墓参りって、なんのためにするのだろうか?
菜食者は、「肉を食べるのが普通」という、変な日本の常識から離れた人。
僕は、「墓に参るのが普通」という、変な常識からも離れている。
ところで、墓参りする人の、その目的ってなんなんだろう?
やっぱり、墓に死者が住んでいると信じているのだろうか?
それで、その死者に挨拶しにいくのかな?
「墓参りしない」って言うと、馬鹿か、とか変な奴、と思う人が多いだろう。
肉食しない人は、そんなこと思わないだろうか。
食肉に加工される動物の死が人目に触れられないように、今の日本では人の死もまた身近ではない。
子供たちには、腐って朽ちていく死体を見せてあげたい。
人だった物体が焼けて焦げていく様をみつめてほしい。
親達は、子供に現実をみせないように気を配るし、その子達は親になっても現実をしらないまま。
僕の死体は、野生の獣に食われたり、蝿や蟲にたかられて森で土に還って欲しいと思う。
もし死んで魂になるというのが本当だったとしても、墓に住みたいとは思うまい。