もなく続篇が刊行されるようだが、タイトルが書かれていない。まだ執筆中なのだろうか。ちょっと前に読んだ『第四の闇』(実業之日本社)は、主人公がネット専門の古本屋で、次のような描写にニヤッとする。


売り物にならなくなった本の中には、旺文社文庫内田ケンが何冊か混じっていた。全冊を揃いで売るとターキーケース一ダース分ほどの値段になるので、コツコツと集めて欠本があと五、六冊にまで減っていた。ちくま文庫版の集成が刊行されているが、旺文社文庫版は旧カナのまま収録されている強みで、大きな値崩れは起こしていない。


また、後のほうにも「小沢書店刊の小沼丹作品集」が云々という記述がある。香納さんは、なぜかぼくの本を読んでくださっていて、自身のブログhttp://plaza.rakuten.co.jp/kanour/diary/200908300000/)で『路上派遊書日記』をほめてくれている。香納さんの描くハードボイルド世界とはまったく縁のない生活をしているので、意外に思うと同時に、とても嬉しい。


まあ、そんな風に小説に逃避している間に、リミットが過ぎる。こっちが無為なときに、u-senくんあたりが建設的な一日を過ごしているのをブログで読むと、なんだかムカつくのはなぜ? 月曜日、ついにK社のKさんが打ち合わせのため仕事場にやってくる。その直前の1時間ほどでつくった言い訳のためのメモ勧進帳よろしく広げ、「こんなことを書きます」と話しているうちに、やっと構成に確信が持てたのだから度し難い。結局、夕方の「小説検定」の打ち合わせのあとも、仕事場に戻って書きすすめ、10時頃に第三部完成。そして、今日一日かかって、まえがき・あとがきや本文の直しを一通り終えた。いちおう脱稿だ。あと、年表が残ってるけど。新書にしては厚めの一冊になりそう。


本郷図書館に寄ってから、ウチに帰り、適当に晩飯を食う。脱力して、本を読んでも頭に入ってこない。ダラダラとテレビを観て過ごす。

香納香納 2009/10/08 13:38 拙著御高読ありがとうございます。

香納さんの描くハードボイルドな世界とはまったく縁のない生活をしているので、意外に思うと同時に、とても嬉しい。

僕もハードボイルドとはほとんど無縁の日々を送っております。

kawasusukawasusu 2009/10/08 22:54 ありがとうございます。新刊を楽しみにしております。

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