ナンダロウアヤシゲな日々

◎この日記は、ライター・編集者の南陀楼綾繁が書いています。
◎新刊『町を歩いて本のなかへ』(原書房)発売中です。
◎著書『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)、『谷根千ちいさなお店散歩』(WAVE出版)、『小説検定』(新潮文庫)、『ほんほん本の旅あるき』(産業編集センター)、『路上派遊書日記』(右文書院)、『ナンダロウアヤシゲな日々』(無明舎出版)、『老舗の流儀 戦後六十年あの本の新聞広告』(とうこう・あい監修、幻冬舎メディアコンサルティング)、編著『チェコのマッチラベル』(ピエ・ブックス)、共著『ミニコミ魂』(晶文社)。
◎ご感想・ご連絡は南陀楼綾繁 まで。
◎「不忍ブックストリートの一箱古本市」は毎年春に開催します。
詳細は不忍ブックストリート公式ホームページもしくは、しのばずくん便りをご覧ください。
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2017-06-30 中公新書を読む女性(ひと)よ

8時30分起床。残りの味噌汁とご飯。コミュニティバスを待ちながら、中公新書を読んでいる女性がいた。別に電撃文庫でもその人の勝手だけど、中公新書ポイント高いな。バスに乗ってからもその人のことがちょっと気になる。

田端文士村記念館〉で近藤富枝展でメモし忘れたところを見る。受付で図録や配布資料はつくってないのかと訊くと、入場料無料からつくってないと云われる。そういう問題だろうか。以前、近藤さんが講演したとき資料をくれた。公共機関でこういうことを訊くと、尋ねているこちらがクレーマーみたいな立ち位置になるのはなぜだろう?

有楽町駅経由で永田町国会図書館へ。ここに来るときは3つぐらい調べるテーマを持ってきて、並行して調べることが多い。今回はその3つとも、調べなければならないことが多く、夕方までかかることが確定的に。本館の喫茶室で昼飯食べようとしたら、書物蔵さんとばったり出会う。カルボナーラコーヒーをおごってもらう。いまお互いがやっている仕事情報交換する。そのあとも端末とカウンターコピー申し込みを何度か往復して、16時ごろに一段落する。疲れたけど、やっぱり国会図書館面白い

帰宅して、CS松本清張原作テレビドラマ時間習俗』(1982、TBS)観る。原作は名作だと思うが、意外に映像化された回数は少ない。萩原健一主人公刑事容疑者中谷一郎の憎々しい演技、いい。藤真利子山口いづみ女性陣も清張ドラマにふさわしく、不幸感ただよう。脚本岡本克巳)は原作に忠実にまとめているようだ。音楽エスニック調だったりして面白いと思ったら、「萩原健一 ドンジュアン・ロックンロールバンド」とあった。この頃のショーケンバンドらしい。

晩飯は豚肉モヤシニラ炒め。ナンプラーを入れるといつもと違う感じに。ナンプラー最近使いだしたが、ちょっとの量かけるだけでいい働きをする。

7月4日〜22日の築地ふげん社〉での「地域からの風 置賜篇」の企画として開催する以下のトーク。まだ予約が少ないようです。何人かが云っているが、東日本大震災以降、予約の入り方がずいぶん遅くなった気がする。全然予約入らなかったのに、当日は満席ということも多い。当事者としては、なるべく早めに予約してほしいが、かといって、ドタキャンが増えるのも困る。難しいもんです。

このトークでは、井上ひさしが生まれ、その蔵書が図書館になり、さらにブックイベントがはじまった置賜の魅力を語ります。置賜に行ったことある人も、まだの人もぜひ! Book! Book! Okitamaは、それまでの都市中心のブックイベントとは異なる市町村密着の地域イベントの好例だと思い、新刊でも取り上げています。その運営について荒澤さんにお聞きしますので、ブックイベント主催者、これからやりたいと考えているかたはぜひ聞きにきてください。装丁家桂川さんは、岩波書店などの人文書でいい装釘をされているかたです。直木賞候補になった佐藤正午『月の満ち欠け』も手がけています。

トーク】7/14(金)19時〜「遅筆堂文庫からひろがる本の世界

装丁家桂川潤さんBook!Book!Okitama実行委員の荒澤久美さんをお招きし、南陀楼綾繫さんの司会でお送りします!参加費:1,500円(1ドリンク付)

https://goo.gl/S4EtGq

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2017-06-29 『町を歩いて本のなかへ』地域別記事一覧

南陀楼綾繁『町を歩いて本のなかへ』原書房 2017年6月刊

地域別記事一覧


目次を言及した地域別(県別)に並べ替えてみました。


【全国】

きょうもどこかへ本の旅 002

本と町と人をつなぐ雑誌『ヒトハコ』を創刊して 006

本と遊べば――やっと完成、『花森安治装釘集成』 054

本と遊べば――「本屋」の概念が変わる? 058

いま、地方リトルプレスは 059

ブックイベントの現場から――「リトルプレス 地域デザインの創造」展 081

『畦と銃』真藤順丈 114

『水底フェスタ辻村深月 115

ユートピア湊かなえ 122 

『人間臨終図巻』山田風太郎 133

古事記』倉野憲司校注 136 

『新編 おらんだ正月森銑三 137

明治大正史 世相編』柳田國男 138 

孤高の人新田次郎 140  

『一握の砂・悲しき玩具石川啄木 142

『君たちはどう生きるか』吉野源三郎 145

『さぶ 山本周五郎長編小説全集第三巻』 146

『文壇さきがけ物語』大村彦次郎 155 

『青い壺』有吉佐和子 160

『考える葦』松本清張 165 

宮本武蔵吉川英治 169

『手仕事日本柳宗悦 171

『肌ざわり』尾辻克彦 175

『新興俳人群像』田島和生 176 

『花咲く乙女たちのキンピラゴボウ橋本治 190

『出版アナザーサイド』藤脇邦夫 192 

『師恩』中野三敏 193

ぼくはまだ山口瞳に出会っていない 368

虚と実が入り交じる世界から 384 『藝人春秋水道橋博士

この世界のまだ知らない裾野へ 390 『二〇一二』田口史人

小さな出版社創業期の姿 392 『小尾俊人戦後宮田昇


北海道

本と遊べば――知床の「本のある場所」 055

『無垢の領域』桜木紫乃 119


青森県

ブックイベントの現場から――八戸ブックセンター構想 083

『イサの氾濫』木村友祐 123

写真散歩]坐来


岩手県

一頁堂書店 096

『災害と妖怪』畑中章宏 127

写真散歩]神子田朝市/盛岡バスセンター


宮城県

本と遊べば――「本プラスα」の可能性 027

本と遊べば――いしのまき本の教室 047

本と遊べば――移動式本屋ペンギン文庫〉 050

ブックイベントの現場から――としょかんメディアテークフェスティバル 073

ブックイベントの現場から――Book! Book! Sendai 075

ブックイベントの現場から――「本を並べる」ワークショップ 080

『3.11キヲクのキロク』20世紀アーカイブ仙台 125 

津波のまちに生きて』川島秀一 157


山形県

ブックイベントの現場から――Book! Book! Okitama 064

ブックイベントの現場から――図書館に泊まろう! 089

よき本と出会うためによき旅を 100

『本の運命』井上ひさし 164 

写真散歩]羽陽書房/マルシメ書店/竹田写真


福島県

本と遊べば――子どもが集まる「みず文庫」 028

写真散歩]本宮映画劇場


新潟県

ブックイベントの現場から――ニイガタブックライト 067

『マンドレークの声』杉みき子 124

『完訳 日本奥地紀行』イザベラ・バード 144

洲之内徹 絵のある一生』洲之内徹 162 

『北越雪譜』鈴木牧之 180

近代出版文化を切り開いた出版王国の光と影』田村哲三 182

写真散歩とんかつ太郎

『シネ・ウインド日記』と成しえなかった夢のこと 394


富山県

ブックイベントの現場から――BOOK DAYとやま 074

『アズミハルコは行方不明』山内マリコ 120 

日本の下層社会横山源之助 188

写真散歩]シネマ食堂街


石川県

そして、本だけが残る 008


栃木県

本と遊べば――益子の「土祭」 033

クラクラ日記坂口三千代 167

写真散歩]内町工場


埼玉県

本と遊べば――袋雑誌ワークショップ 026

写真散歩川口神社周辺


千葉県

ブックイベントの現場から――佐倉城下町一箱古本市 084

『はじまりのコップ』木村衣有子 130

写真散歩]花生食堂


東京都

本と遊べば――出版社の「産直」イベント 030

本と遊べば――二つの新しい本屋 041

本と遊べば――落ち着いた空間で本を手に取る 042

本と遊べば――一二枚目の不忍ブックストリートMAP 043

本と遊べば――古民家での一箱古本市 049

本と遊べば――しのばずくんの本の縁日 053

本と遊べば――小さな本屋が増えている 057

ブックイベントの現場から――国分寺ブックタウンプロジェクト 066

ブックイベントの現場から――東京蚤の市 070

ブックイベントの現場から――古書目録展 071

ブックイベントの現場から――本屋を再定義する 090

ブックイベントの現場から――Tokyo Zinester Gathering 093

浅草堀切直人 109

『極私的東京名所案内』坪内祐三 111

東京戦後地図 ヤミ市跡を歩く』藤木TDC 132 

『読んで、「半七」!』『もっと、「半七」!』岡本綺堂 158

『馬込文学地図近藤富枝 172

近世新畸人伝』中野三敏 173 

洋画家たちの東京』近藤祐 177 

写真散歩]森岡書店/コ本屋/Readin’ Writin’/カストリ書房/読書空間みかも/ひるねこBOOKS/丹青通商

早稲田で読む 219

読まなくても残るもの――草森紳一さんのこと 374

入谷コピー文庫」と私 386

書店員の日常の記録 398 『五十嵐日記


神奈川県

ブックイベントの現場から――ひとつき十冊 077

ブックイベントの現場から――ブックカーニバルinカマクラ 087

写真散歩]天保堂苅部書店/お店のようなもの/馬燈書房


愛知県

新美南吉童話集』新美南吉 153


岐阜県

写真散歩自由書房/松竹小路


三重県

そして、本だけが残る 008

ブックイベントの現場から――ホンツヅキ 063

『神去なあなあ夜話』三浦しをん 117


京都府

消えてゆくものを悼んでみても 400


大阪府

そして、本だけが残る 008

ブックイベントの現場から――マイクロライブラリーサミット 078

ブックイベントの現場から――もりの植本祭&一箱古本市 086

写真散歩居留守文庫


兵庫県

本と遊べば――神戸の新しい古本屋 031

写真散歩ワールドエンズ・ガーデン


広島県

『夏の花・心願の国』原民喜 183

写真散歩]源蔵バスセンター


岡山県

写真散歩古本ながいひる/つづきの絵本屋


鳥取県

本と遊べば――本からはじまる旅 025

本と遊べば――「本のある場所」が増えていく 037

写真散歩]邯鄲堂


島根県

本と遊べば――雑誌『ヒトハコ』創刊 051

ブックイベントの現場から――BOOK在月 069

『神々の国の首都小泉八雲 151 

写真散歩]國美喜書店だんだん書房

「鬼瓦」は大橋を渡って――花森安治と松江 377

空飛ぶレコード 388

一九八〇年代の本と町――あとがきにかえて 403


山口県

ロバの本屋 095

写真散歩]ロバの本屋


香川県

本と遊べば――海の見える一箱古本市 035

本と遊べば――地域からの風 039

本と遊べば――完全予約制の古本屋〈なタ書〉 044


愛媛県

伊丹万作エッセイ集』伊丹万作 187


高知県

本と遊べば――小さな本屋の可能性 034

写真散歩]日ノ御子


福岡県

本と遊べば――地元の文化の見直しを 038

本と遊べば――地域の歴史といまをつなぐ 046

戦争おはぎグリンピース西日本新聞社 104

『地の底のヤマ』西村健 116

『復讐』タナダユキ 118 

シーナの夢』鮎川誠 129 

筑豊炭鉱絵物語山本作兵衛 141 

『花と龍』火野葦平 148 

写真散歩]徘徊堂/ぎょうざ一番/ターミナル会館/ほとりの商店/ゑびす市場ナツメ書店


長崎県

『島へ免許を取りに行く』星野博美 179 

写真散歩大正書店


大分県

ヴェニスに死す』トオマス・マン 134 

写真散歩]友永パン屋/珈琲しんがい/日田バスセンター/梅園温泉


熊本県

写真散歩河原町繊維問屋街/画と雑貨と珍品の店モラトリアム/天野屋書店/橙書店/舒文堂河島書店


沖縄県

ブックイベントの現場から――那覇一箱古本市 091

写真散歩]ちはや書房


【海外】

『北槎聞略』桂川甫周 150

バートルビー/ベニト・セレノ』ハーマン・メルヴィル 161 

『風の払暁 満州国演義一』船戸与一 185

調子っぱずれの一日

夜中に蚊の羽音で目が覚める。すでに何か所も刺されまくっている。殺虫剤撒くけど、効果あったかどうか。だいたい網戸をしているのに、どこから入り込むのか。今年は例年よりよく刺されている気がする。

そんな感じで寝不足のまま、8時起床。日記を書いてから出かける。すでに暑い。渋谷駅から〈ユーロスペース〉までが遠く感じる。エドワード・ヤン監督台北ストーリー』(1985)観る。主人公カップルのうち、男は映画監督ホウ・シャオシェンが演じている。最初、熱の感じられない二人の関係に、台北の都市の無機質な表情が重なって引き込まれるが、途中から眠くなってしまい、その後は寝たり起きたりで、寝ぼけ半分で観てしまう。目が覚めると似たようなシーンで、また眠くなったりして。なので、ラスト意味とか、エンディング曲がなぜド演歌なのかとかも、判らなかった。いつかもう一度観よう。

外に出て、道玄坂の方へ歩く。なんとなくラーメンが食べたくなり、どこにしようか探しつつ歩くが、横道の奥の方に「ちゃんぽん」という古い看板が見えたので、〈長崎飯店〉に入る。このあたりは以前から歩いているが、こんな店があるとは知らなかった。人気があるらしく、奥まで満席。女性二人組と相席に。ちゃんぽんと小ライスのセット。うまい。前の女性の片方が最近見たお笑い番組の内容を、見ていないもう片方に説明するのを聞かされるという地獄のような時間だった。

駅に戻り、地下に入るが、副都心線まで歩きそうなので、銀座線に乗ろうとすると、地上2階まで階段を上がらなければならない。電車に乗って、赤坂見附丸ノ内線に乗り換えて新宿御苑前駅。ここから歩いて5分ほどの原書房へ。すっかり汗だくになり、水をもらう。20冊ほどサインを入れる。駅まで戻り、こんどは霞が関千代田線に乗り換えようとするが、ここでもかなり歩く。西日暮里駅に着いた頃にはかなりへたっており、家までの十数分がきつかった。

少し休憩して、久しぶりの立石で久しぶりに会う友人と飲みに出かけるはずだったが、体がだるくて起き上がれず、延期してもらう。シャワー浴びて3時間ほど眠るちょっと元気になり、ネギトロ丼とハマグリ味噌汁で晩飯。

『町を歩いて本のなかへ』を贈った大村彦次郎さんから、葉書をいただく。「早稲田の青春とその界隈のこと、〈俗研〉の話など面白く拝見」とあり、「小生も53年東映の『早稲田大学』では大隈講堂前で角帽に学生服姿でエキストラに参加しました」という証言をいただく。

夜になっても気温が下がらないのでエアコンかけたまま寝るが、蚊が飛び回っているような感じがあり寝付けない。3時過ぎにごそごそ起きだして、書類をちょっと手直ししたり、日記をつけたりする。なんだか、調子っぱずれの一日だった。

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2017-06-28 サイン入れに行って本買って帰る

8時起き。雨。残りの味噌汁と玉子かけごはん新潟で買った玉子かけ用の醤油が美味い。メール書いたり、企画をまとめたり。最近、思いついた企画はなるべく早い段階で出版社雑誌提案することにしているが、こちらから勝手に送っているので仕方ないとはいえ、1カ月以上放置されて理由も示されず却下されると、さすがに落ち込む。その一方で、打てば響くように「それ、やりましょう!」と云ってくれる編集者もいる。まあ、五回提案して一回実現すればいいほうかな。

『波』7月号の北方謙三×原武史ハードボイルド映画 俺の五本、おまえの五本」が最高すぎる。原氏は政治学者ではなくTSUTAYAバイヤー北方先生は『ラスト、コーション』のタン・ウェイは「完全に本番行為撮影してるよな」と断言し、編集部からツッコミを入れられている。北方先生SFの『ガタカ』を面白がる柔軟性を持っている。ラストは「わき気にもハードボイルド精神は読み取れるんだよ」という名台詞で締める。編集部ツッコミおよび構成の腕がいい。雑誌にはこういう記事がかならず一本はなくちゃね。

雨が上がったので、自転車本駒込の〈BOOKS青いカバ〉へ。まず、隣のタイ料理屋に入る。青いカバカバ店長タコ社長みたい)が打ち上げでよく使っていて、うまいと聞いていた。ランチが何種類もあり、値段も850円とリーズナブルカオマンガイを食べるが、鶏肉もタレもうまかった。店員同士のタイ語の大きな会話や、大きな音でかかるタイポップスもいい。

青いカバで『町を歩いて本のなかへ』にサインを入れる。新刊の棚を眺めていたら、池内規行『回想の青山光二 資料で読む「最後文士」の肖像』(共和国)を見つけてこんな本出てたのかと唸る。青山光二と親交のあった著者の回想と、著作目録や年譜など。5000円という全集並みの値段を見てまた唸ったが、カードが使えるというので思わず購入。そのあと、古本の棚を眺めていて、『村山槐多全集』(彌生書房)2800円と山田太一シャツの店』(大和書房)500円を見つけ買う。村山槐多は私がいま住んでいるマンションの辺りに、下宿していたのだ。

自転車に乗ろうと思ったら、シャツの胸ポケットに入れていたはずのカギが見つからない。周囲を探しても落ちていない。もしやと思って、さっきのタイ料理屋にもどってみると、荷物入れの中にあった。よかった。不忍通りの〈カフェ・ド・クリエ〉で『回想の青山光二』のページをめくる。挟み込みの「共和国急便」の社主文章がいい。500部限定ということについて、「諸事即席で売れる本だけが本ではないし、こういう蓄積のある本を世に出すのも版元の仕事であろう。10年かかってもいいので完売してほしい」。こういう心意気に接すると、10年と云わず5年で完売するように応援したくなる。

新聞記者と待ち合わせ、カフェ取材受ける。「南陀楼さんを登場させるかどうかわかりませんが、とりあえず話を聞きに来ました」と悪気なく云えるのは新聞記者だけだろう。〈往来堂書店〉で洋泉社MOOK『ラジオ読本2017』買う。

夜はチューハイを飲みつつ、DVD見る。『新だいこんの花』のある回の森繁久彌が凄い。完全なノリツッコミを見せたり、ムエタイをやったりと大活躍向田邦子脚本なので、森繁が信頼して任せたのかもしれない。

池内規行池内規行 2017/06/30 16:38 南陀楼綾繁 様

初めまして(と言っても、以前小谷厚三氏の会で遠目にお姿を拝見していますが)、池内規行です。
このたびは、拙著『回想の青山光二』をお買い上げくださり、そのうえブログでご紹介いただきまして、ありがとうございました。
また、共和国社主の下平尾直氏の心意気に応援のメッセージをお寄せくださり、ありがとうございます。氏も喜んでいることと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
ご芳志にひと言お礼を申し上げたく、コメントさせていただきました。

kawasusukawasusu 2017/07/01 11:41 >池内さま
コメントありがとうございます。「北方人」の同人の方なのですね。小谷さんとはしばらくお会いしていませんが、お元気でしょうか。
労作、読ませていただきます。

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2017-06-27 すべての「でも、やるんだよ!」精神の生みの親

朝7時30分起床。くもり。駒込駅西口まで歩く。駒込図書館ポストに本を返して、久しぶりに〈セシル66〉でモーニング。昨日、古書ほうろうで買った『名古屋ビル手帖』読む。大阪の「月刊ビル」と体裁が似ている。「ビル喫茶店特集号」の〈喫茶新潟〉は店主の故郷からの直球命名。行ってみたい。もう一冊、「中産練ビル特集号」も買った。

そこからの帰り、谷田川通りに2年前に閉店して以来ずっと空いていた店舗工事中になっているのに気づく。前に置かれたチラシをもらうと、月末にあなご料理の店ができるという。この通りは飲食店不毛の地だが、がんばってほしい。うちから一番近い飲食店になるので、開店直後に食べに行ってみようと思っている。100円引きのチラシももらったし。

私の不調のせいで滞っていた『ヒトハコ』2号だが、やっと再開できるようになったので、編集部地域編集者のみなさんにメールを出す。ほぼ半年、音沙汰がなかったのに、みなさん待ってくれていた。ありがたい。これからは止まらずに進めたい。そのほか、メールを書いたり、ネットで調べものをしたりしていると夕方になる。昼飯ははまぐりとベーコンパスタ

都築響一さんの有料メルマガ「ROADSIDERS' weekly」6月21日号の幻の名盤解放同盟ディープコリアふたたび05 大田博多」を読み、そのぶれなさ、変わらなさに心震える。「爆音で流せ」として指定されたBGMポンチャックは気がヘンになるほどの迫力で思わず音を下げた。サンシャイン池崎ではないけど、名盤解放同盟はすべての「でも、やるんだよ!」精神の生みの親なのだ

CS2011年テレビドラマ張込み」観る。たぶん2回目。犯人も元恋人若村麻由美)も彼らを見張る刑事小泉孝太郎)も、いまいち熱量が少ないのは現代風なのか。時代に合わせ設定を変えるのは構わないが、納得できないのは小泉孝太郎が1人だけで張込みすること。変える意味あるのか。西岡琢也脚本は、追う刑事の側が闇を抱えているなど新機軸を打ちだそうとしている。それは認めるのだが、その改変を生かすために小泉孝太郎を1人で張り込ませるのは御都合主義すぎる。最初は2人で張り込んでいて、何か事情があり片方が抜ける展開もあったはず。確認して知ったのだが、原作では張込みするのは1人だけ。2人組にしたのは、野村芳太郎監督映画版で、その後のドラマもそれを踏襲するものが多い。この点では西岡琢也脚本原作に忠実と云える。まあ、他の部分で原作を大きく改変しているが。

南陀楼綾繁7月イベント

いろいろやります。お近くの方は是非どうぞ。トークはなるべく予約してもらえると助かります。

【その1】7月7日(金)19:00〜 books moblo (古本屋)+ヒグラシ文庫立ち飲み屋共同企画 「本」とその周辺をめぐる不連続レクチャー第4回「七夕古本夜話」by南陀楼綾繁(編集者、文筆家)

インタビュアー:荘田賢介( books moblo) 

会場 大船ヒグラシ文庫 料金 1500円(ワンドリンク付き)先着限定25名様(予約をお願いします)

http://www.higurashi-bunko.com/index.html


【その2】7月9日(日)、10日(月)12〜21時ごろ ナンダロウアヤシゲの7回目のみせばん 

場所古書ほうろう 

店長南陀楼綾繁 9日(日)同僚: mizutama 10日(月)同僚: 佐藤ジュンコ

http://horo.bz/event/miseban20170709-10/


【その3】7月4日(火)〜22日(土)「地域からの風 山形県置賜篇」mizutamaのお絵かきコースター展+okitamaブックフェア 

場所築地ふげん

企画南陀楼綾繁Book! Book! Okitama

http://fugensha.jp/?news=%E3%80%90%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E9%A2%A8%E5%B1%B1%E5%BD%A2%E7%9C%8C%E3%83%BB%E7%BD%AE%E8%B3%9C%E7%AF%87%E3%80%91%E5%B1%B1%E5%BD%A2%E7%9C%8C%E7%BD%AE%E8%B3%9C%E5%87%BA%E8%BA%AB-m

7月8日(土)mizutamaのイラストレッスンワークショップ ?13:00〜14:30 ?15:30〜17:00各回定員15名(小学生高学年以上)参加費: 3,000円(材料費込み・1ドリンク山形お菓子付き)

7月14日(金)19:00〜 トーク「遅筆堂文庫からひろがる本の世界」出演:桂川潤(装丁家イラストレーター)×荒澤久美(Book!Book!Okitama実行委員会)司会:南陀楼綾繁 参加費:1,500円(1ドリンク付)予約優先


【その4】 7月15日(土)メエエメエエ丘で小諸古本市&森の音楽

古本市に「古本けものみち」で出店。トークは杣BOOKSの細井岳さんが聴き手になってくれます。ライブ湯川トーベン、イノトモらが出演。

http://kp2y-yd.wixsite.com/gh-dokusyonomori/events


【その5】 7月17日(月)15時〜 トーク「町と人との関係を変える 一箱古本市から見えてきたこと」

聴き手・原山聡矢(まつもと一箱古本市

場所・大福屋(長野市)参加費1000円

https://www.facebook.com/events/1187713151340327/?ti=icl


【その6】7月21日(金)19時〜 トーク「6LABO vol.17 ブックイベント未来

場所SENDAI KOFFEE CO. 参加費1000円

http://the6.jp/event/6labo-vol-17- …ブックイベント未来-03/


【その7】7月22日(土) 石巻一箱古本市

スタッフなので箱は出しませんが、会場をうろうろしています。声かけてください。新刊や「ヒトハコ」は石巻まちの本棚販売します。

http://bookishinomaki.com/event/538/


【その8】7月23日(日) 14時〜 「リトルプレス」の設計図を作るワークショップ

場所利府町まち・ひと・しごと創造ステーションtsumiki 参加費・1000円(道具代+ドリンク代含む)

http://rifu-tsumiki.jp/topics/archives/927

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2017-06-26 初うなぎ

朝8時起床。うどんWAVE出版から田中美穂『星とくらす』届く。倉敷蟲文庫〉の店主が愛する苔、亀についての本に続く3冊目。イラスト木村綾乃。私は動物植物天文も興味がないが、蟲さんの本は文章がいいので、楽しく読める。しかし、この本、基本的事実を押さえるのがタイヘンだったのではないか

ときわ食堂〉で定食あなごフライ)食べてから、〈古書ほうろう〉へ。新刊サイン書く。棚に並んでいた、『名古屋ビル手帖』が面白そう。大阪の『月刊ビル』と体裁が似ている。「ビル喫茶店特集号」の〈喫茶新潟〉は店主の故郷からの直球命名。行ってみたい。もう一冊、「中産練ビル特集号」も買った。他の号も買うつもり。自転車を置かせてもらい、電車神楽坂

新潮社の北別館(「la kagu裏番外地」とひそかに命名)で、ある作業開始。これからほぼ毎週通うことに。面白い仕事だけど、ページをひたすらめくっていると眠くなる。区切りがついたところで、KさんTさん神楽坂下のうなぎ屋へ。ナニが食べたいかと聞かれて、最初は何でもいいと答えたけど、今年一度もうなぎを食べてないことに気がついたので。高い食事には興味ないけど、うなぎだけは別なのだうな重はもちろん、う巻もほかのつまみもおいしゅうございました。先々週行った南魚沼の八海山も飲んだ。初うなぎと書いたけど、昨日の昼にそば屋でうな玉丼を食べている。でも、やっぱり、これが初うなぎです。

駒込駅から帰る。メールの返事書いたりしていると、12時過ぎる。RYUTistの『日本海夕陽ライン』を1日3回聴く生活が続いています。ははは。

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2017-06-25 まあ、すぐ終わるかもしれませんが

8時起床。ブドウ2房。11時頃まで雨降っていた。雑用もろもろで、出かける時間に。新宿経由で国立北口の〈コメダ珈琲〉の巨大な看板に度肝を抜かれる。長い坂の途中に〈藪の大作〉というそば屋があり、なんかよさそうだと入ってみたら、定食類充実のいい店。うな玉丼とそばのセットが880円。ビールも飲む。そこからさらに5分ほど、途中迷って、〈caikot〉にたどり着く。前から来たかったのだが、休みだったりでタイミングあわず今日になった。店内で営業してたレコード店〈turn on〉が店舗営業をやめるというの日にやっと来られた。森田さんもベコさんも相変わらず。谷根千の噂話しているうちに、吉上恭太さんも来る。Noahlewis’ Mahlon Taits(森田さんのバンド)のCD[Sitting on bottom of the world]買う。帰りはべこさんに教えられた道を歩くが、ちょっと迷う。北口大通りに出る階段ちょっとイイ。

ラピュタ阿佐ヶ谷〉で映画一本見てから西荻に戻るつもりだったが、時間的に厳しいのとめんどくさくなり、国立時間過ごすことに。南口に出ると、選挙演説の真っ最中。〈国立本店〉で『旧高田邸と国立大学町85年の物語』(国立本店)買う。高田とは医師・文筆家の高田義一郎のこと。この図録、よく出来ている。〈ギャラリービブリオ〉でうちわ展みる。浅生ハルミンさん、村上康成さんのが秀逸。〈みちくさ書店〉で、猪野健治編『東京闇市興亡史』(草風社)1200円、連城三紀彦光文社文庫3冊買う。

西荻窪へ。カネが足りなくなり、北口銀行で下ろす。〈音羽館〉〈忘日舎〉へ。忘日舎、以前来たときよりも本屋らしくなっている。浦崎浩實『映画人忌辰抄』(ワイズ出版)1000円買う。〈盛林堂書房〉で古ツアさんの古本市覗く。別の棚から、『〆切本』(左右社)1200円買う。中央線に来ると、つい古本買いすぎるのでよくない。

古ツアさん、原書房のHさんと銀盛会館。2階のセッティングを少し手伝う。岡崎武志さん、古ツアさんの『中央線古本屋合算地図』(盛林堂書房)のトーク。この本、記録と記憶の2つの面でよく出来た本。古ツアさんによれば、岡崎さんは途中から別のスイッチが入って、古本屋さんの話を聞きまくったという。おかげで、リアルな話がたっぷり盛り込まれてうれしい。後半、北原尚彦さん参加。そのあと、私もちょっと参加して話す。ただ、古本屋めぐりの現役ではもはやないので、聴衆からどんどん出てくる「載ってない店」情報の山には、ちょっと疲れました。終わって、Hさんと駅まで。駒込駅で降りるつもりが乗り過ごして、田端駅から帰る。むし暑くて汗だく。晩飯はペペロンチーノ。録画した番組いくつか観たら眠くなった。

新刊『町を歩いて本のなかへ』(原書房)が出たので、なんとなくブログを再開しました。でも、すっかりブログを定期的に更新する習慣がなくなったので、すぐにまた止まってしまうかもしれません。なにしろログインパスワードすら忘れてしまっていたほどなので。

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