ナンダロウアヤシゲな日々

◎この日記は、ライター・編集者の南陀楼綾繁が書いています。
◎新刊『町を歩いて本のなかへ』(原書房)発売中です。
◎著書『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)、『谷根千ちいさなお店散歩』(WAVE出版)、『小説検定』(新潮文庫)、『ほんほん本の旅あるき』(産業編集センター)、『路上派遊書日記』(右文書院)、『ナンダロウアヤシゲな日々』(無明舎出版)、『老舗の流儀 戦後六十年あの本の新聞広告』(とうこう・あい監修、幻冬舎メディアコンサルティング)、編著『チェコのマッチラベル』(ピエ・ブックス)、共著『ミニコミ魂』(晶文社)。
◎ご感想・ご連絡は南陀楼綾繁 まで。
◎「不忍ブックストリートの一箱古本市」は毎年春に開催します。
詳細は不忍ブックストリート公式ホームページもしくは、しのばずくん便りをご覧ください。
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2017-07-31 雑誌の影響力の強さ

朝8時起き。石巻で買った鮭の缶詰と味噌汁とご飯。昨夜からiPhoneの充電が不安定で、ケーブルを挿しても反応しないときがある。10時過ぎに西日暮里駅前の携帯ショップに行くが、ここでは売るだけらしく、まともに対応してもらえない。日暮里まで行き、銀行家賃を振り込んでから、角のカフェコーヒー飲む。

向田邦子眠る盃』(講談社文庫読了。この本のなかに、続篇のある文章が2本ある。ひとつ子どもの頃、高松で飲んだ「ツルチック」という飲み物のことで、そのことを書いた『文藝春秋』の発売日からひっきりなしにツルチックについて教える電話が著者にかかる。そして、最後に紹介される手紙の筆者は意外な人だったという落ちだ。もうひとつは、「中野ライオン」。中央線の窓から見たアパートに、男とライオンがいたというのだ。そのことを書いた『別冊小説新潮』が出ると、中野ライオンを飼っていたという男から電話がかかる。その男性は、詩人草野心平が営んでいた新宿のバー〈学校〉の常連だったという。向田邦子がすでに有名人であり、メジャー雑誌に載ったことを考慮しても、当時の雑誌の影響力の強さに、なんだかため息が出る。

11時前に日暮里駅前のauショップに並ぶ。ここは成田への京成線があるせいか、各国の利用者が集まってくる。私の相手をした店員はおそらく中国人だ。確認してもらうが、本体にも充電ケーブルにも問題ないと云われる。しかし、家に帰ってコンセントに挿してみると、あいかわらず不安定なのだ。どうもよく判らぬ。

昼は開成学園前のおにぎり屋のおにぎりラーメン今日も連絡もろもろと書類のまとめで時間が過ぎていく。4時に〈千駄木マド〉で取材。築100年の一軒家で、今年春から建築家アトリエレンタルサロンとして使われている。風情のある外観で、中はさほど広くないが小さなイベントに使うと良さそう。

肉のハナマサ〉で買い物して帰る。晩飯はカレーハナマサオリジナルカレールーが安かったので買ってみたが、けっこううまい。つくりながらCD聴く根津甚八『火男』、何度聴いても不思議アルバム根津の歌と云うと、山田太一脚本の『男たちの旅路』の「墓場の島」の歌手役を思い出すが、あれと同じようにつぶやきと歌の中間ぐらいで、それがまた不思議歌詞泉谷しげる作詞野良犬PART2」の「妖しげな女学生」とか)や演奏に合っている。仙台〈ヴォリュームワン〉でかかっていた高田渡ブラザー軒」(菅原克己の詩で仙台の店が舞台)の女性歌手カバーが気になっていたら、小泉やよい『reflection』(2014)だと音源を渡された。シンプル演奏をバックに歌う声がいい。「My Funny Valentine」やボサノヴァカバーもいい。

学校〉つながりで、金井真紀『酒場 學校の日々』(皓星社)読む。新宿で閉店したあと、そこで働いていた女性ゴールデン街で再開して以降の話が中心なので、残念ながら、ライオンは出てこなかった。でも、筑摩書房古田晃が出てきたりで、けっこう面白い。昔の常連にキンちゃんこデザイナー高橋錦吉がいるが、ゴールデン街で有名な流しに「マレンコフ」と命名したのは高橋だったという。

中途半端に眠って目覚め、なんとなくYouTubeで、RYUTisitが先週の土日にやっていた27時間ユーストリームのグランドフィナーレの部分を見る。出てくる人たちが濃すぎてよく判らないところも多いが、新潟の各分野で活動する人たちがこのアイドルを支えてきたことが判った。明日発売のサードアルバム『柳都芸妓』は、これまでアルバムでは表に出さなかった新潟古町地名や情景を織り込んだ曲がたくさん入っているようなので、期待している。

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2017-07-30 日曜日の作業と『昭和の翻訳出版事件簿』

今朝も7時ごろに目が覚めてしまった。朝は釜玉うどん仕事やらイベントやら不忍ブックストリートやら「ヒトハコ」やらで、連絡メールを書いたり、書類をまとめなければならないことが溜まっているので、昨日買ったCDを聴きながらパソコンの前で過ごす。坂本龍一音楽図鑑』のディスク2と詳細なライナーノーツに感涙。しばらく何度も聴くことになりそう。

昼過ぎ霜降銀座へ。夏のさなかとあって、さすがの〈スターフルーツ〉も野菜の種類が少ない。パクチーはもう一月ほど見てないなあ。〈伏見食堂〉でビール大瓶マカロニサラダハンバーグ乗せたビーフカレー。これで1450円なのだから、毎週来たくなる。帰宅して、ちょっと昼寝したり、また作業したり。

宮田昇昭和翻訳出版事件簿』(創元社)を読む。90歳近くながらますますお元気で、精力的に執筆されている。本書は書名通り、戦後翻訳出版のトピックスを語るものだが、現場にいた人ならではの証言が貴重だ。冒頭の「無断翻訳伝説からして面白い戦前出版社仕事への軽視(どうせ海外版元への許可とか取ってないんでしょ的な)が、戦後翻訳出版トラブルを招いたのだという。その後も、途中でやめられず読了。「事件」をめぐる翻訳出版史なので、ひとつひとつの例が興味深い。戦前著作権徴収活動をしたプラーゲ大正期に旧制松江高校教師だったこと。カミュペスト』の翻訳権創元社にいた隆慶一郎が取得したこと。早川書房ドライサー『アメリカの悲劇』(映画陽のあたる場所』)を10万部刷り、トーハン独占流通田舎雑貨屋にまで配本したが、返本の山となり「早川書房悲劇」と云われたこと。ロバート・ネイサンジェニー肖像』の山室静訳が鎌倉書房から出ていたこと。ミルン『くまのプーさん』に石井桃子以外の訳があったこと。などなど挙げていけばキリがないほど、驚くことばかり。著者の指摘は経験資料に基づき説得力がある。しか文章が読みやすい。出版関係者必読です。人名索引、事項索引があるのもありがたい。

晩飯は豚コマモヤシ炒め、味噌汁。そのあとも、作業の続き。とにかく手が付けられるところからやっていかないと、収拾がつかない。それにしても、今月はいろいろあった。昨日、大船駅ホームで「そういえば、大船ヒグラシ文庫〉でトークしたなあ」と昔のことのように思い出したが、たった20日前のことだった。8月ちょっと忙しくなるかも。今年前半、無為に過ごした時間貯金できて、こういうときに使えたらと思う。

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2017-07-29 鎌倉でぐったり、新宿で大雨

朝7時起き。最近、朝が早い、溜まっていたゴミと缶・ビンを出す。朝はネギトロ丼。原稿を書きはじめ、10時前には完成。11時半に出て、田端から京浜東北線。座れたので、乗り換えるのがめんどくさくなりそのまま乗るが、やはり時間がかかる。車中読書向田邦子眠る盃』(講談社文庫)。短いエッセイを集めたものだが、その並べ方にセンスがある。当然、発表媒体バラバラ。こういうエッセイ集、昔はいろんな著者が出していた。いまこの種の本を出すと「バラエティブック」という云い方をされることが多いが、そんな特別ものじゃなくて、「雑文集」という云い方のほうがぴったりくる。自分雑文集が好きなんだと、最近再認している。

大船で乗り換え、鎌倉に着く。ホームを降りた瞬間、熱気がすごい。御成通りを抜けて、途中の細い道を進むと、二階建ての民家にたどり着く。〈多様性ゲストハウス鎌倉〉というところで、雨の実さんが企画した一箱古本市が開催されているのだ。当初の予定だと、今日すでにオープンしているはずが、まだ改装が続いていてエアコンも半分しか使えない状況だとか。道理で中も暑い。一階と二階に15箱ほど出ているが、店主さんもタイヘンそうだ。新聞記者だという〈人生堂〉で小田豊二『聞き書き 横浜物語』(ホーム社)を買う。横浜育ちの松葉好市氏の聞き書きで、横浜の街の様子が判る本のようだ。『はま太郎』連載の資料になりそう。〈ママ猫の古本や〉では戸矢理衣奈銀座資生堂』(新潮選書)を。浴衣姿の雨の実さんと娘さんたちや、戦装束のゲストハウスの主らと話し、外に出る。

公文堂書店〉を覗く。いつもいい本あるなあ。そこから駅向こうに抜けて、ちょっと迷って〈books moblo〉にたどり着くが、仕入れとかで無情の休業。脱力し、あまりの暑さにフラフラしてきた。観光客向けではなさそうな店を探し、農協の隣にある〈大新〉へ。ずっと前にいちど入ったかな。ビールメンマそれから大新ラーメンというひき肉とザーサイの炒めたものにアンをかけたラーメンを食べる。腹にしみいるうまさだった。

駅に戻り、横須賀線に乗る。品川山手線に乗り換えて、新宿。どこを歩いても人が多くて疲れる。〈ディスクユニオン〉の地下で、中古坂本龍一音楽図鑑 2015 Edition』(アウトテイク集のディスク2付き)、ムーンライダーズ『Tokyo7』、二階堂和美『GOTTA-NI』を買う。一時期停滞していた音楽への興味がまた復活しつつあるが、この店のように狭くて見にくい棚をじっくりブラウズしていく気力はもはやない。CDに関しては、探しているものがあればAmazonでも買うようになっている。

隣の〈らんぶる〉へ。地下が昔の純喫茶的で席が多いので、たまに打ち合わせに使うのだが、今日降りていったら、階段に人が並んでいてぎょっとする。それをすり抜けて、中に入ると、野村さんが先に席に座っていた。店内は満席で、一人で来ている客は皆無。ほとんどが若い人だ。なんだか信じられない光景最近神保町の〈さぼうる〉も店の前に客が並んでいるが、私が知らないだけで、なにかこういうムーブメント引き起こしきっかけがあるのだろうか。あとから来た大西さんもびっくりしている。落ち着かないなか、打ち合わせというか、こういう企画できたらいいねというアイデア出し。

階段を上がって外に出ると、けっこう強い雨が降っている。出がけに折り畳み傘を入れておいてよかった。山手線駒込から帰る。スーパーで買い物して、家にたどり着くまでに、雨は降るしムシムシして汗はかくしで不快感マックス。すぐシャワーを浴びる。晩飯は豚小間とトマトソースパスタ今日も早めに眠くなって寝るが、1時すぎに目が覚めてそれからちょっとYouTube見たりするので、安眠とは云いがたい。

8月28日(月)、〈古書ほうろう〉で吉上恭太さん、山川直人さんと「東京で語ること、歌うこと、描くこと」と題してトークをします。私の新刊カバーと、吉上さんの新アルバム『ある日の続き』のジャケットを描いてくれた縁で山川さんにも出ていただくことになった。ほうろうでのトークは2年前の春に、放浪書房のとみーさんとやって以来か。今回はタイトルも当日の司会も、吉上さんにお任せしている。さて、どんな話が出るだろうか。たくさんのお越しをお待ちしています。

http://horo.bz/event/ayashige_kyota_naoto20170828/

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2017-07-28 下見と打ち合わせ

朝8時起き。カツオ刺身を漬け丼で食べる。洗濯したり本を読んだりしていると、出かける時間に。自転車で動坂を上がる。昨日までの涼しさは消えてしまった。駒込病院向かいのパン屋で、サンドイッチを買う。「かき氷やってます」という看板が出ていた。

養源寺に6人が集まり、「しのばずくんの本の縁日」会場の下見。告知はこれからだが、日程だけフライングしておくと11月3日(金祝)にやります。懸案事項がいくつかあったのだが、下見をしながら話しているうちに対策が見えてくる。思ったより時間がかかり、終わると11時半になっていた。帰宅して、打ち合わせのメモをまとめる。

新刊が何冊か届く。蜂須賀正氏『世界一の珍しい鳥』(原書房)は、華族にして幻の鳥ドードーに憑かれた鳥類学者エッセイ集。この人のことは荒俣宏の本で知ったと思う(本書の帯も書いている)。編者の杉山淳、解説川端裕人文章も熱が入っている。宮田昇昭和翻訳出版事件簿』(創元社)は、冒頭の「無断翻訳伝説からすでに興味深い。戦前出版社仕事への軽視(どうせ海外版元への許可とか取ってなかったんでしょ的な)が、戦後翻訳出版トラブルを招いたとする指摘は重要だろう。人名・事項索引が付いているのもありがたい。宮田さん、89歳だというがこの数年の刊行ペースはすごい。

昔、10歳ぐらい年上の人が「宮谷一彦はすごかったんだよ!」と興奮気味に話していたが、その凄さを知る機会はなかった。初単行本化という『ライク ア ローリング ストーン』(フリースタイル)でその凄さを実感できるだろうか。書体も含めセキネシンイチ制作室の装丁はGOOD。

4時に〈往来堂書店〉。佐藤正午『月の満ち欠け』(岩波書店)が「直木賞受賞」の帯で平積みされている。その隣に同じ岩波の『小説の読み書き』(岩波新書)、『小説家四季』が並べられている。後者は昨年出たものだが気づかずにいたので、買う。『小説の読み書き』は最高に刺激的な小説論なので、多くの人に読んでほしい。W社のTさんと会い、近くのカフェで打ち合わせ。やっと動き出した感じ。帰りに何軒か寄り、協力をお願いする。

しばらく間が空いていた〈ときわ食堂〉でビールの小瓶、チューハイ冷奴まぐろ血合煮のあとで定食チキンカツマカロニサラダ)。ちょうどいい感じでほろ酔い&満腹。帰宅して、読書もろもろ。今日もなんだか眠くて、11時には寝てしまう。

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2017-07-27 神楽坂のブックカフェと出版社

朝8時起き。今朝も涼しくていい。納豆味噌汁田端から高田馬場経由で神楽坂へ。新潮社の夜間受付で秘密の部屋のカギを受け取るときに、警備の男性に「お名前は……、ナンダ……」と絶句される。こういうことが起きがちなので、担当者本名で伝えておいてほしいものです。

いつもの作業にかかる。3時間かけて2年分進むというのがペースになってきた。これ以上ペースアップすると、ページをめくることが面白くなくなってくるので、これぐらいがいいようだ。

1時にTさんが迎えに来て、路地裏にある〈カド〉という店へ。古民家の座敷でお膳を前にして座る。ランチの前に「昼酌セット」というのに激しく惹かれ、私だけ頼む。金宮のソーダ割とつまみ2品(から揚げ枝豆醤油煮)で1000円。しかも、酒もつまみもかなりの種類のなかから選べる。そのあと食べたオムライス中華風うまい。隠れ家風だけど、値段はリーズナブル新潮社に通っている間にもう一回は来よう。

神楽坂モノガタリ〉へ。はじめて入るが、「本のにほひのしない本屋」というキャッチフレーズ想像したのと全然違い、きちんと選んだ新刊を並べているブックカフェだった。私の新刊平積みにしてくれていた。そこのカフェ台湾高雄で年内に創刊する雑誌編集者と、取材を手伝っている日本人編集者に会う。二人とも20代だ。インタビューされて、そのあと〈la kagu〉の階段写真を撮られる。

部屋に戻って作業続き。17時までにあと2年分終える。次回、やっと1990年代後半に突入だ。すぐ近くにある『週刊読書人編集部へ。もう10年ほど書評を書かせてもらっているが、編集部に来るのは初めて。Mさんに会い、今年3月神楽坂ブック倶楽部一箱古本市に出店してくれたお礼を云う。さっきまで私がいた部屋が、この建物の真裏にあたると云うので、窓を開けて見てみたら本当に真下にあった。出版社建物しからぬ、なんとなくアヤシイ建物なので、Mさんも「これはなんだろう?」と思っていたそうだ。

週刊読書人ライバルである図書新聞は、千代田図書館で「書評紙が選ぶ、今すぐ読みたいベスト16」という展示を開催中(10月21日まで)。両紙がなにか一緒に何かするのは今回が初めてだそうだ。9月8日には「2紙の編集長が語る、書評紙の役割」というトークイベントもある。司会は注目の出版社共和国」の下平尾直さん。読書編集長明石健五さんは「バチバチやりますよ」と宣言していたが、面白くなりそう。この日に自分ワークショップを決めてしまったので、行けなくて残念。

大手町経由で千駄木へ。ちょうど乗り継ぎが良く、都バスに乗れた。雨が降る直前に帰宅。晩飯は豚コマ水菜卵とじ。だいぶ痛みかけの食材が増えてきたので、使い切らないと。スウェーデン映画ノーベル殺人事件』(2012)をDVDで観る。出だしはなかなかスリリングだが、中盤で失速、最後20分はひたすら眠い映画というよりはテレビドラマっぽかった。眠くて11時頃に寝てしまう。

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2017-07-26 たまるたまるよ日記はたまる

朝8時起き。朝飯はコロッケそば。『週刊読書人』用に、内沼晋太郎・綾女欣伸『本の未来を探す旅 ソウル』(朝日出版社)の書評を書く。参考のため、2000年発行の『コリアンドリーム! 韓国電子メディア探訪』(『別冊・本とコンピュータ』3)、2002年発行の『季刊・本とコンピュータ』第2期第4号(特集読書都市ソウル」)を引っ張り出す。前者は東大水越伸さんと私の編集後者は私の編集だ。「本コ」時代にはソウルに3、4回取材に行っているが、その後、全然行けてないので懐かしい。後者では、5泊6日ソウル滞在し、20人以上の出版関係者出版社新刊書店古書店図書館電子書籍会社、ブックカフェ新聞社などを取材している。多くの韓国の人たちに助けてもらったし、私もまだ30代半ばで若かったとはいえ、よくやったよなあと思う。

昼飯は残っていた刺身の漬け丼と味噌汁企画案をまとめ、バス駿河台下へ。岩波書店でYさんに会う。佐藤正午『月の満ち欠け』の直木賞受賞で、これまで文壇と縁が薄かった版元だけにいろいろ初体験が多いようだ。〈神保町シアター〉近くの〈駒忠〉へ。Yさんは早大民俗学研究会での後輩(私が卒業した後に入部しているが)なので、『町を歩いて本のなかへ』では早稲田について書いた第3部を肴にしながら飲む。別れて、またバスに乗って帰宅。途中で眠ってしまい田端駅前で目覚めて、慌てて降りる。酔い覚ましに〈コメダ珈琲〉に寄って帰る。今日は一日涼しかった。録画した番組をいくつか観て寝るが、蚊がいるらしくかゆくて目が覚めてしまう。

少しやることが多くなり、長野に行ったり仙台石巻に行った日の日記がまだ書けない。書いてない日がたまると、それを埋めるのがめんどくさくなって、突然日記をやめてしまうことがあるので、抜けた分を無理して埋めようとしない方がいい。とはいえ、備忘録としては地方に出かけたとき日記こそが重要なのだが。

谷中の〈ひるねこBOOKS〉で以下のワークショップを行ないます。半分はもう埋まったそうなので、ご興味ある方はお早めにどうぞ。

ちいさな出版物の「設計図」をつくるワークショップ

「本や雑誌なんて、誰にでもつくれる!!」

やってみたいけど、最初の一歩をどう踏み出せばいいかからないという方のために、その入り口となるワークショップを開催します

個人または少人数でつくる小冊子。書店店頭だけでなく、あらゆるところで目にする機会が増えました。

ミニコミ、リトルプレス、zineフリーペーパーなど呼びかたはいろいろありますが、要は少部数・自主流通のちいさな出版物のことです。

それらをつくる第一歩として、「設計図」を一緒に考えていきましょう。

●日時:2017年9月8日(金)18:30~21:00

場所:ひるねこBOOKS 〈台東区谷中2-1-14-101〉

●参加費:3,000円(材料費含む) *事前振込

 *キャンセルポリシー

  前日連絡:50% 当日連絡:100%

●定員:6名

●持ち物:

自分の好きな雑誌、リトルプレス、フリーペーパーなど1冊

・筆記具(使いたいカラーペンやマーカーもあればお持ちください)。


※参加をご希望の方は、下記メールアドレスまで、お名前、ご連絡先(TEL、メール)、参加人数をご連絡ください。折り返し振込先をお知らせいたします

⇒hirunekobooks@gmail.com 

件名「9/8小さな出版物ワークショップ参加希望

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2017-07-20 1986年の雑誌を読む

朝8時半起き。昨夜の豚肉生姜焼きの残りと納豆コミュニティバス停留所まで30秒で行けて、だいたい時間通りに来るので、時計代わりに使っている。出かける直前までなにかしらしていられるので便利。でも、最近は5分以上遅れることも多く、今日10分以上遅れた。さすがにムッとして乗ろうとしたら、前のドアが開かず、後から乗れと云われる。ドアが壊れていて、時間がかかったのだろう。

10時過ぎに新潮社着。担当編集者が不在なので、夜間受付でカギを受け取って、秘密の部屋へ。籠って作業する。やっと1986年になるが、私が上京して大学に入った年なので、懐かしく感じる要素が多く、いちいち引っかかるので進まない。1時半に〈龍朋〉でチャーハン。さすがに他の店にも行きたいが、歩いて行ける範囲でよさそうな店が見つからないのだ。もどって作業再開。しかし、気力が続かず、3時ごろに終了。今日は3年しか進まず。やっと20年分終わったけど、あと30年残ってます

神楽坂駅から茅場町経由で築地へ。〈ふげん社〉での「地域からの風 置賜篇」は22日まで。mizutamaさんのファンが多く来てくれ、グッズや本の売り上げも順調だとのこと。置賜本のフェア台から赤坂憲雄イザベラ・バード東北紀行[会津置賜篇]』(平凡社)を買う。時間があると寄る築地駅前の立ち食いそばで、冷やしたぬきそば食べる。さわやかな冷たさ。

上野経由で田端から帰る。録画したテレビ番組見つつ、明日出かける準備をする。そのあと、溜まっている日記ちょっと書き、「往来堂ももんが通信」の原稿も。上田中古レコード屋で買った土岐麻子LIGHT!』を聴く読書の森から小諸駅に送ってもらう車の中で、この人のラジオ番組が流れていて、そのとき聴いた曲がよかったので買ってみたが、なかなかいい。CMに使われた曲とカバー曲をまとめたアルバムで、ビル・エヴァンスの「Waltz for Debby」に歌詞をつけた曲とか「い・け・な・いルージュマジック」のカバーとか入っている。

晩飯はベーコンしめじトマトパスタ。どっと眠気が押し寄せて、11時頃には眠ってしまう。

ブックトーク「著者と一緒に読もう!『町を歩いて本のなかへ』」

8月20日(日)18時〜 読書空間みかも(奥沢

みかも一箱古本市のあとで、新刊『町を歩いて本のなかへ』の目次を見ながら、本書ができるまでを語ります

参加費1000円 予約受付中

https://dokushomikamo.jimdo.com/

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2017-07-19 佐藤正午さんの肉声

朝8時起き。味噌汁をつくり、ご飯と納豆共同通信書評を書く。畑違いの分野ではあるが、自分に引きつけて書くことができた。書き終えるとぐったり。今日新潮社作業の予定だったが、明日に変更させてもらう。

大阪の〈レトロ印刷JAM〉が10周年とのこと。もっとからあるような気がするなあ。2009年中津に新店舗出したときトークに出演したことを日記に書いてました。この頃、一瞬だけ「ポメラ」を使ってたようだ。いまはどこにいったやら。http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/touch/20090621

午後は日記を書いたり本を読んだり。丹野未雪『あたらしい無職』(タバブックス)読了無職正社員無職の約3年間の日記。前半の無職生活に前職から解放された爽やかさがあるのに、後半つまり現在は苦い。そして10歳上の似た立場の私はその苦さがますます深まることを知っている。でも、この人の立ち向かい方には共感します。タバブックスの「シリーズ3/4」はそれくらいの分量、サイズ、重さ、そしてそれくらいの身軽さ、ゆとりのある生き方をしたい人への本のシリーズ。『あたらしい無職』と同時刊行したのが、山下陽光バイトやめる学校』。この人、以前うちの部屋で古本市やったときに来てくれたと思う。出版社をやっていると、こういう身軽なシリーズをやりたくなるみたい。新潮社の一時間文庫メタローグのリテレール・ブックス、ミシマ社コーヒーと一冊などが思い浮かぶ。でも、読者からするとわざわざシリーズ化しなくてもいいから、これぐらいの本がもっと増えてほしい。

18時、ニコニコ動画芥川賞直木賞発表の生中継を見る。これがはじまった最初の回に見て以来か。栗原裕一郎さんの情を交えないまとめは相変わらずうまいが、井上トシユキ、ペリー荻野の両人が、いくら専門家ではないとはいえ、もう何度もやっているのにあまりにも文学賞のことを知らなすぎて、栗原さんの負担が大きすぎる。顔出ししなくていいから、横に1人、文壇に詳しい人をつけてあげて。途中、有料会員に押し出されて、再ログインして見つづける。

1時間半ほど経って発表。芥川賞沼田真佑『影裏』、直木賞佐藤正午『月の満ち欠け』に決定。佐藤さん、おめでとうございます岩波書店の本が候補に挙がって賞を獲るのは初めて。しかし、ニコ動ペリー荻野解説デビュー作『永遠の1/2』で時が止まっていて、さすがにその後の作家の歩みを無視しすぎだろう。全作読めとは云わないけど。

佐藤さんの会見は、佐世保から電話インタビューネタバレ注意の作品ということもあり、記者もやりにくいだろうが、それにしても、もっと質問を工夫できなかったものか。私は前作『鳩の撃退法』(小学館刊行時に『サンデー毎日』で電話インタビューしていて、そのときも緊張しまくったが、それでも訊いたことにはちゃんと答えてくださった。今回の会見の音声で、あのときの肉声が耳によみがえった。

本作をはじめ、岩波書店から佐藤正午の本をほとんど(全部?)装丁している桂川潤さんにお祝いのメールを。先日、〈ふげん社〉でのトークに出ていただいたときにも話したが、山形県川西町桂川さんと私が泊まった〈一楽荘〉という旅館が、隣でやってる割烹名前が〈新喜楽〉だった。そこで朝食食べながら、「ここで芥川賞直木賞選考会やったら面白いですね」と話したものが、やっぱり縁があったんだ(笑)

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2017-07-18 出たり入ったり

昨夜、東京に帰ったのだが、今週金曜日にはもう仙台に出発することに気づく。今週、3日しか東京にいないんじゃん! やるべきこと、読む本がどんどんたまっていく。録画したテレビ番組ハードディスクがすぐ一杯になるので、観ずに消している。なにやってんだか。日記も滞りがちだが、全日書こうとすると続かなくなるので、書ける日のみ書くことに。

からまとめて洗濯しながら、録画した番組をいくつか見る。10時に出て、霜降銀座の近くの1100円カットへ。さっぱりして、〈スターフルーツ〉へ。パクチー今日も入ってない。夏はあんまりつくらないのかなあ。駒込駅すぐの〈ドトール〉で書評の本を読みはじめる。畑違いだし横組み出し最初ちょっとつまづいたが、読むうちに面白くなってくる。

田端銀座弁当屋でハンバーグカレー買って食べ、休憩を挟みながら書評の本を読む。夕方近くになって、急に雨が降ってきたかと思ったら、大粒の雹でびっくり。それが窓ガラスガンガン当たってくるので、割れるんじゃないかと怖くなった。外に出ていたら、怪我するところだった。

なんとか読了し、DVDで『THE KILLING/キリング』シーズン1を観はじめる。デンマーク制作刑事ドラマ。『ザ・ブリッジ』ほど複雑ではない、ストレートストーリーなので、一気に見られる。

留守中に届いた本。荻原魚雷日常学事始』(本の雑誌社)。表紙イラストは私の新刊と同じく山川直人さん。私のが町で、魚雷さんのが部屋だというのは、特徴が表れている気がする。「町と部屋」をテーマ魚雷さんとトークをできたら楽しいかも、と思う。タバブックスの「シリーズ3/4」の2冊、山下陽光バイトやめる学校』、丹野未雪『あたらしい無職』。どちらも書名がすばらしい。星野博美今日ヒョウ柄を着る日』(岩波書店)は待望のエッセイ集。大阪の〈本は人生おやつです!!〉の通販で、高橋輝次さんの私家版『古本こぼれ話〈巻外追記集〉』。さて、どれから読むか。

本日発売『サンデー毎日』で都築響一『捨てられないTシャツ』(筑摩書房)の著書インタビュー担当しました。インタビュー中は都築さんの言葉と行動に共感しっぱなしで、その高揚感が残るうちにまとめたのでテンション高めの記事になりました。私のトークを聴いてくれた人にもぜひ読んでほしいです。

7月21日(金)19:00〜 「ブックイベント未来仙台SENDAI KOFFEE CO.〉 参加費1000円 まだ若干の空席があるそうです。ブックイベント自分でもやってみたい方、ぜひどうぞ。http://the6.jp/event/6labo-vol-17- …ブックイベント未来-03/

7月23日(日)利府〈tsumiki〉でのリトルプレスの設計図をつくるワークショップは、満席になったそうです。

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2017-07-16 上田で真田丸もサマーウォーズも観ず

7時過ぎに子どもの声で目覚める。母屋以外に小屋中里和人さんがつくった小屋も)やテントがいくつもあり、いろんな人たちが泊まっている。田島征三さんがつくったという小屋全体がオルガンになっているのを見にいく。鳴らしかたが判らなかった。起きてきた人から三々五々、食事。昨夜、いちばん遅い人は朝4時まで話していたそうだ。

依田さんの車で、15分ほどのところにある布引観音温泉へ。そこから1キロほどのところに布引観音があり、美しいと聞いていたが、温泉に入った後に大汗かいて上がるのもなあと、今回はあきらめる。温泉のお湯は熱めで、さっぱりできた。また依田さんが迎えに来てくれて、途中のコンビニ長野市に送る荷物を発送。小諸駅で降りて、しなの鉄道に乗る。初めて乗るけど、これ一本で、軽井沢から長野まで行けるのだ。景色を眺めていると上田に着いた。20分と近い。

駅前駐輪場レンタサイクルを確保。無料だが、台数が少ないので借りられてよかった。地図を眺めて、行動開始。まず北東にある上田図書館へ。古くていい感じ。二階の郷土資料室へ。棚を眺めていると、いろいろ発見がある。作家新田潤が上田出身だったり、山本鼎上田自由教育をはじめていたり、『大菩薩峠』『宮本武蔵』の挿画で知られる石井鶴三の記念館が上田にあったこと(いまは閉館)など。びっくりしたのは、この図書館飯島花月の「花月文庫」を所蔵されていたこと。この目録は以前調べたことがあった。和本以外にも明治大正雑誌風俗史に関する書籍が多く、交流のあった宮武外骨の本も多い。1、2冊借り出してみたいけど、時間がないのでやめておく。コピー数点とって、出る。

西に向かう道を通り、駅から続く通りへ。〈池波正太郎真田太平記記念館〉がある。大河ドラマの『真田丸』に興味はないが、池波の『真田太平記』は高校図書館で借りて一気に読んだ。ちょっと見てみたいが、本屋優先なので後回しに。そして結局、行かなかった。ちなみに、上田アニメ映画サマーウォーズ』の舞台であり、聖地巡礼マップもあるらしいが無視。この作品は好きですが、優先順位は低い。

道をへだてて、新刊書店古本屋が並んでいる。まず、古本の〈斎藤書店〉へ。入り口に「七月末日をもって閉店します」とあり、驚く。入ってみると、とても広い。薄利多売の昔の古本屋という感じで、特別珍しい本はないけど、値段は安い、一回りして、文庫2冊と『長野県犯罪実話集 捕物秘話』第12集(防犯信州社)を買うことに。「なぞのピンホール殺人事件」「おれは大泥棒だった」など、見出しがそそる。帳場に持っていくと、おばあさんが900円のところを「500円でいいですよ」と云ってくれる。別の客との会話で、ご主人を施設に入れたと話していたので、もう商売する気力がないのだろう。昨日、あれだけこの近辺の人に会ったのだが、上田古本屋情報として斉藤書店のことや、ましてその閉店のことを教えてくれる人はひとりもいなかった。この辺に、いまのブックイベントと、昔からある本屋の間に乖離があることが判る。この間をつながないと、イベントなんかやる意味はないですよと云いたい。

向いの〈平林書店〉へ。ここも広いなあ。戦後すぐに別の店名で創業したはず。あとで寄った〈コトバヤ〉に社史があった。郷土関係の棚も充実している。上田図書館で見かけた私家版と「上田小県近現代史研究会ブックレット」のある巻を探したが見つからず、店の人に聞いたけど在庫はなかった。残念。「ブックレット」の『夢と暮らしを乗せて走る別所線』『蚕都上田ものがたり』買う。

北上して柳町へ。ここはまあ、美観地区ですね。〈コトバヤ〉へ。昨日の古本市でお隣だった女性店主が迎えてくれる。古い民家を使ったブックカフェ古本には目を引くものがある。読書の森も出ているという『小諸町人鑑』を新刊で、長野県東御市のリトルプレス『hitoiki』、サントリー美術館芹沢ケイ介展のパンフレットを買う。「上田焼きそばの店がいいですよ」と教えられて行ってみるが、二軒とも待っている客がいて諦める。何かないかと裏通りに入ってみると、〈藤かつ〉というとんかつ屋を見つける。客は誰もいない。ソースカツ丼が美味かった。その近くの〈上田映劇〉の建物を眺める。エドワード・ヤン作品もやっている。いつかここで映画観てみたい。

海野町の〈上田デパート〉という古いビルへ。その名の通り、いろんな店が入っていたのだが、いまは全部なくなって、〈メロディーグリーン〉という店だけが営業している。この店がすごい! 中古レコード古着となぜか世界タバコ(紙巻だけじゃなくて刻みタバコもある)を売っている。レコードは相当マニアックで、日本ミュージシャンの棚を眺めるだけでも欲しいのが見つかる。土岐麻子LIGHT!』、倉地久美夫『夏をひとつ』を買う。

そこから気合を入れて、東へ走る。古本屋ツアー・イン・ジャパンさんが二回訪れても営業していなかったという〈ほその書店〉に向かうのだが、コトバヤさんに場所を教えてもらったら観光マップエリアからはみ出してしまったのだ。途中、古い建物があったので寄ってみると、八十二銀行上田支店だった。さらに東に行くと、大きくカーブする坂にぶつかる。これを越えるのか……とうんざり。途中まで行くも、とても上がり切れる感じがせず、あきらめて引き返す。と、その交差点の向こうに「本」の看板が! 大通りの反対側を走っていたので、気づかなかったのだ。いさんで店の扉を開けようとするが、無情にも鍵がかかっていた。

ふと見ると、隣にもうひとつ建物があり、そちらも〈ほその書店〉のようだ。近寄って見ると、入ったところの床に本が散乱していて、おじさんがかがみこんで何か作業している。恐る恐る「入っていいですか?」と訊くと、「いいですよ、入れるところはね」という返事。つまり、客のためにいまそこにある本をどかすつもりはないという宣言だ。もちろん了解して、山をまたいで奥に入る。天井までの棚に本がぎっしり詰まっている。通路には本が積まれてないので、意外にちゃんと見られる。戦前から昭和50年代までの本が多く、背表紙を見るだけでわくわくする。棚ごとに分類されていないようで、何が出て来るか判らない。しかも、本には値段がついてないので、店主に聞くしかないのもドキドキの要因だ。

15分ほど眺めて、4冊を抜き出し、店主に渡すと「6000円ですね」と云われる。1冊は戻して、3冊で5000円払う。大崎紀夫『湯治場』(朝日新聞社)、武田肇『半ズボン神話』(第二書房)、小川定明新聞記者腕競べ』(須原啓興社、大正6)。一冊ごとの値段は大判写真集の『湯治場』が一番高いと云われたが、おそらく『新聞記者腕競べ』の方が珍しいだろう。会計後、見上げたら階段から二階までも本がぎっしり。階段にモノが積まれていたが、頼んで見せてもらう。本だけじゃなくて、器などの量も半端ない営業してくれていてほんとによかった。ちなみに、「知り合いが何度か来たけどやってなかったそうで」と云うと、「午後はだいたいいるけどね」とシレッとおっしゃった。

次に〈BOOKS & CAFE NABO〉へ。こちらは打って変わって、古民家改装したおしゃれな古本屋カフェカフェだけでも席数多く、古本の量もかなり多い。カウンターリンゴジュース飲む。『上田市誌 近現代編』が分冊で新刊として販売されていたので、「上田風土近代文学」の巻を買う。すっかり荷物が増えた。店を出ると雨が降り出している。急いで駅前に戻り、駅前ビルパレオの中にある〈上田情報ライブラリー〉へ。新しくできた図書館らしく、閲覧席が多い。ここも郷土資料が充実しているので、あれこれ引き出して眺めるうちに眠くなってきた。

外に出ると、雨は止んでいた。上田城の近くの〈蚕都上田館〉を見に行く。1915年大正4)竣工で、最初上田市図書館、そのあとは石井鶴三美術館だった。いい建物

ちょっと一杯飲むかと、昼間ウロウロしたあたりに戻るが、日曜でもあり、もうちょっと後に開店する店が多いようで、いい店が見つからない。駅前に戻ってレンタサイクルを返却し、近くのビルの地下の飲食街へ。居酒屋に入り、ビールとおたぐり(馬のモツ煮)、日本酒野沢菜。ほどよく酔い、駅の一階の立ち食い椅子はあるが)そば屋へ。きのこそばを頼むと「ゆでるのに3分かかります」と云われる。その通り、本格的なウマさで、きのこも大きく、これで380円とはすばらしい。近年食べた立ち食いそば屋のベストだ。

小諸に戻ると、また車で迎えに来て下さる。読書の森には、今日も新しい客が。スイス活動しているスイス人の夫と日本人の妻がいたり、数週間泊まり込んで農作業をしていたオーストラリア人女性がいたり。食べ終わると、スイス夫婦演奏がはじまり、別の部屋に移って演奏が続く。私も太鼓で参加した。

今夜もまだまだ続くみたいだったが、10時ごろに失礼してパオに戻る。自転車はいえ、一日移動し続けだったので、疲れてすぐ眠る

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2017-07-15 高原で一箱古本市

6時半起き。田端駅から山手線新宿駅南口の構内の立ち食いそば屋で、冷やしたぬき食べる。バスタ新宿から小諸行きのバスへ。ほぼ満席関越自動車道渋滞し、1時間遅れる。車中、なぜか坂本龍一の『音楽図鑑』が聴きたくなり、YouTube聴くうちに、坂本の他のソロ作へと続く。1980年代前半までに聴いた音楽は、その後に聴いたのと違い、身体の中にフレーズが埋め込まれている感じだ。

小諸駅に〈茶房読書の森〉の依田雄さんが迎えに来てくれた。そこから車で20分ぐらい、山を登ったところが、今日イベント「メェェメェェ丘マルシェ×一箱古本市×森の音楽祭」の会場なのだった。マルシェ飲食や手づくり品の出店のあいだに、一箱古本市の箱が並ぶ。一箱の出店は15箱ぐらいか。3月神楽坂一箱古本市でハマってしまった「かめこばこ」さん夫妻も出ている。読書の森のチラシを描いたこともある木版イラストレーター宇田川新聞さん夫妻も来ていた。

中央ステージではイノトモさん、湯川トーベンさんのライブが進行中。どこにいてもよく聴こえる。ベジタブルカレーを食べたり、リンゴジュースを飲んだりしてのんびり過ごす。なぜかビール売っているところがないのが唯一惜しい。まあ、本はあまり売れないけど。

16時から私のトークライブ終わったら人がいなくなると思ったら、30人近く残ってくれた。聞き手は杣Booksの細井岳さん。彼は本を入れた笈を担いで山に登り、そこで本を並べて売る活動をしている。事前に告知しても、登ってみると誰もいないことがあるそうだ。当り前のような気もするけど。たまたま登ってきたチェコ人団体が本を買ってくれたという話が面白い

終わって、読書の森の母屋打ち上げミュージシャンスタッフ、客が入り乱れて、食べたり飲んだり、歌ったり。サラダうどんエスニック豚汁(絶品!)を出していた〈長男堂〉の女性と話す。吉祥寺で持ち帰りの総菜屋さんを営んでいるが、以前は食堂だったという。理由を聞いてみたら、拙著谷根千ちいさなお店散歩』の取材のときに感じたことと同じだった。つまり、店に入ってきて我が物顔に振る舞う客が多いということだ。とくに写真を撮ることに何の躊躇もなさすぎる。先日、レコード屋に何も云わずに入ってきて、店主を無視して写真だけ取って帰る若者が増加したことがネットニュースになっていた。その店主の空間を訪ねるのだという感覚がなければ、客と店主とのいい関係は生まれないのに。

宴はまだまだ続いているが、疲れたので先に失礼する。さっきのイベント舞台となった高原に、モンゴルパオテント式の小屋)が移築されていて、そこに泊まるのだ。私ひとりで使うのは贅沢すぎる広さ。中もきれいで、電源が使えるのもありがたい。朝からの流れで、YouTube1980年代音楽をうろうろ。そこから派生してロシア(?)のよく判らないバンドの曲も聴く。結局寝たのは1時すぎだった。

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2017-07-14 築地で置賜を語る

昨夜は寝がけに、相原コージ竹熊健太郎サルでも描けるまんが教室2.0』(小学館)を読了10年前に『IKKI』で連載し、迷走した末に途中で終了した連載(読んでた!)を収録。10年後の座談会と、その後の竹熊さんの活動を重ねてみると興味深い。むしろ、これから評価される作品なのではないか。相原竹熊コンビが生まれるきっかけとなった、『ビッグコミックスピリッツ』の穴埋め記事「落日新聞」が懐かしすぎる。

今日までの割引チラシを持って、近くのあなご料理屋へ。穴子丼1000円が100円引き。たしかうまいしかし、次来るときもっと安い別の料理を頼むだろう。動坂下から東43のバス駿河台下。三井ビルディングロビーで開催の「活版TOKYO」を見る。知り合いの活版工房つるぎ堂さんに聞いたら、3回目だという。若い女性中心にたいそう盛り上がっていた。第二会場で中村活字のレターヘッドをつくる体験をしてみた。浮き出し文字イニシャル(SK)を10枚刷って1000円。元活版工のおじさんに見本を見せてもらいながら、やってみると楽しい

神保町から九段下乗り換えで早稲田今日暑い。くじけそうになるが、今日のうちにこなしておかないと、明日から不在なのだ早稲田大学演劇博物館へ。「山田太一展」と「大テレビドラマ博覧会」見る。前者はまとまってはいるが展示物が少なく淋しい。後者は会場に数十台あるモニターで、貴重な映像をこれでもかと流し、それに関する台本などの資料を展示していて見ごたえある。『七人の刑事』の今野勉演出の回(寺田農が出演)など、最初から全部観たいほど。図録を買い、閲覧室をざっと見る。

大隈講堂前から学バス高田馬場へ。〈芳林堂書店〉で、武田尚子『ミルクと日本人』(中公新書)買う。なんだか面白そうだ。病院に行くが、中途半端時間が余ったので、〈日高屋〉でビール餃子。激安でちょっと時間つぶすのにはいい。少し酔ったのか、東西線で寝込んで3駅乗り越して、引き返す。

19時からふげん社〉の「地域からの風 置賜篇」のトークイベント「遅筆堂文庫から広がる本の世界」。Book! Book! Okitama事務局の荒澤久美さん、BBOを初回から見てこられた装丁家桂川潤さんと一緒に、遅筆堂文庫やBBOの魅力を語った。お客さんは15人ほど。熱心に聴いてくださり、終わってからBBOグッズや『nda nda!』、私の新刊もよく売れた。でも、自分たち集客力を横に置くと、本当はこのテーマなら、もっとたくさん集まってくれてもいいはずだと思う。このシリーズトーク集客がいつも苦戦するので、次はやり方を考えないと。

有志で近くの居酒屋打ち上げ解散して、帰宅したのが12時前。それから明日持って行く荷物などの準備をして、2時に寝る。

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2017-07-13 女だらけの飲み会

朝8時起き。うどん仕事の本読まないといけないのに、昨夜から読んでいる柳下毅一郎『皆殺し映画通信 地獄旅』(カンゼン)が途中でやめられず読了。前著もスゴかったが、まだ底には底があった! ホントはそんな映画なくて柳下さんの妄想産物じゃないのかと思えてきた。むしろそうあってほしいほど、ヒドい映画オンパレード爆笑必至。

この本のなかに、「完全に物語上の都合だけで、物語の中の論理がまったくない。作者の都合だけで」◎◎させられるという指摘があるが、いまの小説映画ドラマもそんなんばっかりのような気がする。でまた、そういうのがあっさりヒットするのだから、他の作家が真似したくなるのも判らなくはない。

昼は鶏肉野菜炒め。4時過ぎに出て、上野経由で築地。〈ふげん社〉でK社のHさんと会う。ずっと先送りになっていたテーマを形にできる機会だと思うが、10年以上中断していたので、再度の調査必要となってきて気が重い。でも、こういう地味なテーマに興味身を持ってくれる編集者がいるうちに実現しないと。

あとから平山亜佐子さんと〈ジャングルブックス〉のユキさんが来て、3人でふげん社を出てすぐのところの〈中村家〉へ。1階は定食屋だが、2階では飲める。里芋煮とかポテトフライとか、普通つまみうまい。近所のサラリーマンの憩いの場所産業編集センター松本さんも合流し、女3人に囲まれて飲む。ビール、角ハイボール日本酒。9時ごろに解散

帰宅して、『ザ・ブリッジシーズン3の続き。今日飲み会で「どんなテレビ見てるんですか?」と聞かれたので、毎週録画している地上波番組を挙げてみよう(順不同)。「やすらぎの郷」「新しい波24」「ピエール瀧のしょんないTV」「いろは千鳥」「絶対カズレーザー」「水曜日のダウンタウン」「有田ジェネレーション」。「笑×演」「マスカットナイト」「アメトーーク」「採用フリップNEWS」「ロンドンハーツ」「ダウンタウンなう」「全力!脱力タイムズ」「ドキュメント72時間」「くりぃむナンチャラ」「ゴッドタン」「ワイドナショー」「しくじり先生」「ガキの使い」。「人生デザインU-29」。この他に各クールドラマが2本ぐらい。今季だと、「黒革の手帖」「ハロー張りネズミ」あたり。CSBSも録画しているので、まあ、見切れるはずはない。録画してもハードディスクが一杯になって消してしまうことが多い。

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2017-07-09 ナンダロウアヤシゲの7回目のみせばん 1日目

8時起き。日記書いたあと、また眠る。早めの昼は豚肉ほうれん草和風パスタ11時半に出て、〈古書ほうろう〉へ。「ナンダロウアヤシゲの7回目のみせばん」。もう7年もやっているとは、自分でもびっくり。あとから今日の同僚のmizutamaさん来る。米沢市在住のイラストレーター築地ふげん社〉での「地域からの風 置賜篇」の展示に合わせて、ワークショップを行なったので、こちらにも来ていただいた。Book! Book! Okitamaのグッズや私の本、「古本けものみち」コーナーなどを設置。ほうろうの健太郎さんから説明を聴き、12時にオープン今日は今週一番の暑さではないか。

開始早々、mizutamaさんの友人が来てくれたりして飽きない。羽鳥書店羽鳥社長が来て、今年春の不忍ブックストリート一箱古本市で、往来堂前に出ていた〈よもぎとひかり〉で、小学生男の子がまとめた地元猫についての自由研究がすごいという話になり、そのあと羽鳥さんが棚を見ていたら、当の男の子が私にお母さんから手紙を持ってきたのでびっくり。引っ越しされたというのでしばらく連絡が取れなかったので、南陀楼綾繁賞の賞品として新刊『町を歩いて本のなかへ』にサインして渡し、羽鳥さんに紹介する。

暇な時間はmizutamaさんと雑談彼女インスタグラムの初期からユーザーで、フォロアーが35万人(3.5万だったか?)もいるそうだ。仕事の多くはそれを見て来るという。だから東京にいなくてもちゃんと仕事が回っているのだ。すごい。駒込観音のほおずき千成り市は盛り上がっているようで、宮地夫妻からチキンライスがなかなか来ない。ツイッターつぶやくと、それを見たお客さんが届けてくれた。それを食べて、米沢に帰るmizutamaさんを送り出す。

そのあとは、なぜかほとんど動きが起きず、レジを打たない時間が続く。『フロスト始末』の続きをちょこちょこ読む。8時過ぎに健太郎さんが帰ってきて、レジ検算種別キーの打ち間違いはあったが、金額の打ち間違いはなかった。この時点での売り上げはまあまあだったが、そのあとの1時間でまとめ買いしてくれるお客さんが続き、合格ラインに達する。9時ごろに店を出る。

今日BGM。その1 アラン・トゥーサンコンプリートワーナーレコーディング」。その2 モノポリーズ「モノポリーズ」。その3 宮内優里「宮内優里」。その4 渋谷毅「クック・ノート」。その5 魚座魚座1」。その6 FOLKLORE「FOLKLORE」。その7 キリング・タイム「Filling Time with KILLING TIME」。その8 choir of young believers タイトル長いので略。一曲目はスウェーデンデンマーク制作テレビドラマ「ザ・ブリッジ」の主題曲です。その9 渡辺香津美「ガネシア」。その10 RYUTist日本海夕日ライン」。最後チェット・ベイカードイツ録音盤。

田端生協で買い物して帰る。ちょっと飲んでからザンギ丼食べる。今日はみせばん中に酒の差し入れがほとんどなかったので、飲まずに済んだのはよかったかも。とはいえ、やっぱり1年に2日だけ違うことやるので疲れて、11時過ぎには寝てしまう。

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2017-07-08 二日酔いで酒断ち

目が覚めると9時。頭がガンガン痛い。とりあえず、ゴミを出してからまた横になる。飲みすぎると、その日のうちに気持ち悪くなって吐くので、ここまで頭の痛い二日酔いになることはめったにない。

今日は〈ふげん社〉でmizutamaさんのイラストレッスンワークショップに立ち合い、手元拡大用のカメラを回すことになっていたのだが、2時間たっても収まらないので、ほかの方にお願いして、ずっと横になっていた。

午後になってちょっとマシになり、明日の〈古書ほうろう〉のみせばん用の古本に値付けしたり、BGMCDを選んだりする。とんちピクルスさんから送っていただいた「音のおたより2017夏」を聴くが、相変わらず選曲センスが素晴らしい。前の「音のおたより」で知ったマッスルNTTなどズの新アルバム『ななな』聴く。前作に続き、今回も紙芝居ふうジャケット。そのビジュアルにふさわしく、音もにぎやかで楽しいテクノと琴の融合。ジャンルにこだわらず、自由にやっているのがいいなあ。浜松バンドだが、いちどはライブも観てみたい。近々東京でやるみたいだ。

福岡とんちピクルス三重モノポリーズ、北九州魚座とやないけい、別府平井正也松江浜田真理子浜松マッスルNTTなどズ、新潟RYUTistと、最近地方活動するバンドばっかり好きになるのはなぜだろう。東京音楽シーンから自由な感じがいいのかな。

6時頃、〈古書ほうろう〉に明日荷物を持って行く。〈往来堂書店〉でマンガを3冊買い、〈カフェ・ド・クリエ〉で『フロスト始末』の続き。次から次へと事件が起こる泥沼感がいい。帰宅して、肉と野菜を煮込んで、お中元でもらった〈デリー〉のカレーを食べる。今日はさすがに酒抜き。辛さで頭が少しスッキリした。

DVDで『新・だいこんの花』(1972)最終巻を観る。脚本松木ひろし向田邦子ら。森繁久彌男性陣もいいが、女性もっとよく、若い3人(関根恵子大原麗子、武原英子)をはじめ、加藤治子春川ますみ(後半で活躍)もいい。加藤治子はこのあと向田脚本の『寺内貫太郎一家』(1974〜1975)でもお母さんを演じる。

ぬるま湯につかって、RYUTist日本海夕日ライン』を聴く。だいぶ酒が抜けてきた。何十回目かの「海岸ROADでオトナッTunes!」で、途中のセリフが「むぅたんを埋めよう」であることが判明。この曲、「Such a 越後」のところでいつも笑ってしまう。なんだよ、それは。1時ごろに眠る明日から古書ほうろう〉のみせばんだ。

『コンフォルト』157号で、住総研編『すまい再発見』(建築資料研究社)の書評を書きました。国内海外の戸建住宅集合住宅76例を取り上げる。谷根千ではカヤバ珈琲店、平櫛田中邸、旧安田邸、曙ハウス谷中長屋などが登場。建築経緯だけでなくその後の状況まで論じられており、参考になる。おなじページで、石山修武中里和人『セルフビルド世界』(ちくま文庫)も紹介しました。スペースなくて短文ですが。

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2017-07-07 七夕は大船でトークのち泥酔

朝7時ごろに目が覚めたので、ご飯を炊いて、刺身を乗っけた茶漬けを食べる。『赤旗』の書評を書き、メールなどもろもろ。今日も暑そうだ(と毎日書いていてイヤになる)。

西日暮里駅まで歩いていると暑さでクラクラ千代田線日比谷で乗り換えて、築地。〈ふげん社〉。「地域からの風 置賜篇」は4日目。mizutamaさんのコースター展示がメインだが、置賜に関する新刊古本便箋などのグッズ、川西町特産の紅大豆紅茶など、置賜がまるごと築地引っ越してきたみたいで愉しい。mizutamaさんの高校同級生もいらしていた。

4時前に出て、銀座経由で新橋へ。横須賀線で座れたので、うとうとする。大船で降りて、〈観音食堂〉へ。前に来たのは7、8年前か。魚の定食の種類が豊富うまいのだけど、普通定食屋よりは単価が高い。300円台のつまみがほとんどなく、マカロニサラダを頼んで、瓶ビール。そのあと、一番安い菊正宗最後にミックスフライ定食。食べでがあった。店内は賑わっている。この店で飲める人はちょっと生活レベルが高いと思います。

そこから歩いて2分ほどのビルの一階にある〈ヒグラシ文庫〉へ。鎌倉の店には何度も行っているが、こちらは初めて。鎌倉よりは一回り広く、いい感じ。オーナー中原さんが飲んでいる「まかない」のチューハイを私も飲む。普通に出しているより濃いめだと云われたが、気にせず飲んでいたら酔っぱらってきた。

7時にトーク開始。「七夕古本夜話」として、鎌倉〈books moblo〉の荘田賢介さんが聴き手になってくれた。新刊の話もしたが、それ以外になんだかいろんな話をしたような気がする。お客さんは15人ほどか。狭い中みんな立って聴いてくれていた。『はま太郎』夫妻や雨の実さん、よたか堂さん、散歩堂さんら知った顔も多かった。

終わってからも、雑談しながらまた飲み、いい気分に。11時過ぎに店を出て、散歩堂さん、よたか堂さんと電車に乗る。すっかり酒が回ってきて、田端駅に着いた頃にはちょっと気持ち悪くなっていた。タクシーで家に帰り、ぐったりと横になる。

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2017-07-06 10年分のページをめくる

朝8時起き。日記書こうと思ったら、パソコン動作が極端に鈍く、とても待っていられないので、出かける。田端駅前の〈コメダ珈琲〉でモーニング。数日前に駅前ビルの〈ドトール〉に閉店の貼り紙があった。隣に〈マクドナルド〉があったり、最近このコメダができたりで苦戦していた。店が狭いので、落ち着く感じにはなれなかったが、駅からの帰り道に寄ることがあった。喫煙席はいつも埋まっていた。彼らが入れる店はこの辺になくなったのでは。

『フロスト始末』読みはじめる。早速面白いが、先は長そうだ。創元推理文庫の挟み込みの新刊案内や巻末の広告を見ると、面白そうなミステリが多くて困る。ヘニング・マンケルのヴァランダーシリーズ最新刊は出たことも知らなかった。買わないと。

10時前に神楽坂新潮社秘密の部屋へ。ある雑誌バックナンバーのページをひたすらめくり続けるという仕事。いろいろ発見があって楽しい。こういう調べものしているときは一番幸せだなあ。この先、これを原稿にまとめるのがタイヘンなのだ

はいもの〈龍朋〉。編集Tさんに「冷やし中華、はじまりましたよ」と云われるが、パンチあるものが食べたくて、チャーハン大盛り。大満足。ある人からご主人が亡くなったと聞いたが、どうなのだろう。いつも通りに客も多く、活気があった。〈かもめブックス〉を覗くと、『町を歩いて本のなかへ』が平積みされていた。ありがたい。星野博美さんの新刊を探したけど見つからず。

また部屋に籠って、作業の続き。夕方から飯田橋の某社で別件があったが、なぜか時間勘違いして、一緒に行く人から電話で気づく。謝って、行かずにそのまま続け、5時半までになんとか10年分を終えた。でもまだ35年以上あるんだよ。来週も通うことにして、帰る。

千駄木駅で降りて、豆腐屋でもめん豆腐買い、〈古書ほうろう〉に立ち寄る。恒例の「みせばん」もいよいよ日曜からだ。不忍通りを歩いていると、「ストーカー 不法居住 刃物 裁判(と読むのか)」と赤字で書かれた貼り紙発見。誰に向かって何を主張するメッセージなのか、いまいち判らない。

テレビドラマ『ザ・ブリッジシーズン3のDVDを観ながら、刺身晩酌うどん。そのあと、洗濯したり風呂に入ったりして、2日分の日記を書くと1時半になった。

明日19時〜 大船ヒグラシ文庫〉で「七夕古本夜話」と題してトークをします。鎌倉の〈books moblo〉の荘田さんが聴き手になってくれます。当日でも入れると思うので、ご興味ある方はヒグラシ文庫電話してみてください。

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2017-07-05 立石で放談

8時半起き。ブドウ二房。『サンデー毎日』のインタビュー原稿書く。珍しくノリノリで一気にまとめられた。その勢いを駆って、『入谷コピー文庫』の原稿を書く。発行人堀内恭さんはメールをやってないので、郵送しなければならない。到着の締め切り日が今日だった。書き上げて、昼飯。鶏肉ニラにんにくの芽のナンプラー炒め。

午後は近所に出かけようと思ったが、暑くて外に出たくなくなり、昼寝したり本を読んだり。4時に歯医者へ。

田端から日暮里京成線に乗り換えて、青砥乗り換えで立石へ。改札口で立っていたら、わずか2分の間に、筑摩書房Mさん不忍ブックストリート千代岡さんの二人から立て続けに話しかけられる。本来立石には先週来るはずだったので、ふしぎな引力を感じる。地元在住のMさんによさそうな店を教えてもらう

栗原裕一郎さんと会い、仲見世商店街へ。有名で混む〈宇ち多〉の裏にある〈ミツワ〉へ。ここも混んでいたが、運よく奥の座敷に座れる。栗原さんが最近出した共著の新書の内幕とか、ライターの悲哀とか、いろいろ話す。お互い、仕事がなくてピンチの時があった。その月の仕事が、『フリースタイル』のコラムしかなかったりすると、食っていけるわけがない。栗原さんは文芸経済学音楽も詳しいだけじゃなくて、ちゃんと見取り図が描ける人なのに、この人にもっと書かせる編集者が出てこないのはおかしいじゃんと思う。栗原さんが、電子タバコの「アイコス」を吸っているのを見て、興味津々。これだけ話題になっているのに、実際に吸っている人は初めて見た。なぜかタバコ空箱までもらってしまった。

もう一軒と、駅の反対側に出て、「呑んべ横丁」にある寿司屋へ。1カン50円からリーズナブルで、酒もつまみも揃っており、しか勘定が安い。ここはまた来たいなあ。

立石駅ホームで別れて、電車に乗り込むが、よく考えたら同じ方向のハズで、私が間違えていた。2駅ほど行って引き返し、日暮里経由で田端へ。急に激しい雨が降ってきたので、まあいいかタクシーに乗る。基本料金が引き下げられたので、こういうときは使いやすい。

帰って、なにかしらやってから12時ごろに眠る

 

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2017-07-04 〈浅草御蔵前書房〉の通路

8時半起床。冷たいうどん今日の打ち合わせ用に企画書をまとめる。調べものを挟んだりしていると昼過ぎる。昼はレトルトカレー田端駅から山手線に乗ろうとしたら、人身事故で止まっている。隣の京浜東北線も遅れているし、快速なので目的御徒町駅には止まらない。どうしようかと思っていたら、京浜東北各停臨時変更された。御徒町大江戸線に乗り換えて蔵前へ。今日暑い

筑摩書房Kさんと打ち合わせ。ちくま文庫新刊獅子文六の『胡椒息子』をいただく。『悦ちゃん』がテレビドラマ化ということで、獅子文六の長篇を連続刊行していくという。『箱根山』が入るのは嬉しいな。久しぶりに〈浅草御蔵書房〉の前に立つ。かなり前から建物は傾いていたが、中は普通古書店だった。しかし、いまは通路在庫が積みあがっていて、中に入れない状態に。店の人はどこにいるのか、ここからだとまったく見えない。―

大江戸線新御徒町駅に戻り、〈珍満〉へ。この二年ほどですっかり有名になり、行列ができるときもあったが、今日は1人しかいない。早い時間はいえ珍しいなと思ったら、メニューが値上げされていた。もともと安い店なので、これで平均並みになったとはいえ、しばらくは客が離れるのは仕方ないのか。おかげでゆっくりできた。ビールおつまみチャーシューラーメンバスで帰る。

ちょっと眠って、堂場瞬一1934年地図』(実業之日本社)読む。戦前ベーブ・ルースアメリカ野球チームが来日したことに端を発する物語。面白く、最後まで一気に読む。あれだけいくつものシリーズを抱えながら、こういう小説書き下ろしで書く堂場瞬一、すげえな。いったい何冊著書があるのか。

夜になって雨が降り、少し涼しくなった。しかし、蚊も大活躍かゆい。1時ごろに眠る

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2017-07-03 ラジオのち置賜のち香港

8時半起き。残りの白身フライごはん味噌汁。あれこれやってるうちに出かける時間に。今日暑い浜松町文化放送。「くにまるジャパン」の「本屋さんへ行こう」出演。今年2回目。新刊展覧会、みせばんのこと。後半で本を紹介するのが今回なかったので、その分落ち着いて話せたかな。

秋葉原経由で築地へ。〈ふげん社〉近くのラーメン屋で昼飯。女性客が「ここは土日はやってるの?」と訊くと、外国人らしい店員が「土曜は9時から3時までです」と答える。築地から早い時間からやってるのかなと思っていたら、しばらく経って「11からでした」と訂正する。自分の出勤時間勘違いしてたらしい。隣に店長か先輩と別の店員がいたのだが、2人とも何も云わない。どうでもいいのか。

本日休業の〈ふげん社〉へ。明日4日からふげん社〉ではじまる「地域からの風 置賜篇」の設営に立ち会う。といっても、すでに関根母娘がほとんどの設営を終えていた。mizutamaさんのお絵かきコースターは310枚もぶら下がっていて、なかなか壮観。そのほか、遅筆堂文庫Book! Book! Okitamaの紹介パネル、置賜に関する本やグッズの販売地元フリーペーパーの配布など、見ごたえある展示になったのではないか置賜を知らない人も知っている人も、ぜひ足を運んでほしい。

夕方までかかると思っていたら、2時過ぎには終わってしまった。近くの〈京橋図書館〉で調べものをして2時間ほどつぶす。地下の郷土資料室は相変わらず充実している。それでもまだ時間があるので、日比谷に出て日比谷シャンテの〈八重洲ブックセンター〉を覗く。外に出た途端、ムッと暑く、〈ドトール〉に避難して本を読む。

霞が関駅で降りて、プレスセンター日本記者クラブへ。何回で降りればいいか判らなくて、迷う。受付で誘ってくれた野村麻里さんと待ち合わせ。香港映画『十年』の試写を観る。製作された2015年時点の香港政治社会文化事情をふまえ、10未来2025年舞台とする5つの短篇オムニバス映画。低予算と思えない映像クオリティ監督ごとの語り口が面白い私的によかったのは順に、3話「方言」、4話「焼身自殺者」、5話「地元産の卵」だった。2話「冬のセミ」は訳わからず途中で眠ってしまうが、あとで「みんなそう云うんです」と云われた。

野村さんが「オーウェルの『1984』みたいですよね」と云うように、香港ドメスティック文化中国という国家体制によって圧殺される恐怖を描いている。とくに「焼身自殺者」には、いまの香港人リアル感情が反映されているのだろう。「地元産の卵」の少年団はナチスドイツ文化革命彷彿させる。

ただ、香港事情を知らない人には、前提なしに観ると理解できないところがけっこうあると思う。私は野村さんの『香港風味』(平凡社)を読んでいたので、ある程度理解できたけど、それでも「方言」に出てくる広東語普通語北京語)の関係などは、最初判りにくかった(この話だけは、字幕で二つの言葉区別してほしかった)。なので、映画鑑賞としては邪道だが、プレスリリースを読んでおいてよかった。同じ内容がウェブサイトhttp://www.tenyears-movie.com/)に掲載されているので、イントロダクションストーリーレビュー野村さん執筆)だけでも目を通しておくといいです。

この映画は、香港に興味がある人だけが観るのはもったいない。ある文化がある国家の力で変えられてしま悲劇喜劇)を描いたものなので、自分に引きつけて観るほうが得ることが多いと思う。7月22日〜 新宿〈K's cinema〉で公開。

http://www.ks-cinema.com/movie/tenyears/

終わって、プレスセンターの〈ジュンク堂書店〉で、R.D.ウィングフィールド『フロスト始末』上・下(創元推理文庫)買う。上下で900ページ超。読むのが楽しみだけど、他の本が読めなくなるなあ。野村さん、香港好きで映画会社Sさん地下鉄うどん屋へ。豚のつけうどん結構うまかった。千代田線西日暮里駅から帰る。

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2017-07-02 暑い日に選挙と会議

8時起き。ぶどう二房。『雲遊天下』の連載原稿書く。昼前に外に出ると、いきなりムッと暑い都議選投票。台に中里踏切山手線で唯一の踏切)を抜けた先に、駒込野菜市場があり毎週日曜に「日曜朝市」をやっている。先日チラシが入っていたので気になって寄ってみる。種類は少ないが、全国各地の生産者から届いた野菜を売っている。島根県産小松菜富山の「ますかまうま煮」を買う。

霜降銀座へ。入り口すぐの交差点角の〈レストラン キャラ〉に閉店のお知らせが。40年やっていたという。前にランチを食べたが、味も店の雰囲気も良く次は夜に来ようと思っていたので残念。閉店の理由は店主の体力の限界だという。長く続いた店が閉まるのは売上不振より、後継者がいないことがほとんどだ。

霜降銀座とつながっている染井銀座定食屋伏見食堂〉へ。最近お気に入り。単品メニューはそれほどなく、飲み客対応にはなっていないが、ビール飲んで昼飯食べるのにはちょうどいい。今日ビールと盛り合わせ定食生姜焼き、白身フライポテトサラダ)。〈スターフルーツ〉でなめこを買い、〈フタバ書店〉で堂場瞬一『1934年の地図』(実業之日本社)買って帰る。

夕方まで本を読んだり、DVD観たりする。不忍ブックストリート会議へ。今回はいつもと気分を変えて、千駄木の信陽堂編集室が会場。これから集会イベントに借りることになりそう。来年一箱古本市方針について、私から案を出す予定だったが考えがまとまらなかった。しかし、みんなで話し合っているうちに、これならという方向性が出てきたのはよかった。ほかに秋に予定している「しのばずくんの本の縁日」のことなど。

終わって、田端生協で買い物して帰宅鶏肉野菜を炒めて乗っけたラーメンごはん。眠くなって早めに横になるが、なんだかむし暑くてエアコンつけたり消したりして、夜中まではっきりしない眠りに。

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2017-07-01 郷土愛の尻がうずく

朝8時半起き。残りの味噌汁ごはん。『新文化6月29日号の永江朗業界3者、『もたれ合い』から『自立』へ」読む。出版社書店、取次の「三位一体」が幻想であることが明らかになったことを指摘している。永江朗さんとは『季刊・本とコンピュータ』第3号(1998年冬)の「欲しい本が本屋にない!」を最初に、ルポ担当をさせていただいたが、問題の立て方が明確で、業界外の人にも届く指摘になっている。今回も、専門紙への寄稿ながら、同じように感じた。ただ、三位一体幻想を捨てたあとの「自立」のかたちをもっと具体的に示してほしかったと思う。同じ号には、福岡県福智町図書館(ふくちのち)の中に福岡の〈ブックスキューブリック〉が選書を手がける書籍販売コーナーが設置されたという記事も。同館の館長は、昨年秋の〈あぜのまち絵本美術館〉でのトークに来てくれた。あのときは開館準備中だったが、いまではさまざまな取り組みが話題になっている。近いうちに訪れたいものだ。

昼はツナトマトパスタ新宿へ。〈角川シネマ新宿〉で木村恵吾監督痴人の愛』(1960)観る。「おとなの大映祭」という特集上映で、『痴人の愛』はほかにもう一本の木村恵吾版(1949)、増村保造版(1967)を上映するという凝り方。私が観たのは、ナオミが叶順子、譲治が船越英二。二人の関係が滑稽でかつ哀しい。脇の田宮二郎川崎敬三もいい。始まる前、後ろの席で何か食べている音がしたが、それに向かって私の隣の男が「上映はじまったらガサガサ音たてるなよ!」と脅したのにびっくり。上映中に文句云う客はあっても、まだはじまってないのに云う奴は初めて見た。

紀伊國屋書店〉へ。私の新刊は2階の2か所に平積みされていた。ありがたし。〈新宿高野本店〉6階で早稲田大学演劇博物館特別展「あゝ新宿 アングラ×ストリート×ジャズ展」見る。新宿の街の写真コラージュっぽく見せているけど、キャプションがないのはイメージを愉しむだけになってしまう。『新宿プレイマップ』は全号をガラスケースに収め、誌面は端末でめくって見るようになっていた。演劇のチラシが多く掲示されていたが、なかでも〈アートシアター新宿文化のものは、ずば抜けてカッコいい。これは若者がイカれるわけだよなあ。なんという芝居だったかキャスト石立鉄男名前があった。

会場で、高校同級生女性Nさんと待ち合わせ。〈紀伊國屋書店〉に戻り、〈紀伊國屋ホール〉へ。ここに来るのは何年ぶりか。中に入ると、昔とまったく変わっていない。「全国"出雲"再発見の旅!」というトークで、『出雲を原郷とする人たち』(藤原書店)を刊行した岡本雅享と、三浦佑之、佐野史郎が出演する。同書はもともと『山陰中央新報』に連載されたもので、岡本さんは出雲高校同級生だったと友人から聞いた。例によって覚えてないのだが。興味を持っていたところに、Nさんに誘われたのだ。前半は岡本さんのレクチャー、後半は三人の鼎談。配られた地図を見ると、古代出雲から人が渡った土地が、新潟金沢博多松山会津長野と、私が訪れたり、これから訪れるところなのが、ふしぎな縁のように思えた。鼎談三者三様の内容でまとまりはなかったが、それぞれが面白かった。佐野史郎さんの話は、イメージの飛躍がすごかった。終わってからサイン会に並び、岡本さんと少し話す。

そのあと、Nさんと〈やんばる食堂〉へ。ココは新宿でも、安くてうまく沖縄料理メニューが多い。その分、混むのだが、1階に入れてよかった。Nさんは初めての沖縄料理ということで珍しがっていた。旦那さんの仕事海外生活が長く、いまはジャカルタに住んでいる。いまは一時帰国中だそうだ。私がクラスの週番の連絡ノート面白いことを書いていて、それが文集(?)に載っていると教えてくれた。完全に忘れてた。混んだ山手線駒込駅から帰ると。もう11時半。

私はもともと郷土愛が強いほうで、前の奥さんにも出雲の話をするときは「郷土愛の尻がぴくぴく動く」とからかわれていた。でも、実際には30年も東京に住んでいて、年に1回しか出雲に帰れないというジレンマを感じていた。それが「BOOK在月」に関わってから地元の本好きとの縁も生まれ、今年の私の誕生日には旧出雲大社駅での一箱古本市が実現した。そういうことも含め、そろそろ、出雲について書いておきたいと考えている。興味を持ってくれる編集者と出会いたいものだ。

郷土愛の尻がうずいた一日でした。

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