中公新書を読む女性(ひと)よ

8時30分起床。残りの味噌汁とご飯。コミュニティバスを待ちながら、中公新書を読んでいる女性がいた。別に電撃文庫でもその人の勝手だけど、中公新書はポイント高いな。バスに乗ってからもその人のことがちょっと気になる。

〈田端文士村記念館〉で近藤富枝展でメモし忘れたところを見る。受付で図録や配布資料はつくってないのかと訊くと、入場料無料だからつくってないと云われる。そういう問題だろうか。以前、近藤さんが講演したときの資料をくれた。公共機関でこういうことを訊くと、尋ねているこちらがクレーマーみたいな立ち位置になるのはなぜだろう?

有楽町駅経由で永田町。国会図書館へ。ここに来るときは3つぐらい調べるテーマを持ってきて、並行して調べることが多い。今回はその3つとも、調べなければならないことが多く、夕方までかかることが確定的に。本館の喫茶室で昼飯食べようとしたら、書物蔵さんとばったり出会う。カルボナーラとコーヒーをおごってもらう。いまお互いがやっている仕事を情報交換する。そのあとも端末とカウンターとコピー申し込みを何度か往復して、16時ごろに一段落する。疲れたけど、やっぱり国会図書館は面白い。

帰宅して、CSで松本清張原作のテレビドラマ『時間の習俗』(1982、TBS)観る。原作は名作だと思うが、意外に映像化された回数は少ない。萩原健一が主人公の刑事。容疑者の中谷一郎の憎々しい演技、いい。藤真利子山口いづみら女性陣も清張ドラマにふさわしく、不幸感ただよう。脚本(岡本克巳)は原作に忠実にまとめているようだ。音楽がエスニック調だったりして面白いと思ったら、「萩原健一 ドンジュアン・ロックンロール・バンド」とあった。この頃のショーケンのバンドらしい。

晩飯は豚肉とモヤシ、ニラ炒め。ナンプラーを入れるといつもと違う感じに。ナンプラーは最近使いだしたが、ちょっとの量かけるだけでいい働きをする。

7月4日〜22日の築地〈ふげん社〉での「地域からの風 置賜篇」の企画として開催する以下のトーク。まだ予約が少ないようです。何人かが云っているが、東日本大震災以降、予約の入り方がずいぶん遅くなった気がする。全然予約入らなかったのに、当日は満席ということも多い。当事者としては、なるべく早めに予約してほしいが、かといって、ドタキャンが増えるのも困る。難しいもんです。

このトークでは、井上ひさしが生まれ、その蔵書が図書館になり、さらにブックイベントがはじまった置賜の魅力を語ります。置賜に行ったことある人も、まだの人もぜひ! Book! Book! Okitamaは、それまでの都市中心のブックイベントとは異なる市町村密着の地域イベントの好例だと思い、新刊でも取り上げています。その運営について荒澤さんにお聞きしますので、ブックイベントの主催者、これからやりたいと考えているかたはぜひ聞きにきてください。装丁家桂川さんは、岩波書店などの人文書でいい装釘をされているかたです。直木賞候補になった佐藤正午『月の満ち欠け』も手がけています。

トーク】7/14(金)19時〜「遅筆堂文庫からひろがる本の世界」
装丁家桂川潤さんとBook!Book!Okitama実行委員の荒澤久美さんをお招きし、南陀楼綾繫さんの司会でお送りします!参加費:1,500円(1ドリンク付)
https://goo.gl/S4EtGq